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ホンダ・VTR1000F

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
VTR1000F
1997ねん欧州おうしゅう仕様しよう[1]
基本きほん情報じょうほう
排気はいきりょうクラス 大型おおがた自動じどうりんしゃ
車体しゃたい型式けいしき SC36
エンジン SC36Eがた 996 cm3 4ストローク
水冷すいれいDOHC4バルブVがた2気筒きとう
内径ないけい×行程こうてい / 圧縮あっしゅく 98.0 mm × 66.0 mm / 9.4:1
最高さいこう出力しゅつりょく 81 kW (110 PS) / 9,000 rpm
最大さいだいトルク 97 N·m (9.9 kgf·m) / 7,000 rpm
乾燥かんそう重量じゅうりょう 192 kg
車両しゃりょう重量じゅうりょう 214 kg
国内こくない仕様しよう[3]
  • 68 kW (93 PS) / 8,500 rpm
  • 85 Nm (8.7 kgf·m) / 7,000 rpm
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VTR1000F(ブイティーアールせんエフ)は、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう1997ねんより2007ねんまで生産せいさん販売はんばいしていた、996 ccVツインエンジン搭載とうさいしたオートバイ日本にっぽんでの名称めいしょうFIRE STORM(ファイアーストーム)。1997ねんから2003ねんまで日本にっぽんでも販売はんばいおこなわれたが、それ以降いこう輸出ゆしゅつ専用せんようしゃとなり、2007ねん生産せいさん終了しゅうりょうした。

概要がいよう

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教習所きょうしゅうじょでの大型おおがたりん講習こうしゅう解禁かいきん(1996ねん9がつ)により、大型おおがたバイクの需要じゅよう見込みこまれること。そして、モーターサイクルのたのしみかた多様たようする情勢じょうせいまえて、とうオートバイは開発かいはつされた[4]

ホンダはつ大型おおがたVツインエンジンを搭載とうさいしたスポーツバイクであり、「絶対ぜったいてきはやさや性能せいのう追求ついきゅうするのではなく、ツインエンジンらしいてい回転かいてんいきでの鼓動こどうかんや、こう回転かいてんいきでのパンチのいた加速かそくかんでオートバイのたのしみを演出えんしゅつする」というコンセプトのした開発かいはつされた。

これらのコンセプトは1986ねんのドイツ、ホンダヨーロッパ研究所けんきゅうじょにまでさかのぼる[5]

同所どうしょでは、VT1100のエンジンを搭載とうさいしたプロトタイプなどをもちいてその可能かのうせい検討けんとうしていた。しかし、ドゥカティモト・グッツィなどのツインエンジンを搭載とうさいするオートバイが多数たすう存在そんざいした欧州おうしゅう比較ひかくし、当時とうじ日本にっぽんではツインスポーツバイクは一般いっぱんてきではなかったため、この計画けいかく一度いちど凍結とうけつされることとなった。

その、このプロジェクトは1994ねんにアメリカで再考さいこうされた。ブロスのエンジンとフレームを利用りようした試作しさくしゃなどが日本にっぽんまれるなど、あらたなジャンルのオートバイをつくるという根強ねづよ熱意ねついこうそうし、ドイツ、アメリカ、日本にっぽんさんこくによるコンペティション形式けいしき開発かいはつはスタートした[6]

車両しゃりょう解説かいせつ

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デザイン

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開発かいはつ段階だんかい注力ちゅうりょくされたデザインめんは、絶対ぜったい性能せいのう実現じつげんするための無機質むきしつ機械きかいてきなデザインではなく、どこか有機ゆうきてき動物どうぶつ連想れんそうさせるようなイメージを採用さいようした。

これまでの大型おおがたスーパースポーツマシンでは定番ていばんであったフルカウリングは採用さいようせず、あえてエンジンやフレームを露出ろしゅつさせるハーフカウルを採用さいようすることにより、視覚しかくてきにそのにさせるような演出えんしゅつほどこされた[7]

さんこくのコンペティションでは、各国かっこくにより志向しこうことなった。ヨーロッパ研究所けんきゅうじょあんは、エンジンをせるためにパイプフレーム、かたちスイングアーム、左右さゆうたかさのことなるサイレンサーなどをれ、性能せいのうよりスタイリングや所有しょゆうかん重視じゅうしした。それにたいしアメリカがわあんは、たか剛性ごうせい実現じつげんするためのふといツインスパーフレームをれたデザインで、あくまでも走行そうこう性能せいのう主張しゅちょうするあんであった。日本にっぽんがわあんは、エンジンの鼓動こどうかん軽快けいかいさをもとめたものだった。各国かっこく設計せっけい思想しそうことなる、意欲いよくてきなマシンとして開発かいはつすすめられた[6]

