ノーヴァヤ・ガゼータ

ノーヴァヤ・ガゼータ
Новая газета

ノーヴァヤ・ガゼータ紙しのロゴ
判はん型がた	A2
編集へんしゅう者しゃ	ドミトリー・ムラトフ
設立せつりつ	1993年ねん4月がつ1日にち
政治せいじ的てき傾向けいこう	自由じゆう主義しゅぎ、反対はんたい派は
本社ほんしゃ所在地しょざいち	ロシア、モスクワ
発行はっこう数すう	184,400
ウェブサイト	www.novayagazeta.ru

『ノーヴァヤ・ガゼータ』（ロシア語ご: Новая газета、ラテン文字もじ転写てんしゃ: Novaya gazeta、英語えいごで「New Gazette」、日本語にほんごで「新あたらしい 新聞しんぶん」の意い）は、ロシアのタブロイド新聞しんぶん。1993年ねん創刊そうかん。発行はっこう部数ぶすうは約やく50万まん部ぶ。かつて旧きゅうソビエト最後さいごの最高さいこう指導しどう者しゃであるミハイル・ゴルバチョフが株主かぶぬしを務つとめていた。

概要がいよう

この新聞しんぶん社しゃは、元もと大統領だいとうりょうのミハイル・ゴルバチョフがノーベル平和へいわ賞しょうの賞金しょうきんを基もとに1993年ねんに創設そうせつした。

ウラジーミル・プーチン政権せいけんに対たいする批判ひはん的てき論陣ろんじんで知しられる。これまで記者きしゃや寄稿きこう者しゃら6人にん殺害さつがいされている。脅迫きょうはくを受うけたり襲おそわれた者ものもいる。

2003年ねん、副ふく編集へんしゅう長ちょうが不審ふしん死しを遂とげている。高熱こうねつを出だしてモスクワの病院びょういんに入院にゅういんしたが、顔かおの皮膚ひふが剥はげ、脱毛だつもうも始はじまり、呼吸こきゅう困難こんなんとなって死亡しぼう。当時とうじは原因げんいんが不明ふめいだったが、放射ほうしゃ性せいタリウムを何なんらかの方法ほうほうで体内たいないに入いれられたためと推測すいそくされている。

2006年ねん10月7日にちに殺害さつがいされたアンナ・ポリトコフスカヤ記者きしゃもこの新聞しんぶんの評論ひょうろん員いんを務つとめていた。

2009年ねんには、同紙どうしの顧問こもん弁護士べんごしでチェチェンの人権じんけん問題もんだいに取とり組くんでいたスタニスラフ・マルケロフと、彼かれを取材しゅざい中ちゅうだったアナスタシア・バブロワ記者きしゃが白昼はくちゅうの路上ろじょうで射殺しゃさつされている。

ポリトコフスカヤの後任こうにんのエレナ・ミラシナは次つぎのように語かたる。「彼かれらは人殺ひとごろしで、人殺ひとごろしの思考しこう回路かいろを備そなえている。彼かれらにとって、問題もんだい解決かいけつの一番いちばん手てっ取とり早ばやい方法ほうほうは、殺ころすこと。仲間なかまが何人なんにんも殺ころされているので、誰だれよりもよく分わかっている。」

本社ほんしゃの会議かいぎ室しつには、殉職じゅんしょくした同僚どうりょうたちの肖像しょうぞう写真しゃしんが掲かかげられている。

2021年ねん10月8日にち、創刊そうかんに携たずさわり24年間ねんかんにわたって編集へんしゅう長ちょうを務つとめているドミトリー・ムラトフがノーベル平和へいわ賞しょうを受賞じゅしょうした。ムラトフは受賞じゅしょうについて「間違まちがいなくノーヴァヤ・ガゼータ編集へんしゅう部ぶが受賞じゅしょうしたのであり、とりわけ亡なくなった6人にんの記者きしゃが受賞じゅしょうしたのだ」とコメントした。

2022年ねん2月がつに開始かいしされたロシアによるウクライナ侵攻しんこうに対たいしては反対はんたいを呼よびかける論陣ろんじんを張はり、ムラトフ自身じしんもノーベル平和へいわ賞しょうメダルをオークションで売却ばいきゃくしウクライナから逃のがれた難民なんみんを支援しえんする意向いこうを表明ひょうめい。一方いっぽうでロシア政府せいふは報道ほうどう規制きせいを強化きょうかし、当局とうきょくは3月がつ28日にちに2回かい目めの警告けいこくを与あたえたことで裁判所さいばんしょに登録とうろく廃止はいしを申請しんせいすることが可能かのうとなった。ノーヴァヤ・ガゼータは同日どうじつ中ちゅうに業務ぎょうむの一時いちじ停止ていしを表明ひょうめいし、軍事ぐんじ作戦さくせんが終了しゅうりょうするまではウェブ上じょうの記事きじも含ふくめて新聞しんぶんの発行はっこうを見合みあわせると発表はっぴょうした。

4月がつ7日にち、亡命ぼうめいした記者きしゃらは、新あらたに『ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ』をリガで立たち上あげ、YouTubeやSNSを使つかってロシアのニュースを報ほうじていく方針ほうしんを表明ひょうめいした。編集へんしゅう長ちょうに就任しゅうにんしたキリル・マルティノフはノーヴァヤ・ガゼータ副ふく編集へんしゅう長ちょうを務つとめるが、あくまでも独立どくりつしたプロジェクトであり、ノーヴァヤ・ガゼータの支社ししゃではないとした。なお、ラトビア語ご版はんの立たち上あげも検討けんとうしている。帝国ていこく主義しゅぎ的てきな価値かち観かんを持もっていないこと、訪おとずれた場所ばしょでロシア語ごが使つかわれることを期待きたいしているわけではないことを地元じもとの人々ひとびとに理解りかいして欲ほしいからであるという。

このほか7月がつ15日にちには元もとスタッフが『ノーヴァヤ・ラスカズ＝ガゼータ』を創刊そうかんしたが、7月がつ24日にちには連邦れんぽう通信つうしん・情報じょうほう技術ぎじゅつ・マスコミ分野ぶんや監督かんとく庁ちょうがサイトへの接続せつぞくを遮断しゃだんしたため、サイトは7日間にちかんと9時じ間あいだほど存続そんぞくしただけでアクセスできなくなった。

9月5日にち、モスクワの裁判所さいばんしょはノーヴァヤ・ガゼータの紙かみの発行はっこうに必要ひつような登録とうろくを無効むこうとした。監督かんとく当局とうきょくが7月がつ、同紙どうしが再さい登録とうろくに際さいして定款ていかんを提出ていしゅつしなかったとして提訴ていそしていた。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきサイト