ハロタン

ハロタン

図ずは上うえから順じゅんに、構造こうぞう式しき、立体りったい構造こうぞう、専用せんよう気化きか器き。
IUPAC命名めいめい法ほうによる物質ぶっしつ名めい
IUPAC名めい 2-bromo-2-chloro-1,1,1-trifluoro-ethane
薬物やくぶつ動態どうたいデータ
代謝たいしゃ	Hepatic (CYP2E1)
排泄はいせつ	Renal
識別しきべつ
CAS番号ばんごう	151-67-7
ATCコード	N01AB01 (WHO)
PubChem	CID: 3562
DrugBank	APRD00598
KEGG	D00542
化学かがく的てきデータ
化学かがく式しき	C2HBrClF3
分子ぶんし量りょう	197.381 g/mol

ハロタン（Halothane、別名べつめい: ハロセン）とは、吸入きゅうにゅう麻酔ますい薬やくの一種いっしゅである。商品しょうひん名めいはフローセン。エーテルなどの以前いぜん用もちいられた薬剤やくざいに比くらべれば、気化きかさせやすく、導入どうにゅうも覚醒かくせいも速はやいが副作用ふくさようも強つよい。改良かいりょうされた吸入きゅうにゅう麻酔ますい薬やくが多おおく発売はつばいされたため、近年きんねんでは使用しようされなくなっている。1959年ねん10月がつから販売はんばいされていたが、2015年ねん8月がつに日本にっぽんでの販売はんばい中止ちゅうしがアナウンスされた。気化きか器きのカラーコードは赤あか。

性質せいしつ

沸点ふってん:	50.2 ℃	(at 101.325 kPa)
密度みつど:	1.868 g/cm3	(at 20 ℃)
分子ぶんし量りょう:	197.4 u
蒸気じょうき圧あつ:	244 mmHg	(at 20 ℃)
	288 mmHg	(at 24 ℃)
最小さいしょう肺はい胞濃度のうど:	0.75	vol ％
血液けつえき/ガス分配ぶんぱい係数けいすう:	2.5
油あぶら／ガス分配ぶんぱい係数けいすう:	224

副作用ふくさよう

心こころ血管けっかん系けいの抑制よくせい作用さようがあり、外科げか麻酔ますいレベルで中なか程度ていどの血圧けつあつ低下ていかを生しょうじる。ハロタンの肝臓かんぞう代謝たいしゃが起おこり、肝臓かんぞうミクロソーム酵素こうそ誘導ゆうどうが麻酔ますい後ごにみられ、肝きも機能きのう障害しょうがいになることがある。心臓しんぞうの刺激しげき伝導でんどう系けいにおけるカテコールアミンの感受性かんじゅせいを増加ぞうかさせるため、不整脈ふせいみゃく発生はっせい時じはカテコールアミンの併用へいようは推奨すいしょうされない。

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