スピットファイアの模型 もけい 、1/72スケール
1/72スケール (ななじゅうにぶんのいちスケール)は、スケールモデル で用 もち いられる国際 こくさい 標準 ひょうじゅん スケールの1つである。1930年代 ねんだい のプラモデル 誕生 たんじょう 時 じ に航空機 こうくうき 模型 もけい の縮尺 しゅくしゃく として採用 さいよう され、現在 げんざい でも航空機 こうくうき や戦車 せんしゃ の模型 もけい の縮尺 しゅくしゃく として広 ひろ く使用 しよう されている。
1/72スケールは、航空機 こうくうき のスケールモデルによく使用 しよう される縮尺 しゅくしゃく であり、1フィート を1/6インチ (あるいは6フィートを1インチ)に縮小 しゅくしょう した大 おお きさ{(1/12 )÷6=1/72 、72÷6=12}、或 ある いは1ライン を2倍 ばい にした大 おお きさ{(1/144 )×2=2/144=1/72}である。い換 いか えれば、模型 もけい の長 なが さを72倍 ばい したものが実物 じつぶつ の長 なが さとなる。このスケールでは、身長 しんちょう 6フィート(180cm)の人間 にんげん は丁度 ちょうど 1インチ(25mm)の高 たか さになる。1/72スケールは航空機 こうくうき の模型 もけい の主流 しゅりゅう となっている。航空機 こうくうき には小型 こがた の戦闘 せんとう 機 き から大型 おおがた の爆 ばく 撃 げき 機 き まであり、同 どう 一 いち 縮尺 しゅくしゃく で全 すべ ての種類 しゅるい の航空機 こうくうき を揃 そろ えるためには、1/72スケールが事実 じじつ 上 じょう 唯一 ゆいいつ の選択肢 せんたくし であるためである。
1/72スケールは、1930年代 ねんだい 半 なか ばにイギリス で作 つく られたスカイバード(Skybirds )シリーズとIMA社 しゃ のフロッグ・ペンギンシリーズの航空機 こうくうき 模型 もけい で初 はじ めて採用 さいよう された。また、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 なか に連合 れんごう 国 こく で使用 しよう された航空機 こうくうき の識別 しきべつ 用 よう 模型 もけい でも採用 さいよう されている[1] [2] 。現在 げんざい では、他 た のスケールに比 くら べてより広範囲 こうはんい なものを対象 たいしょう とした模型 もけい が1/72で作 つく られている[3] 。1/72スケールは、東西 とうざい ヨーロッパ 、日本 にっぽん を含 ふく む極東 きょくとう アジア 、ラテンアメリカ 、そして特 とく にイギリスで広 ひろ く普及 ふきゅう している。それに対 たい し、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは1/48スケール が主流 しゅりゅう であり、1/72スケールはそれほど普及 ふきゅう していない。
近年 きんねん 、1/72スケールはミリタリーモデル でも主要 しゅよう スケールの1つとなり、さらに日本 にっぽん のキャラクターモデル 、ダイキャスト 製 せい のミニカー 、フィギュア 、ラジコンの船舶 せんぱく モデルなどでも採用 さいよう されている。
航空機 こうくうき のプラモデルでは、B-52 やB-36 のような大型 おおがた の爆 ばく 撃 げき 機 き から、BD-5のような小型 こがた 機 き まで様々 さまざま な機種 きしゅ が1/72スケールでモデル化 か されている。
1/72スケールの発祥 はっしょう の地 ち とも言 い えるイギリスでは、IMAに続 つづ き1950年代 ねんだい にプラモデルの生産 せいさん を始 はじ めたエアフィックス や、後発 こうはつ のマッチボックス も当初 とうしょ から1/72を主力 しゅりょく スケールとして採用 さいよう していた。フランスのエレール は、当初 とうしょ 1/50、1/75、1/100等 とう の製品 せいひん を作 つく っていたが、1960年代 ねんだい 半 なか ばに1/72を主力 しゅりょく のスケールとして採用 さいよう した。ドイツの初期 しょき のメーカーは1/100の航空機 こうくうき モデルを主 おも に発売 はつばい していたが、ドイツレベル は当初 とうしょ アメリカやイギリスのレベル と同一 どういつ の製品 せいひん を発売 はつばい していたため1/72が中心 ちゅうしん であり、独自 どくじ の製品 せいひん を開発 かいはつ するようになってからも1/72を主力 しゅりょく とした。イタリア のイタレリ やエッシー も当初 とうしょ より1/72を主力 しゅりょく のスケールとしている。
