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ホンダ・カブ

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スーパーカブC125 2BJ-JA48型 2019年 -
スーパーカブC125
2BJ-JA48がた 2019ねん -
スーパーカブC100 初代1958年モデル
スーパーカブC100
初代しょだい1958ねんモデル

カブ (Cub) およびスーパーカブSuper Cub)は、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう1950年代ねんだいから製造せいぞう販売はんばいしているオートバイ商標しょうひょうである。

概要がいよう

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カブ元々もともと1952ねん昭和しょうわ27ねん)から1958ねん昭和しょうわ33ねん)まで生産せいさんされた、自転車じてんしゃこうけでける補助ほじょエンジンキット商標しょうひょうであった。「cub」は英語えいごくまなど猛獣もうじゅう子供こども意味いみしており、しょう排気はいきりょうながらパワフルなことをアピールしたものである。

そのホンダは、カブを代替だいたいする小型こがたオートバイ(モペッド)「C100がた」を開発かいはつしてそのくるまめいスーパーカブとし、1958ねんから製造せいぞう販売はんばい開始かいしした。スーパーカブ・シリーズは広範こうはん普及ふきゅうし、ユーザーのあいだでスーパーカブを「カブ」と略称りゃくしょうぶことも一般いっぱんした。

スーパーカブは、経済けいざいせい燃費ねんぴ性能せいのう)・耐久たいきゅうせいすぐれた空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとうエンジン、変速へんそくのクラッチ操作そうさようさない自動じどう遠心えんしんクラッチシステム、りが容易よういていゆかバックボーンフレーム(「Uがたフレーム」とも)、足元あしもとへのどろはねや走行そうこうふう軽減けいげんさせる大型おおがた樹脂じゅしせいレッグシールドなど、独自どくじ特徴とくちょうそなえている[1]左足ひだりあし操作そうさする変速へんそくペダルが、シーソーしきであること(シフトアップ左足ひだりあしペダルのつまさきがわみ、シフトダウンはかかとがわむ、という方式ほうしき)も独特どくとくのメカニズムである[ちゅう 1]

スーパーカブ・シリーズは20世紀せいきモータリゼーションにおいて、よんりんしゃTがたフォードフォルクスワーゲン・タイプ1にも比肩ひけんしうるおおきな貢献こうけんたしたオートバイであり、しょう排気はいきりょうオートバイ分野ぶんやではイタリアピアッジオしゃ製造せいぞうするスクーターのベスパ(1946ねん-)となら世界せかいてきロングセラーとなっている。

スーパーカブ製造せいぞうすう推移すいい
1958ねん - 2008ねん

本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう調しらべでは、スーパーカブの累計るいけい生産せいさん台数だいすう2017ねん[2]10がつ時点じてんで1おくだい[3]たっし、ものの1シリーズとして世界せかい最多さいた生産せいさん台数だいすうおよび販売はんばい台数だいすう記録きろくした。さらに同年どうねん5がつにはくるまめいやエンブレムるい表記ひょうきしない状態じょうたいでの車体しゃたい形状けいじょうが、ものとしては日本にっぽんはじめて立体りったい商標しょうひょう[ちゅう 2]として登録とうろくされた。

発売はつばい開始かいし50ねん以上いじょうてもその独自どくじのスタイルをぎつつ、時代じだい要請ようせいこたえる改良かいりょうつづけられている。以降いこうも、各国かっこく文化ぶんか多様たようするニーズにわせつつグローバル規模きぼ販売はんばい展開てんかいされた結果けっか、2017ねん時点じてんべ160ヵ国かこく以上いじょう販売はんばいされ[1]世界せかいてき生産せいさん販売はんばい台数だいすう上昇じょうしょうしてきている。

カブ(1952ねん

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カブF
トヨタ博物館はくぶつかん所蔵しょぞうしゃ

1952ねん3がつ試作しさく完成かんせい同年どうねん5がつ発売はつばいされた自転車じてんしゃ補助ほじょモーター、すなわちこうしき小型こがたガソリンエンジンキットとなるFがた通称つうしょうである。

新興しんこうメーカーの本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうは、1946ねん昭和しょうわ21ねん)にさんこく商工しょうこうせいきゅう日本にっぽん陸軍りくぐん6ごう無線むせんよう発電はつでんエンジンの放出ほうしゅつひん流用りゅうようし、自転車じてんしゃよう補助ほじょエンジンを開発かいはつした。その排気はいきりょう50.3 ccの自社じしゃ開発かいはつエンジンAがた移行いこうしたが、これらの初期しょきモデルはエンジン本体ほんたい本格ほんかくてきオートバイ同様どうよう前後ぜんごホイールベースあいだペダル付近ふきん搭載とうさいされるためオイルなどで女性じょせいスカートよごしやすい問題もんだいてんがあった。そのため問題もんだい解決かいけつ同時どうじ販路はんろ拡大かくだいねらって開発かいはつされたのが、ほんモデルである。

内径ないけい×行程こうてい = 40 × 40 (mm)・排気はいきりょう49.9 cc・最高さいこう出力しゅつりょく1 PS / 3,600 rpmの2ストロークエンジン中心ちゅうしん構成こうせいされるほんモデル最大さいだい特徴とくちょうは、従来じゅうらいからの自転車じてんしゃ補助ほじょモーターのおおくとはことなり機器ききるい一切いっさいすべ周辺しゅうへん集約しゅうやくした構造こうぞう採用さいようにある[ちゅう 3]。エンジンをこう左側ひだりがわめん搭載とうさいこう車軸しゃじくよりひく位置いちからチェーンで真上まうえのち車軸しゃじく駆動くどうすることから、たいするオイル飛散ひさん問題もんだい解決かいけつし、取付とりつけ作業さぎょうやメンテナンス簡略かんりゃく実現じつげんした[ちゅう 4]。さらに販売はんばいてんけのキット一式いっしきはコンパクトなはこ1つにおさめて納品のうひんされた。

製造せいぞうめんでは、生産せいさんせい向上こうじょうねら同社どうしゃがAがた以降いこう採用さいようしてきたダイキャスト製法せいほう積極せっきょくてき多用たよう。エンジンよりたか位置いち取付とりつけられた純白じゅんぱくホーロー処理しょり2 Lタンクと「Cub」のロゴがはいったあかいエンジンカバーのわせから「しろいタンクにあかいエンジン」のキャッチコピーがけられた[6]。また、試作しさくパーツが完成かんせいするたびにれて浜名湖はまなこ一周いっしゅう、さらにおおくの舗装ほそう区間くかん急峻きゅうしゅん箱根峠はこねとうげえをふく国道こくどう1ごう浜松はままつ - 東京とうきょう285 kmを22往復おうふくする12,000 km以上いじょうじつはしテストをおこない、詳細しょうさいなデータ採取さいしゅおこなって改良かいりょうにフィードバックさせるなどのみで耐久たいきゅうせいならびに信頼しんらいせい確保かくほした[7]

拡販かくはん営業えいぎょうは、外交がいこういん営業えいぎょうさせる従来じゅうらいからのスタイルをらず日本にっぽん全国ぜんこくに50,000けんほど存在そんざいする自転車じてんしゃてん取扱とりあつかいはたらきかける内容ないようダイレクトメール (DM) を送付そうふした。

  • 当時とうじとしては画期的かっきてき手段しゅだんであったDMは、創業そうぎょうしゃ本田ほんだそう一郎いちろう右腕うわんである営業えいぎょう経理けいり部門ぶもんトップの藤沢ふじさわ武夫たけおみずか文章ぶんしょうったものである。宛名あてなきは社員しゃいん代筆だいひつ業者ぎょうしゃ取引とりひき銀行ぎんこう担当たんとうしゃ総動員そうどういん手書てがきしたが、「1だい定価ていか25,000えん おろし価格かかく19,000えん 代金だいきん前金まえきんねがいたい」という同社どうしゃきわめて有利ゆうり取引とりひき条件じょうけん付帯ふたいされた[ちゅう 5]同社どうしゃ知名度ちめいどひくかった当時とうじ詐欺さぎとも誤解ごかいされかねなかったが、早々そうそうに5,000けんもの自転車じてんしゃてん反応はんのうしほどなく注文ちゅうもん殺到さっとうした。

1952ねん12月時点じてんでFがた月産げっさん台数だいすうは7,000だい突破とっぱしたが、同年どうねん8がつ免許めんきょ制度せいど改正かいせいで2ストロークエンジンしゃは60 ccまで許可きょかせい運転うんてんできるようになったことから、1953ねん4がつには排気はいきりょうを58.1 ccに拡大かくだいして1.3 PS / 3,500 rpmへ強化きょうかしたカブF2追加ついかした[7]

ほんモデルは、そのすう年間ねんかん同社どうしゃ経営けいえいささえる重要じゅうよう製品せいひんになると同時どうじ既存きそん自転車じてんしゃてんを「自社じしゃ製品せいひんあたらしいディーラーもう」として開拓かいたくしてくきっかけならびに以後いご通常つうじょうがたオートバイ分野ぶんや進出しんしゅつ原点げんてんともなり[8]同社どうしゃ知名度ちめいど販路はんろひろめる商品しょうひんとしてはおおいに成功せいこうした。

しかしせんまえからの内燃ないねん機関きかん研究けんきゅうしゃ日本にっぽんでの2ストロークエンジンの権威けんいであった富塚とみつかきよしは、デザインと販促はんそくさくきに寄与きよした事実じじつ東京とうきょうにサービス講習こうしゅうしょ開設かいせつして販売はんばいてんがわ技術ぎじゅつ合宿がっしゅく訓練くんれんができるようはかった同社どうしゃみを評価ひょうかするものの「さかりは1ねんか1ねんはんでやがてしたぎょう一途いっととなり、かえって宣伝せんでん地味じみだったBS(ブリヂストン)・トヨモータースズキのほうが、自転車じてんしゃ補助ほじょエンジンにおいては比較的ひかくてきなが人気にんき保持ほじすることになった」とべ、Fがた製品せいひんとしての完成かんせいへの疑念ぎねんならびに当時とうじ本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうが2ストロークエンジンにたいしてみが安易あんいであったとする以下いか批評ひひょう問題もんだいてん自身じしん著書ちょしょ指摘してきした[9]

  • コンパクトさとてい重心じゅうしん設計せっけい傾倒けいとうしすぎた結果けっか、シリンダー冷却れいきゃくがヘッドを前方ぜんぽうける構造こうぞうねつ対策たいさく不充分ふじゅうぶんだったと指摘してき[ちゅう 6]
  • 掃気方式ほうしきは2りゅう激突げきとつだが、シニューレしき[ちゅう 7]とはことなりひくいデフレクターをアルミピストンいただき頭部とうぶにつけたもの。富塚とみつかはこのデフレクターについて「意味いみがなかった。設計せっけいしゃ観念かんねんてきさだめたもので実証じっしょうてきにやったものではなかったとおもう」ときびしくひょうしており、どう時期じきのトヨモーターせい2ストローク補助ほじょエンジンが鋳鉄ちゅうてつピストンを使つかって気筒きとうないのクリアランスをめるみをはかっていたことにも言及げんきゅう

さらに富塚とみつかはFがた販売はんばい下降かこうしたさいに「(本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうたいして)忠告ちゅうこく立場たちばにあったので掃気作用さよう改良かいりょう気筒きとう材質ざいしつなどの進言しんげんはしたが、すでに幹部かんぶ興味きょうみは4ストロークのほうかたむいてしまっており、どうしようもなかった」と記述きじゅつしており[9]ドリームEがたで4ストロークの実績じっせき本田ほんだそう一郎いちろうが、2ストロークに見切みきりをけてしまった史実しじつ裏付うらづけている[10]

スーパーカブ

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スーパーカブ50
2007ねんモデル

1958ねん昭和しょうわ33ねん)のC100にはじまるシリーズで、世界せかい最多さいた量産りょうさんのオートバイならびに動力どうりょく輸送ゆそうよう機器ききである。

高性能こうせいのうこう耐久たいきゅうせいにより、それ以前いぜん日本にっぽん市場いちば存在そんざいしていたどうクラス小型こがたオートバイのみならず、簡易かんい補助ほじょエンジン自転車じてんしゃ上位じょういクラスのスクーター[ちゅう 8]との双方そうほう一挙いっきょ圧倒あっとうするだい成功せいこうおさめた。搭載とうさいされる空冷くうれい4ストロークエンジンどうべん機構きこうOHVからSOHCへ、燃料ねんりょう供給きょうきゅうキャブレターから燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうちへの変更へんこうなど機構きこう改良かいりょう多岐たきにわたるが、2010年代ねんだいいたるまで基本きほん設計せっけいおおくが継承けいしょうされ、日本にっぽん国内こくないおよび国外こくがい生産せいさんされる。2011ねん平成へいせい23ねん)には同社どうしゃ小型こがたりんしゃ生産せいさん拠点きょてん海外かいがい移管いかん計画けいかくしたことから、2012ねん平成へいせい24ねん)のモデルチェンジでいち日本にっぽん国内こくないでの生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょう[11]。しかしアベノミクス効果こうかによるえんやすけて方針ほうしん転換てんかんし、2017ねん平成へいせい29ねん)にはふたた日本にっぽん国内こくない仕様しよう中国ちゅうごく製造せいぞう熊本くまもとけん菊池きくちぐん大津おおつまち平川ひらかわ所在しょざいする同社どうしゃ熊本くまもと製作所せいさくしょでの製造せいぞうとなった[12]

開発かいはつ製造せいぞう経緯けいい

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1950年代ねんだい中期ちゅうきいたると初期しょきホンダの経営けいえいささえた自転車じてんしゃしきのエンジンキットもどうクラスの類似るいじ競合きょうごう製品せいひん増加ぞうかし、前述ぜんじゅつしたカブFがた安穏あんのんとしていられる状況じょうきょうではなくなりつつあった。

また戦後せんご復興ふっこうすすんだ日本にっぽんのオートバイ市場いちばでも簡易かんい自転車じてんしゃ補助ほじょエンジンに不満ふまんつユーザーからは、富士重工業ふじじゅうこうぎょうげんSUBARUせいラビット」・ちゅう日本にっぽん重工業じゅうこうぎょうげん三菱重工業みつびしじゅうこうぎょうせいシルバーピジョン」に代表だいひょうされる125 cc - 250 ccクラスの上級じょうきゅうスクーターが、運転うんてんしやすさや性能せいのうめんのゆとりにより支持しじされるようになっていた。

このような市場いちば趨勢すうせいをマネジメントの見地けんちから考慮こうりょした藤沢ふじさわ武夫たけおは、カブFがた後継こうけいモデルとなり廉価れんか実用じつようてきしょう排気はいきりょうオートバイの開発かいはつ製造せいぞう販売はんばいかんがえた。藤沢ふじさわは「(商品しょうひんとして)カブのような自転車じてんしゃける商品しょうひんではなく、50 ccエンジンとボディぐるみのもの(完成かんせいしゃ)がしい」と本田ほんだそう一郎いちろううったえたが、本田ほんだ技術ぎじゅつにな立場たちばからの判断はんだん当初とうしょは「(50cc完成かんせいしゃとして)れる(性能せいのうの)ものはつくれない」と一蹴いっしゅうしていた[ちゅう 9]

しかし藤沢ふじさわは、1956ねん欧州おうしゅう視察しさつ旅行りょこう往路おうろ旅客機りょかくきちゅうで50 ccきゅう完成かんせいしゃけんふたた本田ほんだちかけた。本田ほんだ最初さいしょはうるさがっていたが、藤沢ふじさわ熱心ねっしんさにようやく関心かんしんはじめ、結果けっかとして道中どうちゅうクライドラーランブレッタなどの欧州おうしゅうせいスクーター・モペッドなどをかけると「これはどうだ」と藤沢ふじさわたずねるようになった。問答もんどうかさねるうち、本田ほんだ藤沢ふじさわもとめる商品しょうひんせいたかしん製品せいひんのイメージをふくらませるようになった。そのコンセプトからは、もはや従来じゅうらいのカブや欧州おうしゅうせいモペッドのような自転車じてんしゃしきペダル[ちゅう 10]排除はいじょされていた。

帰国きこくには本田ほんだ陣頭じんとう指揮しきにより、新型しんがたモペッドの開発かいはつ開始かいしされた。とく耐久たいきゅうせいたかこう回転かいてん4ストロークエンジンと変速へんそく容易よういするクラッチシステムの実用じつようには苦心くしんかさね、最終さいしゅうてきに50 ccクラスながら既存きそん上位じょうい排気はいきりょうしゃにも比肩ひけんする出力しゅつりょくしぼこう回転かいてんエンジンと、だん変速へんそくづけスクーターにこそおよばないものの変速へんそく操作そうさ容易よういにした自動じどう遠心えんしんクラッチしき変速へんそくそろって完成かんせいさせた。

