ヒックとドラゴン 聖地せいちへの冒険ぼうけん

ヒックとドラゴン 聖地せいちへの冒険ぼうけん
How to Train Your Dragon: The Hidden World
監督かんとく	ディーン・デュボア
脚本きゃくほん	ディーン・デュボア
原作げんさく	クレシッダ・コーウェル
製作せいさく	ボニー・アーノルド ブラッド・ルイス
出演しゅつえん者しゃ	ジェイ・バルチェル アメリカ・フェレーラ ケイト・ブランシェット F・マーリー・エイブラハム
音楽おんがく	ジョン・パウエル
製作せいさく会社かいしゃ	ドリームワークス・アニメーション
配給はいきゅう	ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝とうほう東和とうわ/ギャガ
公開こうかい	2019年ねん2月がつ22日にち 2019年ねん12月がつ20日はつか
上映じょうえい時間じかん	104分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$129,000,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$524,580,403 $160,945,505 2億おく6300万まん円えん
前作ぜんさく	ヒックとドラゴン2

『ヒックとドラゴン 聖地せいちへの冒険ぼうけん』（原題げんだい: How to Train Your Dragon: The Hidden World）は、2019年ねんのアメリカの3Dアニメ映画えいが。『ヒックとドラゴン2』の続編ぞくへん。2012年ねん8月がつ6日にちにアメリカのドリームワークス・アニメーションと中国ちゅうごく企業きぎょうによって設立せつりつされた合弁ごうべん企業きぎょうであるオリエンタル・ドリームワークスは、2018年ねん2月がつ1日にち、チャイナ・メディア・キャピタルが同社どうしゃの完全かんぜんな所有しょゆう権けんを取得しゅとくし、社名しゃめいも現在げんざいの「パール・スタジオ」に改名かいめいされたため、本ほん作さく以降いこうのドリームワークス・アニメーション作品さくひんには関かかわっていない。

概略がいりゃく

前作ぜんさくから1年ねん後ごの世界せかい。ヒックたちは捕とらえられたドラゴンたちを次々つぎつぎと島しまへ連つれて帰かえったが、それが原因げんいんで島しまがドラゴンで溢あふれかえるという事態じたいが起おきた。そんなある日ひ、ヒックは父親ちちおやのストイックから聞きいた話はなしを思おもい出だした。ストイックによると、この世界せかいのどこかにドラゴンの楽園らくえんが存在そんざいするのだという。その頃ころ、ドラゴンハンターとして有名ゆうめいなグリメルは白しろいドラゴンをおとりにトゥースをおびき出だし、捕つかまえて兵器へいきとして活用かつようすることを画策かくさくしていた。

トゥースは森もりの中なかで白しろいドラゴン（アスティはライト・フューリーと命名めいめいした）を発見はっけんし、コミュニケーションを試こころみたが、近ちかくにヒックの存在そんざいを感かんじ取とったライト・フューリーはそのまま逃走とうそうした。ほどなくして、ヒックとタフナットは付近ふきんにドラゴン用ようの罠わなが多数たすう仕掛しかけられているのを発見はっけんした。その日ひの夜よる、グリメルはヒックの元もとを訪おとずれ「トゥースを俺おれに引ひき渡わたせ」と迫せまった。ヒックはグリメルの来訪らいほうを予想よそうしており、奇襲きしゅうで仕留しとめようとしたが、グリメルに逃にげられてしまった。グリメルはヒックの家いえや島しまのあちこちを焼やき払はらっていった。ヒックは故郷こきょうが最早もはや安全あんぜんな場所ばしょではなくなったことを悟さとり、新天地しんてんちを求もとめ村人むらびとやドラゴンたちを連つれて楽園らくえんを探さがす旅たびに出でることにした。

