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ホンダ・リード

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

リードLEAD)は、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう製造せいぞう販売はんばいするスクータータイプのオートバイのシリーズ商標しょうひょうである。

概要がいよう

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初代しょだいから3代目だいめモデルは空冷くうれい2ストロークエンジン搭載とうさいし、原付げんつきいちしゅ原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ)と原付げんつきしゅ小型こがた自動じどうりんしゃ)が併売へいばいされた。

4代目だいめモデル以降いこう水冷すいれい4ストロークエンジン搭載とうさいする原付げんつきしゅのみのラインナップで、2017ねん現在げんざいでは5代目だいめとなるLEAD125が販売はんばいされている[1]

モデル一覧いちらん

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初代しょだい

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LEAD80 HF01
LEAD80 HF01
LEAD125 JF01 ホンダコレクションホール保存車
LEAD125 JF01
ホンダコレクションホール保存ほぞんしゃ

1982ねん2がつ18にち発表はっぴょう[2]排気はいきりょう49ccモデルが型式けいしきめいAF01/くるまめいリード50[ちゅう 1]としてデラックス・スーパーデラックスの2グレードで同月どうげつ19にちより、排気はいきりょう79ccモデルが型式けいしきめいHF01/くるまめいリード80としてデラックスグレードのみで同年どうねん3がつ下旬げじゅんより発売はつばい当初とうしょはプロテニス選手せんしゅビョルン・ボルグがイメージキャラクターに起用きようされた[2]

さらに同年どうねん10がつ15にち発表はっぴょう同月どうげつ16にち発売はつばい排気はいきりょう124ccモデルとして型式けいしきめいJF01/くるまめいリード125追加ついか[3]。ただしほんモデルは1ねんほどで製造せいぞう販売はんばい終了しゅうりょうとなり、同社どうしゃの125ccクラススクーターは4ストロークエンジン搭載とうさいスペイシー125ストライカー移行いこうした。

1983ねん2がつ15にち発表はっぴょう同月どうげつ16にち発売はつばい以下いか変更へんこうほどこしたリード50S追加ついか[4]

  • シリンダーならびにポート形状けいじょう変更へんこう点火てんかプラグ2きょく・スクーターはつのパワーエキゾーストシステム搭載とうさいにより最高さいこう出力しゅつりょくを5.0ps→5.5psへ向上こうじょう
  • リード125同様どうよう透過とうかこうしきタコメーターならびにエアスタビライザーを搭載とうさい

さらに同年どうねん4がつ18にち発表はっぴょう同月どうげつ19にち発売はつばいデジタルメーター液晶えきしょうしきデジタル時計とけい搭載とうさいした50ccモデル上級じょうきゅう車種しゃしゅとして型式けいしきめいA-AF03/くるまめいリーダーLEADER)を追加ついか[5]。また同年どうねん6がつ10日とおか発表はっぴょう同月どうげつ11にち発売はつばいでリード50にもリーダーよう5.5psエンジン搭載とうさい変更へんこうするマイナーチェンジを実施じっしした[6]

1984ねん7がつ10日とおか発表はっぴょう同月どうげつ11にち発売はつばい以下いか設計せっけい変更へんこう実施じっしした型式けいしきめいA-AF10/くるまめいリードSS追加ついか[7]

  • 最高さいこう出力しゅつりょくを6.2psまで向上こうじょうさせたしん設計せっけいエンジンへのかわそう
  • 前輪ぜんりんブレーキをシングルディスク
  • トレーリングリンクしきフロントサスペンションにブレーキ作動さどうのフロントしずみをおさえるTLAD[ちゅう 2]装備そうび
  • メンテナンスフリーした密閉みっぺいがたバッテリー搭載とうさい

同年どうねん9がつ21にち発表はっぴょう同月どうげつ22にち発売はつばいで50㏄モデルを上述じょうじゅつしたリードSSから一部いちぶ装備そうび省略しょうりゃくした型式けいしきめいA-AF08/くるまめいリード スーパーデラックス集約しゅうやく[8]一方いっぽうでリード80は、1985ねん6月24にち発表はっぴょう同月どうげつ25にち発売はつばい新型しんがたエンジンへのかわそう車体しゃたい装備そうびをリードSSと同様どうようにした型式けいしきめいHF04/くるまめいリード80SSへのモデルチェンジを実施じっし[9]

1986ねん3月11にち発表はっぴょう以下いかのマイナーチェンジを実施じっし[10]

  • エンジン出力しゅつりょくを6.4psまで向上こうじょうさせたリードSSを同月どうげつ25にち発売はつばい
  • リードSSからハンドルカバー周辺しゅうへん形状けいじょう変更へんこうやエアー封入ふうにゅうしきダンパー装着そうちゃくするなどスポーティ指向しこうつよめた型式けいしきめいA-AF10/くるまめいリードR同月どうげつ12にち追加ついか発売はつばい

2代目だいめ

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ひだり】 リード90 HF05
みぎ】 リード100 JF06

1988ねん3月29にち発表はっぴょう以下いかのフルモデルチェンジを実施じっしした2代目だいめモデルへ移行いこう[11]