1957ねんまつ本田ほんだから研究所けんきゅうじょされた藤沢ふじさわは、本田ほんだから自転車じてんしゃ取付とりつけしきエンジンのようなあしぎペダルを排除はいじょしたスマートなモペッドの実物じつぶつだい模型もけいとスペックの説明せつめいけた。「どうだい専務せんむ。これなら、どれくらいれる?」と本田ほんだ質問しつもんすると、藤沢ふじさわは「まあ、3まんだいだな」とおうじた。カブの若手わかてデザイナーもりやすしすけが「年間ねんかん3まんだいですか?」とくちをはさんだところ、藤沢ふじさわ「バカえ。つきに3まんだいだよ!」かえし、その居合いあわせた一同いちどう驚愕きょうがくさせた[14]当時とうじ同社どうしゃ主力しゅりょく商品しょうひんであるドリームベンリィ合算がっさんした生産せいさん台数だいすう月産げっさん6,000から7,000だい、さらに日本にっぽん全国ぜんこく二輪車にりんしゃ販売はんばい台数だいすうが2まんだい程度ていどであった。したがって藤沢ふじさわ見積みつもりがただしければ、この新型しんがたモペッドの量産りょうさん競合きょうごうメーカー同級どうきゅう車種しゃしゅ圧倒あっとうするばかりか、日本にっぽんのオートバイ市場いちばそのものが一挙いっきょひろげられることを意味いみした。

CA100
スーパーカブC100輸出ゆしゅつ仕様しよう
トヨタ博物館はくぶつかん所蔵しょぞうしゃ

C100スーパーカブは1958ねん6がつから生産せいさん開始かいしし、同年どうねん8がつ発売はつばい若干じゃっかん初期しょき不良ふりょうられたものの比較的ひかくてき短期間たんきかん生産せいさん販売はんばい軌道きどうり、生産せいさん台数だいすうは1958年度ねんどやく2まん4,000だい1959ねん16まん7,443だい達成たっせい[15]1960ねんには月産げっさん30,000だい体制たいせい見込みこ多額たがく投資とうし三重みえけん鈴鹿すずか平田ひらたまち鈴鹿すずか製作所せいさくしょ建設けんせつ稼働かどう開始かいし[ちゅう 11]。1960年度ねんど生産せいさん台数だいすうは56まん4,365だい達成たっせいした[15]当初とうしょの「過剰かじょう設備せつびではないか」との危惧きぐ杞憂きゆうとなり、工場こうじょうはフル稼働かどうすることになった。

日本にっぽん小型こがたオートバイ・スクーター市場いちばは、1950年代ねんだい一時いちじ大小だいしょうすうじゅうのメーカーが群雄割拠ぐんゆうかっきょ状態じょうたいにあったが、スーパーカブの発売はつばいからすうねん中堅ちゅうけん零細れいさいのアッセンブリー・メーカーは市場いちばから一掃いっそうされた。のこった大手おおて中堅ちゅうけんメーカーも相次あいついでほんモデル類似るいじのモペッドを開発かいはつして追随ついずいし、可能かのうせいたか評価ひょうかした藤沢ふじさわ予見よけん事実じじつとなった。

発売はつばい当時とうじ画期的かっきてきこころみとして、レッグシールドやカバー[ちゅう 12]などの直接ちょくせつ応力おうりょくのかからないパーツに大型おおがたプラスチック素材そざいポリエチレン)が使つかわれ、軽量けいりょう合理ごうり役立やくだった[ちゅう 13]

簡潔かんけつ軽量けいりょうかつ堅牢けんろう全体ぜんたい構造こうぞう強力きょうりょくなエンジンとあつかいやすい変速へんそくわせた結果けっか生産せいさんから60ねん以上いじょう最初さいしょモデルであっても充分じゅうぶん整備せいびされていれば21世紀せいき初頭しょとう都市とし交通こうつうながれにれ、また業務ぎょうむよう使用しようしてもなん支障ししょういほど高水準こうすいじゅん性能せいのうている。その当初とうしょから、きわめて完成かんせいたか工業こうぎょう製品せいひんとなった。

車体しゃたい

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ふといパイプとプレス鋼板こうはん構築こうちくされたフレームに、耐久たいきゅうせいみしかもてい燃費ねんぴ排気はいきりょう49 ccの自然しぜん空冷くうれいしき4ストロークたん気筒きとうエンジン[ちゅう 14]水平すいへいちかまえかたぶけ80°シリンダーとして搭載とうさい自動じどう遠心えんしんしきクラッチわせた常時じょうじ噛合しき3だん変速へんそくとフルカバードされたチェーンこう駆動くどうする。一部いちぶ車種しゃしゅには4だん変速へんそく搭載とうさいしゃもあるが、いずれも変速へんそく方式ほうしきはロータリーしき[ちゅう 15]採用さいようする。なお自動じどう遠心えんしんクラッチによりハンドレバーによる操作そうさ不要ふようのため日本にっぽん運転うんてん免許めんきょ制度せいどでは、小型こがた自動じどうりんしゃ普通ふつう自動じどうりんしゃ大型おおがた自動じどうりんしゃオートマチック限定げんてい免許めんきょでも運転うんてん可能かのうである[ちゅう 16]

フラットなステップフロアをつスクーターほどではないが、婦人ふじんよう自転車じてんしゃちかいほどに運転うんてんしゃ前方ぜんぽうのフレームをひくとおしてあるためスカートいた女性じょせいでも容易ようい両足りょうあしわたしての乗車じょうしゃ可能かのうである。この構造こうぞうはサドル前方ぜんぽうのフレームに燃料ねんりょうタンクをける一般いっぱんてきオートバイのレイアウトは使つかえないが、ひくがったフレームじょう燃料ねんりょうタンクを配置はいちし、そのままサドルをせる土台どだいにも利用りようするきわめて合理ごうりてき配置はいち解決かいけつした[ちゅう 17]

車体しゃたいには、射出しゃしゅつ成形せいけいプラスチックせい大型おおがたレッグシールドが装備そうびされ風防ふうぼう効果こうかている。さらに単独たんどくのシュラウド(冷却れいきゃくようがいくつがえ)や強制きょうせい空冷くうれいファンをたない自然しぜん空冷くうれいエンジンを両側りょうがわからかか配置はいちとなっており、ヘッドが前方ぜんぽう傾斜けいしゃしてシリンダー走行そうこうふう相対あいたいしないエンジンに冷却れいきゃく空気くうき誘導ゆうどうする役割やくわりになう。なおかつレッグシールドのエンジン真上まうえ運転うんてんしゃ足下あしもとりょうサイドにはあなけて、誘導ゆうどうされた冷却れいきゃくふうによるねつ気抜きぬけをくする配慮はいりょもなされた。

車輪しゃりんは、前後ぜんごとも17インチみち採用さいようした。それまでのオートバイはおもに18インチもしくは16インチを採用さいようしており、イレギュラーな規格きかくということで開発かいはつ当時とうじタイヤメーカーから製造せいぞうことわられたこともあったが、性能せいのうからされたこの車輪しゃりんみちは、一時いちじビジネスバイクのデファクトスタンダードにまでなった。のちに14インチモデルがラインナップに登場とうじょうし、ライバルしゃとカブの一部いちぶ車種しゃしゅ採用さいようしている。

全体ぜんたい軽量けいりょうされているため、ふる商店しょうてん玄関げんかんなどでそと土間どまあいだ少々しょうしょうたか敷居しきいがあっても自転車じてんしゃ同様どうよう人手ひとでえさせ、屋内おくないませることが容易よういである。

またすうのモデルチェンジで、設計せっけい基本きほんフォルムはたもちながらもデザインのほろ修正しゅうせい実施じっしされており、これによってモデルイヤーを判別はんべつする基準きじゅんにもなる[ちゅう 18]

動力どうりょくけい

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自動じどう遠心えんしんクラッチとロータリーしき変速へんそく機構きこうそなえた構成こうせいは、本田ほんだそう一郎いちろうしめした「蕎麦そば出前でまえちが片手かたて運転うんてんできるようにせよ[ちゅう 19]」という条件じょうけんこた左手ひだりてのクラッチレバーをはいした結果けっかである。つまさき操作そうさてきさない雪駄せったなどの履物はきものでも変速へんそく操作そうさ可能かのうとするためシフトペダルにはかかとようがえしがけられた。この形式けいしき競合きょうごう各社かくしゃ追随ついずい採用さいようし、その形状けいじょうから日本にっぽん市場いちばで「シーソーペダル」とばれるようになる。1960ねん昭和しょうわ35ねん)12がつまでの日本にっぽんでは50 cc以下いか原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ運転うんてん免許めんきょ必要ひつようなかったことや法規ほうきによる交通こうつう規制きせいゆるく、片手かたて運転うんてん雪駄せった運転うんてん想定そうていせざるをなかった当時とうじのおおらかさを物語ものがたるエピソードだが、独特どくとく変速へんそく機構きこう結果けっかとしてやすさにおおきく寄与きよした。

また、方向ほうこう指示しじ一般いっぱんてきなオートバイとことなり、スロットルグリップがある右手みぎてがわ上下じょうげ動作どうさしきのスイッチが配置はいちされた。これも左手ひだりて一切いっさい使用しようせず運転うんてん可能かのうとするための工夫くふうである。

エンジン

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シンプルな自然しぜん空冷くうれいしき飛沫しぶき潤滑じゅんかつの4ストロークたん気筒きとうエンジンで実用じつよう優先ゆうせんなチューニングだが、8,000 rpm以上いじょうこう回転かいてん許容きょようする設計せっけいから耐久たいきゅうせいすぐれ、定期ていきてきなオイル交換こうかんのみで長期ちょうき使用しようえる。なおかつ、燃費ねんぴ性能せいのうについてもすぐれた特性とくせい発揮はっきする。

50 ccモデルの1958ねん製造せいぞう開始かいし最高さいこう出力しゅつりょくは4.5 PS(≒ 3.3 kW)で、当時とうじにおける2ストローク同級どうきゅう排気はいきりょう競合きょうごうしゃ各車かくしゃしてほぼ2ばい既存きそんの90 - 100 ccモデルにすら比肩ひけんする突出とっしゅつした性能せいのうほこった。その改良かいりょう1980年代ねんだい前半ぜんはんには最高さいこう出力しゅつりょくは5.5 PS(≒4.05 kW)まで向上こうじょうしたが、1980年代ねんだいなか以降いこう自主じしゅ規制きせい環境かんきょう対策たいさくから最高さいこう出力しゅつりょくとし、開発かいはつ方向ほうこう馬力ばりき向上こうじょうからじつ燃費ねんぴ向上こうじょうへと転換てんかんした。きびしいはいガス規制きせい影響えいきょうけて2007ねん9がつのAA02Eがたでは過去かこ最低さいていの3.4 PS(≒ 2.5 kW)までむが、技術ぎじゅつ改良かいりょうすすめることで2012ねん5がつのAA04Eがたでは3.7 PS(≒ 2.7 kW)とわずかながら上昇じょうしょうした。

ぜんかたぶけ80°シリンダーをつことから横型よこがたエンジンともばれ、バルブレイアウトと燃料ねんりょう供給きょうきゅう機構きこう以外いがい基本きほん設計せっけい当初とうしょからおおきく変更へんこうされていない。内径ないけい×行程こうてい変化へんかさせることによる排気はいきりょうバリエーションを構成こうせいする(詳細しょうさいかくしょもと参照さんしょう)。以下いか現在げんざいまでのおおきな設計せっけい変更へんこうについて解説かいせつする。

どうべん機構きこう
当初とうしょはOHVであったが、1964ねん2がつ発売はつばいされた排気はいきりょう63 ccのC65でSOHCをはつ採用さいよう以後いご排気はいきりょうごとで順次じゅんじSOHC実施じっしされ、主力しゅりょくの50 ccモデルは1966ねん5月に変更へんこう
燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうち
2007ねん9月21にち平成へいせい18ねん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうさせるマイナーチェンジでは、カスタムをふくむ50 ccシリーズ全車ぜんしゃキャブレターからPGM-FI電子でんし制御せいぎょしき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち変更へんこう実施じっししシリーズはつ採用さいようとなった。また同時どうじにエキゾーストパイプないさんげん触媒しょくばい装着そうちゃくした。この結果けっかエンジン型式けいしきがAA01EからAA02Eに変更へんこうされるとともにクランクケースのくろ塗装とそう実施じっしした。
内径ないけい×行程こうてい
排気はいきりょう49 ccに搭載とうさいされるエンジンは、OHV時代じだいが40.0 × 39.0(mm)、SOHCは39.0 × 41.4(mm)。また排気はいきりょうべつバリエーションは、排気はいきりょう85 ccまでは49 ccSOHCエンジンを、それ以上いじょうではおなじく89 ccエンジンをベースに内径ないけいもしくは行程こうてい変更へんこうして形成けいせいする[ちゅう 20]。なお2012ねんに49 ccエンジンはAA04Eがたへのモデルチェンジで37.8 × 44.0(mm)へ変更へんこうした。
搭載とうさいエンジン排気はいきりょうべつ内径ないけい×行程こうてい一覧いちらん
どうべん機構きこう OHV SOHC
はら設計せっけい年度ねんど 1958 1964 2012 2003[ちゅう 21]
排気はいきりょう(cc) 49 54 49 63 72 85 89 97 109 49 124
内径ないけい(mm) 40.0 42.0 39.0 44.0 47.0 50.0 37.8 52.4
行程こうてい(mm) 39.0 41.4 49.5 45.4 49.5 55.6 44.0 57.9
消音しょうおん
排気はいきりょうたいしてマフラー容量ようりょうおおきくとり[ちゅう 22][ちゅう 23]強制きょうせい冷却れいきゃくファンをたない自然しぜん空冷くうれいしき4ストロークエンジンとあいまって小型こがたオートバイとしてはエンジン騒音そうおん特段とくだん低下ていかさせた[ちゅう 24]
燃費ねんぴ
非常ひじょうてい燃費ねんぴであることでもられており、50 ccモデルの30 km/hてい走行そうこうテストは初代しょだいC100の時点じてんで90km/L[20]過去かこさい高値たかねとして1983ねん2がつ23にち発売はつばいの50スーパーカスタムが180 km/Lを記録きろくした。この数値すうち環境かんきょう対策たいさくなどから、キャブレター最終さいしゅうモデルのAA01Eがたでは146 km/L、それ以降いこうのAA02Eがたでは110 - 116 km/Lに低下ていかした。
  • じょう走行そうこうテスト燃費ねんぴテストようのベストな条件じょうけんととのえた場合ばあい特殊とくしゅ成績せいせきで、実際じっさいの50 ccモデル公道こうどう走行そうこう燃費ねんぴは、法定ほうてい30 km/hを遵守じゅんしゅした運転うんてんで60 - 90 km/L、アクセル全開ぜんかい高速こうそくでの走行そうこうなどラフな使つかかたで45 - 60 km/Lほどである[ちゅう 26]。それでも内燃ないねん機関きかん動力どうりょく陸上りくじょう車両しゃりょうでは燃費ねんぴ効率こうりつ格別かくべつすぐれる存在そんざいであり、2013ねんより導入どうにゅうされたWMTCモードでは50 ccモデルが75.2 km/L、110 ccモデルが65.6 km/Lをマークする。
  • 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう主催しゅさいによるてい燃費ねんぴ競技きょうぎかいHonda エコ マイレッジ チャレンジ」では、市販しはん状態じょうたいのスーパーカブ50がエントリーする市販しはんしゃクラスで最高さいこう541.461 km/L[22]、カブのエンジンをもとにした専用せんよう競技きょうぎよう車両しゃりょうでは3,000 km/Lをえる記録きろく樹立じゅりつされた[23]

耐久たいきゅうせい

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開発かいはつ当時とうじ日本にっぽん道路どうろは、国道こくどうであっても「こくどう」とばれるあくおおく、過積載かせきさいなどの無茶むちゃ運転うんてん横行おうこうしていた。スーパーカブはこれらの環境かんきょう使つかわれるビジネスバイクとして耐久たいきゅうせい重視じゅうしした設計せっけい製造せいぞうおこなわれた。走行そうこう距離きょりにしてなにじゅうまんキロえられるのかは、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうでさえも「想像そうぞうかない」との見解けんかいしめしている[24]

エンジンオイルわりにてんぷら灯油とうゆめても走行そうこうする。新車しんしゃから廃車はいしゃまでオイル交換こうかんがなされていない個体こたいもある。」とつたえたテレビドキュメンタリー番組ばんぐみ存在そんざいする。開発かいはつじんは「公式こうしき実験じっけん確認かくにんおこなったわけではないながらもおそらく事実じじつである」と見解けんかいしめしている[ちゅう 27]。これは各部かくぶけるねつ圧力あつりょくちいさく、エンジンオイルへの負担ふたん相対そうたいてきすくないというてん起因きいんするものである。またひやあいだ発進はっしんおお出前でまえ使つかわれる車両しゃりょうよりも連続れんぞく走行そうこう時間じかんなが郵便ゆうびん配達はいたつ使つかわれる車両しゃりょうほう寿命じゅみょうながいという報告ほうこくもある。

過去かこディスカバリーチャンネル耐久たいきゅうせい検証けんしょうするテレビ番組ばんぐみ放映ほうえいされたが、エンジンオイルのわりにハンバーガーショップの使用しようフライヤー油脂ゆし[ちゅう 28]使用しようし、やまほどのスイカピザ積載せきさいがいちゅうはしってもトラブルをこさず(ただしこれは途中とちゅうくずれをこし失敗しっぱい)、あげく高層こうそう建築けんちくぶつ屋上おくじょうからてられたのちも、ホイールはがったもののエンジンがかかり、ギアがはいって(わずかだが)前進ぜんしんするなど、あらためてそのタフネスぶりを証明しょうめいした結果けっかとなった。

