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M60パットン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
M60 パットン
性能せいのうしょもと
全長ぜんちょう 9.309m[1]
車体しゃたいちょう 6.946m[1]
全幅ぜんぷく 3.6m
ぜんこう 3.3m
重量じゅうりょう 52t
懸架けんか方式ほうしき トーションバー方式ほうしき
速度そくど 48km/h
行動こうどう距離きょり 450km
主砲しゅほう
M60/A1/A3
51口径こうけい 105mm M68
ふく武装ぶそう
M60/A1
M60A1RISE/A3
装甲そうこう
M60
砲塔ほうとう
  • 最大さいだい 178mm
車体しゃたい
  • 前面ぜんめん上部じょうぶ93mm
  • 前面ぜんめん下部かぶ85mm-143mm
  • 側面そくめん36-74mm
  • 上面うわつら前部ぜんぶ 36mm
  • 機関きかんしつ上部じょうぶ20mm
  • 底面ていめん前部ぜんぶ19mm
  • 底面ていめん後部こうぶ13mm
  • こうめん上部じょうぶ41mm
  • こうめん下部かぶ30mm
M60A1/A3
砲塔ほうとう
  • ぼうたて114.3mm
  • 前面ぜんめんさいあつ178mm
  • 側面そくめん76.2mm
  • こうめん51mm
  • 上面うわつら前部ぜんぶ45mm
  • 上面うわつら後部こうぶ51mm
  • じゅうとうがたキューポラ 25-35mm
車体しゃたい
  • 前面ぜんめん上部じょうぶ93mm
  • 前面ぜんめん下部かぶ85mm-143mm
  • 側面そくめん36-74mm
  • 上面うわつら前部ぜんぶ 36mm
  • 機関きかんしつ上部じょうぶ20mm
  • 底面ていめん前部ぜんぶ19mm
  • 底面ていめん後部こうぶ13mm
  • こうめん上部じょうぶ41mm
  • こうめん下部かぶ30mm
エンジン コンチネンタル AVDS-1790-2
4ストロークVがた12気筒きとうターボディーゼル
750HP(560kW)
乗員じょういん 4めい
テンプレートを表示ひょうじ

M60 パットン(M60 Patton)[ちゅう 1]は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく開発かいはつした主力しゅりょく戦車せんしゃである。M46からスタートしたパットンシリーズ最終さいしゅうモデルであり、前作ぜんさくM48機動きどうりょく火力かりょく改良かいりょうくわえたモデルである。愛称あいしょうはパットン(Patton)とされるが、これは非公式ひこうしきであり[2]公式こうしきにはパットンシリーズともされていなかった[2]

概要がいよう

[編集へんしゅう]

ソ連それんT-54/55脅威きょういおぼえた[3]アメリカ陸軍りくぐんが、1956ねん開発かいはつ開始かいしした。

それまで、出力しゅつりょく重量じゅうりょうこと構造こうぞう簡易かんいことから戦車せんしゃようガソリンエンジン採用さいようしてアメリカぐんも、ほんしゃいた被弾ひだん安全あんぜんせい燃費ねんぴさから最初さいしょからディーゼルエンジン採用さいようし、主砲しゅほう90mm戦車せんしゃほうからイギリスせい105mm戦車せんしゃほうL7A1かわそうし、攻撃こうげきりょく格段かくだん向上こうじょうさせた。

演習えんしゅう西にしドイツ村落そんらく通過つうかするM60A1
ぼうたてじょうには白色はくしょくこう/赤外線せきがいせん投光器とうこうき装備そうびされている。(1982ねん撮影さつえい

数々かずかず改良かいりょうてんはあるものの、M48との根本こんぽんてき差異さいはなく、総合そうごうてきにはM48の改良かいりょうがたである。本来ほんらいは、ソ連それんT-55対抗たいこうしうる本格ほんかくてき次期じき主力しゅりょく戦車せんしゃ登場とうじょうするまでのストップギャップであり、短期間たんきかん引退いんたいする予定よていであったが、肝心かんじんMBT-70計画けいかく頓挫とんざにより長期ちょうきわたって使用しようされることとなり、かくかた合計ごうけい生産せいさん台数だいすうやく2まんりょうかぞえ、アメリカぐんのみならず西側にしがわ諸国しょこく標準ひょうじゅんてき主力しゅりょく戦車せんしゃとなった。

