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トヨタ・GRヤリス

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トヨタ・ヤリス > トヨタ・GRヤリス
トヨタ・GRヤリス
GXPA16/MXPA12がた
2024ねん4がつ販売はんばいがた RZ GR-DAT
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん愛知あいちけん
販売はんばい期間きかん 2020ねん9がつ4にち –
発表はっぴょう:2020ねん1がつ10日とおか
設計せっけい統括とうかつ 齋藤さいとう尚彦なおひこ
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 4めい
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
エンジン位置いち フロント
駆動くどう方式ほうしき
プラットフォーム
  • まえ:GA-B
  • :GA-C
パワートレイン
エンジン
M15A-FKS
1,490 cc 直列ちょくれつ3気筒きとう DOHC12バルブ(RS専用せんよう
G16E-GTS
1,618 cc 直列ちょくれつ3気筒きとう DOHC12バルブインタークーラーターボ(RZ/RC専用せんよう
最高さいこう出力しゅつりょく
M15A-FKS
88 kW (120 PS)
G16E-GTS
200 kW (272 PS)(2020 - 2023ねん)
224 kW (304 PS)(2024ねん-)
最大さいだいトルク
M15A-FKS
145 N・m (14.8 kgf・m)
G16E-GTS
370 N・m (37.7 kgf・m)(2020 - 2023ねん)
400 N・m (40.8 kgf・m)(2024ねん-)
変速へんそく
サスペンション
まえ マクファーソン・ストラットしき
のち ダブルウィッシュボーンしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,560 mm
全長ぜんちょう 3,995 mm
全幅ぜんぷく 1,805 mm
ぜんこう 1,455 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,110 - 1,300 kg
最大さいだい積載せきさいりょう 141 L(VDAほう、4めい乗車じょうしゃ
その
タイヤサイズ
  • 205/40R17(RC/GRMNヤリス/GRMNヤリス Rally Package)
  • 225/40R18(RC[オプション装着そうちゃくしゃ]/RS/RZ)
  • 225/40ZR18(RZ High Performance)
  • 235/40R18(GRMNヤリス Circuit Package)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク
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GRヤリス(ジーアールヤリス、GR YARIS)は、トヨタ自動車とよたじどうしゃ生産せいさんしているハッチバッククーペかたスポーツカーである。

概要がいよう

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GR』を展開てんかいする「GAZOO Racing カンパニー」が開発かいはつした車種しゃしゅで、ほんブランドの専売せんばい車種しゃしゅとしては2019ねん発売はつばいされた「GRスープラ」につづく2だい車種しゃしゅである。

前述ぜんじゅつの「GRスープラ」および2012ねん発売はつばいされた「86」は同業どうぎょう他社たしゃBMWSUBARU)との共同きょうどう開発かいはつによって誕生たんじょうした車種しゃしゅであったが、ほん車種しゃしゅはトヨタが独自どくじ開発かいはつしたものである。また、同社どうしゃにおけるよんりん駆動くどう市販しはんスポーツカーとしては、1999ねん生産せいさん終了しゅうりょうしたST205がたセリカGT-FOUR以来いらいとなった。

2020ねん発売はつばいされたコンパクトカーの4代目だいめヤリスぐるまめいおなじだが、一部いちぶのメカニズムをのぞいてべつ車種しゃしゅとして設計せっけいされている[1]

経緯けいい

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トヨタは1999ねんのシーズンを最後さいご世界せかいラリー選手権せんしゅけん(WRC)より撤退てったいしたが、2017ねんからふたた参戦さんせんしている。そのさいもちいられたベース車両しゃりょうは3代目だいめヤリス(日本にっぽんめいヴィッツ)であったが、どう車種しゃしゅ開発かいはつ段階だんかいでは競技きょうぎ車両しゃりょうへの転換てんかん想定そうていしていない設計せっけいだったこともあり、競合きょうごう相手あいて車両しゃりょうくらべて不利ふりとなる部分ぶぶん全長ぜんちょうばしにくいサスペンションの構造こうぞうたかめのぜんこうなど)がおおく、さらなる戦闘せんとうりょく向上こうじょうはかるには競技きょうぎでの使用しよう前提ぜんていとした専用せんよう車種しゃしゅ開発かいはつ必須ひっすとなっていた。

そこでホモロゲーションモデルとしてほん車種しゃしゅ開発かいはつがスタートし、グループA公認こうにん取得しゅとく条件じょうけんとなる25,000だい生産せいさん目標もくひょうかかげた[2]最高峰さいこうほうのWRC[注釈ちゅうしゃく 1]当然とうぜんながら、市販しはんしゃちか規定きていのローカルラリーひとしでもてることを目指めざした。

生産せいさん開発かいはつ

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2009ねん平成へいせい21ねん)に発売はつばいされたスーパーカーレクサス・LFA専用せんよう生産せいさん設備せつびであった「LFA工房こうぼう」を基礎きそとして、ほん車種しゃしゅ生産せいさんから稼働かどうする『GRファクトリー』とばれるスポーツカーなどの少量しょうりょう生産せいさん対応たいおうしたベルトコンベアもちいないセル生産せいさん方式ほうしき生産せいさん設備せつび愛知あいちけん豊田とよだ元町もとまち工場こうじょう導入どうにゅうした[3]

