セミオートマチックトランスミッション

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セミオートマチックトランスミッションえい: Semi-automatic transmissionセミAT)は、車両しゃりょうトランスミッション一種いっしゅで、その操作そうさ一部いちぶ典型てんけいてきにはクラッチ動作どうさ)が自動じどうされているが、停止ていしからの発進はっしん手動しゅどうでのギア変更へんこうのために運転うんてんしゅ入力にゅうりょく必要ひつようである。セミオートマチックトランスミッションはもっぱらオートバイ使つかわれた。従来じゅうらいがたマニュアルトランスミッションシーケンシャルマニュアルトランスミッションもとづいているが、自動じどうクラッチシステムを使用しようする。しかし、セミオートマチックトランスミッションのなかには、トルクコンバータ遊星ゆうせい歯車はぐるま機構きこう使用しようする標準ひょうじゅんてき油圧ゆあつ制御せいぎょしきオートマチックトランスミッションもとづくものもある[1][2]

特定とくてい種類しゅるいのセミオートマチックトランスミッションを名称めいしょうとして、クラッチレスマニュアル[3]オートクラッチ[4]2ペダルMT[注釈ちゅうしゃく 1]などがある。これらのシステムで、クラッチはアクチュエータあるいはサーボ始動しどうさせるスイッチかいして自動的じどうてき操作そうさされるが、運転うんてんしゅはまだ手動しゅどうでギアをシフトさせる必要ひつようがある。レーシングカーなどで発進はっしん停車ていしゃ限定げんていてきにクラッチ操作そうさ必要ひつようものふくまれる。これは、運転うんてんしゅがクラッチを操作そうさしてつぎにギア選択せんたくするが、トランスミッション内部ないぶのギア変更へんこう自動的じどうてき実行じっこうされるプリセレクタ・ギアボックス英語えいごばん対照たいしょうてきである。

最初さいしょにセミオートマチックトランスミッションが使用しようされたのは自動車じどうしゃにおいてであり、1930年代ねんだい中頃なかごろ複数ふくすうのアメリカのくるまメーカーが提供ていきょうはじめて人気にんきたかまった。伝統でんとうてき油圧ゆあつ制御せいぎょしきオートマチックトランスミッションよりも一般いっぱんてきではないにもかかわらず、セミオートマチックトランスミッションは様々さまざまくるまやオートバイのモデルで利用りよう可能かのうであり、21世紀せいきはいっても生産せいさんされつづけている。パドルシフト操作そうさきのセミオートマチックトランスミッションは様々さまざまレーシングカー使用しようされてきており、1989ねんにF1カーのフェラーリ・640電気でんき油圧ゆあつギアシフト機構きこう制御せいぎょするためにはじめて導入どうにゅうされた。これらのシステムは現在げんざいフォーミュラ1IndyCarツーリングカーレースなど様々さまざまなレーシングカーのクラスで使用しようされている。そのには、オートバイ、トラック、バス、鉄道てつどう車両しゃりょうでも使用しようされている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

走行そうこうにクラッチ操作そうさ必要ひつようないトランスミッションはオートマチックトランスミッション分類ぶんるいされ、日本にっぽん道路どうろ交通こうつうほうでもオートマチック限定げんてい免許めんきょ(AT限定げんてい免許めんきょ)で運転うんてんできることが規定きていされている。このなかで、ギア選択せんたくまでも自動じどうしたフルオートマチックトランスミッション(以下いか、フルAT)[注釈ちゅうしゃく 2]区別くべつして、運転うんてんしゃがギヤ選択せんたく操作そうさをしなければならないものがセミATとばれる。

しかし1980年代ねんだい以降いこうNAVi5デュアルクラッチトランスミッションのように、本来ほんらいは2ペダルMTに分類ぶんるいされる機構きこうであったものがぜん自動じどう変速へんそく機能きのうそなえるようになったり、INVECS-IIのように本来ほんらいはフルATであったものが、ギアの全段ぜんだんをシーケンシャル変速へんそくできるシフトゲートやパドルシフトステアリング・ホイールそなえるようになったりした[注釈ちゅうしゃく 3]ため、セミATとフルATの境目さかいめ次第しだい曖昧あいまいになってきている。

そのため、英語えいごけんでは便宜上べんぎじょう前者ぜんしゃ相当そうとうする2ペダルMTは電磁でんじ油圧ゆあつしき手動しゅどう変速へんそく後者こうしゃ相当そうとうするマニュアルモードきフルATまたはCVTはマニュアルとオートマのかばんであるマニュマチックという名称めいしょうけられている。

設計せっけい操作そうさ[編集へんしゅう]

