スバル・レックス

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スバル・レックス
4代目だいめ Z
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん
販売はんばい期間きかん 1972ねん - 1992ねん軽自動車けいじどうしゃ
2022ねん - (SUV)
ボディ
ボディタイプ 2/4ドアセダン
3/5ドアハッチバック
系譜けいふ
先代せんだい スバル・R-2
後継こうけい スバル・ヴィヴィオ
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レックスREX)は、SUBARUきゅう富士重工業ふじじゅうこうぎょう)が製造せいぞう販売はんばいする自動車じどうしゃである。1972ねんから1992ねんまでけい乗用車じょうようしゃとして販売はんばいされたのち、2022ねんより小型こがたクロスオーバーSUVとしてくるまめい復活ふっかつしている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1972ねんR-2後継こうけいとして登場とうじょうした軽自動車けいじどうしゃ。それまでのスバル・360やR-2にくらべると、凡庸ぼんようなデザインのくるまであった。スズキダイハツ工業だいはつこうぎょうにはおよばなかったが、オイルショックはいガス規制きせい・2規格きかく改正かいせいとうなみけながらも、時代じだいおうじた技術ぎじゅつでエンジン形式けいしき駆動くどう方法ほうほうなど様々さまざま改良かいりょうけてだいかさね、1992ねんヴィヴィオ後継こうけいとして生産せいさん終了しゅうりょうとなるまで、一定いってい市場いちば占有せんゆうりつ確保かくほつづけて富士重工業ふじじゅうこうぎょう経営けいえい貢献こうけんした。

2020ねん現在げんざい、SUBARU(富士重工業ふじじゅうこうぎょう)が製造せいぞうした軽自動車けいじどうしゃのうち、どういち商標しょうひょうのままフルモデルチェンジをけたモデルはレックスとサンバーのみである。

2022ねん11月、ダイハツからロッキーのOEM供給きょうきゅうけるSUBARUはつ小型こがたクロスオーバーSUVのくるまめいとしてもちいられ、30ねんぶりとなる商標しょうひょう(≒しゃめい復活ふっかつたした[1]

初代しょだい K21/22/24/44がた(1972ねん - 1981ねん[編集へんしゅう]

