(Translated by https://www.hiragana.jp/)
トヨタ・MR2 - Wikipedia コンテンツにスキップ

トヨタ・MR2

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・MR2
2代目だいめ
概要がいよう
販売はんばい期間きかん 1984ねん– 1999ねん
ボディ
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン位置いち ミッドシップ
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
系譜けいふ
後継こうけい トヨタ・MR-S
テンプレートを表示ひょうじ

MR2(エムアールツー)は、トヨタ自動車とよたじどうしゃ1984ねん昭和しょうわ59ねん)から1999ねん平成へいせい11ねん)まで製造せいぞう販売はんばいしていたクーペかたスポーツカー日本にっぽんしゃ史上しじょうはつ市販しはんミッドシップくるまである[1]

初代しょだい AW10/11がた(1984ねん-1989ねん

[編集へんしゅう]
トヨタ・MR2(初代しょだい
AW10/11がた
前期ぜんきがた(1984ねん6がつ - 1986ねん8がつ
後期こうきがた(1986ねん8がつ - 1989ねん10がつ
インテリア
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん神奈川かながわけん
販売はんばい期間きかん 1984ねん6がつ1989ねん10月
設計せっけい統括とうかつ 吉田よしだ明夫あきお
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 2めい
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン位置いち ミッドシップ
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
パワートレイン
エンジン 本文ほんぶん参照さんしょう
変速へんそく 4そくAT / 5そくMT
まえ ストラットしき
のち ストラットしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,320 mm
全長ぜんちょう 3,950 mm
全幅ぜんぷく 1,665 mm
ぜんこう 1,250 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 960 - 1,120kg
その
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 4.8m
販売はんばい終了しゅうりょう前月ぜんげつまでの新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう累計るいけい 4まん20だい[2]
テンプレートを表示ひょうじ

1979ねん昭和しょうわ54ねん)に豊田とよだ英二えいじ社長しゃちょう主査しゅさたちにばした、「トヨタには将来しょうらい常識じょうしきではかんがえられないひとあじちがったクルマがあってもいいのではないか」というげきのもと開発かいはつ着手ちゃくしゅされた[3]1983ねん昭和しょうわ58ねん)の東京とうきょうモーターショー発表はっぴょうされたコンセプトカー・SV-3を若干じゃっかん仕様しよう変更へんこう、ほぼそのままのかたち1984ねん昭和しょうわ59ねん)6がつ発売はつばいされた。製造せいぞうセントラル自動車じどうしゃ相模原さがみはらきゅう工場こうじょう現在げんざいトヨタ自動車とよたじどうしゃ東日本ひがしにっぽん)。

1984年度ねんど日本にっぽんカー・オブ・ザ・イヤー受賞じゅしょうしゃであり、北米ほくべいでも1985ねんカー・オブ・ザ・イヤー受賞じゅしょうしている。

ていコストに量産りょうさんせいたかめるため、あしまわ、エンジン、トランスアクスル既存きそん前輪ぜんりん駆動くどうくるま(E80がたカローラ)のものが流用りゅうようされた。同様どうようちのフィアット・X1/9べいゼネラルモーターズポンティアック・フィエロ英語えいごばん参考さんこうにしたとのはなしや、英国えいこくロータス技術ぎじゅつ提携ていけいしていた時期じき開発かいはつであることから、一部いちぶではロータスが設計せっけいした車両しゃりょうをトヨタがさい設計せっけいしてコストダウンしたものとのせつもあった(ただしロータスの関与かんよについての確認かくにんはヨーロッパでのじつはしテストにテストドライバーが参加さんかしたことのみ)。

1986ねん昭和しょうわ61ねん8がつにはだい規模きぼ改良かいりょうおこなわれ、スーパーチャージャーやプロトタイプしゃ存在そんざいしていたTバールーフ装備そうびしゃ設定せっていされた(通称つうしょう後期こうきがた[4]外装がいそうではバンパーやサイドモールが車体しゃたいしょく同色どうしょく統一とういつされている。

1988ねん昭和しょうわ63ねん)の一部いちぶ改良かいりょう電動でんどう格納かくのうドアミラーの設定せってい内装ないそう生地きじ変更へんこうハイマウントストップランプ設定せっていおこなわれた(通称つうしょう最終さいしゅうがた)。AWがたぜんグレードにおいてパワーステアリング設定せっていはなかった。

1989ねん平成へいせい元年がんねん)9がつ[5]生産せいさん終了しゅうりょう在庫ざいこ対応たいおうぶんのみの販売はんばいとなり、販売はんばいよく10がつ終了しゅうりょうした。

生産せいさん終了しゅうりょうから20ねんほどまでは中古ちゅうこしゃ市場いちば取引とりひきされることもおおく、維持いじ管理かんり部品ぶひんのメーカー供給きょうきゅうも(加工かこう流用りゅうよう対応たいおうできる部品ぶひんのぞいて)ほぼ問題もんだいなくおこなわれていたが、20ねんえるころからうち外装がいそう関連かんれんはいばん部品ぶひんおおくなり、部品ぶひんくるま中古ちゅうこパーツが高騰こうとうしつつある。

なお、AW1#けい採用さいようされたエンブレムは七宝しっぽうで、AWの文字もじしたとり猛禽もうきんるい)がえがかれているが、補給ほきゅう部品ぶひんは2010ねんにプラスチックベースのものに変更へんこうされた。

トヨタ博物館はくぶつかんには開発かいはつコード「730B」とばれるプロトタイプしゃ前述ぜんじゅつ東京とうきょうモーターショー出展しゅってんしゃとはことなる)が保存ほぞん展示てんじされており、量産りょうさんしゃとはことなりまるみをびたデザインとなっている。