開発かいはつはドライバーから現場げんば開発かいはつドライバーのフィードバックけてその改善かいぜんし、すぐにコースじょうおくかえすというモータースポーツのテストとおな手法しゅほう採用さいようされている。開発かいはつドライバーは石浦いしうら宏明ひろあき大嶋おおしま和也かずやがメインで、WRCドライバーのオイット・タナクヤリ=マティ・ラトバラクリス・ミーク全日本ぜんにほんラリー王者おうじゃ勝田かつた範彦のりひこらもテストをおこなった。トヨタには成瀬なるせひろしとする市販しはんしゃのテストドライバーたちが多数たすういるが、レーシングドライバーがメインの開発かいはつドライバーとなるのは同社どうしゃではめずらしい事例じれいである。

年表ねんぴょう

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  • 2019ねん
  • 2020ねん
    • 1がつ10日とおか - 東京とうきょうオートサロンにて正式せいしきワールドプレミア[4][5]同年どうねんなつころ販売はんばい目指めざすとともに、このから同年どうねん6月30にちまでの期間きかん限定げんてい特設とくせつサイトにて先行せんこう予約よやく受付うけつけ開始かいしされた。また先行せんこうやく限定げんてい特別とくべつ仕様しようしゃとして「RZ First Edition」と「RZ High-performance・First Edition」が設定せっていされ、予約よやくしゃけの特典とくてん用意よういされる[6]。このほか、GRヤリスのシャシーはそのままに、1.5L直列ちょくれつ3気筒きとうDOHC12バルブNAエンジン・FF・CVTかわそうしたコンセプトカー[注釈ちゅうしゃく 2]同時どうじ披露ひろうされた。
    • 2がつ5にち - フェルナンド・アロンソホセ・マリア・ロペスクリス・ミークがテストドライブする動画どうが公開こうかい
    • 2がつ13にち - 赤色あかいろのGRヤリスが、WRCだいせんラリー・スウェーデンのゼロカーとして走行そうこう
    • 6月2にち - 日本にっぽんでのラインナップが発表はっぴょう発売はつばい時期じき同年どうねん9月ころとアナウンスされた[7]
    • 8がつ21にち - 発売はつばい同年どうねん9がつ4にちアナウンスされた[8]
    • 9月4にち - 公式こうしき発表はっぴょう発売はつばい[9]。WLTCモードによる燃料ねんりょう消費しょうひりつならびに排出はいしゅつガスに対応たいおうし、「RS」は「平成へいせい30ねん排出はいしゅつガス基準きじゅん50%低減ていげんレベル(☆☆☆☆)」、「RC」と「RZ(「High performance」をふくむ)」は「どう25%低減ていげんレベル(☆☆☆)」認定にんていをそれぞれ取得しゅとくしている。
  • 2021ねん
    • 3月9にち - 英国えいこくカー・オブ・ザ・イヤー2021および英国えいこくベスト・パフォーマンス・カー2021を受賞じゅしょう[10][11]
    • 6月7にち - KINTO限定げんてい特別とくべつ仕様しようしゃ「RZ"High performance・モリゾウセレクション"」を発表はっぴょうあつかいを開始かいし[12]。「RZ"High performance"」をベースに、ウィンドシールドガラスにモリゾウサインをれ、シートステッチ・コイルスプリング・ショックアブソーバーROOKIE Racingにちなんだ配色はいしょく採用さいようし、ホイールオーナメントやドアスイッチベースにROOKIE Racingロゴを挿入そうにゅうした。
  • 2022ねん1がつ14にち東京とうきょうオートサロンにて「GRMNヤリス」が発表はっぴょう[13]
  • 2024ねん
    • 1がつ12にち - マイナーチェンジモデルおよび8だんGR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)搭載とうさい仕様しよう発表はっぴょうされる(同年どうねん4がつ8にち発売はつばい予定よてい[14]外観がいかんでは、フロントバンパーが競技きょうぎでの破損はそん修理しゅうり想定そうていした3分割ぶんかつ構造こうぞう変更へんこうされたほか、ロアグリルが樹脂じゅしせいから鋼鉄こうてつせい変更へんこうされ、さらにGR-DAT搭載とうさいともな開口かいこう大型おおがたされた。リアは視認しにんせいやカスタマイズを想定そうていしてバックランプ位置いちがガラス変更へんこうされ、これにともなって「GR YARIS」エンブレムがリアハッチみぎに、「GR-FOUR」エンブレムがどう左下ひだりした配置はいち変更へんこうされるともに、リアに位置いちしていたトヨタのCIエンブレムがはいされた。また大嶋おおしま和也かずや意見いけん反映はんえいし、テールランプの意匠いしょう一文字ひともじ変更へんこうされた。内装ないそうでは操作そうさパネルやディスプレイを運転うんてんせきがわに15かたむけ、コクピットが25 mmげられたほか、スイッチるい位置いち変更へんこうやGR Full TFTメーターの採用さいようされた。ボディはスポット溶接ようせつ打点だてんすうやく13%増加ぞうか構造こうぞうよう接着せっちゃくざい塗布とふ部位ぶいやく24%拡大かくだいして剛性ごうせいたかめると同時どうじに。エンジン出力しゅつりょくが224 kW(304 PS)/ 400 Nm(40.8 kgf)に向上こうじょうされた。なお、GR-DAT搭載とうさい車種しゃしゅ追加ついかともない「RS」グレードが廃止はいしされた。
    • 1がつ25にち - 同日どうじつラリー・モンテカルロオープニングセレモニーにて、先述せんじゅつのマイナーチェンジモデルをベースとした特別とくべつ仕様しようしゃの「カッレ・ロバンペラエディション」「セバスチャン・オジェエディション」を発表はっぴょう[15]
    • 3月21にち - [16]

