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ヒュンダイ・アクセント

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
5代目だいめアクセント米国べいこく仕様しよう

アクセントAccent )は、韓国かんこく現代げんだい自動車じどうしゃ生産せいさんするサブコンパクトカーで、i20エラントラ中間ちゅうかん位置いちするモデルである。韓国かんこくにおいては自動車じどうしゃ教習所きょうしゅうじょだいしゅ普通ふつう免許めんきょ教習きょうしゅうしゃとして利用りようされている。

名称めいしょうについて[編集へんしゅう]

ほん車両しゃりょう基本きほんてきには世界せかいてきにアクセントの名称めいしょう販売はんばいされているが、以下いか地域ちいきではかくモデルごとにちが名称めいしょうあたえられている。また、メキシコでは2006ねんから2014ねんまではクライスラー・デ・メキシコ(げん:FCAメキシコ)にダッジ・アティテュードとしてOEM供給きょうきゅうされていた。

モデル 韓国かんこくめい 輸出ゆしゅつめい 例外れいがい
初代しょだい アクセント(Accent/엑센트) エクセル(Excel:オーストラリア
ダッジ・ブリザ(ベネズエラ)
千里せんりうま(Qianlima:中国ちゅうごく東風こちえつたち起亜きあ汽車きしゃせい))
2代目だいめ ヴェルナ
(Verna/베르나)
アクセント (Accent) 確認かくにん
3代目だいめ ヴェルナ
(Verna/베르나)
アクセント(Accent) ヴェルナ(Verna:インド)
みずおさめ中国ちゅうごく北京ぺきん現代げんだいせい))
ダッジ・アティテュード(メキシコ)
4代目だいめ アクセント(Accent/엑센트) ヴェルナ(Verna:インド)
えつおさめ中国ちゅうごく北京ぺきん現代げんだいせい))
ソラリス(Solaris:ロシア)
i25(コロンビア)
ダッジ・アティテュード(メキシコ)

アクセントの名称めいしょうは「強調きょうちょう」の意味いみくわAdvanced Compact Car of Epochmaking New Technologyのバクロニムでもある。

歴代れきだいモデル[編集へんしゅう]

初代しょだい(X3がた、1994ねん-1999ねん[編集へんしゅう]

初代しょだいアクセント

1994ねんエクセル後継こうけい車種しゃしゅとして登場とうじょう。いくつかの地域ちいきではエクセル(れい:オーストラリア)またはポニーの名称めいしょう販売はんばいされた。韓国かんこく国内こくないではボディタイプによって名称めいしょうちがい、4ドアセダンは「アクセント」、5ドアハッチバックは「ユーロアクセント」、3ドアハッチバックは「プロアクセント」と名称めいしょう販売はんばいされていた。エンジンは1.3リッターSOHC12バルブ、1.5リッターDOHC16バルブ、1.6リッターDOHC16バルブのアルファエンジンであった。

中国ちゅうごくでは傘下さんか起亜きあ自動車じどうしゃ現地げんち合弁ごうべんである東風こちえつたち起亜きあ汽車きしゃにて生産せいさんおこなわれ、「千里せんりうま」(Qianlima)の名称めいしょうでキアしゃとして2003ねんから2006ねんまで販売はんばいおこなわれていた[1]

2代目だいめ(LCがた、1999ねん-2005ねん[編集へんしゅう]

2代目だいめアクセント
WRC仕様しようしゃ

1999ねん登場とうじょう。このだいから韓国かんこくでは「ヴェルナ」にくるまめい変更へんこうされた。ボディ形状けいじょうは3ドアハッチバック(ヴェルナスポーツ)、4ドアセダン、5ドアハッチバック(ヴェルナセンス)。エンジンは1.5リッターSOHC12バルブ、1.5リッターDOHC16バルブ、1.6リッターDOHC16バルブのアルファエンジンであった。

