プラモデル
プラモデルとは、
名称
[「プラモデル」という
商標 としてのプラモデル
[プラモデルという
プラモデルという
定義
[製品 構成
[組 み立 て説明 書 - インスト(インストラクション)とも
呼 ばれる。組 み立 て手順 以外 に塗装 する場合 の色 指定 や塗装 図 、模型 に関 する情報 などが併記 されていることも多 い。ソリッドモデルやライトプレーンの説明 書 が図面 中心 で設計 図 とも呼 ばれていた名残 であるが、設計 図 と呼称 されることもある。また小型 のプラモデルでは組 み立 て説明 書 が箱 の裏面 等 に印刷 されている場合 もある。 接着 剤 近年 では組立 てに必要 な場合 でも付属 しないことが多 いが、1980年代 頃 まではほとんどのキットに小型 のチューブや平行四辺形 のパックに入 ったものが付属 していた[注釈 5]。接着 剤 を使用 せずに組 み立 てられる、スナップフィットキットと呼 ばれるプラモデルも増 えている。- デカール
- ガンプラ
等 の初心者 向 けの製品 ではシールやドライデカール(インスタントレタリング)が付属 する場合 もあるが、スライドマークとも呼 ばれる水 転写 (スライド)方式 のものが付属 することが多 い。
プラモデルの分類
[動力 装置 の有無 による分類
[製法 による分類
[- インジェクションキット(
射出 成形 キット) 金 型 の中 に熱 で溶 けたプラスチックを高 圧 で流 し込 んで成形 されたキット。大量 生産 に向 き、パーツの精度 も高 い。製造 には精密 な金 型 と、大掛 かりな射出 成形 の設備 が必要 となるためにイニシャルコストが高 いのが難点 。製法 上 、パーツに金 型 の合 わせ目 であるパーティングラインが生 じる欠点 もある。樹脂 の通 り道 であるランナーがあるのが射出 成形 品 の特徴 である。ランナーと部品 を結 ぶゲートはピンゲートにすることで小 さくなるが、樹脂 の通 り道 が小 さくなるため、生産 性 が犠牲 となる。金 型 は定期 的 に整備 を続 ければ長持 ちし、事実 40年 以上 生産 され続 けているキットもある。一般 的 なインジェクションキットの他 、樹脂 や電 鋳 や軽 合金 による簡易 金 型 による「簡易 インジェクションキット」という物 もあり、これは型 の寿命 が短 い代 わりにコストを下 げることができるため、マニア向 けの少数 生産 キット製造 の手段 として用 いられることが多 い。通常 のインジェクションキットより部品 の精度 が劣 る物 が多 いが、MPMのような一部 のチェコ製 合金 型 のものは通常 のインジェクションキットに迫 る出来 の物 もある。- バキュームフォームキット(
真空 成形 キット) 熱 でやわらかくしたシート状 のプラスチックを、型 に押 し付 けて成形 したキット。通称 「モナカ」。単純 に押 し付 ける手法 をヒートプレスと呼 び、プラスチックシートと型 の間 の空気 を吸 い出 して密着 させる手法 をバキュームフォームと呼 ぶ。(例 :卵 の透明 プラスチックケース)型 が1枚 で済 むので少 ない設備 投資 で成形 できるが、大量 生産 にはあまり向 かない。雄 型 を使 う場合 を雄 型 成形 (ドレープフォーミング)、雌 型 を使 う場合 を雌 型 成形 (ストレートフォーミング)という。雌 型 を使用 する場合 には表面 の細部 のモールドの再現 が可能 である。比較的 、流線型 の成形 に向 くこともあり、マイナーな航空機 がこのバキュームキットで販売 される傾向 にあるほか、RCカーのポリカーボネート製 ボディはほぼこの製法 を用 いる。成型 品 はかなり肉 厚 が薄 くなるため補強 が必要 であるなど製作 難易 度 は高 い。また細部 など真空 成形 の困難 な部品 はインジェクションやレジン、メタル、エッチング等 のパーツが組 み合 わされる場合 が多 い。バキュームフォームキットはガレージキットとして扱 われることが多 いが、インジェクションキットの中 に簡易 ジオラマベースや帆船 の帆 、簡易 インジェクションキットのキャノピーパーツなどの形 で真空 成形 パーツが含 まれる場合 もある。押出 成形 熱 で溶 けたプラスチックをダイと呼 ばれるノズルからトコロテンのように押 し出 して成形 する。断面 の形 が同 じものを無限 に成形 できる。プラモデルのキットが押出 成形 されることはまずありえないが、各種 プラ素材 がこの成形 方法 である。- 3Dプリント
- 3Dプリンタの
普及 とともに、3Dプリンタ による出力 でバキュームフォームの型 や簡易 インジェクション型 の出力 、レジンキットの原型 、或 いは製品 そのものをガレージキット等 の少量 生産 向 けに出力 する事例 も見 られるようになってきている。背景 には高性能 の3DCADの低 価格 化 、無料 化 、3Dプリンタを始 めとする出力 環境 の高性能 化 、低 価格 化 が挙 げられ、新 たな潮流 となりつつある。3Dデータを元 に3Dプリント出力 を専 門 に請 け負 う業者 もある。 - ブロー
成形 - ペットボトルやポリタンクの
製造 と同様 に溶融 した樹脂 に内圧 を加 えて加工 するブロー成形 が一部 の製品 に導入 されている。1/12スケールのガンダムのように細部 の再現 性 は射出 成形 品 に劣 るものの、金 型 の製造 費用 が1桁 から物 によっては2桁 低 いので初期 投資 費用 がかからず、少量 生産 に適 する。
対象 分野 による分類
[スケールモデル