メカニズム

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車両しゃりょう基礎きそとなるシャシーは3ドアで、屋根やねカーボンせいにするなど軽量けいりょうてい重心じゅうしん剛性ごうせい強化きょうかはかられている[17]。これによりパワーウェイトレシオは4.71 kg/psにたっする。またWRカーにするじょう重要じゅうようそらりょく特性とくせい考慮こうりょされ、リアのルーフ位置いちげてリアスポイラーにふうてやすくなっているほか、リアフェンダーはおおきくがっている。

プラットフォームはすべて「GAプラットフォーム」で統一とういつされているが、モータースポーツでの過酷かこく使用しようじょうきょうにおける走行そうこう性能せいのう考慮こうりょした結果けっか、(GAプラットフォームとしてははつとなる)車両しゃりょう前半ぜんはん部分ぶぶん後半こうはん部分ぶぶん車両しゃりょうクラスのちがうものをわせるハイブリッド構造こうぞうもちいて設計せっけいされている[18]前半ぜんはんはヤリスとうのコンパクトカーが採用さいようする「GA-Bプラットフォーム」を、後半こうはんカローラひとしのミドルサイズしゃ採用さいようされる「GA-Cプラットフォーム」をもちいることで、軽量けいりょうかつ強靱きょうじんなシャシーを実現じつげんした[18]。なお、2つのことなるシャシーをもちいているため、単独たんどくのプラットフォームで構成こうせいされる4代目だいめヤリス(GA-Bプラットフォーム)と同一どういつファミリーであるとはみなされず、グループA公認こうにん取得しゅとくにはGRヤリスのみで25,000だい[19]生産せいさん必要ひつようとなる[注釈ちゅうしゃく 3]

国内こくないけのヤリスが全幅ぜんはば1,695 mmで5ナンバーサイズであるのにたいし、GRヤリスは海外かいがいけをふくめた全車ぜんしゃ全幅ぜんはば1,700 mm以上いじょうの3ナンバーサイズとなる。

安全あんぜん運転うんてん支援しえんシステムの「Toyota Safety Sense」は、ほん車両しゃりょうのみRCグレードをのぞぜんグレードでメーカーオプション設定せっていとなっている。

エンジン

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エンジンは『RS』をのぞぜんグレードで、新規しんき開発かいはつとなる「ダイナミックフォース スポーツエンジン」のだい1だんである、排気はいきりょう1.6 Lの水冷すいれい直列ちょくれつ3気筒きとうDOHCターボエンジン「G16E-GTSがた搭載とうさいする[20]。ヤリスに搭載とうさいされた1.5 Lの水冷すいれい直列ちょくれつ3気筒きとうDOHCエンジンの「M15A-FKS」/「M15A-FXEがた気筒きとうすう同一どういつだが、G16Eがたはモータースポーツでの使用しよう念頭ねんとういた専用せんよう設計せっけいのエンジンとなる[21]。このエンジンはトヨタ自動車とよたじどうしゃ下山げざん工場こうじょうにて製造せいぞう生産せいさんおこなわれていた[22][23]現在げんざいおなトヨタ自動車とよたじどうしゃ上郷かみさと工場こうじょう生産せいさんおこなわれている。

なお2024ねんより下山げざん工場こうじょうから上郷かみさと工場こうじょうへと生産せいさん順次じゅんじ移管いかんされており、それにともないエンジン前面ぜんめんられていた「GR SHIMOYAMA たくみ」ステッカーが「GR meister たくみ」へと変更へんこうされている。[24]