エンジン

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初期しょき段階だんかいにて決定けっていされたスタイリングやフレームの概要がいようをふまえ、「1000 ccで100馬力ばりき」という出力しゅつりょく目標もくひょうをどのように達成たっせいするか、という議論ぎろんへと開発かいはつうつっていった[5]

こう回転かいてんでのパンチやがりの軽快けいかいさを実現じつげんするためには、バランサーによっていち振動しんどうおさえる方法ほうほうでは小型こがた軽量けいりょうむずかしく、位相いそうクランクで振動しんどう場合ばあいではクランクピンが2ほんになり、ウェブが3まいになるなど重量じゅうりょうぞうけられなかった。そのため、理論りろんじょういち振動しんどうがなく、2ほんのコンロッドをクランクピン1ほん支持しじするバンクかく90のVがた2気筒きとうエンジンが採用さいようされた[5]

当初とうしょはラジエーターはエンジンの前方ぜんぽうおさめられ、スイングアームはピボットでフレームと接続せつぞくされるものとして開発かいはつすすめられていたが、これらの仕様しよう規定きていされたフレームに搭載とうさいすることでは200 km/hえる速度そくど走行そうこうするオートバイとしては致命ちめいてきにフロント加重かじゅうすくないことが判明はんめいした。設計せっけい図上ずじょうでエンジンを限界げんかいまで前方ぜんぽう搭載とうさいして、それでも走行そうこう安定あんていせいられる規準きじゅんとなる数値すうちとは80 mm程度ていど乖離かいり存在そんざいしていた。そのため、フロント加重かじゅうやす目的もくてきでエンジンをさらに前方ぜんぽう搭載とうさいするために、ラジエーターをエンジン前方ぜんぽう設置せっちせず、レーサーNR500でも採用さいようされていた、ラジエーターを分割ぶんかつしてサイドに配置はいちするサイドラジエター方式ほうしき採用さいよう。フレームよりたか剛性ごうせいつエンジンのカウンターシャフト周辺しゅうへんとスイングアームを接続せつぞくすることにより、こうからヘッドパイプにつたわる駆動くどうりょく減少げんしょうさせ高速こうそく安定あんていせいるピボットレスフレームといった市販しはんしゃはじめて投入とうにゅうされる意欲いよくてき技術ぎじゅつもちいられた[5]スイングアーム延長えんちょうし、ホイールベース延長えんちょうによって直進ちょくしん安定あんていせい確保かくほするのではこれまでのVツインマシンの固定こてい観念かんねんやぶるスポーツ性能せいのう実現じつげんできずにツアラーになってしまう、というこえけての判断はんだんであった[5]

車体しゃたい構成こうせい

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以上いじょうのような構成こうせい結果けっか前後ぜんごじゅうバランスは47:53と及第きゅうだいてん達成たっせいし、振動しんどうひくおさえたままコンパクトな車体しゃたい構成こうせい実現じつげんした。

しかし、通常つうじょう機種きしゅにあるエンジン後方こうほう空間くうかんをガソリンタンクに使用しようすることができないだけでなく、エンジン上部じょうぶにはエアクリーナーボックスを配置はいちせざるをないため、初期しょきモデルはタンク容量ようりょうが16 Lと、どうクラスの車両しゃりょう比較ひかくしてすくない容量ようりょうとなった。また、カウルの内気うちきあつ利用りようして冷却れいきゃくおこなうサイドラジエターはネイキッド仕様しようしゃ製作せいさくむずかしくしてしまった。

まれにLがた2気筒きとうエンジンを搭載とうさいするドゥカティせいのバイクと比較ひかく対照たいしょうされることがあるが、この2機種きしゅまったことなるものであり共通きょうつうてん排気はいきりょう類似るいじせいほどしかない。両者りょうしゃともだい排気はいきりょうのエンジンをいかにして効率こうりつよく搭載とうさいするかを熟考じゅっこうして構成こうせいみちびしている。とく基本きほんとなるエンジンをVツインとするかLツインとするかはまったちがった個性こせいとなってあらわれ、ドカティがわはコンパクト空冷くうれい(VTR1000F発売はつばい当時とうじ現行げんこう機種きしゅでは水冷すいれいもあり)、てい重心じゅうしん、エンジンぜんこう低下ていかデスモドロミック、エンジン前後ぜんごちょう調整ちょうせいをLツインとすることで構成こうせい可能かのうとしている。LツインはVツインにたいしてコンパクトにできる反面はんめんセッティングのむずかしさとりょうシリンダーの非対称ひたいしょう環境かんきょうがスムーズさを多少たしょうそこなわせている。

