テンペスト (シェイクスピア)
『テンペスト』(
シェイクスピアが
あらすじ
[ナポリ
主要 登場 人物
[- プロスペロー
前 ミラノ大公 - ミランダ
- プロスペローの
娘 - エアリエル
空気 の精 - キャリバン
島 に住 む怪獣 - アロンゾー
- ナポリ
王 - セバスチャン
王 の弟 - ファーディナンド
王 の息子 - アントーニオ
- ミラノ
大公 、プロスペローの弟 - ゴンザーロー
- ナポリ
王 の顧問 官
12 |
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エアリエル |
← |
シコラクス ( |
→ |
セティボス | ||||||
↑ ↓ |
↑ ↑ | |||||||||
← |
キャリバン | |||||||||
↑ ↑ |
↓ うんざり ↓ |
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プロスペロー |
→ ← | |||||||||
↑ ↓ |
↑ ↑ |
↑ ↓ |
↓ ↓ |
↑ ↓ | ||||||
ミランダ |
→ ← |
アントーニオ |
→ |
ナポリ セバスティアン |
ステファノー トリンキュロー | |||||
↑ ↓ |
↓ ↓ |
↑ ↓ |
↓ ↓ |
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ナポリ アロンゾー |
→ ← | |||||||||
↑ ↓ |
↑ ↓ |
↑ ↑ |
↓ ↓ |
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ナポリ ファーディナンド |
ナポリ フランシスコー エイドリアン |
執筆 の背景
[『テンペスト』の
解釈
[シェイクスピア
またプロスペローに
有名 な台詞
[- 「この
大地 にあるものはすべて、消 え去 るのだ。そして、今 の実体 のない見世物 が消 えたように、あとには雲 ひとつ残 らない。私 たちは、夢 を織 り成 す糸 のようなものだ。そのささやかな人生 は、眠 りによって締 めくくられる[12]」("Yea, all which it inherit, shall dissolve, and, like this insubstantial pageant faded, leave not a rack behind. We are such stuff as dreams are made on; and our little life Is rounded with a sleep."(第 4幕 第 1場 、プロスペローの言葉 。いずれすべては消 え去 るという諦観 が『ハムレット』に共通 するとも言 われる[11])
- 「だが、この
荒々 しい魔法 の力 を私 は今日 限 り捨 てよう[12]」("But this rough magic I here abjure.")(第 5幕 第 1場 、事 を成就 させたプロスペローの独白 。『テンペスト』がシェイクスピア単独 の執筆 としては最後 の作品 となったため、これがシェイクスピア自身 の絶筆 宣言 などと解釈 されることがある[13])
- 「まあ、
不思議 !ここにはなんて多 くのすてきな人 たちがいることでしょう!人間 ってなんて美 しいのでしょう!ああ、すばらしき新 世界 、こんなに人 がいるなんて[12]」("O, wonder, how many goodly creatures e there here! How beauteous mankind is! O brave new world, that has such people in'it!")(第 5幕 第 1場 、生 まれて初 めて大勢 の人間 を目 にしたミランダの言葉 。オルダス・ハックスレーの小説 『すばらしい新 世界 』の題名 はここから取 られている[11])
日本語 訳
[- 「テムペスト(
颶風 )」坪内 逍遥 訳 早稲田大学 出版 部 1915 - 「テムペスト」
奈倉 次郎 ・沢村 寅 二郎 譯註 三省堂 1917 - 「あらし」
豊田 實 訳 岩波 文庫 1950 - 「
大嵐 」沢村 寅 二郎 訳註 研究 社 出版 1950 - 「あらし」
福田 恆 存 訳 新潮社 1965 のち新潮 文庫 - 「あらし」
和田 勇一 訳 「世界 文学 大系 第 75 (シェイクスピア第 2)」筑摩書房 1965 - 「テンペスト」
小田島 雄志 訳 白水 社 1975 のち白水 Uブックス - 「あらし」
大山 俊一 訳 旺文社 文庫 1980 - 「あらし」
工藤 昭雄 訳 「世界 文学 全集 5 (シェイクスピア)」集英社 1981 - 「テンペスト」
木下 順二 訳 「世界 文学 全集 9」講談社 1983 /「シェイクスピア8」講談社 1989 - 「テンペスト」
松岡 和子 訳 ちくま文庫 2000 - 「あらし」
杉本 明 訳 晃 洋 書房 2003 - 「
嵐 」大場 建治 訳 研究 社 2010 - 「
新訳 テンペスト」河合 祥一郎 訳 角川 文庫 2024
そのほか | ||||||
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The Tempest | ( |
1908 | Percy Stow | |||
The Tempest | ( |
1921 | Robert N. Bradury | |||
The Tempest | ( |
1939 | Dallas Bower | |||
Forbidden Planet[15] | 1956 | Frank M. Wilcox | 『テンペスト』を | |||
The Tempest | ( |
1960 | George Schafer | |||
The Tempest | テンペスト | 1979 | Derek Jarman | デレク・ジャーマン | ||
The Tempest | テンペスト | 1980 | John Gorrie | ジョン・ゴリー | ||
The Tempest | テンペスト | 1981 | Paul Mazursky | ポール・マザースキー | ||
The Tempest | ( |
1985 | William Woodman | |||
Prospero’s Books | プロスペローの |
1991 | Peter Greenaway | ピーター・グリーナウェイ | ||
The Tempest | ( |
1998 | Jack Bender | |||
The Tempest | テンペスト | 2010 | Julie Taymor | ジュリー・テイモア | ||
The Tempest | ( |
2014 | Jeremy Herrin |
関連 作品
[音楽
[- ベートーヴェンのピアノソナタ
第 17番 は『テンペスト』の通称 を持 つ。これはベートーヴェンが弟子 のシントラーにこの曲 の解釈 について質問 された際 に「シェイクスピアの『テンペスト』を読 め」と返答 したという逸話 に由来 する。 - チャイコフスキーはシェイクスピア
