(Translated by https://www.hiragana.jp/)
バンパー - Wikipedia コンテンツにスキップ

バンパー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

バンパー(bumper)とは、衝撃しょうげき振動しんどうやわらげる、くるま退ける緩衝かんしょう装置そうちのこと。素材そざい自体じたい弾力だんりょくせいばねなどを利用りようして衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう緩和かんわする。機械きかい部品ぶひん運送うんそうよう機器ききなどにけられる。

自動車じどうしゃのバンパー[編集へんしゅう]

 
いくつかの理由りゆうから分割ぶんかつしきバンパーを採用さいようしたれい
3代目だいめ初期しょきがたホンダ・シティは製造せいぞう(輸送ゆそう)コスト低減ていげん目的もくてきに、トヨタ・ジャパンタクシーは破損はそん修理しゅうりコスト低減ていげん目的もくてき左右さゆう・センターの3ピース構造こうぞう採用さいようしている。

乗用車じょうようしゃ場合ばあい基本きほんてきにボディの前後ぜんごけられる。素材そざいてつポリプロピレンFRPカーボンファイバーなど多様たよう素材そざいもちいられ、金属きんぞくけい素材そざいメッキ樹脂じゅしけい素材そざい塗装とそうにより表面ひょうめん加工かこうされていることがおおい。ボディを軽度けいど衝突しょうとつからまもるというのが本来ほんらい目的もくてきであったため1980年代ねんだい前半ぜんはんまではボディから容易よういはずしが可能かのう金属きんぞくせい棒状ぼうじょう形状けいじょうをしたもの一般いっぱんてきであったが、そのスタイリングや空気くうき抵抗ていこう低減ていげん意識いしきしたデザインが激増げきぞうし、1990年代ねんだいにはほとんどが樹脂じゅしせいとなりボディと同色どうしょく塗装とそうほどこされる、ライトるいまれる、寸法すんぽう規制きせいない容積ようせき増大ぞうだいはかるためバンパー突出とっしゅつ縮減しゅくげんしボディと一体化いったいかするひとし軽度けいど衝突しょうとつからまもる」という目的もくてきにそぐわない形状けいじょう一般いっぱんてきとなった。近年きんねん歩行ほこうしゃねてしまった場合ばあい安全あんぜん対策たいさくもとめられるようになった。

金属きんぞくせいタイプは強固きょうこ多少たしょう衝突しょうとつならきず程度ていど変形へんけいしなかったり、変形へんけいしたとしても容易ようい板金ばんきん修理しゅうり可能かのうであったが、反面はんめん場所ばしょによっては変形へんけいしたバンパー本体ほんたいがボディーに干渉かんしょう塗膜とまくきずつけることがあった。そのためコーナー樹脂じゅしせいのブロックを配置はいち干渉かんしょう攻撃こうげきせいよわめる工夫くふうがされ、くわえて昭和しょうわ50年代ねんだいなかから金属きんぞく素材そざい復元ふくげんせいたせること対策たいさくほどこした。

樹脂じゅしせいのタイプは軽度けいど衝突しょうとつでもれたり、塗装とそうがれたりして容易ようい修理しゅうりができず、修理しゅうりさいまるごと交換こうかんすることがおおかった。とく初期しょきもちいられたウレタンバンパーは軽度けいど接触せっしょくさいにはその柔軟じゅうなんせいかして復元ふくげん出来できるメリットがあったが表面ひょうめん樹脂じゅし損傷そんしょうしょうじた場合ばあい当時とうじ修理しゅうりできず廃棄はいきとなることがおおくダストの処理しょり社会しゃかい問題もんだいした。このため樹脂じゅし素材そざい修理しゅうり技術ぎじゅつ研究けんきゅう開発かいはつ交換こうかんとう廃棄はいきされた樹脂じゅしバンパーのリサイクルがこころみられ、実用じつよういたっている。

またわったれいでは三菱みつびし・パジェロミニダイハツ・ネイキッドトヨタ・ジャパンタクシー、3代目だいめ(東南とうなんアジアけ)初期しょきがたホンダ・シティ(以上いじょう左右さゆう・センターの3ピース)、トヨタ・コンフォート(上下じょうげ2ピース)のように分割ぶんかつ可能かのう構造こうぞうにし、輸送ゆそう修理しゅうりのコスト削減さくげん企図きとしたれいもある。