シリンダーの内径ないけい(ボア)が87.5 mm、そして行程こうてい(ストローク)が89.7 mmとなり、排気はいきりょうが1,600 ccをわずかに上回うわまわる1,618 ccとなったのは、ラリーでの常用じょうよういきにおいて最大さいだい性能せいのうrally2上限じょうげん排気はいきりょうである1,620 cc以下いか発揮はっきできるように設計せっけいされたためである[21]圧縮あっしゅくは10.5で、ちょく噴とポート噴射ふんしゃ併用へいよう技術ぎじゅつD-4ST」を採用さいようする[25]最高さいこう出力しゅつりょく272 ps、最大さいだいトルク37.7 kgm(340 N/m)を発生はっせいし、0 - 100 km/h加速かそくは5.5びょう以下いか最高さいこう速度そくどは230 km/hを実現じつげんする[26]。なおどうエンジンは、ダイナミックフォースエンジンの特徴とくちょうであるレーザークラッドバルブシートではなく、バルブシートを工夫くふうしてんでいる[27]。これはメンテナンスやチューニングのしやすさも考慮こうりょしているためである[27]インタークーラーはラリーでのメンテナンスせい考慮こうりょして空冷くうれいしき採用さいようしている[25]。なお『RZ“High-performance』には冷却れいきゃくスプレー機能きのう追加ついか装着そうちゃくされ、競技きょうぎけグレードの『RC』にもオプション設定せっていされている[28]。このほか、A25A-FKSかたエンジンやM20A-FKSかたエンジン、M15A-FKSがたエンジンと同様どうようにアイドリング振動しんどう対策たいさくとして1バランサーシャフトクランクシャフト直下ちょっかまれている[25]

パワートレイン

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トランスミッションは『RS』をのぞぜんグレードで、既存きそんの12代目だいめカローラシリーズセダン/ツーリング/スポーツ[注釈ちゅうしゃく 4]およびC-HRなどで先行せんこう採用さいようされた、自動じどうブリッピング機能きのうつ『iMT』(インテリジェントマニュアルトランスミッション)を搭載とうさい[29]パーキングブレーキ基本きほんてきサイドターン実現じつげんするため、電動でんどうではなく手引てびしきとなっている。

2024ねん1がつ改良かいりょうがた8だんGR-DAT搭載とうさいモデルのシフトノブとパーキングブレーキ

2024ねんのマイナーチェンジではそれまでのiMTにたいして、8そく『GR-DAT』(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)を選択せんたくできるようになった。ただし、車両しゃりょう重量じゅうりょうはiMT搭載とうさいしゃくらべて20kgおもくなる。

ギア以下いかとお[30]

ギア
ギア段階だんかい iMT
(2020 - 2023ねん)
iMT
(2024ねん-)
GAZOO Racing
Direct Automatic Transmission
1そく 03.428 03.538 04.435
2そく 02.238 02.238 02.809
3そく 01.535 01.535 01.933
4そく 01.162 01.162 01.407
5そく 01.081 01.081 01.266
6そく 00.902 00.902 01.000
7そく 0- 0- 00.793
8そく 0- 0- 00.650
後退こうたい 03.83 03.831 03.590

よんりん駆動くどうしゃのセンターデフには、電子でんし制御せいぎょしきカップリングをもちいたしん開発かいはつのスポーツよんりん駆動くどうシステムを採用さいよう。この技術ぎじゅつ往年おうねんの『GT-FOUR』にたいするヘリテイジの意味いみめて『GR-FOUR』を名乗なの[31]。また、トルクを電子でんし制御せいぎょいたクラッチセンターデファレンシャルにより前後ぜんご駆動くどう配分はいぶんし、その配分はいぶんは、通常つうじょうで60:40、スポーツモードで30:70、トラックモードで50:50の3段階だんかいからえらぶことが可能かのうである[30][注釈ちゅうしゃく 5][32]

よんりん駆動くどうしゃでは改造かいぞう前提ぜんてい前後ぜんごともオープンデフ採用さいようしている[20]が、『RZ“High performance”』グレードにかぎり、トヨタけい自動車じどうしゃ部品ぶひん会社かいしゃであるジェイテクト開発かいはつしたトルセンLSD装着そうちゃくされる[33]

グレード構成こうせい

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RZ "High performance"

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1.6 Lのターボエンジン「G16E-GTS」がたと6そくマニュアル、よんりん駆動くどうシステム「GR-FOUR」を搭載とうさいした最上級さいじょうきゅうグレードとなる。BBSせい専用せんよう鍛造たんぞうアルミホイールとミシュランせい高性能こうせいのうタイヤ「Pilot Sport 4S」が装備そうびされ、トルセンLSDとブレーキの冷却れいきゃくようダクト、さらにインタークーラーにはみずをスプレーじょうにしてきかけ、エンジンの吸気きゅうき温度おんどげるシステムも搭載とうさいされる。さらに内装ないそうではフロントシートは専用せんよう設計せっけいのプレミアムスポーツシートで、サーキットでの走行そうこう考慮こうりょしたモデルとなっている。また、スポーツモデルでありながらアイドリングストップ機構きこう装備そうびされる。

RZ "High performance・モリゾウセレクション"