スバル・レックス(初代しょだい
K21/22/24/44がた
360 4ドアカスタムL(2ストローク)
360バンスーパーL(4にんり)
550 4ドアA II G
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん
販売はんばい期間きかん 1972ねん - 1981ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 2-4にん
ボディタイプ 2/4ドア セダン
3ドア ハッチバック
エンジン位置いち リア
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
サスペンション
まえ セミトレーリングアームしき
のち セミトレーリングアームしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 1,920 mm
全長ぜんちょう 2,995 mm
全幅ぜんぷく 1,295 mm
ぜんこう 1,255 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 500 kg
系譜けいふ
先代せんだい スバル・R-2
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  • 1972ねん7がつ - 発売はつばい1971ねん追加ついかされた水冷すいれいエンジン搭載とうさいのR-2をベースとし、駆動くどうレイアウトはリアエンジン・こう駆動くどう(RR)を踏襲とうしゅう当初とうしょは2ドアセダンのみの展開てんかい[注釈ちゅうしゃく 1]。エンジンもR-2ゆずりの2サイクルだが、キャブレター仕様しようにより3しゅ設定せっていされていた。車体しゃたいデザインは前年ぜんねん発売はつばいレオーネた、ウェッジシェイプを強調きょうちょうしたもので、おも当時とうじ若者わかものそうたいしてんでいた。後発こうはつとなったバン・ワゴンをふくむ2ドアモデルでは、さらにアウタードアハンドルがヒドゥンタイプとなっている。しかし、軽自動車けいじどうしゃ規格きかくないでスポーティーなスタイリングに傾倒けいとうした結果けっか寸法すんぽう不足ふそくでバンにこうせき設定せっていできなくなるなど、問題もんだいかかえることとなった。グレード展開てんかいは、シングルキャブ32馬力ばりき仕様しよう上位じょういからカスタムL、スーパーL、ラグシュリー、デラックス、スタンダード)、シングルキャブ35馬力ばりき仕様しようのTS(ツーリング・スポーツのりゃく)、ツインキャブ37馬力ばりき仕様しようがGSRとなっていた。カスタムLとスーパーLには、2サイクルエンジン特有とくゆうアイドリングどきのパラパラおとおさえるスバルISVが装備そうびされている[注釈ちゅうしゃく 2]
  • 1973ねん
    • 3月 - 4ドアセダンを追加ついか。ディビジョンバーのないリヤドアウインドウが特徴とくちょう[注釈ちゅうしゃく 3]。グレード展開てんかいはカスタムL、スーパーL、ラグジュアリーの3しゅ同時どうじに、シングルキャブ32馬力ばりき仕様しよう全車ぜんしゃにスバルISVを拡大かくだい設定せってい
    • 10月 - マイナーチェンジ。公害こうがい対策たいさくのため、エンジンをEK34がた2ストロークエンジンからEK21がた4ストロークエンジンに変更へんこう。このときスポーティーグレードはカタログち。最上級さいじょうきゅうグレードであるカスタムLにフロントディスクブレーキと4りんディスクホイールを採用さいよう
  • 1974ねん
    • 2がつ - カスタムLに5そくMTとタコメーターを装着そうちゃくしたカスタム5と、2人ふたりりバンを追加ついか
    • 9月 - マイナーチェンジ。同時どうじにワゴンを追加ついか。ベースモデルはバンスーパーL。バン発売はつばいから4にん仕様しよう要望ようぼうたかかったが、こうせきのヘッドクリアランスをかせぐためもたれをかせた結果けっか室長しつちょう減少げんしょう乗用じょうよう登録とうろくのワゴンとなった。同時どうじにナンバープレートの大型おおがた対応たいおう(バン360の画像がぞう参照さんしょう)。軽自動車けいじどうしゃはつのブレーキモニターをセダンカスタムL・カスタム5・スーパーL・ワゴン・バンスーパーLに採用さいよう
  • 1975ねん
    • 3月 - バン4にんりを追加ついか当初とうしょのスタイリングコンセプトをててハイルーフを採用さいようこうせきのヘッドクリアランスを確保かくほしたうえのちせきもたれをたせ、要件ようけんじょう必要ひつよう室長しつちょう捻出ひねりだしている。ボンネットタイプのモデル(乗用じょうよう商用しょうようともに)でハイルーフをカタログじょううたったのはレックスが国産こくさんはつ[注釈ちゅうしゃく 4]。4にんりの発売はつばいともない、バン2にんり、ワゴンを廃止はいし
    • 12月 - 既存きそんの360 cc 4サイクルエンジンで51ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうSEEC-T)。同時どうじにラインナップを一新いっしん、ディスクブレーキづけ廉価れんかばん設定せってい
  • 1976ねん5月 - 軽自動車けいじどうしゃ規格きかく改定かいていともない、500 ccに排気はいきりょうをアップ(EK22がたエンジンに変更へんこう)するとともにボディを拡幅かくふく。このモデルは「レックス5」としょうされる。
  • 1977ねん5月 - 53ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう同時どうじにフルスケールの550 cc(EK23がたエンジン)になった。このモデルは「レックス550」としょうされる。
  • 1978ねん3月 - 2ドアセダンにリヤガラスハッチを装備そうびした「スイングバック」を追加ついか[注釈ちゅうしゃく 5]
  • 1979ねん10月 - スズキ・アルト対抗たいこう車種しゃしゅとして、バンの装備そうびはぶいて48まんえん値下ねさげした「ファミリーレックス」を追加ついか
  • 1980ねん3月 - 電磁でんじこなたいクラッチもちいたクラッチペダルしの「オートクラッチ」を追加ついか

2代目だいめ KM1/KM2/KN1/KN2がた(1981ねん - 1986ねん[編集へんしゅう]

スバル・レックス(2代目だいめ
KM1/KM2/KN1/KN2がた
前期ぜんきがたレックスセダン 5ドアSX
前期ぜんきがたレックスコンビ(貨物かもつ)3ドアFLフロント
前期ぜんきがたレックスコンビ(貨物かもつ)3ドアFLリヤ
概要がいよう
別名べつめい スバル・ジャスティ初代しょだい
中国ちゅうごく : こう雲雀ひばり中国語ちゅうごくごばん
製造せいぞうこく