セミオートマチックトランスミッションは、ギアを変更へんこうすると同時どうじにクラッチペダルあるいはレバーを必要ひつようせいのぞくことによって、ギアシフトがより容易よういになっている。機械きかいかた設計せっけい車両しゃりょう時代じだいって、油圧ゆあつしき空気圧くうきあつしき、または電気でんきしきアクチュエータ、電気でんきスイッチ、モータープロセッサ、あるいはこういったシステムをわせて使つかって、運転うんてんしゅ要求ようきゅうしたとき大抵たいていはギアスティックをうごかす)にギアシフトを実行じっこうする。セミオートマチックトランスミッションを搭載とうさいするほとんどのくるまは、クラッチが遠隔えんかく制御せいぎょされるため標準ひょうじゅんてきなクラッチペダルがけられていない。同様どうように、セミオートマチックトランスミッションを搭載とうさいするほとんどのオートバイはハンドルバー英語えいごばんうえ従来じゅうらいがたのクラッチレバーがけられていない。

クラッチレスマニュアルトランスミッション[編集へんしゅう]

ほとんどのセミオートマチックトランスミッションは従来じゅうらいがたのマニュアルトランスミッションをもとにしているが、大抵たいてい自動じどうクラッチあるいはべつ種類しゅるい部分ぶぶんてき自動じどうされたトランスミッション機構きこう使つかって操作そうさされる。クラッチが自動じどうされると、トランスミッションはセミオートマチックとなる。この種類しゅるいのトランスミッションは「クラッチレスマニュアル」とばれる。

旧式きゅうしき乗用車じょうようしゃにおけるほとんどのセミオートマチックトランスミッションはマニュアルトランスミッションのHパターンシフターをいでいる。同様どうように、旧式きゅうしきのオートバイは従来じゅうらいがたのフットシフトレバーをいでいる。しかしながら、最新さいしんのオートバイ、レーシングカーとうにおけるセミオートマチックシステムは、ステアリングホイールちかくのシフトパドルやハンドルバーちかくのトリガーといったギア選択せんたくほう使用しようすることがおお[5][6][7][8][9][10][11]

クラッチ作動さどう自動じどうには油圧ゆあつしき英語えいごばん空気圧くうきあつしき電気でんき機械きかいしき英語えいごばんクラッチから真空しんくうしき[12]電磁でんじしき遠心えんしんクラッチまで様々さまざま形式けいしき長年ながねんにわたって使つかわれてきた。流体りゅうたい継手つぎて初期しょきのオートマチックトランスミッションでもっともよくられる)も、大抵たいていはあるしゅ機械きかい摩擦まさつクラッチと一緒いっしょに、停止ていし近付ちかづいたときアイドル英語えいごばんとき車両しゃりょうがストールするのをふせぐために、様々さまざまなメーカーによって使つかわれてきた。

典型てんけいてきなセミオートマチックトランスミッションの設計せっけいでは、ギアスティックが操作そうさされたとき要求ようきゅうされたシフトの方向ほうこう検出けんしゅつするためにホール効果こうかセンサマイクロスイッチ英語えいごばん使用しようする。これらのセンサの出力しゅつりょくと、現在げんざいのギアとその速度そくど計測けいそくするセンサからの出力しゅつりょくわされて、トランスミッションコントロールユニット英語えいごばんエレクトロニックコントロールユニットエンジンコントロールユニットマイクロプロセッサ[13][14]、あるいはべつ種類しゅるい電子でんし制御せいぎょシステムにおくられる。この制御せいぎょシステムがつぎなめらかなクラッチ締結ていけつようする最適さいてき時期じきとトルクを決定けっていする。

電子でんし制御せいぎょユニットはアクチュエータに動力どうりょく供給きょうきゅうし、アクチュエータはクラッチをなめらかに締結ていけつ離合りごうさせる。サーボモータによってクラッチが作動さどうするものもある。また、内部ないぶクラッチアクチュエータが電気でんきモーターあるいはレノイドによって動力どうりょく完全かんぜん電気でんきしき場合ばあいや、しゅクラッチアクチュエータが空気圧くうきあつしきアクチュエータ場合ばあいもある。

オートスティック」と命名めいめいされたクラッチレスマニュアルシステムは1968年度ねんどフォルクスワーゲンによって導入どうにゅうされたセミオートマチックトランスミッションである。「Volkswagen Automatic Stickshift」という商品しょうひんめい販売はんばいされたこのシステムは、従来じゅうらいがたの3そくマニュアルトランスミッションがあつ動作どうさしき自動じどうクラッチシステムに接続せつぞくされていた。ギアスティックのいただきは、運転うんてんしゅれたとき容易よういげられて電気でんきスイッチがはいるように設計せっけいされた。されると、スイッチは12ボルトソレノイドを作動さどうさせ、ソレノイドがつぎ真空しんくうクラッチアクチュエータが操作そうさし、クラッチが離合りごうされ、ギアあいだのシフトが可能かのうになる。運転うんてんしゅがギアシフトからはなれると、クラッチが自動的じどうてきさい締結ていけつする。オートスティックはトルクコンバータともわされ、これによってオートマティックしゃ同様どうようにギアをれたままのアイドルや、どのギアでも停止ていし発進はっしん可能かのうになった[15][16][17]