劇 を題材 に3曲 の「幻想 序曲 」を作曲 しており、その一 曲 が『テンペスト』である。 - シベリウスはこの
戯曲 のために付随 音楽 を作曲 している。後 にその中 から序曲 と2つの組曲 が演奏 会 用 に編 まれた。
そのほか
[未来 世紀 シェイクスピア -本 作品 をアレンジしたテレビドラマ。- ブックオブウォーターマークス -
本 作品 の設定 をベースに制作 されたアドベンチャーゲーム。 - サンドマン - ニール・ゲイマンによるコミック。
最終 話 The Tempest が本 作品 を主題 にしている。 禁断 の惑星 - 1950年代 SF映画 の中 でも傑作 と評 され、現代 SF映画 の祖 とされる。登場 人物 や孤立 した舞台 が本 作 と類似 しており、プロットにも一部 に本 作 と対応 する部分 があるため、大 まかな意味 での翻案 と見 做されている。
関連 項目
[天王星 の衛星 -劇 中 の登場 人物 が衛星 名 に多数 命名 されている。- アイズ・ワイド・シャット -
題名 がセバスチャンの台詞 「eyes wide open」の引用 とされる。 - オデュッセイア - ホメロスの
叙事詩 。魔法使 いの住 む島 に漂着 する設定 などで同 じモチーフをとる。
注
[- ^ “London 2012: How Shakespeare's Tempest shapes the ceremonies” (
英語 ). BBC News. (2012年 1月 27日 ) 2021年 6月 13日 閲覧 。 - ^ “The London 2012 Summer Olympics” (
英語 ). MIT Global Shakespeares. 2021年 6月 13日 閲覧 。 - ^
菊地 ,善 太 「『テンペスト』の一 考察 プロスペローの学問 」(PDF)『日本 大学 大学院 総合 社会 情報 研究 科 紀要 』、日本 大学 、2006年 、159-169頁 、2018年 8月 21日 閲覧 。 NAID 40015432943 - ^
菊地 ,善 太 「『テンペスト』 における魔法 に変容 する音楽 Music Transformed to Magic in The Tempest」(PDF)『融合 文化 研究 』、国際 融合 文化 学会 、2005年 、2018年 8月 21日 閲覧 。 - ^ “Stage History | The Tempest | Royal Shakespeare Company” (
英語 ). www.rsc.org.uk. 2023年 9月 10日 閲覧 。 - ^ “The Tempest | Play | New National Theatre, Tokyo”. www.nntt.jac.go.jp.
新 国立 劇場 . 2023年 9月 10日 閲覧 。 - ^ a b "William Shakespeare, The Tempest: Reader Response * New Historicism * Postcolonial Studies." Blackwell Guides to Literature: The Blackwell Guide to Literary Theory, Gregory Castle, Wiley, 1st edition, 2007.
- ^ "William Shakespeare, The Tempest." Blackwell Guides to Literature: The English Renaissance 1500-1620, Andrew Hadfield, Wiley, 1st edition, 2000.
- ^ a b Cook, James Wyatt. "The Tempest." Encyclopedia of Renaissance Literature, James Wyatt Cook, Facts On File, 2nd edition, 2014.
- ^ Vaughan, Aldent T. and Virginia Mason Vaughan. Shakespeare's Caliban: A Cultural History, Cambridge University Press, 1991
- ^ a b c Bigliazzi, Silvia and Losanna Calve eds. Revisiting The Tempest:The Capacity to Signify, Palgrave Macmillan, 2014.
- ^ a b c
河合 祥一郎 『あらすじで読 むシェイクスピア全 作品 』(祥伝社 、2007) - ^ Hopkins, Lisa. Shakespeare's The Tempest: the Relationship between Text and Flm, London: Methuen Drama, 2008.
- ^ a b Rothwell, Kenneth S. A History of Shakespeare on Screen: A Century of Film and Television, 2nd ed., Cambridge University Press, 2004.
- ^ Vaughan, Aldent T. and Virginia Mason Vaughan. Shakespeare's Caliban: A Cultural History, Cambridge University Press, 1991, p. 204.
- ^ Lisa Hopkins. Shakespeare's The Tempest : the relationship between text and film, London: Methuen Drama, 2008.
関連 文献
[- Bigliazzi, Silvia and Losanna Calve eds. Revisiting The Tempest:The Capacity to Signify, Palgrave Macmillan, 2014.
- Cochran, Peter. Small-Screen Shakespeare, Cambridge Scholars Publishing, 2013.
- Hopkins, Lisa. Shakespeare's The Tempest : the Relationship between Text and Flm, London: Methuen Drama, 2008.
- Jackson, Russell. The Cambridge Companion to Shakespeare on Screen, Cambridge University Press, 2020.
外部 リンク
[- The Tempest (Folger Shakespeare Library)
初期 刊本 の画像 ・関連 絵画 など - The Tempest(Open Source Shakespeare)
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