(Translated by https://www.hiragana.jp/)
プラットフォーム (自動車) - Wikipedia コンテンツにスキップ

プラットフォーム (自動車じどうしゃ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

プラットフォームオートモビル・プラットフォームは、複数ふくすう自動車じどうしゃ車種しゃしゅによって車両しゃりょう構成こうせい部品ぶひん共有きょうゆうされているさい構成こうせい部品ぶひん一連いちれんわせのこと。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

要素ようそとしてはフレームあるいはモノコックフロアパンサスペンションステアリングパワートレインふくまれる。

車両しゃりょうアーキテクチャー自動車じどうしゃ製造せいぞう業者ぎょうしゃ存在そんざいする(ルノー-日産にっさんCMFフォルクスワーゲンMQB)。なお、アーキテクチャーとは建築けんちくがくにおいて建築けんちく様式ようしきのことで、建築けんちくぶつ構造こうぞう設計せっけいほう工法こうほうふくめた全体ぜんたい意味いみする用語ようごである。

当初とうしょ、プラットフォームの共有きょうゆうとは、それ以前いぜん設計せっけいされたくるま車台しゃだいを、型式けいしき(かたしき)のことなる新型しんがたしゃ流用りゅうようすることであった。たとえば、フォルクスワーゲン・ビートル車台しゃだいフレームを、タイプ2カルマンギア利用りようするといった方法ほうほうである。

複数ふくすうのモデルで共有きょうゆうすべく、汎用はんようてきなプラットフォームとして設計せっけいされた最初さいしょのものは、フォードしゃが1970年代ねんだい使用しようしたフォックス・プラットフォームである。1980年代ねんだいには、クライスラーしゃKカーでプラットフォームの共有きょうゆうおこなった。なお、Kという名前なまえはプラットフォームを共有きょうゆうしたくるまがすべてKではじまる名前なまえだったためである。

さきほどのフォルクスワーゲンれいのとおり、プラットフォームの共通きょうつうせい車両しゃりょう外観がいかん性格せいかく類似るいじせいかならずしも一致いっちしない。このため、プラットフォームの供用きょうよう予期よきしない車両しゃりょう同士どうしでもおこなわれており、たとえば、4ドアセダン11代目だいめスカイライン導入どうにゅうされた日産にっさんのFMプラットフォームは、2ドアクーペZ33がたおよびZ34がたフェアレディZSUVインフィニティ・FXにも使つかわれている。また、フォルクスワーゲンのAプラットフォームはアウディ・TTフォルクスワーゲン・ゴルフなどまったくことなるモデルで共有きょうゆうされている。

なお自動車じどうしゃのセパレートなフレーム形式けいしきにおいて、枠組わくぐみのみに依存いぞんせず強固きょうこゆかめん構造こうぞうそなえる「プラットフォームがたフレーム」とばれる形式けいしきがあり、フォルクスワーゲン・ビートルやシトロエン・2CVなとの実例じつれいがあるが、フレーム形式けいしきいち手法しゅほう名称めいしょうであり、ほん項目こうもくにおける広義こうぎのプラットフォームとはべつ概念がいねんである。

日本にっぽんでの概念がいねん

[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、自動車じどうしゃ基本きほん部分ぶぶんである「車台しゃだい」とばれる部分ぶぶんプラットフォームであると解説かいせつされることもおおい。1990年代ねんだいごろまではシャーシと表現ひょうげんされることが一般いっぱんてきであった。

近年きんねんでは設計せっけい生産せいさんコスト削減さくげんのため、ひとつのプラットフォームから多数たすう車種しゃしゅ展開てんかいされることが普通ふつうになっている。以前いぜんからスカイライン/ローレルのような販売はんばいチャネル維持いじおも目的もくてき共通きょうつうシャーシしゃ存在そんざいしていたが、現在げんざいのフレキシブルプラットフォームは様々さまざまなサイズおよびボディ形状けいじょう車種しゃしゅ想定そうていして開発かいはつされている。プラットフォームを基準きじゅんとして複数ふくすう車種しゃしゅ生産せいさんラインを共有きょうゆうするこんりゅう生産せいさん容易よういになる。

日本にっぽんでは、とく小型車こがたしゃのプラットフォーム共有きょうゆうすすんでおり、トヨタ自動車とよたじどうしゃの「ヴィッツけいプラットフォーム」(名称めいしょう: NBCプラットフォーム・Bプラットフォーム)および「パッソけいプラットフォーム」(名称めいしょう: Aプラットフォーム。子会社こがいしゃダイハツ工業だいはつこうぎょう共同きょうどう開発かいはつ)、「カローラけいプラットフォーム」(名称めいしょう: MCプラットフォーム・しんMCプラットフォーム)、「カムリけいプラットフォーム」(名称めいしょう: Kプラットフォーム)、「クラウンけいプラットフォーム」(名称めいしょう: Nプラットフォーム)、ルノー共同きょうどう開発かいはつした日産自動車にっさんじどうしゃの「マーチけいプラットフォーム」(名称めいしょう: アライアンス・Bプラットフォーム)、そして本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうの「フィットけいプラットフォーム」(名称めいしょう: グローバル・スモール・プラットフォーム)などはどういち車台しゃだいから5車種しゃしゅ以上いじょうのモデルをゆうする“だい家族かぞく”となっている。プラットフォームを共有きょうゆうする車種しゃしゅ同士どうしを(広義こうぎの)姉妹しまいしゃぶ。

日本にっぽん国外こくがいでも、その傾向けいこうられ、たとえば、先代せんだいがたフォルクスワーゲン・ゴルフから、同社どうしゃのボーラ、ゴルフワゴン、ゴルフカブリオレ、ニュービートルのみならず、アウディA3とTT、セアトシュコダなど、VWグループない多彩たさい使用しようされていた。

近年きんねんではまれであるが日産にっさん・GT-Rように、専用せんようのプラットフォームを車種しゃしゅもある。

GLM (企業きぎょう)電気でんき自動車じどうしゃのプラットフォームを開発かいはつし、自社じしゃブランドの車両しゃりょうのみならず他社たしゃへの販売はんばいおこなっている。

種類しゅるい

[編集へんしゅう]

トヨタ・ダイハツ

[編集へんしゅう]

日産にっさん・ルノー

[編集へんしゅう]

三菱みつびし

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ ハイブリッドをふくむ2代目だいめカローラアクシオ、および3代目だいめカローラフィールダーのみ
  2. ^ 初代しょだいカローラアクシオ、および2代目だいめカローラフィールダーをふく
  3. ^ ハイブリッドをふくむ2代目だいめカローラアクシオ、および3代目だいめカローラフィールダーはのぞ

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]