オートメイテッドマニュアルトランスミッション[編集へんしゅう]

1990年代ねんだいまつから、自動車じどうしゃメーカー各社かくしゃ現在げんざいオートメイテッドマニュアルトランスミッション(AMT)とばれているトランスミッションを導入どうにゅうはじめた。AMTは機械きかいてきにはそれ以前いぜんのクラッチレスマニュアルトランスミッションシステムと類似るいじしている。AMTは旧式きゅうしきのセミオートマチックトランスミッションやクラッチレスマニュアルトランスミッションとおなじように機能きのうするが、2つの例外れいがいがある。1つはAMTがクラッチとシフトの両方りょうほう自動的じどうてき操作そうさできること、もう1つはトルクコンバータを使用しようしていないことである。ギアシフトはトランスミッションコントロールユニット(TCU)から自動的じどうてきおこなわれるか、シフトノブあるいはステアリングホイール背後はいごけられたシフトパドルを使つかって手動しゅどうおこなわれるかのいずれかである。AMTはマニュアルトランスミッションの燃費ねんぴさとオートマチックトランスミッションの変速へんそく容易たやすさはそなえている。最大さいだい短所たんしょはTCUによって機械きかいクラッチが離合りごうされるためシフトが心地ここちくないことである。乗用車じょうようしゃにおいて、現代げんだいのAMTは一般いっぱんてきに6そく(7そくのものもある)で、ややなが歯車はぐるま装置そうちつ。かしこいシフトプログラムとわることで、燃費ねんぴ大幅おおはば向上こうじょうすることができる。一般いっぱんに、AMTには一体いったいがたAMTと拡張かくちょうがたAMTの2種類しゅるい存在そんざいする。一体いったいがたAMTはAMT専用せんよう設計せっけいされているが、拡張かくちょうがたAMTは標準ひょうじゅんてきなマニュアルトランスミッションをAMTへ変換へんかんしたものである[よう出典しゅってん]

オートメイテッドマニュアルトランスミッションには、運転うんてんしゅまったくギア変更へんこうをする必要ひつようがないぜん自動じどう(フルオートマチック)モードをふくむものがある[18]。これらのトランスミッションは、自動じどうクラッチと自動じどうギアシフト制御せいぎょそなえた標準ひょうじゅんのマニュアルトランスミッションを説明せつめいすることができる。このAMTは伝統でんとうてきなオートマチックトランスミッションとおなじように動作どうさできる。たとえば、エンジンが最高さいこう回転かいてんすうたっするとTCUが自動的じどうてきにギアをシフトする。AMTにはクラッチレスマニュアルモードもあり、センターコンソールけられたシフトセレクターやパドルシフターを使つかってシフトアップやシフトダウンができる[19]。AMTは従来じゅうらいがたのオートマチックトランスミッションよりも費用ひようひく[20]

これらのトランスミッションは「マニュマチック(マニュアルモードき)」オートマチックトランスミッションと混同こんどうしてはいけない。マニュアルモードきオートマチックトランスミッションは「ティプトロニック」や「ステップトロニック」、「スポルトマティック」、「ギアトロニック英語えいごばん」といった商標しょうひょう販売はんばいされている。これらのシステムはAMTと表面ひょうめんじょうているようにえるが、機構きこうとしては遊星ゆうせい歯車はぐるましきオートマチックトランスミッションそのものである[18]

シーケンシャルマニュアルトランスミッション[編集へんしゅう]

オートバイやレーシングカーで使つかわれているいくつかのセミオートマチックトランスミッションは実際じっさい機械きかいてきにはシーケンシャルマニュアルトランスミッションもとづている。オートバイようセミオートマチックトランスミッションは一般いっぱんてきにクラッチレバーがのぞかれているが、従来じゅうらいがたのヒール・アンド・トウしきのフットシフトレバーは保持ほじしている[21][22][23][24][25]

オートバイようのセミオートマチックトランスミッションは通常つうじょう遠心えんしんクラッチ使用しようする[26]。アイドリングのエンジン回転かいてんすうでは、エンジンはギアボックスのインプットシャフトからはなされる。トルクコンバータしきオートマチックトランスミッションとはことなり、適切てきせつ調しらべせいされた遠心えんしんクラッチを使つかうとクリープ現象げんしょうしょうじない。エンジン回転かいてんすう上昇じょうしょうするにつれて、クラッチアセンブリ内部ないぶおもり次第しだいそときに旋回せんかいし、外側そとがわのハウジングの内側うちがわ接触せっしょくはじめると、伝達でんたつされるエンジンパワーとトルクがえていく。

歴史れきし[編集へんしゅう]

フォード・モデルTの2だん変速へんそく[編集へんしゅう]