日本 にっぽん のメーカーは、初期 しょき には1/50、1/65、1/70、1/75、1/80、1/100などの様々 さまざま なスケールで航空機 こうくうき のキットを発売 はつばい していた。1960年代 ねんだい 後半 こうはん になり、エアフィックスの製品 せいひん が大量 たいりょう に輸入 ゆにゅう され、レベルの製品 せいひん がグンゼ産業 ぐんぜさんぎょう により安価 あんか に流通 りゅうつう するようになると、日本 にっぽん でも多 おお くのメーカーが1/72を採用 さいよう するようになった。それまで1/70でシリーズ展開 てんかい していたフジミ模型 もけい や、1/75を採用 さいよう していたエルエス は、シリーズのスケールを1/72に変更 へんこう し、従来 じゅうらい の製品 せいひん もスケール表示 ひょうじ を1/72に変更 へんこう している。ハセガワ も初期 しょき には1/70、1/75、1/90などのキットを作 つく っていたが、1966年 ねん より1/72でのモデル化 か を開始 かいし し、以後 いご 1/72を中心 ちゅうしん に航空機 こうくうき のキットを充実 じゅうじつ させた。タミヤ は1960年代 ねんだい 半 なか ばに1/72のキット5点 てん を発売 はつばい した後 のち は1/48を中心 ちゅうしん としていたが、1993年 ねん にイタレリからのOEMで1/72キットの販売 はんばい を開始 かいし し、1997年 ねん からは自社 じしゃ の1/48キットをスケールダウンした自社 じしゃ 製 せい キットも1/72シリーズに加 くわ えている。
アメリカのメーカー の初期 しょき のキットは箱 はこ のサイズに合 あ わせた箱 はこ スケールのものが多 おお かったが、1950年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう スケールの統一 とういつ の動 うご きが進 すす んだ。その中 なか でイギリスに子会社 こがいしゃ を持 も っていたレベルは1/72を主力 しゅりょく として製品 せいひん 展開 てんかい を行 おこな ったが、1930年代 ねんだい から1/48スケールのソリッドモデル を販売 はんばい していたホークを始 はじ め、モノグラム 、オーロラ、リンドバーグなど、多 おお くのメーカーは1/48を中心 ちゅうしん に商品 しょうひん 展開 てんかい を行 おこな った。ただし、これらのメーカーも数 かず は少 すく ないものの1/72のキットも発売 はつばい していた。またUPC、AMT、MPC、ミニクラフト、テスターなどからは、日本 にっぽん やイギリス、イタリアなどのメーカーの1/72スケールキットがOEM で発売 はつばい された。
ラテンアメリカ諸国 しょこく では独自 どくじ のプラモデルの開発 かいはつ はあまり盛 さか んではないが、メキシコ のロデラ、ブラジル のキコ、アルゼンチン のMODELEXなどから、レベル、エアフィックス、エレールなどの1/72スケールキットが現地 げんち 生産 せいさん やOEMにより販売 はんばい されている。
韓国 かんこく のメーカーは、1980年代 ねんだい 頃 ごろ までは他国 たこく のメーカーの製品 せいひん をコピーするケースが多 おお く、航空機 こうくうき のキットではハセガワの製品 せいひん がコピーされることが多 おお かった。1990年代 ねんだい 以降 いこう 自社 じしゃ 開発 かいはつ のキットが多 おお くなり、航空機 こうくうき は1/72と1/48をメインとするメーカーが多 おお い。中国 ちゅうごく の状況 じょうきょう も同様 どうよう で、一部 いちぶ のメーカーは1990年代 ねんだい まで他国 たこく のメーカーの製品 せいひん のコピーを行 おこな っていた。現在 げんざい の中国 ちゅうごく を代表 だいひょう するメーカーであるドラゴンモデルズ やトランペッター では、1/72は航空機 こうくうき 模型 もけい の主力 しゅりょく となっていないが、トランペッター傘下 さんか のホビーボスは短期間 たんきかん の内 うち に大量 たいりょう の1/72スケールキットを開発 かいはつ している。