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RZ "High performance"をベースとしたKINTO専用せんようグレード。GRMNとおなじくソフトウェアやエンジン、駆動くどうけい強化きょうかほどこす「アップデートプログラム」と、購入こうにゅうしゃこのみのカスタムが出来できるように購入こうにゅうしゃ自身じしん運転うんてんデータを収集しゅうしゅう解析かいせき、それをもとにエンジン制御せいぎょ、ステアリング制御せいぎょ駆動くどう配分はいぶん各自かくじわせる「パーソナライズプログラム」の2とおりの提供ていきょう方法ほうほう選択せんたく可能かのう

フロントウインドには1stエディションとおなじくモリゾウサイン、ホイールオーナメントにはROOKIE Racingのロゴがく。また、専用せんようカラーにほどこされたサスペンションも装備そうびされる。KINTOでは原則げんそく改造かいぞう不可ふか契約けいやく条件じょうけんだが、原状げんじょう回復かいふく可能かのう原則げんそくとして違法いほうにならない程度ていど改造かいぞう許可きょかしている。また、トヨタ販売はんばいてん(GRgarageふくむ)でけられたパーツははずさずに返却へんきゃくしても可能かのうだが、それ以外いがいけたパーツははず必要ひつようがある。月額げつがく54,300えんからで契約けいやく期間きかんやく3ねんとしている。

1.6 Lのターボエンジン「G16E-GTS」がたと6そくマニュアル、よんりん駆動くどうシステム「GR-FOUR」を搭載とうさいした上級じょうきゅうグレードとなる。

ディスプレイオーディオとう快適かいてき装備そうび省略しょうりゃくして軽量けいりょうはかった、競技きょうぎ車両しゃりょうのベースしゃけのグレードである。エンジンや駆動くどうシステムなど基本きほんてきなメカニズム部分ぶぶんは「RZ」と共通きょうつうであるが、フロントブレーキはラリーようのタイヤとホイールが装着そうちゃくできるよう「RZ」のディスクローターを1インチ小径しょうけいし、さらにワンピース構造こうぞうとした「RC」せん用品ようひん装備そうびされる(前後ぜんごのキャリパー自体じたいは「RZ」と共通きょうつうである)。それにくわえてタイヤとホイールは「RZ」の18インチから17インチへと変更へんこうされている。なお、ホイールはスチールせいではなく「RC」専用せんようデザインのアルミホイールとなっている(いずれもオプションで「RZ」とおなじものに変更へんこう可能かのう)。エアコンはオプションで選択せんたく可能かのう

RC"Light Package"

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RCをベースに、遮音しゃおんざい・リアシート・リアゲートダンパー・リアスポイラー・塗装とそう[注釈ちゅうしゃく 6]はぶいたグレード。リアクォーターガラス・バックドアガラスが専用せんよう軽量けいりょうガラスに変更へんこう、バッテリも専用せんよう軽量けいりょうバッテリが装備そうびされる。オプションだったエアコン、寒冷かんれい仕様しよう選択せんたく不可ふかくるまじゅうがRCの1250 kgから1170 kgと軽量けいりょうされており、1.6 Lターボ仕様しようではさい軽量けいりょうグレードとなる。

外装がいそうはRZ/RCグレードと共通きょうつうながら、パワートレーンを「ヤリス(5ドアハッチバック)」とおなじ1.5 Lの自然しぜん吸気きゅうきエンジン『M15A-FKS』がた、さらに前輪ぜんりん駆動くどうとしたモデルである[注釈ちゅうしゃく 7]。これによりくるまじゅうが「RZ」の1,280Kgから1,130Kgと大幅おおはば軽量けいりょう実現じつげんしている。トランスミッションは、発進はっしんようギアをそなえる『ダイレクトシフトCVT』にくわえ、「ヴィッツ GR」で実用じつようした「シーケンシャル10だん変速へんそくMTモード」を搭載とうさいする[注釈ちゅうしゃく 8]。パーキングブレーキはRZ/RCグレードとことなり、「ヤリスクロス」とおなじく電動でんどうしき採用さいようしている。

2024ねんのマイナーチェンジで、GR-DAT搭載とうさいしゃ追加ついかされたことにともな廃止はいしされた。

RS "Light Package"

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RSにフォージドカーボンルーフ(マーブルがらラッピング)およびBBSせい18インチ鍛造たんぞうホイールを装備そうび、フロント・リアのスタビライザーがはずされたグレード。車両しゃりょう重量じゅうりょうが1130 kgから1110 kgにまでがっており、GRヤリスさい軽量けいりょうグレードとなっている。

GRMNヤリス

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2022ねん1がつ14にち東京とうきょうオートサロン2022にてGRヤリスの500だい限定げんていフルチューンモデルとなる『GRMNヤリス』[注釈ちゅうしゃく 9]発表はっぴょうされた[35]。このGRMNヤリスはソフトウェアやエンジン、駆動くどうけい強化きょうかほどこす「アップデートプログラム」というサービスと、購入こうにゅうしゃこのみのカスタム出来できるように購入こうにゅうしゃ自身じしん運転うんてんデータを収集しゅうしゅう解析かいせき、それをもとにエンジン制御せいぎょ、ステアリング制御せいぎょ駆動くどう配分はいぶん各自かくじわせる「パーソナライズプログラム」というサービスがあり、その2とおりの提供ていきょう方法ほうほう選択せんたく可能かのう[35]