声こえの出演しゅつえん

※括弧かっこ内ないは日本語にほんご吹替声優せいゆう。

• ジェイ・バルチェル - ヒック（田谷たや隼はやぶさ）
  • A・J・ケーン - 子供こども時代じだいのヒック（川原かわはら瑛あきら都と）
• アメリカ・フェレーラ - アストリッド（アスティ）（寿ことぶき美菜子みなこ）
• F・マーレイ・エイブラハム - グリメル・ザ・グリズリー（松重まつしげ豊ゆたか）
• クリストファー・ミンツ＝プラッセ - フィッシュ（宮里みやさと駿しゅん）
• クレイグ・ファーガソン - ゴッバー・ザ・ベルヒ（岩崎いわさきひろし）
• ジョナ・ヒル - スノットロート・ヨーゲンソン（淺井あさい孝行たかゆき）
• クリステン・ウィグ - ラフナット・ソーストン（村田むらた志織しおり）
• ジャスティン・ラップル - タフナット・ソーストン（南部なんぶ雅一まさいち）
• キット・ハリントン - エレット（小松こまつ史ふみ法ほう）
• ジェラルド・バトラー - ストイック・ザ・ヴァスト（田中たなか正彦まさひこ）
• ケイト・ブランシェット - ヴァルカ（深見ふかみ梨加りか）
• ジュリア・エメリン - グリゼルダ・ザ・グリーヴァス（佐古さこ真弓まゆみ）
• オラフル・ダッリ・オラフソン - ラグナー・ザ・ロック（松田まつだ健一郎けんいちろう）
• ジェームズ・シー - チャガタイ・ハーン（高木たかぎ渉わたる）
• デヴィッド・テナント - アイヴァー・ザ・ウィットレス/シュピテロート・ヨーゲンソン（田中たなか美央みお）
• ロビン・アトキンス・ダウンズ - アック（真木まき駿一しゅんいち）
• キーラン・エリオット - ホアーク（相沢あいざわまさき）
• アシュリー・ジェンセン - フレマ（田村たむら千恵ちえ）
• ギデオン・エメリー - 猟師りょうし（吉田よしだウーロン太ふとし）

製作せいさく

2011年ねん6月2日にち、ディーン・デュボア監督かんとくは『ヒックとドラゴン2』が3部ぶ作さくの2作さく目めであると明言めいげんした。2012年ねん8月がつ14日にち、原作げんさく者しゃのクレシッダ・コーウェルが「映画えいがの三さん部ぶ作さくと原作げんさくは似にたような結末けつまつを迎むかえる」という趣旨しゅしのことを述のべた。9月9日にち、前作ぜんさくの主要しゅようキャストとスタッフが続投ぞくとうすることになったとの発表はっぴょうがあった。当初とうしょ、前作ぜんさくでタフナットの声こえを担当たんとうしたT・J・ミラーも続投ぞくとうするはずだったが、ミラーにセクハラを受うけたとの告発こくはつがあったことやミラーが「爆ばく弾だんが仕掛しかけられている」などと警察けいさつに虚偽きょぎの通報つうほうをしたことを受うけて、ミラーは降板こうばんさせられた。デュボワ監督かんとくはミラーを再度さいど起用きようしようとしたが、ドリームワークスがそれに反対はんたいしたのだという。2017年ねん11月14日にち、Ｆ・マーリー・エイブラハムが起用きようされたとの報道ほうどうがあった。2018年ねん4月がつ17日にち、本ほん作さくのタイトルが『How to Train Your Dragon: The Hidden World』に決きまったと報ほうじられた。

当初とうしょ、デュボア監督かんとくは本ほん作さくの結末けつまつ部ぶで前作ぜんさくに登場とうじょうしたドラゴを復活ふっかつさせるつもりだったが、スティーヴン・スピルバーグから「ドラゴを復活ふっかつさせるなら、そのためのストーリーを盛もり込こむ必要ひつようがあるが、それをやると上映じょうえい時間じかんが長ながくなってしまう」と言いわれて断念だんねんしたのだという。