旧 きゅう ソビエト・東欧 とうおう 圏 けん では、1980年代 ねんだい まではプラモデルの生産 せいさん は盛 さか んではなく、チェコのKPやポーランドのPZWなどが1/72、東 ひがし ドイツのプラスチカルトが1/100を中心 ちゅうしん にキットを製作 せいさく していた以外 いがい は、幾 いく つかのメーカーが旧 きゅう IMA製 せい のキットの再 さい 生産 せいさん を行 おこな っていただけであった。1990年代 ねんだい になるとチェコやポーランドにいくつもの新 しん メーカーが誕生 たんじょう し、2000年代 ねんだい に入 はい るとロシアやウクライナでも多 おお くのメーカーが活動 かつどう を開始 かいし した。当初 とうしょ は航空機 こうくうき のキットはIMA製品 せいひん の再 さい 生産 せいさん や西欧 せいおう のメーカーからのOEMも含 ふく めて1/72が主流 しゅりゅう であったが、2000年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう は1/48や1/32にも力 ちから を入 い れるメーカーが増 ふ えている。
軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう [ 編集 へんしゅう ]
戦車 せんしゃ ・軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう 等 とう のミリタリーモデルでは、1960年代 ねんだい 初 はじ めからエアフィックスが1/72に近 ちか いHO/OOスケール(1/76)で商品 しょうひん 展開 てんかい を行 おこな っており、1970年代 ねんだい にはフジミ模型 もけい 、日東 にっとう 、マッチボックスなどがこれに追随 ついずい して1/76スケールのミリタリーモデルを発売 はつばい した。一方 いっぽう 、ハセガワ、エッシー、エレールなどは航空機 こうくうき モデルに合 あ わせた1/72スケールを採用 さいよう した。当初 とうしょ は1/76スケールの方 ほう がラインナップが充実 じゅうじつ していたため、このクラスでの主流 しゅりゅう とみなされていたが、エッシーが急速 きゅうそく に製品 せいひん 数 すう を増 ふ やし、ハセガワも着実 ちゃくじつ に製品 せいひん を増 ふ やしてレオポルド列車 れっしゃ 砲 ほう やカール自 じ 走 はし 臼砲 きゅうほう などの大型 おおがた キットまでモデル化 か したため、次第 しだい に立場 たちば は逆転 ぎゃくてん していった。1990年代 ねんだい 半 なか ばにはドイツレベルが1/72スケールを採用 さいよう し、2000年代 ねんだい に入 はい るとドラゴンモデルズやトランペッターなどの中国 ちゅうごく のメーカーや、ACE、PST、MW、ATTACK、UM、RPM、RODENなどの旧 きゅう ソ連 それん ・東欧 とうおう 圏 けん の多 おお くのメーカーが1/72スケールのミリタリーモデルの生産 せいさん を開始 かいし した。現在 げんざい では1/35に次 つ ぐ主要 しゅよう スケールとなっており、1/35に対 たい する比較 ひかく からミニスケール (英語 えいご 圏 けん ではBraille scale )とも呼 よ ばれる[4] 。
軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう のアクセサリーとなる20世紀 せいき 以降 いこう の兵士 へいし フィギュアに加 くわ えて、さらに古 ふる い時代 じだい の兵士 へいし フィギュア、そのアクセサリーとなる建物 たてもの ・攻 おさむ 城 じょう 機械 きかい ・投石 とうせき 機 き ・動物 どうぶつ (戦 せん 馬 ば ・戦 せん 象 ぞう )なども多数 たすう 発売 はつばい されている。1/72スケール(つまり25mmスケール)の歴史 れきし フィギュアにはミニチュアゲーム の駒 こま として需要 じゅよう があるためである。主 おも なメーカーはHaT、イタレリ、ズヴェズダ、ドイツレベルなどヨーロッパが中心 ちゅうしん で[5] 、ズヴェズダはルールの出版 しゅっぱん も行 おこ なっている。