またほんエンジンは、モンキー、ゴリラと共通きょうつうする部品ぶひんおおいこと、ベトナムタイ王国おうこくではカブがひろ普及ふきゅうしていること、海外かいがい生産せいさんパーツも豊富ほうふ[ちゅう 29]なことから、部品ぶひん板金ばんきん自作じさくする『各種かくしゅチューニング』も多数たすう実施じっしされている。

日本にっぽんでのユーザーそう

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出前機装着車
出前でまえ装着そうちゃくしゃ
マルシン出前機装着車 水曜どうでしょう使用車[25]
マルシン出前でまえ装着そうちゃくしゃ
水曜すいようどうでしょう使用しようしゃ[25]
スーパーカブ90 交番用警察仕様
スーパーカブ90
交番こうばんよう警察けいさつ仕様しよう

スーパーカブは、1958ねん発売はつばい以降いこう日本にっぽん国内こくないひろ普及ふきゅうしたことから、日本にっぽん社会しゃかい様々さまざま場所ばしょ利用りようされてきた。のちにどうクラスのスクーターやよんりん軽自動車けいじどうしゃとう出現しゅつげんによって代替だいたいされた用途ようともあるが、2020年代ねんだいでも依然いぜんとして官民かんみんわずユーザーそう広範こうはんである。

業務ぎょうむ用途ようとでは、中華ちゅうか料理りょうりみせ蕎麦そばみせなど飲食いんしょくてん出前でまえ商店しょうてん小口こぐち配達はいたつ配送はいそう電力でんりょく会社かいしゃ銀行ぎんこうなどの集金しゅうきん営業えいぎょう近距離きんきょり巡回じゅんかい輸送ゆそう新聞しんぶん販売はんばいてんによる一般いっぱん家庭かていへの配達はいたつなど、広範こうはんもちいられる。17インチだいみちタイヤと耐久たいきゅうせい重視じゅうしした構造こうぞうあくにもえることから、農村のうそん中心ちゅうしんとした地方ちほう高齢こうれいしゃにも愛用あいようしゃおおく、くわかま荷台にだいにくくりつけて農作業のうさぎょうあしわりに使用しようされるケースも確認かくにんできる。

上述じょうじゅつした出前でまえ用途ようとでは自転車じてんしゃようとして開発かいはつされた出前でまえ多数たすう転用てんようされ大量たいりょう普及ふきゅうしたふくつぎ効果こうか確認かくにんできるほか、郵便ゆうびん新聞しんぶん配達はいたつ業務ぎょうむについてはそれらにとくしたバリエーションとしてMDシリーズやプレスカブも開発かいはつされた。

納入のうにゅうさき要求ようきゅうによる仕様しよう変更へんこうにも対応たいおうしており、交番こうばん配備はいびのパトロールバイクとして導入どうにゅうしている警察けいさつ仕様しようでは、はずして簡易かんいたてとしても使用しようできる透明とうめいハンドルきのウインドシールド・警棒けいぼう収納しゅうのうケース・書類しょるいれるスチールせいボックスなどを装備そうびする。さらにかつては食糧庁しょくりょうちょうげん農林水産省のうりんすいさんしょう食料しょくりょう産業さんぎょうきょく生産せいさんきょく穀物こくもつ納入のうにゅう小豆色あずきいろ電電でんでん公社こうしゃげんNTTグループ納入のうにゅう若竹わかたけしょくなど専用せんよう塗装とそうしゃ製造せいぞうされた。

個人こじん用途ようとでは、小型こがたオートバイが多用たようされる市街地しがいち移動いどうはもとより、その耐久たいきゅうせいてい燃費ねんぴわれて長距離ちょうきょりツーリングやアドベンチャーランにまでもちいられるなど多様たようである。趣味しゅみてき観点かんてんからドレスアップパーツやチューニングパーツで改造かいぞうたのしむそうもおり、なかにはバイクレースけに改造かいぞうされたりすることもある。また海外かいがいせいパーツもとくにカブが普及ふきゅうしているタイせいなどが輸入ゆにゅう可能かのう日本にっぽん国内こくない専門せんもんてんもある。さらに近年きんねん傾向けいこうとして、市街地しがいちでの駐車ちゅうしゃ違反いはん取締とりしまり強化きょうか石油せきゆ価格かかく高騰こうとう影響えいきょうにより、スクーターをふくめた原付げんつきいちしゅしゅ小型こがた自動じどうりんしゃ)の所有しょゆう使用しようしゃ増加ぞうかする傾向けいこうがあり、カブでも同様どうよう現象げんしょう確認かくにんされる。発売はつばい60ねんちかくをていることから、初期しょきがたヴィンテージマシンとしてのあつかいもけており、愛好あいこうしゃによる保存ほぞんおこなわれている。

まためずらしいれいとしては鹿児島かごしま県立けんりつ種子島たねがしま中央ちゅうおう高等こうとう学校がっこう通学つうがくようバイクとしてスーパーカブが主流しゅりゅうとなっている[26]。このことから本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうはスーパーカブ発売はつばい60周年しゅうねんにあたる2018ねん平成へいせい30ねん)には、スーパーカブのユーザーである種子島たねがしま中央ちゅうおう高校こうこう卒業そつぎょうしきみなみ日本にっぽん新聞しんぶん朝刊ちょうかん全面広告ぜんめんこうこく卒業生そつぎょうせいたいする祝福しゅくふくメッセージを掲載けいさいしたほか[27]、「ありがとう、種子島たねがしま。」とだいし、種子島たねがしま中央ちゅうおう高校こうこう生徒せいと本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう、ロックバンドであるクリープハイプがタイアップしたミュージックビデオが制作せいさくされた[28][29]

北海道ほっかいどうテレビの『水曜すいようどうでしょう』では、大泉おおいずみひろし鈴井すずい貴之たかゆきが、カブにって日本にっぽん列島れっとうベトナム縦断じゅうだんする企画きかく原付げんつきシリーズ」がおこなわれた[30]

過去かこ販売はんばい車種しゃしゅ

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スーパーカブC100
スーパーカブC100
スーパーカブ70 輸出仕様
スーパーカブ70
輸出ゆしゅつ仕様しよう
スーパーカブ90カスタム 輸出仕様
スーパーカブ90カスタム
輸出ゆしゅつ仕様しよう

排気はいきりょうべつ多数たすうのモデルが製造せいぞうされた。ほんこうでは日本にっぽん国内こくない販売はんばいされたモデルについて解説かいせつおこなう。

  • スーパーカブC100
1958ねん8がつ発売はつばいの50 cc OHVエンジン搭載とうさいモデル。
  • スーパーカブC102
1960ねん4月発売はつばい。C100にセルフスターターモーターを装備そうびしたモデル。
  • スーパーカブC105
1961ねん8がつ発売はつばい上述じょうじゅつしたC100へ2人ふたり乗車じょうしゃ可能かのうとするためエンジン内径ないけいを42 mmへ拡大かくだい排気はいきりょうを54 ccへアップさせたモデル。
  • スーパーカブCD105
1961ねん8がつ発売はつばい上述じょうじゅつしたC105にセルフスターターモーターを装備そうびしたモデル。
  • スーパーカブCM90
1964ねん10がつ発売はつばい。89 cc SOHCエンジン搭載とうさいモデル。
  • スーパーカブC65
1964ねん12月発売はつばい。C105からのモデルチェンジしゃ内径ないけい×行程こうてい = 44.0 × 41.4(mm)・排気はいきりょう63 ccへ拡大かくだいしたSOHCエンジンを搭載とうさいするモデル。
  • スーパーカブ50型式けいしき:C50 → AA01)
1966ねん5がつ発売はつばいされたSOHCエンジン搭載とうさいモデル。1999ねんモデルから型式けいしきめいをBA-AA01に変更へんこう排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうするため燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうちをインジェクションした2007ねんモデルから型式けいしきめいをJBH-AA01に変更へんこう。2012ねん製造せいぞう終了しゅうりょう
  • スーパーカブ70型式けいしき:C70)
1968ねん1月発売はつばい。C65からのフルモデルチェンジしゃ内径ないけい×行程こうてい = 47.0 × 41.4(mm)・排気はいきりょう72 ccのSOHCエンジンを搭載とうさいする。1998ねん12月に発売はつばいされた1999ねんモデルを最後さいご製造せいぞう終了しゅうりょう
  • スーパーカブ90型式けいしき:C90 → HA02)
1968ねん12月発売はつばい型式けいしきC90は内径ないけい×行程こうてい = 50.0 × 45.4(mm)・排気はいきりょう89 ccのSOHCエンジンを搭載とうさいする。
1980ねん3がつのモデルチェンジで型式けいしきをHA02に、搭載とうさいエンジンを内径ないけい×行程こうてい = 47.0 × 49.5(mm)・排気はいきりょう85 ccのSOHCエンジンへ変更へんこう2008ねん製造せいぞう終了しゅうりょう
  • カブ100EX・スーパーカブ100
タイホンダマニュファクチュアリングしゃせい輸入ゆにゅうしゃ内径ないけい×行程こうてい = 50.0 × 49.5(mm)・排気はいきりょう97 ccのSOHCエンジンを搭載とうさいする。
1988ねん1989ねんモデルはカブ100EX(型式けいしき:HA05)。
1993ねん1995ねんモデルはスーパーカブ100(型式けいしき:HA06)。

50・70・90では、装備そうびひんなどのちがいにより以下いかのグレードが設定せっていされた。

  • スタンダード
ロータリー3だんトランスミッションを搭載とうさいするもっともオーソドックスなモデル。
1980ねんモデルからは事故じこ防止ぼうし観点かんてんから、走行そうこうちゅうに3そくからニュートラルにシフトチェンジを防止ぼうしするドラムロックプレートがミッション内部ないぶ追加ついか装備そうびされた。
  • デラックス
スタンダードの豪華ごうかばんでメタリック塗装とそう採用さいよう
  • スーパーデラックス
1982ねんにスタンダードの上級じょうきゅう仕様しようとして発売はつばいされた仕様しようまるみをびたスタンダードとことなり、全般ぜんぱんてきかくばったデザイン・かくがたヘッドライト・大型おおがたスピードメーターを採用さいよう燃料ねんりょうけいはスピードメーターない装備そうびする[ちゅう 30]
スーパーカブ70(72 cc)・スーパーカブ90(85 cc)はセルスターター・キックスターター併設へいせつ。セルスターター機構きこう以外いがい電圧でんあつに6 V・12 Vの相違そういてんはあるが、基本きほんてきにデラックスとどうスペックのエンジンを搭載とうさいする。
スーパーカブ50はセル・キック併用へいよう仕様しようとキックのみの2仕様しよう設定せっていされた。なおどうモデルは4だんトランスミッションのほか、エンジンもスタンダードとことなる最高さいこう出力しゅつりょく5.5 PS / 9000 rpmの4サイクルエコノパワーエンジンを搭載とうさいした。
  • スーパーカスタム
スーパーデラックスの名称めいしょう変更へんこう1983ねんから販売はんばいされた仕様しよう[ちゅう 31]
50 ccモデルはフロントサスペンションにアンチリフト機構きこう追加ついかし、ギアならびに4サイクルエコノパワーエンジンの最高さいこう出力しゅつりょくを5.0 PS / 8000 rpmへ変更へんこう
  • カスタム
スーパーカスタムの名称めいしょう変更へんこう1986ねんから販売はんばいされた仕様しよう
50 ccモデルはキックスターター仕様しよう廃止はいし。セル・キック併用へいよう仕様しようのみとなり、スタンダードとどうスペックの最高さいこう出力しゅつりょく4.5 PS / 7000 rpmエンジン搭載とうさい変更へんこう
  • ビジネス
1985ねん - 1998ねんに50 ccモデルのみで販売はんばいされた。ミッションないのドラムロックプレートをはいし、走行そうこうちゅうぜんシフトチェンジで3そくからニュートラルにシフト変更へんこう可能かのうにしたビジネス仕様しよう
トランスミッション変速へんそくはスタンダードと共通きょうつうだが、スプロケットを変更へんこうし2減速げんそくをカスタムとおな数値すうち変更へんこう
  • ストリート
2001ねんにスタンダードの1バリエーションとして追加ついかされたモデルであるが、好評こうひょうのため2002ねんからストリートとして正式せいしき独立どくりつ2007ねんまで製造せいぞう販売はんばいされた。
スタンダードの車体しゃたいにリトルカブようのカラフルなカラーリングやリヤキャリアを装備そうびする。
排気はいきりょうべつ主要しゅよう最終さいしゅうモデルしょもと
くるまめい スーパーカブ50 スーパーカブ70 スーパーカブ90 スーパーカブ100
グレード カスタム スタンダード デラックス カスタム
モデルイヤー 2007 1998 2002 1995
型式けいしき JBH-AA01 C70 BC-HA02 HA06
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう(mm) 1,835 × 660 × 1,030 1,800 × 660 × 1,010 1,805 × 660 × 1,015 1,855 × 665 × 1,045
ホイールベース 1,175 mm 1,175 mm 1,205 mm
最低さいてい地上ちじょうだか 130 mm 135 mm 130 mm
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1,800 mm 1,900 mm
シートだか 735 mm 745 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 79 kg 81 kg 84 kg 94 kg
乗車じょうしゃ定員ていいん 1人ひとり 2人ふたり
じょう走行そうこう燃費ねんぴ[ちゅう 32] 110.0 km/L 60.6 km/L 60.0 km/L 58.1 km/L
エンジン型式けいしき AA02E C70E HA02E HA05E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 49 cc 72 cc 85 cc 97 cc
内径ないけい×行程こうてい 39.0 mm × 41.4 mm 47.0 mm × 41.4 mm 47.0 mm × 49.5 mm 50.0 mm × 49.5 mm
圧縮あっしゅく 10.0 9.0 9.1 8.8
最高さいこう出力しゅつりょく 3.4 PS (2.5 kW) / 7,000 rpm 6.0 PS / 7,000 rpm 7.0 PS (5.1 kW) / 7,000 rpm 7.5 PS / 8,000 rpm
最大さいだいトルク 0.39 kgf·m (3.8 N·m) / 5,000 rpm 0.68 kgf·m / 5,000 rpm 0.79 kgf·m (7.7 N·m) / 5,500 rpm 0.81 kgf·m / 6,000 rpm
点火てんか方式ほうしき フルトランジスタ CDIマグネトー
燃料ねんりょう供給きょうきゅう 電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち キャブレター
供給きょうきゅう装置そうち型式けいしき PGM-FI PB61 PB5KA PB88
始動しどう方式ほうしき セルフ・キック併用へいよう キック セルフ・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.0 L 3.4 L
潤滑油じゅんかつゆ容量ようりょう 0.8 L 0.9 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合4だん 常時じょうじ噛合3だん 常時じょうじ噛合4だん
1そく 3.181 3.272 2.833
2そく 1.705 1.722 1.647 1.705
3そく 1.238 1.190 1.045 1.181
4そく 0.958 N/A 0.958
1減速げんそく 4.058
最終さいしゅう減速げんそく 3.230 2.571 2.600 2.466
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション(まえ ボトムリンク テレスコピック
サスペンション( スイングアーム
キャスター 26°30′
トレール 75.0 mm 70.0 mm
タイヤ(まえ 2.25-17 33L 2.50-17 38L 2.25-17 33L
タイヤ( 2.50-17 38L 2.50-17 43L
ブレーキ 機械きかいしきリーディングトレーリング(ぜん
税込ぜいこみ価格かかく 236,250えん[ちゅう 33] 178,500えん[ちゅう 33] 194,250えん[ちゅう 33] 221,450えん[ちゅう 34]

新聞しんぶん配達はいたつようとくモデル

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以下いかの2モデルが製造せいぞう販売はんばいされた。

ニュースカブ90
ニュースカブ90

1971ねん3月15にち生産せいさん累計るいけい600まんだい達成たっせい記念きねんとして受注じゅちゅう生産せいさん反響はんきょうおおきさからよく1972ねん正式せいしきモデルとなった[31]

  • 雨天うてん早朝そうちょうでも視認しにんせいたかいイエローの専用せんよう車体しゃたいしょく
  • 防水ぼうすいせいバッグ・大型おおがたキャリアを標準ひょうじゅん装備そうび
  • 電装でんそうを12 Vしセルスターターを搭載とうさい
  • ブレーキライニング材質ざいしつ・サイドスタンドを強化きょうか
  • リヤウインカー移設いせつ
プレスカブ50
プレスカブ50

1988ねん2がつ25にち発売はつばい。スタンダードとグリップヒーターを装備そうびするデラックスの2グレードが製造せいぞうされた。スーパーカブ50と共通きょうつうのマイナーチェンジを実施じっししたため型式けいしきはC50 → AA01。2012ねん製造せいぞう中止ちゅうし