日本の旗 日本にっぽん
富士重工業ふじじゅうこうぎょう群馬ぐんま製作所せいさくしょ

中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく
贵州うんすずめ汽车有限ゆうげん公司こうし
販売はんばい期間きかん 日本にっぽん : 1981ねん - 1986ねん
中国ちゅうごく : 1992ねん - 2002ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 4にん
ボディタイプ 3/5ドア ハッチバック
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
サスペンション
まえ ストラットしき
のち セミトレーリングアームしき(FF)
ストラットしき(4WD)
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,255 mm
全長ぜんちょう 3,195 mm
全幅ぜんぷく 1,395 mm
ぜんこう 1,350 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 565 kg
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初代しょだいとの最大さいだいちがいは、スバル360時代じだいからつづいていた駆動くどう方式ほうしきRR方式ほうしきからをフロントエンジン・前輪ぜんりん駆動くどう(FF)方式ほうしきへと変更へんこうしたことである。これにより、室内しつない空間くうかんしつ容積ようせき改善かいぜんされた。ホイールベースながくなり、当時とうじけい規格きかくでは最長さいちょうクラスであった。
スズキ・アルトが先鞭せんべんけ、当時とうじ流行りゅうこうしていた4ナンバー・ボンネットバンかた(2BOX)はレックス コンビREX COMBI)というネーミングで設定せっていされた。このだいより、これまでのしきクーラーオプション)から、フルエアミックス対応たいおうヒーターいち体型たいけいのビルトインエアコン変更へんこう(オプション設定せってい)。自動じどう変速へんそく機構きこうは、オートクラッチがつづ設定せっていされた。
  • 1982ねん - フジサンケイグループ通信つうしん販売はんばい部門ぶもんディノス」と提携ていけいして、業界ぎょうかいはつ通販つうはんモデル「ディノス・レックス」が登場とうじょう
  • 1983ねん
    • 10月 - 3ドアセダンモデルとコンビに4WD追加ついかされた。FFと4WDのしきで、走行そうこうちゅうでも低速ていそくであれば、シフトノブうちあかいスイッチでえが可能かのう
    • 12月 - コンビのFF仕様しようターボモデルを追加ついか最高さいこう出力しゅつりょく発売はつばい当時とうじダイハツミラ・ターボとならび、けいトップタイとなるグロス41馬力ばりきもっとも、ターボモデルと4WDモデルにかんしてはいずれも12インチホイールが標準ひょうじゅん採用さいようされ、さら軽自動車けいじどうしゃ史上しじょうはつのフロントベンチレーテッドディスクブレーキ標準ひょうじゅん装備そうびとなる。
  • 1984ねん9月 - マイナーチェンジ。ヘッドランプをまるがた2とうから角形かくがた2とう変更へんこう同時どうじに4WDターボも設定せってい
  • 1985ねん9月 - 回転かいてんドライバーズシートやヒルホルダー装備そうびしたカラフルな女性じょせいこう仕様しようのレックス・uとレックスコンビ・i、標準ひょうじゅんエンジンの5そくMT仕様しようしゃをそれぞれ追加ついか

中国ちゅうごくでの生産せいさん[編集へんしゅう]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく航空機こうくうきメーカーであるしゅうこうてん工業こうぎょう有限ゆうげん責任せきにん公司こうしは1986ねんよりオートさんりん製造せいぞうおこなっていたが、当時とうじ中国ちゅうごく当局とうきょく改革かいかく開放かいほう路線ろせんしたがい、中国ちゅうごく市場いちばへの進出しんしゅつ模索もさくしていた富士重工ふじじゅうこうと1989ねんに2代目だいめレックスの技術ぎじゅつ移転いてんかんする契約けいやく締結ていけつけた。富士重工ふじじゅうこうたかしゅうこうてん軽自動車けいじどうしゃ生産せいさん合弁ごうべん企業きぎょうであるしゅううんすずめ汽車きしゃ有限ゆうげん公司こうしドイツばん設立せつりつ、2代目だいめレックスをこう雲雀ひばり中国語ちゅうごくごばん(Guizhou Yunque)として現地げんち生産せいさん開始かいしした。