モデル一覧いちらん

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前期ぜんきがた

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1997ねん仕様しよう

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国内こくない仕様しよう前期ぜんきがた

4ストローク・90Vがた2気筒きとう・996 ccエンジンをトラスふうのセクションをつアルミピボットレスフレームに搭載とうさいしてデビュー。クランクケースはしにスイングアームをマウント、ピボットたない車体しゃたい構成こうせいや、ラジエターを車体しゃたい側面そくめん配置はいちした「サイドラジエター」など、さまざまな技術ぎじゅつてきトライもなされていた。98 mmというエンジンのボアは当時とうじのホンダしゃ最大さいだいで、もちいられたキャブも⌀48という、CVキャブとしては最大さいだいみちのものだった。

デザインは、日本にっぽん・アメリカ・ヨーロッパのホンダによるデザインコンペがおこなわれ、3のコンペをてまとめられたものである。1月から欧州おうしゅう北米ほくべい輸出ゆしゅつはじまっていたが、4がつからは「ファイアーストーム」として国内こくない市販しはん開始かいしされた[注釈ちゅうしゃく 1]。 パワーは輸出ゆしゅつ仕様しようが110 PS / 9000 rpm日本にっぽん仕様しようが93 PS / 8500 rpm。両者りょうしゃ差異さいはイグナイター、カムプロフィール、インシュレーター、マフラー口径こうけい、チェーンサイズ、ファイナルギアなどである。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • イタリアンレッド
    • ブーンシルバーメタリック
  • 欧州おうしゅう
    • イタリアンレッド
    • パールフラッシュイエロー
    • ブラック

1998ねん仕様しよう

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カラーリング変更へんこうおこなわれた。国内こくないけに輸出ゆしゅつ専用せんようしょくちかいパールシャイニングイエローが登場とうじょうした。イタリアンレッドは廃止はいしされ、シルバーもあかるいフォースシルバーメタリックに変更へんこうされた。同時どうじに、フレーム側面そくめんにバフ仕上しあげをほどこし、フロントフォークのトップキャップをブルーのアルマイト仕上しあげとし、チェーンもゴールドチェーンを標準ひょうじゅん装備そうびするなど、各部かくぶ質感しつかんたかめられている。欧州おうしゅう仕様しよう車体しゃたいしょく国内こくないおなじシルバーが追加ついかされ、けい4しょくとなっている。

カラーバリエーション

  • 国内こくない
    • パールシャイニングイエロー
    • フォースシルバーメタリック
  • 欧州おうしゅう
    • イタリアンレッド
    • パールフラッシュイエロー
    • フォースシルバーメタリック
    • ブラック

1999ねん仕様しよう

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欧州おうしゅう仕様しようのカラーリングを変更へんこう。イタリアンレッドとフォースシルバーメタリックのわりに、 あらたにパールライブリーオレンジとミディブルーメタリックが登場とうじょうけい4しょくのラインアップとなる。 国内こくない仕様しよう継続けいぞく販売はんばいで、変更へんこうはない。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • パールシャイニングイエロー
    • フォースシルバーメタリック
  • 欧州おうしゅう
    • パールライブリーオレンジ
    • ミディブルーメタリック
    • パールフラッシュイエロー
    • ブラック

2000ねん仕様しよう

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欧州おうしゅう仕様しよう若干じゃっかん変更へんこう。スクリーンぜんはしの、ぼうまぶしようのブラック仕上しあげの部分ぶぶんがグラデーションとなったほか、前後ぜんごホイールのぬりしょくをシルバーに変更へんこう、カラーリングは、前年ぜんねん登場とうじょうしたオレンジとブルーがなくなり、あらたにブルーとグリーンの中間ちゅうかんのようなヘレスブルーメタリックが登場とうじょうしたほか、前年ぜんねん廃止はいしされたイタリアンレッドが復活ふっかつ継続けいぞくしょくはパールフラッシュイエローのみで、ぜん3しょくのカラーとなった。日本にっぽん仕様しよう継続けいぞく販売はんばいで、変更へんこうはない。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • パールシャイニングイエロー
    • フォースシルバーメタリック
  • 欧州おうしゅう
    • ヘレスブルーメタリック
    • イタリアンレッド
    • パールフラッシュイエロー

