セミオートマチックトランスミッション (英 えい : Semi-automatic transmission 、セミAT )は、車両 しゃりょう のトランスミッション の一種 いっしゅ で、その操作 そうさ の一部 いちぶ (典型 てんけい 的 てき にはクラッチ の動作 どうさ )が自動 じどう 化 か されているが、停止 ていし からの発進 はっしん や手動 しゅどう でのギア変更 へんこう のために運転 うんてん 手 しゅ の入力 にゅうりょく が必要 ひつよう である。セミオートマチックトランスミッションはもっぱらオートバイ で使 つか われた。従来 じゅうらい 型 がた のマニュアルトランスミッション やシーケンシャルマニュアルトランスミッション に基 もと づいているが、自動 じどう クラッチシステムを使用 しよう する。しかし、セミオートマチックトランスミッションの中 なか には、トルクコンバータ と遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 機構 きこう を使用 しよう する標準 ひょうじゅん 的 てき な油圧 ゆあつ 制御 せいぎょ 式 しき オートマチックトランスミッション に基 もと づくものもある[1] [2] 。
特定 とくてい の種類 しゅるい のセミオートマチックトランスミッションを指 さ す名称 めいしょう として、クラッチレスマニュアル [3] 、オートクラッチ [4] 、2ペダルMT [注釈 ちゅうしゃく 1] などがある。これらのシステムで、クラッチはアクチュエータ あるいはサーボ を始動 しどう させるスイッチ を介 かい して自動的 じどうてき に操作 そうさ されるが、運転 うんてん 手 しゅ はまだ手動 しゅどう でギアをシフトさせる必要 ひつよう がある。レーシングカーなどで発進 はっしん 、停車 ていしゃ 時 じ に限定 げんてい 的 てき にクラッチ操作 そうさ が必要 ひつよう な物 もの も含 ふく まれる。これは、運転 うんてん 手 しゅ がクラッチを操作 そうさ して次 つぎ にギア比 ひ を選択 せんたく するが、トランスミッション内部 ないぶ のギア変更 へんこう は自動的 じどうてき 実行 じっこう されるプリセレクタ・ギアボックス (英語 えいご 版 ばん ) と対照 たいしょう 的 てき である。
最初 さいしょ にセミオートマチックトランスミッションが使用 しよう されたのは自動車 じどうしゃ においてであり、1930年代 ねんだい 中頃 なかごろ に複数 ふくすう のアメリカの車 くるま メーカーが提供 ていきょう し始 はじ めて人気 にんき が高 たか まった。伝統 でんとう 的 てき な油圧 ゆあつ 制御 せいぎょ 式 しき オートマチックトランスミッションよりも一般 いっぱん 的 てき ではないにもかかわらず、セミオートマチックトランスミッションは様々 さまざま な車 くるま やオートバイのモデルで利用 りよう 可能 かのう であり、21世紀 せいき に入 はい っても生産 せいさん され続 つづ けている。パドルシフト操作 そうさ 付 つ きのセミオートマチックトランスミッションは様々 さまざま なレーシングカー で使用 しよう されてきており、1989年 ねん にF1カーのフェラーリ・640 の電気 でんき 油圧 ゆあつ ギアシフト機構 きこう を制御 せいぎょ するために初 はじ めて導入 どうにゅう された。これらのシステムは現在 げんざい フォーミュラ1 、IndyCar 、ツーリングカーレース など様々 さまざま なレーシングカーのクラスで使用 しよう されている。その他 た には、オートバイ、トラック、バス、鉄道 てつどう 車両 しゃりょう でも使用 しよう されている。
走行 そうこう 時 じ にクラッチ操作 そうさ が必要 ひつよう ないトランスミッションはオートマチックトランスミッション に分類 ぶんるい され、日本 にっぽん の道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう でもオートマチック限定 げんてい 免許 めんきょ (AT限定 げんてい 免許 めんきょ )で運転 うんてん できることが規定 きてい されている。このなかで、ギア選択 せんたく までも自動 じどう 化 か したフルオートマチックトランスミッション(以下 いか 、フルAT)[注釈 ちゅうしゃく 2] と区別 くべつ して、運転 うんてん 者 しゃ がギヤ選択 せんたく 操作 そうさ をしなければならないものがセミATと呼 よ ばれる。
しかし1980年代 ねんだい 以降 いこう 、NAVi5 やデュアルクラッチトランスミッション のように、本来 ほんらい は2ペダルMTに分類 ぶんるい される機構 きこう であったものが全 ぜん 自動 じどう 変速 へんそく 機能 きのう を備 そな えるようになったり、INVECS -IIのように本来 ほんらい はフルATであったものが、ギアの全段 ぜんだん をシーケンシャル変速 へんそく できるシフトゲートやパドルシフト付 つ きステアリング・ホイール を備 そな えるようになったりした[注釈 ちゅうしゃく 3] ため、セミATとフルATの境目 さかいめ は次第 しだい に曖昧 あいまい になってきている。
そのため、英語 えいご 圏 けん では便宜上 べんぎじょう 前者 ぜんしゃ に相当 そうとう する2ペダルMTは電磁 でんじ 油圧 ゆあつ 式 しき 手動 しゅどう 変速 へんそく 機 き 、後者 こうしゃ に相当 そうとう するマニュアルモード付 つ きフルATまたはCVTはマニュアルとオートマのかばん語 ご であるマニュマチック という名称 めいしょう で呼 よ び分 わ けられている。
