トヨタ・RAV4
スポーツ・ユーティリティ・ビークル (英語 えいご : Sport utility vehicle , SUV )とは、自動車 じどうしゃ の形態 けいたい の一 ひと つ。日本語 にほんご では「スポーツ用 よう 多目的 たもくてき 車 しゃ 」と訳 やく される。
SUVには様々 さまざま な種類 しゅるい と出自 しゅつじ が存在 そんざい するため明確 めいかく な定義 ていぎ は存在 そんざい せず、メディア、辞書 じしょ 、ジャーナリストの間 あいだ でも意見 いけん が分 わ かれている。近年 きんねん はあまりに多様 たよう 化 か が進行 しんこう しているため、「カテゴライズを各 かく 消費 しょうひ 者 しゃ に委 ゆだ ねたものがSUVだ」という意見 いけん まである[1] 。
現在 げんざい 一般 いっぱん 的 てき にSUVと呼 よ ばれるものは
ピックアップトラック の荷台 にだい に「シェル」と呼 よ ばれる居住 きょじゅう ・荷 に 室 しつ 空間 くうかん を作 つく り、ステーションワゴン のような形状 けいじょう にしたもの。米国 べいこく 発祥 はっしょう 。
地上 ちじょう 高 だか を高 たか くしたりラダーフレーム 構造 こうぞう を採用 さいよう したりするなど、本格 ほんかく オフロード(悪 あく 路 ろ )走行 そうこう 向 む けに設計 せっけい された四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 くるま →「クロスカントリー車 しゃ 」(クロカン)。主 おも に軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう を発祥 はっしょう 、中心 ちゅうしん として各国 かっこく で進化 しんか 。中 なか には3BOXスタイルのセダン 型 かた もある。
「クロスオーバーSUV 」(CUV)と定義 ていぎ されるものには以下 いか の2つがある。
モノコック 構造 こうぞう で1.と2.のようなSUV風 ふう の外観 がいかん を持 も つ車 くるま
非 ひ SUV系 けい の乗用車 じょうようしゃ (セダン 、ハッチバック 、ステーションワゴン など)に1.や2.のようなアイコンとなる装備 そうび (例 たと えばアンダーガードや無 む 塗装 とそう 樹脂 じゅし のクラッディングパネル、カンガルーバー、ハイリフトサスペンションや大 だい 径 みち タイヤ、背面 はいめん タイヤ など)を追加 ついか するなどしてイメージチェンジを図 はか った車 くるま
と大 おお きく分 わ けて4つが存在 そんざい している。これらは出自 しゅつじ こそ異 こと なるが、いずれも「全 ぜん 高 こう の高 たか いボンネット 型 かた 自動車 じどうしゃ 」という形状 けいじょう を共通 きょうつう して持 も っているため、そうしたものの総称 そうしょう が「SUV」であると広 ひろ く捉 とら えるのが無難 ぶなん である。
ただし上記 じょうき の分類 ぶんるい については消費 しょうひ 者 しゃ 需要 じゅよう の変化 へんか や操縦 そうじゅう 安定 あんてい 性 せい の向上 こうじょう 、NVH の低減 ていげん 、軽量 けいりょう 化 か といった技術 ぎじゅつ 的 てき 変遷 へんせん から「ラダーフレーム」や「ピックアップベース」といった分類 ぶんるい にこだわることが難 むずか しくなっており、
キャラクターとしては1または2に分類 ぶんるい されるが、「ラダーフレーム一 いち 体型 たいけい モノコック」という構造 こうぞう のため3にも分類 ぶんるい されうる(例 れい :3代目 だいめ 以降 いこう の三菱 みつびし ・パジェロ や3代目 だいめ スズキ・エスクード )
本来 ほんらい 1または2だったものが、モデルチェンジで完全 かんぜん なモノコックとなり、純然 じゅんぜん な3となる(例 れい :2代目 だいめ ランドローバー・ディフェンダー や4代目 だいめ スズキ・エスクード)
といった立 た ち位置 いち の車種 しゃしゅ も存在 そんざい する。
車 くるま 格 かく によっても小 ちい さい順 じゅん に「ミニSUV(サブコンパクト SUV)」「コンパクト SUV」「ミッドサイズSUV」「フルサイズ SUV」「エクステンド・レングスSUV(北米 ほくべい のみ)」に分 わ けられるが、これらにも明確 めいかく な定義 ていぎ は存在 そんざい しない。例 たと えば日本人 にっぽんじん の感覚 かんかく ではホンダ・ヴェゼル はコンパクトSUV、三菱 みつびし ・アウトランダー はミッドサイズSUVだが、欧米 おうべい の感覚 かんかく ではヴェゼルはミニSUV、アウトランダーはコンパクトSUVに分類 ぶんるい される。
フォード・モデルT デポハック
ウィリス・ジープMC
「SUV」という名称 めいしょう が最初 さいしょ に一般人 いっぱんじん の間 あいだ で定着 ていちゃく したのは1980年代 ねんだい のアメリカの、ジープ・XJチェロキー の大 だい ヒット以降 いこう であるが、具体 ぐたい 的 てき な起源 きげん については諸説 しょせつ あり、明確 めいかく には分 わ かっていない。
1910年代 ねんだい から1930年代 ねんだい のフォード・モデルT に『デポハック』と呼 よ ばれる、背 せ の高 たか いステーションワゴン のような形状 けいじょう の、鉄道 てつどう 駅 えき から目的 もくてき 地 ち まで客 きゃく と荷物 にもつ を輸送 ゆそう する目的 もくてき の自動車 じどうしゃ が存在 そんざい した[2] 。これは現代 げんだい のSUVに極 きわ めて近 ちか いシルエット をしており、これをSUVの原型 げんけい だと主張 しゅちょう する説 せつ もある。
1940年代 ねんだい の第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん ではジープ とダッジ WC が戦場 せんじょう 用 よう 四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ として名 な を馳 は せ[注釈 ちゅうしゃく 1] 、戦後 せんご に民生 みんせい 用 よう としても販売 はんばい されるようになると、特 とく にジープは、積載 せきさい 性 せい や走破 そうは 性 せい の高 たか さから業務 ぎょうむ 用 よう ・オフロード走行 そうこう ・野外 やがい 探検 たんけん ・レジャー用 よう などとして一部 いちぶ から人気 にんき を集 あつ めるようになった。
1960年代 ねんだい にピックアップトラック の荷台 にだい にシェル と呼 よ ばれるFRP 製 せい のハードトップ を載 の せてステーションワゴン のようなスタイルにしたものが各 かく メーカーから登場 とうじょう した。このシェルは登場 とうじょう した頃 ころ は着脱 ちゃくだつ 可能 かのう なものが多 おお かったが、需要 じゅよう の高 たか さによる生産 せいさん 台数 だいすう の増加 ぞうか から、後 のち にシェルと車体 しゃたい が一体化 いったいか したものが多 おお く開発 かいはつ される様 よう になり、これが今日 きょう のSUVのスタイルとなった。アメリカのある辞書 じしょ では、SUVは「ライトトラック (ピックアップトラック)のシャシーをベースに作 つく られたステーションワゴンのような車 くるま 」、つまりこのタイプのものがSUVとして定義 ていぎ されている[3] 。