後期こうきがた

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輸出ゆしゅつ仕様しよう後期こうきがた

2001ねん仕様しよう

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登場とうじょう以来いらいはじめてとなる、大幅おおはばなマイナーチェンジが敢行かんこうされた。燃料ねんりょうタンクを大型おおがたし、2 Lアップの18リットル(輸出ゆしゅつ仕様しようでは19 Lと表記ひょうきされている)としたほか、フロントフォークのダンパーのセッティング変更へんこう(ややソフトな味付あじつけとなった)がほどこされ、ハンドルはかくで7、グリップ位置いち計測けいそくで16 mm(欧州おうしゅう仕様しようでの発表はっぴょう実測じっそくで15.6 mmとなっている)アップした。メーターデザインも一新いっしんし、デジタルトリップメーターや時計とけい燃料ねんりょうけい、ハザードランプなどの機能きのう追加ついか盗難とうなん抑止よくし効果こうかたかいイモビライザーシステム「H・I・S・S」も標準ひょうじゅん装備そうび日本にっぽん仕様しようでははつ)するなど、全体ぜんたいてきにツーリングスポーツとしての機能きのう充実じゅうじつさせた。

これはツーリングで手首てくびいたくなる、燃料ねんりょうタンクがちいさい、といった、従来じゅうらいがたたいするユーザーの不満ふまんこえこたえたものである。スタイリングは基本きほんてき同一どういつだが、リヤカウルりょう側面そくめんの「V2 90°DOHC」ステッカーが廃止はいしされ、タンクじょうにあった「FireStorm」ステッカーはホンダのウイングマークにあらためられ、フロントカウルサイドの「VTR」のロゴが「FireStorm」となっている。また、ステッカーの材質ざいしつ光沢こうたくのあるアルミはくから樹脂じゅし変更へんこうされている。そして、このかたから、前後ぜんごのウインカーが小型こがたされている。

エンジンはユーロ2などのはいガス規制きせい対応たいおうするため、エアインジェクションシステム(空気くうき導入どうにゅう装置そうち)を採用さいようあらたにシリンダーヘッドにエア導入どうにゅうのためのチャンバーがもうけられた。これにより、輸出ゆしゅつ仕様しようのパワーは110 PSから106 PSとなった。日本にっぽん仕様しようは93 PSのままでおなじとなっている。輸出ゆしゅつ仕様しよう日本にっぽん仕様しようはスペックのほか、装備そうび若干じゃっかんことなり、日本にっぽん仕様しようには、しん採用さいようのものもふくめ、いくつかの専用せんよう装備そうび採用さいようされている[注釈ちゅうしゃく 2]。ボディカラーは日本にっぽん仕様しようがイタリアンレッドの1しょくのみ。輸出ゆしゅつ仕様しようはイタリアンレッドにくわえ、パールフラッシュイエロー、ラピスブルーメタリックの3しょくとなった。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • イタリアンレッド
  • 欧州おうしゅう
    • イタリアンレッド
    • ラピスブルーメタリック
    • パールフラッシュイエロー

2002ねん仕様しよう

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欧州おうしゅう仕様しようのカラーリングを変更へんこう紺色こんいろちかかったラピスブルーメタリックが、あかるい色調しきちょうのキャンディタヒチアンブルーに変更へんこうされた。日本にっぽん仕様しよう継続けいぞく販売はんばいで、とく変更へんこうてんはない。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • イタリアンレッド
  • 欧州おうしゅう
    • イタリアンレッド
    • キャンディタヒチアンブルー
    • パールフラッシュイエロー

2003ねん仕様しよう

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欧州おうしゅう日本にっぽん仕様しようともカラーリングを変更へんこう。パールフラッシュイエローが廃止はいしされ、わりにつや塗装とそうのマットガンパウダーメタリックが登場とうじょうした。日本にっぽん仕様しようはイタリアンレッドのわりにキャンディタヒチアンブルーが採用さいようされた。また、このとしからエンジン左右さゆうのケースカバーがマグネシウムふうのゴールド仕上しあげとなっている。欧州おうしゅう日本にっぽん仕様しようともに、しょもと変更へんこうはない。