また、追加ついか装備そうびをつけるパッケージが2つ存在そんざいする。1つは「Circuit package」であり、ロード性能せいのう向上こうじょうさせるためのGRMNヤリス専用せんようブレーキ、ビルシュタインせいショック、カーボンせいリアスポイラー、サイドスポイラー、スカートといった追加ついかパーツを装備そうびすることが可能かのう[35]。もうひとつは「Rally package」で走破そうはせいたかめるためのパーツるいをラインナップしており、GRブランドのショックやショートスタビリンク、アンダーガード、ロールバーを追加ついか装備そうび可能かのう[35]

メカニックめん

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メカニックめんでは、ボディー剛性ごうせい向上こうじょうさせるために通常つうじょうのGRヤリスにくらべスポット溶接ようせつ打点だてんすうを545てんほどやしており、またボディーよう構造こうぞう接着せっちゃくざいべ12 mぶん延長えんちょうしている[35]くわえてボディーの軽量けいりょうはかるため、綾織あやおりCFRPせいのカーボンルーフ、カーボンフード、カーボンリアスポイラーなどを装備そうび。またリアシートをすべ撤去てっきょし、GRヤリス RZ "High performance"にくらやく20 kgの軽量けいりょう達成たっせいしている[35]

駆動くどうけいではモータースポーツ過程かていきたえられたトランスミッションを採用さいようしており、クロスギアレシオトランスミッションとローファイナルギヤを両方りょうほうセットで採用さいようする[35]ギヤはエンジンのパワーバンドをかすことを目的もくてきに1 - 4そくをクロスレシオに設定せってい。また、耐久たいきゅうレースなどに使用しようされることを想定そうていし1、3、4、5そくとファイナルギヤにこう強度きょうどこう靱性のSNCMざい使用しよう、さらにショット処理しょりほどこされショックトルクおよび疲労ひろう強度きょうど向上こうじょうはかっている[35]

スペック

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ボディー[35]
項目こうもく GRMNノーマル GRMN『Circuit package』 GRMN『Rally package』
全長ぜんちょう 4,030 mm 3,995 mm
全幅ぜんぷく 1,815 mm 1,805 mm
ぜんこう 1,475 mm 1,455 mm
ホイールベース 2,560 mm
乗車じょうしゃ定員ていいん 2めい
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,250 kg 1,260 kg 選択せんたくによりことなる
エンジン・駆動くどうけい[35]
スペック
タイプ 直列ちょくれつ3気筒きとうDOHC12バルブICきターボ
そう排気はいきりょう 1.618 cc
最高さいこう出力しゅつりょく 272 PS (200 kW) / 6500 rpm
最大さいだいトルク 390 N⋅m (39.8 kgf⋅m) / 3200–4000 rpm
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 50 L
トランスミッション iMT、6そくマニュアル
駆動くどう方式ほうしき 4WD
ギヤ[35]
ギヤ段階だんかい ギヤ
1そく 03.414
2そく 02.238
3そく 01.592
4そく 01.162
5そく 01.081
6そく 00.902
後退こうたい 03.557

競技きょうぎでの活躍かつやく

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2020ねん2がつユホ・ハンニネンがテストドライブするWRカー仕様しよう走行そうこう映像えいぞう公開こうかいされ、翌年よくねんのデビューにそなえていたが、新型しんがたコロナウイルス流行りゅうこう影響えいきょうによる開発かいはつおくれもあり、同年どうねん6がつ15にち投入とうにゅう見送みおくりが発表はっぴょうされている[36][37][注釈ちゅうしゃく 10]2022ねん世界せかいラリー選手権せんしゅけんからは、プラグインハイブリッドしん規則きそく・「ラリー1規定きていの「GRヤリス ラリー1」が参戦さんせん[38]初年度しょねんどカッレ・ロバンペラ史上しじょう最年少さいねんしょうでドライバーズチャンピオンとなっており、さらにコ・ドライバー/マニュファクチャラーズ部門ぶもんあわせてタイトル3かん達成たっせいし、よく2023ねんすべ防衛ぼうえいした。

市販しはんしゃのGRヤリスも、2022ねんよりトヨタチームのレッキくるまとして使用しようされている[39]

WRC2クラスのプライベーター車両しゃりょう規定きていである「ラリー2仕様しよう開発かいはつされており、2022ねんラリージャパンにおいて公開こうかいされてモリゾウによるデモ走行そうこうおこなわれたほか、2023ねん新城しんじょうラリー以降いこう全日本ぜんにほんラリー選手権せんしゅけんしょうてんがいながらも開発かいはつ車両しゃりょう実戦じっせん投入とうにゅうされた。その、2024ねん1がつ4にち正式せいしきにFIAのホモロゲーションを取得しゅとく[40]同年どうねんラリー・モンテカルロでデビューすることとなっている。