1908ねんから製造せいぞうされたフォード大衆たいしゅうしゃモデルT」(いわゆる「Tがたフォード」)は、ペダル操作そうさによる2だん遊星ゆうせい歯車はぐるましき変速へんそく搭載とうさいしていた。クラッチははん自動じどうしきで、パーキングブレーキをかけているあいだはクラッチが切断せつだんされ、パーキングブレーキをゆるめることでクラッチが接続せつぞくされる。変速へんそくはペダルでおこなわれ、ペダルをんでいるあいだはローギアであり、あしはなすとハイギアとなる。また、後進こうしんさいには停止ていしちゅうべつのバックギアようペダルをむ。当時とうじ主流しゅりゅうだったギヤそのものを選択せんたくすりどうする方式ほうしきたいし、遊星ゆうせい歯車はぐるまもちいて複雑ふくざつ操作そうさ不要ふようにした変速へんそくシステムであり[27]日本にっぽんでは大正たいしょう時代じだい一時期いちじき、モデルT専用せんよう運転うんてん免許めんきょ存在そんざいした[よう出典しゅってん]。この容易ようい変速へんそくシステムはモデルTが世界せかいてき普及ふきゅうした一因いちいんであるとともに、のちにアメリカにおいてATが普及ふきゅうする素地そじつくったともわれている。

プリセレクタ・ギアボックス[編集へんしゅう]

モデルTの変速へんそくシステムは3だん以上いじょう多段ただんてきさず、高速こうそくこう出力しゅつりょくともなって3-4だんのセミATを実現じつげんするためのあらたな方式ほうしきとして、1920年代ねんだいプリセレクタ・ギアボックス英語えいごばんえい: Preselector gearbox)が登場とうじょうした。

これは、はん自動じどうしきクラッチと遊星ゆうせい歯車はぐるま変速へんそくわせたはん自動じどう変速へんそくシステムで、クラッチペダルのわりにチェンジペダルをそなえ、ステアリングコラムまたはダッシュボード小型こがたのシフトレバーがいていた。変速へんそく段数だんすうは4だん主流しゅりゅうであった。はん自動じどうクラッチには遠心えんしんしき電磁でんじしき流体りゅうたい継手つぎてなどの方式ほうしきもちいられたが、とく流体りゅうたい継手つぎてすべ現象げんしょうによってほかの方式ほうしきよりもはんクラッチおこないやすいため、この方式ほうしき主流しゅりゅうとなった。

発進はっしんには、まずシフトレバーを1そくれ、さらにチェンジペダルをいったんんであしはなすと1そくにつながり、発進はっしんできる。はんクラッチの必要ひつようはないが、アクセルの適度てきど調節ちょうせつ必要ひつようである。2そく以上いじょうでの変速へんそく同様どうよう操作そうさおこなわれる。停止ていしにはブレーキをめば自動的じどうてきにクラッチがれる。変速へんそく先立さきだって変速へんそくだん選択せんたくしておくことから「プリセレクタ」の名称めいしょうまれた。フランスコタルフランス語ふらんすごばんふつ: Cotalしきイギリスウィルソン英語えいごばんえい: Wilsonしき製品せいひんされ、がいして信頼しんらいせいたかいシステムであったとわれる。

最初さいしょ採用さいようれい1928ねんにイギリスのヴィッカース・アームストロングしゃ製造せいぞうした大型おおがたバスであった。とくにイギリスとフランスでおおもちいられ、1930年代ねんだいのイギリスでは高級こうきゅうしゃ中級ちゅうきゅうしゃにもひろ使つかわれた。レーシングカー分野ぶんやでもイギリスのレイモンド・メイズ英語えいごばんライレーもと開発かいはつした小型こがたレーサー「ERA」がプリセレクタを搭載とうさいし、1930年代ねんだい後半こうはん小型車こがたしゃレースですぐれた成績せいせきおさめた。またプジョー1937ねんにスポーツカー「402ダールマット・スポール英語えいごばん」にコタルしきプリセレクタを搭載とうさいし、ル・マン24あいだレース好成績こうせいせきおさめた。だい世界せかい大戦たいせんのちいたってもデイムラーランチェスタードライエなどが採用さいようしていたが、1950年代ねんだい末期まっきには現代げんだいがたATの普及ふきゅうによって衰退すいたいしている。