アメリカぐんでは、1991ねん湾岸わんがん戦争せんそうまで使用しようされ、その現在げんざいいたるまで各国かっこく改良かいりょうかさねられて運用うんようされている傑作けっさく戦車せんしゃであることは間違まちがいないが、旧式きゅうしき進行しんこうしているため、様々さまざま近代きんだい改修かいしゅうプランが各国かっこくのメーカーから提案ていあんされている。

特徴とくちょう

[編集へんしゅう]

M60はM48戦車せんしゃ発展形はってんけいであり、各部かくぶ構成こうせいもほぼ同一どういつだが、M48の車体しゃたい前部ぜんぶまるみをびた鋳造ちゅうぞうせいであるのにたいし、M60では直線ちょくせんてきくさびがた鋳造ちゅうぞうせいとなっていた。また、うたてやフェンダーなどにアルミ合金ごうきん採用さいよう軽量けいりょうはかった[ちゅう 2]砲塔ほうとうはM48のものをいだ形状けいじょう[ちゅう 3][ちゅう 4]亀甲きっこうがた鋳造ちゅうぞう砲塔ほうとうで、改良かいりょうがたのA1がたからは"ニードル・ノーズ"(Needle Nose:ほそはながた)もしくは"ロング・ノーズ"(Long Nose:ちょうはながた)とばれる、全体ぜんたいてきほそしぼった形状けいじょうものに変更へんこうされた。

1970年代ねんだいには、M60A1に「RISEReliability Improvements for Selected Equipment:信頼しんらいせい向上こうじょうおよび装備そうび近代きんだい)」とばれる近代きんだい改修かいしゅうほどこされた。さら射撃しゃげき管制かんせい装置そうち(FCS)を中心ちゅうしん改良かいりょうしたM60A3が開発かいはつされ、M1エイブラムス配備はいびされたのち1990年代ねんだいまで現役げんえき使用しようされた。アメリカ海兵かいへいたいイスラエル国防こくぼうぐん使用しよう車両しゃりょうには、爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくされた。

パットンシリーズの比較ひかく
M46 M47 M48 M60
画像がぞう
世代せだい だい1世代せだい だい2世代せだい
全長ぜんちょう 8.48 m 8.51 m 9.30 m 9.309 m
全幅ぜんぷく 3.51 m 3.65 m 3.60 m
ぜんこう 3.18 m 3.35 m 3.10 m 3.30 m
重量じゅうりょう 44 t 46 t 49 t 52 t
主砲しゅほう 50口径こうけい90mmライフルほう 50口径こうけい90mmライフルほう 43口径こうけい90mmライフルほう(A1-A3)
51口径こうけい105mmライフルほう(A5)
51口径こうけい105mmライフルほう
ふく武装ぶそう 12.7mmじゅう機関きかんじゅうM2×1
7.62mm機関きかんじゅうM1919A4×1
12.7mmじゅう機関きかんじゅうM2×1
7.62mm機関きかんじゅうM73×1(A1-A3)
7.62mm機関きかんじゅうM60E2×1(A5初期しょき
7.62mm機関きかんじゅうM240C×1(A5後期こうき
 12.7mmじゅう機関きかんじゅうM85×1
7.62mm機関きかんじゅうM3/M60E2×1(A1)
7.62mm機関きかんじゅうM240×1(A1RISE/A3)
エンジン 空冷くうれい4サイクルVがた12気筒きとう
ガソリン
空冷くうれい4サイクルVがた12気筒きとう
ツインターボチャージャーガソリン(A1/A2)
ツインターボチャージドディーゼル(A3/A5)
空冷くうれい4サイクルVがた12気筒きとう
ツインターボチャージド・ディーゼル
最大さいだい出力しゅつりょく 810 hp 810 hp(ガソリン) / 750 hp(ディーゼル) 750 hp
最高さいこう速度そくど 48 km/h
懸架けんか方式ほうしき トーションバー
乗員じょういんすう 5めい 4めい
装填そうてん方式ほうしき 手動しゅどう

実戦じっせんでの運用うんよう

[編集へんしゅう]