1/72スケールの艦船 かんせん モデルは、魚雷 ぎょらい 艇 てい クラスのものが主 おも であり、レベル、エアフィックス、タミヤ、ドイツレベルなどから、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 時 じ から戦後 せんご の魚雷 ぎょらい 艇 てい やレスキューボートなどがモデル化 か されている。マッチボックスからはフラワー級 きゅう コルベット の長 なが さ90cm近 ちか い大型 おおがた キットが発売 はつばい されており、この金 かね 型 がた は現在 げんざい ドイツレベルが保有 ほゆう している。また、2000年代 ねんだい にはドイツレベルやアメリカレベル、リンドバーグなどから第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 型 がた 潜水 せんすい 艦 かん の1/72スケールの大型 おおがた キットが発売 はつばい された。
軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう 以外 いがい の1/72スケールの自動車 じどうしゃ のプラモデルは少 すく なく、バス や建設 けんせつ 車両 しゃりょう などを中心 ちゅうしん にしたキットが多少 たしょう あるだけである。1/87スケールに多 おお く見 み られるプラスチック製 せい のミニカーもほとんど作 つく られておらず、ダイキャスト製 せい のミニカーも2000年 ねん 頃 ごろ にホンウェル、ヨーデル、エポック社 えぽっくしゃ 等 ひとし から多数 たすう リリースされたが近年 きんねん は減少 げんしょう 傾向 けいこう にあり、ヨーデル倒産 とうさん 以降 いこう は新作 しんさく も殆んど発売 はつばい されていない。
キャラクターモデル の内 うち 、ガンプラ では、機体 きたい サイズの関係 かんけい もあって1/72スケールのキットはほとんど作 つく られていないが、機体 きたい サイズの小 ちい さい他 ほか の作品 さくひん では1/72でモデル化 か されたものも多 おお い。特 とく に、マクロスシリーズ では、スケールモデルメーカーの作 つく ったキャラクターモデルとして話題 わだい となったハセガワのVF-1 バルキリー を始 はじ め、複数 ふくすう のメーカーから1/72スケールのキットが発売 はつばい されている。聖戦 せいせん 士 し ダンバイン や太陽 たいよう の牙 きば ダグラム などの作品 さくひん でも、1/72を中心 ちゅうしん にプラモデルが開発 かいはつ された。ゾイド では概 おおむ ね1/72スケールで作 つく られている。特撮 とくさつ 作品 さくひん でも、ハセガワのジェットビートル やWAVE のマットアロー1号 ごう などのキットが発売 はつばい されている。他 ほか にも数 すう は少 すく ないもののエアフィックスのエンジェル・インターセプター やTSR.2MS 、HALCYONのドロップシップなどの1/72スケールキットが発売 はつばい されている。壽屋 ことぶきや のアーマードコア は1/72スケールで発売 はつばい されている。
鉄道 てつどう 車輌 しゃりょう [ 編集 へんしゅう ]
鉄道 てつどう 模型 もけい の主要 しゅよう な規格 きかく には1/72スケールを採用 さいよう しているものはないため、鉄道 てつどう 車輌 しゃりょう の1/72スケール製品 せいひん は主 おも にミリタリーモデルに附随 ふずい する形 かたち で少数 しょうすう がプラモデルとして展開 てんかい されているに過 す ぎない[6] 。これはディスプレイ用 よう のプラモデルといえども鉄道 てつどう 車輌 しゃりょう は鉄道 てつどう 模型 もけい の縮尺 しゅくしゃく に合 あ わせて模型 もけい 化 か される傾向 けいこう が強 つよ いからで、1/72の近似 きんじ サイズでは、OOゲージ や日本 にっぽん 型 がた 16番 ばん ゲージ 、HOゲージ の規格 きかく に準 じゅん じた1/76、1/80、1/87などの縮尺 しゅくしゃく が使用 しよう されることが多 おお い[7] 。