初代 しょだい ブロンコの「Sport Utility」
しかし「SUV」という単語 たんご の正確 せいかく な起源 きげん については謎 なぞ が多 おお い。1966年 ねん 発売 はつばい の初代 しょだい フォード・ブロンコ では「Sport Utility」というグレードが設定 せってい されていたが、これは2人 ふたり 乗 の りのピックアップトラック型 がた であった。シェル付 つ きで今日 きょう SUVと呼 よ ぶような形状 けいじょう は「Wagon」と名付 なづ けられていた[4] 。1974年 ねん には「Wagon」型 がた のジープ・チェロキー が、最初 さいしょ に「SUV」という呼称 こしょう をカタログで用 もち いたとされている[5] が、なぜそのような変化 へんか が起 お きたのかという経緯 けいい については不明 ふめい である。
また語源 ごげん という観点 かんてん からは、SUVのSの「スポーツ(en:Sport )」とは、当時 とうじ 北米 ほくべい で人気 にんき が出 で 始 はじ めていたオフロード 走行 そうこう を指 さ すという説 せつ と、同 おな じく当時 とうじ 流行 りゅうこう していたアウトドアスポーツ(のために積載 せきさい 空間 くうかん を設 もう けた車 くるま )という意味 いみ があるとする説 せつ の両方 りょうほう がある[6] 。そしてUVの「ユーティリティ・ビークル(en:Utility_vehicle )」とは、乗用車 じょうようしゃ に対 たい して商用 しょうよう ・軍用 ぐんよう など、何 なん らかの目的 もくてき に沿 そ って設計 せっけい された自動車 じどうしゃ のことである。つまり「多目的 たもくてき 」は原義 げんぎ には無 な く、本来 ほんらい は誤訳 ごやく だが、本 ほん 記事 きじ 中 ちゅう で述 の べてきたように、その「何 なん らかの目的 もくてき 」が指 さ すところの曖昧 あいまい さゆえに生 う まれた和訳 わやく である という見方 みかた もできる[注釈 ちゅうしゃく 2] [注釈 ちゅうしゃく 3] 。
モノコック構造 こうぞう を用 もち いた初代 しょだい ジープ・XJチェロキー は、SUVというカテゴリを一般 いっぱん 大衆 たいしゅう にとって身近 みぢか なものにした
1970年代 ねんだい のオイル・ショック や排出 はいしゅつ ガス規制 きせい とともにCAFE(Corporate Average Fuel Economy=企業 きぎょう 平均 へいきん 燃費 ねんぴ )が導入 どうにゅう された後 のち 、アメリカ政府 せいふ は四 よん 輪 りん 駆動 くどう のクロスカントリー車 しゃ もピックアップトラックベースのステーションワゴンも同 おな じラダーフレーム構造 こうぞう ということで、ピックアップトラックと同 おな じく税法 ぜいほう 上 じょう 有利 ゆうり なライトトラック に分類 ぶんるい していた。1980年代 ねんだい にトラックではなく乗用車 じょうようしゃ ベースの、モノコック構造 こうぞう のクロスカントリーカーであるAMC・イーグル やジープ・XJチェロキー が登場 とうじょう しヒットを飛 と ばしたが、これらもメーカーのロビー活動 かつどう によってライトトラック に分類 ぶんるい され、この時 とき 初 はじ めてSUVの呼称 こしょう が自動車 じどうしゃ 区分 くぶん の一 ひと つとして公式 こうしき に認 みと められた[7] 。これら3種類 しゅるい は元々 もともと の出自 しゅつじ や性能 せいのう こそ違 ちが えど、多 おお くは同 おな じ用途 ようと で購入 こうにゅう されていた上 うえ 公的 こうてき にも同 おな じ分類 ぶんるい にされたことで、消費 しょうひ 者 しゃ にも同 おな じ「SUV」として認識 にんしき されていった。
ただし2010年代 ねんだい 以降 いこう は、二 に 輪 りん 駆動 くどう の小型 こがた クロスオーバーSUVだけは税法 ぜいほう の恩恵 おんけい を受 う けられない乗用車 じょうようしゃ に分類 ぶんるい されている。
その他 た の地域 ちいき の場合 ばあい [ 編集 へんしゅう ]
ランドローバー・ディスカバリー
スバル・フォレスター
SUVという呼称 こしょう の存在 そんざい しなかったヨーロッパ 、オセアニア 、日本 にっぽん などの地域 ちいき では、オフロード 向 む け四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 くるま をクロスカントリー (Cross Country、日本 にっぽん ではクロカンとも)、4WD 、4×4(Four by Four) などと呼 よ んだ。またクロカン車 しゃ メーカーの代名詞 だいめいし であったジープ やランドローバー がそのままカテゴリ名 めい として用 もち いられることもあった。そのため欧州 おうしゅう や日本 にっぽん の辞書 じしょ では、「ワゴンボディの四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ 」をSUVの定義 ていぎ としているものが多 おお い傾向 けいこう にある。
その後 ご 北米 ほくべい でSUVと呼 よ ばれている車両 しゃりょう がクロスカントリー車 しゃ に近 ちか い用途 ようと ・ボディ形状 けいじょう を持 も つことから、SUVという呼称 こしょう もクロカン車 しゃ を指 さ す言葉 ことば として広 ひろ まった。しかし同 どう 時期 じき にはオンロード性能 せいのう 重視 じゅうし のクロスオーバーSUV が急 きゅう 成長 せいちょう して純粋 じゅんすい なクロカン車 しゃ の市場 いちば を奪 うば っていったため、現在 げんざい SUVというとクロスオーバーSUVを指 さ す傾向 けいこう が強 つよ い。従来 じゅうらい のクロスカントリー車 しゃ はSUVにカテゴライズされつつも、専門 せんもん 的 てき には以前 いぜん 通 どお り「クロスカントリー」「クロカン」「オフローダー」など区別 くべつ して呼 よ ばれる。
日本 にっぽん では1980年代 ねんだい 以降 いこう 、商業 しょうぎょう や統計 とうけい の都合 つごう からステーションワゴン 、ミニバン 、SUV をまとめて「RV 」と呼 よ ぶことがある。日本 にっぽん 自動車 じどうしゃ 販売 はんばい 協会 きょうかい 連合 れんごう 会 かい の統計 とうけい 上 じょう の区分 くぶん においてSUVは「ジープ型 がた の四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ でワゴン とバン ・トラック を含 ふく む(一部 いちぶ 2WD を含 ふく む)」と定義 ていぎ されている[8] 。