M60はアメリカぐん採用さいようされたが、激化げきかするベトナム戦争せんそうには投入とうにゅうされず、おもヨーロッパ派遣はけん部隊ぶたい使用しようされた。M1エイブラムス導入どうにゅうされるまではアメリカぐん戦車せんしゃ代表だいひょうとして、ヨーロッパでの演習えんしゅう報道ほうどうはじめとしてメディアにおお露出ろしゅつする車両しゃりょうでもあった。M1の制式せいしき採用さいようアメリカ海兵かいへいたいではながらく装備そうびされていた[ちゅう 5]が、湾岸わんがん戦争せんそう最後さいごにほとんどが退役たいえきした。

イスラエル供与きょうよされた車両しゃりょうは、だいよん中東ちゅうとう戦争せんそう以後いご数々かずかず紛争ふんそう投入とうにゅうされ、近代きんだい改修かいしゅうくわえられた車両しゃりょう現在げんざい使用しようされている。アラブ諸国しょこく導入どうにゅうされた車両しゃりょうは、だいよん中東ちゅうとう戦争せんそうはじめとしたイスラエルとの戦闘せんとう投入とうにゅうされ、M60同士どうし交戦こうせん発生はっせいしている。アラブがわT-72投入とうにゅうしたさいにはイスラエルがわブレイザーERA装備そうびがたのM60で対抗たいこうしたが、すうりょう撃破げきはされるなど少数しょうすう被害ひがいている[3]

イラン供与きょうよされた車両しゃりょうは、イラン・イラク戦争せんそうイラク装備そうびするソ連それんせい戦車せんしゃ交戦こうせんしている[ちゅう 6]

21世紀せいきはいると世界せかいてき退役たいえきすすんでいるが、トルコ供与きょうよされた車両しゃりょうは、2014ねんにおいても過激かげき組織そしきISIL進撃しんげきそなえて展開てんかいした姿すがたられている。

ほんしゃは、車内しゃない容積ようせきにかなりの余裕よゆうがあり、幾度いくど改良かいりょうにも対応たいおうでき、どう時期じき出現しゅつげんしたソ連それんT-62との戦力せんりょくかんしては、だいよん中東ちゅうとう戦争せんそうにてイスラエルが鹵獲ろかくした車両しゃりょう分析ぶんせきしたアメリカぐんはM60のほう性能せいのうめんでリードしているとひょうした。M60はT-62にくらべて砲塔ほうとうだかがあるためにぜんこうが1メートルちかたかく、発見はっけんりつ被弾ひだんせいにおいて不利ふりであるとされていたが、砲塔ほうとうだかがあることは主砲しゅほう俯角ふかくおおきくこと可能かのうであり、実戦じっせんではM60のほう地形ちけい利用りようして車体しゃたいさらさずに砲撃ほうげきおこなこと可能かのうであり、T-62にたい有利ゆうりであったとされる。