同様 どうよう に、鉄道 てつどう 模型 もけい 用 よう のストラクチャー (建築 けんちく 物 ぶつ など)でも1/72スケールの製品 せいひん はわずかであるが、OOゲージやHOゲージ用 よう のストラクチャーには1/72スケールのジオラマ などに違和感 いわかん なく流用 りゅうよう できるものも多 おお い。逆 ぎゃく にミリタリーモデル用 よう の1/72スケールの建築 けんちく 物 ぶつ などが鉄道 てつどう 模型 もけい のレイアウト やジオラマに使用 しよう できる場合 ばあい もある。過去 かこ にはOOゲージ用 よう の1/76スケールのストラクチャーのキットが、1/72と表記 ひょうき して販売 はんばい されたこともある(後述 こうじゅつ )。
ダイキャスト製 せい の玩具 おもちゃ でこのスケールでの生産 せいさん を初 はじ めて行 い ったのは、香港 ほんこん のメーカーのホンウェル(Hongwell)といえる[8] 。ホンウェルはモデルカー製造 せいぞう 用 よう の工場 こうじょう を1997年 ねん に完成 かんせい させている。
このスケールは主 おも に材料 ざいりょう としてZamak 合金 ごうきん を使用 しよう することにより再現 さいげん 度 ど の高 たか い設計 せっけい が可能 かのう である。積 つ み上 あ げ可能 かのう なアクリル ケースに入 い れて販売 はんばい を行 おこな うことで、蒐集 しゅうしゅう 家 か はコレクションを良好 りょうこう なコンディションで保管 ほかん することが出来 でき る。
パッケージの大 おお きさに合 あ わせてサイズを調整 ちょうせい することも多 おお い公称 こうしょう 1/64スケールの製品 せいひん と異 こと なり、1/72のダイキャストモデルは標準 ひょうじゅん 的 てき なパッケージに収 おさ まらない場合 ばあい でもスケールに忠実 ちゅうじつ に作 つく られている。ランプ やミラー などのプラスチック製 せい の小物 こもの 部品 ぶひん や、タンポ印刷 いんさつ の詳細 しょうさい なマーキングが模型 もけい の実感 じっかん をさらに高 たか めているが、大量 たいりょう 生産 せいさん は可能 かのう であり、玩具 おもちゃ として使用 しよう することも出来 でき る。
1/72スケールの模型 もけい の仕上 しあ がりは多 おお くの1/43の模型 もけい に匹敵 ひってき するのにもかかわらず、その大 おお きさからより少 すく ないスペースで大量 たいりょう のコレクションを作 つく ることができるため、このスケールの模型 もけい はコレクターに歓迎 かんげい された。
緊急 きんきゅう 車両 しゃりょう の模型 もけい が、このスケールでの新 あら たな蒐集 しゅうしゅう 方法 ほうほう を作 つく り出 だ した。多 おお くのメーカーが各 かく 地域 ちいき の緊急 きんきゅう 車両 しゃりょう を再現 さいげん したモデルを地域 ちいき 限定 げんてい で販売 はんばい しているため、これらの車両 しゃりょう を交換 こうかん することがすぐにコレクター達 たち の日課 にっか となった。その結果 けっか 、1/72スケールダイキャストモデルの国際 こくさい オンラインコミュニティは、他 た スケールのものよりポピュラーになっている。
このスケールでの良 よ く知 し られたメーカーとしては、ホンウェル、Real-X、ヤトミン(Yat Ming )、リアルトイ(Realtoy)などがある。Schuco 、Abrex、Bumi Cars、Motorartなどのブランドも製品 せいひん ラインに1/72の模型 もけい を含 ふく んでいるが、実際 じっさい に生産 せいさん を行 おこな っているのはホンウェルやヤトミンである。イタリアのブラーゴ(Bburago )も2005年 ねん の ニュルンベルク国際 こくさい 玩具 おもちゃ 見本市 みほんいち で1/72での商品 しょうひん 展開 てんかい を発表 はっぴょう した。この商品 しょうひん は、SchucoのジュニアラインをReal-Xの製品 せいひん で拡張 かくちょう したものだったと見 み られる。しかし、その後 ご まもなくブラーゴはDickie-Schucoグループに売却 ばいきゃく されたため、これらの模型 もけい がイタリアのブランドでヨーロッパで販売 はんばい されることはなかった。