日本にっぽん国内こくない海外かいがいにおけるバンパーのあつかいのちが[編集へんしゅう]

走行そうこうちゅう駐車ちゅうしゃじょうないでの軽度けいど接触せっしょく事故じことうでついた(つけた)バンパーのきず損傷そんしょうについては日本にっぽん国内こくないでは「バンパーはボデーの一部いちぶ」とみなされるため、のボディ部位ぶい同様どうよう補修ほしゅう補償ほしょう対象たいしょうとすることおおい。だが、海外かいがいではボディをまもるという元来がんらい目的もくてきどおり、きずついてたりまえのものとして放置ほうちされる傾向けいこうがある。ただし、これはあくまで一般いっぱんろんであり、高級こうきゅうしゃやスポーツカーとうにおいてはこのかぎりではない。「外国がいこくじんから日本人にっぽんじんのバンパーにたいするかんがかた」が垣間見かいまみえるれいとして、『カーズ』のスピンオフである『メーターの東京とうきょうレース』のなかで「メーターがほんのすこしカブトのバンパーに接触せっしょくしてしまったことを発端ほったんに、ストリートレースでの勝負しょうぶいどまれてしまう」という一幕ひとまくがある。ただし日本にっぽんでも自家用車じかようしゃのバンパーは塗装とそう仕上しあげされるのにたいし、同型どうけいでも商用しょうようしゃではしばしば樹脂じゅし素材そざいがむきしであるひとし運用うんよう形態けいたいによるかんがかたちがいもみられる。

「ヨーロッパでは『バンパーはぶつけてよいもの』という認識にんしき」とかたられることがある。これについて、イタリア在住ざいじゅう自動車じどうしゃ評論ひょうろんである大矢おおやアキオは「地域ちいきによる」としている。具体ぐたいてきには、「パリミラノフィレンツェのような大都市だいとし混雑こんざつした地域ちいきでは、縦列じゅうれつ駐車ちゅうしゃさいしゃのバンパーにててめる光景こうけいかける」「しかし、パリの郊外こうがい地方ちほう都市としなど、スペースに余裕よゆうがある地区ちくるにつれて、バンパーをてる習慣しゅうかんられなくなっていく」とのことである[1]

5マイルバンパー[編集へんしゅう]

1974ねんモデルイヤーとなる1973ねん後半こうはんから、アメリカしゃ北米ほくべい仕様しようしゃにおいて大型おおがたのバンパーが装着そうちゃくされはじめる。これは通称つうしょう「5マイルバンパー」とばれ、そのとお時速じそく5マイル(やく8km/h)以下いか衝突しょうとつしたさい、バンパーが衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうし、復元ふくげんすることをもとめた北米ほくべい安全あんぜん基準きじゅんもとづいてつくられたものである。

これは「衝突しょうとつに、バンパーそのものやまえ尾灯びとうラジエーター操舵そうだ装置そうちあしまわ燃料ねんりょうタンク排気はいきけいなどにおおきな損傷そんしょうおよばないように」というものであったが、実際じっさいてい速度そくど接触せっしょくによるバンパーの修理しゅうり交換こうかんたいする保険ほけんきん支払しはらいがくおおさに辟易へきえきとしていた保険ほけん会社かいしゃが、「衝突しょうとつ安全あんぜんせいたかめる」という建前たてまえもとにこのよう安全あんぜん基準きじゅん施行しこうもとめたものであった。

金属きんぞくせいバンパーはそれ自体じたい強固きょうこ変形へんけいしにくいものとし、その普及ふきゅうしたポリウレタンポリプロピレンなどの樹脂じゅしカバーをもちいるものは、こう強度きょうどレインフォースメント内部ないぶ補強ほきょうざい)と衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうざいち、どちらのバンパーもが伸縮しんしゅくするストラットで支持しじされている。同時どうじに、たかさの範囲はんいめられており、これに合致がっちしないもの(位置いちひくいものやほそいもの)は、バーやぶりのバンパーの追加ついかおこなわれた(ダブルバンパー)。

