テクセル

テクセル（英えい: texel）は、コンピュータグラフィックスで使用しようするテクスチャ空間くうかんの基本きほん単位たんいである。texture element の略りゃく、または texture pixel の略りゃくとされる。画像がぞう（ピクチャ）がピクセルの配列はいれつで表あらわされるように、テクスチャはテクセルの配列はいれつで表あらわされる。

3次元じげんオブジェクトの表面ひょうめんにテクスチャを投影とうえい（テクスチャマッピング）するとき、レンダラが出力しゅつりょく画像がぞうの対応たいおうするピクセルにテクセルをマッピングする。Direct3DやOpenGLといったリアルタイム3次元じげんコンピュータグラフィックスのAPIでは、この処理しょりをGPU上うえに実装じっそうされたハードウェアユニットに高速こうそく実行じっこうさせることができる（ハードウェアアクセラレーション）。

テクセル座標ざひょう系けいは一般いっぱん的てきに正規せいき化かされた実数じっすうで表あらわされる。2次元じげんテクスチャ座標ざひょう系けいはUV座標ざひょう系けいと呼よばれることもある。Direct3Dのようにテクスチャ画像がぞうの左上ひだりうえを原点げんてんとすることもあれば、OpenGLのようにテクスチャ画像がぞうの左下ひだりしたを原点げんてんとすることもある。

各かくテクセルの投影とうえいすべき位置いちが整数せいすうでない場合ばあい（正確せいかくにピクセルに対応たいおうしない場合ばあい）、テクスチャフィルタリングを施ほどこす。

クランピングとラッピング

テクスチャの外そとの位置いちのテクセルが必要ひつようになった場合ばあい、2つの技法ぎほうを組くみ合あわせて使用しようする。クランピング (clamping) はテクセルをテクスチャの大おおきさに制限せいげんするもので、テクスチャをはみ出だした位置いちのテクセルは最もっとも近ちかいテクセルに移動いどうする。ラッピング (wrapping) は（テクスチャの大おおきさ単位たんいでの）インクリメントによってテクセルを決定けっていする。ラッピングではテクスチャを反復はんぷくして敷しき詰つめたようになり、クランピングでは1つだけになる。

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