こう雲雀ひばりは2003ねんまでに下記かきのモデルを展開てんかいしたが全体ぜんたいてき生産せいさん品質ひんしつひくく、スズキやダイハツのどうクラスの輸出ゆしゅつ仕様しよう軽自動車けいじどうしゃ比較ひかくして排気はいきりょうちいさかったことから中国ちゅうごく市場いちばでの人気にんきこんひとつであり、生産せいさん台数だいすうおおとしでも年間ねんかん2000だい程度ていど推移すいいした。1998ねん富士重工ふじじゅうこう丸紅まるべにシンガポールタン・チョン・モーター英語えいごばんの2しゃ合弁ごうべんくわえたうえで、追加ついか設備せつび投資とうし実施じっしするテコ入てこいさくおこなうも、合弁ごうべん事業じぎょう富士重工ふじじゅうこうもとめる品質ひんしつ基準きじゅん満足まんぞくする水準すいじゅんにはたっせず、富士重工ふじじゅうこうは2001ねん合弁ごうべんから撤退てったいしゅうこうてん経営けいえい意欲いよくうしなってしまったことから、2004ねんよりしゅううんすずめ汽車きしゃ地元じもとのIT企業きぎょうであるしゅうしん世界せかい運営うんえいゆだねられたが、しゅうしん世界せかい在庫ざいこしゃのディスカウント販売はんばいおこな以外いがいなん成果せいかげられなかった。同年どうねんちゅうしゅうこうてんしゅううんすずめ汽車きしゃ経営けいえいけんきむはな青年せいねん汽車きしゃ中国語ちゅうごくごばん譲渡じょうとしたが、青年せいねん汽車きしゃしゅううんすずめ汽車きしゃ生産せいさん設備せつびのみをほっしており、こう雲雀ひばりは2006ねんに20だいあまりを製造せいぞうしたのを最後さいご生産せいさんられた[2]

  • 1993-1998 GHK-7060がた - かく2とうのKM2がた現地げんち生産せいさんしゃ。EK23エンジン(22馬力ばりき キャブレター仕様しよう)、4そくMT。
  • 1994-2003 GHK-7070がた[3] - スバル・ヴィヴィオ現地げんち生産せいさんしゃ、EN07エンジン(EMPi仕様しよう 40馬力ばりき)、4そくMT。
  • 1998-2000 GHK-7060Aがた - GHK-7060のエンジンをEN07(EMPi仕様しよう 40馬力ばりき)にかわそう。「Free Wind」(FW)のサブネームもあたえられた。4そくMT。
  • 2001-2003 GHK-7071Aがた - GHK-7060Aがた独自どくじデザインのまる4とうフェイスリフトし、WOW (ふうつばさ、Wings of Wind)のサブネームがあたえられたモデル。4そくMT。メーカーオプションとしてフルエアロキットが用意よういされていた[4]

3代目だいめ KG1/KG2/KH1/KH2/KH3/KH4/KP3/KP4がた(1986ねん - 1992ねん[編集へんしゅう]