[艦船 1/72、1/144、1/200、1/350、1/400、1/500、1/600、1/700、1/720、1/800、1/1000、1/1200 などのスケールがあり、最 も種類 が多 いのは静岡 のメーカー四 社 が共同 で展開 したウォーターラインシリーズに採用 された1/700である。近年 はハセガワの三笠 を皮切 りに1/350スケールの新 製品 のラッシュが続 いている。また日本 模型 の30センチシリーズは1/700〜1/1100程度 に相当 する。民間 船 は(日本 国内 メーカーでは特 に)少 ない。帆船 はスケールの統一 は少 なく、レベルの1/96、エレールの1/100、1/150、イマイ(アオシマ)の1/350などでそれぞれ数種類 の船 がそろえられる。一部 メーカーの製品 にはモーターと電池 により水上 走行 が可能 なモーターライズキットが存在 する。陸上 兵器 (戦車 、大砲 、装甲車 、兵士 など)1/15、1/16、1/24、1/25、1/30、1/32、1/35、1/48、1/50、1/72、1/76、1/87、1/144、1/350、1/700 などのスケールがある。現代 の主流 は1/35、1/48、1/72、1/144であり、その中 でも、タミヤが採用 し日本 国内 メーカーが追従 、以後 イタレリ、エッシー、エレールなど日本 国外 のメーカーも従 った1/35が圧倒的 なアイテム数 を誇 る。このため米 英 のメーカーが展開 していた1/32(メタルフィギュアの54 mmスケール)ミリタリー物 は少数 派 になってしまった。航空機 (固定 翼 機 、回転 翼 機 など)1/24、1/32、1/35、1/48、1/50、1/72、1/100、1/144、1/200、1/350、1/700 などのスケールがあり、ディテールアップが楽 しめる1/48、コレクション性 の高 い1/72が主流 である。1/24や1/32といった大型 キットは、中国 メーカーの参入 を契機 に近年 [いつ?]はキット数 が増 えつつある。また一部 のヘリコプターは、陸上 兵器 の標準 スケールに合 わせて1/35でモデル化 されている。コレクションモデルとして1/144や1/100スケールも人気 である。なお航空機 のプラモデルというと軍用 機 がメインと思 われがちだが、民間 機 とくに旅客機 も豊富 でデカール変 えなどで多数 の航空 会社 のカラーリングを再現 している。スペシャルマーキングなどの特別 塗装 を施 した機体 のキットも人気 である。宇宙 開発 (ロケット、宇宙船 、探査 機 など)スペースシャトルなどは航空機 と近 いスケールだが、探査 機 から巨大 な宇宙 ステーションまで含 むため、スケールに統一 性 無 し。自動車 1/8、1/12、1/16、1/20、1/24、1/32、1/43などがあり、市販 車 (高級 車 含 む)、レーシングカーとも1/24が主流 であるが、フォーミュラカーは近年 は1/20が主流 である。日本 のトラックやバスなどは1/32スケールが多 い。1/43はミニカーの主要 スケールであり、ホワイトメタルやレジンキャスト製 のガレージキットも多 い。一部 、ミリタリーモデルの派生 として 1/35も増 えつつある。- オートバイ 1/6、1/8、1/9、1/12などがあり、レース
用 、市販 用 とも1/12が主流 である。 鉄道 車両 (ディスプレイキットもしくは、電池 等 の動力 源 を内蔵 したモーターライズキットで、鉄道 模型 への流用 を考慮 していない物 )1/35、1/50、1/76、1/80、1/150などがある。日本 においても鉄道 車両 のプラモデルは、かつて鉄道 模型 が金属 製品 主流 だった時代 に一 ジャンルを築 いたが、Nゲージを中心 としたプラスチック製品 の発展 とともに、鉄道 模型 の陰 に隠 れた存在 になってしまい、1980年代 後半 以降 2010年代 まで新 製品 のほとんどない時期 が続 いた[注釈 6]。その一方 で、一般 のプラモデルとは流通 経路 や購入 者 層 の異 なる鉄道 模型 の中 には実質 的 なプラモデルであるプラスチック製 の組 み立 てキットがあり、こちらは1970年代 後半 以降 製品 を充実 させた。日本 以外 のメーカーでは、ミリタリーモデルの一部 として軍 で使用 された機関 車 や貨車 などのプラモデルが製品 化 されている。鉄道 模型 用 の建築 物 (ストラクチャー)1/22.5(G)、1/43.5(O)、1/76(OO)、1/87(HO)、1/120(TT)、1/148(イギリスのN)、1/150(日本 のN)、1/160(欧米 のN)、1/220(Z)などがあり、主 に鉄道 模型 のスケールに合 わせているが、1/100前後 としてTTとHOの両方 で、1/200前後 としてNとZの両方 で使 えるようにしている製品 も存在 する。これらは通常 鉄道 模型 のアクセサリーとして扱 われるため一般 のプラモデルとは流通 経路 が異 なっているが、ジオラマ製作 などに流用 される場合 も多 い。- アクションフィギュアとそのアクセサリー(
机 ・椅子 、ぶらんこ、トイレなど)1/12スケール程度 。 建築 物 (姫路城 、五重塔 など)1/700、1/350、1/200が多 いがスケールに統一 性 無 し。甲冑 、刀 1/3、1/4スケール。箱庭 (農家 などのモデルに、付属 の種 を植 えて育 てることができる)スケールに統一 性 無 し(同 シリーズの店舗 などは1/60、屋台 は1/25)。拳銃 (ルガー・スーパーブラックホーク、コルト・パイソンなど)手榴弾 など原則 として1/1。ギミック付 のキットも存在 する。動物 (人体 模型 、アリイのコアラ、ラッコ、エリマキトカゲ、タミヤの1/35恐竜 など)実物 の数 倍 の昆虫 や、1/1の小鳥 から1/76程度 の恐竜 までスケールは様々 。日本 国外 のメーカーに比較的 製品 が多 い。- その
他 、楽器 (ドラムセットなど)、家電 (扇風機 、オーディオなど)扇風機 はモーターを内蔵 し、実際 に扇風機 としての機能 を果 たす。ある意味 では模型 ではなく1/1の扇風機 そのものであると言 える。オーディオは小型 スピーカーを内蔵 し、ヘッドホンステレオなどに接続 して実際 に鳴 らすことが可能 な製品 も存在 した。多 くは国内 メーカーの実在 の製品 を1/3 - 1/10程度 にそのままスケールダウンさせたものである。
架空 のもの
[アニメーション、
過去 には オバケのQ太郎 、がんばれ!!ロボコン、Dr.スランプ、うる星 やつらなど、多 くのキャラクターのキットがあった。2000年代 以降 は、組 み立 て式 アクションフィギュアと呼 べる商品 が増 えている。
- カーモデルや
航空機 などスケールキットと同様 のフォーマット、ディテールで設計 された商品 も多 い。
- カーモデルや
- ロボット
物 (ガンダム、マクロス、ボトムズなど)
- 1980
年代 くらいまでは合体 ・変形 などがセールスポイントであったが、ガンダム以降 は広 い可動 によるアクションポージングや、内部 構造 ディテールにもこだわったアイテムが登場 している。
