パパはニューギニア

『パパはニューギニア』は、高野たかの聖きよしーナによる日本にっぽんの漫画まんが。小学館しょうがくかんの『ビッグコミックスピリッツ』にて1994年ねん2月がつ7日にち号ごうから1998年ねん3月9日にち号ごうまで連載れんさいされた。単行本たんこうぼんは全ぜん2巻かん（小学館しょうがくかん）。

概要がいよう・内容ないよう

独特どくとくのセンスと作画さくがで描えがかれたショートコント的てきな漫画まんがで、いわゆる4コマ漫画まんがとは異ことなるが、ひとつのコントは3 - 4コマで描えがき切きられている。強しいて分類ぶんるいするならばギャグ漫画まんがとするのが妥当だとうであろうが、コントは総そうじてシュールで不可解ふかかい、駄洒落だじゃれを多用たよう、エログロナンセンスなものとなっており、読者どくしゃによっては不快ふかい感かんを覚おぼえることもありうる。雑誌ざっし連載れんさい時じには掲載けいさいページの左右さゆうのスペースに作者さくしゃ自身じしんの手てによると思おもわれる本編ほんぺんとは直接ちょくせつに関係かんけいない文章ぶんしょう（私信ししんや近況きんきょうなど）が殴なぐり書がきされているなど、僅わずか数すうページの連載れんさいながら非常ひじょうに混沌こんとんとした独自どくじ色しょくを構築こうちくしていた。この殴なぐり書がきによれば、諸般しょはんの事情じじょうにより急遽きゅうきょ抜擢ばってきされ連載れんさいが開始かいしされたものの、連載れんさい中ちゅうは読者どくしゃからは総そうじて不評ふひょうであったらしい。二色にしきページでの連載れんさいだったため、また作者さくしゃの元々もともとからの画風がふうのため、ほとんどスクリーントーンは使用しようされていない。

また単行本たんこうぼん化かにおいても独自どくじ色しょくを前面ぜんめんに出だし、1巻かんと2巻かんでは本ほんのサイズが異ことなる上うえに、特とくに1巻かんでは表紙ひょうしが乱丁らんちょうしたような造つくりになっている。前述ぜんじゅつした掲載けいさいページ左右さゆうの殴なぐり書がきも1巻かんでのみ不完全ふかんぜんながら収録しゅうろくされている。

特定とくていの主人公しゅじんこうやメインキャラといったものは存在そんざいせず、ほぼ全すべてのコントが単発たんぱつの内容ないようとなっている。「ジュン」と呼よばれる奇妙きみょうな格好かっこうをした青年せいねんや「悪あくの軍団ぐんだんの中なか間あいだ管理かんり職しょくであるらしい目玉めだまの怪人かいじん」「ライト兄弟きょうだい」などが数すう話わに登場とうじょうしたが、特とくにレギュラーと呼よべるほど連続れんぞくして登場とうじょうしたわけではない。他た、宇宙うちゅう人じんや様々さまざまなクリーチャー、家電かでん製品せいひんなどと一体化いったいかした怪人かいじん物ぶつ（擬人ぎじん化かではない）が多おおく登場とうじょうした。