かくかた

[編集へんしゅう]
XM68/XM60
主砲しゅほうのみを105mmほうかわそうしたM48砲塔ほうとう新型しんがた車体しゃたい搭載とうさいした試作しさくがた
当初とうしょは"M68"の制式せいしきめいとされる予定よてい開発かいはつ開始かいしされたが、開発かいはつちゅうに"M60"に改称かいしょううえ制式せいしきされて量産りょうさんされた。
M60
この車両しゃりょうはM48の砲塔ほうとうに105mmほう搭載とうさいして流用りゅうようした改装かいそうがたである
M60
M48に類似るいじした亀甲きっこうがた砲塔ほうとう搭載とうさいした基本きほんがた一部いちぶ車両しゃりょうはM48を改修かいしゅうして生産せいさんされている。
1959ねん生産せいさん開始かいし。1,080りょう生産せいさんされたほか、M48から230りょうあまりが改装かいそうされてM60としてさい就役しゅうえきした。
M60E1
M60にしん設計せっけい砲塔ほうとう搭載とうさいした試作しさくがた車体しゃたいにも改修かいしゅうくわえたものがM60A1として制式せいしきされ量産りょうさんされた。
M60A1E
M60の車体しゃたい新型しんがた砲塔ほうとうと152mm ガンランチャー搭載とうさいした発展はってんがた試作しさく車両しゃりょう、およびその開発かいはつ計画けいかく名称めいしょう。-A1E2がたてM60A2となった。
-A2として制式せいしきされ量産りょうさんされたものとは車体しゃたい仕様しようことなり、-A2が-A1とおな改修かいしゅうがた車体しゃたい使用しようしているのにたいし、-A1Eの車体しゃたい原型げんけいのM60のままである。開発かいはつ段階だんかいでは3種類しゅるいほう答案とうあんがあり、この3しゅ砲塔ほうとう組合くみあわせたものはXM66かり制式せいしき名称めいしょうでもばれる。
M60A1E4[ちゅう 7]
M60に砲塔ほうとうない操縦そうじゅうせきそなえた新型しんがた砲塔ほうとう搭載とうさいし、ガンランチャーシステムと独立どくりつ旋回せんかい可能かのうじゅうにマウントされた20mm機関きかんほう搭載とうさいした試作しさく車両しゃりょうで、全体ぜんたいのデザインとしてはMBT70戦車せんしゃ仕様しようをM60にれたものとなっている。
MBT70の開発かいはつ計画けいかくにより開発かいはつされた各種かくしゅ新型しんがた技術ぎじゅつとくへいそう操縦そうじゅう装置そうち遠隔えんかく操作そうさ装置そうちのテストベッドとして開発かいはつされたもので、M60A1E(XM66、のM60A2)の開発かいはつたり設計せっけいされたXM66-TypeC砲塔ほうとうのデザインが流用りゅうようされている。
MBT70とM60A2の開発かいはつ終了しゅうりょうしたのち無線むせんによる無人むじん操作そうさのテストにもちいられ、られたデータは後述こうじゅつのXM1060の開発かいはつかされている。
M60A1
かつてのギリシャぐん装備そうび車両しゃりょう[4]

T-62対抗たいこうするため、砲塔ほうとう亀甲きっこうがたからより内部ないぶ容積ようせきひろ避弾けいはじめすぐれた前面ぜんめん装甲そうこうあつ形状けいじょうのものに変更へんこうし、砲塔ほうとう新型しんがたとなったことにあわせて車体しゃたい各部かくぶ装甲そうこうあつ増加ぞうかさせ、サスペンションや射撃しゃげき管制かんせい装置そうち操縦そうじゅう装置そうち改良かいりょう車内しゃないレイアウトの変更へんこうなどの改修かいしゅうほどこした改良かいりょうがた1962ねんより、M60 シリーズの主力しゅりょくとして大量たいりょう生産せいさんされた。