- 1980
実写 作品 では、撮影 に使 われたプロップに対 するスケールモデルとしての解釈 もある。
歴史
[プラモデルの誕生 と普及
[フロッグやエアフィックスといったイギリスのメーカーの
1990
日本 における歴史
[1950
1980
1990
2000
2006
2000
2015
静岡 とプラモデル
[その
2010
模型 製作 に用 いる工具 と材料
[- ニッパー
- ランナーから
部品 を切 り離 すのに用 いる。ゲートと部品 の間 が狭 くキットなどもあり、通常 のニッパーでは部品 に直接 傷 がつくのを避 けるために刃 の薄 いプラモデル用 のニッパーが望 ましい。模型 用 の歯 の薄 い製品 は強 く握 ると歯 が痛 むので丁寧 に扱 うと良 い。真鍮 線 やエッチングパーツなど金属 を切断 する場合 は刃 こぼれを防 ぐため、金属 用 のニッパーを用 いる。また、一部 ガンプラは、ニッパーを使用 しなくても簡単 にランナーから部品 を切 り離 せる物 がある。 - カッター(Pカッター[
注釈 10]、デザインナイフ、けがき針 等 を含 む) 主 にニッパーで切断 したあとのゲート処理 、パーティングラインの除去 、部品 の切断 ・加工 やモールドを彫刻 するためなどに用 いる。使用 する際 はカッターマットを用 いたほうがよい。カッターナイフは本体 に替 え刃 を内蔵 するタイプで、替 え刃 は数 枚 をまとめたブレードになっており折 って新 しい刃 に交換 する。主 に大 きなもの、直線 を切 る作業 向 けの製品 である。デザインナイフ(アートナイフ)は替 刃 を一 枚 ずつ交換 するタイプで、曲線 を切 るなどの細 かい作業 向 け製品 である。両者 とも刃先 の角度 が異 なった替 え刃 があり、用途 に応 じて選 べるようになっている。Pカッター(厚手 のプラスチック板 などの切断 に使 う製品 )やラインチゼルとけがき針 は主 に筋 彫 りに使用 される。- ピンセット
小 さい部品 を掴 んだり、手 の脂 が付着 するのをさけるため、シールやデカール等 を貼 る際 に用 いる。ピンセットはオランダ語 由来 の外来 語 。ツイーザー、トゥイーザーなどの英語 読 みの名称 で市販 されている場合 もある。基本 的 には金属 製 だが、特殊 なプラスチックで作 られたピンセットもある。金属 やすり、紙 やすり、その他 のやすり類 - ニッパーやカッターで
処理 しきれないゲート跡 など綺麗 にするために用 いる。やすりは元々 金属 製 であり、本来 は金属 やすりという呼 び方 は無 いが、紙 やすりと区別 するため模型 用語 として一般 化 している。紙 やすりは「サンドペーパー」、耐 水性 のものは「(耐 )水 ペーパー」とも呼 ばれるが、略 して「ペーパー」と呼 ばれることが多 い。部品 の表面 を削 ったり整 えたりするために用 いる。最近 はラッピングフィルム(研磨 剤 付 きのプラスチックフィルム)やスポンジ研磨 材 も使用 される。また、金属 部品 などの加工 にダイヤモンドやすりを使用 することもある。 - なお
筋 彫 りに特 化 した非常 に薄 い幅 の刃 を持 つ"スジボリヤスリ"という製品 もある。 - ピンバイス
- パーツに
穴 をあけるための細 いドリル刃 (0.1 mm - 3 mm程度 )を保持 した状態 のものをピンバイスと呼 ぶことが多 い。本来 ピンバイスは小径 の棒状 のものを保持 する固定 具 (バイス)でドリルの刃 の部分 は含 まないのだが、模型 ではドリルでの穴 あけ以外 ではあまり用 いられない。 - プラモデル
用 (ホビー用 )のこぎり・レザーソー・糸 のこぎり 部品 を切断 するために用 いる薄刃 ののこぎり。改造 する際 に使 われることが多 い。かつては米国 エグザクト社 のレザーソーが代表 的 なブランドだった。後 にエッチングで作 られた薄 く目 の細 かいノコギリであるハセガワ(トライツール)のモデリングソーや、タミヤの薄刃 クラフトのこ、シモムラアレック(プラッツ)のハイパーカットソーなど、ホビー専用 のものが登場 している。接着 剤 (セメント)元来 は二 つ以上 の物質 の接着 に用 いられるものだが、後述 のパテとして使用 可能 なものもある。最近 は後述 の様 に強固 な接着 の為 ではなく、仮 止 めや完成 品 の耐震 ・安定 展示 用 の一時 (仮 )接着 を目的 としたものも出回 り始 めている。- プラスチックセメント
部品 同士 を接着 するために用 いる。材料 を溶 かし、溶剤 が蒸発 して硬化 することで接着 される。以前 は接着 が必要 なプラモデルにはチューブ入 り等 の接着 剤 が付属 している場合 が多 かったが、現在 では一部 の外国 製 キットを除 いて付属 しておらず、別途 購入 しておく必要 がある。樹脂 分 を含 む「トロトロ型 (貼 り合 せ型 )」と溶剤 分 だけの「サラサラ型 (流 し込 み型 )」とに大別 される。前者 はセメダイン社 の瓶 入 りの製品 やタミヤ、グンゼ産業 (現在 のGSIクレオス)等 模型 メーカー製品 など古 くから販売 されている。後者 はタカラのプロセメントなど少数 派 であったが、1990年代 になってから種類 が増 え、2000年代 には石油 系 溶剤 を含 まないリモネンを主成分 にした物 も増 えており、有機 溶剤 の匂 いがきつくないなどの利点 があるため、使用 するモデラーも増 えてきている。また、最近 のガンプラ等 のプラモデルでは接着 剤 を使用 しなくても製作 可能 なスナップフィット・キットがほとんどであるが、パーツを組 み合 わせたときに出来 る"合 わせ目 "を消 すために用 いることも多 い。ただし、スケールモデルではパーツ自体 が非常 に薄 くなっている場合 も多 くあり、接着 剤 ではパーツの変形 などのトラブルが起 きやすいため、擦 り合 わせで密着 度 を上 げて合 わせ目 を無 くす。瞬間 接着 剤 - 「シアノアクリレート」という