セミオートマチックトランスミッションは、ギアを変更 へんこう すると同時 どうじ にクラッチペダルあるいはレバーを踏 ふ む必要 ひつよう 性 せい を取 と り除 のぞ くことによって、ギアシフトがより容易 ようい になっている。機械 きかい の型 かた 、設計 せっけい 、車両 しゃりょう の時代 じだい に依 よ って、油圧 ゆあつ 式 しき 、空気圧 くうきあつ 式 しき 、または電気 でんき 式 しき アクチュエータ、電気 でんき スイッチ、モーター 、プロセッサ 、あるいはこういったシステムを組 く み合 あ わせて使 つか って、運転 うんてん 手 しゅ が要求 ようきゅう した時 とき (大抵 たいてい はギアスティックを動 うご かす)にギアシフトを実行 じっこう する。セミオートマチックトランスミッションを搭載 とうさい するほとんどの車 くるま は、クラッチが遠隔 えんかく で制御 せいぎょ されるため標準 ひょうじゅん 的 てき なクラッチペダルが取 と り付 つ けられていない。同様 どうよう に、セミオートマチックトランスミッションを搭載 とうさい するほとんどのオートバイはハンドルバー (英語 えいご 版 ばん ) 上 うえ の従来 じゅうらい 型 がた のクラッチレバーが取 と り付 つ けられていない。
クラッチレスマニュアルトランスミッション [ 編集 へんしゅう ]
ほとんどのセミオートマチックトランスミッションは従来 じゅうらい 型 がた のマニュアルトランスミッションを基 もと にしているが、大抵 たいてい は自動 じどう クラッチあるいは別 べつ の種類 しゅるい の部分 ぶぶん 的 てき に自動 じどう 化 か されたトランスミッション機構 きこう を使 つか って操作 そうさ される。クラッチが自動 じどう 化 か されると、トランスミッションはセミオートマチックとなる。この種類 しゅるい のトランスミッションは「クラッチレスマニュアル」と呼 よ ばれる。
旧式 きゅうしき の乗用車 じょうようしゃ におけるほとんどのセミオートマチックトランスミッションはマニュアルトランスミッションのHパターンシフターを引 ひ き継 つ いでいる。同様 どうよう に、旧式 きゅうしき のオートバイは従来 じゅうらい 型 がた のフットシフトレバーを引 ひ き継 つ いでいる。しかしながら、最新 さいしん のオートバイ、レーシングカー等 とう におけるセミオートマチックシステムは、ステアリングホイール 近 ちか くのシフトパドルやハンドルバー近 ちか くのトリガーといったギア選択 せんたく 法 ほう を使用 しよう することが多 おお い[5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] 。
クラッチ作動 さどう の自動 じどう 化 か には油圧 ゆあつ 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) 、空気圧 くうきあつ 式 しき 、電気 でんき 機械 きかい 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) クラッチから真空 しんくう 式 しき [12] 、電磁 でんじ 式 しき 、遠心 えんしん クラッチ まで様々 さまざま な形式 けいしき が長年 ながねん にわたって使 つか われてきた。流体 りゅうたい 継手 つぎて (初期 しょき のオートマチックトランスミッションで最 もっと もよく見 み られる)も、大抵 たいてい はある種 しゅ の機械 きかい 摩擦 まさつ クラッチと一緒 いっしょ に、停止 ていし に近付 ちかづ いた時 とき やアイドル (英語 えいご 版 ばん ) 時 とき に車両 しゃりょう がストールするのを防 ふせ ぐために、様々 さまざま なメーカーによって使 つか われてきた。
典型 てんけい 的 てき なセミオートマチックトランスミッションの設計 せっけい では、ギアスティックが操作 そうさ された時 とき に要求 ようきゅう されたシフトの方向 ほうこう を検出 けんしゅつ するためにホール効果 こうか センサ やマイクロスイッチ (英語 えいご 版 ばん ) を使用 しよう する。これらのセンサの出力 しゅつりょく と、現在 げんざい のギアとその速度 そくど を計測 けいそく するセンサからの出力 しゅつりょく が組 く み合 あ わされて、トランスミッションコントロールユニット (英語 えいご 版 ばん ) 、エレクトロニックコントロールユニット 、エンジンコントロールユニット 、マイクロプロセッサ [13] [14] 、あるいは別 べつ の種類 しゅるい の電子 でんし 制御 せいぎょ システムに送 おく られる。この制御 せいぎょ システムが次 つぎ に滑 なめ らかなクラッチ締結 ていけつ に要 よう する最適 さいてき な時期 じき とトルクを決定 けってい する。
電子 でんし 制御 せいぎょ ユニットはアクチュエータに動力 どうりょく を供給 きょうきゅう し、アクチュエータはクラッチを滑 なめ らかに締結 ていけつ 、離合 りごう させる。サーボモータ によってクラッチが作動 さどう するものもある。また、内部 ないぶ クラッチアクチュエータが電気 でんき モーター あるいはレノイド によって動力 どうりょく を得 え る完全 かんぜん な電気 でんき 式 しき の場合 ばあい や、主 しゅ クラッチアクチュエータが空気圧 くうきあつ 式 しき アクチュエータ の場合 ばあい もある。
「オートスティック 」と命名 めいめい されたクラッチレスマニュアルシステムは1968年度 ねんど にフォルクスワーゲン によって導入 どうにゅう されたセミオートマチックトランスミッションである。「Volkswagen Automatic Stickshift」という商品 しょうひん 名 めい で販売 はんばい されたこのシステムは、従来 じゅうらい 型 がた の3速 そく マニュアルトランスミッションが負 ふ 圧 あつ 動作 どうさ 式 しき 自動 じどう クラッチシステムに接続 せつぞく されていた。ギアスティックの頂 いただき 部 ぶ は、運転 うんてん 手 しゅ の手 て で触 ふ れた時 とき に容易 ようい に押 お し下 さ げられて電気 でんき スイッチが入 はい るように設計 せっけい された。押 お されると、スイッチは12ボルトソレノイドを作動 さどう させ、ソレノイドが次 つぎ に真空 しんくう クラッチアクチュエータが操作 そうさ し、クラッチが離合 りごう され、ギア間 あいだ のシフトが可能 かのう になる。運転 うんてん 手 しゅ の手 て がギアシフトから離 はな れると、クラッチが自動的 じどうてき に再 さい 締結 ていけつ する。オートスティックはトルクコンバータとも組 く み合 あ わされ、これによってオートマティック車 しゃ と同様 どうよう にギアを入 い れたままのアイドルや、どのギアでも停止 ていし や発進 はっしん が可能 かのう になった[15] [16] [17] 。
