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タリアメント川 がわ (タリアメントがわ、イタリア語 ご : Tagliamento )は、イタリア共和 きょうわ 国 こく 北東 ほくとう 部 ぶ を流 なが れる河川 かせん 。アルプス山脈 あるぷすさんみゃく に端 はし を発 はっ し、アドリア海 あどりあかい へと注 そそ いでいる。
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 しゅう とヴェネト州 しゅう との間 あいだ に位置 いち するマウリア峠 とうげ (it:Passo della Mauria ) に端 はし を発 はっ する。上流 じょうりゅう 部 ぶ はウーディネ県 けん (フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 しゅう )北西 ほくせい 部 ぶ のカルニア (英語 えいご 版 ばん ) 地方 ちほう を流 なが れる。中流 ちゅうりゅう 部 ぶ は網状 もうじょう 流 りゅう 路 ろ をなしており、中流 ちゅうりゅう から下流 かりゅう にかけてはウーディネ県 けん とポルデノーネ県 けん (フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 しゅう )の境界 きょうかい となっている。下流 かりゅう 部 ぶ はウーディネ県 けん とヴェネツィア県 けん (ヴェネト州 しゅう )の境界 きょうかい を流 なが れており、アドリア海 あどりあかい のヴェネツィア湾 わん に注 そそ ぐ。
流域 りゅういき 面積 めんせき は 2,916 km²、流域 りゅういき 人口 じんこう は約 やく 16万 まん 5000人 にん 。カルニア地方 ちほう とその他 た のフリウリ 地方 ちほう の山岳 さんがく 部 ぶ のほぼすべての川 かわ がタリアメント川 がわ の水系 すいけい であり、ウーディネ県 けん の面積 めんせき の86.5%が流域 りゅういき に含 ふく まれる。川 かわ 沿 ぞ いの主要 しゅよう な町 まち としては、トルメッツォ 、ジェモーナ・デル・フリウーリ 、サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ 、スピリンベルゴ 、カザルサ・デッラ・デリーツィア 、コドローイポ 、サン・ヴィート・アル・タリアメント などがあり、河口 かこう 部 ぶ にはラティザーナ 、サン・ミケーレ・アル・タリアメントの街 まち がある。
タリアメント川 がわ (Tagliamento )は、イタリア語 ご による名称 めいしょう である。
フリウーリ地方 ちほう で話 はな されているフリウリ語 ご では、Tiliment という名称 めいしょう が標準 ひょうじゅん 的 てき に用 もち いられる。フリウリ語 ご の諸 しょ 方言 ほうげん では、Taiament 、Tilimint 、Tiument 、Timent 、Tuement などとも呼 よ ばれる[1] 。
ヴェネト州 しゅう で話 はな されるヴェネト語 ご ではTajamento 、イタリア北東 ほくとう 部 ぶ でも話 はな されるスロベニア語 ご ではTilment と呼 よ ばれる。ラテン語 らてんご では、Tiliaventum [2] 、または、Taliamentum と呼 よ ばれた。また、中世 ちゅうせい においてはドイツ語 ご でDülmende と呼 よ ばれていた。
ピンツァーノ を流 なが れるタリアメント川 かわ
タリアメント川 がわ の源流 げんりゅう は、マウリア峠 とうげ (おおよそ北緯 ほくい 46度 ど 27分 ふん 16秒 びょう 、東経 とうけい 12度 ど 30分 ふん 40秒 びょう 付近 ふきん に存在 そんざい する、標高 ひょうこう 1298mの峠 とうげ )付近 ふきん 、標高 ひょうこう 1195mの地点 ちてん である。この地点 ちてん はベッルーノ県 けん (ヴェネト州 しゅう )に属 ぞく するロレンツァーゴ・ディ・カドーレ の域内 いきない であるが、フォルニ・ディ・ソプラ (ウーディネ県 けん )との境界 きょうかい 線 せん のすぐ北西 ほくせい に当 あ たる。ここから流 なが れ出 だ したタリアメント川 がわ の上流 じょうりゅう 部 ぶ は、カルニック・アルプス山脈 あるぷすさんみゃく (英語 えいご 版 ばん ) (イタリアとオーストリア との国境 こっきょう となっている)と平行 へいこう に西 にし から東 ひがし に流 ながれ 路 ろ を取 と り、ウーディネ県 けん 北西 ほくせい 部 ぶ のカルニア地方 ちほう を流 なが れる。最初 さいしょ に出会 であ う主要 しゅよう な支流 しりゅう はルミエイ川 がわ で、水源 すいげん から26kmの地点 ちてん で左岸 さがん から合流 ごうりゅう する。
川 かわ の流 なが れは、ピンツァーノ・アル・タリアメント を通過 つうか すると南 みなみ に向 む きを変 か え、平坦 へいたん な地形 ちけい の中 なか で網状 もうじょう 流 りゅう 路 ろ となって川幅 かわはば を広 ひろ げる。スピリンベルゴ 付近 ふきん ではその幅 はば は3kmに達 たっ し、多 おお くの分流 ぶんりゅう をなす。この部分 ぶぶん の河床 かしょう は砂利 じゃり が多 おお く、しかも透水 とうすい 性 せい が高 たか いため、ここでほとんどの河川 かせん 水 すい が伏流 ふくりゅう 水 すい となってしまう。
コドローイポ やカザルサ・デッラ・デリーツィア 付近 ふきん で、伏流 ふくりゅう していた水 みず は再 ふたた び地上 ちじょう に湧 わ き出 で し、川 かわ は元通 もとどお りの流量 りゅうりょう に回復 かいふく するが、河幅 かわはば は約 やく 180mほどまで狭 せば まる。リニャーノ・サッビアドーロ (ウーディネ県 けん )とサン・ミケーレ・アル・タリアメント (ヴェネツィア県 けん )の間 あいだ でヴェネツィア湾 わん へと注 そそ いでいる。源流 げんりゅう から河口 かこう までの距離 きょり は約 やく 178kmである。
^ Bacino del fiume TAGLIAMENTO. 2011年 ねん 08月 がつ 30日 にち 閲覧 えつらん
^ Richard J.A. Talbert, ed. (2000). "Barrington Atlas of the Greek and Roman World: Map-By-Map Directory." p.279. I. Princeton, NJ and Oxforf, UK: Princeton University Press. ISBN 0691049459