全日本ぜんにほんラリー選手権せんしゅけんでは2020ねん11月開催かいさいだい4せんツール・ド・九州きゅうしゅうクスコレーシングオサムファクトリーによりJN1クラスにGRヤリスがはつ投入とうにゅうされた。2021ねんからは勝田かつた範彦のりひこやつ田原たはら文雄ふみおもマシンをGRヤリスにえて参戦さんせんじゅんレーシングカーシュコダ・ファビアR5と、人馬じんばともに熟成じゅくせいしたスバル・WRX STI苦戦くせんするが、TGRのワークスマシンを勝田かつただい7せんラリー・カムイではつ優勝ゆうしょうげると[41]、そのグラベル・ターマックわず4連勝れんしょう逆転ぎゃくてんしチャンピオンを獲得かくとくした。2023ねん途中とちゅうからは勝田かつた車両しゃりょう先述せんじゅつしたラリー2の開発かいはつ仕様しように、かいこころざし車両しゃりょうが8そくGR-DATの開発かいはつ仕様しよう搭載とうさいしたGRヤリスに変更へんこうされて参戦さんせんしている。その、2024ねんにはかい車両しゃりょうだい2せんから外装がいそうがマイナーチェンジ仕様しようのものに変更へんこうされたほか、勝田かつたやつ田原たはら前年ぜんねんまでファビアR5で参戦さんせんしていたヘイキ・コバライネン[注釈ちゅうしゃく 11]車両しゃりょうがラリー2のホモロゲーション取得しゅとく仕様しようのものに変更へんこうされて参戦さんせんしている。

オーストラリアラリー選手権せんしゅけんではニール・ベイツ・モータースポーツひきいるTOYOTA GAZOO Racing Australiaにより、AP4規定きてい改造かいぞうされたGRヤリスが参戦さんせんしている[42]

イタリアでは現地げんち法人ほうじんにより、GRヤリスのワンメイクラリーが開催かいさいされている[43]

前輪ぜんりん駆動くどう+1.5 L自然しぜん吸気きゅうきエンジンの「RS」グレードも2021ねんからかくチームによって全日本ぜんにほんのJN-5クラスに投入とうにゅうされている。おなじパワートレインのヤリス(5ドアハッチバック)にくらべると、130kgおもいことに起因きいんする加速かそくりょく不足ふそくや、リアの限界げんかいいき馬力ばりきたいしてたかすぎるせいでまわしづらいといった弱点じゃくてんがあり、低速ていそくコーナーや摩擦まさつ係数けいすうたかいタイトコーナー、ヒルクライムではおくれをっていた[44][45]。このため豊田自動織機とよたじどうしょっき所属しょぞく天野あまの智之としゆきは、2021ねんシーズン途中とちゅうで「RS」から旧型きゅうがたのヴィッツに一旦いったんもどしたうえ自身じしん8度目どめ全日本ぜんにほんタイトルを獲得かくとくしている。その一方いっぽう摩擦まさつ係数けいすうひく路面ろめんでは進歩しんぽしたCVT制御せいぎょつよみが発揮はっきされたほか、ダウンヒルや高速こうそくコーナーでの性能せいのうではボディとあしまわりのさでポテンシャルのたかさをせており[46][47]、セッティングの熟成じゅくせいとドライビングの適合てきごうすすめたすえ天野あまのは2022ねん開幕かいまくせん新城しんじょうで「RS」のはつ優勝ゆうしょうげ、同年どうねんまつに9度目どめのタイトルを獲得かくとくした[48]

サーキット

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スーパー耐久たいきゅう参戦さんせんするエンドレスアドバンスのGRヤリス

2020ねん1がつ東京とうきょうオートサロンにてTOYOTA GAZOO Racing姉妹しまいチームとなるROOKIE Racingから、スーパー耐久たいきゅうのST-2クラスへ参戦さんせん発表はっぴょう規則きそく関係かんけいじょうで、ラリーよりさきにサーキットでデビューすることとなった。エンジンはるいはノーマルだが、ECUチューンにより320馬力ばりきにまでパワーアップしている[49]開幕かいまくせん富士ふじ24あいだレースではモリゾウ(豊田とよだ章男あきおトヨタ自動車とよたじどうしゃ社長しゃちょう)・井口いぐちたくじんのタイムアタックで予選よせん1獲得かくとくし、よる大雨おおあめ見舞みまわれた決勝けっしょうでも終始しゅうしレースをリード。おなじくデビューせんであったトヨタしゃGRスープラクラウンRSともにクラス優勝ゆうしょうでデビューせんかざっている。このときモリゾウ直々じきじきに、新車しんしゃとしての問題もんだいてんあらすために「こわせ」という指示しじており、終始しゅうしハイペースでの周回しゅうかいであったが、まったくのノートラブルであった[50]だい2せんのスポーツランドSUGOでは3だい3せん岡山おかやま国際こくさいサーキットでは2だい4せんのツインリンクもてぎとだい5せんのオートポリスでは優勝ゆうしょうし、2020ねんのST-2クラスのチャンピオンを獲得かくとくした。