オートメイテッドマニュアルトランスミッション [ 編集 へんしゅう ]
1990年代 ねんだい 末 まつ から、自動車 じどうしゃ メーカー各社 かくしゃ は現在 げんざい オートメイテッドマニュアルトランスミッション (AMT)と呼 よ ばれているトランスミッションを導入 どうにゅう し始 はじ めた。AMTは機械 きかい 的 てき にはそれ以前 いぜん のクラッチレスマニュアルトランスミッションシステムと類似 るいじ している。AMTは旧式 きゅうしき のセミオートマチックトランスミッションやクラッチレスマニュアルトランスミッションと同 おな じように機能 きのう するが、2つの例外 れいがい がある。1つはAMTがクラッチとシフトの両方 りょうほう を自動的 じどうてき に操作 そうさ できること、もう1つはトルクコンバータを使用 しよう していないことである。ギアシフトはトランスミッションコントロールユニット(TCU)から自動的 じどうてき に行 おこな われるか、シフトノブあるいはステアリングホイール背後 はいご に取 と り付 つ けられたシフトパドルを使 つか って手動 しゅどう で行 おこな われるかのいずれかである。AMTはマニュアルトランスミッションの燃費 ねんぴ の良 よ さとオートマチックトランスミッションの変速 へんそく の容易 たやす さは兼 か ね備 そな えている。最大 さいだい の短所 たんしょ はTCUによって機械 きかい クラッチが離合 りごう されるためシフトが心地 ここち 良 よ くないことである。乗用車 じょうようしゃ において、現代 げんだい のAMTは一般 いっぱん 的 てき に6速 そく (7速 そく のものもある)で、やや長 なが い歯車 はぐるま 装置 そうち を持 も つ。賢 かしこ いシフトプログラムと組 く み合 あ わることで、燃費 ねんぴ を大幅 おおはば に向上 こうじょう することができる。一般 いっぱん に、AMTには一体 いったい 型 がた AMTと拡張 かくちょう 型 がた AMTの2種類 しゅるい が存在 そんざい する。一体 いったい 型 がた AMTはAMT専用 せんよう に設計 せっけい されているが、拡張 かくちょう 型 がた AMTは標準 ひょうじゅん 的 てき なマニュアルトランスミッションをAMTへ変換 へんかん したものである[要 よう 出典 しゅってん ] 。
オートメイテッドマニュアルトランスミッションには、運転 うんてん 手 しゅ が全 まった くギア変更 へんこう をする必要 ひつよう がない全 ぜん 自動 じどう (フルオートマチック)モードを含 ふく むものがある[18] 。これらのトランスミッションは、自動 じどう 化 か クラッチと自動 じどう 化 か ギアシフト制御 せいぎょ を備 そな えた標準 ひょうじゅん のマニュアルトランスミッションを説明 せつめい することができる。このAMTは伝統 でんとう 的 てき なオートマチックトランスミッションと同 おな じように動作 どうさ できる。例 たと えば、エンジンが最高 さいこう 回転 かいてん 数 すう に達 たっ するとTCUが自動的 じどうてき にギアをシフトする。AMTにはクラッチレスマニュアルモードもあり、センターコンソール に取 と り付 つ けられたシフトセレクターやパドルシフターを使 つか ってシフトアップやシフトダウンができる[19] 。AMTは従来 じゅうらい 型 がた のオートマチックトランスミッションよりも費用 ひよう が低 ひく い[20] 。
これらのトランスミッションは「マニュマチック (マニュアルモード付 つ き)」オートマチックトランスミッションと混同 こんどう してはいけない。マニュアルモード付 つ きオートマチックトランスミッションは「ティプトロニック 」や「ステップトロニック」、「スポルトマティック」、「ギアトロニック (英語 えいご 版 ばん ) 」といった商標 しょうひょう で販売 はんばい されている。これらのシステムはAMTと表面 ひょうめん 上 じょう は似 に ているように見 み えるが、機構 きこう としては遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき オートマチックトランスミッションそのものである[18] 。
シーケンシャルマニュアルトランスミッション [ 編集 へんしゅう ]
オートバイやレーシングカーで使 つか われているいくつかのセミオートマチックトランスミッションは実際 じっさい に機械 きかい 的 てき にはシーケンシャルマニュアルトランスミッション に基 もと づている。オートバイ用 よう セミオートマチックトランスミッションは一般 いっぱん 的 てき にクラッチレバーが除 のぞ かれているが、従来 じゅうらい 型 がた のヒール・アンド・トウ式 しき のフットシフトレバーは保持 ほじ している[21] [22] [23] [24] [25] 。
オートバイ用 よう のセミオートマチックトランスミッションは通常 つうじょう 遠心 えんしん クラッチ を使用 しよう する[26] 。アイドリング時 じ のエンジン回転 かいてん 数 すう では、エンジンはギアボックスのインプットシャフトから切 き り離 はな される。トルクコンバータ式 しき オートマチックトランスミッションとは異 こと なり、適切 てきせつ に調 しらべ 性 せい された遠心 えんしん クラッチを使 つか うとクリープ現象 げんしょう が生 しょう じない。エンジン回転 かいてん 数 すう が上昇 じょうしょう するにつれて、クラッチアセンブリ内部 ないぶ の錘 おもり が次第 しだい に外 そと 向 む きに旋回 せんかい し、外側 そとがわ のハウジングの内側 うちがわ と接触 せっしょく し始 はじ めると、伝達 でんたつ されるエンジンパワーとトルクが増 ふ えていく。
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フォード・モデルTの2段 だん 変速 へんそく 機 き [ 編集 へんしゅう ]