「HO/OO」とは、鉄道 てつどう 模型 もけい で使用 しよう される表記 ひょうき 方法 ほうほう に端 はし を発 はっ するもので、HOはHOゲージ (1/87スケール)を指 さ し、OOはOOゲージ (1/76スケール)を指 さ す。そのどちらも標準軌 ひょうじゅんき を16.5mmとしており、OOゲージとHOゲージは元来 がんらい 「OO (1/87スケール・16.5㎜ゲージ)」として同一 どういつ の規格 きかく であった。後 のち に1/76スケール(OOスケール)のOOゲージと1/87スケール(HOスケール)のHOゲージに分離 ぶんり した。このことから鉄道 てつどう 模型 もけい を専門 せんもん としていないメーカーではこれらの規格 きかく を混同 こんどう したり、あるいは一般 いっぱん ユーザーの知名度 ちめいど を考慮 こうりょ して、あえて不正確 ふせいかく な表示 ひょうじ をする場合 ばあい もある。
イギリスのプラモデルメーカーであるエアフィックスは、1950年代 ねんだい よりHO and OO (またはHO/OO) Scale、OO/HOと表示 ひょうじ した鉄道 てつどう 車両 しゃりょう や、プラットホームなどの周辺 しゅうへん アクセサリーのプラモデルを発売 はつばい していた。これらの模型 もけい は本来 ほんらい 縮尺 しゅくしゃく の異 こと なる2つの規格 きかく 名 めい を併記 へいき しているが、実質 じっしつ 的 てき にはOOスケール(1/76スケール)で作 つく られていた。また、エアフィックスは同 おな じHO/OOスケールで戦車 せんしゃ 等 とう の軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう のプラモデルや、軟質 なんしつ プラスチック製 せい のフィギュア もモデル化 か した。特 とく にフィギュアは鉄道 てつどう 模型 もけい と組 く み合 あ わせ可能 かのう なものや、軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう と組 く み合 あ わせ可能 かのう なミリタリーフィギュア以外 いがい にも、様々 さまざま な種類 しゅるい のものが作 つく られ人気 にんき を得 え た。そのため、いくつものメーカーからエアフィックス製品 せいひん のコピーや、スケールを合 あ わせて新規 しんき に開発 かいはつ したフィギュアが発売 はつばい された。また、エアフィックスにスケールを合 あ わせた1/76の軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう もイギリスのマッチボックスや、日本 にっぽん のフジミ、日東 にっとう などから発売 はつばい された。しかしイタリアのエッシー、日本 にっぽん のハセガワ、ドイツレベルなどはミニスケールの軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう にも航空機 こうくうき と同 おな じ1/72を採用 さいよう した。
HO/OOと1/72は異 こと なるスケールであり、エアフィックスとドイツレベルのレオパルト1 戦車 せんしゃ のキットを比較 ひかく すれば分 わ かるように互換 ごかん 性 せい もない[3] 。フィギュアでさえ、1/72とHO/OOでは明 あき らかにサイズの違 ちが いが見 み られる(ただし、このクラスのフィギュアでは、メーカー間 あいだ や同 どう 一 いち メーカーであっても発売 はつばい 時期 じき によるサイズの差 さ が大 おお きく、HO/OOスケールでも1/72に近 ちか い大 おお きさの製品 せいひん も少 すく なくない)。しかし、歴史 れきし 的 てき に近似 きんじ のスケールと考 かんが えられていたことと、プラモデルと鉄道 てつどう 模型 もけい の縮尺 しゅくしゃく の扱 あつか いの差 さ による混乱 こんらん のため、HO/OOの製品 せいひん が1/72と表示 ひょうじ された例 れい も少 すく なくない。また、HO/OOの製品 せいひん がイギリス以外 いがい の国 くに でHOスケールと表示 ひょうじ されたり、1/72や1/100のプラモデルがHOスケールと表示 ひょうじ された例 れい もある。エアフィックスも、1990年代 ねんだい 以降 いこう 、パッケージをリニューアルして再 さい 発売 はつばい するHO/OOスケールキットに1/72と表示 ひょうじ した。