スバル・レックス(3代目だいめ
KG1/KG2/KH1/KH2/KH3/KH4/KP3/KP4がた
前期ぜんきがた
概要がいよう
販売はんばい期間きかん 1986ねん - 1992ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 4にん
ボディタイプ 3/5ドア ハッチバック
3ドアハッチバックオープン(後期こうきがたVXのみ)
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
サスペンション
まえ ストラットしき
のち セミトレーリングアームしき(FF)
ストラットしき(4WD)
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,255 mm
全長ぜんちょう 3,195 mm
全幅ぜんぷく 1,395 mm
ぜんこう 1,360 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 590 kg
系譜けいふ
後継こうけい スバル・ヴィヴィオ
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  • 1986ねん11月 - 3代目だいめ発売はつばい(KG1、KG2がた)。初期しょきのキャッチコピーは「キャーなりもの」。
エンジンは先代せんだい同様どうようのEK23がただが細部さいぶ改良かいりょうくわえられ、さらに3バルブ仕様しよう(1気筒きとうあたり吸気きゅうきバルブ2、排気はいきバルブ1)も開発かいはつされてスポーティグレード(「R」「SR」など)にあらたに搭載とうさいされた。4ナンバーバンの「コンビ」には女性じょせいけグレード「Viki(ヴィキ)」が設定せっていされた。パッケージングは大幅おおはば見直みなおされ、とく居住きょじゅう空間くうかん従来じゅうらいがた以上いじょう拡大かくだいされている。また自動じどう変速へんそく機構きこうは、従来じゅうらいオートクラッチから他社たしゃ同様どうようにトルコンを利用りようしたフルオートマチック(2そく)となった。
  • 1987ねん
    • 1がつ - 5ドアセダンにフルタイム4WDモデルを、コンビに5ドアの「Viki」を追加ついか。フルタイム4WDは「ツインビスコ4WD」(Twin Visco)としょうされたもので、リアのデファレンシャルギアビスカスカップリングを2並列へいれつにして一体化いったいかしたもの[注釈ちゅうしゃく 6]採用さいよう前後ぜんご駆動くどうりょく配分はいぶんこう左右さゆうLSD機能きのう同時どうじそなえたものだった。
    • 6がつ - ECVT搭載とうさいモデルを追加ついかホワイト統一とういつした限定げんていしゃ「Vicky(ヴィッキー)」をセダン・コンビども発売はつばい。このグレードはこののち度々たびたび発売はつばいされた(1989ねん6がつまで)。セダンの「Vicky」は5ドアのみだが消費しょうひぜい導入どうにゅうは3ドアセダンにも追加ついかされた。CMキャラクターには古手川こてがわ祐子ゆうこ起用きようされた。
  • 1988ねん
    • 3月 - スーパーチャージャーきエンジンを搭載とうさいしたグレード「V」「VX」を追加ついか。3バルブ仕様しようエンジンの燃料ねんりょう供給きょうきゅう電子でんし制御せいぎょしたうえ、インタークーラーきスーパーチャージャーを搭載とうさいして55馬力ばりき発生はっせいさせた。セダン・コンビども設定せってい(5ドアは「V」グレードのみ)。既存きそんグレードは30馬力ばりき仕様しよう&2そくAT仕様しよう廉価れんかばんのみとし、は36馬力ばりきの3バルブ仕様しよう変更へんこう。コンビにもフルタイム4WDを追加ついか
    • 5月 - 電動でんどうキャンバストップ装備そうびの3ドアセダンを追加ついか。スーパーチャージャーと標準ひょうじゅん仕様しようの2タイプ。
  • 1989ねん6がつ - マイナーチェンジを実施じっし(KH1・KH2がた)。
エンジンを直列ちょくれつ4気筒きとうEN05がたエンジン内訳うちわけ標準ひょうじゅん仕様しよう38馬力ばりき・スーパーチャージャー仕様しよう61馬力ばりき)へ変更へんこうAT全車ぜんしゃECVT電子でんし制御せいぎょだん変速へんそく)のみとなった。外観がいかんではバンパーフロントグリル形状けいじょう意匠いしょう変更へんこうテールランプトランクしん規格きかくじゅんずるものにされた。前期ぜんきがたフェイスにEN05を搭載とうさいしたこの時期じきのものは、中期ちゅうきがたともばれる。やく10かげつ程度ていどしか製造せいぞうされなかった。これにともない、CMキャラクターは前期ぜんきがた起用きようされていた古手川こてがわ祐子ゆうこから松田まつだ聖子せいこ[注釈ちゅうしゃく 7]変更へんこうとなった。
キャッチコピーは「SEDAN MADE」。このとし物品ぶっぴんぜい廃止はいしされ消費しょうひぜいとなり、それまで課税かぜい対象たいしょうがいとされていたけい貨物かもつしゃ課税かぜい対象たいしょうとなったことから、グレード形態けいたいもセダンを中心ちゅうしんとした構成こうせいとなり3ドア「AX」、5ドア「CX」がフラッグシップモデルとなり、レックス・コンビのグレードは整理せいりされセダンのさい上位じょういグレードに相当そうとうするモデルはなくなった。一方いっぽうスーパーチャージャーしゃはスタンダードの「V」と上位じょういモデルの「VX」となったが、ライバルしゃおお同様どうよう快適かいてき装備そうびよりも走行そうこう性能せいのうかかわる装備そうびひんによって差別さべつされた。ライバルのスズキ・アルトワークス対抗たいこうするかたちでカタログもNAしゃけられた。
前回ぜんかいのマイナーチェンジからそれほど時間じかんっていなかったため、ヘッドランプとバンパーの形状けいじょう変更へんこうによるぜんはし部分ぶぶん延長えんちょうなど、少々しょうしょう改変かいへんとどまった。これによりフロントノーズの形状けいじょう初期しょきがた中期ちゅうきがたよりも大分おおいたまるみをびた形状けいじょうとなり、山田やまだ邦子くにこ起用きようされたテレビCMのCMソングも、このまるいフロントフェイスの特徴とくちょう前面ぜんめんしたものとなった。4ナンバーしゃは「コンビ」の商標しょうひょう廃止はいしされて「レックス・バン」にもどされた。同時どうじ商標しょうひょうロゴもデビュー以来いらいのもの[注釈ちゅうしゃく 9]から変更へんこうされた[注釈ちゅうしゃく 10]。フラッグシップモデルはEMPi仕様しようとなりグレードめいが「AX-i」「CX-i」となった。また、スーパーチャージャー仕様しようの「VX」にオープントップが追加ついかされた。また、ライバル各社かくしゃ対抗たいこうするためイメージ戦略せんりゃくで「VX」にミシュランせいスポーツタイヤが、「V」にブリヂストンせいスポーツタイヤの「POTENZA」がそれぞれ装着そうちゃくされたが、「むしろぎゃく」というこえすらあり、ほどなくしてうたわれなくなった。
  • 1992ねん2がつ[5] - 後述こうじゅつする後継こうけい車種しゃしゅのヴィヴィオの生産せいさん開始かいしともない、生産せいさん終了しゅうりょう
  • 1992ねん3月 - 販売はんばい終了しゅうりょう。これによりレックスは3だい20ねん歴史れきし一旦いったんまくろした。後継こうけいしゃヴィヴィオ。3世代せだい総合そうごう生産せいさん台数だいすうは190まん2,811だい[6]