グレード構成こうせい

[編集へんしゅう]
  • S
  • G
  • G-Limited

まえ後期こうきがたともSは3A-LUがた1,500 ccエンジン(日本にっぽん国内こくない仕様しようのみ)、GとG-Limitedは4A-GELUかた1,600 ccエンジンをそれぞれ搭載とうさい運輸省うんゆしょう認定にんてい型式けいしきは1,500 ccエンジンしゃがE-AW10がた、1,600 ccエンジンしゃはE-AW11がた前期ぜんきがたのG、G-Limitedはムーンルーフ装着そうちゃくしゃ後期こうきがたのGおよびG-Limitedには、Tバールーフ装着そうちゃくしゃおよびスーパーチャージャー装着そうちゃくしゃ(4A-GZEがた1,600 ccエンジン搭載とうさい)を設定せってい

マイナーチェンジによる差異さい

[編集へんしゅう]
  • 前期ぜんきがた初期しょき仕様しようのバンパーとスポイラーくろ塗装とそうウレタン素材そざいである(1985ねん一部いちぶ改良かいりょうでボディ同色どうしょくとなる)。
  • 前期ぜんきがたなかでも初期しょき生産せいさんされた車両しゃりょうのリアスポイラーはFRPせいものではなく木製もくせいもの装着そうちゃくされていた(当時とうじ技術ぎじゅつでは成型せいけい困難こんなんだったことが理由りゆう
  • 前期ぜんきがた全車ぜんしゃとも車両しゃりょう重量じゅうりょうが1,000 kg以下いかであり自動車じどうしゃ重量じゅうりょうぜいやすい(後期こうきがた重量じゅうりょうぞうおも側面そくめん衝突しょうとつ対応たいおうのため)。
  • 前期ぜんきがたのカーオーディオの取付とりつけスペースは1DINのみで、空調くうちょうのコントロールパネルが後期こうきがたことなる。
  • 最終さいしゅうがたでは一部いちぶ仕様しよう電動でんどう格納かくのうドアミラー、ぼかしりブロンズガラス、トランクスポイラー内蔵ないぞうLEDストップランプの設定せっていおこなわれ、内装ないそう生地きじ変更へんこうおこなわれた。
 
1600Gスポーツパッケージ

限定げんていしゃ特別とくべつ仕様しようしゃ)として、1985ねん昭和しょうわ60ねん)にG-Limitedをベースに「ホワイトランナー(WHITE LANNER)」、「1600Gスポーツパッケージ(前期ぜんきのみ)」、1986ねん昭和しょうわ61ねん)にGスポーツパッケージをベースに「ブラックリミテッド」(前期ぜんきベース)が設定せっていされた。「1600Gスポーツパッケージ」(「ブラックリミテッド」をふくむ)はリアスタビライザーを装備そうびしている(形状けいじょうせんみちこうの「ADパッケージ」仕様しようしゃけられているものとはことなる)。

後期こうきモデルのスーパーチャージャーしゃには、スプリングショックアブソーバーでサスペンション特性とくせい変更へんこうし、フロントスタビライザーみちサイズアップ、リアスタビライザー装着そうちゃく回転かいてん方向ほうこう指定していタイヤのブリヂストンPOTENZA RE71などの装備そうびくわえた「ADパッケージ仕様しようしゃ」が設定せっていされていた。なお後期こうきモデルでは「ADパッケージ仕様しようしゃ以外いがいのモデルにはリアスタビライザーの設定せっていがない。

マイナーチェンジでのきゅう設定せっていさいし、トヨタでは4A-Gがたエンジンのターボチャージャー仕様しようとスーパーチャージャー仕様しよう試作しさくし、比較ひかく検討けんとうおこなった。その結果けっか、アクセルレスポンスや出力しゅつりょく特性とくせいすぐれるスーパーチャージャー仕様しよう採用さいようされた[6]

発売はつばいされた特別とくべつ仕様しようしゃ

[編集へんしゅう]
1985ねん1がつ- ホワイトランナー(300だい限定げんてい生産せいさん
  • ボディしょく スーパーホワイトII
  • デカールによるシルバーのほんライン
  • バンパー、リップスポイラー、ドアミラー、マッドガードをボディーと同色どうしょく
  • シートをくろあかのツートンカラーへ変更へんこう
  • パワーウインドウおよび電磁でんじドアロック、フロントブロンズガラスを装備そうび
1986ねん1がつ- ブラックリミテッド
ブラックリミテッド
  • ブラックメタリックの専用せんようボディしょく
  • フロントとリアスポイラー、マッドガードをボディーと同色どうしょく
  • 専用せんようのプロテクションモール
  • ライトグレーの専用せんようシート表皮ひょうひ
  • 専用せんようステアリング・ホイールシフトノブ
1988ねん1がつ- スーパーエディション
AW11のエンブレム
  • ホワイトとベージュメタリックのツートーンの専用せんようボディしょく
  • アウタードアハンドルをボディ同色どうしょく
  • カラードリヤマッドガード
  • カラードアルミホイール
  • フロントブロンズティンテッドガラス
  • 一部いちぶほんかわのシート、ほんかわきシフトノブとパーキングブレーキレバーグリップ
  • MOMOせいほんかわまきステアリング
1989ねん1がつ- スーパーエディションII
  • ブラキッシュブルーマイカの専用せんようボディしょく
  • カラードリヤマッドガード
  • レカロシート
  • MOMOせいほんかわまきステアリング
  • ほんかわまきシフトノブ、ほんかわまきパーキングブレーキレバーグリップ
  • 専用せんようドアトリム、フィンきフロントワイパー装備そうび

エンジンしょもと

[編集へんしゅう]

エンジンはすべて、直列ちょくれつ4気筒きとうのガソリンエンジンである。

技術ぎじゅつデータ:
モデル エンジン型式けいしき べん タイミング 吸気きゅうき方式ほうしき 排気はいきりょう (cc) 内径ないけい x 行程こうてい (mm) 圧縮あっしゅくりつ 最高さいこう出力しゅつりょく
(PS (kW)/rpm)
最大さいだいトルク
(kgm (Nm)/rpm)
1500S (1984ねん6がつ - 1988ねん7がつ)[7] 3A-LU SOHC 8バルブ キャブレター AI 自然しぜん吸気きゅうき 1,452 77.5x77 9.3:1 83 (61) / 5,600 12 (118) / 3,600
1500S (1988ねん8がつ - 1989ねん10がつ)[7] 70 (51) / 5,600 10.9 (107) / 3,600
1600G、G Limited (1984ねん6がつ - 1987ねん7がつ)[7] 4A-GELU DOHC 16バルブ 電子でんし燃料ねんりょう噴射ふんしゃ 1,587 81x77 9.4:1 130 (96) / 6,600 15.2 (149) / 5,200
1600G、G Limited (1987ねん8がつ - 1989ねん10がつ)[7] 120 (88) / 6,600 14.5 (142) / 5,200
MR2 1984 (US)[8] 10.0:1 124 (91) / 6,600 14.5 (142) / 5,000
1600G、G Limitedスーパーチャージャー[7] 4A-GZE スーパーチャージャー 8.0:1 145 (107) / 6,400 19 (186) / 4,400

2代目だいめ SW20がた(1989ねん-1999ねん

[編集へんしゅう]
トヨタ・MR2(2代目だいめ
SW20がた
IがたGT-i(欧州おうしゅう仕様しよう、1989ねん10がつ - 1991ねん11月)
IIがたG-Limited(1991ねん12月 - 1993ねん10がつ
VがたGT(1997ねん12月 - 1999ねん10がつ
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん神奈川かながわけん
販売はんばい期間きかん 1989ねん10月1999ねん10月
設計せっけい統括とうかつ 有馬ありま和俊かずとし
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 2めい
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン位置いち ミッドシップ
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
プラットフォーム セリカ/コロナ/カリーナけいプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 本文ほんぶん参照さんしょう
変速へんそく 4そくAT / 5そくMT
まえ ストラットしき
のち ストラットしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,400mm
全長ぜんちょう 4,170mm
全幅ぜんぷく 1,695mm
ぜんこう 1,235mm(1,240mm Iがた)
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,210-1,270kg
その
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 4.9m
販売はんばい期間きかんちゅう新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう累計るいけい 7まん9304だい[9]
系譜けいふ
後継こうけい トヨタ・MR-S
テンプレートを表示ひょうじ
日本にっぽん仕様しよう

1989ねん10月、はつのモデルチェンジを実施じっし通称つうしょうIがた)。型式けいしき全車ぜんしゃ共通きょうつうSW20。ベースしゃセリカ/コロナ/カリーナ大型おおがたし、エンジンもセリカとおな直列ちょくれつ4気筒きとうの2000ccにターボチャージャー追加ついかした3S-GTEがたと、その自然しぜん吸気きゅうき仕様しようとなるスポーツツインカムの3S-GEがた搭載とうさいする。当時とうじ世界せかいはつこころみとして、ステアリングのかくおうじてひかりじく左右さゆう可動かどうする、ステアリング連動れんどうフォグランプも話題わだいとなった。しかし、大幅おおはば増加ぞうかしたくるまじゅうやエンジンパワーにたいするあしまわりとブレーキの貧弱ひんじゃくさはいなめず、前輪ぜんりん接地せっちあつ不足ふそくからくるハンドリングレスポンスのわるさ、オプションにもLSD設定せっていされないなど、スポーツ走行そうこうにおける数々かずかず問題もんだいてん指摘してきされた。とくにリアが唐突とうとつすべってスピンをしやすいというくるまだと危険きけんされた。ボディカラーは「スーパーホワイトIII」「スーパーレッドIII」「ブラック」「ダークターコイズマイカ」「クリスタルパールマイカ」「スーパーブライトイエロー」を設定せってい。Gリミテッド特別とくべつ仕様しようしゃ「スーパーエディション」には「ブルーイッシュグレーアージェンタムマイカ」が特別とくべつがいいたしょくとして設定せっていされた。

インテリア、Iがた(1989ねん10がつ - 1991ねん11月)

1991ねん12月に最初さいしょのマイナーチェンジ(通称つうしょうIIがた)。あしまわりを中心ちゅうしん見直みなおしがおこなわれた。おも変更へんこうてんとしては、タイヤサイズの変更へんこうぜん195/60R14、こう205/60R14だったものが、ぜん205/55R15、こう225/50R15となりだいみち扁平へんぺいされたことでグリップ性能せいのう向上こうじょう。フロントサスペンションのストロークりょう増加ぞうかとスタビライザーの大型おおがた、ストラットタワーバーの追加ついか、リアサスペンションアームが15mm延長えんちょうされ取付とりつけ位置いち変更へんこうとなったことや、さい設計せっけいされたリアサスペンションメンバーによってリアのサスペンション伸縮しんしゅくのアライメント変化へんか抑制よくせいされた。ブレーキローター大型おおがた、ブレーキブースター強化きょうか冷却れいきゃくようダクトの追加ついか、シフトストロークのショート、フロントリップスポイラーの大型おおがた、ホイールおよびステアリングのデザイン変更へんこうおこなわれた。またターボしゃグレードのGTけいにはビスカスしきLSDの標準ひょうじゅん装備そうび、ビルシュタインせいショックアブソーバーの採用さいよう、トランスミッションの2そくにはトリプルコーンシンクロが採用さいようされた。

Iがた問題もんだいされた「プロがあやつってもスポーツ走行そうこう唐突とうとつにスピンしてしまう危険きけんくるま」「ハンドリングの初期しょきレスポンスがにぶくスポーツカーらしくない」といった酷評こくひょうはIIがたになって一変いっぺんだか評価ひょうかされた。

また、ターボしゃのGTグレードからABSと電動でんどう格納かくのうしきドアミラーと部分ぶぶんほんかわシートとカセット一体いったいしきラジオと8スピーカーとフロントガラスがディンテッドという仕様しよう省略しょうりゃくまたは変更へんこうした廉価れんかばんとなるGT-Sグレードがラインナップに追加ついかされた。くるまじゅうがGTより20kgかるく1270kgであったことからスポーツ性能せいのう期待きたいするそうから支持しじされ、ターボグレードの9わり以上いじょうはGT-Sという販売はんばい比率ひりつとなっていた。

GTにはメーカーオプションあつかいでトラクションコントロールが装着そうちゃく可能かのうとなった。GT-SでもABSとセットにかぎりメーカーオプションとなっていた。

フォグランプのいろ黄色おうしょくからしろ変更へんこうされた。ボディカラーは大幅おおはば変更へんこうされ、しろあかがMR2専用せんようからのトヨタしゃ共通きょうつうの「スーパーホワイトII」と「スーパーレッドII」にそれぞれ変更へんこう、「ミディアムブルーマイカメタリック」と「ターコイズマイカメタリック」と特別とくべつ仕様しようしゃ専用せんようしょくであった「ブルーイッシュグレーアージェンタムマイカ」がしんいろとして設定せっていされた。「ダークターコイズマイカ」と「クリスタルパールマイカ」は廃止はいしされた。

MR-2 G-Limited Super Editionという全国ぜんこく850だい限定げんていしゃ発売はつばいされた。専用せんようボディーカラー、部分ぶぶんほんかわのシート、エクセーヌりドアトリム、CDプレーヤー、専用せんようサイドステッカーという内容ないようだった。

 
IIIがたG-Limited(1993ねん11月 - 1996ねん5がつ

1993ねん11月、2度目どめのマイナーチェンジ(通称つうしょうIIIがた)。さきにフルモデルチェンジしたセリカ(ST20#けい同様どうよう、Lジェトロ方式ほうしき(メジャーリングプレートしき)からDジェトロ方式ほうしき変更へんこう燃料ねんりょうポンプの大型おおがた、インジェクターの容量ようりょうアップ、ターボチャージャーの改良かいりょうとインタークーラーの変更へんこう、オイルフィルター取付とりつけ位置いち変更へんこうとそれにともな容量ようりょう増加ぞうかなど、エンジンを中心ちゅうしんとした動力どうりょくけい強化きょうかがなされた。これにより最高さいこう出力しゅつりょくはターボモデルのGTけいで225PSから245PSへ、NAモデルのGけいで165PSからAT:170PS/MT:180PSへそれぞれ向上こうじょうしている。ABSはターボグレードのGT、GT-Sのみに装着そうちゃくできるメーカーオプションとしてスポーツABSあたらしく設定せっていされた。前後ぜんご左右さゆうのGセンサーで車両しゃりょう状態じょうたい感知かんちしてABSを制御せいぎょするもので、プロがっても富士ふじスピードウェイのラップタイムがこのABSだけで1びょうがると評価ひょうかされた。IIがたではGTグレードにABSが標準ひょうじゅん装備そうびされていたが、スポーツABSが用意よういされたことでIIIがたではGTであってもABSは装備そうびされずオプションあつかいとなっている。また従来じゅうらいのABSもメーカーオプションとしてラインナップにのこされたため、ABSが2種類しゅるい存在そんざいしていた。

ストラットタワー金属きんぞくプレートをれるなどの補強ほきょうおこなわれ、ボディ剛性ごうせいがより向上こうじょうしている。フロントのキャスターかく変更へんこうされている。外観がいかんは、リアスポイラーやリアコンビネーションランプのデザインを変更へんこう。サイドモールとフロントリップスポイラーおよびサイドシル下部かぶがボディ同色どうしょく塗装とそうされた。これらの変更へんこうによってIIがた以前いぜんのモデルとは外観がいかんからも区別くべつできる。ボディカラーは「ストロングブルーメタリック」と「ダークグリーンマイカ」がしんいろとして設定せっていされ「ミディアムブルーマイカメタリック」と「ターコイズマイカメタリック」が廃止はいし。しかし、バブル崩壊ほうかいによるクーペ・スポーツカー需要じゅよう低下ていか実用じつようせい劣悪れつあくさなど、MR2にかぎらずクーペ・スポーツカー全体ぜんたいくさまざまな要因よういんわざわいして販売はんばい台数だいすう低下ていか。それにともない、このマイナーチェンジを受注じゅちゅう生産せいさんしゃあつかとなった。また、MR2の生誕せいたん10周年しゅうねん記念きねんして特別とくべつ仕様しようしゃ「ビルシュタイン・パッケージ」を発売はつばい。Gけいもとに、専用せんようボディカラーである「シルバーメタリック」を設定せっていし、ターボのGTけい採用さいようするビルシュタインせいショックアブソーバーとハイグリップタイヤ(ブリヂストンポテンザRE020)、専用せんようアルミスカッフプレートなどが装備そうびされている。

1996ねん6がつ一部いちぶ改良かいりょう通称つうしょうIVがた)。スポーツABS構造こうぞう(4りん個々ここ制御せいぎょする4チャンネルしき変更へんこう)やトラクションコントロールシステム変更へんこう。ホイールは形状けいじょうどうじながら光沢こうたくタイプとなったほか、ぜんグレードにスポーツABSが標準ひょうじゅん装備そうびとなった。トラクションコントロールはGT/GT-Sのターボグレードのみにメーカーオプションとなっていたが、スポーツABSではない通常つうじょうのABSを一緒いっしょけられてしまう弊害へいがいがあった。

外観がいかんはガラスがコストダウンのためにブロンズからグリーンへと変更へんこう、フロントのサイドターンランプの移設いせつ、クリアランスランプの白色はくしょく、ホイールの切削せっさく鏡面きょうめん加工かこうや、SRSエアバッグが運転うんてんせき助手じょしゅせきともに標準ひょうじゅん装備そうびになった。ボディカラーは「パープリッシュブルーマイカメタリック」と「ソニックシャドートーニング」とばれるシルバーメタリックのそといたしょく屋根やねじょうくろのツートンカラーがしん設定せっていされ、「ストロングブルーメタリック」と「ブルーイッシュグレーアージェンタムマイカ」は廃止はいし

1997ねん12月、最後さいご一部いちぶ改良かいりょう通称つうしょうVがた)。スポーツABS再度さいど構造こうぞう変更へんこう軽量けいりょうのため、4チャンネルしきから3チャンネルしきへ)、軽量けいりょうホイールに変更へんこう。NAエンジン搭載とうさいのGけいは、3S-GEの最終さいしゅう進化しんかがたである「BEAMS」仕様しようの3S-GE(通称つうしょうあかヘッド)へと進化しんかあらたに吸気きゅうきがわにVVT-iを採用さいよう吸気きゅうきがわはDジェトロ方式ほうしきからLジェトロ方式ほうしき変更へんこう、サージタンクの形状けいじょう見直みなおし、排気はいきがわはエキゾーストマニホールドの形状けいじょう最適さいてき、ダイレクトイグニッションの採用さいようにより最高さいこう出力しゅつりょく200PSを発生はっせいする。あらたに、タイヤハウスの下部かぶ前面ぜんめんにエアスパッツを追加ついか。リアスポイラーを大型おおがた変型へんけいタイプに変更へんこうし、そらりょくめんでの改良かいりょう実施じっし。また、しんダイアグノーシスの採用さいよう国際こくさい規格きかく)している。内装ないそうがシート、エアバッグの小型こがた、ステアリングやシフトノブの変更へんこう、メーターの目盛めもりも赤色あかいろ。ボディカラーは「ダークパープルマイカ」と「オレンジマイカメタリック」と「ベージュマイカメタリック」がしん設定せっていされ、「ダークグリーンマイカ」と「パープリッシュブルーマイカメタリック」が廃止はいし。さらにIがたからつづいた「スーパーブライトイエロー」も廃止はいしされた。

1999ねん8がつ[10]、オーダーストップにともな生産せいさん終了しゅうりょう在庫ざいこ対応たいおうぶんのみの販売はんばいとなる。

1999ねん10月[11]後継こうけいモデルとなるMR-S登場とうじょうともな販売はんばい終了しゅうりょう。なお、欧州おうしゅうをはじめとした日本にっぽん国外こくがい市場いちばにおいては、MR-Sがつづき「MR2」の名称めいしょうかんして販売はんばいされた。

北米ほくべい仕様しよう

北米ほくべいでは1989ねんから1995ねんまで販売はんばいされた。カナダでは1993ねんまで販売はんばいされている。エンジンは2種類しゅるい用意よういされていた。ひとつは日本にっぽん仕様しようおなじ2.0L 3S-GTEエンジンだが、最高さいこう出力しゅつりょく最大さいだいトルクがことなる。もうひとつは自然しぜん吸気きゅうきの2.2L 5S-FEエンジンで、こちらは4そくATと5そくMTが設定せっていされた。ターボモデルは0–60 mph (0–97 km/h)加速かそく6.1びょう、1/4マイルを14.7びょうでフィニッシュすることができた。

グレード構成こうせい

[編集へんしゅう]
日本にっぽん仕様しよう
  • GT
  • GT-S(IIがたから)
  • G-Limited
  • G 

GT、GT-Sは3S-GTEがたエンジン、G-Limited、Gは3S-GEがたエンジンをそれぞれ搭載とうさい。 ATはG-LimitedとGにのみ設定せっていされる。また、ATしゃはMTしゃより30kgおもい。IVがたからVがたのMTしゃはLSDをオプションで選択せんたくできた。

欧州おうしゅう仕様しよう
  • Coupe
  • GT-i Coupe
  • GT-i T-Bar
北米ほくべい仕様しよう
  • MR2
  • MR2 Turbo

エンジンしょもと

[編集へんしゅう]