意匠が著しく異なる例。 欧州向け A20/30系トヨタ・セリカクーペ 北米向け 以下全て右の画像が5マイルバンパー装備車
意匠いしょういちじるしくことなるれい
欧州おうしゅう
A20/30けいトヨタ・セリカクーペ

北米ほくべい
以下いかすべみぎ画像がぞうが5マイルバンパー装備そうびしゃ

登場とうじょう当初とうしょとくにモデルライフ途中とちゅう装備そうびされたものは、おおきくしたバンパーのみが目立めだち、従来じゅうらいのバンパーへこみをめる部品ぶひん伸縮しんしゅくかくラバーるいうしなって移設いせつされた方向ほうこう指示しじやマーカーランプなどによる「ってつけたかん」がはなはだしく、スタイルいちじるしくスポイルされる結果けっかとなった。さらにそれ自体じたい重量じゅうりょうおおきく、同時どうじ進行しんこうしていた自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせいによるエンジン出力しゅつりょく低下ていかあいまって、性能せいのう低下ていかまぬかれなかった。前後ぜんごオーバーハング追加ついかされたこの重量じゅうりょうぶつは、とくに、軽量けいりょうさを武器ぶき運動うんどうせいたかさを訴求そきゅうしてスポーツカーにとっては致命ちめいてきであった。

このように、性能せいのう外観がいかんおおきな影響えいきょうおよぼし、不評ふひょううこともおおい5マイルバンパーであるが、車種しゃしゅによってはこれをうまく処理しょりして成功せいこうしたれいもある。

1971年式901型 911T ポルシェ・911 (写真はオーバーライダー付の北米向けの1台) 1986年式930型 911SC
1971ねんしき901がた 911T
ポルシェ・911
写真しゃしんはオーバーライダーづけ北米ほくべいけの1だい
1986ねんしき930がた 911SC

ポルシェ・911、2代目だいめにあたる930がた356C以来いらいのクラシカルな細身ほそみのバンパーを、ボディー同色どうしょく大型おおがたウレタンバンパーに変更へんこうし、陳腐ちんぷ払拭ふっしょくして拡販かくはんげ、モデルライフを1989ねんまでばすことに成功せいこうした。これ以降いこうのポルシェは、北米ほくべい以外いがいふくぜん生産せいさんしゃが5マイルバンパーとなり、930がたも「ビッグバンパー」、あるいは「Gシリーズ」という通称つうしょうばれ、一定いってい愛好あいこう存在そんざいする。

1971年モデル ポンティアック・ファイヤーバード 1974年以降のモデル
1974ねん以降いこうのモデル

アメリカまれのポニーカーマッスルカーには、レーシーなイメージをたせるため、バンパーレススタイルとしたものがあった。ジョン・Z・デロリアン時代じだいポンティアックブランドのGTOファイアーバードもそれで、あらたな保安ほあん基準きじゅんまえにデザインコンセプト変更へんこう余儀よぎなくされたが、ファイアーバードはシボレー・カマロともに「スラントノーズ」を提案ていあんし、あらたな顧客こきゃくつかむことに成功せいこうした。

日本国内向け E90系カローラセダン 北米向け
日本にっぽん国内こくない
E90けいカローラセダン
北米ほくべい
日本国内向け ランサー(5代目後期) 北米向けに準じたバンパーを採用する東南汽車・リオンセル。日本向けも教習車仕様がこれを採用。
日本にっぽん国内こくない
ランサー(5代目だいめ後期こうき
北米ほくべいけにじゅんじたバンパーを採用さいようする東南とうなん汽車きしゃ・リオンセル。日本にっぽんけも教習きょうしゅうしゃ仕様しようがこれを採用さいよう