4代目だいめ A201Fがた(2022ねん - )[編集へんしゅう]

スバル・レックス(4代目だいめ
A201Fがた
Z
概要がいよう
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん滋賀しがけん竜王りゅうおうまち
販売はんばい期間きかん 2022ねん11月11にち -
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン位置いち フロント
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう
プラットフォーム DNGA-Aプラットフォーム
パワートレイン
エンジン WA-VEがた 1.2L ちょく3 DOHC
最高さいこう出力しゅつりょく 64 kW (87 PS) @ 6,000 rpm
最大さいだいトルク 113 N·m (11.5 kgf·m) @ 4,500 rpm
変速へんそく CVT
サスペンション
まえ マクファーソンストラットしき
のち トーションビームしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,525 mm
全長ぜんちょう 3,995 mm
全幅ぜんぷく 1,695 mm
ぜんこう 1,620 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,245 - 1,255 kg
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2022ねん11月11にちダイハツ工業だいはつこうぎょうから2代目だいめロッキーのOEM供給きょうきゅうける車種しゃしゅとして、「レックス」のくるまめい復活ふっかつさせることが発表はっぴょうされた[7]。SUBARUでははつとなる小型こがたクロスオーバーSUVである。

ラインナップは1.2LガソリンエンジンのWA-VEがた搭載とうさいする前輪ぜんりん駆動くどうしゃのみで、OEMもとのロッキーやライズに存在そんざいする1.0Lターボエンジンやよんりん駆動くどうしゃハイブリッドモデルは設定せっていされない。排出はいしゅつガス・燃料ねんりょう消費しょうひりつとも向上こうじょうされており、「平成へいせい30ねん排出はいしゅつガス基準きじゅん50%低減ていげんレベル(☆☆☆☆)」認定にんてい取得しゅとくし、「2030年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん75%達成たっせい」となる[8]