  • だい容量ようりょうフロントバスケット・大型おおがたリヤキャリヤを標準ひょうじゅん装備そうび
  • 積載せきさいおうじてフロントバスケットまえヘッドライトとフロントウインカー配置はいち
  • ハンドルトップにはポジションライトを手元てもととうとして配置はいち
  • サイドスタンド・スイングアーム・リヤサスペンション強化きょうか
  • リヤブレーキみちを130 mmに大型おおがた
  • 完全かんぜん停止ていししなくても3そく → ニュートラルへのチェンジが可能かのうなロータリーしき3だんトランスミッションを搭載とうさい
  • 上記じょうきともない、シフトミス防止ぼうし観点かんてんからメーターないに3そくインジケーターを追加ついか

リトルカブ

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リトルカブ 2007ねんモデル

1997ねん8がつ8にち発売はつばい型式けいしきめいA-C50。排気はいきりょうは49 ccのみとし、おしゃれにりたい若者わかもの女性じょせいならびに年配ねんぱいしゃへのあつかいやすさをもとめていたセグメントを意識いしきしたうえシャリィ販売はんばい中止ちゅうしともな代替だいたい考慮こうりょ開発かいはつされた。当初とうしょはキック始動しどう3だんミッションモデルのみが販売はんばいされたが、1998ねんにはセル・キック併用へいよう4だんミッションモデルの2車種しゃしゅ追加ついかされた。

スーパーカブ50との相違そういてん
  • ホイールみちを17インチから14インチに変更へんこうしシートだかを30 mmげた。このため全長ぜんちょうもやや短縮たんしゅくするなど車体しゃたいがよりコンパクトになった結果けっか小回こまわりのきとあつかいやすさの向上こうじょうはかられた。
  • カラフルなカラーリングをラインナップ。
  • フレームは同一どういつであるが、装着そうちゃくするパーツは随所ずいしょまるみをった独自どくじ装飾そうしょくデザインを採用さいよう。ハンドルまわり・フロントフォーク・前後ぜんごウインカー・チェンジペダル・ブレーキペダル・ステップバー・サイドカバー・レッグシールド・フロントフェンダー・マフラーとう専用せんよう部品ぶひんである。シートやリヤキャリアも車体しゃたいわせていちまわ小型こがたされているが、これらは互換ごかんせいがあり相互そうご交換こうかん可能かのうである。

発売はつばい以下いかのマイナーチェンジを実施じっしした。

  • 1999ねん9がつ:1998ねん排出はいしゅつガス規制きせい[ちゅう 35]対応たいおうするためキャブレターセッティング変更へんこう・ブローバイガス還元かんげん装置そうち搭載とうさい実施じっしした1999ねんモデルに移行いこう型式けいしきめいをBA-AA01に変更へんこう
  • 2007ねん10がつ:2007ねん排出はいしゅつガス規制きせい[ちゅう 36]対応たいおうするため燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうちをインジェクションした2007ねんモデルに移行いこう型式けいしきめいをJBH-AA01に変更へんこう

2012ねん5がつには小型こがたりんしゃ日本にっぽん国外こくがい生産せいさん移管いかん計画けいかくにより一旦いったん生産せいさん終了しゅうりょうとなったが、方針ほうしん見直みなおしにより同年どうねん9がつから熊本くまもと製作所せいさくしょでの生産せいさん再開さいかい。また限定げんていしゃとして2008ねんにカブシリーズ誕生たんじょう50周年しゅうねん記念きねんモデルが、2013ねんどう55周年しゅうねん記念きねんモデルが、2015ねん形状けいじょう立体りったい商標しょうひょう登録とうろく記念きねんモデルが発売はつばいされた。しかし、2016ねん7がつ1にち施行しこうされた欧州おうしゅうEuro4とWMTCを参考さんこうとした規制きせいおよび区分くぶん[32]平成へいせい28ねん排出はいしゅつガス規制きせい[33]をクリアすることがむずかしいことから、平成へいせい24ねん規制きせいもとづ継続けいぞく生産せいさんしゃであるほんモデルは2017ねん8がつ31にちをもって生産せいさん終了しゅうりょうとなった[34]

リトルカブ主要しゅようモデルしょもと
モデルイヤー 1997 1999 2015
グレード 50thアニバーサリーSP キック キック・セル併用へいよう スペシャル
型式けいしき A-C50 BA-AA01 JBH-AA01
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう(mm) 1,775 × 660 × 960
ホイールベース 1,185 mm 1,190 mm
最低さいてい地上ちじょうだか 115 mm
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1,800 mm
シートだか 705 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 78 kg 79 kg 81 kg
乗車じょうしゃ定員ていいん 1人ひとり
30 km/hてい走行そうこう燃費ねんぴ 125.0 km/L 132.0 km/L 113.0 km/L
エンジン型式けいしき C50E AA01E AA02E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 49 cc
内径ないけい×行程こうてい 39.0 mm × 41.4 mm
圧縮あっしゅく 10.0
最高さいこう出力しゅつりょく 4.5 PS / 7,000 rpm 4.0 PS / 7,000 rpm 3.4 PS / 7,000 rpm
最大さいだいトルク 0.52 kgf·m / 4,500 rpm 0.48 kgf·m / 4,500 rpm 0.39 kgf·m / 5,000 rpm
点火てんか方式ほうしき CDIマグネトー フルトランジスタ
燃料ねんりょう供給きょうきゅう キャブレター 電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち
供給きょうきゅう装置そうち型式けいしき PB3B PGM-FI
始動しどう方式ほうしき キック セル・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.0 L 3.4 L
潤滑油じゅんかつゆ容量ようりょう 0.8 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合3だん 常時じょうじ噛合4だん
1そく 3.272 3.181
2そく 1.764 1.705
3そく 1.190 1.238
4そく N/A 0.958
1減速げんそく 4.058
最終さいしゅう減速げんそく 2.785 2.928
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション(まえ ボトムリンク
サスペンション( スイングアーム
キャスター 26°00′
トレール 47.0 mm
タイヤ(まえ 2.50-14 32L
タイヤ( 2.75-14 35P
ブレーキ 機械きかいしきリーディングトレーリング(ぜん
税込ぜいこみ価格かかく 166,950えん[ちゅう 33] 172,200えん[ちゅう 33] 193,200えん[ちゅう 33] 237,6000えん[ちゅう 37]

EBJ-JA07がた

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スーパーカブ110
スーパーカブ110
スーパーカブ110 PRO
スーパーカブ110 PRO
メーターパネル
メーターパネル
90 ccシリーズは自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせいともない2008ねん9がつ生産せいさん終了しゅうりょうとなったが、原付げんつきしゅ小型こがた自動じどうりんしゃ)クラス後継こうけい車種しゃしゅ販売はんばい再開さいかい熱望ねつぼうされた。しかし90 ccが日本にっぽん国内こくないのみの生産せいさんだったことや日本にっぽん国外こくがい生産せいさんされているシリーズ車種しゃしゅが100 - 125 cc中心ちゅうしんだったことから、後継こうけい車種しゃしゅ開発かいはつはスケールメリットのてんから日本にっぽん国外こくがい生産せいさん車両しゃりょう仕様しよう共通きょうつうさせた110 ccモデルとして設定せっていされ、型式けいしきめいEBJ-JA07として設計せっけい開発かいはつされたのがほんモデルである。
このためエンジンおよびパーツの6わり日本にっぽん国外こくがいシリーズ車種しゃしゅ生産せいさん中心ちゅうしんであるタイ王国おうこくから輸入ゆにゅうし、全体ぜんたいてき車体しゃたいてを熊本くまもと製作所せいさくしょおこなった。以下いかの2車種しゃしゅ製造せいぞう販売はんばいされた。
スーパーカブ110
2009ねん6月19にち発売はつばい車体しゃたい番号ばんごうJA07-100****・110****・120****。
車体しゃたいはタイホンダマニュファクチュアリングしゃのドリームをベースにしたことから、国内こくない仕様しようとしてははつとなるパイプおよびピボットプレートのわせによるフレームとフロントサスペンションにテレスコピックしき採用さいよう外装がいそうはプラスチック部品ぶひん多用たようしながらもカブのイメージを最大限さいだいげんのこしたデザインとした。
エンジンもドリーム同様どうようのウェーブと部品ぶひん共通きょうつうさせた109 ccエンジンを採用さいよう最高さいこう出力しゅつりょく日本にっぽん国内こくない規制きせい適合てきごうさせたうえで90 ccより1.2 PS(≒ 0.88 kW)向上こうじょうさせた 8.2 PS(≒ 6.03 kW)をマーク。
トランスミッションも同様どうように2だんクラッチ方式ほうしきの4だん変速へんそく搭載とうさいし、変速へんそく方式ほうしき停止ていしのみロータリーとなる変則へんそくリターンしき採用さいようされた。
またカブシリーズでははつ採用さいようとなるマルチリフレクターヘッドライト・左側ひだりがわプッシュキャンセルウインカー・メインスイッチいち体型たいけいハンドルロックなどが装備そうびされた。
車体しゃたいしょく当初とうしょコスタブルーとアバグリーンの2しょく設定せってい2010ねん2がつ18にちにコルチナホワイトを、同年どうねん8がつ20日はつかにプコブルーとバージンベージュを追加ついかけい5しょくとした。
スーパーカブ110 PRO
2009ねん10がつ16にち発売はつばい車体しゃたい番号ばんごうはJA07-300****。
新聞しんぶん配達はいたつ宅配たくはい用途ようととくさせた1人ひとり専用せんよう設計せっけい以下いか変更へんこう実施じっし
  • フロントキャリアに大型おおがたバスケットとリアキャリヤを搭載とうさい
  • ヘッドライトとフロントウインカーをフロントバスケット前面ぜんめん移設いせつ
  • 前後ぜんごホイールサイズを14インチ
  • 専用せんよう強化きょうかサスペンションを装着そうちゃく
  • 車体しゃたいしょくはコスタブルーのみの設定せってい
また郵政ゆうせい仕様しようとなるスーパーカブ110MDのベース車両しゃりょう[ちゅう 38]でもあり、装備そうびひん一部いちぶのぞ共通きょうつうされた。

小型こがたりんしゃ生産せいさん拠点きょてん海外かいがい移管いかん計画けいかくにより2012ねん生産せいさん終了しゅうりょう[11]

JA07がたスーパーカブしょもと
くるまめい スーパーカブ110 スーパーカブ110 PRO
型式けいしき EBJ-JA07
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう (mm) 1,810 × 715 × 1,045 1,845 × 715 × 1,040
ホイールベース 1,190 mm 1,205 mm
最低さいてい地上ちじょうだか 140 mm 105 mm
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1,800 mm 1,900 mm
シートだか 735 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 93 kg 104 kg
乗車じょうしゃ定員ていいん 2人ふたり 1人ひとり
50 km/hてい走行そうこう燃費ねんぴ[ちゅう 39] 63.5 km/L 66.2 km/L
エンジン型式けいしき JA07E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとうエンジン
そう排気はいきりょう 109 cc
内径ないけい×行程こうてい 50.0 mm × 55.6 mm
圧縮あっしゅく 9.0
最高さいこう出力しゅつりょく 8.2 PS (6.0 kW) / 7,500 rpm
最大さいだいトルク 0.86 kgf·m (8.4 N·m) / 5,500 rpm
点火てんか方式ほうしき フルトランジスタしきバッテリー点火てんか
燃料ねんりょう供給きょうきゅう 電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち(PGM-FI)
始動しどう方式ほうしき セルフ・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.3 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合4だん
1そく 2.615
2そく 1.555
3そく 1.136
4そく 0.916
1減速げんそく 4.058
最終さいしゅう減速げんそく 2.428 2.142
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンションまえ テレスコピック
サスペンション(のち スイングアーム
キャスター 26°50′ 27°20′
トレール 77.0 mm 64.0 mm
タイヤ(まえ 2.25-17 33L 70/100-14 M/C 37P
タイヤ( 2.50-17 43L 80/100-14 M/C 49P
ブレーキ 機械きかいしきリーディングトレーリング(ぜん
製造せいぞう 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう熊本くまもと製作所せいさくしょ
税込ぜいこみ価格かかく[ちゅう 33] 249,900えん 289,800えん

JBH-AA04がた・EBJ-JA10がた

[編集へんしゅう]
EBJ-JA10がたスーパーカブ110

2011ねん発表はっぴょうされた一部いちぶりんしゃ生産せいさん拠点きょてん海外かいがい移管いかん計画けいかくにより、2012ねんに50 cc・110 ccのモデルチェンジと中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく天津てんしん本社ほんしゃ現地げんち法人ほうじんしん大洲おおす本田ほんだたく有限ゆうげん公司こうしSundiro Honda Motorcycle Co.,Ltd.)へ生産せいさん移管いかん同時どうじ実施じっししたのがほんモデルである。

ベースは2011ねんにタイで発表はっぴょうされたドリーム110i[ちゅう 40] で、以下いか日本にっぽんけとされた仕様しよう特徴とくちょうがある。

  • 車体しゃたいを50 ccモデル・110 ccモデルで共用きょうよう
  • 本来ほんらい2人ふたりりシートからシングルシート + リヤキャリアに変更へんこう
  • 尾灯びとうおよびテールウインカーのデザインを変更へんこう
  • メーターからギアポジションインジケーター廃止はいししスピードスケールを変更へんこう

この結果けっか型式けいしきは50 ccモデルがJBH-AA04、110 ccモデルがEBJ-JA10となり以下いかのスケジュールで発表はっぴょう発売はつばいされた。

スーパーカブ110

2012ねん2がつ20日はつか発表はっぴょう同年どうねん3がつ16にち発売はつばいぜんモデルからは以下いか変更へんこう実施じっし

  • フレーム剛性ごうせい見直みなおし。
  • ホイールベースを20 mm延長えんちょう
  • エンジンをていちゅう回転かいてんトルク重視じゅうし特性とくせい変更へんこう

車体しゃたいしょくはスマートブルーメタリック・パールシルキーホワイト・パールバリュアブルブルー・バージンベージュ・パールプロキオンブラックの5しょく設定せってい

スーパーカブ50

2012ねん5がつ17にち発表はっぴょう同月どうげつ25にち発売はつばい。110との差異さい多少たしょうあるものの基本きほんてきには共用きょうようするどういち車体しゃたいである。このことから50 ccモデルでは54ねん歴史れきしはじめて車体しゃたい構造こうぞうとエンジンの内径ないけい×行程こうてい完全かんぜん刷新さっしんされ、パイプ・ピボットによるバックボーンフレームやテレスコピックしきフロントサスペンションの装備そうび、セルフスターター・4だんトランスミッションが標準ひょうじゅん搭載とうさいとされたが、車体しゃたい上位じょうい車種しゃしゅのものであることから車両しゃりょう重量じゅうりょう大幅おおはば増加ぞうかした。

スーパーカブ50プロ スーパーカブ110プロ

2012ねん7がつ17にち発表はっぴょう同年どうねん9がつ15にち発売はつばい。110 ccモデルは先代せんだいJA07がたのフルモデルチェンジ、50 ccモデルはプレスカブからの発展はってんてき統合とうごう位置いちづけとされた。

JA07がたからは、サスペンションストロークのアップ・メーターケースに作業さぎょうとう設置せっち・フロントバスケットのフロントマウントなどの改良かいりょう実施じっし車体しゃたいしょくはパールバリュアブルブルーのみの設定せってい

ほんモデルチェンジにより20,000えんきょう - 50,000えんじゃく販売はんばい価格かかく引下ひきさげも実施じっしされたが、2017ねん8がつ31にちをもって上述じょうじゅつしたリトルカブならびに後述こうじゅつするクロスカブと同様どうよう理由りゆう生産せいさん終了しゅうりょう[34]

2012ねんモデルしょもと
くるまめい スーパーカブ50 スーパーカブ50 プロ スーパーカブ110 スーパーカブ110 プロ
型式けいしき JBH-AA04 EBJ-JA10
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう(mm) 1,915 × 700 × 1,050 1,900 × 720 × 1,050 1,915 × 700 × 1,050 1,900 × 720 × 1,050
ホイールベース 1,215 mm 1,225 mm 1,210 mm 1,225 mm
最低さいてい地上ちじょうだか 135 mm 130 mm 135 mm 130 mm
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1,900 mm
シートだか 735 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 95 kg 106 kg 98 kg 107 kg
乗車じょうしゃ定員ていいん 1人ひとり 2人ふたり 1人ひとり
じょう走行そうこう燃費ねんぴ[ちゅう 41] 110.0 km/L 95.0 km/L 63.5 km/L 66.0 km/L
エンジン型式けいしき AA04E JA10E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 49 cc 109 cc
内径ないけい×行程こうてい 37.8 mm × 44.0 mm 50.0 mm × 55.6 mm
圧縮あっしゅく 10.0 9.0
最高さいこう出力しゅつりょく 3.7 PS (2.7 kW) / 7,500 rpm 8.0 PS (5.9 kW) / 7,500 rpm
最大さいだいトルク 0.39 kgf·m (3.8 N·m) / 5,500 rpm 0.87 kgf·m (8.5 N·m) / 5,500 rpm
点火てんか方式ほうしき フルトランジスタしきバッテリー点火てんか
燃料ねんりょう供給きょうきゅう 電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち(PGM-FI)
始動しどう方式ほうしき セルフ・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.3 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合4だん
1そく 3.181 2.615
2そく 1.705 1.555
3そく 1.190 1.136
4そく 0.916
1減速げんそく 4.058
最終さいしゅう減速げんそく 3.538 3.307 2.500 2.142
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション(まえ テレスコピック
サスペンション( スイングアーム
キャスター 26°30′
トレール 71.0 mm 57.0 mm 73.0 mm 57.0 mm
タイヤ(まえ 60/100-17 M/C 37P 70/100-14 M/C 37P 70/90-17 M/C 38P 70/100-14 M/C 37P
タイヤ( 80/100-14 M/C 49P 80/90-17 M/C 44P 80/100-14 M/C 49P
ブレーキ 機械きかいしきリーディングトレーリング(ぜん
製造せいぞう しん大洲おおす本田ほんだたく有限ゆうげん公司こうし
税込ぜいこみ価格かかく[ちゅう 33] 187,950えん 208,950えん 228,900えん 249,900えん

