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ノリ・メ・タンゲレ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
コレッジョ絵画かいがノリ・メ・タンゲレ』(1525ねんごろ)。プラド美術館びじゅつかん所蔵しょぞう

ノリ・メ・タンゲレラテン語らてんご: Noli me tangereわたしれるな)は、ラテン語らてんご聖書せいしょヨハネによる福音ふくいんしょ20しょう17せつ登場とうじょうする文句もんくである。イエス復活ふっかつのちマグダラのマリアたいしてはなった言葉ことばだとされる[1]原典げんてんギリシアでは Μή μみゅーοおみくろんυうぷしろん ἅπτου (mē mou haptou) で、英語えいごからの重訳じゅうやくでは「わたしをつかむのはめなさい("cease holding on to me")」あるいは「わたしにしがみつかないでください("stop clinging to me")」である[2]古代こだいから現代げんだいにおけるキリスト教きりすときょう美術びじゅつ図像ずぞうがくでは、イエス・キリストは復活ふっかつマグダラのマリアのまえ存在そんざいげんわすとされる。たとえば、パブロ・ピカソは、あお時代じだい代表だいひょうてき絵画かいがラ・ヴィ英語えいごばん』(クリーブランド美術館びじゅつかん所蔵しょぞう)の発想はっそうげんとして、コレッジョの『ノリ・メ・タンゲレ』(プラド美術館びじゅつかん所蔵しょぞう)を使用しようした[3]

文学ぶんがくてき用法ようほう

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絵画かいが題材だいざいなどにかえ使つかわれてきたイエスのこの言葉ことばは、劇的げきてき台詞ぜりふであるためもあってか、なか慣用かんよう使用しようされている。有名ゆうめいなものには、フィリピンの革命かくめいホセ・リサールによる小説しょうせつノリ・メ・タンヘレ英語えいごばんNoli Me Tángere がある。また、ホウセンカ英名えいめいtouch-me-notはどうかたり英訳えいやく由来ゆらいしており、れるとたねはじばすホウセンカの性質せいしつ聖書せいしょ言葉ことばでいいあらわしているれいである。

関係かんけいする絵画かいが

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脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ See, for instance, "Touch Me Not" by Gary F. Zeolla or Greek Verbs. In fact the form of the verb used is not the aorist imperative, which would indicate momentary or point action, but the present, which indicates an action in progress (Lesson Five – Greek Verbs). When, later in the same chapter, Jesus invites Thomas to touch his side, the aorist imperative is used to indicate the proposed momentary action (John 20:27). See also Jeremy Duff, The Elements of New Testament Greek, 7.2.2. "The difference between the Present and Aorist Imperatives"
  2. ^ See G. Schiller, "Ikonographie der christlichen Kunst", vol. 3, Auferstehung und Erhöhung Christi, Gütersloh 2 1986 (ISBN 3-579-04137-1), pp. 95–98, pl. 275–297; Art. Noli me tangere, in: "Lexikon der christlichen Ikonographie", vol. 3 Allgemeine Ikonographie L–R, Rom Freiburg Basel Wien 1971 (ISBN 3-451-22568-9), col. 332–336.
  3. ^ Gereon Becht-Jördens, Peter M. Wehmeier: Picasso und die christliche Ikonographie. Mutterbeziehung und künstlerische Position. Reimer, Berlin 2003, esp. pp. 39–42, fig. 1–4 ISBN 3-496-01272-2