1908年 ねん から製造 せいぞう されたフォード の大衆 たいしゅう 車 しゃ 「モデルT 」(いわゆる「T型 がた フォード」)は、ペダル操作 そうさ による2段 だん の遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき 変速 へんそく 機 き を搭載 とうさい していた。クラッチは半 はん 自動 じどう 式 しき で、パーキングブレーキ をかけている間 あいだ はクラッチが切断 せつだん され、パーキングブレーキを緩 ゆる めることでクラッチが接続 せつぞく される。変速 へんそく はペダルで行 おこな われ、ペダルを踏 ふ んでいる間 あいだ はローギアであり、足 あし を離 はな すとハイギアとなる。また、後進 こうしん の際 さい には停止 ていし 中 ちゅう に別 べつ のバックギア用 よう ペダルを踏 ふ む。当時 とうじ 主流 しゅりゅう だったギヤそのものを選択 せんたく 摺 すり 動 どう する方式 ほうしき に対 たい し、遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま を用 もち いて複雑 ふくざつ な操作 そうさ を不要 ふよう にした変速 へんそく システムであり[27] 、日本 にっぽん では大正 たいしょう 時代 じだい の一時期 いちじき 、モデルT専用 せんよう の運転 うんてん 免許 めんきょ が存在 そんざい した[要 よう 出典 しゅってん ] 。この容易 ようい な変速 へんそく システムはモデルTが世界 せかい 的 てき に普及 ふきゅう した一因 いちいん であると共 とも に、後 のち にアメリカにおいてATが普及 ふきゅう する素地 そじ を作 つく ったとも言 い われている。
プリセレクタ・ギアボックス [ 編集 へんしゅう ]
モデルTの変速 へんそく システムは3段 だん 以上 いじょう の多段 ただん 化 か に適 てき さず、高速 こうそく 化 か ・高 こう 出力 しゅつりょく 化 か に伴 ともな って3-4段 だん のセミATを実現 じつげん するための新 あら たな方式 ほうしき として、1920年代 ねんだい にプリセレクタ・ギアボックス (英語 えいご 版 ばん ) (英 えい : Preselector gearbox )が登場 とうじょう した。
これは、半 はん 自動 じどう 式 しき クラッチと遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 変速 へんそく 機 き を組 く み合 あ わせた半 はん 自動 じどう 変速 へんそく システムで、クラッチペダルの代 か わりにチェンジペダルを備 そな え、ステアリングコラム またはダッシュボード に小型 こがた のシフトレバーが付 つ いていた。変速 へんそく 段数 だんすう は4段 だん が主流 しゅりゅう であった。半 はん 自動 じどう クラッチには遠心 えんしん 式 しき 、電磁 でんじ 式 しき 、流体 りゅうたい 継手 つぎて などの方式 ほうしき が用 もち いられたが、特 とく に流体 りゅうたい 継手 つぎて は滑 すべ り現象 げんしょう によってほかの方式 ほうしき よりも半 はん クラッチ を行 おこな いやすいため、この方式 ほうしき の主流 しゅりゅう となった。
発進 はっしん 時 じ には、まずシフトレバーを1速 そく に入 い れ、さらにチェンジペダルをいったん踏 ふ んで足 あし を離 はな すと1速 そく につながり、発進 はっしん できる。半 はん クラッチの必要 ひつよう はないが、アクセルの適度 てきど な調節 ちょうせつ は必要 ひつよう である。2速 そく 以上 いじょう での変速 へんそく も同様 どうよう の操作 そうさ で行 おこな われる。停止 ていし 時 じ にはブレーキを踏 ふ めば自動的 じどうてき にクラッチが切 き れる。変速 へんそく に先立 さきだ って変速 へんそく 段 だん を選択 せんたく しておくことから「プリセレクタ」の名称 めいしょう が生 う まれた。フランス のコタル (フランス語 ふらんすご 版 ばん ) (仏 ふつ : Cotal )式 しき やイギリス のウィルソン (英語 えいご 版 ばん ) (英 えい : Wilson )式 しき が製品 せいひん 化 か され、概 がい して信頼 しんらい 性 せい の高 たか いシステムであったと言 い われる。
最初 さいしょ の採用 さいよう 例 れい は1928年 ねん にイギリスのヴィッカース・アームストロング 社 しゃ が製造 せいぞう した大型 おおがた バス であった。特 とく にイギリスとフランスで多 おお く用 もち いられ、1930年代 ねんだい のイギリスでは高級 こうきゅう 車 しゃ ・中級 ちゅうきゅう 車 しゃ にも広 ひろ く使 つか われた。レーシングカー の分野 ぶんや でもイギリスのレイモンド・メイズ (英語 えいご 版 ばん ) がライレー を基 もと に開発 かいはつ した小型 こがた レーサー「ERA 」がプリセレクタを搭載 とうさい し、1930年代 ねんだい 後半 こうはん の小型車 こがたしゃ レースで優 すぐ れた成績 せいせき を収 おさ めた。またプジョー も1937年 ねん にスポーツカー「402ダールマット・スポール (英語 えいご 版 ばん ) 」にコタル式 しき プリセレクタを搭載 とうさい し、ル・マン24時 じ 間 あいだ レース で好成績 こうせいせき を収 おさ めた。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 のち に至 いた ってもデイムラー やランチェスター 、ドライエ などが採用 さいよう していたが、1950年代 ねんだい 末期 まっき には現代 げんだい 型 がた ATの普及 ふきゅう によって衰退 すいたい している。