四 よん 輪 りん 駆動 くどう はSUVの歴史 れきし や意義 いぎ と関 かか わりが深 ふか く、SUVのシンボルとも考 かんが えられてきたため「四 よん 輪 りん 駆動 くどう に非 ひ ずんばSUVに非 ひ ず」という意見 いけん は現在 げんざい でもしばし見 み られる。しかしSUVの乗用車 じょうようしゃ 化 か が進 すす んだ現在 げんざい では二 に 輪 りん 駆動 くどう のみのグレード展開 てんかい をする車種 しゃしゅ も多数 たすう 登場 とうじょう しており、両者 りょうしゃ をラインナップする車種 しゃしゅ でも低 てい 〜中 ちゅう 価格 かかく 帯 たい のボリュームゾーンでは、二輪 にりん 駆動 くどう の販売 はんばい 比率 ひりつ が圧倒的 あっとうてき に上回 うわまわ るケースが多 おお い[9] 。そのため上 じょう の日本 にっぽん 自販連 じはんれん の定義 ていぎ の通 とお り、公 おおやけ には四 よん 輪 りん 駆動 くどう のみをSUVと断 だん じる風潮 ふうちょう は減退 げんたい 傾向 けいこう にある。
この節 ふし には独自 どくじ 研究 けんきゅう が含 ふく まれているおそれがあります。 問題 もんだい 箇所 かしょ を検証 けんしょう し出典 しゅってん を追加 ついか して、記事 きじ の改善 かいぜん にご協力 きょうりょく ください。議論 ぎろん はノート を参照 さんしょう してください。(2009年 ねん 9月 がつ )
オフローダーとピックアップトラックからの派生 はせい [ 編集 へんしゅう ]
オープントップのジープ・CJ
シボレー・ブレイサー
キャデラック・エスカレード
SUTを自称 じしょう するホンダ・リッジライン
クロカン車 しゃ (オフロード向 む け四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ 、オフローダー)タイプのSUVは第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん で発達 はったつ し、ジープ 、ダッジ などが名声 めいせい を得 え た。戦後 せんご も軍事 ぐんじ 用 よう 四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ は開発 かいはつ され、民間 みんかん にも販売 はんばい されるようになり、レジャー車 しゃ として一部 いちぶ から人気 にんき を集 あつ めた。最初 さいしょ のクロカン車 しゃ はオープンカー タイプのものが多 おお かったが、後 のち に現在 げんざい のような形 かたち へと変化 へんか した[10] 。戦時 せんじ 中 ちゅう はオフローダーを手掛 てが けていなかったメーカーもそうした車両 しゃりょう を開発 かいはつ するようになり、ランドローバー が欧州 おうしゅう で独自 どくじ の地位 ちい を築 きず いた。日本 にっぽん では三菱 みつびし がジープのノックダウン生産 せいさん の権利 けんり を得 え たため、トヨタはランドクルーザー 、日産 にっさん はパトロール を発売 はつばい した。これらは日本 にっぽん でRV (レクリエーショナル・ビークル)などと呼 よ ばれるようになり、一部 いちぶ のアウトドア好 す きに愛好 あいこう された。
1960年代 ねんだい の北米 ほくべい では、ピックアップトラック をベースにした同 どう 形状 けいじょう の車両 しゃりょう が登場 とうじょう し始 はじ めた。1961年 ねん のインターナショナルハーベスター・スカウト (International Harvester Scout )や、1963年 ねん のジープ ・ワゴニア(Jeep Wagoneer SJ )はその始祖 しそ であるとされる。これらに触発 しょくはつ されたビッグスリー は、2代目 だいめ フォード・ブロンコ 、シボレー・K5 ブレイザー 、ダッジ・ラム チャージャーなど、フルサイズ ピックアップの荷台 にだい にシェルを被 かぶ せたワゴンをリリースし、一気 いっき に市民 しみん 権 けん を得 え ていった。現在 げんざい も乗用車 じょうようしゃ を含 ふく めた販売 はんばい 台数 だいすう で1-2-3位 い を占 し めるほどピックアップトラックが好 この まれる[11] 北米 ほくべい 市場 いちば では、かつてはこの手 て のクルマには元 もと となったピックアップに近 ちか いスタイル を与 あた えることが販売 はんばい 上 じょう 有利 ゆうり であった。日本 にっぽん 車 しゃ では、1960年代 ねんだい から北米 ほくべい 市場 いちば へピックアップトラックを輸出 ゆしゅつ していたトヨタと日産 にっさん の、N60系 けい ハイラックスサーフ とD21型 がた 系 けい テラノ が2ドアであること、ピックアップ同様 どうよう のフロントマスクで室内 しつない 高 だか が低 ひく いこと、取 と ってつけたような荷 に 室 しつ の屋根 やね (ハイラックスのFRP製 せい シェル)や窓 まど (テラノの三角形 さんかっけい の窓 まど )を持 も つこと、固 かた く跳 は ねやすいスプリングなど、原初 げんしょ のSUVの特徴 とくちょう を多 おお く兼 か ね備 そな えていた。この2車 しゃ が日本 にっぽん 国内 こくない で販売 はんばい された際 さい には、国内 こくない の事情 じじょう に合 あ わせ、スプリングは柔 やわ らかく変更 へんこう され、ディーゼルエンジン がメインとなっている。特 とく にハイラックスサーフは、維持 いじ 費 ひ の低 ひく い小型 こがた 貨物 かもつ (4ナンバー登録 とうろく の商用 しょうよう 車 しゃ )中心 ちゅうしん のラインナップとして大 おお きな成功 せいこう を収 おさ めた。
アメリカのビッグスリー (GM・フォード・クライスラー)は元々 もともと は小型 こがた ピックアップトラックを国内 こくない 生産 せいさん しておらず、日本 にっぽん 車 しゃ とバッティングすることもなかったため、このクラスの輸入 ゆにゅう 関税 かんぜい は低 ひく く設定 せってい されていた。これは日本 にっぽん 製 せい 乗用車 じょうようしゃ の輸入 ゆにゅう 台数 だいすう を制限 せいげん する代 か わりの、一種 いっしゅ の優遇 ゆうぐう 措置 そち でもあった。後 のち にこれらのピックアップトラックをベースとした2ドアのハードトップ(ボンネットワゴン)にも優遇 ゆうぐう 措置 そち が認 みと められたことにより、それまでSUVを手 て がけたことのない日本 にっぽん のメーカーが参入 さんにゅう することとなり、低 てい 価格 かかく とスポーティーな雰囲気 ふんいき が受 う け、ビッグスリーも小型 こがた ピックアップと小型 こがた SUVに参入 さんにゅう して一大 いちだい 市場 いちば に発展 はってん した。2ドア優遇 ゆうぐう 措置 そち が廃止 はいし されると、トヨタと日産 にっさん はこぞって4ドアモデルをメインとしたラインナップへ変更 へんこう した。この機 き を逃 のが さず日本 にっぽん のほとんどの自動車 じどうしゃ メーカーがこのジャンルに参入 さんにゅう し、競争 きょうそう が激化 げきか することで商品 しょうひん 力 りょく は急速 きゅうそく に高 たか まっていった。ホンダ とスバル はラダーフレーム あるいはFR の技術 ぎじゅつ を持 も っていないため自力 じりき での開発 かいはつ を諦 あきら め、両社 りょうしゃ ともいすゞ と提携 ていけい することになった。
