チロソール

チロソール
	IUPAC名めい 4-(2-Hydroxyethyl)phenol
	別称べっしょう p-Hydroxyphenethyl alcohol; 2-(4-Hydroxyphenyl)ethanol; 4-Hydroxyphenylethanol
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	501-94-0
PubChem	10393
ChemSpider	9964
	SMILES Oc1ccc(cc1)CCO;
	InChI InChI=1S/C8H10O2/c9-6-5-7-1-3-8(10)4-2-7/h1-4,9-10H,5-6H2 ; InChI=1S/C8H10O2/c9-6-5-7-1-3-8(10)4-2-7/h1-4,9-10H,5-6H2; InChI=1S/C8H10O2/c9-6-5-7-1-3-8(10)4-2-7/h1-4,9-10H,5-6H2 Key: YCCILVSKPBXVIP-UHFFFAOYSA-N;
特性とくせい
化学かがく式しき	C8H10O2
モル質量しつりょう	138.164 g/mol
融点ゆうてん	91–92 °C
沸点ふってん	158 °C at 4 Torr
	特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

チロソール（英えい:Tyrosol）は、様々さまざまな天然てんねん物ぶつに存在そんざいするフェノール系けいの抗こう酸化さんか物質ぶっしつである。ヒトがチロソールを摂取せっしゅする機会きかいが多おおいのはオリーブ・オイルからである。チロソールは、フェネチルアルコールの誘導体ゆうどうたいである。

抗こう酸化さんか物質ぶっしつとしてチロソールは細胞さいぼうの酸化さんかによる損傷そんしょうを防ふせぐことができる^[1]。チロソールはオリーブ・オイルに存在そんざいする他ほかの抗こう酸化さんか物質ぶっしつほど作用さようが高たかいわけではないが、重要じゅうような全体ぜんたい効果こうかをもたらすことのできる高たかい濃度のうどと生体せいたいへの有用ゆうよう性せいを示しめす^[2] 。この効果こうかは、地中海ちちゅうかい料理りょうりで一般いっぱん的てきであるオリーブ・オイルによる有意ゆういな健康けんこう保持ほじに貢献こうけんしている可能かのう性せいがある。

脚注きゃくちゅう

^ Giovannini C, Straface E, Modesti D, Coni E, Cantafora A, De Vincenzi M, Malorni W, Masella R (1999). “Tyrosol, the major olive oil biophenol, protects against oxidized-LDL-induced injury in Caco-2 cells”. J. Nutr. 129 (7): 1269–1277. PMID 10395586.
^ Miró-Casas E, Covas M, Fitó M, Farré-Albadalejo M, Marrugat J, de la Torre R (2003). “Tyrosol and hydroxytyrosol are absorbed from moderate and sustained doses of virgin olive oil in humans”. European journal of clinical nutrition 57 (1): 186–190. doi:10.1038/sj.ejcn.1601532. PMID 12548315.

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく