POTENZA

ポテンザ（POTENZA）は、ブリヂストンが販売はんばいするスポーツドライブ向むけタイヤ、およびモータースポーツで使つかわれるレーシングタイヤのブランド名称めいしょうで、1979年ねんに発売はつばいされた。競合きょうごうモデルはその前年ぜんねん（1978年ねん）に発売はつばいされた横浜よこはまゴムの「ADVAN」シリーズや住友ゴム工業すみともごむこうぎょう（DUNLOPブランド）の「フォーミュラ」や「ディレッツァ（DIREZZA）」などである。ポテンザはイタリア語ごで“力ちから”、つまりパワーを意味いみする。

概要がいよう

開発かいはつ当初とうしょはひたすらグリップアップを目指めざし開発かいはつされたタイヤで、現在げんざいでは周回しゅうかいを重かさねてもグリップダウンが少すくないタイヤを開発かいはつしている。また日本にっぽんメーカーの高級こうきゅう乗用車じょうようしゃと欧州おうしゅうメーカーの高級こうきゅう乗用車じょうようしゃ向むけにハイスピードレンジ対応たいおう（Wレンジ…300km/h超ちょう）モデルである「RE050」がメーカー標準ひょうじゅん装着そうちゃくモデルとしてOEM供給きょうきゅうされている。

販売はんばい中ちゅうのもの

乗用車じょうようしゃ用よう

プレミアム系けい

• POTENZA S007A
• POTENZA S001 RFT（2011年ねん〜）（ランフラットタイヤ）
• POTENZA S001（2010年ねん〜）
• POTENZA RE050（2004年ねん〜）・・・現在げんざいはS001で発売はつばいされていない22サイズのみ

ハイグリップ系けい

• POTENZA RE-71RS（2020年ねん〜）
• POTENZA RE-71R（2015年ねん〜）・・・165/55R14 72V～275/35R19 96Wまでの41サイズのみ展開てんかい
• POTENZA RE-11A（2012年ねん〜）・・・RE-71Rに移行いこう、在庫ざいこ限かぎり
• POTENZA RE-11（2008年ねん〜）・・・現在げんざいはRE-71Rで発売はつばいされていないサイズのみ
  • グッドデザイン賞しょう受賞じゅしょう
• POTENZA RE-01R（2004年ねん〜）・・・現在げんざいはRE-11で発売はつばいされていない4サイズのみ
• POTENZA RE-01（2001年ねん〜）・・・現在げんざいはRE-11で発売はつばいされていない9サイズのみ

スポーティー系けい

• POTENZA Adrenalin RE003（2015年ねん〜）・・・195/55R15 85W～275/30R20 97Wまでの32サイズのみ展開てんかい
• POTENZA Adrenalin RE002（2014年ねん〜）・・・RE003に移行いこう、在庫ざいこ限かぎり
• POTENZA G III（2002年ねん〜）・・・現在げんざいは165/60R12 71Hのみ

アマチュアモータースポーツ向むけ

サーキット・ジムカーナ

• RE-11S
• RE55S

ラリー・ダートトライアル

• RE480R
• RE461R Kai
• RE470R
• RE370R

過去かこに販売はんばいしていたもの

当初とうしょは以下いかのハイグリップ系けいやモータースポーツ向むけのみの展開てんかいだったがその後ごのブランド戦略せんりゃくでプレミアムスポーツタイヤのEXPEDIAやスポーティータイヤのGRIDがPOTENZAブランドに統合とうごうされたことにより商品しょうひん展開てんかいが拡充かくじゅうされた。

乗用車じょうようしゃ用よう

プレミアム系けい

• POTENZA RE050（一般いっぱんサイズ/2004年ねん〜2009年ねん、一部いちぶサイズ/2004年ねん〜現在げんざい）
• POTENZA S-03 Pole Position（2001年ねん〜2004年ねん）
• POTENZA S-02 Pole Position（1998年ねん〜2001年ねん）
• S-02
  • 以上いじょうは高性能こうせいのう輸入ゆにゅう車しゃ向むけフラッグシップブランドのEXPEDIA S-01の後継こうけいモデルとして発売はつばいされた。

ハイグリップ系けい

• POTENZA RE-01R（一般いっぱんサイズ/2004年ねん〜2007年ねん、一部いちぶサイズ/2004年ねん〜現在げんざい）
  • RE-01の後継こうけいモデル。RE-01よりもドライグリップ重視じゅうしの設計せっけいとなっている。
• POTENZA RE-01（一般いっぱんサイズ/2001年ねん〜2004年ねん、一部いちぶサイズ/2001年ねん〜現在げんざい）
  • RE711/DAGGの統一とういつ後継こうけいでブリヂストン初はつのAQドーナツ2採用さいようモデル。
• POTENZA RE711（1997年ねん〜2000年ねん）
  • ブリヂストン初はつのAQドーナツ採用さいようモデル。
• POTENZA RE710 kai（1995年ねん〜2001年ねん）
  • RE710のマイナーチェンジ版ばんでポテンザシリーズ初はつのドーナツ採用さいようモデル。同どう時期じきにRE810が生産せいさん終了しゅうりょうとなる。
  • 一部いちぶ幅広はばひろサイズはRE810を引ひき継つぎ左右さゆう非対称ひたいしょう設計せっけいとなっている。なお本ほんモデルの後のち、RE-11まで約やく13年ねんの間あいだ、左右さゆう非対称ひたいしょうの新しんモデルが登場とうじょうしなかった。
  • 販売はんばい量りょうの見込みこめないサイズによってはRE711よりも後ごまで販売はんばいされた。
• POTENZA RE710（1993年ねん〜2000年ねん）
• POTENZA RE810
  • RE61系けいの後継こうけいモデルでRE710より、よりサーキット走行そうこうに特とく化かした市販しはん用ようタイヤでSタイヤとの間あいだを埋うめるモデル。
• POTENZA RE71 optima BB-tune
• POTENZA RE71 optima
• POTENZA RE71 G-tune
• POTENZA RE71U
  • 71のハイグリップ版ばん。　温度おんど依存いぞん性せいが高たかかった。
• POTENZA RE71（1986年ねん〜）
  • 日本にっぽんのタイヤメーカー初はつのポルシェ標準ひょうじゅん装着そうちゃくタイヤ。但ただし、ポルシェ社しゃ納入のうにゅう品ひんはPOTENZAブランド表記ひょうきはなく「RE71」。
• POTENZA RE61 G-tune
• POTENZA RE61
  • RE71系けいに対たいして、接地せっち面めんを増ふやしよりグリップ力りょくを高たかめたスポーツ走行そうこう用ようモデル。
• POTENZA RE91（1982年ねん〜）
  • 日本にっぽんのタイヤメーカーで初はつのポルシェ承認しょうにんモデル。
• POTENZA RE86M（1982年ねん〜）
  • ドライグリップ重視じゅうしというより、当時とうじ一いち世せいを風靡ふうびしたピレリP7やP6というヨーロッパ製せいの高性能こうせいのうタイヤを目標もくひょうにコントロール性せいと高速こうそく安定あんてい性せいを重視じゅうししたモデル。
• POTENZA RE47M（1979年ねん〜）
  • ポテンザシリーズとして一番いちばん初はじめに市販しはんモデル。グリップ重視じゅうしで今いまでもあのタイヤは良よかったと語かたられる元祖がんそモデルである。

スポーティー系けい

• POTENZA RE750（2005年ねん〜2009年ねん）
  • G IIIの後継こうけいモデルでタイヤ館かん、ミスタータイヤマンなどのブリヂストン直営店ちょくえいてんのみで販売はんばいされた。
  • 本来ほんらいは北米ほくべい向むけの製品せいひんで耐たい摩耗まもう性能せいのう重視じゅうしのスポーツタイヤであるがG IIIの事実じじつ上じょうの後継こうけいとして発売はつばいされたPlayzがスポーツ色しょくが薄うすまったことに難色なんしょくを示しめすユーザーが多おおかったため急遽きゅうきょ国内こくない発売はつばいされた経緯けいいがある。
  • 本ほんモデルの販売はんばい終了しゅうりょうによって同社どうしゃの日本にっぽん向むけのスポーティータイヤは一時いちじ消滅しょうめつし、国外こくがい向むけモデルであったAdrenalin RE002が国内こくないで販売はんばい開始かいしされる2014年ねんまで、同社どうしゃの同どうクラスは空白くうはくとなった。
• POTENZA G III（一般いっぱんサイズ/2002年ねん〜2004年ねん、一部いちぶサイズ/2002年ねん〜現在げんざい）
  • スポーティータイヤブランドのGRIDシリーズ(最終さいしゅうモデルはGRID II)をPOTENZAブランドに統合とうごうする形かたちで発売はつばい。
  • これによって最盛さいせい期きは3ブランド（GRID,POTENZA,EXPEDIA）あった同社どうしゃのスポーツタイヤは全すべてPOTENZAブランドとなった。
  • 事実じじつ上じょうの後継こうけいモデルがトータルバランス系けいのミドルクラスタイヤであるPlayz PZ-1（後ごのPZ-X→ECOPIA PZ-X）。2012年ねん現在げんざいも165/60R12 71Hが唯一ゆいいつまだ存在そんざいしている。
  • 2012年ねん現在げんざい、12インチおよび13インチサイズが発売はつばいされた最後さいごのモデルである。
  • パターンが全まったく同おなじ T's-02 が2005年ねんより発売はつばいされている。
• POTENZA DAGG（1996年ねん〜2000年ねん）
  • スポーツ系けいタイヤのGRIDシリーズとRE710kaiの間あいだを埋うめるモデルとして、ポテンザシリーズの廉価れんか版ばんとして発売はつばい。DAGGは「Drivin' A Go Go」の略りゃく。
  • タイヤのキャラクターとしては、グリップ重視じゅうしのRE710kaiとは異ことなり、グリップ力りょくを落おとしコントロール性せいを重視じゅうししたモデルで、当時とうじドリフトがしやすいと言いうことで評判ひょうばんが良よかったダンロップ製せいフォーミュラーW1やW10に対抗たいこうするために開発かいはつされたモデルである。
  • その後ご、RE711の発売はつばいとともにDAGGは13インチのみの展開てんかいとなり、RE-01発売はつばい時じに生産せいさん終了しゅうりょうした。

日本にっぽん車しゃ新車しんしゃ装着そうちゃくOEM用よう

• POTENZA S-01
• POTENZA S-02
• POTENZA S-07
• POTENZA RE86
• POTENZA RE87
• POTENZA RE88
• POTENZA RE92
• POTENZA RE94
• POTENZA RE96
• POTENZA RE010
• POTENZA RE011
• POTENZA RE020
• POTENZA RE030
• POTENZA RE031
• POTENZA RE040
• POTENZA RE050
• POTENZA RE070
• POTENZA RE080
• POTENZA RE110

アマチュアモータースポーツ向むけ

サーキット・ジムカーナ

• RE-540S
• RE-520S
• RE-510S
• RE-610S
• RE-61S
• RE-71S
• RE-47S

モータースポーツ

フォーミュラ1用ようタイヤ

ブリヂストンはフォーミュラ1をはじめとする国内外こくないがいのさまざまなカテゴリーにも参戦さんせんしており、四よん輪りんモータースポーツで使つかわれるタイヤも市販しはんのものとはまったく違ちがうが主おもにPOTENZAブランドで生産せいさんしている。また、アメリカの「インディカー・シリーズ」に供給きょうきゅうされている「ファイアストン・FIREHAWK」ブランドのタイヤは、ブランドはファイアストンだがその中身なかみはブリヂストン・POTENZAそのものである（かつてのCARTシリーズでは2000年ねん初頭しょとうからPOTENZAのブランド名めいが使つかわれていた）。

珍めずらしい例れいとしては、2023年ねんのスーパー耐久たいきゅう・富士ふじ24時じ間あいだレースにおいて、本来ほんらいハンコックタイヤのスリックタイヤを使用しようするところが同社どうしゃの工場こうじょう火災かさいの影響えいきょうで供給きょうきゅうが困難こんなんになり、代替だいたいとして一部いちぶのクラスで市販しはん品ひんのPOTENZA RE-71RSが使用しようされたことがある。市販しはんタイヤで24時じ間あいだレースに参戦さんせんするのはブリヂストンでも初はつの事例じれいだという。レースではハンコックのスリックに対たいして約やく1秒びょう落おち程度ていどのタイムで走行そうこうし、ドライバーからも高たかい評価ひょうかを得えた。

外部がいぶリンク

• ブリヂストンによるブランドサイト