軍事 ぐんじ 用途 ようと では1942年 ねん 登場 とうじょう のドイツ国防 こくぼう 軍 ぐん のティーガーI 戦車 せんしゃ に、マイバッハ 製 せい の「OLVAR」8段 だん プリセレクタギアボックスが採用 さいよう されている。マイバッハは1929年 ねん 以降 いこう 自社 じしゃ の高級 こうきゅう 車 しゃ でプリセレクタ・ギアボックスの採用 さいよう 実績 じっせき があり、この技術 ぎじゅつ 力 りょく を戦車 せんしゃ 用 よう パワートレインの製作 せいさく にも反映 はんえい したものであった。これとは別 べつ に、第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん のイギリスの重 じゅう 戦車 せんしゃ (英語 えいご 版 ばん ) では、1917年 ねん 3月 がつ に当時 とうじ のマーク II 戦車 せんしゃ (ドイツ語 ご 版 ばん ) を用 もち いた「オールドベリー変速 へんそく 機 き 試験 しけん 」(Oldbury transmission trials)が行 おこな われ、ウォルター・ゴードン・ウィルソンの遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき プリセレクタ変速 へんそく 機 き を搭載 とうさい したマークII戦車 せんしゃ の他 ほか 、ウィルキンスが各 かく 段 だん の変速 へんそく ギア毎 ごと に独立 どくりつ した常時 じょうじ 噛合ギアシャフトとクラッチを備 そな えた複式 ふくしき クラッチ変速 へんそく 機 き 搭載 とうさい のマークII戦車 せんしゃ を参加 さんか させている。ウィルキンスの複式 ふくしき クラッチ変速 へんそく 機 き は操縦 そうじゅう 者 しゃ が接続 せつぞく するクラッチを選択 せんたく するだけで変速 へんそく が完了 かんりょう する、後 ご のデュアルクラッチトランスミッション の先駆 せんく 例 れい ともいえる構造 こうぞう であったが、両者 りょうしゃ とも最終 さいしゅう 的 てき にはハーヴェイ-ジャーニー式 しき 油圧 ゆあつ 伝達 でんたつ 装置 そうち に敗 やぶ れ、マーク VII 戦車 せんしゃ (ドイツ語 ご 版 ばん ) の制式 せいしき 採用 さいよう は得 え られなかった。
1930 - 1960年代 ねんだい にはマニュアルトランスミッション(以下 いか 、MT)の変速 へんそく 機構 きこう のままクラッチのみを自動 じどう 化 か したセミATがヨーロッパ で市販 しはん された。小型車 こがたしゃ - 中級 ちゅうきゅう 大衆 たいしゅう 車 しゃ では古 ふる くはサキソマット (英語 えいご 版 ばん ) に代表 だいひょう される遠心 えんしん クラッチ と真空 しんくう サーボ(バキュームアクチュエータ)の併用 へいよう 式 しき が用 もち いられ、後 のち にアクセル開 ひらき 度 ど に応 おう じて制御 せいぎょ されるソレノイドを利用 りよう した電磁 でんじ クラッチ や油圧 ゆあつ で乾式 かんしき 単 たん 板 いた クラッチを作動 さどう させる方式 ほうしき (ルノー・トゥインゴ の「イージーシステム」など)が登場 とうじょう 、中級 ちゅうきゅう 以上 いじょう の車種 しゃしゅ の一部 いちぶ には流体 りゅうたい 継手 つぎて (トルクコンバータ )と乾式 かんしき 単 たん 板 いた クラッチの併用 へいよう 式 しき (ポルシェ・スポルトマチック)も用 もち いられた。
自動 じどう クラッチ車 しゃ はシフトレバー がニュートラルに入 はい るか、ギアを入 い れる方向 ほうこう に力 ちから を掛 か けた際 さい に負 ふ 圧 あつ や油圧 ゆあつ で強制 きょうせい 的 てき にクラッチを断続 だんぞく する事 こと で、クラッチペダル無 な しでも変速 へんそく 操作 そうさ が完了 かんりょう するようになっている。日本 にっぽん の自動車 じどうしゃ メーカーが国内 こくない 向 む けとして販売 はんばい した車種 しゃしゅ では、1950年代 ねんだい 末 すえ から60年代 ねんだい に掛 か けて、RT20型 がた トヨタ・コロナ や310型 がた 日産 にっさん ・ブルーバード 、AF7型 がた コニー・360 などでサキソマットの採用 さいよう 例 れい があり[28] 、その後 ご 、1960年代 ねんだい 初頭 しょとう に神鋼電機 しんこうでんき が日野自動車 ひのじどうしゃ と電磁 でんじ 式 しき オートクラッチを共同 きょうどう 開発 かいはつ 。日野 ひの ・コンテッサ に「シンコー・ヒノマチック」[29] 、富士重工業 ふじじゅうこうぎょう (現 げん ・SUBARU )もスバル・360 に「オートクラッチ」として採用 さいよう した[30] 。なお電磁 でんじ 式 しき はシフトレバーに静 しずか 電 でん 容量 ようりょう スイッチ が内蔵 ないぞう され、シフトレバーに触 ふ れることでクラッチを切断 せつだん する構造 こうぞう となっていた[注釈 ちゅうしゃく 4] 。しかし、意図 いと せずシフトレバーに触 ふ れて不意 ふい にクラッチが切 き れることを防 ふせ ぐため、レバーに触 ふ れ始 はじ めてからクラッチが切 き れるまでにある程度 ていど のタイムラグが設 もう けられていた。その後 ご もダイハツ工業 だいはつこうぎょう が1980年代 ねんだい 初頭 しょとう のダイハツ・クオーレ で、乾式 かんしき 単 たん 板 いた クラッチと真空 しんくう サーボを併用 へいよう した「イージードライブ」を採用 さいよう していた。
これらの形式 けいしき はトルクコンバータ式 しき のオートマチックトランスミッション のギア段数 だんすう が少 すく なく、動力 どうりょく 損失 そんしつ や重量 じゅうりょう 増大 ぞうだい も大 おお きかった時代 じだい 、燃費 ねんぴ の低下 ていか やエンジン騒音 そうおん などを嫌気 いやけ したメーカーによって「軽量 けいりょう で動力 どうりょく ロスのない形式 けいしき 」として開発 かいはつ が進 すす められた。トルコン式 しき フルATは元々 もともと は大 だい 排気 はいき 量 りょう でエンジンの振動 しんどう が少 すく なく、高 こう 回転 かいてん までスムーズに吹 ふ け上 あ がるV型 がた 8気筒 きとう が主流 しゅりゅう で、他 た の国 くに では高級 こうきゅう なエンジン形式 けいしき である直列 ちょくれつ 6気筒 きとう すら最 さい 廉価 れんか 版 ばん として位置付 いちづ けられていたハイパワーなアメリカ車 しゃ のために開発 かいはつ されたものであり、排気 はいき 量 りょう や最大 さいだい 出力 しゅつりょく 、エンジンの振動 しんどう を考慮 こうりょ した実用 じつよう 回転 かいてん 数 すう に一定 いってい 以上 いじょう の制約 せいやく が避 さ けられない直列 ちょくれつ 4気筒 きとう や直列 ちょくれつ 2気筒 きとう などが主流 しゅりゅう にならざるを得 え ない日本 にっぽん 車 しゃ や欧州 おうしゅう 車 しゃ では、最大 さいだい 段数 だんすう が少 すく なく歯車 はぐるま 比 ひ が低 ひく いアメ車 しゃ とほぼ同 おな じ構成 こうせい のトルコン式 しき フルATを搭載 とうさい したAT車 しゃ の走行 そうこう 性能 せいのう や快適 かいてき 性 せい は、同 どう 一 いち 車種 しゃしゅ のMT車 しゃ と比較 ひかく してどうしても大 おお きく低下 ていか する傾向 けいこう があった為 ため である。
