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油 あぶら 冷 ひや エンジン (ゆれいエンジン)とは、エンジンオイル を冷却 れいきゃく 媒体 ばいたい として積極 せっきょく 的 てき に活用 かつよう する液 えき 冷 ひや エンジン である。一般 いっぱん にドライサンプ 方式 ほうしき では潤滑 じゅんかつ に必要 ひつよう な量 りょう のオイルを循環 じゅんかん させるが、それと比較 ひかく して相当 そうとう に大量 たいりょう のオイルをシリンダーヘッド やピストン の裏 うら などに噴射 ふんしゃ してオイルに熱 ねつ を移 うつ し、また、通常 つうじょう と比較 ひかく してより大型 おおがた のオイルクーラー などを用 もち いてオイルから放熱 ほうねつ する。以上 いじょう により全体 ぜんたい として、エンジンからの放熱 ほうねつ をエンジンオイルを媒体 ばいたい として行 おこな うというシステム となっている。
ピストン 裏 うら にエンジンオイルを噴射 ふんしゃ し冷却 れいきゃく するといった機構 きこう は、冷却 れいきゃく の補助 ほじょ として多 おお く使 つか われている手法 しゅほう であり、レーシングカー やターボ エンジンなど、特 とく に発熱 はつねつ 量 りょう の大 おお きなエンジンで以前 いぜん より使 つか われてきた一般 いっぱん 的 てき な技術 ぎじゅつ である。航空 こうくう レシプロエンジンでは、1980年代 ねんだい に初 はつ の無 む 給油 きゅうゆ 無 む 着陸 ちゃくりく 世界 せかい 一周 いっしゅう を達成 たっせい した「ボイジャー 」の前後 ぜんご 2機 き のエンジンのうちの1機 き 「IOL-200」が、そのような方式 ほうしき の油 あぶら 冷 ひや に改造 かいぞう されたものである。
以上 いじょう のように一般 いっぱん 的 てき なものであるが、一般 いっぱん 消費 しょうひ 者 しゃ の関心 かんしん が高 たか いオートバイ のエンジンにこれを採用 さいよう したものがあらわれたことから、以下 いか のように関心 かんしん を集 あつ め議論 ぎろん となった。
油 あぶら 冷 ひや システムとして有名 ゆうめい なものにスズキ のSACS(Suzuki Advanced Cooling System) が挙 あ げられる。これはヘッドに大 おお きなオイル溜 た まりを持 も ち、専用 せんよう の冷却 れいきゃく 用 よう オイルポンプからのオイル噴射 ふんしゃ により特 とく にシリンダ頂 いただき 部 ぶ の熱 ねつ 境界 きょうかい 層 そう を破壊 はかい して効率 こうりつ 的 てき に冷却 れいきゃく を行 おこな うものである。水冷 すいれい エンジン より軽量 けいりょう になるのが利点 りてん であり、オイルによる冷却 れいきゃく は全体 ぜんたい の50 %以上 いじょう を担 にな っているとするが、オイル は冷却 れいきゃく 水 すい より比熱 ひねつ が低 ひく いために冷却 れいきゃく 効率 こうりつ は水冷 すいれい 式 しき より低 ひく い。
2010年 ねん 1月 がつ 現在 げんざい 、スズキ一部 いちぶ の国外 こくがい 仕様 しよう 車両 しゃりょう においては依然 いぜん としてSACS機構 きこう が用 もち いられている。過去 かこ にはGSX-R750 /1100 、GSF750/1200 、BANDIT1200/1250 、GS1200SS、INAZUMA1200 、GSX1400 などに採用 さいよう していたが、排気 はいき ガス対策 たいさく の観点 かんてん からエンジン温 ゆたか を一定 いってい に保 たも ちやすい水冷 すいれい モデルに置 お き換 か わっており、バンディット1200/S 及 およ びGSX1400 の“油 あぶら 冷 ひや ファイナルエディション”をもって姿 すがた を消 け したが、2020年 ねん 7月 がつ にジクサーsf250 で復活 ふっかつ した。
油 あぶら 冷 ひや が復活 ふっかつ した理由 りゆう として、一筆 ひとふで 書 が きのオイルラインを通 とお す生産 せいさん 技術 ぎじゅつ の向上 こうじょう を挙 あ げている。[1]
一方 いっぽう 2010年 ねん に発売 はつばい されたホンダ・CB1100 では通常 つうじょう の潤滑 じゅんかつ 系 けい オイルポンプとは別 べつ に冷却 れいきゃく 系 けい オイルポンプを持 も ち、大 だい 容量 ようりょう オイルクーラーで冷 ひ やされたオイルをヘッドの点火 てんか プラグ周囲 しゅうい に直接 ちょくせつ 流 なが すことで、最 もっと も温度 おんど 上昇 じょうしょう が激 はげ しい燃焼 ねんしょう シリンダの頂 いただき 部 ぶ 付近 ふきん を効果 こうか 的 てき に冷却 れいきゃく している。
本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう が製造 せいぞう したF1 マシンのRA302 は自然 しぜん 空冷 くうれい 式 しき とされているが、増設 ぞうせつ されたオイルクーラーと左右 さゆう に露出 ろしゅつ した巨大 きょだい なアルミ製 せい オイルタンクによって空冷 くうれい の補助 ほじょ として油 あぶら 冷 ひや を使 つか っていた。市販 しはん 車 しゃ のホンダ・1300 ではファンによる強制 きょうせい 空冷 くうれい およびエンジン内部 ないぶ の通路 つうろ に空気 くうき を流 なが すDDAC(Duo Dyna Air Cooling system)を採用 さいよう していたが、ドライサンプ式 しき としてフィンを切 き った巨大 きょだい なアルミ製 せい オイルタンクを持 も つことによって空冷 くうれい 補助 ほじょ に油 あぶら 冷 ひや としていた。一方 いっぽう CB750FOUR ・SR400 ・ハーレーダビッドソン などでは別 べつ 体 たい のオイルタンクを持 も ち、オイル量 りょう を増 ふ やしたドライサンプ式 しき としており、これらも空冷 くうれい 能力 のうりょく を補 おぎな うために油 あぶら 冷 ひや とした。
S&Tモータース のV型 がた 2気筒 きとう および単 たん 気筒 きとう エンジン は仕様 しよう では空 そら 油 ゆ 冷 ひや としているが、エンジンのチューニングも低 ひく く、単 たん にオイルクーラーを増設 ぞうせつ した程度 ていど のシステムに留 とど まっている。
4輪 りん 車 しゃ ではポルシェ・911 の空冷 くうれい モデルは、ドライサンプ による大量 たいりょう のエンジンオイルでエンジンを冷却 れいきゃく している。
BMW ・R1100以降 いこう の4バルブRシリーズ は空冷 くうれい エンジン であるが、オイルヘッドと呼 よ ばれる排気 はいき ポート周辺 しゅうへん の冷却 れいきゃく 専用 せんよう オイル通路 つうろ を持 も つ。
方式 ほうしき 搭載 とうさい 方式 ほうしき 冷却 れいきゃく 方式 ほうしき 内部 ないぶ 構成 こうせい 部品 ぶひん 補 ほ 機 き 類 るい
照明 しょうめい ・灯火 ともしび 装置 そうち 関連 かんれん
その他 た
安全 あんぜん 装置 そうち ・安全 あんぜん 技術 ぎじゅつ 常 つね 備品 びひん ・オプション部品 ぶひん ・アクセサリー 関連 かんれん 項目 こうもく 油脂 ゆし 類 るい