外観がいかんはロッキーのガソリンしゃじゅんじており、エンブレムるいことなる程度ていどとなる。ボディしょくはモノトーンのコンパーノレッドと2トーンのブラックマイカメタリック×コンパーノレッドをのぞくモノトーン7しょく・2トーン2しょくぜん9しょく設定せっていされる(このうち、モノトーンのシャイニングホワイト・パールとレーザーブルークリスタルシャイン、2トーンは有料ゆうりょうしょく[注釈ちゅうしゃく 11]。グレード体系たいけいは「G」(ロッキー「X」相当そうとう)と「Z」(どう「Premium G」相当そうとう[注釈ちゅうしゃく 12]の2グレードが設定せっていされ、ロッキー「L」に相当そうとう[注釈ちゅうしゃく 13]するグレードは設定せっていされない。装備そうび内容ないよう一部いちぶグレードで差異さいがあり、「G」はロッキーの「X」にじゅんじているが、「Z」はロッキー「Premium G」の2WDしゃではメーカーオプション設定せっていとなっているBSM(ブラインドスポットモニター)、RCTA(リアクロストラフィックアラート)、寒冷かんれい仕様しよう標準ひょうじゅん装備そうびされる。メーカーオプションについてはロッキーに設定せっていされているスペアタイヤ(テンパタイヤ)の設定せっていちがいがある。安全あんぜんめんかんしては軽自動車けいじどうしゃ時代じだいにはなかったSRSエアバッグシステム(デュアル+サイド+カーテン)、ABSEBD機能きのうづけ)+ブレーキアシスト、VDC(ビークスダイナミクスコントロール)、衝突しょうとつ安全あんぜん歩行ほこうしゃ傷害しょうがい軽減けいげんボディはもちろんのこと、予防よぼう安全あんぜん機能きのうの「スマートアシスト」もそなわり、衝突しょうとつ回避かいひ支援しえん[注釈ちゅうしゃく 14]認識にんしき支援しえん[注釈ちゅうしゃく 15]運転うんてん負荷ふか軽減けいげん[注釈ちゅうしゃく 16]ぜんグレード標準ひょうじゅん装備そうび駐車ちゅうしゃ支援しえん[注釈ちゅうしゃく 17]はメーカー装着そうちゃくオプションでの対応たいおうとなる。「Z」はロッキー「Premium G」同様どうよう電動でんどうパーキングブレーキとオートビークルホールド機能きのう装備そうびされる。

車両しゃりょう型式けいしきはダイハツりゅうの"A201F"であるが、SUBARUの社内しゃない型式けいしきとして"DU3"があたえられている[注釈ちゅうしゃく 18]

2023ねん12月20にち、OEMもとのダイハツのその調査ちょうさ対象たいしょうがこれまで判明はんめいしていた6車種しゃしゅから同車どうしゃふくむほぼすべての車種しゃしゅ拡大かくだいすることがあきらかとなり、国内外こくないがいすべての車種しゃしゅ出荷しゅっか停止ていしする方向ほうこう調整ちょうせいすることとなった[9]

2024ねん3月18にち、ロッキー、およびライズの各種かくしゅガソリンしゃ生産せいさん出荷しゅっか再開さいかいあわせるかたち生産せいさん出荷しゅっか再開さいかい[10]

くるまめい由来ゆらい[編集へんしゅう]