軍事ぐんじ用途ようとでは1942ねん登場とうじょうドイツ国防こくぼうぐんティーガーI戦車せんしゃに、マイバッハせいの「OLVAR」8だんプリセレクタギアボックスが採用さいようされている。マイバッハは1929ねん以降いこう自社じしゃ高級こうきゅうしゃでプリセレクタ・ギアボックスの採用さいよう実績じっせきがあり、この技術ぎじゅつりょく戦車せんしゃようパワートレインの製作せいさくにも反映はんえいしたものであった。これとはべつに、だいいち世界せかい大戦たいせんのイギリスのじゅう戦車せんしゃ英語えいごばんでは、1917ねん3がつ当時とうじマーク II 戦車せんしゃドイツばんもちいた「オールドベリー変速へんそく試験しけん」(Oldbury transmission trials)がおこなわれ、ウォルター・ゴードン・ウィルソンの遊星ゆうせい歯車はぐるましきプリセレクタ変速へんそく搭載とうさいしたマークII戦車せんしゃほか、ウィルキンスがかくだん変速へんそくギアごと独立どくりつした常時じょうじ噛合ギアシャフトとクラッチをそなえた複式ふくしきクラッチ変速へんそく搭載とうさいのマークII戦車せんしゃ参加さんかさせている。ウィルキンスの複式ふくしきクラッチ変速へんそく操縦そうじゅうしゃ接続せつぞくするクラッチを選択せんたくするだけで変速へんそく完了かんりょうする、デュアルクラッチトランスミッション先駆せんくれいともいえる構造こうぞうであったが、両者りょうしゃとも最終さいしゅうてきにはハーヴェイ-ジャーニーしき油圧ゆあつ伝達でんたつ装置そうちやぶれ、マーク VII 戦車せんしゃドイツばん制式せいしき採用さいようられなかった。

自動じどうクラッチしゃ[編集へんしゅう]

1930 - 1960年代ねんだいにはマニュアルトランスミッション(以下いか、MT)の変速へんそく機構きこうのままクラッチのみを自動じどうしたセミATがヨーロッパ市販しはんされた。小型車こがたしゃ - 中級ちゅうきゅう大衆たいしゅうしゃではふるくはサキソマット英語えいごばん代表だいひょうされる遠心えんしんクラッチ真空しんくうサーボ(バキュームアクチュエータ)の併用へいようしきもちいられ、のちにアクセルひらきおうじて制御せいぎょされるソレノイドを利用りようした電磁でんじクラッチ油圧ゆあつ乾式かんしきたんいたクラッチを作動さどうさせる方式ほうしきルノー・トゥインゴの「イージーシステム」など)が登場とうじょう中級ちゅうきゅう以上いじょう車種しゃしゅ一部いちぶには流体りゅうたい継手つぎてトルクコンバータ)と乾式かんしきたんいたクラッチの併用へいようしき(ポルシェ・スポルトマチック)ももちいられた。

自動じどうクラッチしゃシフトレバーがニュートラルにはいるか、ギアをれる方向ほうこうちからけたさいあつ油圧ゆあつ強制きょうせいてきにクラッチを断続だんぞくすることで、クラッチペダルしでも変速へんそく操作そうさ完了かんりょうするようになっている。日本にっぽん自動車じどうしゃメーカーが国内こくないけとして販売はんばいした車種しゃしゅでは、1950年代ねんだいすえから60年代ねんだいけて、RT20がたトヨタ・コロナや310がた日産にっさん・ブルーバード、AF7がたコニー・360などでサキソマットの採用さいようれいがあり[28]、その、1960年代ねんだい初頭しょとう神鋼電機しんこうでんき日野自動車ひのじどうしゃ電磁でんじしきオートクラッチを共同きょうどう開発かいはつ日野ひの・コンテッサに「シンコー・ヒノマチック」[29]富士重工業ふじじゅうこうぎょうげんSUBARU)もスバル・360に「オートクラッチ」として採用さいようした[30]。なお電磁でんじしきはシフトレバーにしずかでん容量ようりょうスイッチ内蔵ないぞうされ、シフトレバーにれることでクラッチを切断せつだんする構造こうぞうとなっていた[注釈ちゅうしゃく 4]。しかし、意図いとせずシフトレバーにれて不意ふいにクラッチがれることをふせぐため、レバーにはじめてからクラッチがれるまでにある程度ていどのタイムラグがもうけられていた。そのダイハツ工業だいはつこうぎょうが1980年代ねんだい初頭しょとうダイハツ・クオーレで、乾式かんしきたんいたクラッチと真空しんくうサーボを併用へいようした「イージードライブ」を採用さいようしていた。

これらの形式けいしきはトルクコンバータしきオートマチックトランスミッションのギア段数だんすうすくなく、動力どうりょく損失そんしつ重量じゅうりょう増大ぞうだいおおきかった時代じだい燃費ねんぴ低下ていかやエンジン騒音そうおんなどを嫌気いやけしたメーカーによって「軽量けいりょう動力どうりょくロスのない形式けいしき」として開発かいはつすすめられた。トルコンしきフルATは元々もともとだい排気はいきりょうエンジンの振動しんどうすくなく、こう回転かいてんまでスムーズにがるVがた8気筒きとう主流しゅりゅうで、くにでは高級こうきゅうなエンジン形式けいしきである直列ちょくれつ6気筒きとうすらさい廉価れんかばんとして位置付いちづけられていたハイパワーなアメリカしゃのために開発かいはつされたものであり、排気はいきりょう最大さいだい出力しゅつりょく、エンジンの振動しんどう考慮こうりょした実用じつよう回転かいてんすう一定いってい以上いじょう制約せいやくけられない直列ちょくれつ4気筒きとう直列ちょくれつ2気筒きとうなどが主流しゅりゅうにならざるをない日本にっぽんしゃ欧州おうしゅうしゃでは、最大さいだい段数だんすうすくなく歯車はぐるまひくいアメしゃとほぼおな構成こうせいのトルコンしきフルATを搭載とうさいしたATしゃ走行そうこう性能せいのう快適かいてきせいは、どういち車種しゃしゅのMTしゃ比較ひかくしてどうしてもおおきく低下ていかする傾向けいこうがあったためである。