派生はせい車種しゃしゅ

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くるまめいもしくはペットネームにカブふくむモデルは以下いかの4種類しゅるい製造せいぞう販売はんばいされた。

スポーツカブ
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スポーツカブC110
ホンダコレクションホール所蔵しょぞうしゃ
  • スポーツカブC110[35]
1960ねん昭和しょうわ35ねん)10がつ発売はつばい。C100のエンジンに、ハイカムシャフト・圧縮あっしゅく9.5・ハイコンプピストン大型おおがたアルミせいシリンダーヘッド・サイドドラフトキャブレターならびにロングインテークマニホールドオイルライン変更へんこうなどのチューンを施工しこうして最高さいこう出力しゅつりょく4.3 → 5 PS / 9,500 rpm・最大さいだいトルク0.33 → 0.39 kgf·m / 8,000 rpmへアップさせたうえで、しん設計せっけいのフレーム・バーハンドル・マニュアルクラッチ・ギア見直みなおした3そくマニュアルトランスミッション・アップマフラー・大型おおがたセミダブルシート・ラバーき6 L燃料ねんりょうタンクを装着そうちゃくするスポーツモデル。1964ねん昭和しょうわ39ねん)にマニュアルトランスミッションを4そく変更へんこうするマイナーチェンジを実施じっし
  • スポーツカブC110S
1961ねん昭和しょうわ36ねん)8がつ発売はつばい上述じょうじゅつしたスポーツカブC110へアップハンドル装着そうちゃくならびにシングルシート + リヤキャリアを装着そうちゃくしたモデル。
  • スポーツカブC115
1961ねん昭和しょうわ36ねん)10がつ発売はつばい上述じょうじゅつしたスポーツカブC110へ2人ふたり乗車じょうしゃ可能かのうとするため54 ccエンジンを搭載とうさいしたモデル。
  • スポーツカブCS90[36]
1964ねん昭和しょうわ39ねん)7がつ発売はつばいしん設計せっけいの89 cc SOHCエンジンを搭載とうさいするスポーツカブC115からの実質じっしつてきフルモデルチェンジしゃ。18インチホイール・前輪ぜんりんテレスコピックフォークを装着そうちゃくする。1965ねん昭和しょうわ40ねん)にリヤキャリア・フルチェーンカバーを装着そうちゃくするCS90-2、さらに脱着だっちゃくしきピリオンシートを装備そうびするCS90-3を追加ついかするが、1966ねん昭和しょうわ41ねん)のマイナーチェンジでベンリイCS90くるまめい変更へんこう
  • スポーツカブCS65
1964ねん昭和しょうわ39ねん)12月発売はつばい。C65同様どうようのSOHCエンジン搭載とうさい上述じょうじゅつしたCS90とはことなり前輪ぜんりんサスペンションはボトムリンクしきとなる。1966ねん昭和しょうわ41ねん)のマイナーチェンジでベンリイCS65くるまめい変更へんこう
  • スポーツカブCS50
1965ねん昭和しょうわ40ねん発売はつばい上述じょうじゅつしたCS65の車体しゃたい搭載とうさいされるSOHCエンジンの内径ないけいを44 → 39 mmへ縮小しゅくしょうし、排気はいきりょうを49 ccへダウンさせたモデル。最高さいこう出力しゅつりょく5.2 PS / 10,250 rpm。1967ねん昭和しょうわ42ねん)にベンリイSS50へのフルモデルチェンジを実施じっし生産せいさん終了しゅうりょう
ハンターカブ
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ポートカブ
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連結れんけつ子会社こがいしゃホンダアクセス[ちゅう 42]製造せいぞうする純正じゅんせいオプションとなるカスタマイズパーツを装着そうちゃくするモデル[37]くるまめいはサイドカバーの形状けいじょう野菜やさいカブていることに由来ゆらいする[37]

1993ねん平成へいせい5ねん)4がつ20日はつかにフロントマスコット・フロントエンブレム・オリジナルシート・レッグシールド・カブラサイドカバー・ミニキャリア・カブラマーク・専用せんようデザインヘルメットなどぜん12アイテムを販売はんばいてん装着そうちゃくオプションとして発売はつばい1995ねん平成へいせい7ねん)のだい31かい東京とうきょうモーターショーにCT110をイメージしたハンターカブラ参考さんこう出品しゅっぴんし、のち市販しはん1999ねん平成へいせい11ねん)のだい33かい東京とうきょうモーターショーにはダートトラックレース仕様しようにカスタマイズしたダートカブラ参考さんこう出品しゅっぴん[ちゅう 43]。また1998ねん平成へいせい10ねん)にはリトルカブたい応用おうようリトルカブラならびに車両しゃりょうこみとするコンプリートモデルを限定げんていしゃとして販売はんばい[31]おこなうなどバリエーションを拡大かくだいした[37]

2000年代ねんだい以降いこうは、サードパーティせいパーツも豊富ほうふになったこと。ホンダアクセスがオートバイよう純正じゅんせいオプションパーツの製造せいぞう販売はんばいから撤退てったいしたこともあり[ちゅう 44]、2012ねん平成へいせい24ねん)の50 cc・110 ccモデル製造せいぞう開始かいしともな販売はんばい終了しゅうりょうとなった。

現行げんこう販売はんばい車種しゃしゅ

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以下いかのモデルが製造せいぞう販売はんばいされる。

2018ねんモデル

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NBC110MDFR 2THがたスーパーカブ110 (タイ仕様しよう)

平成へいせい28ねん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうさせた2012ねんモデルからのフルモデルチェンジしゃで、2017ねん10がつ19にち発表はっぴょう同年どうねん11がつ10日とおか発売はつばい[12]

搭載とうさいされるエンジンはキャリーオーバーのAA04E・JA10Eがたであるが、以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっしした。

ぜんモデル共通きょうつう
  • 車体しゃたいデザインを全面ぜんめん変更へんこう(JBH-AA01がた・EBJ-JA07がた類似るいじしたデザインに回帰かいき
  • 生産せいさん拠点きょてん熊本くまもと製作所せいさくしょ移管いかん
  • ヘッドライトLED
  • 交換こうかんしきオイルフィルターを追加ついか
  • ドレンボルトにスクリーンフィルターを配置はいち
  • オイルレベルゲージを挿入そうにゅうガイドもうけた形状けいじょう変更へんこう
  • シートのウレタン素材そざいそこばん形状けいじょう最適さいてき
110 ccモデル
  • ドライブチェーンをサイズアップ(420→428)
プロ
  • エンジン停止ていしでもキーをオンすることで使用しよう可能かのうなポジションランプを搭載とうさい

モデルバリエーションは以下いかの4モデルが設定せっていされた。

  • スーパーカブ50型式けいしきめい:2BH-AA09)
  • スーパーカブ110型式けいしきめい:2BJ-JA44)
  • スーパーカブ50プロ型式けいしきめい:2BH-AA07)
  • スーパーカブ110プロ型式けいしきめい:2BJ-JA42)

また上述じょうじゅつ4モデルとはべつ以下いか仕様しよう存在そんざいする。

タイ王国おうこく仕様しよう

タイ・ホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドThai Honda Manufacturing Co., Ltd)が製造せいぞうするモデルコードNBC110MDFK TH[ちゅう 45]。2018ねんモデルからほんモデルがベースとなっており、2人ふたりりシート標準ひょうじゅん装備そうび一方いっぽう交換こうかんしきオイルフィルターの採用さいようならびにスペックに若干じゃっかん相違そういがあるもののほぼ同一どういつ車体しゃたい構成こうせいSUPER CUBくるまめいかつJapanese Forever Retroのコンセプトならびにキャッチコピーで2018ねん1がつ16にち発表はっぴょうされた[39]

天気てんき』ver.

2019ねん公開こうかいされたアニメーション映画えいが天気てんき』に登場とうじょうするキャラクターの 須賀すか 夏美なつみ(すが なつみ)が所有しょゆうする設定せっていの2BJ-JA44がたスーパーカブ110で車体しゃたいしょく実在じつざいしない NATSUMI PINK[40]のカラーリング[ちゅう 46]ほどこされた架空かくうのモデル[40]

どう作品さくひん鑑賞かんしょうした本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう顧客こきゃくフリーマガジンHonda Magazine編集へんしゅう感動かんどう実車じっしゃでの忠実ちゅうじつ再現さいげん企画きかくホンダモーターサイクルジャパン車体しゃたい提供ていきょうし、ものづくりセンター(もとりんR&Dセンター)が市販しはんしゃ同様どうようおな開発かいはつ体制たいせいでワンオフ製作せいさく映画えいが制作せいさくスタッフとのコラボレーション実現じつげん同年どうねん9がつから開催かいさいされた『天気てんきてん展示てんじ公開こうかいされた[41][40]

ほんバージョンの市販しはん予定よてい当初とうしょないとされていたが[40]、2020ねん4がつ6にち開始かいしした本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうのバイクレンタルシステムHondaGO BIKE RENTAL原付げんつきしゅクラスでレンタル専用せんようモデルとして設定せっていされた[43]。レンタル専用せんようモデルは、専用せんようステッカーが装着そうちゃくされるほか、2020ねんモデルをベースとするためテールランプが二輪車にりんしゃとう火器かき基準きじゅんかんする法規ほうき対応たいおうほどこしたタイプへ変更へんこうするなど、ワンオフで製作せいさくされたものとは若干じゃっかん差異さいがあるものの同年どうねん6がつまつまでに日本にっぽん国内こくないやく250てんでの利用りよう可能かのうとなった[44]ほんモデルは好評こうひょうにつき同年どうねん7がつ23にちから同年どうねん10がつ31にちまで受注じゅちゅう期間きかん限定げんていうえ50・110モデルがHondaGO BIKE RENTAL加盟かめいてんのみで市販しはんされた[42]

遍歴へんれき
[編集へんしゅう]
2017ねん10がつ19にち発表はっぴょう 同年どうねん11がつ10日とおか発売はつばい[12]

以下いか車体しゃたいしょく設定せってい

  • スーパーカブ50
    •  パールシャイニングイエロー
    •  バージンベージュ
    •  ムーンストーンシルバーメタリック
    •  タスマニアグリーンメタリック
    •  アーベインデニムブルーメタリック
  • スーパーカブ110
    •  グリントウェーブブルーメタリック
    •  クラシカルホワイト
    •  バージンベージュ
    •  タスマニアグリーンメタリック
    •  アーベインデニムブルーメタリック
  • スーパーカブ50プロ/スーパーカブ110プロ
    •  セイシェルナイトブルー
スーパーカブ110
60周年しゅうねんアニバーサリーモデル
2018ねん8がつ1にち発表はっぴょう

同日どうじつから同年どうねん10がつ31にちまでの受注じゅちゅう期間きかん限定げんてい以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっしした60周年しゅうねんアニバーサリーをスーパーカブ50/110に設定せってい標準ひょうじゅんモデルにたいして税込ぜいこみ10,800えんだか同年どうねん11がつ22にち発売はつばい[45]

  • 専用せんよう車体しゃたいしょく マグナレッド
  • 60周年しゅうねん記念きねんエンブレムをサイドカバーとキーにそれぞれ採用さいよう
  • ツートーン仕様しようシート
  • リヤキャリアをブラック塗装とそう
2019ねん2がつ26にち発表はっぴょう

同日どうじつから同年どうねん6がつ30にちまでの受注じゅちゅう期間きかん限定げんてい以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっししたストリートをスーパーカブ50/110に設定せってい標準ひょうじゅんモデルにたいして税込ぜいこみ10,800えんだか同年どうねん3がつ15にち発売はつばい[46]

  • 専用せんよう車体しゃたいしょく ボニーブルー/ ハーベストベージュ
  • レッグシールドをそれぞれの車体しゃたいしょく同色どうしょく
  • サイドカバー・クランクケースカバー・リヤキャリア・前後ぜんこうハブ・スイングアーム・チェーンケースをブラック塗装とそう
  • フロントカバーエンブレム・メーター縁取へりとりリングをクロームメッキ施工しこう
  • シート後部こうぶ側面そくめんしろのパイピングをほどこしたモノグラムデザインツートーンシート
  • 歴代れきだいモデルに採用さいようされたロゴやスーパーカブをしきした図案ずあんなどをあしらったスペシャルキー
2020ねん4がつ17にち発表はっぴょう 同年どうねん5がつ22にち発売はつばい

110・110プロで以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっし[47]

  • 二輪車にりんしゃとう火器かき基準きじゅんかんする法規ほうき対応たいおうほどこしたテールランプ変更へんこう
  • 110の車体しゃたいしょく以下いかのバリエーションを追加ついか
    •  パールフラッシュイエロー
2020ねん7がつ7にち発表はっぴょう

同月どうげつ23にちから同年どうねん10がつ31にちまで受注じゅちゅう期間きかん限定げんていうえで50・110モデルに上述じょうじゅつした天気てんき』ver.設定せっていしHondaGO BIKE RENTAL加盟かめいてんのみで販売はんばい[42]

  • 専用せんよう車体しゃたいしょく サマーピンク[ちゅう 47]
  • 専用せんようステッカーをレッグシールド内側うちがわ上部じょうぶ配置はいち
  • シートは専用せんようのブラウンしょく
2022ねん3がつ28にち発表はっぴょう

110で以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっしし、型式けいしきめいが8BJ-JA59に変更へんこうとなった[48]

  • 最新さいしん排出はいしゅつガス規制きせいれい2ねんはいガス規制きせい)に対応たいおうしたしんエンジン(JA59Eがた)を搭載とうさい
  • 前輪ぜんりんディスクブレーキ標準ひょうじゅん装備そうび
  • フロントのみに作用さようするABS採用さいよう
  • 前後ぜんごキャストホイールチューブレスタイヤ採用さいよう
  • メーターないにギアポジションや時計とけいなどを表示ひょうじする機能きのう追加ついか
  • アーベインデニムブルーメタリックの車体しゃたいしょく廃止はいし
2022ねん4がつ15にち発表はっぴょう

110プロで110にじゅんじた仕様しよう変更へんこう実施じっしし、型式けいしきめいが8BJ-JA61に変更へんこうとなった[49]

2022ねん5がつ19にち発表はっぴょう

50・50プロで以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっし[50]

  • マフラープロテクターおよびリアキャリア(50のみ)のぬりしょくをブラックに変更へんこう
  • 50の車体しゃたいしょく変更へんこう(パールシャイニングイエロー、ムーンストーンシルバーメタリック、アーベインデニムブルーメタリックを廃止はいしし、グリントウェーブブルーメタリックを追加ついか)。
しょもと
[編集へんしゅう]
2022ねんモデルしょもと[48][50]
くるまめい スーパーカブ50 スーパーカブ50プロ スーパーカブ110 スーパーカブ110プロ
型式けいしき 2BH-AA09 2BH-AA07 8BJ-JA59 8BJ-JA61
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう(mm) 1,860 × 695 × 1,040 1,860 × 720 × 1,050 1,860 × 705 × 1,040 1,860 × 730 × 1,065
ホイールベース 1,210 mm 1,225 mm 1,205 mm 1,225 mm
最低さいてい地上ちじょうだか 135 mm 131 mm 138 mm 130 mm
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1,900 mm
シートだか 735 mm 740 mm 738 mm 740 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 96 kg 108 kg 101 kg 111 kg
乗車じょうしゃ定員ていいん 1人ひとり 2人ふたり 1人ひとり
じょう走行そうこう燃費ねんぴ[ちゅう 48] 105.0 km/L 93.0 km/L 68.0 km/L 68.5 km/L
WMTCモード(クラス1) 69.4 km/L 67.9 km/L 67.4 km/L
エンジン型式けいしき AA04E JA59E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 49 cc 109 cc
内径ないけい×行程こうてい 37.8 mm × 44.0 mm 47.0 mm × 63.1 mm
圧縮あっしゅく 10.0 10.0
最高さいこう出力しゅつりょく 3.7 PS (2.7 kW) / 7,500 rpm 8.0 PS (5.9 kW) / 7,500 rpm
最大さいだいトルク 0.39 kgf·m (3.8 N·m) / 5,500 rpm 0.90 kgf·m (8.8 N·m) / 5,500 rpm
点火てんか方式ほうしき フルトランジスタしきバッテリー点火てんか
燃料ねんりょう供給きょうきゅう 電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち(PGM-FI)
始動しどう方式ほうしき セルフ・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.3 L 4.1 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合4だん
1そく 3.181 3.142
2そく 1.705 1.833
3そく 1.190 1.333
4そく 0.916 1.071
1減速げんそく 4.058 3.421
最終さいしゅう減速げんそく 3.538 3.307 2.500 2.142
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション(まえ テレスコピック
サスペンション( スイングアーム
キャスター 26°30′
トレール 72.0 mm 57.0 mm 73.0 mm 57.0 mm
タイヤ(まえ 60/100-17 M/C 37P 70/100-14 M/C 37P 70/90-17 M/C 38P 70/100-14 M/C 37P
タイヤ( 80/100-14 M/C 49P 80/90-17 M/C 50P 80/100-14 M/C 49P
ブレーキ(まえ 機械きかいしきリーディングトレーリング 油圧ゆあつしきディスク(ABS)
ブレーキ( 機械きかいしきリーディングトレーリング
製造せいぞう 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう熊本くまもと製作所せいさくしょ
税込ぜいこみ価格かかく[ちゅう 37] 247,500えん 269,500えん 302,500えん 346,500えん