「REX」はラテン語らてんご王様おうさま意味いみ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ このためR-2は空冷くうれいセダンとバンのこ併売へいばいされた。
  2. ^ ISVとはアイドリング・サイレンス・バルブのりゃくで、エキゾーストマニホールドうちスロットルバルブに連動れんどうしたステンレスせいのバタフライバルブをもうけ、アイドリングなどのスロットルオフ排気はいき通路つうろ大半たいはんじ、破裂はれつおん低減ていげんさせるもの。のちのグレードやサンバーにも拡大かくだい採用さいようされたが、ほどなくして4サイクルエンジンにえられたため、この機構きこうとも消滅しょうめつしている。
  3. ^ 同社どうしゃのレオーネ4ドア以外いがいにも、日産にっさんチェリーサニーブルーバードUなどにられ、たかいウエストラインとちいさなまど当時とうじ流行りゅうこうのスタイルであった。
  4. ^ 通常つうじょう乗用車じょうようしゃベースのバンの設計せっけいでは、必要ひつよう室内しつないだかわせたドア開口かいこう寸法すんぽうあめといたかさをるため、あえてハイルーフとする必然ひつぜんせいひくい。
  5. ^ エンジンのうえしつもうけたため、エンジンるいはバンのものを流用りゅうようしていた。
  6. ^ ミッション出力しゅつりょくじくはしからリアデフまでのプロペラシャフトうえには、車種しゃしゅのようないわゆるセンターデフ構造こうぞう一切いっさいないというきわめて特異とくいなものであった。
  7. ^ のちに9代目だいめトヨタ・カムリ後期こうきがた)のCMキャラクターに起用きよう
  8. ^ 内訳うちわけはスーパーチャージャー仕様しよう64馬力ばりき・NAキャブ仕様しよう42馬力ばりき・NAEMPi仕様しよう MT48馬力ばりき・ECVT46馬力ばりき
  9. ^ 一筆ひとふできの斜体しゃたい文字もじで「 REX 」。
  10. ^ ほそゴシックたいちかく、フォントかくまるみのかかった文字もじ
  11. ^ 兄弟きょうだいしゃのライズに設定せっていされているターコイズブルーマイカメタリックはロッキー同様どうよう設定せっていされていない。
  12. ^ どちらも兄弟きょうだいしゃとなるトヨタ・ライズおな名称めいしょう
  13. ^ ライズは「X」に相当そうとう
  14. ^ 衝突しょうとつ警報けいほう機能きのう/衝突しょうとつ回避かいひ支援しえんブレーキ機能きのうたい車両しゃりょうたい歩行ほこうしゃ昼夜ちゅうや〉)、標識ひょうしき認識にんしき機能きのう進入しんにゅう禁止きんし/最高さいこう速度そくど/一時いちじ停止ていし)、ブレーキ制御せいぎょづけあやま発進はっしん抑制よくせい機能きのう前方ぜんぽう後方こうほう)、コーナーセンサー、先行せんこうしゃ発進はっしんらせ機能きのう
  15. ^ 「G」はハイビームアシスト、「Z」はアダプティブドライビングビームとサイドビューランプをそれぞれ装備そうび
  16. ^ 車線しゃせん逸脱いつだつ警報けいほう機能きのう/車線しゃせん逸脱いつだつ抑制よくせい制御せいぎょ機能きのう路側ろそく逸脱いつだつ警報けいほう機能きのう、ふらつき警報けいほう機能きのう、「Z」はLKC(レーンキープコントロール)、BSM、RCTAを追加ついか
  17. ^ デジタルマルチビューモニター、「Z」は駐車ちゅうしゃのステアリング操作そうさをアシストする駐車ちゅうしゃ支援しえんシステム「スマートパノラマパーキングアシスト」も設定せってい
  18. ^ 見積みつもりシミュレーション見積みつも結果けっか確認かくにんできる。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ ついに本日ほんじつ「スバルレックス」復活ふっかつ!! コンパクトクロスオーバーSUV、ライズ/ロッキーのOEMで再出発さいしゅっぱつだ!(ベストカーWeb)”. 講談社こうだんしゃビーシー (2022ねん11月11にち). 2022ねん11月11にち閲覧えつらん
  2. ^ The Big Read – A tale of two China's
  3. ^ the Yunque GHK7070 - China Car History
  4. ^ Yunque-Subaru GHK7071A Sports-4 - Spotted in China
  5. ^ レックス(スバル)のカタログ”. リクルート株式会社かぶしきがいしゃ (2020ねん1がつ5にち). 2020ねん1がつ5にち閲覧えつらん
  6. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃ13ごう21ページ,14ごう25ページ,56ごう23ページ
  7. ^ SUBARU はつ小型こがたSUV「REX」を発表はっぴょう最新さいしんの「スマートアシスト」と軽量けいりょうだか剛性ごうせいボディにより、すぐれた安全あんぜん性能せいのう実現じつげん』(プレスリリース)株式会社かぶしきがいしゃSUBARU、2022ねん11月11にちhttps://www.subaru.co.jp/news/2022_11_11_152235/2022ねん11月11にち閲覧えつらん 
  8. ^ REX 環境かんきょう仕様しようしょ”. 株式会社かぶしきがいしゃSUBARU. 2022ねん11月11にち閲覧えつらん
  9. ^ ダイハツ、国内外こくないがいぜん車種しゃしゅ出荷しゅっか停止ていしへ…安全あんぜん試験しけん不正ふせい対象たいしょう拡大かくだい - 読売新聞社よみうりしんぶんしゃ 2023ねん12がつ20日はつか
  10. ^ ダイハツ・ロッキー(ガソリンしゃ)、トヨタ・ライズ(ガソリンしゃ)、SUBARU・レックス 生産せいさん出荷しゅっか再開さいかいについて - ダイハツ工業だいはつこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ 2024ねん2がつ28にち(2024ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]