それでも、自動じどうクラッチしゃはスムーズに変速へんそくするには一度いちどニュートラルにれてアクセルをあおることで回転かいてんすうわせたり、きゅうなシフトレバー操作そうさひかえるなどといった独特どくとくのコツが必要ひつようとされたため市場いちばのニーズは変速へんそく操作そうさ自動じどうされたフルATに次第しだい移行いこうしていくようになった。1984ねんにはいすゞから、自動じどうクラッチしゃをベースに変速へんそく操作そうさぜん自動じどうしたNAVi5搭載とうさいするアスカ発売はつばいされたが(のちジェミニにも登場とうじょう)、速度そくどいきおうじてトルコンを機械きかいてき直結ちょっけつするロックアップ機構きこうや、オーバードライブギア(O/D)を採用さいようしたトルコンしきフルATが普及ふきゅうしたことにより、おも高速こうそく巡行じゅんこう燃費ねんぴやエンジン騒音そうおん問題もんだい解消かいしょうされたため、自動じどうクラッチしゃはフルATしゃたいする優位ゆういせいうしなっていき、日本にっぽんでは1980年代ねんだい後半こうはんにはほぼすたれた形式けいしきとなった(ただし、いすゞがNAVi5を進化しんか発展はってんさせた大型おおがたトラックようの「スムーサー」は、現在げんざい12だん変速へんそくまで進化しんかしている。)。そのは「ぜん自動じどう変速へんそく機能きのうたない純然じゅんぜんたる2ペダルMT」は、2000ねん発売はつばいされたトヨタ・MR-SシーケンシャルMT近年きんねん唯一ゆいいつれいであった[31]

一方いっぽう欧州おうしゅうではサキソマットの遠心えんしんクラッチを流体りゅうたい継手つぎてえたポルシェ・スポルトマチックや、VW・オートマチック・スティックシフトなどのような形式けいしきが1980年代ねんだいまで製造せいぞうされたのちも、ルノーやフィアットなどの廉価れんか小型こがた大衆たいしゅうしゃ中心ちゅうしんに、トルクコンバータしきフルATにくらべて安価あんか製造せいぞうできる自動じどうクラッチしゃ需要じゅようのこつづけ、1990年代ねんだいには乾式かんしきたんいたクラッチを油圧ゆあつ操作そうさするルノー・イージーシステムなどが登場とうじょう、1990年代ねんだい後半こうはんからは電磁でんじクラッチとMTをわせた方式ほうしきがセミATの機構きこうとして一般いっぱんし、さらにその変速へんそく操作そうさをアクチュエーターにより自動じどうしてフルATとなったAMT(ロボタイズドMT、RMTとも)やデュアルクラッチトランスミッション(DCT)が、ヨーロッパ中心ちゅうしん廉価れんか小型車こがたしゃ大型おおがたトラックで普及ふきゅうしつつある[32][33]。AMTは日本にっぽんではNAVi5以降いこうスムーサーツインクラッチSSTなどが、一部いちぶ大型おおがたトラックやスポーツカー採用さいようされている程度ていどであったが、2014ねんにスズキが油圧ゆあつしきロボタイズドMTであるオートギヤシフト(AGS)[注釈ちゅうしゃく 5]自社じしゃ軽自動車けいじどうしゃ積極せっきょくてき採用さいようはじめ、2016ねんからは小型こがたハイブリッドカーへと採用さいよう範囲はんいひろめたことで大衆たいしゅうしゃにも普及ふきゅうきざしがはじめている。

また鉄道てつどう車両しゃりょうでも、デンマーク国鉄こくてつIC3がた気動車きどうしゃがAMTに類似るいじ機構きこう採用さいようしており、総括そうかつ制御せいぎょ時速じそく200km/hでの運転うんてん可能かのうとしている。

市販しはんしゃでの採用さいようれい[編集へんしゅう]

乗用車じょうようしゃ[編集へんしゅう]

BMW・7そくSMGのセレクター
アルファロメオ・156の5そくセレスピード

以下いか乗用車じょうようしゃのセミATの一覧いちらんである。このリストに掲載けいさいされている名称めいしょうであってもフルオートマチックの製品せいひんもある。

バス[編集へんしゅう]