カラーバリエーション

  • 日本にっぽん
    • キャンディタヒチアンブルー
    • マットガンパウダーブラックメタリック(MH436M)
  • 欧州おうしゅう
    • イタリアンレッド
    • キャンディタヒチアンブルー
    • マットガンパウダーメタリック(MH436)

事実じじつじょう日本にっぽん最終さいしゅうモデルとなる限定げんていしゃ「SPECIAL EDITION」がホンダモーターサイクルジャパンから登場とうじょう。ボディカラーは輸出ゆしゅつ仕様しよう同様どうようのつやしブラック(ただしこちらは「マットガンパウダーブラックメタリック」と表記ひょうきしている)を採用さいよう独特どくとく色合いろあいが特徴とくちょうの「アノダイズドチタンサイレンサー」を採用さいようした、モリワキエンジニアリングせいのフルエキゾーストシステムを装備そうびしての発売はつばいだった。

発売はつばい台数だいすう限定げんてい100だい価格かかくは100まんえんだった。

2004ねん仕様しよう

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輸出ゆしゅつ専用せんようしゃとして生産せいさん販売はんばい継続けいぞく欧州おうしゅう仕様しようしゃ変更へんこうはない。

カラーバリエーション

  • イタリアンレッド
  • キャンディタヒチアンブルー
  • マットガンパウダーメタリック

2005ねん仕様しよう

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最後さいごのマイナーチェンジがおこなわれた。フロントフォークのボトムケースのカラーが、シルバーからクランクケース同様どうようのマグネシウムふうのものとなり、 ブレーキ、およびクラッチのマスターシリンダーがリザーバータンクいち体型たいけいのものに変更へんこうされ、若干じゃっかんのコストダウンがはかられた。クラッチ、マスターのシリンダーみち従来じゅうらいどおり。さらなるはいガス規制きせい対応たいおうするためサイレンサーに触媒しょくばいコンバータを追加ついか。 カラーリングはキャンディタヒチアンブルーがライナップから廃止はいしされている。

カラーバリエーション

  • イタリアンレッド
  • マットガンパウダーメタリック
  • チタニウムメタリック(北米ほくべい仕向しむけ

2006ねん仕様しよう

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輸出ゆしゅつ専用せんようしゃとして生産せいさん販売はんばい継続けいぞく欧州おうしゅう仕様しようしゃくろけいしょくマットガンパウダーメタリックからつやのあるグラファイトブラックへカラー変更へんこう事実じじつじょう最終さいしゅうモデルとなる。

カラーバリエーション

  • イタリアンレッド
  • グラファイトブラック

2007ねん仕様しよう

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2006ねん仕様しよう継続けいぞく販売はんばいによる最終さいしゅうモデル。2006ねんモデルから内容ないよう、カラーバリエーション、ともに変更へんこうはない。ヨーロッパではいガス規制きせい・ユーロ3が実施じっしされたことにともない、規制きせい適合てきごうしないVTR1000Fは、2008ねんモデルからカタログラインナップちし、10年間ねんかんにわたる生産せいさん終了しゅうりょうした。

カラーバリエーション

  • イタリアンレッド
  • グラファイトブラック

参考さんこう画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 北米ほくべい仕様しようは「SUPER HAWK996」
  2. ^ 具体ぐたいてきには、ハザードスイッチ、べつからだリザーバータンクきリアショック、メッキハンドルバーエンド(ここまでしん採用さいよう)、フォークトップキャップのブルーアルマイト仕上しあげなどである。

出典しゅってん

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  1. ^ Fact Book主要しゅようしょもと
  2. ^ VTR1000F 1996 ファクトブック/はじめに”. 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ. 2023ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  3. ^ りん製品せいひんニュース1997ねん3がつ27にち
  4. ^ VTR1000F 1996 ファクトブック/はじめに”. 本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ. 2023ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c d e VTR1000Fをつくげた開発かいはつしゃたちへのインタビュー、PP. 20-21
  6. ^ a b 車体しゃたいデザインに開発かいはつあゆ、PP. 22-24
  7. ^ こだわりのデザイン

参考さんこう文献ぶんけん

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迫田さこた英正ひでまさ「ホンダVTR1000F:詳細しょうさい解説かいせつとサーキット試乗しじょう」『Bikers Station』だい114かんゆうふうしゃ、1997ねん3がつ、P. 16-27、雑誌ざっし07583-3。 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう公式こうしきHP
BBB The History