3ドアハッチバックは、世界せかいラリー選手権せんしゅけん(WRC)に最高峰さいこうほうクラスのWRカーで参戦さんせんした。ラリーしゃ開発かいはつ・チーム運営うんえい担当たんとうしたイギリスのモータースポーツ・ディベロップメント(MSD)は、ベテランドライバーでマシンを熟成じゅくせいさせ、はやさだけはある若手わかてドライバーを使つかって勝負しょうぶる、という定番ていばんわせでWRCにのぞむものの、慢性まんせいてき資金しきんなんもあり2002ねん以外いがい成績せいせきるわなかった。短期間たんきかん結果けっかせないチームにたいしてヒュンダイは資金しきん極端きょくたんしぼったため、吸排気はいきけいしょう変更へんこうくわえる程度ていど開発かいはつしかおこなえなくなりただ出場しゅつじょうするだけの状態じょうたいつづいたが、2003ねん途中とちゅう活動かつどう不能ふのうとなり撤退てったいしている。なお当時とうじのルールでWRカーはぜんせん出場しゅつじょう義務ぎむがあり、欠場けつじょう1せん罰金ばっきん25まんUSドル。ヒュンダイはWRC参戦さんせんさいにこのことも明記めいきされたFIAの書面しょめんにサインしている。活動かつどう資金しきんきたMSDは2003ねん終盤しゅうばん4せん欠場けつじょうしたため、2004ねん、FIAはヒュンダイにたいしモータースポーツ史上しじょう最高さいこうとなる100まんUSドルの罰金ばっきんした。なお、このけんかんしヒュンダイとMSDは2006ねん現在げんざい法廷ほうてい闘争とうそうひろげている。

数々かずかず過激かげき実験じっけん毒舌どくぜつ人気にんきはくしているイギリスBBCテレビジョンの自動車じどうしゃ情報じょうほう番組ばんぐみトップ・ギア」においては、アジアンカーの特集とくしゅうまれたさいげられ、1.5 Lのディーゼルエンジンなのに3気筒きとうしかないことや、静止せいし状態じょうたいから100 km/hに加速かそくするまで19びょうもかかったことなどから、司会しかいジェレミー・クラークソンジェームズ・メイに「ヒュンダイ・アクシデント」などと皮肉ひにくられている。

インドではなが製造せいぞう販売はんばいおこなわれていたが、2013ねん5月に製造せいぞう終了しゅうりょうした[2]

3代目だいめ(MCがた、2005ねん-2010ねん[編集へんしゅう]

3代目だいめアクセント

ボディタイプはセダンと、おくれて追加ついかされた3ドアハッチバックの2タイプ。セダンは2005ねん4がつニューヨーク国際こくさい自動車じどうしゃショーで世界せかいはつ公開こうかいされ、9月より韓国かんこく国内こくない新型しんがたヴェルナとして発売はつばいされた。北米ほくべいでも2005ねんれに発売はつばいされている。
一方いっぽう、3ドアハッチバックはコンセプトモデルのアクセントSRが2005ねん9がつフランクフルトモーターショーで、市販しはんモデルが同年どうねん11がつラスベガス開催かいさいされたSEMA(Speciality Equipment Marketing Association)ショーでそれぞれデビューし、よく2006ねん4がつより韓国かんこく国内こくない発売はつばい開始かいしされた。北米ほくべいでも同年どうねんはる発売はつばい予定よていしており、ベーシックグレードの価格かかくは1まんドルだい設定せっていされる見込みこみである。

また2005ねん11月には中国ちゅうごく開催かいさいされた広州こうしゅう国際こくさいモーターショーハイブリッド仕様しよう出展しゅってんされた。

2009ねん6がつ韓国かんこく仕様しようがフェイスリフトをけ、ソナタ同様どうよう「トランスフォーム」のサブネームが付加ふかされた。

4代目だいめ(RBがた/RCがた、2010ねん-2017ねん[編集へんしゅう]

ヒュンダイ・アクセント/ヴェルナ(RBがた/RCがた
4ドアセダン(フロント)
4ドアセダン(リア)
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアハッチバック (Wit)
駆動くどう方式ほうしき FF
パワートレイン
エンジン ガンマ1.4L ちょく4、1.6L ちょく4、1.6L ディーゼル ちょく4
変速へんそく 5そくMT、4そくAT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,570mm
全長ぜんちょう 4,370mm(RBがた4ドア)
4,340mm(RCがた4ドア)
4,115mm(RBがた5ドア)
全幅ぜんぷく 1,705mm(RBがた
1,700mm(RCがた
ぜんこう 1,455mm(RBがた
1,460mm(RCがた
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2010ねん4がつ北京ぺきんモーターショー新型しんがたヴェルナセダン(RCがた中国ちゅうごくめいみずおさめ」)が発表はっぴょうされた。ヒュンダイのてい義宣よしのぶ(チョン・ウィソン)ふく会長かいちょうは、中国ちゅうごく市場いちば重要じゅうようせい認識にんしきからワールドプレミアを中国ちゅうごくおこなうことにしたと説明せつめいをしている[3]