M60A1 AOS
AOSとは「Add-On Stabilization」のりゃく1972ねんよりM60A1の主砲しゅほうであるM68に新型しんがた安定あんてい装置そうち装備そうびした改修かいしゅうがた
M60A1E2
M60A2の原型げんけいしゃ制式せいしきされM60A2となった。
M60A1E3
M60A1E2の砲塔ほうとうに、ガンランチャーではなくM68 105 mmライフルほう装備そうびした試作しさく車両しゃりょう。ガンランチャーシステムが開発かいはつ段階だんかい多数たすう問題もんだい発生はっせいさせたため、問題もんだい解決かいけつしない場合ばあいにはガンランチャーではなく通常つうじょうのライフルほう主砲しゅほうとしたものとして制式せいしきさせるために、いわば“保険ほけん”として試作しさくされた。主砲しゅほう変更へんこうともな全体ぜんたい重量じゅうりょうやく1,700ポンド増加ぞうかしている。
最終さいしゅうてきにはガンランチャーシステムの実用じつようじつ運用うんよう問題もんだいはないとされたため、量産りょうさんはなされず、-A1E3開発かいはつともな各種かくしゅのデータはM60A1RISEをまえたM60A1の改良かいりょう計画けいかく活用かつようされ、M60A3開発かいはついしずえとなった。
M60A1RISE(ERA装着そうちゃくがた
この車両しゃりょうはM9 ドーザーキットを装着そうちゃくしている[5]
M60A1RISE
M60A1に近代きんだい改修かいしゅうほどこしたかた主砲しゅほう同軸どうじく機銃きじゅうはそれまで搭載とうさいされていた7.62mm機関きかんじゅうM73もしくは7.62mm機関きかんじゅうM60E2から7.62mm機関きかんじゅうM240C変更へんこうされている。
1970年代ねんだいやく5,000りょうがA1がたより改修かいしゅうされた。アメリカ海兵かいへいたい配備はいびされた車両しゃりょうイスラエルせいERA爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう)を装備そうびして湾岸わんがん戦争せんそうでも使用しようされた。
M60A2
M60A2
バージニアしゅうダンヴィルのアメリカ装甲そうこう財団ざいだん博物館はくぶつかん(American Armoured Foundation Museum)の展示てんじ車両しゃりょう
性能せいのうしょもと
全長ぜんちょう 7.62m
車体しゃたいちょう 6.99m
全幅ぜんぷく 3.632m
ぜんこう 3.256m
重量じゅうりょう 51.5t
懸架けんか方式ほうしき トーションバー方式ほうしき
速度そくど 48.2km/h
行動こうどう距離きょり 483km
主砲しゅほう M162 152mm ガンランチャー
ふく武装ぶそう
装甲そうこう
砲塔ほうとう
車体しゃたい
  • 前面ぜんめん上部じょうぶ93mm
  • 前面ぜんめん下部かぶ85mm-143mm
  • 側面そくめん36-74mm 上面うわつら前部ぜんぶ 36mm
  • 機関きかんしつ上部じょうぶ20mm
  • 底面ていめん前部ぜんぶ19mm 底面ていめん後部こうぶ13mm
  • こうめん上部じょうぶ41mm めん下部かぶ30mm
エンジン コンチネンタル AVDS-1790-2A
4ストロークVがた12気筒きとうターボディーゼル
750HP(560kW)
乗員じょういん 4めい
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しん設計せっけい砲塔ほうとう搭載とうさいした発展はってんがた。M162 152mm ガンランチャーを搭載とうさいし、対人たいじんよう榴弾りゅうだんたい戦車せんしゃようMGM-51 シレイラ・ミサイル発射はっしゃできる、というしん世代せだいふくあい火砲かほう装備そうび戦車せんしゃとして期待きたいされた。

1961ねん8がつには開発かいはつ計画けいかく開始かいしされ、この計画けいかくにより開発かいはつされるM60の発展形はってんけいは"M60A1E series"と仮称かしょうされ、開発かいはつにあたっては"TypeA"、"TypeB"、"TypeC"の3種類しゅるい砲塔ほうとう検討けんとうされた。TypeAはT95ちゅう戦車せんしゃ(英語えいごばん)の開発かいはつさいして設計せっけいされたT95E7がた砲塔ほうとう流用りゅうようしたものである。TypeBはT95開発かいはつさい検討けんとうされたものをまえつつ、この計画けいかくのためにあらたに設計せっけいされたもので、M60A1の“ニードル・ノーズ”かたち新型しんがた砲塔ほうとう比較ひかくしても正面しょうめん投影とうえい面積めんせきで40%減少げんしょうした、小型こがたかつコンパクトなものとなっていた。TypeCは全体ぜんたいとしてはTypeAに類似るいじしており、M551シェリダンけい戦車せんしゃ砲塔ほうとうのデザインを発展はってんさせたもので、3しゅいずれも避弾けいはじめつよ意識いしきしたものとなっていた。M60E1として準備じゅんびされた車両しゃりょうのうち3りょうがこの計画けいかくまわされ、TypeAからCの3しゅ砲塔ほうとう搭載とうさいすることとなった。この車両しゃりょうぐんには、いずれも"XM66"のかり制式せいしき番号ばんごうがつけられた。