大型おおがたバスのようなリアエンジン車種しゃしゅ場合ばあい運転うんてんせきとトランスミッションがおおきくはなれていることから、シフトレバーにはながいコントロールロッドや多数たすうリンク機構きこうかいした伝達でんたつ機構きこうもちいられ、操作そうさおおきなちから必要ひつよう剛性ごうせいかん節度せつどかんひくく、確実かくじつ操作そうささまたげとなっていた。

そのため、乗務じょうむいんのシフトミスや疲労ひろう軽減けいげん目的もくてきとして1980年代ねんだいから、フィンガーシフトばれる油圧ゆあつまたはそらあつアクチュエーターをもちいたMTが普及ふきゅうはじめた。これにくわえてクラッチ操作そうさ自動じどうしたセミATが存在そんざいする。1980年代ねんだい日本にっぽん国内こくないかくバスメーカーが機械きかいしきAT搭載とうさいしたバス車両しゃりょう製造せいぞう参入さんにゅうしたが、当時とうじはATしゃ積極せっきょくてき導入どうにゅうした一部いちぶのバス事業じぎょうしゃ採用さいようされたほかは普及ふきゅうせず、1990年代ねんだい後半こうはんには製造せいぞう終息しゅうそくしている。

トルクコンバーターしきAT(トルコンAT)も価格かかく燃費ねんぴめんであまり普及ふきゅうしなかったが、1990年代ねんだい後半こうはんより登場とうじょうしたノンステップバスには一部いちぶ標準ひょうじゅん採用さいようされたものがあった。2010ねん以降いこう三菱みつびしふそう・エアロスターすべてトルクコンバーターしきATとなったものの、セミATについては途絶とだえた状態じょうたいであった。

路線ろせんバス車両しゃりょうにセミATがふたた採用さいようされるようになったのは、2012ねんよりいすゞ・エルガハイブリッドくるま追加ついかされたさいである。また、2015ねんにいすゞ・エルガ(および統合とうごう車種しゃしゅ日野ひの・ブルーリボン)がモデルチェンジしたさいにはMTしゃ廃止はいしし、セミAT(AMT)が採用さいようされることとなった(トルクコンバーターしきATくるま設定せってい)。日野ひの・ブルーリボンのハイブリッドしゃも、2015ねんのモデルチェンジしゃよりMTを廃止はいししてAMTに変更へんこうされた。2016ねんにはいすゞ・エルガミオ(および統合とうごう車種しゃしゅ日野ひの・レインボー)のモデルチェンジのさいにもAMTが採用さいようされている。

観光かんこう高速こうそくバス車両しゃりょうにもセミATが採用さいようされるようになってきており、2017ねんにマイナーチェンジされた三菱みつびしふそう・エアロクィーンと三菱みつびしふそう・エアロエースはMTしゃ廃止はいしし、AMTのみの設定せっていとなった。2017ねんにマイナーチェンジされた日野ひの・セレガハイデッカショート(および統合とうごう車種しゃしゅいすゞ・ガーラハイデッカー9)もMTしゃ廃止はいししAMTに変更へんこうされた。2017ねんにマイナーチェンジされた日野ひの・メルファ(および統合とうごう車種しゃしゅいすゞ・ガーラミオ)もMTしゃならびにトルクコンバーターしきATくるま廃止はいししAMTに変更へんこうされた。また、2016ねんよりスカニアジャパンにより輸入ゆにゅうされているバンホール・アストロメガは、全車ぜんしゃセミAT(オプティクルーズ)を搭載とうさいしている。

以下いかはバスにおけるセミATの一覧いちらんである。

トラック[編集へんしゅう]

かくメーカーよりセミAT搭載とうさいのトラックが発売はつばいされていて、クラッチペダルをそなえない2ペダルのもののほか、「プラットホームけ」など、荷扱にあつか停止ていし位置いちわせなどで操作そうさするためのクラッチペダルをそなえているものもある。乾式かんしきたんいた摩擦まさつクラッチをアクチュエーターによって自動じどうした方式ほうしきのほか、フルードカップリングと湿式しっしきいた摩擦まさつクラッチをわせたものがある。アクチュエーターは油圧ゆあつやモーター、ソレノイドをもちいたものがある。

以下いかはトラックにおけるセミATの一覧いちらんである。

オートバイ[編集へんしゅう]

ホンダは1958ねん従来じゅうらいがたカブFがたからスーパーカブC100へモデルチェンジをおこなさいに、シフトペダルの操作そうさでクラッチがれる機構きこう追加ついかした自動じどう遠心えんしんクラッチを採用さいようし、従来じゅうらいひだりハンドルレバーでおこなっていたクラッチ操作そうさはいした。同様どうようヤマハ・メイトスズキ・スーパーフリースズキ・バーディー自動じどう遠心えんしんクラッチを採用さいようしていた。なお、自動じどう遠心えんしんクラッチはシフトペダルをつづけることにより、クラッチを強制きょうせいてきりっぱなしにすること可能かのうとなっている。