クロスカブ

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使つか勝手がってさや信頼しんらいせいたかさなどからビジネスユースだけでなく、ひと個性こせい演出えんしゅつするアイテムとしても愛用あいようされてきたスーパーカブの趣味しゅみせいをよりフィーチャーし、アウトドアスタイリングをもたせたしん感覚かんかくのクロスオーバータイプ[51]。2012ねん生産せいさん終了しゅうりょうとなった海外かいがい輸出ゆしゅつ仕様しようのCT110(ハンターカブ)の実質じっしつてき後継こうけい位置付いちづけられ[52]、2012ねんモデルをベースにした初代しょだいならびに2018ねんモデルをベースにした2代目だいめ存在そんざいする。

スーパーカブとはフレームを共用きょうようしながらもポップなカラーリング・スチールせいフェンダー・大型おおがたアップハンドル・独立どくりつタイプのまるがたヘッドライトなどを装着そうちゃくして差別さべつ実施じっしした[53][54]。またリヤドラムブレーキみちを130 mmに大型おおがたしたうえで、最低さいてい地上ちじょうだか標準ひょうじゅんモデルに比較ひかくしてEBJ-JA10がたでは20 mmたかい155 mm[55]、2BJ-JA45がたでは157 mmに設定せってい[54]。ステップもオフロードでの使用しよう考慮こうりょしたたおせしき採用さいようする[56][54]

EBJ-JA10がた
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クロスカブ110(JA10型)
クロスカブ110(JA10がた

2012ねんモデルならびにオーストラリア郵政ゆうせいモデルのNBC110 POSTIEをベースにした初代しょだいモデルで[57]くるまめいクロスカブである[58]ほんモデルはしん大洲おおす本田ほんだたく有限ゆうげん公司こうしによる生産せいさんならびに排気はいきりょう109 ccモデルのみが設定せっていされ型式けいしき共通きょうつうのEBJ-JA10であるが、車体しゃたい番号ばんごうはJA10-400****に区分くぶんされる。またCT110とはことなり、ふく変速へんそく搭載とうさいであり、レッグシールドを装備そうびするという差異さいがある。

遍歴へんれき
2012ねん11月11にち

東京とうきょうみなと南青山みなみあおやまのHondaウエルカムプラザ青山あおやま開催かいさいされたカフェカブ青山あおやま 2012コンセプトモデルとしてはつ公開こうかい[52]

2013ねん5がつ22にち発表はっぴょう 同年どうねん6がつ14にち発売はつばい[58]

年間ねんかん販売はんばい目標もくひょう3,000だい以下いか車体しゃたいしょく設定せってい

  •  パールコーンイエロー
  •  ファイティングレッド
2014ねん12月5にち発表はっぴょう 同月どうげつ12にち発売はつばい[59]

以下いか車体しゃたいしょく追加ついか

  •  ボスグレーメタリック
2017ねん8がつ31にち

上述じょうじゅつしたリトルカブならびに2012ねんモデルと同様どうよう理由りゆう生産せいさん終了しゅうりょう[34]

2BJ-JA45がた(→8BJ-JA60がた)・2BH-AA06がた
[編集へんしゅう]
クロスカブ110(JA60がた

平成へいせい28ねん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス適合てきごうのフルモデルチェンジを実施じっしした2代目だいめモデル。上述じょうじゅつした2018ねんモデル同様どうよう生産せいさん拠点きょてん熊本くまもと製作所せいさくしょ移管いかんならびにヘッドライトLED・オイルフィルター装着そうちゃくなど改良かいりょうのほか、事実じじつじょうのリトルカブの後継こうけいとしてあらたに50 ccモデルを追加ついかしたことからくるまめいが、クロスカブ110クロスカブ50となった[54]型式けいしきめいは110が2BJ-JA45、50が2BH-AA06であるが[54]、110はスーパーカブ110をベース[ちゅう 49]にするため前後ぜんご17インチ、50はスーパーカブ50プロをベースにするため前後ぜんご14インチとしたほか、初代しょだいモデルからは以下いか差異さいがある[54]

  • 110は乗車じょうしゃ定員ていいんを1めい → 2めい変更へんこうしスイングアームにタンデムステップを装着そうちゃく
  • 110はホイールリムならびにブレーキハブにマッドブラック塗装とそう施工しこう
  • あらたにマッドガードを標準ひょうじゅん装備そうびし50は前輪ぜんりんに110は前後ぜんご装着そうちゃく
  • レッグシールドを廃止はいし
  • ボディーりょうサイドにはず可能かのうなサイドカバーを採用さいよう
  • マフラーにスリットがはいったヒートガードを装着そうちゃく
遍歴へんれき
2017ねん10がつ17にち - 11月5にち

だい45かい東京とうきょうモーターショーに市販しはん予定よていしゃとしてクロスカブ110を展示てんじ[57]

2018ねん2がつ5にち発表はっぴょう 同月どうげつ23にち発売はつばい[54]

50・110あわ年間ねんかん販売はんばい目標もくひょう5,200だいとし以下いか車体しゃたいしょく設定せってい

  •  マグナレッド
  •  クラシカルホワイト(50のみ)
  •  パールシャイニングイエロー(110のみ)
  •  カムフラージュグリーン(110のみ)
2019ねん3がつ12にち発表はっぴょう[60]

同年どうねん6がつ21にち発売はつばいで50・110にくまモンバージョン追加ついか

  •    専用せんよう車体しゃたいしょく
  • 価格かかく標準ひょうじゅんしゃたいして消費しょうひぜい8 %こみ10,800えんだか
  • 年間ねんかん販売はんばい目標もくひょう2,700だい

同年どうねん7がつ19にち発売はつばい従来じゅうらいかくモデルの専用せんようしょくであったクラシカルホワイトならびにカムフラージュグリーンを50・110の共通きょうつうしょく変更へんこう

  • 年間ねんかん販売はんばい目標もくひょう5,000だい
2020ねん4がつ17にち発表はっぴょう 同年どうねん6がつ19にち発売はつばい

110で以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっし[47]

  • 二輪車にりんしゃとう火器かき基準きじゅんかんする法規ほうき対応たいおうほどこしたテールランプへ変更へんこう
  • マグナレッドの車体しゃたいしょく廃止はいし
2021ねん5がつ14にち発表はっぴょう 同年どうねん7がつ22にち発売はつばい

110の新規しんき車体しゃたいしょくとして プコブルーを2000だい限定げんてい発売はつばい[61]

2022ねん3がつ28にち発表はっぴょう 同年どうねん4がつ14にち発売はつばい

110で以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっしし、型式けいしきめいが8BJ-JA60に変更へんこうとなった[48]

  • れい2ねん排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうしたしんエンジン(JA59Eがた)を搭載とうさい
  • 前輪ぜんりんディスクブレーキを標準ひょうじゅん装備そうび
  • フロントのみに作用さようするABSを採用さいよう
  • 前後ぜんごにキャストホイールとチューブレスタイヤを採用さいよう
  • メーターないにギアポジションや時計とけいなどを表示ひょうじする機能きのう追加ついか
  • 従来じゅうらい車体しゃたいしょく刷新さっしんし、限定げんていしょくだったプコブルーを定番ていばんしょく採用さいようしたうえで、 マットアーマードグリーンメタリックと パールディープマットグレー、 グラファイトブラック(くまモンバージョン専用せんようしょく)に変更へんこう
2022ねん5がつ19にち発表はっぴょう 同年どうねん6がつ27にち発売はつばい

50で以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっし[50]

  • マフラープロテクターのぬりしょくをブラックに変更へんこう
  • 車体しゃたいしょくを110で採用さいようしたマットアーマードグリーンメタリックとパールディープマットグレー、グラファイトブラック(くまモンバージョン専用せんようしょく)に変更へんこう
しょもと
[編集へんしゅう]
くるまめい クロスカブ クロスカブ110 クロスカブ50
モデルイヤー 2013[58][59] 2022[48][50]
型式けいしき EBJ-JA10 8BJ-JA60 2BH-AA06
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう(mm) 1,945 × 815 × 1,150 1,935 × 795 × 1,110 1,840 × 720 × 1,090
ホイールベース(mm) 1,225 1,230 1,225
最低さいてい地上ちじょうだか(mm) 155 163 131
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい(mm) 1,900 2,000 1,900
シートだか(mm) 784 740
車両しゃりょう重量じゅうりょう(kg) 105 107 100
乗車じょうしゃ定員ていいんひと 1 2 1
じょう走行そうこう燃費ねんぴ[ちゅう 48] 62.5 km/L 67.0 km/L 94.0 km/L
WMTCモード(クラス1) 67.9 km/L 67.9 km/L 69.4 km/L
エンジン型式けいしき JA10E JA59E AA04E
構造こうぞう 空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 109 cc 49 cc
内径ないけい×行程こうてい(mm) 50.0 × 55.6 47.0 × 63.1 37.8 × 44.0
圧縮あっしゅく 9.0 10.0
最高さいこう出力しゅつりょく 8.0 PS (5.9 kW) / 7,500 rpm 3.7 PS (2.7 kW) / 7,500 rpm
最大さいだいトルク 0.87 kgf·m (8.5 N·m) / 5,500 rpm 0.90 kgf·m (8.8 N·m) / 5,500 rpm 0.39 kgf·m (3.8 N·m) / 5,500 rpm
点火てんか方式ほうしき フルトランジスタしきバッテリー点火てんか
燃料ねんりょう供給きょうきゅう PGM-FI電子でんししき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち
始動しどう方式ほうしき セルフ・キック併用へいよう
潤滑じゅんかつ方式ほうしき あつおく飛沫しぶき併用へいようしき
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 4.3 L 4.1 L 4.3 L
クラッチ 自動じどう遠心えんしん
変速へんそく方式ほうしき リターン(停止ていしのみロータリー)
トランスミッション 常時じょうじ噛合4だん
1そく 3.181 3.142 2.615
2そく 1.705 1.833 1.555
3そく 1.190 1.333 1.136
4そく 0.916 1.071 0.916
1減速げんそく 4.058 3.421 4.058
2減速げんそく 2.642 3.307
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション(まえ テレスコピック
サスペンション( スイングアーム
キャスター 27°00′ 26°00′
トレール(mm) 82.0 78.0 57.0
タイヤ(まえ 2.75-17 41P 80/90-17 M/C 41P 70/100-14 M/C 37P
タイヤ( 80/100-14 M/C 49P
ブレーキ(まえ 機械きかいしきリーディングトレーリング 油圧ゆあつしきディスク(ABS) 機械きかいしきリーディングトレーリング
ブレーキ( 機械きかいしきリーディングトレーリング
製造せいぞう しん大洲おおす本田ほんだたく有限ゆうげん公司こうし 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう熊本くまもと製作所せいさくしょ
税込ぜいこみ価格かかく[ちゅう 50] 286,200えん 363,000えん 308,000えん
スーパーカブ C125
スーパーカブ C125

型式けいしきめい2BJ-JA48[62]後述こうじゅつするコンセプトモデル1おくだい記念きねんしゃ同様どうよう意図いと製作せいさくされ、2017ねんだい45かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴん[63]、2018ねん06がつ28にちタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドThai Honda Manufacturing Co., Ltd.)が製造せいぞうし、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう輸入ゆにゅう事業じぎょうしゃとなるかたち同年どうねん9がつ14にちから販売はんばい開始かいしされることが発表はっぴょうされた排気はいきりょう124 ccのモデルである[62]

快適かいてき上質じょうしつをコンセプトにキャストホイール・前輪ぜんりんディスクブレーキ・スチールせいリヤフェンダーを装着そうちゃくするほか、余裕よゆうのあるはしりを目指めざしバックボーンフレームに搭載とうさいされるJA48Eがた空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとうまえかたぶけ80°シリンダーエンジンの内径ないけい×行程こうてい = 52.4 × 57.9(mm)・圧縮あっしゅく9.3・排気はいきりょう124 cc・PGM-FI電子でんし制御せいぎょしき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうちによる燃料ねんりょう供給きょうきゅうはグロムようJC75Eがた・モンキー125ようJB02Eがた共通きょうつう[ちゅう 51]であり、出力しゅつりょく特性とくせいほんモデルようにチューニングし最高さいこう出力しゅつりょく7.1 kW〔9.7 PS〕/ 7,500 rpm・最大さいだいトルク10 N·m〔1.0 kgf·m〕/ 5,000 rpmのスペックを発揮はっき[62]。また始動しどう方式ほうしきはキックスターターを廃止はいしほんシリーズはつのセルフしきのみとしたほか、コンポーネンツや基本きほん設計せっけい一部いちぶは2BJ-JC75がたグロム・2BJ-JB02がたモンキー125と共用きょうようしており[ちゅう 51][ちゅう 52]、4そくマニュアルトランスミッションは共通きょうつう[ちゅう 53]。なお1/2減速げんそくは 3.363 / 2.571 にしたほか、燃料ねんりょうタンク容量ようりょうは3.7 Lに設定せっていした[62][ちゅう 54][ちゅう 55]

車体しゃたい初代しょだいモデルC100をモチーフにし、車体しゃたいしょく同様どうよう パールニルタバブルーのみを設定せってい、さらにエンブレムはオールドタイプのウイングマークとするなどレトロかん追求ついきゅうする一方いっぽうで、ハンドルマウント・シートマウント・ステップ踏面にラバーを採用さいよう振動しんどう低減ていげんはかったほか、スマートキー・灯火ともしびるいのLED計器けいきるいのアナログ・デジタル併用へいようなど最新さいしん装備そうび装着そうちゃく実施じっし[62]全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×全高ぜんこう:1,915 × 720 × 1,000(mm)・くるまじゅう:110 kg・キャスターかく:26°30´・トレールりょう:71 mm・ホイールベース:1,245 mm・最低さいてい地上ちじょうだか:125 mm・シートだか780 mmに設定せっていし、タイヤサイズは前輪ぜんりん:70/90・:80/90の17インチとした[62]

年間ねんかん販売はんばい目標もくひょうは3,000だいとし、消費しょうひぜい 8 %こみ希望きぼう小売こうり価格かかくを399,600えん設定せっていした[62]

2019ねん5がつ30にち発表はっぴょう同年どうねん6がつ21にち発売はつばい

車体しゃたいしょく パールカデットグレーを追加ついか[65]

2020ねん6がつ12にち発表はっぴょう同年どうねん7がつ31にち発売はつばい

車体しゃたいしょく パールシャイニングブラックを追加ついか[66]

2021ねん9がつ16にち発表はっぴょう同年どうねん9がつ27にち発売はつばい

以下いか仕様しよう変更へんこう実施じっしし、型式けいしきめいが8BJ-JA58がた変更へんこうとなった[67]

  • れい2ねん排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうしたしんエンジン(JA58Eがた)を搭載とうさい
  • フロントのみに作用さようするABSを採用さいよう
  • パールカデットグレー、パールシャイニングブラックの車体しゃたいしょく廃止はいしし、 パールネビュラレッドをあらたに設定せってい
2023ねん1がつ20日はつか発表はっぴょう同年どうねん2がつ16にち発売はつばい予定よてい

車体しゃたいしょく マットアクシスグレーメタリックを追加ついか。パールニルタバブルーを廃止はいしし、パールカデットグレーをさい設定せってい[68]

2024ねん2がつ15にち発表はっぴょう同年どうねん3がつ28にち発売はつばい予定よてい

パールカデットグレーを廃止はいしし、 パールボスポラスブルーを追加ついか

CT125・ハンターカブ

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詳細しょうさいホンダ・CT110#CT125・ハンターカブ参照さんしょうのこと。

MDシリーズ

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MD90
MD90
スーパーカブ110MD(JA07)
スーパーカブ110MD(JA07)
スーパーカブ110MD(JA10)
スーパーカブ110MD(JA10)

1972ねん8がつ当時とうじ郵政省ゆうせいしょう( → 郵政ゆうせい事業じぎょうちょう日本にっぽん郵政ゆうせい公社こうしゃげん日本にっぽん郵便ゆうびん)と共同きょうどう開発かいはつした郵便ゆうびん事業じぎょうようとくさせたバリエーションである。