外観がいかんはフルイディック・スカルプチャー(fluidic sculpture流体りゅうたい彫刻ちょうこく)とばれるデザイン言語げんごもとづき、YFがたソナタ弟分おとうとぶんのようなスタイリングとなった。エンジンは2種類しゅるいガンマエンジン(1.4Lと1.6L)を用意よういし、1.4Lには5MTまたは4AT、1.6Lには4ATがわせられる。プラットフォームは新規しんき開発かいはつされ、ホイールベースはクラス最大さいだいきゅうの2,570mmとなる[3]

2010ねん8がつには中国ちゅうごく仕様しようとはことなるフロントマスクがあたえられたモデル(RBがた)がモスクワ国際こくさいモーターショーにコンセプトRBとして出展しゅってんされ[4]よく9がつにはRBの市販しはんモデルがソラリスSolaris )のくるまめい発表はっぴょうされた。ソラリスはロシア市場いちば戦略せんりゃく車種しゃしゅ位置いちづけられ、生産せいさんサンクトペテルブルク工場こうじょうにておこなわれる[5]

2010ねん11月2にち、RBの韓国かんこく仕様しよう発表はっぴょうされ、どう国内こくないで11ねんぶりに「アクセント」のくるまめい復活ふっかつした。ヒュンダイではぜん世界せかいとし50まんだい(うち韓国かんこくないとし2まんだい)の販売はんばい見込みこんでいる[6]。エンジンは2種類しゅるいガンマエンジン(1.4L VVTと1.6L GDi)が用意よういされる。

2010ねん12月、広州こうしゅう国際こくさいモーターショーにて中国ちゅうごくけヴェルナの5ドアハッチバック発表はっぴょうされた[7]

2011ねん1がつには、モントリオールオートショーでアクセントの4ドアセダンおよび5ドアハッチバックがカナダデビューをたした[8]同年どうねん3がつ2にちには、韓国かんこく市場いちばでハッチバックが「ウィット」(Wit )のサブネームで発表はっぴょうされた。エンジンは1.6L GDiにくわえて1.6Lディーゼルエンジンも搭載とうさい同時どうじに4ドアにも追加ついかされた。

2012ねん3月30にち、ロシアでカー・オブ・ザ・イヤー2012を受賞じゅしょうした(新車しんしゃおよび小型車こがたしゃのカテゴリ)[9]

2017ねん5がつにアメリカ道路どうろ安全あんぜん保険ほけん協会きょうかい発表はっぴょうした報告ほうこくしょによると、運転うんてんちゅうのドライバーが死亡しぼうする事故じこ発生はっせいしているモデルは、サブコンパクトカーに分類ぶんるいされるものがおおいという結果けっかであった。そのデータのなかでは、アクセントの場合ばあい2012ねん-2015ねん登録とうろく台数だいすう100まんだいたりのドライバー死亡しぼう事故じこ件数けんすうは104けんであったとされている[10]

5代目だいめ(HCがた、2017ねん-)[編集へんしゅう]

ヒョンデ・アクセント/ヴェルナ(HCがた
セダン(2018ねんがた、フロント)
セダン(2018ねんがた、リア)
概要がいよう
別名べつめい ヒュンダイ・ソラリス(ロシア)
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアハッチバック
駆動くどう方式ほうしき FF
プラットフォーム ヒュンダイ・GBプラットフォーム
パワートレイン
エンジン カッパ 1.4L ちょく4
ガンマ 1.6L ちょく4
U2 1.5L ディーゼル ちょく4
変速へんそく 6そくMT
6そくAT
7そくDCT
IVT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,580mm
2,600mm(中国ちゅうごく仕様しよう、インド仕様しよう
全長ぜんちょう 4,385mm
4,405mm(中国ちゅうごく仕様しよう、ロシア仕様しよう
4,440mm(インド仕様しよう
4,185mm(5ドア)
全幅ぜんぷく 1,729mm
1,720mm(中国ちゅうごく仕様しよう
ぜんこう 1,450mm
1,455mm(中国ちゅうごく仕様しよう
1,469mm(ロシア仕様しよう
1,475mm(インド仕様しよう
テンプレートを表示ひょうじ