1990年代ねんだい日本にっぽんしゃも、北米ほくべいけや北米ほくべい現地げんち生産せいさんしゃには5マイルバンパーが装備そうびされており、国内こくないけの同型どうけいしゃくらべてバンパー自体じたいおおきくなっているため、接触せっしょく衝突しょうとつ可能かのうせいたか教習きょうしゅうしゃにこれを流用りゅうようしていたメーカーがある。またもうひとつの理由りゆうとして、国内こくない仕様しようでは車体しゃたい寸法すんぽう教習きょうしゅうしゃ最低さいてい基準きじゅん全長ぜんちょう4400mm)をたさないため、5マイルバンパーの装着そうちゃく全長ぜんちょうばして対応たいおうしていた車種しゃしゅもある(れい三菱みつびし教習きょうしゅうしゃ(≒ランサー)マツダ教習きょうしゅうしゃ(≒ファミリア))。

一方いっぽう日本にっぽん国内こくないけモデルでは外観がいかん北米ほくべいけとおなじであっても、5マイルバンパーとしては機能きのうしないものがある。これらや日本にっぽん国内こくない専売せんばいモデルは一部いちぶ高級こうきゅうしゃ高額こうがくしゃのぞいて伸縮しんしゅくしきストラットをつものがほとんどく、軽量けいりょうてい価格かかくのためにレインフォースメントが省略しょうりゃくされているか、レインフォースメントという部品ぶひんであっても、いたあつ面積めんせき不足ふそくで「ガワ」を支持しじするステー程度ていど役割やくわりしかたさないものがおおく、5マイルバンパーほどの衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうりょく期待きたいできない(後述こうじゅつ)。どういち車種しゃしゅないで5ナンバーと3ナンバーの差別さべつにモールとともにバンパーを拡大かくだいしている車種しゃしゅれいトヨタクラウン日産にっさんセドリック / グロリアなど)もあるが3ナンバーよう大型おおがたバンパーが5マイルバンパーのような形状けいじょうをしているからといってその機能きのうゆうするとはかぎらない。

日本にっぽん仕様しようしゃ現状げんじょう[編集へんしゅう]

フロントバンパーについては、スペース制約せいやくきびしい軽自動車けいじどうしゃのぞき、内部ないぶ金属きんぞく骨格こっかく緩衝かんしょうざい配置はいちしステーをクラッシュボックスとすること補修ほしゅうせい配慮はいりょしたつくりが主流しゅりゅうになっている。しかし、リアバンパーにかんしては内部ないぶには骨格こっかく緩衝かんしょうざい配置はいちせず、バンパー外皮がいひ樹脂じゅし弾力だんりょく機能きのうだけで対処たいしょしているケースがおおいのが現状げんじょうである。当然とうぜんながら、追突ついとつなどの衝突しょうとつ安全あんぜんせいひくく、ゆか中心ちゅうしんとして車体しゃたいまで(車種しゃしゅによってはバックドアも)いがむため修理しゅうりだいかさむ。なお、日本にっぽんブランドのくるまでも欧州おうしゅうからの輸入ゆにゅうしゃトヨタ・アベンシスひとし)や輸出ゆしゅつ仕様しようしゃにはリヤバンパーにも金属きんぞく骨格こっかく緩衝かんしょうざい配置はいちしているれいられる。

日本にっぽん仕様しようしゃ現状げんじょうれい

バンパーモール[編集へんしゅう]

バンパーを保護ほごする目的もくてきで、バンパーモールという部品ぶひんがカー用品ようひんてんなどで数多かずおお販売はんばいされており、おも欧州おうしゅうしゃ中心ちゅうしんとして純正じゅんせい装備そうびされるれいもある。近年きんねんは、たんにバンパーを保護ほごするだけでなく、車外しゃがい装飾そうしょく目的もくてきとして、美的びてきにもすぐれたバンパーモールが市販しはんされている。

ヒュンダイ・エラントラセダン(XDけい後期こうきる、どういち車種しゃしゅにおける仕向しむけべつのバンパーモール有無うむれい
なお、XDエラントラの場合ばあい日本にっぽん仕様しようしゃ韓国かんこく仕様しようしゃなどにおいても5ドアハッチバック(日本にっぽんめい「エラントラ・ユーロ」)にはセダンとことなるキャラクターを表現ひょうげんするためかバンパーモールが装備そうびされていた。