1980~1990年代 ねんだい レクサス・LX やランドローバー・レンジローバー 、メルセデス・ベンツ・Gクラス (ゲレンデバーゲン) などの北米 ほくべい の高級 こうきゅう 車 しゃ 市場 いちば での成功 せいこう により、それまで「無風 むふう 地帯 ちたい 」だったビッグスリーのフルサイズ SUVにもキャデラック 、リンカーン などの高級 こうきゅう ディビジョンが参入 さんにゅう し、もとよりエントリークラスの位置 いち づけであったサターン までもがSUVを発表 はっぴょう するに至 いた り、1990年代 ねんだい 以降 いこう 全米 ぜんべい でのブームは決定的 けっていてき となった。また軍用 ぐんよう 車 しゃ を発端 ほったん とするクロスカントリー 車 くるま が乗用車 じょうようしゃ 化 か ・高級 こうきゅう 化 か した一方 いっぽう 、ピックアップトラック発祥 はっしょう のSUVも荷台 にだい シェルのボディ一体化 いったいか (メタルトップ化 か )や4ドア化 か したことによって、両者 りょうしゃ が形状 けいじょう ・中身 なかみ ともに近 ちか づいていったことから、1990年代 ねんだい からは同 おな じSUVの範疇 はんちゅう と考 かんが えられるようになった。
2000年代 ねんだい に入 はい る頃 ころ には、SUVをベースにし荷 に 室 しつ の屋根 やね を取 と り払 はら ったスタイルのスポーツ・ユーティリティ・トラック と呼 よ ばれる、従来 じゅうらい のピックアップトラックとSUVの関係 かんけい が逆転 ぎゃくてん [注釈 ちゅうしゃく 4] したものも登場 とうじょう した。
しかし価格 かかく が高 たか く燃費 ねんぴ も悪 わる い大型 おおがた ピックアップトラック、及 およ びそれをベースにしたSUVへの依存 いぞん 度 ど を高 たか めていた北米 ほくべい ビッグスリーは原油 げんゆ 高 だか とリーマン・ショック で大 おお きく失速 しっそく し、GM とクライスラー は破綻 はたん の憂 う き目 め に遭 あ った[12] 。
クロスオーバーSUVの大 だい 躍進 やくしん と反 はん SUV活動 かつどう [ 編集 へんしゅう ]
初代 しょだい スバル・フォレスター
日産 にっさん ・パルサー "S-RV" 「既存 きそん ジャンル車 しゃ にSUV的 てき なキャラクターを与 あた えて販売 はんばい した車両 しゃりょう 」の例 れい
ヒョンデ・サンタモ "プラス"
「ミニバンにおける、アウトドアを
意識 いしき した
仕様 しよう 」の
例 れい
フィアット・500X
前項 ぜんこう のようなピックアップトラックベースのSUVや、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 前後 ぜんこう の軍用 ぐんよう 車 しゃ をルーツに持 も つジープ やランドローバー 、トヨタ・ランドクルーザー や三菱 みつびし ・パジェロ といったクロカン系 けい SUVは、ラダーフレーム構造 こうぞう と高 たか めの地上 ちじょう 高 だか 、本格 ほんかく 的 てき な四 よん 輪 りん 駆動 くどう システムなどによる非 ひ 舗装 ほそう 路 ろ (オフロード・グラベル)での走破 そうは 性 せい の高 たか さを身上 しんじょう としていた。しかし道路 どうろ の舗装 ほそう 化 か が進 すす むにつれ、市場 いちば では舗装 ほそう 路 ろ ・高速 こうそく 道路 どうろ での性能 せいのう (操縦 そうじゅう 安定 あんてい 性 せい 、乗 の り心地 ごこち 、静 せい 音 おん 性 せい 、低 てい 燃費 ねんぴ など)を求 もと める声 こえ が多 おお くなった。そのため1980~1990年代 ねんだい のアメリカや日本 にっぽん では徐々 じょじょ に、重 おも いラダーフレーム構造 こうぞう ではなく軽量 けいりょう な乗用車 じょうようしゃ のモノコック 構造 こうぞう を用 もち いて、SUV風 ふう のスタイリングを持 も ちつつも快適 かいてき 性 せい を訴求 そきゅう したCUV(クロスオーバーSUV )が登場 とうじょう し始 はじ め、人気 にんき を集 あつ めるようになった。
CUVはモノコック構造 こうぞう である以外 いがい はクロカン系 けい SUVとほとんど変 か わらない外見 がいけん を持 も つ物 もの が主流 しゅりゅう であったが、既存 きそん のクーペやセダン、コンパクトハッチバックの、車 くるま 高 だか (最低 さいてい 地上 ちじょう 高 だか )を上 あ げただけであったり、クロカン風 ふう の装備 そうび (大 だい 径 みち タイヤ、マッドガード、ボディキットの類 るい )をつけただけでSUVを名乗 なの る手法 しゅほう も1990年 ねん 前半 ぜんはん に登場 とうじょう した。例 れい としてはミラ・RV-4 やスターレット・リミックス 、レガシィ・グランドワゴン→ランカスター(後 ご のアウトバック) 、パルサーセリエ /ルキノ ・SR-Vなどがある。またミニバン においても特 とく に(ミニバンやステーションワゴン、SUVなどが一緒 いっしょ くたに「RV」と呼 よ ばれていた)2000年代 ねんだい 前半 ぜんはん までは、アウトドアでの利用 りよう を前提 ぜんてい として同様 どうよう にグリルガードや背面 はいめん スペアタイヤなどを用 もち いた仕様 しよう やオプションパーツがまま見 み られた。ただこの時 とき は少々 しょうしょう 時代 じだい が早 はや すぎたせいか生 い き残 のこ った例 れい は少 すく なかった(その数少 かずすく ない例 れい がレガシィである)。
1990年代 ねんだい 後半 こうはん にはトヨタ・ハリアー (レクサス・RX )や、スバル・フォレスター 、トヨタ・RAV4 、ホンダ・CR-V といった国産 こくさん CUV勢 ぜい が北米 ほくべい で大 だい 成功 せいこう を収 おさ め、BMW 、ボルボ 、アウディ 、ポルシェ など、背 せ の高 たか いクルマとはほぼ無縁 むえん であった高級 こうきゅう 車 しゃ メーカーや高級 こうきゅう 車 しゃ ブランドも次々 つぎつぎ にクロスオーバーSUVを製造 せいぞう するようになった[注釈 ちゅうしゃく 5] 。
