トビトカゲ属ぞく

トビトカゲ属ぞく; Draco
	インドトビトカゲ Draco dussumieri
分類ぶんるい
学名がくめい
	Draco Linnaeus, 1758
和名わみょう
	トビトカゲ属ぞく
英名えいめい
	flying lizards; flying dragons; gliding lizards

トビトカゲ属ぞく（トビトカゲぞく、飛ひ蜥蜴とかげ属ぞく、学名がくめい：Draco）は、有ゆう鱗うろこ目めアガマ科かに属ぞくする属ぞくである。属ぞく名めいDracoはラテン語らてんごで「竜りゅう（ドラゴン）」の意い。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

インド南部なんぶ、インドネシア、カンボジア、タイ、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく南部なんぶ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス

形態けいたい[編集へんしゅう]

メスよりもオスの方ほうが大おおきい種たねが多おおい。頸部側面そくめんには襞ひだ状じょうに皮膚ひふが伸長しんちょう（副ふく翼つばさ）する。左右さゆうに5-7本ほんずつ肋骨あばらぼねが伸長しんちょうし、その間あいだに扇状せんじょうの皮膜ひまく（飛ひ膜まく）がある。喉のどには三角形さんかっけいに伸長しんちょうする皮膚ひふ（咽喉いんこう垂たれ）がある。

鼻孔びこうが上方かみがたに開口かいこうする種しゅと側面そくめんに開口かいこうする種たねがいて、アガマ科かでは側面そくめんに開口かいこうする種たねが多おおい。

オスは咽喉いんこう垂たれが発達はったつするが、メスは咽喉いんこう垂たれが発達はったつしない^{[疑問ぎもん点てん – ノート]}。

森林しんりんに生息せいそくする。樹き上じょう棲。食しょく性せいは動物どうぶつ食しょくで、主おもにアリを食たべる。繁殖はんしょく形態けいたいは卵生らんせい。地中ちちゅうに卵たまごを産うむ。オスは縄張なわばりを形成けいせいして生活せいかつする。副ふく翼つばさと飛ひ膜まくを広ひろげる事ことにより揚力ようりょくを生しょうじ、樹木じゅもくの間あいだを滑空かっくうする事ことができる。Draco volansの場合ばあいで滑空かっくう距離きょりは18mにも達たっする^[1]^{[要よう文献ぶんけん特定とくてい詳細しょうさい情報じょうほう]}。

人間にんげんとの関係かんけい[編集へんしゅう]

ペットとして飼育しいくされる事こともあり、日本にっぽんにも輸入ゆにゅうされている。輸送ゆそうにより体調たいちょうを崩くずすことが多おおく、飼育しいくも難むずかしいとされる。樹き上じょう棲のため、高たかさのあるケージで飼育しいくするのが望のぞましい。枝えだや観葉かんよう植物しょくぶつ等とうを組くんで活動かつどう場所ばしょや隠かくれ家がにする。テラリウムでも飼育しいくされる。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

同所どうしょ的てきに分布ぶんぷするアガマ科か内ないでは初期しょきに分化ぶんかしたと考かんがえられ、Ptyctolaemus属ぞくに近きん縁えんとされる。

鼻孔びこうが側面そくめんに開口かいこうする種たねは分布ぶんぷや形態けいたい、分子ぶんし系統けいとう学がくの研究けんきゅうから原始げんし的てきな種しゅと考かんがえられ、鼻孔びこうが上方かみがたに開口かいこうした種たねが後期こうきに分化ぶんかしたと考かんがえられている。

参考さんこう資料しりょう[編集へんしゅう]

海老えび沼ぬま剛つよし『トカゲ1 アガマ科か&イグアナ科か』誠まこと文ぶん堂どう新光しんこう社しゃ〈爬虫・両生類りょうせいるいビジュアルガイド　〉、2004年ねん、34頁ぺーじ。。
疋田ひきた努つとむ「トビトカゲの分類ぶんるいと系統けいとう」『クリーパー』第だい23号ごう、クリーパー社しゃ、2004年ねん、36-42頁ぺーじ。。
星ほし克巳かつみ「Keeding File No.003 トビトカゲ」『クリーパー』第だい24号ごう、クリーパー社しゃ、2004年ねん、82-87頁ぺーじ。。
Inger, Robert F (1983) (英語えいご). Morphological and ecological variation in the flying lizards (GenusDraco). Chicago: Field Museum of Natural History 2022年ねん10月がつ26日にち閲覧えつらん。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ 平凡社へいぼんしゃ大だい百科ひゃっか事典じてん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

[1] 平凡社へいぼんしゃ大だい百科ひゃっか事典じてん

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