バンパーステッカー[編集へんしゅう]

リアバンパーに自分じぶん宗教しゅうきょう政治せいじ社会しゃかい運動うんどうたいする意志いし思想しそうアウェアネス・リボンなど)、あるいはきな自動車じどうしゃ部品ぶひんメーカーやスポーツチームなどのステッカーを場合ばあいがある。ステッカーのほか、バンパーからぶらげるものもある(トラック・ナッツなど)。これらはとく顕著けんちょくるま社会しゃかいであるアメリカにおいてよくられる。

カンガルーバー[編集へんしゅう]

金属きんぞくせいいたやパイプをげてつくられた丈夫じょうぶなバンパー。グリルガード(Grill Guard)やオージーブルバー(Aussie Bull Bar)ともばれる。オーストラリアカンガルーとの衝突しょうとつによるくるま損害そんがい低減ていげんするために開発かいはつされたが、1990年代ねんだいころから日本にっぽんでもRVブームじょうじ、ファッションせい(とりわけSUVかんアウトドアかん)をたかめる理由りゆう大型おおがたSUVやRVふう小型車こがたしゃにまで標準ひょうじゅん装備そうびされるようになった。ただし、対人たいじん事故じここした場合ばあい人体じんたいあたえるダメージがおおきいため、大型おおがた動物どうぶつのいない都市とし無意味むいみなカンガルーバーをつけることには批判ひはんもある[だれ?]。これにじゅんじ、日本にっぽんでは2000年代ねんだいからかく自動車じどうしゃメーカーはオプション設定せっていをすることをやめている。しかし、野生やせい動物どうぶつくるま衝突しょうとつ事故じこ日常にちじょう茶飯事さはんじであるオーストラリア、アフリカ、北米ほくべいとうでは2010年代ねんだい現在げんざいでもかく自動車じどうしゃメーカーが純正じゅんせいオプションひんとして設定せっていされており、一定いってい装着そうちゃくりつがある。人里ひとざとはなれた僻地へきち砂漠さばく地帯ちたいなどで大型おおがた動物どうぶつ衝突しょうとつし、走行そうこう不能ふのう状態じょうたいになった場合ばあい乗員じょういんいのち危険きけんさらされることがあることと、そのような地域ちいきでは狩猟しゅりょう趣味しゅみ生業せいぎょうとしているひとおおく、そういう人々ひとびと安易あんいディアホイッスル(ディアワーニングとも。鹿しかふえ)をくるま装着そうちゃくできないなどの事情じじょうがある。

プッシュバンパー(Push Bumper)[編集へんしゅう]

アメリカのパトカーられる装備そうび。バンパーのまえに、さらに頑丈がんじょうなバンパーを装着そうちゃくする。先述せんじゅつのカンガルーバーとたようなをしているもの。アメリカでは、逃走とうそうする被疑ひぎしゃ車両しゃりょう後部こうぶ側面そくめんして目標もくひょうをスピンさせる「PITマニューバ」という技術ぎじゅつ度々どど使用しようされる。プッシュバンパーはPIT実施じっし目標もくひょうしたり、またPITおよびスピンした車両しゃりょうをパトカーでブロックするとき車体しゃたい保護ほごする役目やくめがある。
またハイウェイじょう故障こしょうして往生おうじょうした車両しゃりょう事故じこ防止ぼうしためさいよせ出口でぐちまでして移動いどうさせることにも使つかわれる。
形状けいじょうはグリル正面しょうめんだけを保護ほごするオーバーライダーてきなものから、グリルガードのようにヘッドライトやウィンカーまでおおうものなど様々さまざまであり、緊急きんきゅう車両しゃりょう部品ぶひんメーカーが市場いちば供給きょうきゅうしている。装着そうちゃくするかかはかく警察けいさつ機関きかん判断はんだんなので、装着そうちゃくしていない場合ばあいめずらしくない。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 大矢おおやアキオ (2014ねん2がつ14にち). “だい334かい:“クルマをぶつけてめる”伝説でんせつ検証けんしょうしてみる | webCG”. Car Graphic web. 2014ねん2がつ21にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]