2000年代 ねんだい に入 はい ると、原油 げんゆ 高騰 こうとう や環境 かんきょう 問題 もんだい に対 たい する意識 いしき の高 たか まりから、欧米 おうべい の政治 せいじ 家 か やメディアによる、SUVに対 たい する厳 きび しい目 め が猛然 もうぜん と向 む けられるようになった。2002年 ねん にニューヨーク・タイムズ 記者 きしゃ が書 か いた『High and Mighty: SUVs - The World's Most Dangerous vehicles and how they got that way』(邦題 ほうだい :『SUVが世界 せかい を轢 ひ きつぶす―世界一 せかいいち 危険 きけん なクルマが売 う れるわけ』)が出版 しゅっぱん された。SUV購入 こうにゅう 者 しゃ の人格 じんかく を攻撃 こうげき するなど感情 かんじょう 的 てき な部分 ぶぶん も多 おお く見 み られるものの、定量 ていりょう 的 てき なデータを多数 たすう 用 もち いて464頁 ぺーじ ものボリュームでSUVの危険 きけん 性 せい と公害 こうがい 性 せい を非難 ひなん したこの本 ほん は大 おお きな反響 はんきょう を呼 よ び、教会 きょうかい による「イエスは何 なに を運転 うんてん しますか?("What would Jesus drive?")」キャンペーンや[13] 、過激 かげき な環境 かんきょう 保護 ほご 思想 しそう を持 も つ男 おとこ による火炎瓶 かえんびん での複数 ふくすう のSUV販売 はんばい 店 てん 襲撃 しゅうげき [14] など、一部 いちぶ 界隈 かいわい でヒステリーに近 ちか い社会 しゃかい 運動 うんどう を生 う んだ。また英国 えいこく でも渋滞 じゅうたい や公害 こうがい の問題 もんだい などを背景 はいけい にSUVへの反対 はんたい の声 こえ が政治 せいじ 家 か から起 お きた。渋滞 じゅうたい 税 ぜい を初 はじ めて導入 どうにゅう したロンドン 市長 しちょう のケン・リヴィングストン (労働党 ろうどうとう )は「巨大 きょだい な四 よん 輪 りん 駆動 くどう 車 しゃ で子供 こども を通学 つうがく させている親 おや はバカ(idiotic)だ」「農業 のうぎょう 用地 ようち ならともかくロンドンで使 つか う必要 ひつよう はない」と公言 こうげん している他 ほか 、英国 えいこく 国会 こっかい でも自由党 じゆうとう ・保守党 ほしゅとう からSUVやオフロード走行 そうこう の規制 きせい をする動 うご きがあるほど、反 はん SUVの風潮 ふうちょう が強 つよ かった[15] 。
三菱 みつびし ・アウトランダーPHEV
こうした空気 くうき 感 かん の中 なか で、昔 むかし ながらの燃費 ねんぴ の悪 わる い四 よん 輪 りん 駆動 くどう のクロカン系 けい SUVの販売 はんばい は失速 しっそく した。しかし比較的 ひかくてき 軽量 けいりょう で燃費 ねんぴ も他 た の乗用車 じょうようしゃ に大 おお きく見劣 みおと りしないCUVは、むしろその市場 いちば を食 く って成長 せいちょう を続 つづ けた。加 くわ えて2010年代 ねんだい 以降 いこう はハイブリッド ・クリーンディーゼル ・ダウンサイジングターボ 、CVT や多段 ただん AT といったパワートレイン技術 ぎじゅつ が発展 はってん したことで燃費 ねんぴ は大 おお きく改善 かいぜん し、先進 せんしん 安全 あんぜん 装備 そうび の進歩 しんぽ によって安全 あんぜん 面 めん の不安 ふあん も低減 ていげん された。この結果 けっか 環境 かんきょう 意識 いしき の高 たか い欧州 おうしゅう でも市場 いちば を拡大 かくだい し、反 はん SUVの声 こえ は小 ちい さくなっていった。それどころか2010年代 ねんだい を通 とお してセダン やクーペ 、ハッチバック 、ステーションワゴン に至 いた るまであらゆるカテゴリを食 く らって世界中 せかいじゅう で成長 せいちょう を続 つづ け、英国 えいこく では2008年 ねん から2017年 ねん までの10年間 ねんかん で3倍 ばい の30.5%にまでシェアを拡大 かくだい [16] 、欧州 おうしゅう 全体 ぜんたい でも2020年 ねん にはSUVが総 そう 販売 はんばい 台数 だいすう の実 じつ に44%ものシェアを占 し めた[17] 。アメリカと中国 ちゅうごく でも2010年代 ねんだい 後半 こうはん にセダンを抜 ぬ いてSUVが最大 さいだい ジャンルに躍 おど り出 で ており、自動車 じどうしゃ 史上 しじょう でも稀 まれ に見 み る絶頂 ぜっちょう 期 き を迎 むか えている[18] 。
ランボルギーニ・ウルス
こうした流 なが れを受 う けて2010年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう 、ランボルギーニ 、ロールス・ロイス 、アストンマーティン 、フェラーリ のようなクーペやセダンのみの硬派 こうは さが売 う りだったメーカーたちも続々 ぞくぞく とSUVを発売 はつばい している[注釈 ちゅうしゃく 6] 。米国 べいこく FCA (クライスラー ブランド)と米国 べいこく フォード (リンカーン ブランド含 ふく む)に至 いた っては北米 ほくべい でセダンやハッチバックタイプのコンパクトカーを廃止 はいし し、SUVに注力 ちゅうりょく することを決定 けってい している[19] 。前述 ぜんじゅつ の乗用車 じょうようしゃ にSUVのような外観 がいかん を与 あた える手法 しゅほう も復活 ふっかつ し、2020年 ねん 前後 ぜんこう の日本 にっぽん 国内 こくない ではインプレッサ・XV 、アクア・X-Urban 、フィット・クロスター などが生 う まれている。
SUVに反対 はんたい するプラカード(2019年 ねん IAA )
ただしCUVは完全 かんぜん に反 はん SUVの声 こえ を絶 た やせたわけではなく、欧米 おうべい では2020年 ねん 前後 ぜんこう から再 ふたた びSUVへの攻撃 こうげき が目立 めだ つようになった。ドイツでは2019年 ねん に40代 だい の男 おとこ がポルシェ・マカン の運転 うんてん を誤 あやま り4人 にん を死亡 しぼう させるという交通 こうつう 事故 じこ が引 ひ き金 がね となり、官民 かんみん で反 はん SUV活動 かつどう が活発 かっぱつ 化 か 。IAA(フランクフルトモーターショー )では1.5万 まん ~2.5万 まん 人 にん ともされる規模 きぼ のデモが繰 く り広 ひろ げられ[20] 、ベルリン 中心 ちゅうしん 部 ぶ のミッテ区 く 区長 くちょう も「戦車 せんしゃ のようなクルマは都市 とし にそぐわない」「気候 きこう 変動 へんどう における殺人 さつじん 者 しゃ であり、運転 うんてん ミスが生命 せいめい を脅 おびや かす事故 じこ につながる」と真 ま っ向 こう からSUVを批判 ひはん 。さらには都市 とし 部 ぶ でSUVの走行 そうこう 規制 きせい を呼 よ びかける市民 しみん や政党 せいとう も現 あらわ れた[21] 。英国 えいこく では2022年 ねん に、「SUVが走 はし るのを許 ゆる すくらいなら法律 ほうりつ を破 やぶ った方 ほう がマシだ」と主張 しゅちょう する環境 かんきょう 保護 ほご 団体 だんたい 『タイヤの消化 しょうか 器 き (en:Tyre Extinguishers )』が、2,000台 だい のSUVのタイヤの空気 くうき を抜 ぬ くという軽犯罪 けいはんざい まがいのことをやって回 まわ り、後 のち にアメリカや欧州 おうしゅう 全域 ぜんいき 、ニュージーランド でも行 おこな った。彼 かれ らは障 さわ がい者 しゃ 用 よう SUVこそ避 さ けたものの、それ以外 いがい のSUVならばハイブリッドカーや電気 でんき 自動車 じどうしゃ であっても容赦 ようしゃ なく標的 ひょうてき にした[22] 。同 おな じく2022年 ねん にベルギー のヘント 市 し でも、芸術 げいじゅつ 家集 かしゅう 団 だん 『TOON』と地元 じもと の反 はん SUV集団 しゅうだん が手 て を組 く んで、市内 しない の200台 だい のSUVに血 ち を模 も したケチャップ を撒 ま き散 ち らしたり主張 しゅちょう の書 か かれたステッカーを貼 は り付 つ けたりしており、市長 しちょう が「純粋 じゅんすい に破壊 はかい 的 てき 行為 こうい で、断 だん じて容認 ようにん できない」と声明 せいめい を出 だ している[23] [24] 。