特殊 な樹脂 が主成分 の接着 剤 であり、空気 中 などの水分 と急速 に反応 し、数 秒 から数 分 で硬化 する。金属 との接着 のように、溶剤 に侵 されない材質 や、異 なる材質 同士 を接着 する場合 に用 いられる。近年 はプラモデルでも再現 性 向上 のためにエッチングパーツなどの異 素材 部品 を含 む物 が多 く、製作 の必需 品 となっている。ただし透明 パーツなどに使 ったり近 くにおいてあると、接着 剤 の成分 で"曇 って"しまうこともある。こうした白 化 現象 を避 ける意味 で効果 促進 剤 を使 う。また、低 白 化 タイプの製品 もある。この他 には耐 衝撃 用 などもあり、使用 対象 、強度 、粘 度 、硬化 時間 などの異 なる様々 な製品 がある。また通常 は無色 透明 なものが多 いが、白色 や黒色 など色 のついた商品 も出回 り出 している。 一時 接着 剤 貼 って剥 がせる再 剥離 可能 型 の接着 剤 で、仮 止 めや、完成 した模型 を地震 その他 の不慮 の際 にも倒 さないで(安定 して)展示 する為 の一時 的 固定 に利用 される。当初 は紙 等 にシールの様 に粘着 性 と再 剥離 性 を与 える為 に開発 され写真 製版 等 から再 剥離 可能 型 の粘着 剤 スプレーが出回 り始 めた。かつては安定 展示 用 には粘着 テープを輪 の様 にして展示 品 と台座 双方 を接着 していたり完成 品 に穴 を開 け真鍮 線 等 を差 し込 んで固定 していたりしていたが、現在 では同 じ表面 特性 を持 つ粘着 型 防 振 ゲルと共 に耐震 ・安全 展示 用途 での利用 が始 まっている。
- パテ
部品 のへこみなどを埋 めるために用 いる充填 材 。また、プラモデルの形状 変更 やオリジナルの造形 にも用 いられる。硬化 した後 にカッターなどで切削 ・成形 する事 が可能 だが、パテによっては切削 性 の悪 いものもある。プラモデル製作 で使用 されるのはラッカーパテ、エポキシパテ、ポリパテ(ポリエステルパテ)の3種類 が多 い。最近 では光 硬化 型 パテや瞬間 接着 パテも発売 されている。これは硬化 までの時間 が短 く用途 によっては非常 に便利 である。- ラッカーパテ
文字通 りラッカー系 溶剤 を含 み、溶剤 が揮発 することで硬化 する。この際 、溶剤 が揮発 した分 の体積 が減少 する(肉 痩 せ、あるいはヒケという)。従 って分厚 く盛 る場合 には向 かず、傷 や部品 のヒケの修正 などに用 いられることが多 い。プラパテと略称 されることもある。- エポキシパテ(エポパテ)
粘土 状 の2種類 の基 剤 をほぼ同 量 混和 して用 いる。混 ぜ合 わせた後 の作業 時間 は早 くて1分 - 5分 、通常 は数 十 分 から数時間 で、おおむね一 日 程度 で完全 硬化 する。ヒケはあまり起 きない。種類 によっては完全 に固 まるとかなり硬 くなるので、適度 な硬 さの段階 で切削 すると加工 性 がよい。2種類 のパテが均一 になるよう混 ぜ合 わせるのが使用 上 の注意 である。模型 用 のほかに木工 用 や金属 用 のものが市販 されている。エポキシパテの成分 はエポキシ樹脂 項目 を参照 。皮膚 が弱 い場合 には手袋 必須 である。日本 以外 ではミリプットのブランドのものが使 われており、日本 ではポリパテよりも導入 が遅 かった。一般 向 けとしてセメダイン社 の製品 、模型 用 としてはタカラの「改造 くん」が1980年代 前半 から存在 し、その後 1980年代 後半 からフィギュア制作 などに多用 され、各社 から模型 用 の新 製品 が発売 されていった。- ポリパテ
主剤 に硬化 剤 を練 り込 んで使用 する。硬化 時間 は硬化 剤 の割合 や気温 によって変化 するが、数 分 から数 十 分 と早 い。臭気 が強 いので換気 必須 である。1980年代 前半 のガンプラブーム当時 、スクラッチビルドのために自動車 の修理 用品 である「ニッペ厚 付 けパテ」が使用 され、その後 模型 専用 の物 が開発 されていった。紫外線 硬化 パテ(光 硬化 パテ、UV硬化 パテ)太陽光 や蛍光 灯 の至近 距離 に近 づけると紫外線 と反応 して短時間 で硬化 する。硬化 が早 く、作業 の効率 化 に大 いに役立 つが、場合 によっては盛 ってから1分 とたたないうちに固 まってしまうため、手早 い作業 が必要 。現在 最 も高性能 なパテといえるが、値段 も通常 のパテよりも高 い。ただし、最近 では少量 がデコアート用 に使 い切 り分量 (5グラム程度 )で百 円 均一 の店 などで販売 され、それまでのアクリルパテに代 わり主流 となっている。なお一部 の製品 は空気 に触 れていると硬化 しない(嫌気 性 の)ものがある。瞬間 接着 パテ液剤 と粉末 を混合 すると数 秒 -数 十 秒 で硬化 する物 で、作業 が早 い反面 、物性 的 に脆 い(それでもスチレン樹脂 よりは丈夫 である)。作業 性 を高 める為 に硬化 促進 剤 とその速度 を調整 する緩衝 剤 とを併用 する事 もある(GSIクレオス製 品等 )。
- この
他 、元々 接着 剤 やネイルアート方面 で利用 されていたアクリルパテがある。粉末 のパウダーと液体 のリキッドの混合 による二 液 混合 型 で、硬化 開始 時間 が少々 長 く(それでも最短 で1分 以内 には硬化 開始 )、また硬化 に紫外線 が要 らず安価 なのでUV硬化 パテよりは普及 が早 かった。現在 はネイルアート方面 では硬化 剤 のいらないUV硬化 パテに主役 の座 を明 け渡 し、模型 やデコアート用 マテリアルとしての利用 が多 くなってきている。接着 剤 としても有用 であり、プラリペアなどの商品 名 で流通 している。 塗料 - プラモデルを
塗装 するために用 いる。ラッカー系 、アクリル系 、エナメル系 等 いくつか種類 がある。塗料 はその特質 を知 って使 いこなすことが重要 である。なお瓶 入 りの他 に常温 で蒸発 し加圧 する液化 ガスを圧力 源 とする"缶 スプレー"があり、瓶 入 りの塗料 を同様 の塗装 加工 に用 いる為 のアイテム(ガイアノーツ"イージーペインター"等 )も存在 する。- ラッカー
