ニシノシマホウキガニ

ニシノシマホウキガニ
分類ぶんるい
界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 節足動物せっそくどうぶつ門もん Arthropoda 綱つな : 甲殻こうかく綱つな Crustacea 目め : エビ目め（十じゅう脚きゃく目め） Decapoda 下目しため : カニ下目しため Brachyura 科か : イワガニ科か Grapsidae 属ぞく : ホウキガニ属ぞく Xenograpsus 種たね : ニシノシマホウキガニ novaeinsularis
学名がくめい
Xenograpsus novaeinsularis Takeda & Kurata, 1977

ニシノシマホウキガニ（西之島にしのしま箒ほうき蟹かに、学名がくめい：Xenograpsus novaeinsularis）は、エビ目め・カニ下目しため・イワガニ科かに分類ぶんるいされるカニ。

小型こがたのカニで、鉗脚の先端せんたんに毛けが生はえていて、これにより低質ていしつ表面ひょうめんの微生物びせいぶつのフィルムを掃はき集あつめ摂食せっしょくすることからこの名ながついた。

1975年ねんに東京とうきょう都と小笠原おがさわら村むらの西之島にしのしまの1973年ねんから1974年ねんの噴火ふんかを受うけた学術がくじゅつ調査ちょうさにて火山かざん活動かつどうで新あらたに形成けいせいされた内湾ないわんの奥おく部ぶにて高密度こうみつどの個体こたい群ぐんが発見はっけんされ、新しん属ぞく新種しんしゅのカニとして記載きさいされたが、火山かざん活動かつどう終息しゅうそく後ごより進行しんこうした波浪はろう等とうによる火山かざん噴出ふんしゅつ物ぶつの運搬うんぱんにより、まもなく生息せいそく域いきの湾わんが火山かざん砕屑物ぶつで閉塞へいそく、さらに埋うまってしまった。絶滅ぜつめつしたと思おもわれたが、1993年ねんにトカラ列島れっとう・悪石島あくせきじまと火山列島かざんれっとう・北硫黄島きたいおうじまでも生息せいそくしていることが判明はんめいした。いずれの場所ばしょでも浅海せんかいの海底かいてい温泉おんせんの岩場いわば付近ふきんで発見はっけんされている。

原はら記載きさい論文ろんぶん

TAKEDA, M., & Miyake, S. (1976). Crabs of the Ogasawara Islands. List of the known species. Researches on Crustacea, 7, 101-115.

外部がいぶリンク

• 海底かいてい火山かざん調査ちょうさにまつわる話はなし(5) (PDF)