MDメイル デリバリー略称りゃくしょう型式けいしき・バリエーションめいであり、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう社内しゃないではスーパーカブ デリバリー日本にっぽん郵便ゆうびんではMD90 郵政ゆうせい機動きどうしゃ[69]一般いっぱんてきには郵便ゆうびんカブもしくは郵政ゆうせいカブともばれる。また車体しゃたいしょく専用せんよう郵政ゆうせいレッドである。

集配しゅうはいおよび貯金ちょきん保険ほけん業務ぎょうむよう営業えいぎょうかばんの装着そうちゃくようにフックがいたフロントキャリア・積載せきさい対応たいおうする大型おおがたリヤキャリやハイマウントタイプのヘッドライトとウインカー・バーハンドル・サスペンションならびにサイドスタンドの強化きょうか狭小きょうしょうでのまわしを考慮こうりょした前後ぜんご14インチタイヤ・グリップヒーター(一部いちぶ暖地だんちけは省略しょうりゃく)・寒冷かんれい始動しどうせい向上こうじょうおよびアイシング防止ぼうしようキャブヒーターなどのとく装備そうびほどこされる[31]

集配しゅうはいよう貯金ちょきん保険ほけんよう区分くぶん存在そんざいする。郵政ゆうせい民営みんえい以後いご郵便ゆうびん事業じぎょう株式会社かぶしきがいしゃ集配しゅうはい業務ぎょうむ郵便ゆうびんきょく貯金ちょきん保険ほけん分割ぶんかつされたが、両者りょうしゃ制服せいふく荷台にだいばこ識別しきべつ番号ばんごう社名しゃめいロゴで識別しきべつ可能かのうである。

2008ねんには2011ねんから後継こうけい車両しゃりょうとして電動でんどうスクーターEV-neo製造せいぞう販売はんばいする計画けいかく発表はっぴょう日本にっぽん郵政ゆうせい導入どうにゅう検討けんとうしていることが報道ほうどうされた[70]が、法規ほうきせい耐久たいきゅうせいなどの実用じつようめんをクリアする必要ひつようがあり、当面とうめん従来じゅうらいからの郵政ゆうせい仕様しようしゃ存続そんぞくさせる方針ほうしんられた[11]

2016ねん12月には導入どうにゅう45周年しゅうねん記念きねんのミニチュアモデルづけ記念きねん切手きって発売はつばい[71]

2017ねんには電動でんどう車両しゃりょうによる配達はいたつけて充電じゅうでんステーションを郵便ゆうびんきょく設置せっちするなどの実証じっしょう実験じっけんおこなうため日本にっぽん郵便ゆうびん本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう協業きょうぎょうすることで合意ごういした[69]

2019ねん前述ぜんじゅつのEV-neoにわる電動でんどうスクーターベンリィe:発表はっぴょうされ[72]日本にっぽん郵便ゆうびんはそれの郵便ゆうびん配達はいたつ業務ぎょうむ専用せんよう特別とくべつ仕様しようしゃ徐々じょじょ導入どうにゅうはじめている[73]

注意ちゅういてん
[編集へんしゅう]

郵政ゆうせいとの共同きょうどう開発かいはつによるとく仕様しようしゃのため、一般いっぱん個人こじん法人ほうじんへの販売はんばいはされておらず新車しんしゃでの購入こうにゅう不可能ふかのうであるが、用途ようと廃止はいしとなった放出ほうしゅつ中古ちゅうこしゃ入手にゅうしゅ可能かのう[ちゅう 56]であり、せんもんあつか販売はんばいてん存在そんざいする。

また日本にっぽん郵便ゆうびんでは内規ないきによりそのままの車体しゃたいしょくはらげることを禁止きんししている[よう出典しゅってん]ことから、廃棄はいきにはスプレーなどで赤色あかいろ以外いがいにペイントされる。払下はらいさ郵政ゆうせいレッドの車体しゃたいしょく復元ふくげんしての登録とうろく公道こうどう走行そうこう法的ほうてき規制きせいいが[ちゅう 57]郵便ゆうびんマーク(〒)を除去じょきょしない場合ばあい刑法けいほうだい166じょうおおやけ記号きごう偽造ぎぞうおよ不正ふせい使用しようとう)に抵触ていしょくする。

また本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう主催しゅさいならびに有志ゆうし主催しゅさいするミーティングとうのスーパーカブ関連かんれんのイベントには、郵政ゆうせいレッドもしくはそれにじゅんずる赤色あかいろ塗装とそうした車両しゃりょう参加さんかきんじられていることがおおい。

変遷へんせん
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MD採用さいようまえ1968ねんころC90Z郵政省ゆうせいしょうこう特別とくべつしゃ」が製造せいぞう納入のうにゅうされた。同車どうしゃはC90一般いっぱん仕様しよう以下いか変更へんこう実施じっししたものである。

  • 大型おおがた特製とくせいキャリアをフロント・リアに装備そうび
  • ヘッドライトをハンドル上部じょうぶ移設いせつ
  • 大型おおがた補助ほじょサイドスタンドを装備そうび
  • フロントブレーキにパーキングロック機能きのう装備そうび
  • 車体しゃたいしょくあか変更へんこう

その1971ねんにC90と輸出ゆしゅつ仕様しようのCT90をベースにテレスコピックしきフロントサスペンション・アップハンドル・前後ぜんこう17インチタイヤ・フロント特製とくせいキャリヤ・リヤ大型おおがたキャリヤを装備そうびした型式けいしきめいMD90(K0)を生産せいさん開始かいし

つづいて1972ねん以下いか変更へんこう実施じっししたMD90(K1)に移行いこうした。

  • アップハンドル装着そうちゃく
  • ステアリングステム上部じょうぶメーター内蔵ないぞうがたヘッドライト。
  • 前後ぜんご14インチ
  • 前後ぜんごキャリアを大型おおがた
  • サイドスタンドを強化きょうか
  • フロントフェンダー・シートの形状けいじょう変更へんこう
  • 集配しゅうはいよう貯金ちょきん保険ほけんよう区分くぶん

また、MD90につづ原付げんつき免許めんきょ所持しょじしゃでもれるMD50(K0)や70 ccエンジンを搭載とうさいするMD70(K0)の生産せいさん開始かいしされ、MDシリーズは50 cc・70 cc・90 ccのラインナップとなった。以後いごおおきな変更へんこう以下いかしめす。

フロントフェンダー・キャリアの形状けいじょう変更へんこう
標準ひょうじゅん寒冷かんれい沖縄おきなわ仕向しむべつ仕様しよう設定せってい
スーパーカブがフレーム内蔵ないぞう燃料ねんりょうタンクへ変更へんこうべつたいタンクきゅうフレームを継続けいぞく
スーパーカブ90が85 ccしん設計せっけいエンジンにかわそうされHA02にモデルチェンジされるもMD90ではCS90をベースとしたきゅうC90けいのエンジンを継続けいぞく
点火てんか方式ほうしきCDI電装でんそう12 V・MFバッテリーの搭載とうさい
排出はいしゅつガス規制きせい対策たいさく実施じっし
  • 2004ねん
MD70の製造せいぞう終了しゅうりょう
  • 2007ねん
MD50の燃料ねんりょう供給きょうきゅうをインジェクション
  • 2008ねん
MD90の製造せいぞう終了しゅうりょう
  • 2009ねん
MD90のモデルチェンジしゃとしてスーパーカブ110PROをベースにしたスーパーカブ110MD[74]生産せいさん開始かいし同車どうしゃ共通きょうつう設計せっけいのため型式けいしきはEBL-JA07となる。
  • 2011ねん
MD50・スーパーカブ110MDの製造せいぞう終了しゅうりょう
  • 2012ねん
ベースしゃのスーパーカブモデルチェンジにより、50 cc・110 ccモデルの共通きょうつう車体しゃたい実施じっし郵政ゆうせい仕様しようは、一般いっぱんけPROをベースにしたスーパーカブ50MDスーパーカブ110MD移行いこう型式けいしきめい一般いっぱん同様どうようのEBH-AA04がた・EBJ-JA10がたであるが、MDシリーズのみ組立くみたて中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくおこなわずに引続ひきつづ熊本くまもと製作所せいさくしょおこなわれた。
  • 2017ねん
平成へいせい28ねん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせいともないEBH-AA04がた・EBJ-JA10がた生産せいさん終了しゅうりょう上述じょうじゅつした2018ねんモデル一般いっぱんけPROをベースにしたスーパーカブ50MDスーパーカブ110MDへモデルチェンジ。型式けいしきめいは2BH-AA08がた・2BJ-JA43がたとなる。

関連かんれん車種しゃしゅ

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搭載とうさいされる横型よこがたたん気筒きとうエンジンは汎用はんようせいてん流用りゅうようされ、以下いか姉妹しまいしゃともぶべき車種しゃしゅ生産せいさんされた。これらの車種しゃしゅのうちモンキーシリーズは狭義きょうぎ4MINIばれる車種しゃしゅぐん形成けいせい広義こうぎでは下記かき車種しゃしゅすべてをふくむスーパーカブシリーズ全般ぜんぱんおよぶ。

現行げんこう販売はんばい車種しゃしゅ

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販売はんばい終了しゅうりょう車種しゃしゅ

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モンキー(特別限定車)
モンキー(特別とくべつ限定げんていしゃ

国際こくさい市場いちばにおいて

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EX5 マレーシア仕様 タイ仕様はDreamC100 日本仕様は1988年発売のカブ100EX
EX5 マレーシア仕様しよう
タイ仕様しようはDreamC100
日本にっぽん仕様しようは1988ねん発売はつばいのカブ100EX
ウェーブ125i カブシリーズでPGM-FI初採用
ウェーブ125i
カブシリーズでPGM-FIはつ採用さいよう
大量の荷物を載せホーチミン市内を走るスーパーカブ
大量たいりょう荷物にもつホーチミンうちはしるスーパーカブ

国内こくないではC100がた販売はんばい開始かいしされた1960年代ねんだい以降いこうにはライバルメーカーのヤマハ発動機やまははつどうきメイトスズキバーディーなどの類似るいじモデルのほか、国内こくない市場いちばけでは川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうグループのりん製造せいぞう部門ぶもんげんカワサキモータース)が、1961ねん - 1963ねんにかけて川崎かわさき航空機こうくうき工業こうぎょうげん川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう航空こうくう宇宙うちゅうシステムカンパニー明石あかし工場こうじょう井関農機いせきのうきOEMとしてペット50やタフ50 / 55の商標しょうひょう製造せいぞうしたほか、東南とうなんアジア市場いちばけに自社じしゃブランドで販売はんばいした実績じっせきがある。

  • 2000年代ねんだいになり、これら類似るいじモデルもスーパーカブ派生はせいのウェーブ同様どうようにスクーターふう外装がいそうほどこしたモデルに移行いこうしており、さらなる派生はせいとして排気はいきりょうを130 - 150 ccへ拡大かくだいおよび左手ひだりて操作そうさによるマニュアルクラッチならびにリターンしきシフトパターンを採用さいようしたうえ多段ただんしたマニュアルトランスミッションを搭載とうさいするスポーティモデルも製造せいぞう販売はんばいされた。

結果けっかとして小型こがた実用じつようオートバイ市場いちばにひとつのカテゴリ確立かくりつさせたことからも圧倒的あっとうてき知名度ちめいどから、国内こくないのみならず海外かいがいにも多数たすう存在そんざいするデザイン・設計せっけい類似るいじする後発こうはつ競合きょうごうモデルは「ヤマハのカブ」や「スズキのカブ」とも呼称こしょうするカテゴリめいとしても使つかわれ[ちゅう 60]、ベトナムではオートバイはすべて一般いっぱん名詞めいしとして「ホンダ」とび「ヤマハのホンダ…」といった使つかわれかたがされる。

耐久たいきゅうせい経済けいざいせいにおいて卓越たくえつした実用じつよう小型こがたオートバイであることから、世界せかい各国かっこくへの輸出ゆしゅつおよび現地げんち生産せいさんおこなわれた。

輸出ゆしゅつ1959ねん北米ほくべい地区ちくけから開始かいし[75]。「バイクはアウトローもの」という社会しゃかいてきイメージのつよかった北米ほくべいでその先入観せんにゅうかん払拭ふっしょくすべく「良識りょうしきある市民しみん実用じつようてき使用しよう」をマーケティングイメージとし、YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA(ホンダにると素晴すばらしいひとびとにえる)あるいはTHE NICEST THINGS HAPPEN ON A HONDA(ホンダにると素晴すばらしいことがきる)というキャッチフレーズの「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」[76]一般いっぱん市民しみんへアピール、軽便けいべんバイクとして人気にんきた。これは広告こうこくキャンペーンとしておおいに成功せいこうしたモデルケースとわれる事例じれいで、これによりオートバイのイメージ向上こうじょうにも貢献こうけんし、「ホンダ」の北米ほくべい市場いちばでの認知にんち社会しゃかいてき評価ひょうかたかめた[75]

北米ほくべい地区ちく輸出ゆしゅつ一度いちど終了しゅうりょうしていたが、のちにC125の発売はつばいともに、2019ねんから北米ほくべいへの輸出ゆしゅつ再開さいかいしている。[77]

北米ほくべい市場いちばでの成功せいこうけ、つづいて1961ねんより大韓民国だいかんみんこく起亜きあ産業さんぎょう(バイク部門ぶもんげん:DNAモータース)[ちゅう 63]中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん)で現地げんち生産せいさん開始かいし1960年代ねんだい以降いこう東南とうなんアジアでは、カブのみならずビジネスバイク全体ぜんたい普及ふきゅうさせる端緒たんしょともなった。あつかいやすさや経済けいざいせいのみならずメーカーの想定そうてい範囲はんい先進せんしんこく安全あんぜん常識じょうしきでは到底とうていかんがえられない異常いじょう酷使こくし積載せきさい[ちゅう 64]にもえてしまうたか信頼しんらいせいにより、オートバイを生活せいかつ道具どうぐとして重要じゅうようする発展はってん途上とじょうこく大衆たいしゅうユーザーたちからつよ支持しじた。

20世紀せいき末期まっき以降いこう海外かいがい市場いちばでは、タイなどでの現地げんち生産せいさんしゃふくめたカブシリーズの中心ちゅうしん実用じつようせい向上こうじょう税制ぜいせい運転うんてん免許めんきょ制度せいどなどの理由りゆうから派生はせい車種しゃしゅであるドリームやウェーブなどの100 - 125 ccクラスへ移行いこうしており、日本にっぽん主力しゅりょくとなる50 ccモデルは海外かいがいではきわめて少数しょうすうで90 ccは日本にっぽん国内こくない市場いちばけのみの生産せいさんとなった[79]

2018ねん現在げんざい東南とうなんアジアにおける販売はんばい台数だいすうのうちスーパーカブがめる割合わりあいベトナムで48 %、タイ王国おうこくで51 %である。一方いっぽうインドネシアなど渋滞じゅうたいはげしい都市としかかえる地域ちいきではスクータータイプのオートマチックトランスミッションくるま主流しゅりゅうになりつつあるが、スーパーカブはスクーターとくらべて安価あんかであり根強ねづよ人気にんきがある[80]

  • スーパーカブのATという観点かんてんでは[ちゅう 65]、2009ねん9がつにスクーターで採用さいようされる変速へんそく機構きこうをスーパーカブけいエンジンにむため小型こがたしたゴムベルトしきだん変速へんそくCVマチック開発かいはつ[82][83]。2010ねんにタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが製造せいぞうする派生はせい車種しゃしゅWAVE110にCVマチックを搭載とうさいしたWave110i AT[84]ASEAN各国かっこく発売はつばいした。しかし販売はんばい価格かかく通常つうじょうモデルより高額こうがくうえ動力どうりょく伝達でんたつにゴムベルトとチェーンを併用へいようするためメンテナンスコストも割高わりだかとなるなどの理由りゆうから、すうねん生産せいさんならびに販売はんばい終了しゅうりょうした。

競合きょうごう車種しゃしゅ

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日本にっぽん国内こくないでは以下いか車種しゃしゅ該当がいとうする。

