(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ラ・バヤデール - Wikipedia コンテンツにスキップ

ラ・バヤデール

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
バヤデルカから転送てんそう
バヤデルカ
Баядерка
『バヤデルカ』より「かげ王国おうこく」の(2018ねん
プティパばん
構成こうせい 4まく7じょう
振付ふりつけ M・プティパ
作曲さっきょく L・ミンクス
台本だいほん S・フデコフ、M・プティパ
美術びじゅつ I・アンドレエフ、M・ボチャローフ
P・ランビン、A・ロラー
M・シシコフ、H・ワグナー
設定せってい 古代こだいインド
初演しょえん 1877ねん2がつ4にち[1]
ボリショイ・カーメンヌイ劇場げきじょう
おも初演しょえんしゃ
【ニキヤ】
E・ヴァゼム英語えいごばん
【ソロル】
L・イワノフ
【ガムザッティ】
M・ゴルシェンコワ
ポータル 舞台ぶたい芸術げいじゅつ
ポータル クラシック音楽おんがく
テンプレートを表示ひょうじ

ラ・バヤデール』(ふつ: La Bayadère, 「インドの舞姫まいひめ」の)は、1877ねんサンクトペテルブルク初演しょえんされたバレエ作品さくひんである。「クラシック・バレエのちち振付ふりつけマリウス・プティパ代表だいひょうさくひとつ。

ロシアにおける題名だいめいは『バヤデルカ』(: Баядерка)。おな物語ものがたり1830ねんにフランスでフィリッポ・タリオーニ振付ふりつけによる 『かみとバヤデール』(ふつ: Le Dieu et la bayadère)が先行せんこうしてつくられていたため、ロシア以外いがいでは「ラ・バヤデール」の名称めいしょう一般いっぱんてきとなっている。

概要がいよう

[編集へんしゅう]
ニキヤ役を初演したE・ヴァゼム(英語版) ソロル役を初演したL・イワノフ
ニキヤやく初演しょえんしたE・ヴァゼム英語えいごばん
ソロルやく初演しょえんしたL・イワノフ

音楽おんがくレオン・ミンクス振付ふりつけマリウス・プティパ初演しょえんは、ダンサーのエカテリーナ・ヴァゼム英語えいごばん祝賀しゅくが公演こうえんとしておこなわれた。主役しゅやくのニキヤにヴァゼム、戦士せんしソロルやくにはのち振付ふりつけとして名声めいせいのこレフ・イワノフ配役はいやくされた。

初演しょえん舞台ぶたいデザイン(1877ねん

ロシアでは初演しょえん以来いらいプティパ至高しこう傑作けっさくであると認識にんしきされていたが、欧米おうべいではながらくほとんどられていないままであった。1961ねんキーロフ・バレエのパリ公演こうえんとロンドン公演こうえんはじめて多大ただい注目ちゅうもくあつめ(このツアーのときにソ連それん出身しゅっしんのダンサールドルフ・ヌレエフ西側にしがわ亡命ぼうめいした)、現在げんざいきわめてたか評価ひょうか知名度ちめいどいたる。古代こだいインドを舞台ぶたいにした西欧せいおうじんこのみのエキゾティシズム人気にんきはくした。

初演しょえんぜん4まく7じょうという大作たいさくだったが、改訂かいていかさねられ現在げんざいでは3まくから4まく上演じょうえんされることがおおい。

かみいかりに寺院じいん崩壊ほうかい全員ぜんいん死亡しぼうするという初演しょえんのラストはロシア革命かくめい省略しょうりゃくされ(宗教しゅうきょうせい否定ひていしたきゅうソ連それん政府せいふ要望ようぼうともいわれる)、アヘンによる幻覚げんかくの「かげ王国おうこく」(「幻影げんえい」とも)でわるはんや、「寺院じいん崩壊ほうかい」を復元ふくげんして主役しゅやくふたりが来世らいせ天国てんごく)でむすばれるはんなど、結末けつまつことなることとなった。

ユーリー・グリゴローヴィチはんナタリア・マカロワはんルドルフ・ヌレエフはんなどが有名ゆうめいである。

おも登場とうじょう人物じんぶつ

[編集へんしゅう]
  • ソロル:戦士せんし
  • ニキヤ:寺院じいん舞姫まいひめ
  • ガムザッティ:ラジャのむすめ
  • ドゥグマンタ:ラジャ
  • 大僧正だいそうじょう寺院じいん権力けんりょくしゃ

あらすじ

[編集へんしゅう]

舞台ぶたい古代こだいインド。戦士せんしソロルは寺院じいん舞姫まいひめ(バヤデール)であるニキヤとひそかにあいっており、結婚けっこんちかいをてる。ラジャはわか英雄えいゆうであるソロルをむすめガムザッティと結婚けっこんさせようとする。ガムザッティもまたソロルをあいする。ソロルは戸惑とまどうが、うつくしいガムザッティにかれ、またラジャにさからえず結婚けっこん承諾しょうだくしてしまう。ニキヤにこばまれてソロルをにく大僧正だいそうじょうはラジャにふたりの関係かんけいぐちする。

このはなしいていたガムザッティはニキヤを自室じしつせ、ソロルには自分じぶんという許婚きょこんがいるのだとげてわかれをせまるが、ニキヤは結婚けっこんかみちかったと承知しょうちしない。いきどおったガムザッティになぐられてニキヤはおもわず短剣たんけんにぎるが、侍女じじょはばまれてす。ガムザッティは侍女じじょ彼女かのじょころすようめいじる。

婚約こんやくいわうたげでニキヤは舞姫まいひめとしてかなしげにう。ソロルからおくられたというはなかごをよろこんでるが、そこにはガムザッティの侍女じじょ毒蛇どくへび仕込しこんでいた。毒蛇どくへびまれてたおれたニキヤに、大僧正だいそうじょうものとなるならたすけるとげるが、ニキヤはこばんでいきえる。

ニキヤを裏切うらぎった悔恨かいこん彼女かのじょうしなったかなしみにれるソロルに従者じゅうしゃアヘンす。幻覚げんかくなかでソロルはバヤデールたちのなかにニキヤを見出みいだして、あいちかう。

やがて寺院じいんでソロルとガムザッティの結婚式けっこんしきおこなわれるが、ニキヤとのあいちかいをやぶったソロルにかみいかり、寺院じいん崩壊ほうかいして全員ぜんいんぬ。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ ユリウスれき: 1がつ23にち