系 塗料 日本 で多用 されている、乾燥 が速 く強固 な塗膜 が形成 できる利点 を持 つ塗料 。通称 は「ラッカー系 」であるが正 しくは非 水溶 性 の有機 溶剤 を用 いた「アクリル樹脂 塗料 」(MR.HOBBYでは溶剤 系 アクリル樹脂 塗料 と記載 )である。溶剤 の蒸発 により樹脂 が塗膜 を形成 するため、アクリルラッカーに分類 される。溶剤 が非 水溶 性 であることを強調 するために「油性 アクリル系 塗料 」と呼 ばれることもあるが、「油性 」は本来 動植物 由来 の油脂 を表 す用語 であり、石油 由来 の有機 溶剤 に使用 するのは厳密 には正 しくない。ラッカーの一種 ではあるが、昭和 30年代 に模型 用 として売 られていた「マメラッカー」などのプラスチックを溶 かすほど溶剤 の強 い、本来 のラッカー(ニトロセルロースラッカー)とは別物 である。トルエンなどが含 まれる業務 用 塗料 ほどではないが、他 の模型 用 塗料 に比 べ溶剤 の臭 いや毒性 が強 く、換気 せずに長時間 吸入 すると中毒 を起 こす。また揮発 性 、引火 性 が強 いことにも注意 。マルサンのプラカラーを皮切 りに、レベルカラー(後 にMr.カラー)、モデルカラー、モノグラムカラー、ガイアカラーなど、多 くのブランドが存在 した。なお、模型 専用 塗料 以外 の模型 向 けの塗料 にはトルエンなどを含 むものもあるため注意 が必要 である。水溶 性 アクリル樹脂 塗料 - アクリル
系 とも呼 ばれる。溶剤 としてアルコール系 の水溶 性 の有機 溶剤 に水 を混入 したものを使用 している。水 で希釈 することも可能 だが、乾燥 時間 が増 し光沢 面 に塗 れなくなることもあるので、プラモデルに塗 る場合 は専用 溶剤 で希釈 することが多 い。臭 いや毒性 はラッカー系 より抑 えられている。引火 性 も低 く安全 性 が高 いものの、塗膜 はラッカー系 より弱 く、上 からラッカー系 塗料 を塗 ると侵 される。GSIクレオスの「水性 ホビーカラー」と「アクリジョン」、タミヤの「アクリルペイント」が代表 的 な国産 の水溶 性 アクリル樹脂 塗料 であり、1980年代 初 めの発売 以来 順次 改良 されているが、使 い勝手 や塗膜 強度 の面 で敬遠 するモデラーもまだ少 なくない。最近 は、国産 とは異 なる性質 の優 れた外国 製品 も入手 しやすくなっており、スケールモデルでは珍 しい存在 ではなくなった。なお国産 商品 も改良 が進 み、これまで希釈 性 の問題 でエアブラシ塗装 に不向 きとされていた欠点 も改善 されつつある[注釈 11]。なおアクリジョンの為 の汎用 うすめ液 は水 と専用 うすめ液 とがあるが、専用 うすめ液 は後述 の"リターダー"として働 く為 に使 い過 ぎるとなかなか乾 かなくなる。なお、アクリジョンの薄 め液 は生産 終了 となり、リターダーが販売 されるようになった(エアブラシ用 薄 め液 は改良 して継続 販売 )。 - エマルジョン
系 広義 には水溶 性 アクリル塗料 に含 まれる低 溶剤 の塗料 。臭気 がほとんどなく、水性 アクリル、水性 ホビーカラーは水 でも可能 だがアクリルシンナーが推奨 されるのに対 して、完全 に水道 水 のみで、希釈 や洗浄 が可能 (ただし、乾 ききった場合 には水溶 性 でなくなるので専用 ツールクリーナーが必要 )。乾燥 は速 く、塗膜 も強 め。代表 ブランドは、シタデルカラーやアクリジョンなど。- エナメル
系 塗料 専用 の溶剤 (工業 ガソリン系 )で希釈 する。上記 2種類 の塗料 と異 なり、塗装 後 空気 に触 れることで化学 反応 が起 き固化 する。エナメル系 塗料 は乾燥 が遅 く筆 塗 りでもムラができにくい利点 がある。乾燥 後 の塗膜 は光沢 に優 れる。多湿 な日本 の気候 には不向 き<[注釈 12]だが欧米 では一般 的 な模型 用 塗料 として用 いられている。また他 種 の塗料 の塗膜 を侵 さない事 からウェザリングに用 いられる事 が多 い。ただし下地 がつや消 しの場合 、顔料 が染 み付 いて取 れなくなることがある。塩 ビ(ソフトビニール製 キットやポリキャップなど)は侵 され劣化 するので避 けた方 がよい。またスナップフィットなどで常 に力 の加 わっている部分 に使用 すると、溶剤 の浸透 によりパーツが破損 する場合 もある。最近 、紫外線 をカットするクリアー塗料 の上 に塗布 した場合 に白 化 する現象 が話題 となった。「タミヤカラー」が事実 上 唯一 の国産 エナメル塗料 であるが、イギリスのハンブロール社 製 のエナメル塗料 も塗料 単体 や塗料 付 キットとして輸入 されて一部 の模型 店 で入手 できる。
- ラッカー
塗料 は模型 用 塗料 だけでなく、絵画 用 のアクリル絵具 や油絵具 、パステル、コピックなども用 いられる。塗料 に添加 して性状 を調節 する添加 剤 (メディウム)がいくつかある。光沢 を抑 えるフラットベース、乾燥 を遅 らせ、筆 ムラやかぶりを抑 えるリターダー、塗料 の粘 度 を抑 えるうすめ液 などが典型 的 。うすめ液 そのものがリターダーや金属 色 の質感 を向上 する添加 剤 を含 んでいることもある。うすめ液 はラッカー用 、エナメル用 など、使用 する塗料 に合 った専 用品 を用意 する必要 がある。なお、フラットベースの逆 の作用 を持 つものはなく、塗装 後 に光沢 の強 い(全 光沢 或 いは半 光沢 の)トップコートで調節 する。筆 平 筆 、丸 筆 と細部 塗装 用 の面相 筆 があると便利 。学校 の授業 などで使 った水彩 画 用 を流用 することもできるが、塗料 の溶剤 によって毛 を束 ねる接着 剤 が溶 け出 し、最終 的 にはバラバラになる可能 性 があるため、模型 用 のものを使用 するのが望 ましい。- エアブラシ