  • 排気はいきりょう49㏄モデルは型式けいしきめいA-AF20/くるまめいリード[ちゅう 3]として同年どうねん4がつ20日はつか発売はつばい
  • 排気はいきりょう79㏄モデルは89㏄へ拡大かくだいして型式けいしきめいHF05/くるまめいリード90として同年どうねん4がつ15にち発売はつばい

「ゆとりのボディサイズ」をコンセプトに車体しゃたい初代しょだいのスポーティー路線ろせんから高級こうきゅう上質じょうしつ路線ろせん転換てんかんしたモデルで、しん機能きのうとしてシートにヘルメットを格納かくのうできる容量ようりょう28Lのメットイン機構きこう」を新設しんせつ。また燃料ねんりょうタンクも7.2Lへ増量ぞうりょうされた

1994ねん7がつのマイナーチェンジでヘッドライトスイッチとポジションライトを廃止はいし[ちゅう 4]

ほんモデルのエンジンなど一部いちぶパーツを流用りゅうようしてキャビーナブロードジョーカーの50cc・90ccモデルが製造せいぞう販売はんばいされたほか、韓国かんこくでは当時とうじ技術ぎじゅつ提携ていけいしていたデーリムモーターからリード90をベースに外観がいかんしょう変更へんこうしたSuper LEADが生産せいさんされた[ちゅう 5]。このほか、インド仕様しよう同国どうこく[ちゅう 6]でも生産せいさんされたが、外装がいそう樹脂じゅしせいではなく鉄板てっぱん使用しようされた[ちゅう 7]

3代目だいめ

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1998ねん1がつ26にち発表はっぴょう以下いかのフルモデルチェンジを実施じっしした3代目だいめモデルへ移行いこう[13]

  • 排気はいきりょう49㏄モデルは型式けいしきめいBB-AF48/くるまめいリード[ちゅう 3]として同年どうねん2がつ25にち発売はつばい
  • 排気はいきりょう89㏄モデルは101㏄へ拡大かくだいして型式けいしきめいBD-JF06/くるまめいリード100として同年どうねん3がつ10日とおか発売はつばい

ほんモデルではフロントサスペンションをテレスコピックしき変更へんこうあらたに前後ぜんご連動れんどうのコンビブレーキを採用さいようしたほか、1998ねん10月施行しこう平成へいせい10ねん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうしたさんげん触媒しょくばい内蔵ないぞうマフラー装着そうちゃくする[13]

2001ねん6月29にち発表はっぴょう同月どうげつ30にち発売はつばい以下いかのマイナーチェンジを実施じっし[14]

  • カラーリング変更へんこう
  • メインスイッチ・シートオープナー・ハンドルロック機構きこうをキーシャッター装備そうびのメインキーシリンダーに集約しゅうやく
  • オプションのイモビライザーアラームキットが装着そうちゃくできるプレワイヤリングを標準ひょうじゅん装備そうび

2003ねん同社どうしゃ二輪車にりんしゃエンジン4ストローク方針ほうしん[15]ともないBC-JF13がたスペイシー100へモデルチェンジするかたち生産せいさん終了しゅうりょう

4代目だいめ

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リード110 JF19

リード100の後継こうけいしゃとして販売はんばいされていたBC-JF13がたスペイシー100ならびにBC-JF04がたスペイシー125は、平成へいせい19年度ねんどりんしゃ排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうさせず2008ねんいちはい製造せいぞうができなくなることから、同年どうねん1がつ15にち中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく現地げんち法人ほうじんひつじ-本田ほんだたく(広州こうしゅう)有限ゆうげん公司こうしWuyang-Honda Motors (Guangzhou) Co., Ltd.)で2006ねんから製造せいぞう販売はんばいしていたSCR110中国ちゅうごくめい[16]日本にっぽん国内こくない法規ほうき適合てきごうさせたうえ型式けいしきめいEBL-JF19/くるまめいリード[ちゅう 9]として同月どうげつ25にちから正規せいき輸入ゆにゅう販売はんばいすることを発表はっぴょう[18]

ほんモデルは、排気はいきりょう107ccの水冷すいれい4ストロークSOHCエンジンを搭載とうさい燃料ねんりょう供給きょうきゅう従来じゅうらいキャブレターからPGM-FI電子でんし制御せいぎょしき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうち変更へんこうさんげん触媒しょくばい内蔵ないぞうマフラーとあわせて平成へいせい19年度ねんどりんしゃ排出はいしゅつガス規制きせい対応たいおうしたほか、車体しゃたいはスポーツセダンのイメージをれたスポーティーかつ高級こうきゅうかんあふれるものとした[18]

2010ねん2がつ18にち発表はっぴょう同月どうげつ25にち発売はつばい以下いかのマイナーチェンジを実施じっし[19]

  • くるまめいリード EX変更へんこう
  • カラーリング変更へんこう
  • コンビブレーキシステムを3ポットしきフロントブレーキキャリパーへ改良かいりょう
  • 希望きぼう小売こうり価格かかくを273,000えんから249,900えん改定かいてい