本ほん作さくのアニメーション製作せいさくは困難こんなんを極きわめ、「真まっ白しろな体からだを持もつライト・フューリーの光ひかりの当あたり方かたはどのように描写びょうしゃすべきか」などの難問なんもんが複数ふくすう発生はっせいした。そのため、ドリームワークスは複雑ふくざつな作業さぎょうに対処たいしょするための新あたらしいソフトウェアを開発かいはつしたり、設備せつびを更新こうしんしたりすることを余儀よぎなくされた。

音楽おんがく

2019年ねん2月がつ1日にち、本ほん作さくのサウンドトラックが発売はつばいされた。

公開こうかい

当初とうしょ、本ほん作さくは2016年ねん6月17日にちに全米ぜんべい公開こうかいされる予定よていだったが、後のちに公開こうかい日びは2017年ねん6月がつ9日にちに延期えんきされた。2015年ねん1月がつ22日にち、ドリームワークス・アニメーションの組織そしき再編さいへん・人員じんいん削減さくげんに伴ともなって、本ほん作さくの全米ぜんべい公開こうかい日びが2018年ねん6月がつ29日にちに延期えんきされるとの発表はっぴょうがあった。その後ごも、公開こうかい日びは2018年ねん5月がつ18日にち→2019年ねん3月がつ1日にちと変更へんこうされ、最終さいしゅう的てきには2019年ねん2月がつ22日にちに全米ぜんべい公開こうかいとなった。

2018年ねん5月がつ31日にち、本ほん作さくのポスターが公開こうかいされた。6月7日にち、本ほん作さくのファースト・トレイラーが公開こうかいされた。10月25日にち、本ほん作さくのセカンド・トレイラーが公開こうかいされた。

興行こうぎょう収入しゅうにゅう

本ほん作さくは公開こうかい初はつ週末しゅうまつに4400万まんドル前後ぜんこうを稼かせぎ出だすと予想よそうされていたが、実際じっさいの数字すうじはこれを大幅おおはばに上回うわまわるものとなった。2019年ねん2月がつ22日にち、本ほん作さくは全米ぜんべい4259館かんで公開こうかいされ、公開こうかい初はつ週末しゅうまつに5502万まんドルを稼かせぎ出だし、週末しゅうまつ興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング初はつ登場とうじょう1位いとなった。この数字すうじは前作ぜんさくの数字すうじ（4945万まんドル）を上回うわまわるものとなった。

評価ひょうか

本ほん作さくは批評ひひょう家かから絶賛ぜっさんされている。映画えいが批評ひひょう集積しゅうせきサイトのRotten Tomatoesには244件けんのレビューがあり、批評ひひょう家か支持しじ率りつは91%、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてんで7.25点てんとなっている。サイト側がわによる批評ひひょう家かの見解けんかいの要約ようやくは「三さん部ぶ作さくの最終さいしゅう作さくが素晴すばらしい出来できになるのは珍めずらしいことである。『ヒックとドラゴン 聖地せいちへの冒険ぼうけん』には美うつくしいヴィジュアルと観客かんきゃくの心しんを動うごかすストーリーがあり、シリーズの幕まくを見事みごとに下おろした。」となっている。また、Metacriticには39件けんのレビューがあり、加重かじゅう平均へいきん値ちは71/100となっている。なお、本ほん作さくのCinemaScoreはAとなっている。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト（英語えいご）
• 公式こうしきウェブサイト（日本語にほんご）
• How to Train Your Dragon: The Hidden World - IMDb（英語えいご）
• How to Train Your Dragon: The Hidden World - オールムービー（英語えいご）
• How to Train Your Dragon: The Hidden World - Rotten Tomatoes（英語えいご）
• How to Train Your Dragon: The Hidden World - Metacritic（英語えいご）
• How to Train Your Dragon: The Hidden World - Box Office Mojo（英語えいご）