筆 塗 りでは難 しい、ムラの無 い一様 な塗 面 やグラデーション塗装 に使 う。缶 スプレーと比 べて、自由 な色 が使 える・吹 き出 し量 の調整 が可能 というメリットがある。ある領域 全体 に塗装 されるため、塗装 前 に、マスキングや塗装 順番 を考 えた部品 改造 が必要 になる場合 もある。以前 はピースコン等 の一部 製品 を除 きイラスト・写真 修正 用 の高価 な物 が多 く一般 的 ではなかったが、近年 は模型 メーカーから比較的 低 価格 の製品 が発売 される様 になった。塗料 噴霧 用 の端末 器具 としてはハンドピースが用 いられる。気体 加圧 源 としては高 圧 気体 のボンベを用 いる"スプレー缶 (エア缶 )"か電気 を動力 源 とした"エアコンプレッサ"が用 いられる。通常 は加圧 源 で加圧 気体 と塗料 の双方 の吐出 量 が制限 される為 に加圧 源 の性能 如何 では塗料 の吐出 に影響 を及 ぼす場合 がある。低圧 型 のコンプレッサでは上手 く扱 えない塗料 も存在 する。ハンドピースには加圧 気体 と塗料 の吐出 量 を共 に同時 に調整 可能 なもの(ダブルアクション)の他 に加圧 気体 と塗料 の吐出 量 を同時 に調整 不可能 なもの(シングルアクション)も存在 する。ダブルアクションのハンドピースを用 いると細 い幅 の塗装 も可能 となる(加圧 源 の吐出 量 を低 く調整 する必要 がある)。なおこの技法 は全 ての塗装 技法 中 で最 も塗料 の消費 量 が少 ない。塗装 作業 中 には塗料 の霧 状 微細 粉末 や溶剤 の揮発 気体 が周囲 に飛散 するので、作業 者 はマスクなどでの防護 が必要 となる。その為 飛散 物 を強制 的 に吸 い取 る装置 も存在 し市販 されている。- マスキングテープ
塗装 の際 、塗 り分 けを行 うために色 をのせない部分 を覆 って色 が付 かないようにする粘着 剤 つきの紙 テープ。仮 組 みなどの際 に粘着 力 の低 いテープとしても用 いる。また同様 の目的 の為 に、塗布 することで柔軟 なマスキング膜 を形成 する液状 のマスキングゾル[注釈 13]という商品 もある。- サーフェイサー
- ヤスリがけで
付 いた表面 の微細 な傷 などを埋 める為 や塗料 の食 い付 きを良 くする為 に使 われる。主 に塗装 の前 段階 として用 いる。筆 塗 りの他 、缶 スプレーやエアブラシを用 いて吹 きつけて使用 する。市販 されている物 の主 な成分 は溶液 に溶 いたラッカー系 パテ(溶 きパテ)とほぼ同様 の物 である。傷 やヘコミなどを見分 けやすいグレー色 が一般 的 だが、フィギュアなど用 にホワイトや肌色 の製品 もある。細 かい彫刻 が潰 れることを嫌 い、使用 しないモデラーもいる[注釈 14]。 - プライマー
金属 (メタルパーツやエッチングパーツ)、レジンなど塗料 の食 い付 きが良 くない素材 に塗装 する場合 に使用 する下地 塗料 。通常 は無色 透明 。プラモデル用 に開発 されたもの以外 は、プラスチックを侵 す恐 れがある。上記 サーフェイサーを兼 ねた"プライマーサーフェイサー(プラサフ)"もある。- トップコート
塗装 した個所 の表面 保護 に使用 する、透明 な塗料 。ステッカーやデカール、インスタントレタリング(インレタ)などの保護 にも有用 。光沢 、半 つや、つや消 しとがあり、被 塗物 の質感 を調節 する場合 にも用 いられる。金属 光沢 を与 えるメタリック色 は、これを塗布 するとかぶりが生 じる(白 っぽく曇 る)ものもあり、代用 としてプライマーを吹 き付 けることもあるが、こちらは金属 光沢 を生 み出 す顔料 が流 れてしまう[注釈 15]ことがあるため、金属 らしい質感 が重要 な個所 を一切 保護 しない場合 もある。- デカール
定着 剤 - デカールを
軟化 させ、模型 表面 の凹凸 への密着 性 を高 めるための補助 剤 。デカールを貼 った上 から塗布 して軟化 させるものをデカール軟化 剤 (マークソフター)、接着 力 を持 ち先 に塗布 した上 にデカールをセットするものをデカール定着 剤 (デカールフィッター、マークセッター)と区別 する場合 もある。デカールの種類 と定着 剤 の相性 により軟化 の程度 に差 があり、しわ等 が生 じる或 いはデカールが破損 する場合 もあるので事前 の確認 が必要 。 綿棒 - デカールを
貼付 する際 に出 る余分 な水分 を脱脂綿 に吸 わせる、デカール貼付 位置 の微 調整 、あるいはウェザリングや墨 入 れを施 す際 に用 いられる。使 い勝手 としては化粧 用 に開発 された先 の細 いものが良 い為 に模型 専用 のものもこの形状 になっている。
製品
[よく使 われる素材 ・材質
[- ポリスチレン (PS = Poly-Styrene)
- プラモデルの
材料 としては最 も多 く使用 される。プラモデルで「プラ」といった場合 、広義 では合成 樹脂 一般 (ABSなども含 める)をさすが、狭義 ではポリスチレンのみを指 す。エナメル系 溶剤 に侵食 され、劣化 する性質 がある。透明 のものは飛行機 キットのキャノピーや自動車 キットの窓 ガラスなどに用 いられるが、しなやかさがないため非常 に砕 けやすく、瞬間 接着 剤 などで白濁 することも多 い。タミヤやエバーグリーン[要 曖昧 さ回避 ]ブランドの各種 素材 もポリスチレンである。ドイツ語 であるスチロール (Styrol) と呼 ばれることもある。 - ABS (ABS = Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)
- アクリロニトリル、ブタジエンゴム、スチレンを
混 ぜたもの。配合 比率 によって物性 に差 はあるが、ポリスチレンよりも割 れにくく磨耗 も少 ない。このため、負荷 のかかるキャラクター模型 の関節 部 や動力 模型 のシャーシ(ミニ四 駆 や電動 RC)などのパーツがABSで成型 されることが多 い。溶融 接着 には専用 のABS樹脂 用 の接着 剤 を必要 とする。また切削 性 もポリチスチレンよりも粘 り気 が強 い。 - ポリプロピレン (PP = Poly-Propylene)、ポリエチレン(PE=polyethene)
- いわゆるポリキャップとしてロボットキットなどの
関節 部 ヒンジに多用 される軟質 樹脂 。柔軟 性 が高 く磨耗 が少 ない反面 、ほとんどヤスリがけができない、そのままでは塗装 もできないといった欠点 もある。モーター走行 する戦車 キットのベルト式 キャタピラとして、1970年代 からゴム製 のものに代 わって多 く使 われるようになり、ディスプレイモデル用 としても使用 されている。 - その
他 の樹脂 金属 類 - エッチングパーツや
自動車 のシャフト、ギアボックス、ネジなど各種 金属 が補助 的 に使用 される。
有名 なシリーズ
[- ミリタリーミニチュアシリーズ 1/35 タミヤ
- ウォーターラインシリーズ 1/700 タミヤ、