エンジンはすべて、直列ちょくれつ4気筒きとうDOHCのガソリンエンジンである。

技術ぎじゅつデータ:
モデル エンジン型式けいしき べん 吸気きゅうき方式ほうしき 排気はいきりょう (cc) 内径ないけい x 行程こうてい (mm) 圧縮あっしゅくりつ 最高さいこう出力しゅつりょく (PS (kW)/rpm) 最大さいだいトルク (kgm (Nm)/rpm)
MR2 (1990 - 92, US) 5S-FE 8バルブ 自然しぜん吸気きゅうき 2,164 87x91 9.5:1 132 (97) / 5,400 20 (196) / 4,400
MR2 (1993 - 95, US)[12] 137 (101) / 5,400
Coupe (EU)[13] 3S-FE 16バルブ 1,998 86x86 9.8:1 121 (89) / 5,600 18 (177) / 4,400
GT-i Coupe (1990 - 95, EU)[14] 3S-GE 10:1 156 (115) / 6,600 19 (186) / 4,800
GT-i Coupe (1996 - 99, EU) 10.3:1 170 (125) / 7,000 19.5 (191) / 4,400
Iがた - IIがた[7] 10.0:1 165 (121) / 6,800 19.5 (191.2) / 4,800
IIIがた - IVがた (AT)[7] 10.3:1 170 (125) / 6,600
IIIがた - IVがた (MT)[7] 180 (132) / 7,000
Vがた[7] 11.0:1 200 (147) / 7,000 21.0 (205.9) / 6,000
MR2 Turbo (US) 3S-GTE ターボ 9.0:1 203 (149) / 6,000 28 (275) / 3,200
Iがた - IIがた[7] 8.8:1 225 (165) / 6,000 31.0 (304) / 3,200
IIIがた - Vがた [7] 8.5:1 245 (180) / 6,000 31.0 (304.0) / 4,000

自然しぜん吸気きゅうきモデルとターボエンジンしゃちがいは、リアトランクの「Turbo」エンブレム(北米ほくべい仕様しよう)、サイドインテークじょうの「TWIN CAM 16 TURBO」デカール(日本にっぽん仕様しよう)、隆起りゅうきした通気つうきこうきのグラスファイバーせいエンジンリッド、フォグランプ、2つのシートのあいだ追加ついかされたインテリアセンター収納しゅうのうコンパートメントなどである。なお、欧州おうしゅう仕様しようにはターボモデルが設定せっていされなかった。

ターボモデルの機械きかいてきちがいはつぎのとおり。

  • 3S-GTEエンジンと関連かんれんするそら対空たいくうインタークーラーとことなる排気はいき構成こうせい
  • ことなる比率ひりつとより強力きょうりょく車軸しゃじくそなえた、よりつよく、よりおもいE153ギアボックス
  • 燃料ねんりょうポンプとラジエーターの大型おおがた
  • 3S-GEと3S-GTEエンジン搭載とうさいしゃはツインピストンフロントブレーキキャリパーを採用さいよう、5S-FEエンジン搭載とうさいしゃはシングルピストンキャリパーのみ

くるまめい由来ゆらい

[編集へんしゅう]

Midship Runabout 2seater(ミッドシップ・ランアバウト・2シーター)」の頭文字かしらもじから創作そうさくされた造語ぞうご[15]。もしくは「Mid-engine, Rear-wheel-drive, 2seater(ミッドエンジン・リアホイールドライブ・2シーター)」の略称りゃくしょう[16]。ただしフランス語ふらんすごけん市場いちばでは、「MR2」をフランス語ふらんすごりゃくして発声はっせいしたときに冒涜ぼうとくてき言葉ことばである「merde」のようにこえるため、車両しゃりょうは「トヨタ・MR」と改名かいめいされた[17]

MR2をベースにした車両しゃりょう

[編集へんしゅう]
英国えいこくおこなわれたMR2のワンメイクレース

1980年代ねんだい中盤ちゅうばん、トヨタは当時とうじグループB規定きていWRC世界せかいラリー選手権せんしゅけん)にTA64がたセリカツインカムターボ参戦さんせんしていたが、こう駆動くどう(FR)のセリカではよんりん駆動くどう(4WD)ぜい戦力せんりょくまえたなくなってきた。そこでトヨタは、セリカの後継こうけいとなる4WDラリーカーの開発かいはつ着手ちゃくしゅした。車体しゃたいはAW11がたMR2をベースとし、3S-GTEかたエンジンを搭載とうさいして駆動くどう方式ほうしきを4WDしたもので、開発かいはつコードは222Dであった。当初とうしょはグループB規定きていへの参戦さんせん想定そうていしていたが、1985ねん、グループBをさらに先鋭せんえいさせたグループSげが決定けっていし、222Dの参戦さんせん対象たいしょうカテゴリーもグループSに変更へんこうされた。実際じっさい試作しさくしゃなんだい製作せいさくされたが、1986ねんヘンリ・トイヴォネン死亡しぼう事故じこをはじめ重大じゅうだい事故じこ多発たはつしたグループBの廃止はいし決定けっていし、同時どうじにグループSも消滅しょうめつしたため、参戦さんせん実現じつげんしなかった。このため競技きょうぎへの出走しゅっそう実績じっせきはないが、国内外こくないがいすうだい試作しさくしゃ現存げんそんしている。

MRスパイダー

[編集へんしゅう]
MRスパイダー

トヨタテクノクラフト企画きかく制作せいさくした、2代目だいめのオープンモデル。受注じゅちゅう販売はんばいされ、92だい生産せいさんされた。自然しぜん吸気きゅうきエンジンのみで、ターボエンジンの設定せっていはなかった。