それでも、自動 じどう クラッチ車 しゃ はスムーズに変速 へんそく するには一度 いちど ニュートラルに入 い れてアクセルを煽 あお ることで回転 かいてん 数 すう を合 あ わせたり、急 きゅう なシフトレバー操作 そうさ を控 ひか えるなどといった独特 どくとく のコツが必要 ひつよう とされた為 ため 、市場 いちば のニーズは変速 へんそく 操作 そうさ も自動 じどう 化 か されたフルATに次第 しだい に移行 いこう していくようになった。1984年 ねん にはいすゞ から、自動 じどう クラッチ車 しゃ をベースに変速 へんそく 操作 そうさ も全 ぜん 自動 じどう 化 か したNAVi5 を搭載 とうさい するアスカ が発売 はつばい されたが(後 のち にジェミニ にも登場 とうじょう )、速度 そくど 域 いき に応 おう じてトルコンを機械 きかい 的 てき に直結 ちょっけつ するロックアップ機構 きこう や、オーバードライブギア(O/D)を採用 さいよう したトルコン式 しき フルATが普及 ふきゅう したことにより、主 おも に高速 こうそく 巡行 じゅんこう 時 じ の燃費 ねんぴ やエンジン騒音 そうおん の問題 もんだい が解消 かいしょう されたため、自動 じどう クラッチ車 しゃ はフルAT車 しゃ に対 たい する優位 ゆうい 性 せい を失 うしな っていき、日本 にっぽん では1980年代 ねんだい 後半 こうはん にはほぼ廃 すた れた形式 けいしき となった(但 ただ し、いすゞがNAVi5を進化 しんか 発展 はってん させた大型 おおがた トラック用 よう の「スムーサー 」は、現在 げんざい 12段 だん 変速 へんそく まで進化 しんか している。)。その後 ご は「全 ぜん 自動 じどう 変速 へんそく 機能 きのう を持 も たない純然 じゅんぜん たる2ペダルMT」は、2000年 ねん に発売 はつばい されたトヨタ・MR-S のシーケンシャルMT が近年 きんねん 唯一 ゆいいつ の例 れい であった[31] 。
一方 いっぽう 、欧州 おうしゅう ではサキソマットの遠心 えんしん クラッチを流体 りゅうたい 継手 つぎて に置 お き換 か えたポルシェ・スポルトマチックや、VW・オートマチック・スティックシフトなどのような形式 けいしき が1980年代 ねんだい まで製造 せいぞう された後 のち も、ルノーやフィアットなどの廉価 れんか な小型 こがた 大衆 たいしゅう 車 しゃ を中心 ちゅうしん に、トルクコンバータ式 しき フルATに比 くら べて安価 あんか に製造 せいぞう できる自動 じどう クラッチ車 しゃ の需要 じゅよう が残 のこ り続 つづ け、1990年代 ねんだい には乾式 かんしき 単 たん 板 いた クラッチを油圧 ゆあつ で操作 そうさ するルノー・イージーシステムなどが登場 とうじょう 、1990年代 ねんだい 後半 こうはん からは電磁 でんじ クラッチとMTを組 く み合 あ わせた方式 ほうしき がセミATの機構 きこう として一般 いっぱん 化 か し、さらにその変速 へんそく 操作 そうさ をアクチュエーターにより自動 じどう 化 か してフルATとなったAMT(ロボタイズドMT、RMTとも)やデュアルクラッチトランスミッション (DCT)が、ヨーロッパ を中心 ちゅうしん に廉価 れんか な小型車 こがたしゃ や大型 おおがた トラックで普及 ふきゅう しつつある[32] [33] 。AMTは日本 にっぽん ではNAVi5以降 いこう はスムーサー やツインクラッチSST などが、一部 いちぶ の大型 おおがた トラックやスポーツカー に採用 さいよう されている程度 ていど であったが、2014年 ねん にスズキが油圧 ゆあつ 式 しき ロボタイズドMTであるオートギヤシフト (AGS)[注釈 ちゅうしゃく 5] を自社 じしゃ の軽自動車 けいじどうしゃ に積極 せっきょく 的 てき に採用 さいよう し始 はじ め、2016年 ねん からは小型 こがた のハイブリッドカー へと採用 さいよう の範囲 はんい を広 ひろ めたことで大衆 たいしゅう 車 しゃ にも普及 ふきゅう の兆 きざ しが見 み え始 はじ めている。
また鉄道 てつどう 車両 しゃりょう でも、デンマーク国鉄 こくてつ IC3型 がた 気動車 きどうしゃ がAMTに類似 るいじ の機構 きこう を採用 さいよう しており、総括 そうかつ 制御 せいぎょ と時速 じそく 200km/hでの運転 うんてん を可能 かのう としている。
市販 しはん 車 しゃ での採用 さいよう 例 れい [ 編集 へんしゅう ]
BMW ・7速 そく SMGのセレクター
アルファロメオ・156 の5速 そく セレスピード
以下 いか は乗用車 じょうようしゃ のセミATの一覧 いちらん である。このリストに掲載 けいさい されている名称 めいしょう であってもフルオートマチックの製品 せいひん もある。
大型 おおがた バスのようなリアエンジン の車種 しゃしゅ の場合 ばあい は運転 うんてん 席 せき とトランスミッションが大 おお きく離 はな れていることから、シフトレバー には長 なが いコントロールロッドや多数 たすう のリンク機構 きこう を介 かい した伝達 でんたつ 機構 きこう が用 もち いられ、操作 そうさ に大 おお きな力 ちから が必要 ひつよう で剛性 ごうせい 感 かん や節度 せつど 感 かん が低 ひく く、確実 かくじつ な操作 そうさ の妨 さまた げとなっていた。