長谷川 製作所 、青島文化教材社 - ミニボックスシリーズ1/72 ハセガワ
- ミニボックスEシリーズ1/72 ハセガワ
機甲 師団 シリーズ1/48 バンダイ- デコトラシリーズ1/32
青島文化教材社 - ガンプラ
各種 スケール バンダイスピリッツ(以下 バンダイ) - マシーネンクリーガー
日東 、ウェーブ、ハセガワ - ロボダッチ
今井 科学 一部 は青島文化教材社 から再 発売 合体 マシン青島文化教材社 - アニメスケール
各種 スケール青島文化教材社 - ミニ
四 駆 1/32 タミヤ - たまごひこーき ハセガワ
- フレームアームズ・フレームアームズガール
壽屋 - D-Style
壽屋 - デスクトップアーミー メガハウス
- MODEROID グッドスマイルカンパニー
- Figure-rise Standard バンダイ
- PLAMAX マックスファクトリー
- ヘキサギア 1/24
壽屋 - プラアクト ピーエムオフィスエー
- ゾイド タカラトミー
- リトルアーモリー 1/12 トミーテック
- ファイブスター
物語 wave、ボークス - 5inch Mechanism ピーエムオフィスエー
- 30 MINUTES MISSIONS・30 MINUTES SISTERS バンダイ
デカールの制限
[プラモデルに
- タバコ
広告 - 1990
年代 以降 、多 くの国 でタバコ広告 の規制 が強化 された。そのため、多 くのF1、WRCといったレースカーのキットに付 けられていたタバコメーカーのスポンサーロゴも規制 の対象 とされ、その後 発売 されたF1レースカー製品 ではデカールからタバコメーカーのロゴが削除 されたり、別 のものに差 し替 えられてしまっている。タバコメーカーがメインスポンサーだった一部 の車種 では、削除 や差 し替 えすら難 しいためキット自体 が生産 困難 な状態 となっているものもある。 - その
他 企業 ロゴに関 する制限 - 2000
年代 以降 は企業 の知的 財産 権 管理 強化 の関係 から、タバコ以外 の企業 についてもロゴが削除 ・或 いは差 し替 えられたものが現 れている。 - ハーケンクロイツ
第 二 次 世界 大戦 時 のドイツ機 の垂直 尾翼 に描 かれていた鉤 十 字 (スワスティカ)は、ナチス・ドイツのシンボルマークであり、現在 ドイツでは公 の場 での使用 や掲示 が法律 により禁止 されている。その影響 で、1990年代 以降 多 くのメーカーでは箱 絵 とデカールからスワスティカや本来 ナチスとは無関係 のフィンランドのハカリスティを削除 している。日本 国内 ではスワスティカの使用 に全 く制限 はないが、輸出 を考慮 して日本 メーカーの多 くもこれに倣 っている。一部 の日本 メーカーでは日本 国内 出荷 分 にのみスワスティカのデカールを付 けているが、多 くの場合 箱 絵 は勿論 組立 て説明 書 にも明示 は無 く、オマケ扱 いとなっている。また、スワスティカを十字 や田 の字形 に変 えたり、二 分割 してそのままではスワスティカに見 えない形 でデカールにしているメーカーもある。
コピー製品
[プラモデルにおいては、
ただし
プラモデルのコピー
ここでは
- 1/72 A-10 1/72 MiG-23/27 1/48 F-16
- ハセガワ
製品 が原型 と指摘 されているアカデミー製品 。A-10やMiG-23/27では開発 時期 の古 い原型 キットの凸 モールドが凹モールドへ修正 された。F-16では同 一 パッケージで複数 の形式 に対応 すべく細 かい部品 の分割 手法 が変更 され、各種 搭載 品 を追加 するなどの修正 が行 われた。 - 1/35 M113・M60パットン・メルカバ・センチュリオン
- タミヤ
製品 が原型 と指摘 されているアカデミー製品 。原型 製品 とは異 なり、大量 のアクセサリーの追加 や原型 には無 い改良 型 (M113)や発展 型 の車両 (メルカバ)、イスラエル国防 軍 仕様 (M113、M60)などが発売 された。例 えばメルカバIIIなどは転 輪 パーツ以外 はオリジナルとなっており、高価 なガレージキットを購入 したりスクラッチビルドをする必要 が無 くなったため、購入 者 からすれば恩恵 の方 が大 きいとも言 える。なおセンチュリオンは日本 には輸入 されていないが、生産 停止 となったタミヤ製品 に代 わって欧米 市場 ではポピュラーな製品 となった。 - 1/48 Su-27
- アカデミー
製品 が原型 と指摘 されているトランペッター製品 。原型 キットの問題 点 をそのままコピーしており工作 精度 の問題 から原型 に劣 る。
脚注
[注釈
[- ^ (くらじたかし 2001)によればマルサン
商店 はプラモデルと同時 に「プラスチックモデル」と「プラモ」も商標 登録 したが数 年 後 に取 り下 げたとされ、どちらも1960年代 前半 には既 に一般 的 な名称 として使用 されている。初 の国産 プラモデルの発売 を報 じた昭和 33年 12月15日 付 の『日本 模型 新聞 』の記事 でも、「プラスチック・モデル・キット」をマルサン商店 の登録 商標 としている。 - ^
当時 マルサン商店 は小売 店 に対 しても他社 製品 を「プラモデル」と呼 ばないよう強 く求 めていた。また「プラモデルと呼 べるのはマルサンだけ」というキャッチフレーズは自社 がプラモデルのパイオニアであることを誇示 するとともに、「プラモデル」の普通 名詞 化 をけん制 する意味合 いも強 かった。 - ^ (
神永 英司 2009, p. 175)には1975年 に三ツ星 商店 に売却 され、翌年 日本 プラスチックモデル工業 協同 組合 に移譲 されたと解釈 できる記述 があるが、日本 プラモデル工業 協同 組合 の公式 サイトでは1975年 に権利 を得 たとされている。 - ^ (
日本 プラモデル工業 協同 組合 2008, p. 179)には「日本 プラモデル工業 協同 組合 加盟 各社 は自由 に使用 できる」旨 の記述 がある。一方 、(日本 プラモデル工業 協同 組合 2008, p. 66)には「現在 ではプラスチックモデルの愛称 として誰 でも自由 に使 えるようになっている」との記述 もある。 - ^