これら4モデルは、スーパーカブととも日本にっぽん郵便ゆうびん事業じぎょうけに納入のうにゅうされた実績じっせきつ。

コンセプトモデル

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シティカブ
シティカブ
EV-Cub
EV-Cub
シティカブ
  • 1993ねんだい30かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴんしゃ。スーパーカブ誕生たんじょう35周年しゅうねん記念きねんして企画きかくされた「原点げんてんかえりながらきん未来みらい姿すがたえがく」というコンセプトをつモデル。ウインカーはC100をおもわせる細型ほそがた。エンジンは既存きそんモデル同様どうようであるが、オートマチックトランスミッション・ベルトドライブによる駆動くどう前後ぜんごへんハブしき樹脂じゅしせいキャストホイール・デジタルスピードメーターを装備そうびする。
EV-Cub
  • 2009ねんだい41かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴんしゃ前後ぜんごハブ部分ぶぶんモーターんだ電動でんどうオートバイ。全長ぜんちょう1,794 mm・全幅ぜんはば647 mm・ホイールベース1,180 mm。
EV-Cub Concept[85]
  • 2015ねんだい44かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴんしゃ。「継承けいしょう進化しんか」をテーマに初代しょだいスーパーカブの「あつかいやすく経済けいざいてき二輪車にりんしゃ」というかんがえを継承けいしょうした近距離きんきょり移動いどうようパーソナルコミューター。重量じゅうりょう部品ぶひんであるバッテリーを車体しゃたい中央ちゅうおうひく位置いち配置はいちすることで、乗降じょうこうのしやすさを確保かくほするとともにマスの集中しゅうちゅうてい重心じゅうしんはかるなど、まわしやすい車体しゃたい追求ついきゅう充電じゅうでんは、レッグシールド内側うちがわ配置はいちされたプラグにより、家庭かていようコンセントで充電じゅうでん可能かのうなほか、バッテリー自体じたい着脱ちゃくだつ可能かのうとした。
Super Cub Concept[85]
  • 2015ねんだい44かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴんしゃ初代しょだいスーパーカブの「やさしい曲面きょくめん基調きちょうのスタイリング」をモチーフとしたてい燃費ねんぴエンジンを搭載とうさいしたモデル。キャストホイールを装着そうちゃくする。
スーパーカブ110 1おくだい記念きねんしゃ[86]
  • 2017ねんだい45かい東京とうきょうモーターショー参考さんこう出品しゅっぴんしゃ。2BJ-JA44がたをベースに世界せかい生産せいさん累計るいけい台数だいすう1おくだい達成たっせいくわえ、2018ねん誕生たんじょう60周年しゅうねん記念きねん特別とくべつ製作せいさくしたモデル。カラーリングは1971ねん鈴鹿すずか製作所せいさくしょりんしゃ生産せいさん累計るいけい1,000まんだい達成たっせい記念きねんゴールドモデルの色調しきちょう現代げんだいてきにアレンジ。最新さいしん光輝こうきざい塗料とりょう使用しようしたほか、記念きねん数字すうじをデザインした3Dエンブレム・メッキメーターリング・スリットりのマフラーカバーとう装着そうちゃくする。
スーパーカブ C125
  • 詳細しょうさい#C125参照さんしょうのこと

受賞じゅしょう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ たいして、一般いっぱんてきなオートバイの場合ばあいはシフトアップには左足ひだりあしさきげてシフトペダルをげ、シフトダウンには左足ひだりあしさきでシフトペダルをむ。
  2. ^ 登録とうろく番号ばんごう:5674666[4]
  3. ^ ただしこのレイアウト自体じたいはカブ以前いぜんにもれいがあり、ホンダのオリジナルな着想ちゃくそうではない。
  4. ^ 当時とうじのパンフレットでは自転車じてんしゃてんけにれれば25分間ふんかん取付とりつけ可能かのうなことをアピールした[5]
  5. ^ 前金まえきんることで事業じぎょう回転かいてん資金しきん投入とうにゅうできるため。
  6. ^ 4ストロークならいが2ストロークでは排気はいきあなまわりの冷却れいきゃく不良ふりょうとなることから「気筒きとうどう変形へんけいおおきく、ピストン間隙かんげきなかったためスタートやスローに不良ふりょうがあったとおもわれる」と推察すいさつ
  7. ^ 富塚とみつか表記ひょうきでは「シュニュルレしき」。1920年代ねんだいドイツ実用じつようされ、以後いご2ストロークエンジン掃気ほう主流しゅりゅうとなった方式ほうしき
  8. ^ 当時とうじは90 - 200 ccきゅう主流しゅりゅう
  9. ^ 当時とうじ常識じょうしきでは50ccエンジンはまだ出力しゅつりょく不足ふそくで、自転車じてんしゃ補助ほじょエンジンレベルの性能せいのうせい々となされたためである[13]
  10. ^ 自転車じてんしゃとしてはしし、惰力だりょくによるしがけでエンジンを始動しどうさせる必要ひつようがあるため、ペダルを省略しょうりゃくできない。
  11. ^ そのロードパルタクトなどの生産せいさんどう製作所せいさくしょ担当たんとうしたが、2018ねん現在げんざいではNシリーズFitなどよんりんしゃ生産せいさん担当たんとうする[16]
  12. ^ デザインにかんしては藤沢ふじさわつまがかつて「本田ほんださんのつく製品せいひんはどれも素晴すばらしいけど、エンジンがむきしなのがとり臓物ぞうもつみたいで気持きもちがわるい」とったことがあり、本田ほんだはそれをにとめていてエンジンなどをカバーにすっぽりおさめたデザインを考案こうあんした。
  13. ^ これは1954ねん昭和しょうわ29ねん)に物入ものいりで大々的だいだいてき発表はっぴょうしながら商業しょうぎょうてきだい失敗しっぱいしたプラスチックボディの大型おおがたスクータージュノオでの経験けいけんからフィードバックされたものである。ジュノオは当時とうじとしては先進せんしんてきこころみを導入どうにゅうした豪華ごうかスクーターであったが、冷却れいきゃく不良ふりょう重量じゅうりょう過大かだいなどの問題もんだいかかえ、売上うりあげ不振ふしんにより早々そうそう生産せいさん中止ちゅうしとなっていた。そのプラスチック素材そざい研究けんきゅう開発かいはつ部門ぶもん直接的ちょくせつてき製品せいひん開発かいはつからはずされており、開発かいはつじん処遇しょぐう本田ほんだ藤沢ふじさわおりにかけていた。後年こうねん藤沢ふじさわは「かれらの努力どりょく結実けつじつし、スーパーカブが誕生たんじょうした」とべた。
  14. ^ バルブ駆動くどう初期しょきがOHVでのちにSOHCへ変更へんこう
  15. ^ 以前いぜん変則へんそくリターンしき
  16. ^ そもそも原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃには「オートマチック限定げんてい免許めんきょ自体じたい存在そんざいしない。
  17. ^ ほん配置はいちは、一部いちぶのスクーターにられるフロントレッグシールド内部ないぶ燃料ねんりょうタンクをおさめる方式ほうしきよりも重量じゅうりょうバランスがい。給油きゅうゆこうにはヒンジで固定こていされたサドルをげてアクセスする。
  18. ^ いちれいとしてポジションランプをヘッドライト独立どくりつして装備そうびしていた時期じきがあり、このモデルを「行灯あんどんカブ」と呼称こしょうするケースがある
  19. ^ 1960ねん週刊しゅうかん掲載けいさい広告こうこくでは、東京とうきょう大田おおた蕎麦そばてん兵隊へいたい」でロケーションし、出前でまえちの若者わかものがせいろをかついでスーパーカブとならんだ写真しゃしん「ソバも元気げんきだ おっかさん」という生活せいかつかんあふれるキャッチコピーをえて実用じつようせいをアピールした[17][18]
  20. ^ 派生はせいモデルでは、ハンターカブCT110が内径ないけい×行程こうてい = 52.0 × 49.0(mm)・排気はいきりょう105 ccのエンジンを搭載とうさいする。
  21. ^ ウェーブ125Sようとして開発かいはつ日本にっぽん国内こくないけはウェーブ125i 2012ねんモデルをベースにし、2013ねんにグロムへの搭載とうさいはつ。そのチューニングを変更へんこうしたうえで2017ねんにはモンキー125へ、2018ねんにはC125へ搭載とうさいされた。
  22. ^ 発売はつばいのパンフレットによれば、通常つうじょうはマフラー容量ようりょうをシリンダー容積ようせきの13ばいとするところ、23ばいとし静粛せいしゅくせいたかめたとの記載きさいがある[19]
  23. ^ マフラーは随時ずいじ改良かいりょうやデザイン変更へんこう実施じっしされており、1970年代ねんだい後半こうはんには排気はいきこう部分ぶぶんしぼられた形状けいじょう通称つうしょう:モナカ)からメガホンタイプに、2009ねんのスーパーカブ110ではそれまでのスチールメッキ廃止はいしたいねつブラック塗装とそう+メッキせいヒートガードへの変更へんこう実施じっしされた。
  24. ^ この騒音そうおんすくない特性とくせいは、夜明よあまえ走行そうこうゆえに静粛せいしゅくせいもとめられる朝刊ちょうかん当時とうじ一般いっぱんてきであった牛乳ぎゅうにゅう配達はいたつ用途ようとてきしており、新聞しんぶん牛乳ぎゅうにゅう販売はんばいてんからも重宝ちょうほうされた。
  25. ^ 到着とうちゃくにちょうどオドメーターが1,200 kmを表示ひょうじくわしいモデルやグレードは不明ふめいだが、速度そくどけい最大さいだい60 km/hであったことから50 ccモデルと推測すいそくされる。
  26. ^ 2004ねん10月2にちTBSテレビ制作せいさくするオールスター感謝かんしゃさい'04あきで「さすらいのスーパーカブ」とだい福岡ふくおか - 東京とうきょうTBS正面しょうめん玄関げんかんあいだ高速こうそく道路どうろ使用しようせず1,200 kmを走行そうこうする企画きかく[ちゅう 25]放送ほうそうされたが、このなかで「ゴールするまでにかったガソリンだいは?」という問題もんだい出題しゅつだい正解せいかい証拠しょうことして領収りょうしゅうしょ8まい提示ていじして2,744えんとなった。当時とうじのレギュラーガソリン平均へいきん価格かかく114えん/L[21]計算けいさんすると、給油きゅうゆりょうは24.07 Lとなるためじつ走行そうこう燃費ねんぴやく50 km/Lと推測すいそくされる。
  27. ^ ただし、これは短期間たんきかん稼動かどうしめした現象げんしょうぎず、長期間ちょうきかん問題もんだいなく稼働かどうさせるためにはさだめられたSAE規格きかくAPI規格きかくをクリアした潤滑油じゅんかつゆもちいる必要ひつようがある。エンジンオイルとしての規格きかくたさない植物しょくぶつせい油脂ゆし数日すうじつ分解ぶんかい変質へんしつ)し、流動りゅうどうせいうしなわれるため各部かくぶ固着こちゃくする結果けっかきつきこす。また定期ていきてきなオイル交換こうかんいたエンジンは、オイル交換こうかん励行れいこうしたエンジンにして寿命じゅみょうちぢむ。
  28. ^ おそらくショートニングおもわれる。
  29. ^ カブそのものが海外かいがい生産せいさんされたこともあるが、同社どうしゃでは1980年代ねんだい東南とうなんアジア各国かっこくたいODAとして技術ぎじゅつ支援しえんおこなったこともあり、ほんエンジンをベースにした海賊版かいぞくばん存在そんざいし、基本きほん設計せっけい同一どういつ互換ごかんせいたかいことから、かわそう流用りゅうよう多数たすう存在そんざいする。
  30. ^ スタンダードは燃料ねんりょうけいをシート給油きゅうゆこう装備そうび
  31. ^ スーパーカスタムをベースにしたあか一色いっしょく車体しゃたいしょく特徴とくちょうてき特別とくべつ仕様しようしゃあかカブ」も販売はんばいされた。なお「あかカブ」は1983ねんバンダイから1/12スケールでプラキットされた。
  32. ^ 50 ccモデルは30 km/h。70・90・110 ccモデルは60 km/h。
  33. ^ a b c d e f g h 発売はつばい基準きじゅん消費しょうひぜい 5 %こみ
  34. ^ 発売はつばい基準きじゅん消費しょうひぜい 3 %こみ
  35. ^ どう一新いっしん型式けいしき継続けいぞく生産せいさん車両しゃりょうは1999ねん9がつ1にちから施行しこう
  36. ^ どう一新いっしん型式けいしき継続けいぞく生産せいさん車両しゃりょうは2007ねん9がつ1にちから施行しこう
  37. ^ a b 発売はつばい基準きじゅん消費しょうひぜい 10 %こみ
  38. ^ 車体しゃたい番号ばんごうはJA07-308****・309****・310****・311****。
  39. ^ 110は2人ふたり乗車じょうしゃ、110PROは1人ひとり乗車じょうしゃ計測けいそく
  40. ^ どうモデルは2016ねん以降いこうはSUPER CUBのくるまめい変更へんこうしたうえ販売はんばい継続けいぞくされる。またドリームのくるまめいはJA10がたをベースに燃料ねんりょう供給きょうきゅうをキャブレターへ変更へんこうしたホンダベトナムHonda Vietnam Co., Ltd.)が製造せいぞう販売はんばいするSUPER DREAMへ継承けいしょうされた。
  41. ^ 50 ccモデルは30 km/h。110 ccモデルは50 km/h。
  42. ^ 同社どうしゃは2017ねん現在げんざいではオートバイよう純正じゅんせいパーツは製造せいぞう販売はんばいしておらず、自動車じどうしゃよう純正じゅんせいパーツのみ製造せいぞう販売はんばい企画きかくおこなう。
  43. ^ ただし市販しはんはなし。
  44. ^ 同社どうしゃは2017ねん現在げんざいでは自動車じどうしゃよう純正じゅんせいパーツのみ製造せいぞう販売はんばい企画きかくおこなう。
  45. ^ 2017ねんモデルまではNBC110MDFH 2TH[38]
  46. ^ カラーコードは夏美なつみにかけたRP-723でシートのコーションシールもピンク色ぴんくいろであり[41]再現さいげんにあたっては映画えいが制作せいさく委員いいんかいより監修かんしゅうけた[42]
  47. ^ 市販しはんさいしワンオフ製作せいさくのNATSUMI PINK[40]から変更へんこうされたが、カラーコードはつづRP-723である。
  48. ^ a b 50 ccモデルは30 km/h。110 ccモデルは60 km/h。
  49. ^ つづきNBC110 POSTIEと共通きょうつう設計せっけいのためみぎサイドスタンドようステーが存在そんざいする[57]
  50. ^ 発売はつばい基準きじゅん消費しょうひぜいは2013ねんモデルは5 %、2022ねんモデルは10 %。
  51. ^ a b 2012ねんモデルのウェーブ125iとも共通きょうつうする。
  52. ^ ウェーブ125iはキックスターターを搭載とうさいしている。
  53. ^ ギアも1そく:2.500 - 2そく:1.555 - 3そく:1.150 - 4そく:0.933[64][62]
  54. ^ 燃料ねんりょうタンク容量ようりょうは2011ねん以前いぜんのウェーブ125iと共通きょうつう
  55. ^ 1変速へんそくはウェーブ125iおよびグロム、モンキー125の3.350よりごくわずかにローギアードだが、これはしずかおんのためにエンジンのプライマリーギアをヘリカルギアにしたことによる設計せっけい変更へんこうによってしょうじた。
  56. ^ かつては個人こじんへ1だい単位たんいでの直接ちょくせつ払下はらいさげもおこなわれていたが現在げんざいではほとんおこなわれておらず、廃棄はいきとなる車両しゃりょう業者ぎょうしゃすうじゅうだい - すうひゃくだい単位たんい入札にゅうさつする方式ほうしき主流しゅりゅうである。
  57. ^ ただし日本にっぽん郵便ゆうびんでは、なるべく車体しゃたいしょくえて使用しようするようオーナーに依頼いらいしている。
  58. ^ 正確せいかくにはタイ・ホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが製造せいぞうするウェーブ125iからの派生はせいモデル。
  59. ^ タイ・ホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが製造せいぞうするスーパーカブが2016ねん以前いぜん使用しようしていた商標しょうひょうかつ一部いちぶ設計せっけい変更へんこうともな製造せいぞう移管いかん
  60. ^ 同様どうよう事例じれいは「製品せいひんめい代名詞だいめいし」などともばれる現象げんしょうほかにも以下いかのようなれいがある。
  61. ^ 歌詞かしには加速かそくするカブのシフトアップについての描写びょうしゃがある。
  62. ^ 2021ねん現在げんざいスーパーカブとのタイアップ実績じっせき皆無かいむだが、2020ねん11月には軽自動車けいじどうしゃN-ONEのCMソングとして採用さいようされた。
  63. ^ バイク部門ぶもん起亜きあ産業さんぎょうから分離ぶんり起亜きあ技研ぎけん(キア・ホンダ) → 大林おおばやし工業こうぎょうとの合併がっぺい大林おおばやし自動車じどうしゃ工業こうぎょう(デーリム・ホンダ→デーリム)、その経緯けいいDNAモータース項目こうもく参照さんしょうのこと。起亜きあ自動車じどうしゃ公式こうしきHP[78]には1961ねんKia starts production of 100cc C100 motorcycles, based on the Honda C100 Super Cubとの記載きさいがある。
  64. ^ 100 kg単位たんいじゅう貨物かもつ搭載とうさい子供こどもまでふくめての3にん・4にんりといった曲乗きょくの状態じょうたいめずらしくない。
  65. ^ 基本きほん設計せっけい共用きょうようするぜんかたぶけ80°空冷くうれい4ストロークSOHCたん気筒きとうエンジン搭載とうさいモデルでは、1981ねん1がつから1983ねん4がつまで3そくオートマチックトランスミッションを搭載とうさいするシャリイ50AT製造せいぞう販売はんばいした実績じっせきがある[81]

出典しゅってん

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  • 通商産業省つうしょうさんぎょうしょう重工業じゅうこうぎょうきょく自動車じどうしゃ へん日本にっぽん自動車じどうしゃ工業こうぎょう 1960-61年版ねんばん通商つうしょう産業さんぎょう研究けんきゅうしゃ、1961ねん、394ぺーじNDLJP:2456671/200 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう公式こうしきHP

タイホンダ公式こうしきHP(タイ