そのため、乗務 じょうむ 員 いん のシフトミスや疲労 ひろう 軽減 けいげん を目的 もくてき として1980年代 ねんだい から、フィンガーシフト と呼 よ ばれる油圧 ゆあつ または空 そら 圧 あつ アクチュエーターを用 もち いたMTが普及 ふきゅう し始 はじ めた。これに加 くわ えてクラッチ操作 そうさ を自動 じどう 化 か したセミATが存在 そんざい する。1980年代 ねんだい に日本 にっぽん 国内 こくない の各 かく バスメーカーが機械 きかい 式 しき AT を搭載 とうさい したバス車両 しゃりょう の製造 せいぞう に参入 さんにゅう したが、当時 とうじ はAT車 しゃ を積極 せっきょく 的 てき に導入 どうにゅう した一部 いちぶ のバス事業 じぎょう 者 しゃ で採用 さいよう されたほかは普及 ふきゅう せず、1990年代 ねんだい 後半 こうはん には製造 せいぞう を終息 しゅうそく している。
トルクコンバーター 式 しき AT(トルコンAT )も価格 かかく ・燃費 ねんぴ の面 めん であまり普及 ふきゅう しなかったが、1990年代 ねんだい 後半 こうはん より登場 とうじょう したノンステップバスには一部 いちぶ 標準 ひょうじゅん 採用 さいよう されたものがあった。2010年 ねん 以降 いこう は三菱 みつびし ふそう・エアロスター が全 すべ てトルクコンバーター式 しき ATとなったものの、セミATについては途絶 とだ えた状態 じょうたい であった。
路線 ろせん バス車両 しゃりょう にセミATが再 ふたた び採用 さいよう されるようになったのは、2012年 ねん よりいすゞ・エルガ にハイブリッド 車 くるま が追加 ついか された際 さい である。また、2015年 ねん にいすゞ・エルガ(および統合 とうごう 車種 しゃしゅ の日野 ひの ・ブルーリボン )がモデルチェンジした際 さい にはMT車 しゃ を廃止 はいし し、セミAT(AMT)が採用 さいよう されることとなった(トルクコンバーター式 しき AT車 くるま も設定 せってい )。日野 ひの ・ブルーリボンのハイブリッド車 しゃ も、2015年 ねん のモデルチェンジ車 しゃ よりMTを廃止 はいし してAMTに変更 へんこう された。2016年 ねん にはいすゞ・エルガミオ (および統合 とうごう 車種 しゃしゅ の日野 ひの ・レインボー )のモデルチェンジの際 さい にもAMTが採用 さいよう されている。
観光 かんこう ・高速 こうそく バス車両 しゃりょう にもセミATが採用 さいよう されるようになってきており、2017年 ねん にマイナーチェンジされた三菱 みつびし ふそう・エアロクィーンと三菱 みつびし ふそう・エアロエース はMT車 しゃ を廃止 はいし し、AMTのみの設定 せってい となった。2017年 ねん にマイナーチェンジされた日野 ひの ・セレガ ハイデッカショート(および統合 とうごう 車種 しゃしゅ のいすゞ・ガーラ ハイデッカー9)もMT車 しゃ を廃止 はいし しAMTに変更 へんこう された。2017年 ねん にマイナーチェンジされた日野 ひの ・メルファ (および統合 とうごう 車種 しゃしゅ のいすゞ・ガーラミオ )もMT車 しゃ 並 なら びにトルクコンバーター式 しき AT車 くるま を廃止 はいし しAMTに変更 へんこう された。また、2016年 ねん よりスカニアジャパン により輸入 ゆにゅう されているバンホール・アストロメガ は、全車 ぜんしゃ セミAT(オプティクルーズ)を搭載 とうさい している。
以下 いか はバスにおけるセミATの一覧 いちらん である。
各 かく メーカーよりセミAT搭載 とうさい のトラックが発売 はつばい されていて、クラッチペダルを備 そな えない2ペダルのもののほか、「プラットホーム着 つ け」など、荷扱 にあつか い時 じ の停止 ていし 位置 いち 合 あ わせなどで操作 そうさ するためのクラッチペダルを備 そな えているものもある。乾式 かんしき 単 たん 板 いた 摩擦 まさつ クラッチをアクチュエーターによって自動 じどう 化 か した方式 ほうしき のほか、フルードカップリングと湿式 しっしき 多 た 板 いた 摩擦 まさつ クラッチを組 く み合 あ わせたものがある。アクチュエーターは油圧 ゆあつ やモーター、ソレノイドを用 もち いたものがある。
以下 いか はトラックにおけるセミATの一覧 いちらん である。
ホンダ は1958年 ねん に従来 じゅうらい 型 がた のカブF型 がた からスーパーカブC100 へモデルチェンジを行 おこな う際 さい に、シフトペダルの操作 そうさ でクラッチが切 き れる機構 きこう を追加 ついか した自動 じどう 遠心 えんしん クラッチを採用 さいよう し、従来 じゅうらい は左 ひだり ハンドルレバーで行 おこな っていたクラッチ操作 そうさ を廃 はい した。同様 どうよう にヤマハ・メイト やスズキ・スーパーフリー 、スズキ・バーディー も自動 じどう 遠心 えんしん クラッチを採用 さいよう していた。なお、自動 じどう 遠心 えんしん クラッチはシフトペダルを踏 ふ み込 こ み続 つづ ける事 こと により、クラッチを強制 きょうせい 的 てき に切 き りっぱなしにする事 こと も可能 かのう となっている。
ホンダはスクーター でも1961年 ねん にジュノオ M80型 がた に「HRDミッション」と呼 よ ばれる、バダリーニ式 しき の油圧 ゆあつ 機械 きかい 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き を採用 さいよう した。これは乗 の り手 て が手動 しゅどう で無 む 段階 だんかい に変速 へんそく を調整 ちょうせい でき、滑 なめ らかで駆動 くどう ロスの少 すく ない画期的 かっきてき な変速 へんそく 機 き であった。クラッチレバーは取 と り付 つ けられていたがクラッチを使 つか わなくても変速 へんそく は可能 かのう とされていた。ジュノオは商品 しょうひん としては失敗 しっぱい 作 さく に終 お わったが、ホンダはその後 ご もバダリーニ式 しき の研究 けんきゅう 開発 かいはつ を続 つづ け、1990年 ねん にはHRDよりも小型 こがた ・高 こう 圧 あつ 化 か したものを新 あら たに「HFT」(Human-Friendly Transmission)と名付 なづ け、モトクロッサー ・RC250MAに採用 さいよう 。