トムス・T020

[編集へんしゅう]
トムス・T020
SW20がた
トムス・T020 (左側ひだりがわ車両しゃりょう右側みぎがわはノーマル。どちらもヘッドライトをまる4とう変更へんこうしている。)
レースカー
バッジ
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん (TOM'S)
販売はんばい期間きかん 1995ねん[18]
パワートレイン
エンジン 3S-GEがた 2.2L 直列ちょくれつ4気筒きとうDOHC[19]
最高さいこう出力しゅつりょく 235 hp (175 kW; 238 PS)/6,800rpm[19]
テンプレートを表示ひょうじ

トヨタのレース活動かつどうかかわりのふかトムス手掛てがけたコンプリートカー。排気はいきりょう拡大かくだいした3S-GEエンジンに、F3カム、トムスハイパーインダクションカーボンインテークキットなどによって出力しゅつりょく向上こうじょうさせるとともに、フライホイールの軽量けいりょうによってエンジンの回転かいてんすう向上こうじょうした。0-100km/h加速かそくは4.9びょう[19]

エンジンのアップグレードにくわえて、サスペンションやシャシといったあしまわりの加工かこうおこなわれた。ブレーキもあたらしいパッドでつくなおされ、サスペンションの変更へんこうによりてい重心じゅうしんされた[19]ことでコーナリングちゅう敏捷びんしょうせい安定あんていせい向上こうじょうさせた。

エクステリアではエンジンスクープ、サイドスカート、フェラーリ・348ふうのリアライトグリル、鍛造たんぞうホイール、専用せんようデザインのバンパー、大型おおがたのリアスポイラーなどがあたえられた[20]

T020自体じたいはNAしゃであるが、トムスではウエストゲート、ブーストコントローラー、エアフィルター、「TOM'S Barrel」エキゾーストシステムの3S-GTEばん、「T.E.C. II」エンジンコントロールユニットなど、ターボチャージャーきモデルようのパーツも製造せいぞうしていた[21]

トムスせいシフトノブ

サード・MC8-R

[編集へんしゅう]
サード・MC8R

SW20をベースにGT1規定きてい沿って改造かいぞうほどこしたレースカー。1995ねんから1997ねんにかけて、ル・マン24あいだレース出場しゅつじょうした。

TRD2000GT
SW20がた
TRD2000GT
TRD Sports Proto
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん (TRD)
販売はんばい期間きかん 1998ねん[22]
車両しゃりょう寸法すんぽう
全幅ぜんぷく 1,755mm[23]
その
販売はんばい期間きかんちゅう新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう累計るいけい 35だい[19]
テンプレートを表示ひょうじ

トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)が製作せいさくしたコンプリートカー。JGTCでの優勝ゆうしょう記念きねんし、後述こうじゅつするGT300仕様しようをイメージした外装がいそうあたえられた[22]JZA80がたスープラをベースとした「TRD3000GT」の弟分おとうとぶんにあたる。

片側かたがわを30mmずつワイドしたブリスターフェンダー装着そうちゃく。フロントフェンダーは交換こうかんではなく、もとあったものを加工かこうしている[24]。ウィングやバンパーなどのエアロキットはこうけも可能かのうで、ディーラーに車両しゃりょうみ、TRD指定してい工場こうじょう構造こうぞう変更へんこうふくめたすべての工程こうていおこなうというやりかただった。くわえて、TRDによるアフターサービスまでいていた[23]。ボディパネルのおおくには軽量けいりょうのグラスファイバーせいコンポーネントが使用しようされ[19]、エアロ一式いっしきでの価格かかくは110まんえんからとなっていた[24]独占どくせんせい確保かくほするために、当時とうじとしては高額こうがく金額きんがく提供ていきょうされた結果けっか、トヨタテクノクラフトが完成かんせいさせたファクトリーカーはわずか35だいのみとなった。

パーツメニューは以下いかとお[23]

  • フロントバンパー
  • フロントブリスターフェンダー
  • サイドステップ
  • リアブリスターフェンダー
  • フューエルリッド
  • 可変かへんしきリアウィング[24]
  • トランクフードエクステンション
  • リアバンパー

灯火ともしびるい純正じゅんせいのものから移植いしょくされる。また、ホイールとエンブレム、インテリア[19]専用せんようのものが用意よういされていた[23]。ほかにもエンジンのチューニング、サスペンションのアップグレードなどが用意よういされていた。どのパーツをけるかはオーナー自身じしん自由じゆう選択せんたくできたため、2000GTは2つとしておなじものはない[19]

改造かいぞうされたほぼすべてのくるまには、サスペンションとエンジンの両方りょうほう大幅おおはば変更へんこうくわえられるなど、のTRDパーツもけられていた。ほとんどのくるまはTRDのボルトオンによってパワーアップし、なかには最高さいこう出力しゅつりょく500PS(368kW)、1,100kg以下いかという驚異きょういてきなパワーウェイトレシオをほこくるまもあった[25]。また、すくなくとも1だい最高さいこう出力しゅつりょく373kWを発生はっせいさせたとうわさされているが、エンジンにはほとんどくわえていないものもなんだいかある。TRDジャパンは、サードパーティーの改造かいぞう必要ひつようなすべてのボディパーツをふく少数しょうすうのキットしか提供ていきょうしなかったが、トヨタテクノクラフトはコンプリートカーそのものを提供ていきょうした。

TRD2000GTの登録とうろくしゃ[26]のぞけば、トヨタテクノクラフトのオリジナルしゃ現在げんざいなんだい現存げんそんしているかは不明ふめいであるが、やく10だいのコンバージョンキットがTRDジャパンから米国べいこく輸入ゆにゅうされ、改造かいぞうされたとうわさされている[27]