ホンダはスクーターでも1961ねんジュノオM80がたに「HRDミッション」とばれる、バダリーニしき油圧ゆあつ機械きかいしきだん変速へんそく採用さいようした。これは手動しゅどう段階だんかい変速へんそく調整ちょうせいでき、なめらかで駆動くどうロスのすくない画期的かっきてき変速へんそくであった。クラッチレバーはけられていたがクラッチを使つかわなくても変速へんそく可能かのうとされていた。ジュノオは商品しょうひんとしては失敗しっぱいさくわったが、ホンダはそのもバダリーニしき研究けんきゅう開発かいはつつづけ、1990ねんにはHRDよりも小型こがたこうあつしたものをあらたに「HFT」(Human-Friendly Transmission)と名付なづけ、モトクロッサー・RC250MAに採用さいよう参戦さんせん2ねんにあたる1991ねんモトクロス全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんでシリーズチャンピオンを獲得かくとくしている。2001ねんには北米ほくべいけのぜん地形ちけい対応たいおうしゃ(ATV)にて、HFTを「ホンダマチック」の商標しょうひょう採用さいよう。さらに、世界せかいはつのロックアップ機構きこうそなえて商標しょうひょう自体じたいも「HFT」(Human-Friendly Transmission)とし、2008ねん3月7にち発売はつばいDN-01搭載とうさいした。DN-01ではクラッチレバーをはいして変速へんそく操作そうさ可能かのうとしていたが、車両しゃりょうコンセプトの中途半端ちゅうとはんぱさがたたってわずか2ねんほどで販売はんばい終了しゅうりょうまれ、HFTの採用さいようもATVをのぞいてはひろがりをせることはなかった[34]どう時期じき大型おおがたしゃでは2006ねんしきヤマハ・FJR1300電子でんし制御せいぎょしきクラッチYCC-Sを採用さいようしてクラッチレバーをはいし、シフトペダルとひだり手元てもとのシフトレバーとのどちらでも変速へんそく操作そうさ可能かのうとした。2010ねんにはホンダがVFR1200Fにて、二輪車にりんしゃでは世界せかいはつデュアルクラッチトランスミッション採用さいようけており、そのおおくの車種しゃしゅでDCTの採用さいようひろがっている。

モータースポーツでの利用りよう[編集へんしゅう]

パドルシフトの、ダラーラ・SF14コスワースせいステアリングホイール

戦前せんぜんからセミATを採用さいようしたレーシングカーは存在そんざいしていたが、ロータス・76アウディ・スポーツ・クワトロS1などで採用さいようされたのみで、通常つうじょうの3ペダルMTにくらべると少数しょうすうであった。

しかし、フェラーリ1989ねんのF1でフェラーリ・640にセミATを投入とうにゅうして3しょう戦果せんかげてからは状況じょうきょう一変いっぺん。デビューねん信頼しんらいせい不足ふそくでリタイア多数たすうだったものの、信頼しんらいせい確保かくほされるとコックピット設計せっけいやシフトチェンジの迅速じんそくさ、シフトミスをしてもコンピューター制御せいぎょによってオーバーレブが回避かいひできるとうのメリットから採用さいようれいえ、現在げんざいフォーミュラカースポーツカーをはじめとするプロフェッショナルなレーシングカーでは、セミATが多数たすうとなっている。

スタート停車ていしゃのみ手動しゅどうでクラッチを操作そうさする車両しゃりょうもある。その場合ばあいフットボックス(足下あしもと)にクラッチペダルがもうけられているか、クラッチペダルがく、ステアリングホイールうらにあるクラッチようのパドルで操作そうさする。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 運転うんてんせきにクラッチペダルがなく、アクセルとブレーキの2つのペダルだけでありながら、手動しゅどう変速へんそく操作そうさをしなければならないため。
  2. ^ 手動しゅどうでギヤ選択せんたくできる機能きのうっているものもある。
  3. ^ 単純たんじゅんに「ギアの全段ぜんだん任意にんい選択せんたく可能かのうなシフトゲートをそなえたもの」まで対象たいしょう範囲はんいひろげた場合ばあい、1960年代ねんだいにアメリカしゃ社外しゃがいひんとして流行りゅうこうしたハースト・パフォーマンス英語えいごばんしゃせい「His and Hers」デュアルゲート・シフターや、ホンダマチックのようなフルATもふくまれうる。
  4. ^ 日本にっぽんでは1960年代ねんだい日野ひの・コンテッサスバル・360スバル・レックス(初代しょだい、550cc後期こうきがた日産にっさん・チェリー(F10けい日産にっさん・パルサー(N10けいれいがある。
  5. ^ スズキの登録とうろく商標しょうひょうだい5739263ごう)。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]