SUVの長所 ちょうしょ ・短所 たんしょ [ 編集 へんしゅう ]
フォード・エクスプローラー (右 みぎ )とフォーカス の衝突 しょうとつ 実験 じっけん
NEXCO東日本 ひがしにっぽん の高速 こうそく 道路 どうろ パトロールカー(日産 にっさん ・エクストレイル )
ペンシルベニア州 しゅう 警察 けいさつ のパトカー(フォード・エクスプローラー
クーペ やセダン 、ステーションワゴン など通常 つうじょう の乗用車 じょうようしゃ に比 くら べると基本 きほん 的 てき に最低 さいてい 地上 ちじょう 高 だか が高 たか いため、雪 ゆき 道 どう ・段差 だんさ ・悪 あく 路 ろ でボディ下面 かめん を擦 こす る心配 しんぱい が少 すく なくなる[注釈 ちゅうしゃく 7] 。また全 ぜん 高 こう が高 たか い分 ぶん 積載 せきさい 容量 ようりょう が大 おお きい、アイポイントが高 たか く視界 しかい 良好 りょうこう など、実用 じつよう 性 せい に優 すぐ れている部分 ぶぶん が多 おお い。またそのボディの大 おお きさゆえ豪華 ごうか 性 せい ・ステータス性 せい を演出 えんしゅつ できるメリットもある。
ただし最低 さいてい 地上 ちじょう 高 だか (車 くるま 高 だか )や全 ぜん 高 こう が高 たか い分 ぶん ロール (揺 ゆ れ幅 はば )が大 おお きく、車 くるま 重 じゅう や各種 かくしゅ 抵抗 ていこう の増大 ぞうだい などによりパワーウェイトレシオ や燃費 ねんぴ が悪 わる くなるなど、運動 うんどう 性能 せいのう やランニングコストの面 めん ではセダンやステーションワゴンなどに対 たい して劣 おと る。重量 じゅうりょう が大 おお きいため低 てい 回転 かいてん 域 いき での大 だい トルクが必要 ひつよう なことや、ピックアップベースのSUVは北米 ほくべい 市場 いちば の好 この みから排気 はいき 量 りょう の大 おお きなエンジンを搭載 とうさい しているものが多 おお いこと、頑丈 がんじょう なフレーム や足 あし 回 まわ りの重量 じゅうりょう (いわゆるばね下 か 重量 じゅうりょう )と大 だい 径 みち タイヤの抵抗 ていこう 、追加 ついか された駆動 くどう 系 けい の抵抗 ていこう 、大 おお きな車体 しゃたい による空気 くうき 抵抗 ていこう や投影 とうえい 面積 めんせき の増大 ぞうだい など、燃費 ねんぴ が悪化 あっか する要因 よういん が多 おお い。また車体 しゃたい 価格 かかく もベースの乗用車 じょうようしゃ より高 たか くなる上 うえ 、タイヤも大 おお きめかつ車 くるま 重 じゅう の重 おも さゆえ摩耗 まもう 率 りつ も高 たか いため、全体 ぜんたい 的 てき に購入 こうにゅう ・維持 いじ 費 ひ は通常 つうじょう の乗用車 じょうようしゃ よりも高 たか くなる傾向 けいこう にある。
衝突 しょうとつ 安全 あんぜん 性 せい 面 めん では、車体 しゃたい が大 おお きい分 ぶん 頑丈 がんじょう なフレームを搭載 とうさい でき、クラッシャブルゾーン なども大 おお きくとれるため有利 ゆうり になりやすい。また乗員 じょういん の位置 いち が高 たか い分 ぶん 、サイドメンバーが乗員 じょういん を守 まも る有効 ゆうこう に働 はたら く、頭上 ずじょう 空間 くうかん が広 ひろ いため車体 しゃたい 上面 うわつら が潰 つぶ れても頭部 とうぶ ・首 しゅ を守 まも りやすいというメリットもあるとされ、乗員 じょういん 保護 ほご の観点 かんてん からは安全 あんぜん 性 せい は高 たか いとされる[25] 。
その一方 いっぽう で他者 たしゃ に対 たい する衝突 しょうとつ 安全 あんぜん 性 せい については数々 かずかず の難点 なんてん が指摘 してき されている。例 たと えば衝突 しょうとつ 相手 あいて が軽自動車 けいじどうしゃ など質量 しつりょう が小 ちい さい車 くるま であると、運動 うんどう 量 りょう 保存 ほぞん の法則 ほうそく により相手 あいて を弾 はじ き飛 と ばしてしまい、大 おお きなダメージを与 あた えてしまう。アイルランド のダブリン にあるトリニティカレッジ の研究 けんきゅう 者 しゃ シムズ講師 こうし らによると、米国 べいこく から取 と り寄 よ せた重大 じゅうだい 事故 じこ に関 かん するデータを分析 ぶんせき した結果 けっか 、SUVはボンネットなど車体 しゃたい 前部 ぜんぶ が乗用車 じょうようしゃ より高 たか く、歩行 ほこう 者 しゃ と衝突 しょうとつ した場合 ばあい 、歩行 ほこう 者 しゃ が頭部 とうぶ や腹部 ふくぶ などにより深刻 しんこく な衝撃 しょうげき を受 う ける恐 おそ れがあるとされる。1990年代 ねんだい 前半 ぜんはん から日本 にっぽん などでアクセサリーとしてグリルガード (カンガルーバー、アニマルバー、ブッシュバーともよばれる)を装備 そうび することが流行 はや ったが、対人 たいじん 衝突 しょうとつ 時 じ の危険 きけん 性 せい が指摘 してき され、ウレタン樹脂 じゅし 製 せい の形 かたち だけのものへと代 か わり、現在 げんざい では社外 しゃがい 品 ひん 以外 いがい ほとんど見 み られなくなっている[26] 。ユーザー層 そう という観点 かんてん から見 み ると、日本 にっぽん の国土 こくど 交通省 こうつうしょう の調 しら べではSUVは視界 しかい が広 ひろ くなるため運転 うんてん しやすいことから、運転 うんてん にあまり自信 じしん のない女性 じょせい 運転 うんてん 者 しゃ のほか、初心 しょしん 運転 うんてん 者 しゃ や高齢 こうれい 運転 うんてん 者 しゃ などに人気 にんき が高 たか いとされる。さらにトヨタ店 てん の資料 しりょう によると年齢 ねんれい 的 てき には20歳 さい 代 だい 、30歳 さい 代 だい の交通 こうつう 事故 じこ 発生 はっせい 率 りつ の最 もっと も多 おお い若年 じゃくねん 層 そう に人気 にんき が高 たか いとされており、これら諸々 もろもろ の事情 じじょう からSUVに対 たい する危険 きけん を呼 よ びかける場合 ばあい が時々 ときどき あった。しかしこうした弱点 じゃくてん は、近年 きんねん の自動車 じどうしゃ メーカーたちの厳 きび しい安全 あんぜん 規制 きせい への対応 たいおう 努力 どりょく 、歩行 ほこう 者 しゃ 用 よう エアバッグの採用 さいよう や先進 せんしん 運転 うんてん 支援 しえん システム の充実 じゅうじつ などによりカバーされるようになってきている。また歩行 ほこう 者 しゃ 頭部 とうぶ 保護 ほご において、「ポップアップフード」[注釈 ちゅうしゃく 8] [27] を採用 さいよう する必要 ひつよう が無 な いという点 てん はメリットといえる。