後述こうじゅつする5代目だいめ発売はつばい併売へいばいされたが、2015ねん日本にっぽん仕様しよう生産せいさん終了しゅうりょう公表こうひょうされた。

5代目だいめ

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リード125 JK12

2013ねん3月22にちよく23にちだい40かい東京とうきょうモーターサイクルショーベトナム現地げんち法人ほうじん法人ほうじんホンダ・ベトナム・カンパニー・リミテッドHonda Vietnam Co., Ltd.)が製造せいぞう販売はんばいするLEAD125[20]一般いっぱん公開こうかいし、日本にっぽん国内こくないでも同年どうねん初夏しょかごろ正規せいき輸入ゆにゅう販売はんばいする予定よてい発表はっぴょう[21]同年どうねん5がつ22にち型式けいしきめいEBJ-JF45/くるまめいリード125として同年どうねん7がつ4にちから発売はつばいすることを正式せいしき発表はっぴょうした。

搭載とうさいエンジンは、125cc水冷すいれいたん気筒きとうのグローバルエンジン「eSP[ちゅう 10]」とされ、ACGスターター・アイドリングストップシステムを装備そうび尾灯びとうとポジションランプはLED電球でんきゅう使用しようする。

2017ねん11月30にち発表はっぴょう、12月8にち発売はつばい2018ねんモデルで以下いかのマイナーチェンジを実施じっし[22]

  • 平成へいせい28ねんはいガス規制きせい対応たいおう
  • カラーリング変更へんこう
  • アルミホイールのデザイン変更へんこう (スポークが5ほんから10ほんに)
  • フロアステップ後部こうぶ形状けいじょう変更へんこう足付あしつせい向上こうじょう
  • フルLEDヘッドライト採用さいよう
  • フロントインナーボックスないに12Vのアクセサリーソケット追加ついか
  • 希望きぼう小売こうり価格かかく税込ぜいこみ)はツートンカラーが313,200えん単色たんしょくが309,960えん

2022ねん1がつ28にち発表はっぴょう、3月24にち発売はつばい2022ねんモデルで以下いかのマイナーチェンジを実施じっし[23]

  • 水冷すいれい4バルブたん気筒きとうエンジン「eSP+」をあらたに搭載とうさい
  • エンジン始動しどうやシートのかい施錠せじょう使つかえるHonda SMART Keyシステムをあらたに採用さいよう
  • スマートフォンなどの端末たんまつ充電じゅうでん可能かのうなUSBソケット(Type-C)を標準ひょうじゅん装備そうび
  • カラーリング変更へんこう
  • 希望きぼう小売こうり価格かかく税込ぜいこみ)はマットテクノシルバーメタリックしょくが330,000えん、そのが324,500えん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 光岡みつおか自動車じどうしゃが1982ねんから製造せいぞう販売はんばいした50㏄ミニカー BUBUシャトル50シリーズにほんモデルのエンジンなど一部いちぶパーツが流用りゅうようされた。
  2. ^ Trailing Link & Anti Dive suspension(トレーディング・リンク&アンチ・ダイブサスペンション)のりゃくでフロントフェンダー側面そくめんにTLADをしめすステッカーを貼付ちょうふ[7]
  3. ^ a b 排気はいきりょうモデルと明確めいかく区別くべつするために排気はいきりょう表記ひょうきくわえてリード50と通称つうしょうばれることもある。ただし初代しょだいAF01がた正式せいしきしゃめいがリード50が正式せいしきめいであるので注意ちゅうい必要ひつよう
  4. ^ ヘッドライト常時じょうじ点灯てんとう義務ぎむする保安ほあん基準きじゅん1998ねんから施行しこうされたが、適用てきようまえ自主じしゅ対応たいおうした。
  5. ^ 外観がいかん以外いがいしょもと差異さいがあったかは不明ふめい
  6. ^ 当時とうじヒーロー・ホンダ
  7. ^ 外装がいそう破損はそんしても板金ばんきん修理しゅうり可能かのうとするインド市場いちば特有とくゆう要求ようきゅうによる[12]
  8. ^ 以前いぜんはスペイシー80北米ほくべい仕様しようしゃ名称めいしょうでモデルチェンジあつかいとなる。
  9. ^ 現行げんこうモデルの正式せいしき名称めいしょうには排気はいきりょうしめ数字すうじはつかないが歴代れきだいモデルと区別くべつするためユーザーからはリード110通称つうしょうばれており雑誌ざっしなどにおいても通称つうしょう記述きじゅつされる[17]。また北米ほくべい仕様しようELITE(エリート)のくるまめい[ちゅう 8]販売はんばい
  10. ^ enhanced Smart Powerのりゃくで、日本語にほんごやく強化きょうか洗練せんれんされた動力どうりょく日本にっぽん国内こくないモデルへの搭載とうさいPCXのマイナーチェンジではつ採用さいようされ、ほんモデルが2れいとなる。

出典しゅってん

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外部がいぶリンク

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本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう公式こうしきHP
BBB The History