これはスケールを混同 こんどう したためではなく、このクラスのミニサイズ軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう では1/72スケールが主流 しゅりゅう となったことを反映 はんえい したものであり、実際 じっさい に1/72スケールのキットも数 すう 点 てん 発売 はつばい された。この状態 じょうたい は2000年代 ねんだい 後半 こうはん まで続 つづ いたが、2006年 ねん に鉄道 てつどう 模型 もけい メーカーのホーンビィ の傘下 さんか に入 はい った後 のち は、HO/OOスケールキットの表示 ひょうじ は1/76に修正 しゅうせい された。
2011年 ねん 現在 げんざい 、ミニサイズの軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう は1/72スケールが主流 しゅりゅう であるが、HO/OO(1/76)スケールも消滅 しょうめつ したわけではない。エアフィックス以外 いがい にもフジミは旧 きゅう 日東 にっとう 製 せい も含 ふく め1/76スケールの製品 せいひん の販売 はんばい を継続 けいぞく しており、ドイツレベルも旧 きゅう マッチボックス製 せい のキットを自社 じしゃ 製 せい の1/72キットとは区別 くべつ し1/76と表示 ひょうじ して販売 はんばい している。更 さら にエアフィックスは旧 きゅう 製品 せいひん のマイナーチェンジや、他社 たしゃ の金 かね 型 がた を使 つか ったものだけでなく、完全 かんぜん 新 しん 金 かね 型 がた による1/76スケールの新 しん 製品 せいひん の開発 かいはつ も再開 さいかい した。ただし、フジミは2010年 ねん のドイツ軍用 ぐんよう トラック に続 つづ き、2011年 ねん には10式 しき 戦車 せんしゃ を1/72スケールで製品 せいひん 化 か し、1/72への移行 いこう を鮮明 せんめい にしている。
^ “A Short History of Recognition Models ”. frogpenguin.com . 2007年 ねん 11月5日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Civilians for Defense ”. Collect Air . 2007年 ねん 11月5日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b Francis, Tim (2002年 ねん 12月 がつ ). “The Definitive 1/72 Scale Model Census ”. 72scale.com. 2007年 ねん 11月30日 にち 閲覧 えつらん 。
^ ミリタリーモデルでは、概 おおむ ね1/72から1/144位 い までがミニスケールと呼 よ ばれることが多 おお い。
^ Plastic Soldier Review
^ 例 たと えばホビーボスからドイツ軍用 ぐんよう 機関 きかん 車 しゃ Br52 やWR360C12ディーゼル機関 きかん 車 しゃ などが発売 はつばい されている。また、列車 れっしゃ 砲 ほう や軍用 ぐんよう 車両 しゃりょう 輸送 ゆそう 用 よう 貨車 かしゃ 、装甲 そうこう 列車 れっしゃ なども複数 ふくすう のメーカーから発売 はつばい されている。
^ エアフィックスからは1/76、ドイツレベルからは1/87、マイクロエース(旧 きゅう 有井 ありい 製作所 せいさくしょ )などからは1/80(多 おお くの場合 ばあい 表示 ひょうじ は「HOゲージ」)の鉄道 てつどう 車両 しゃりょう のプラモデルが発売 はつばい されている。
^ 1/72 Mini-Car Collection
日本 にっぽん プラモデル工業 こうぎょう 協同 きょうどう 組合 くみあい 編 へん 『日本 にっぽん プラモデル50年 ねん 史 し 』 文藝春秋 ぶんげいしゅんじゅう 企画 きかく 出版 しゅっぱん 部 ぶ 、2008年 ねん ISBN 978-416008063-8
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