付属 の接着 剤 は短期間 での使 い切 りを前提 としていたため(キャップ付 も存在 する)、使 い勝手 が悪 く量 も十分 ではなかったので、別売 のビン入 り接着 剤 を使用 するモデラーが多 かった。 - ^
但 し2002年 に鉄道 模型 化 可能 な組 み立 て式 鉄道 玩具 Bトレインショーティーが発売 されている。 - ^
一 例 としてカーモデルでは、1990年代 まではセダンやコンパクトカー、軽自動車 やワンボックスカーといった一般 的 な現行 車 が製品 化 されていたが、2000年代 以降 はスーパーカーやレーシングカー、旧 車 といった趣味 性 の強 い車種 の製品 化 が増 え、前述 した車種 の製品 化 が大幅 に減少 している。 - ^ プロの
自動車 モデラーである北澤 志朗 氏 は「クルマ好 きの人 でも、スケールモデルは塗装 することを知 らない人 が多 い。複雑 な部品 の成型 が可能 になったことにより、かえってパーツが細 かくなりすぎてどこから手 を付 ければいいのか分 からず、説明 書 もアルファベットの記号 ばかりで分 かりにくい。組 み立 てにも様々 な道具 が必要 で、一式 揃 えるとなるとその価格 はプラモデル1点 以上 になってしまう。そうした様々 な要因 がプラモ離 れにつながっているのではないか」と述 べている。[7] - ^ とりわけ、2010
年代 以降 は1/18、1/24とスケールモデルと直接 競合 するビッグスケールのミニカーも多数 登場 している。 - ^ Pカッターはオルファの
商品 名 だが、同種 の工具 の通称 としても使用 される。 - ^ これまでのエアブラシ
用 の調整 を簡便 化 したエアブラシ専用 うすめ液 との等 倍 希釈 で簡単 に使用 可能 となった。 - ^ ただしエアブラシによる
塗装 では、ラッカー系 では多湿 環境 下 で白 く曇 る(「かぶり」と言 う)が、エナメル系 では起 きない。 - ^
実質 はプラ素材 と接着 しない性質 をもつ水性 接着 剤 で、ゴム素材 の有無 で特性 が変化 する。 - ^ なおサーフェイサーを
用 いない面 に塗装 する技法 を"サフレス塗装 "と呼 ぶ。 - ^ これを
防 ぐ技法 として、比較的 遠方 から乾燥 速度 を調整 して半 乾 きの霧 状 で塗布 して行 う"砂 吹 き"があり、この後 に出来 る梨地 の表面 を研磨 平滑 化 する"磨 き込 み"作業 を以って仕上 げそれに拠 って金属 光沢 を守 る事 が出来 る。この技法 はその他 に塗装 が光沢 仕上 げの場合 にも応用 が利 く為 に主 に自動車 (二 輪 ・四 輪 )模型 で多用 される。 - ^ アカデミーを
例 にしているが、1990年代 までは韓国 や中国 のプラモデルメーカーのほとんどがコピー製品 を作 っており、特 にアカデミーが悪質 とか、数 が多 いということはない。
出典
[- ^ “
日本 プラモデル工業 協同 組合 の紹介 ”.全日本 模型 ホビーショー. 2022年 5月 4日 閲覧 。 - ^ (
株 )童 友 社 公式 アカウント @@DOYUSHAofficial (2022年 2月 15日 ). "気 にされる方 もいらっしゃるかもしれませんのでマジレスします。両 ブランド共 、製品 の中 で「プラモデル」の呼称 を使 っていないので問題 ありません。雑誌 社 が記事 の中 で「プラモデル」を使 うのも問題 ありません。未 加入 のメーカー様 が、自社 製品 の紹介 に「プラモデル」の呼称 を使 うの禁 じています。". X(旧 Twitter)より2022年 5月 4日 閲覧 。 - ^ a b c d e f g
尹 大栄 2012, p. 16. - ^ a b c d
尹 大栄 2012, p. 14. - ^ “ガンプラ、
国産 一筋 30年 品質 こだわり4億 個 ”.朝日新聞 . (2010年 4月 19日 ). オリジナルの2010年 4月 20日 時点 におけるアーカイブ。 2010年 4月 19日 閲覧 。 - ^ a b c
尹 大栄 2012, p. 17. - ^ 『モデル・カーズ 2016
年 11月 号 』、ネコ・パブリッシング、119頁 。 - ^
尹 大栄 2012, p. 13-14. - ^ “プラモデルの
出荷 額 日本一 ”.静岡 県 . 2013年 12月17日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2013年 12月13日 閲覧 。
参考 文献
[井田 博 『日本 プラモデル興亡 史 -わたしの模型 人生 -』文春 ネスコ。ISBN 4890361871。田宮 俊作 『田宮 模型 の仕事 木製 モデルからミニ四 駆 まで』文春 ネスコ、1997年 。ISBN 9784890369508。田宮 俊作 『田宮 模型 をつくった人々 』文藝春秋 、2004年 。ISBN 9784163662503。今 柊二 『プラモデル進化 論 ―ゼロ戦 からPGガンダムまで』イーストプレス、2000年 。ISBN 9784872572148。平野 克己 『高 荷 義之 ―プラモデル・パッケージの世界 』大 日本 絵画 、1999年 。ISBN 9784499227087。日本 プラモデル工業 協同 組合 編 『日本 プラモデル50年 史 』文藝春秋 企画 出版 部 、2008年 。ISBN 978-4-16-008063-8。神永 英司 『マルサン物語 玩具 黄金 時代 伝説 』朝日新聞 出版 、2009年 。ISBN 978-4-02-250550-7。- くらじたかし『マルサン―ブルマァクの
仕事 』〈文春 文庫 〉2001年 。ISBN 978-4-16-765607-2。 尹 大栄 「プラモデル産業 」(PDF)『地域 イノベーション』、法政大学 地域 研究 センター、2012年 、doi:10.15002/00008192。- 『ニッサン グラフ』
昭和 34年 6月 号 - 『モーターファン』
昭和 34年 1月 号 - 『
青木 固 回顧 録 』日精樹脂工業 平成 元年 出版 日本 模型 新聞 [要 文献 特定 詳細 情報 ]
模型 メーカー・業者
[ほか
外部 リンク
[THE MAKING (92) プラモデルができるまで - YouTube |
日本 プラモデル工業 協同 組合 模型 屋 なび(全国 模型 販売 店 紹介 サイト)