全 ぜん 高 こう の高 たか さと全幅 ぜんぷく の広 ひろ さゆえに立体 りったい 駐車 ちゅうしゃ 場 じょう に駐車 ちゅうしゃ できないことが多 おお く、路上 ろじょう 駐車 ちゅうしゃ を助長 じょちょう する要因 よういん の一 ひと つにもなっていたが、近年 きんねん はSUV以上 いじょう に背 せ の高 たか いミニバンやトールワゴンの登場 とうじょう 、そしてSUVの低 てい 全 ぜん 高 こう 化 か も進 すす み、駐車 ちゅうしゃ 場 じょう 側 がわ も改善 かいぜん されてきたことでそれほど問題 もんだい にされなくなってきている。
2020年代 ねんだい のEV(電気 でんき 自動車 じどうしゃ )シフト下 か において、ブランドのEV第 だい 一 いち 弾 だん としてSUVが選 えら ばれる傾向 けいこう にあるが、これはバッテリー・モーターの積載 せきさい の都合 つごう がつきやすく、また流行 りゅうこう のボディタイプのため採算 さいさん が確保 かくほ されやすいためであると推測 すいそく されている。一方 いっぽう で航続 こうぞく 距離 きょり が重要 じゅうよう なEVでは空気 くうき 抵抗 ていこう の大 おお きいSUVは不利 ふり なため、将来 しょうらい 的 てき なSUVの衰退 すいたい の可能 かのう 性 せい を指摘 してき する声 こえ もある[28] 。
業務 ぎょうむ 用 よう 車 しゃ としては比較的 ひかくてき 路面 ろめん を選 えら ばないで走行 そうこう できる点 てん や、支援 しえん 用 よう 機材 きざい の積載 せきさい 性 せい に優 すぐ れている点 てん から、NEXCO の高速 こうそく 道路 どうろ パトロールカーやJAF のロードサービスカーなど、公道 こうどう で支援 しえん を行 おこな う業務 ぎょうむ でSUVが採用 さいよう されることが多 おお い。また北米 ほくべい の警察 けいさつ ではSUVの使 つか い勝手 がって の良 よ さが注目 ちゅうもく され、従来 じゅうらい はセダンが基本 きほん だったパトカー がSUVへ移行 いこう し始 はじ めている[29] 。
ラダーフレーム構造 こうぞう のSUVの場合 ばあい 、走破 そうは 性 せい と耐久 たいきゅう 性 せい の強 つよ みを活 い かして、ラリーレイド (クロスカントリーラリー)を始 はじ めとするオフロード 系 けい 競技 きょうぎ の市販 しはん 車 しゃ クラスを主戦 しゅせん 場 じょう とする。小規模 しょうきぼ な改造 かいぞう だけで、衝撃 しょうげき によるボディの変形 へんけい を気 き にせず楽 たの しめるため、トライアルやロッククローリング のようなアマチュア色 しょく の強 つよ い競技 きょうぎ やダートの遊 あそ びでは定番 ていばん となっている。
モノコック構造 こうぞう のCUVの場合 ばあい はそうした使 つか い方 かた は難 むずか しく、一般 いっぱん 的 てき な乗用車 じょうようしゃ と同 おな じ扱 あつか いとなる。背 せ の低 ひく いセダン やハッチバック など他 た のボディタイプに比 くら べるとサイズにゆとりがあるため、設計 せっけい の自由 じゆう 度 ど が大 おお きいというメリット[注釈 ちゅうしゃく 9] はあるが、空 そら 力 りょく や重量 じゅうりょう 及 およ び重量 じゅうりょう バランスのデメリット[注釈 ちゅうしゃく 10] を打 う ち消 け すのは難 むずか しいため、戦闘 せんとう 力 りょく を見込 みこ んで用 もち いられることは少 すく ない。しかし近年 きんねん はCUVの低 てい 身長 しんちょう 化 か でデメリットが緩和 かんわ されていることに加 くわ え、市場 いちば での人気 にんき の高 たか さと車種 しゃしゅ の豊富 ほうふ さもあって、話題 わだい 性 せい や宣伝 せんでん 効果 こうか 狙 ねら い、あるいは純粋 じゅんすい に参加 さんか 者 しゃ の好 この みで持 も ち込 こ まれることが増 ふ えている。また運営 うんえい 側 がわ もメーカーを呼 よ び込 こ むため、CUVが参戦 さんせん しやすい規則 きそく に改訂 かいてい する事例 じれい が近年 きんねん はしばし見 み られる。
ラリーレイドのプロトタイプクラス・改造 かいぞう 無 む 制限 せいげん クラスの場合 ばあい は販促 はんそく の都合 つごう 上 じょう CUVを外観 がいかん もしくはベース車両 しゃりょう に採用 さいよう することが多 おお い。この場合 ばあい はSUVというよりはバギーカー のような見 み た目 め になりやすい。
走破 そうは 性 せい より敏捷 びんしょう 性 せい の重視 じゅうし されるラリー でも2008年 ねん にスズキ・SX4 、2011年 ねん にはMINI・クロスオーバー (カントリーマン)がCUVながらWRC(世界 せかい ラリー選手権 せんしゅけん )に参戦 さんせん したことで知 し られる。2022年 ねん 以降 いこう のWRCではスケーリング(縮尺 しゅくしゃく )により外観 がいかん はハッチバック となるが、パイプフレーム を用 もち いてCUVもベース車両 しゃりょう に選択 せんたく できるラリー1 規定 きてい が施行 しこう され、これを利用 りよう してフォード・プーマ が参戦 さんせん している。
ERC(欧州 おうしゅう ラリー選手権 せんしゅけん )ではフィアット・500X [30] 、北米 ほくべい のARAラリー選手権 せんしゅけん ではトヨタ・RAV4 や[31] やホンダ・パスポート [32] が有力 ゆうりょく プライベーターやディーラー系 けい チームによって持 も ち込 こ まれたことがある。APRC(アジアパシフィックラリー選手権 せんしゅけん )では2018年 ねん にSUVで争 あらそ う「SUVカップ」が創設 そうせつ されており、2019年 ねん はAP4規定 きてい で改造 かいぞう されたトヨタ・C-HR とスバル・XV がグランドファイナルで総合 そうごう 王者 おうじゃ の座 ざ を競 きそ った。
パイクスピーク・ヒルクライム ではベントレー 、アキュラ のSUVが参戦 さんせん した例 れい がある。
サーキットレースでの使用 しよう は非常 ひじょう に少 すく なかったが、トヨタ が2005年 ねん にレクサス・RX400h (日本 にっぽん 名 めい ・ハリアーハイブリッド )[33] 、2016年 ねん と2019年 ねん にC-HR で参戦 さんせん した例 れい がある。またジャガー はフォーミュラE のサポートレースとして、電気 でんき 自動車 じどうしゃ のCUVであるI-Pace を用 もち いたワンメイクレース「Jaguar I-PACE eTROPHY」を2018年 ねん から開催 かいさい している[34] 。