くるま自体じたい完全かんぜんあたらしいくるまとしてさい分類ぶんるいされ、本物ほんものかつ希少きしょうであることをしめすために、ボディに特別とくべつ番号ばんごうけられたTRD VINプレートがけられた[19]

JGTC GT300仕様しよう

[編集へんしゅう]

1996ねんからJGTC全日本ぜんにほんGT選手権せんしゅけん)のGT300クラスに参戦さんせんした、土屋つちや春雄はるおひきいるつちやエンジニアリングがMR2を採用さいよう。1998ねん鈴木すずき恵一けいいち/たて信吾しんご翌年よくねん急逝きゅうせいぐみ、1999ねんアペックスとジョイントした新田にった守男もりお/高木たかぎ真一しんいちくみと2ねん連続れんぞくでチャンピオンとなり、プライベーターチームのゆうとしてせた。とくに1998ねんの6せん5しょうという驚異きょういてき勝率しょうりつは、2020ねん現在げんざいまでやぶられていない。

また井村いむらグループ支援しえんする井村いむらレーシングやファーストレーシング、KRAFTもMR2を採用さいようした。現在げんざい政治せいじとしてられる三原みはらじゅんも、ファーストレーシングのMR2にっていた。

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ トヨタ・初代しょだいMR2(1984ねん〜)トヨタ 歴代れきだいスポーツカー<1980年代ねんだい>3GAZOO.com
  2. ^ デアゴスティーニジャパン週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい52ごう3ページより。
  3. ^ 『80年代ねんだいトヨタしゃのすべて 保存ほぞんばん記録きろくしゅう三栄書房さんえいしょぼう刊行かんこう 2018ねん6がつ6にち
  4. ^ Joe Clifford (2022ねん2がつ22にち). “22 Toyota MR2 facts you might not know”. TOYOTA UK MAGAZINE. 2024ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  5. ^ MR2(トヨタ)1984ねん6がつ~1989ねん9がつ生産せいさんモデルのカタログ”. リクルート株式会社かぶしきがいしゃ (2020ねん1がつ9にち). 2020ねん1がつ9にち閲覧えつらん
  6. ^ テレビ神奈川てれびかながわ新車しんしゃ情報じょうほう86 No.482
  7. ^ a b c d e f g h i j k トヨタ MR2の歴代れきだいモデル・グレード・外装がいそう内装ないそう写真しゃしん一覧いちらん”. MōTA. 2024ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  8. ^ 1984 Toyota MR2” (英語えいご). Carfolio (2013ねん2がつ28にち). 2021ねん11月21にち閲覧えつらん
  9. ^ デアゴスティーニジャパン週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい100ごう(最終さいしゅうごう)5ページより。
  10. ^ MR2(1989ねん10がつ~1999ねん8がつ)”. トヨタ自動車とよたじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ (2020ねん1がつ9にち). 2020ねん1がつ9にち閲覧えつらん
  11. ^ MR2(トヨタ)1989ねん10がつ~1999ねん10がつ生産せいさんモデルのカタログ”. リクルート株式会社かぶしきがいしゃ (2020ねん1がつ9にち). 2020ねん1がつ9にち閲覧えつらん
  12. ^ 1990 Toyota MR2 (5S-FE)” (英語えいご). Carfolio (2013ねん2がつ28にち). 2021ねん11月21にち閲覧えつらん
  13. ^ 1990 Toyota MR2” (英語えいご). Carfolio (2013ねん2がつ28にち). 2021ねん11月21にち閲覧えつらん
  14. ^ 1990 Toyota MR2 2.0L 5MT RWD (156 HP)” (英語えいご). autoevolution (2023ねん11月15にち). 2024ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  15. ^ Crouch, David (25 February 2015). "The Toyota MR2 – History" (Press release). UK: Toyota. 2017ねん1がつ9にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん12月9にち閲覧えつらん
  16. ^ MR2 History”. 2011ねん9がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん8がつ6にち閲覧えつらん
  17. ^ Burton 2015, M-R-deux.
  18. ^ 会社かいしゃ沿革えんかく”. TOM'S. 2024ねん1がつ18にち閲覧えつらん
  19. ^ a b c d e f g h i Ben (2019ねん2がつ10日とおか). “Toyota MR2 History – Every Generation”. GARAGE DREAMS. 2024ねん1がつ18にち閲覧えつらん
  20. ^ mr2TOM'S_T020_parts”. sw20.s6.xrea.com. 2017ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  21. ^ TOM'S T020 Parts List 2”. sw20.s6.xrea.com. 2017ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  22. ^ a b HERITAGE -Product-”. TRD MOTORSPORTS. 2024ねん1がつ17にち閲覧えつらん
  23. ^ a b c d TRD2000GTの画像がぞう発見はっけん!ディーラーでえたトヨタMR2のワイドボディ・コンプリートカー”. くるま×3(とどろきCar3) (2021ねん7がつ20日はつか). 2024ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  24. ^ a b c 藤田ふじた竜太りゅうた (2022ねん2がつ17にち). “エンジンまではいった「本格ほんかく」だらけのTRDコンプリートカー7せんかけたらそく必至ひっしだった!”. AUTO MESSE WEB. 2024ねん1がつ17にち閲覧えつらん
  25. ^ Toyota MR2 Buyer's Guide & History (SW20 MR2)” (英語えいご). Garage Dreams (2020ねん1がつ24にち). 2021ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  26. ^ TRD2000GT register”. 2011ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  27. ^ Seeley, Geoff. “TRD2000GT MR2”. Mr2.com. 2009ねん4がつ28にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]