2017ねん2がつカナダトロント開催かいさいされたカナダ国際こくさいオートショー英語えいごばん発表はっぴょう[11]

中国ちゅうごく仕様しようのヴェルナは先代せんだい同様どうよう国際こくさいばん外観がいかんことなる。また、中国ちゅうごくめいが「えつおさめ」にわり、以前いぜんの「みずおさめ」はレイナがれた。

ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2種類しゅるいだが、ハッチバックはカナダやメキシコなど一部いちぶ市場いちばでのみラインナップされて、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくではカタログからとされた。また、HCがたアクセントは母国ぼこく韓国かんこくオーストラリア市場いちばには投入とうにゅうされず、アバンテ/エラントラ最小さいしょうのセダンとなる。

カナダではアクセントは1994ねん9がつ登場とうじょう以来いらい46まんだい以上いじょうげており、同国どうこくではサブコンパクトカーのベストセラーであった。しかし、小型車こがたしゃのセグメントにコナヴェニューといったSUV相次あいついで投入とうにゅうされたことで市場いちば需要じゅようはそちらに移行いこうしてしまい、2019ねんにセダンの販売はんばいり、のこったハッチバックも2020ねんかぎりで販売はんばい終了しゅうりょうすることになった[12]

HCがたアクセントはしん開発かいはつのヒュンダイ・GBプラットフォームを採用さいようしホイールベースがわずかに延長えんちょうされた。

エンジンはすべ直列ちょくれつ4気筒きとうカッパ 1.4L、ガンマ 1.6L、U2 1.5Lディーゼルの3種類しゅるい。トランスミッションは6そくMT、6そくAT、7そくDCTIVTの4種類しゅるいとなる。ただし、ラインナップは仕向しむけによってことなる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ Tycho de Feyter (2012ねん1がつ15にち). “Extreme Tuning from China: Kia Qianlima”. CarNewsChina.com. 2012ねん9がつ13にち閲覧えつらん
  2. ^ Anjan Ravi (2013ねん5がつ28にち). “Hyundai India discontinues Accent”. Indian Autos blog. 2013ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 2011 Hyundai Verna / Accent revealed in Beijing”. WorldCarFans.com (2010ねん4がつ23にち). 2010ねん4がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ Hyundai Concept RB – low cost Accent for Russia?”. paultan.org (2010ねん8がつ25にち). 2010ねん8がつ25にち閲覧えつらん
  5. ^ Production-ready Hyundai Solaris unveiled for Russian market”. paultan.org (2010ねん9がつ22にち). 2010ねん9がつ22にち閲覧えつらん
  6. ^ Hyundai places Accent on new subcompact car”. INSIDE JoongAng Daily (2010ねん11月3にち). 2010ねん11月8にち閲覧えつらん
  7. ^ Auto Guangzhou: Hyundai Verna hatch is for China only”. paultan.org (2010ねん12月24にち). 2011ねん4がつ17にち閲覧えつらん
  8. ^ Hyundai Unveils Accent at Montreal Auto Show, Will feature 1.6L Engine”. MotorTrend (2011ねん1がつ14にち). 2011ねん4がつ17にち閲覧えつらん
  9. ^ Hyundai Solaris has won the prize "Car of the Year 2012" in Russia”. Hyundai Press Release (via Cisionwire) (2012ねん3がつ30にち). 2012ねん3がつ30にち閲覧えつらん
  10. ^ べいのドライバー死亡しぼう事故じこ最多さいたは「サブコンパクトカー」 Forbes Japan(2017ねん6がつ6にち)2017ねん10がつ6にち閲覧えつらん
  11. ^ Daniel Barron (2017ねん2がつ16にち). “Hyundai Accent is bigger, quicker, and safer for 2018”. Motor1.com. 2020ねん9がつ29にち閲覧えつらん
  12. ^ Derek Boshouwers (2020ねん7がつ31にち). “ONCE A TOP-SELLER FOR THE BRAND, THE LITTLE ACCENT SAW ITS SALES SUCKED AWAY BY THE KONA AND NOW THE VENUE”. Auto123.com. 2020ねん9がつ29にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]