現在 げんざい は南米 なんべい の主要 しゅよう ツーリングカー 選手権 せんしゅけん で、スケーリングを用 もち いて市販 しはん SUVのデザインを架 か 装 そう する車両 しゃりょう 規定 きてい の導入 どうにゅう が始 はじ まっている。TC2000アルゼンチン選手権 せんしゅけん は2024年 ねん から[35] 、ストックカー・ブラジル も2025年 ねん からSUV規定 きてい を施行 しこう する[36] 。
サーキットのオフィシャルカーとしての採用 さいよう も増 ふ えている。F1 のメディカルカーは従来 じゅうらい はステーションワゴン だったが、2021年 ねん から高性能 こうせいのう CUVのアストンマーティン・DBX が採用 さいよう されている[37] 。またSUPER GT のFRO[注釈 ちゅうしゃく 11] は、フレーム構造 こうぞう 問 と わず牽引 けんいん 力 りょく と積載 せきさい 性 せい に優 すぐ れた大型 おおがた SUVが伝統 でんとう 的 てき に採用 さいよう されている[38] 。
各社 かくしゃ の商標 しょうひょう ・ネーミング[ 編集 へんしゅう ]
ヒュンダイ・ツーソン
商業 しょうぎょう 的 てき な理由 りゆう から、BMW はSUVではなくSAV(Sports Activity Vehicle)という名称 めいしょう を使用 しよう している。またスバル(富士重工業 ふじじゅうこうぎょう )は乗用車 じょうようしゃ 種 しゅ 「レガシィ 」をベースにしたワゴンタイプのクロスオーバーSUV のレガシィアウトバック にSUW(Sports Utility Wagon)という独自 どくじ の呼称 こしょう を用 もち いている。そしてランボルギーニ•ウルス はSSUV (Super Sports Utility Vehicle)、ヒュンダイ・ベラクルス はLUV(Luxury Utility Vehicle)を名乗 なの っている。さらに、キャッチコピーとしてではあるがツーソンix の韓国 かんこく 向 む けCMでは"Sexy Utility Vehicle"と言 い う語 かたり が登場 とうじょう した。
また個別 こべつ の車種 しゃしゅ についても、トヨタ・RAV4(Recreational Active Vehicle 4Wheel Drive)、ホンダ・CR-V (Comfortable Runabout-Vehicle)、ボルボ・XC60 (X《=cross》 Country)、レクサス・GX (Grand Cross-over)など、似 に たコンセプトの名称 めいしょう を使 つか う車種 しゃしゅ が多 おお い。
従来 じゅうらい のピックアップ系 けい ・クロカン系 けい と区別 くべつ して、クロスオーバーSUV を指 さ す略称 りゃくしょう としてCUV (Cross-over Utility Vehicle)またはXUV(Cross=X)が用 もち いられることがある。
一方 いっぽう で、米国 べいこく に限 かぎ られるが、スポーツ性 せい や居住 きょじゅう 性 せい を重視 じゅうし したスペシャリティーピックアップトラック をSUT (Sport utility truck )、CUT (Crossover utility truck)などと呼 よ んでいる。
^ 当時 とうじ 世界一 せかいいち であった米国 べいこく の工業 こうぎょう 力 りょく を物語 ものがた るがごとく、ジープはウイリス製 せい 、フォード製 せい に水陸 すいりく 両用 りょうよう 型 がた を加 くわ え約 やく 65万 まん 8000台 だい 弱 じゃく 、WCは約 やく 36万 まん 3000台 だい 強 きょう と、大戦 たいせん 中 ちゅう の各国 かっこく 軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう の中 なか でも桁違 けたちが いの数 かず である。
^ 本来 ほんらい 「多目的 たもくてき 」に相当 そうとう する英単語 えいたんご は「Multipurpose」である。しかし「utility」を「多目的 たもくてき 」と訳 やく す事例 じれい はサイド・バイ・サイド・ビークル の別名 べつめい 「ユーティリティ・タスク・ビークル」の和訳 わやく (多目的 たもくてき 用途 ようと 車 しゃ )でもあり、もはや日本 にっぽん の自動車 じどうしゃ 業界 ぎょうかい の慣習 かんしゅう となっている。
^ 自動車 じどうしゃ 用語 ようご で語源 ごげん が判明 はんめい していないケースは珍 めずら しくはなく、SUV絡 がら みでいえば「ジープ」や「ピックアップトラック」も語源 ごげん 不明 ふめい である
^ 前述 ぜんじゅつ の通 とお り元々 もともと 「スポーツ・ユーティリティ」がピックアップトラックのグレードのことであったことを考 かんが えると、先祖 せんぞ 帰 がえ りしたとも言 い える
^ ただしアウディは前身 ぜんしん のひとつであるDKW がムンガ(ドイツ語 ご 版 ばん )で、ボルボはTerrängpersonvagn m/43(スウェーデン語 ご 版 ばん /イタリア語 ご 版 ばん )、TP21(英語 えいご 版 ばん )で、それぞれクロスカントリー車 しゃ の開発 かいはつ ・生産 せいさん 経験 けいけん がある。
^ ただしランボルギーニは80年代 ねんだい にLM002 というクロスカントリー車 しゃ の開発 かいはつ ・生産 せいさん 経験 けいけん がある。
^ 広島 ひろしま 県 けん では、知事 ちじ の公用 こうよう 車 しゃ として地元 じもと メーカー・マツダ のSUVを導入 どうにゅう しているが、これは地元 じもと 企業 きぎょう への支援 しえん であると共 とも に、マツダに大型 おおがた 高級 こうきゅう セダンやミニバンのラインナップがないことや、道路 どうろ 環境 かんきょう の悪 わる い離島 りとう での走行 そうこう を考慮 こうりょ したものでもある。
^ 衝突 しょうとつ を検知 けんち するとボンネットフードが自動的 じどうてき に持 も ち上 あ がり、歩行 ほこう 者 しゃ の頭 あたま がエンジンに巻 ま き込 こ まれるのを防 ふせ ぐ機構 きこう 。フードとフード下 か 部品 ぶひん の距離 きょり を広 ひろ く取 と れない背 せ の低 ひく い車種 しゃしゅ 、特 とく にセダンやクーペで採用 さいよう される
^ サスペンションストローク量 りょう を多 おお く取 と りやすい、より大 おお きなパワートレインを載 の せやすいなど
^ 高 たか い全高 ぜんこう ゆえに全面 ぜんめん 投影 とうえい 面積 めんせき が大 おお きくなって空気 くうき 抵抗 ていこう が増 ま す、車 くるま 重 じゅう が重 おも くなる、ロールセンターが高 たか くなってコーナーリングが不安定 ふあんてい になりやすいなど
^ ファースト・レスキュー・オペレーション。2001年 ねん に誕生 たんじょう した、コース内 ない でクラッシュが発生 はっせい した時 とき に最初 さいしょ に駆 か けつけるオフィシャルカーのこと。ドライバーの他 ほか にレスキューマンと医者 いしゃ が搭乗 とうじょう し、消化 しょうか 器 き 類 るい 始 はじ め救助 きゅうじょ 用 よう の機材 きざい が多数 たすう 載 の っている