参戦 さんせん 2年 ねん 目 め にあたる1991年 ねん にモトクロス 全日本 ぜんにほん 選手権 せんしゅけん でシリーズチャンピオンを獲得 かくとく している。2001年 ねん には北米 ほくべい 向 む けの全 ぜん 地形 ちけい 対応 たいおう 車 しゃ (ATV)にて、HFTを「ホンダマチック」の商標 しょうひょう で採用 さいよう 。さらに、世界 せかい 初 はつ のロックアップ機構 きこう を備 そな えて商標 しょうひょう 自体 じたい も「HFT」(Human-Friendly Transmission)とし、2008年 ねん 3月7日 にち 発売 はつばい のDN-01 に搭載 とうさい した。DN-01ではクラッチレバーを廃 はい して変速 へんそく 操作 そうさ を可能 かのう としていたが、車両 しゃりょう コンセプトの中途半端 ちゅうとはんぱ さが祟 たた って僅 わず か2年 ねん ほどで販売 はんばい 終了 しゅうりょう に追 お い込 こ まれ、HFTの採用 さいよう もATVを除 のぞ いては広 ひろ がりを見 み せる事 こと はなかった[34] 。同 どう 時期 じき の大型 おおがた 車 しゃ では2006年 ねん 式 しき ヤマハ・FJR1300 が電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき クラッチYCC-Sを採用 さいよう してクラッチレバーを廃 はい し、シフトペダルと左 ひだり 手元 てもと のシフトレバーとのどちらでも変速 へんそく 操作 そうさ を可能 かのう とした。2010年 ねん にはホンダがVFR1200F にて、二輪車 にりんしゃ では世界 せかい 初 はつ のデュアルクラッチトランスミッション の採用 さいよう に漕 こ ぎ着 つ けており、その後 ご も多 おお くの車種 しゃしゅ でDCTの採用 さいよう が広 ひろ がっている。
モータースポーツでの利用 りよう [ 編集 へんしゅう ]
パドルシフト の、ダラーラ・SF14 のコスワース 製 せい ステアリングホイール
戦前 せんぜん からセミATを採用 さいよう したレーシングカーは存在 そんざい していたが、ロータス・76 やアウディ・スポーツ・クワトロS1 などで採用 さいよう されたのみで、通常 つうじょう の3ペダルMTに比 くら べると少数 しょうすう 派 は であった。
しかし、フェラーリ が1989年 ねん のF1でフェラーリ・640 にセミATを投入 とうにゅう して3勝 しょう の戦果 せんか を挙 あ げてからは状況 じょうきょう は一変 いっぺん 。デビュー年 ねん は信頼 しんらい 性 せい 不足 ふそく でリタイア多数 たすう だったものの、信頼 しんらい 性 せい が確保 かくほ されるとコックピット設計 せっけい やシフトチェンジの迅速 じんそく さ、シフトミスをしてもコンピューター制御 せいぎょ によってオーバーレブが回避 かいひ できる等 とう のメリットから採用 さいよう 例 れい が増 ふ え、現在 げんざい フォーミュラカー やスポーツカー をはじめとするプロフェッショナルなレーシングカーでは、セミATが多数 たすう 派 は となっている。
スタート時 じ 、停車 ていしゃ 時 じ のみ手動 しゅどう でクラッチを操作 そうさ する車両 しゃりょう もある。その場合 ばあい フットボックス(足下 あしもと )にクラッチペダルが設 もう けられているか、クラッチペダルが無 な く、ステアリングホイール裏 うら にあるクラッチ用 よう のパドルで操作 そうさ する。
^ 運転 うんてん 席 せき にクラッチペダルがなく、アクセルとブレーキの2つのペダルだけでありながら、手動 しゅどう で変速 へんそく 操作 そうさ をしなければならないため。
^ 手動 しゅどう でギヤ比 ひ を選択 せんたく できる機能 きのう も持 も っているものもある。
^ 単純 たんじゅん に「ギアの全段 ぜんだん を任意 にんい 選択 せんたく 可能 かのう なシフトゲートを備 そな えたもの」まで対象 たいしょう 範囲 はんい を広 ひろ げた場合 ばあい 、1960年代 ねんだい にアメリカ車 しゃ で社外 しゃがい 品 ひん として流行 りゅうこう したハースト・パフォーマンス (英語 えいご 版 ばん ) 社 しゃ 製 せい 「His and Hers」デュアルゲート・シフターや、ホンダマチック のようなフルATも含 ふく まれうる。
^ 日本 にっぽん では1960年代 ねんだい の日野 ひの ・コンテッサ やスバル・360 、スバル・レックス(初代 しょだい 、550cc後期 こうき 型 がた ) 、日産 にっさん ・チェリー(F10系 けい ) 、日産 にっさん ・パルサー(N10系 けい ) の例 れい がある。
^ スズキの登録 とうろく 商標 しょうひょう (第 だい 5739263号 ごう )。
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自動車 じどうしゃ 部品 ぶひん
エンジン
方式 ほうしき 内部 ないぶ 構成 こうせい 部品 ぶひん 補 ほ 機 き 類 るい
足 あし 回 まわ り部品 ぶひん
緩衝 かんしょう 装置 そうち 制動 せいどう 装置 そうち 車輪 しゃりん
照明 しょうめい ・灯火 ともしび 装置 そうち 関連 かんれん
その他 た の部品 ぶひん ・関連 かんれん 項目 こうもく
安全 あんぜん 装置 そうち 安全 あんぜん 技術 ぎじゅつ ミラー セキュリティ常 つね 備品 びひん オプション部品 ぶひん 空調 くうちょう 設備 せつび 関連 かんれん 項目 こうもく
方式 ほうしき 搭載 とうさい 方式 ほうしき 冷却 れいきゃく 方式 ほうしき 内部 ないぶ 構成 こうせい 部品 ぶひん 補 ほ 機 き 類 るい
照明 しょうめい ・灯火 ともしび 装置 そうち 関連 かんれん
その他 た
安全 あんぜん 装置 そうち ・安全 あんぜん 技術 ぎじゅつ 常 つね 備品 びひん ・オプション部品 ぶひん ・アクセサリー 関連 かんれん 項目 こうもく 油脂 ゆし 類 るい