どうチームのGRヤリスは2021ねんだい2せんSUGOを最後さいご勇退ゆうたいし、G16E-GTSがたエンジンをベースとした直列ちょくれつ3気筒きとう水素すいそエンジン搭載とうさいしたカローラスポーツこうゆずっているが、2023ねん開幕かいまくせん富士ふじスピードウェイでの公式こうしきテストにかんしては参戦さんせん予定よていだったGRカローラがトラブルにさいして参戦さんせんできなくなったことから、ST-2クラスとST-Qクラスのはあるものの再度さいどGRヤリスで参戦さんせん[51]し、そのだい5せんでは開発かいはつスケジュールの関係かんけいでGRカローラが休戦きゅうせんしたわりに8そくGR-DATを搭載とうさいしたGRヤリスが登場とうじょうした[52]。プライベーターたちによる運用うんようつづいており、2022ねん現在げんざいのST-2クラスではGRヤリスは最大さいだい勢力せいりょくとなっている。

くるまめい由来ゆらい

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「GR」は、トヨタスポーツカーブランドGR」に由来ゆらいする。

「Yaris」は、ギリシャかみ名前なまえ語尾ごびによく使つかわれる「is」と、開放かいほうてきでダイナミックな発音はつおんである「Ya」をわせた造語ぞうごである[53]

販売はんばいてん

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ひがしかがわトヨタ自動車とよたじどうしゃ販売はんばいのぞ全国ぜんこくのトヨタディーラー各店かくてん販売はんばい

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 当時とうじWRカー骨格こっかく以外いがいはほぼ一切いっさい市販しはんしゃ部品ぶひんもちいていなかったが、その骨格こっかくおもさ・重心じゅうしんそらりょく・ボディ剛性ごうせいなどにおおきな影響えいきょうおよぼしていた。
  2. ^ のちの市販しはんさいし、GRヤリス「RS」と命名めいめいされた。
  3. ^ グループAの公認こうにん条件じょうけんは「直接的ちょくせつてきなモデルは2,500だい車種しゃしゅ全体ぜんたいで25,000だいを12ヶ月かげつあいだ生産せいさん」であるため、もしどういちファミリーとしてみとめられていれば2,500だい生産せいさんんだ。
  4. ^ いずれも2022ねん10がつ一部いちぶ改良かいりょうでMTしゃ廃止はいし
  5. ^ WRCドライバーに4日間にちかんスノーおよびグラベルでテストドライブさせた結果けっか、スポーツモードの30:70はくるまたて使つかオイット・タナクが、トラックモードの50:50はくるまよこ使つかヤリ=マティ・ラトバラがそれぞれこのみだとコメントしている。またタナックは、のドライバーとはちがいスポーツモードで最速さいそくであったという。
  6. ^ ここで塗装とそうとはED塗装とそうすらおこなわれていない鉄板てっぱん状態じょうたいのこと。車両しゃりょう購入こうにゅうにカスタマイズの一環いっかんとして塗装とそうをしてもらう前提ぜんていのためである。メーカーオプションでED塗装とそう選択せんたくできるほか、納車のうしゃかく販売はんばいてんにて塗装とそうすることも可能かのう。トヨタはすぐにびてしまうため早急そうきゅういろることをつよ推奨すいしょうしている。
  7. ^ 前輪ぜんりん駆動くどうゆえにリアゲート部分ぶぶんの「GR-FOUR」エンブレムがRZ/RCグレードとちが装着そうちゃくされていない。また、ストラットタワーバーようのアンカーボルトが削除さくじょされている。
  8. ^ ほん機能きのうはパワートレーンを流用りゅうようする「ヤリス(5ドアハッチバック)」のCVT搭載とうさいしゃには採用さいようされておらず、GRヤリス「RS」専用せんよう変速へんそくシステムとなる。
  9. ^ 届出とどけで上等じょうとうでは『GRヤリスGRMN』の名称めいしょうとなる[34]
  10. ^ グループAのホモロゲ―ションを取得しゅとくするため開発かいはつされたくるまだが、連続れんぞく12ヵ月かげつ以内いないで25,000だい以上いじょうという規定きてい台数だいすう達成たっせいしたのは2021ねんで、ホモロゲーション申請しんせいはそのとなった。過去かこには2001ねんにランサーエボリューションがランサーの派生はせいとしてみとめられず25,000だい生産せいさん要求ようきゅうされ、ランサーセディアを「ランサーエボリューション」としてWRカーした三菱自動車みつびしじどうしゃ事例じれいがある。なおラリー1規定きていでは最低さいてい生産せいさん台数だいすう規定きていい。
  11. ^ ただし胸部きょうぶ大動脈だいどうみゃくこぶ手術しゅじゅつともない、だい5せんモントレまでは田口たぐち勝彦かつひこ代理だいりつとめそのだい6せんラリー・カムイから復帰ふっきしている。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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