しかし、計画けいかく開始かいしされた1961ねんのうちに、ガンランチャーシステムの中心ちゅうしんとなるべきほう発射はっしゃしきミサイルの開発かいはつ問題もんだいしょうじていることから、ガンランチャーを搭載とうさいする戦闘せんとう車両しゃりょうすべての開発かいはつ計画けいかく見直みなおしが必要ひつようになり、よく1962ねん1がつ10日とおかには、「ミサイルが実用じつようできない場合ばあいそなえ、だいかわとなる武装ぶそう選定せんていしておくこと」という決定けっていがなされ、これにたいする提案ていあん期限きげん同年どうねん4がつまでとされたため、計画けいかく全体ぜんたいてき取捨選択しゅしゃせんたくおこなわれることになり、M60A1Eシリーズの開発かいはつ計画けいかく急遽きゅうきょさい検討けんとう余儀よぎなくされた。これによりガンランチャーではなく通常つうじょうのライフルほう武装ぶそう変更へんこうした試作しさくしゃであるM60A1E3開発かいはつや、MBT70戦車せんしゃ仕様しようれたあらたな試作しさくしゃ検討けんとうといった各種かくしゅあん乱立らんりつし、M60A1シリーズおよびXM66開発かいはつじつ作業さぎょうにもおおいなる混乱こんらんしょうじることとなる。これらの混乱こんらんは、最終さいしゅうてきにはガンランチャーシステムとその使用しようミサイルの開発かいはつ目処めどがついたとされたため、1964ねんまでには収束しゅうそくした。

3種類しゅるい砲塔ほうとう検討けんとうされたXM66のうち、TypeCあん搭載とうさいがたはモックアップのみで放棄ほうきされ、1964ねん1がつ10日とおか陸軍りくぐんは3つの砲塔ほうとうあんすべてを見直みなおし、最終さいしゅうてきにはTypeAのデザインを改良かいりょうしたものを選択せんたくした。1964ねんないには2のTypeA改良かいりょう砲塔ほうとう製造せいぞうされ、各種かくしゅのテストが開始かいしされた。しかし、1966ねんには車体しゃたい仕様しようをM60A1とおなじものとすることに計画けいかく変更へんこうされ、砲塔ほうとうもTypeAからTypeBを搭載とうさいするものに変更へんこうされた。これにもとづいてTypeB砲塔ほうとう搭載とうさいしM60A1の車体しゃたい使用しようする試作しさくしゃには"M60A1E2"の制式せいしき名称めいしょうあたえられ、最初さいしょ試作しさくしゃは1966ねんない完成かんせいしたが、各種かくしゅしん機構きこう実用じつようてき改修かいしゅう手間取てまどり、1970ねんにようやく正式せいしき採用さいようされ、"M60A2"の制式せいしき名称めいしょうあたえられた。

M60A2の最初さいしょ発注はっちゅう1971ねんおこなわれたが、生産せいさん1973ねんまで開始かいしされず、最初さいしょ先行せんこう量産りょうさんしゃ生産せいさん配備はいびされたのは1975ねんからである。同年どうねんからは本格ほんかく量産りょうさん部隊ぶたい配備はいび開始かいしされたが、ミサイル価格かかくたかかったことと、整備せいびせいわるいこと、また、誘導ゆうどう方式ほうしき問題もんだいからミサイルを使用しようする場合ばあいには対戦たいせんしゃ戦闘せんとうにおいて行進こうしんあいだ射撃しゃげきができないことが問題もんだいされ、生産せいさんは526りょうまり、1981ねんには運用うんよう中止ちゅうしされて短期たんき配備はいびわった。前線ぜんせんからげられたA2がた車体しゃたい架橋かきょう戦車せんしゃ回収かいしゅう戦車せんしゃなどに転用てんようされている。

M60A2は先進せんしんてき存在そんざいではあったが、高価こうか運用うんようむずかしいため、運用うんようがわからは皮肉ひにくをこめて「スターシップ(宇宙船うちゅうせん)」というニックネーム[ちゅう 8]あたえられた。

M60A3

1978ねん量産りょうさん開始かいしされた、M60A1の近代きんだい改修かいしゅうがた射撃しゃげき管制かんせい装置そうちかわそう強化きょうかにより主砲しゅほう命中めいちゅう精度せいどたかめたほか同軸どうじく機銃きじゅう7.62mm機関きかんじゅうM73または7.62mm機関きかんじゅうM60E2から7.62mm機関きかんじゅうM240C変更へんこうし、細部さいぶ改良かいりょうされている。M60A1との外見がいけんじょう差異さいは、主砲しゅほうにサーマルスリーブ(砲身ほうしんつつ)が装着そうちゃくされていることと、砲塔ほうとう上面うわつら砲手ほうしゅよう間接かんせつ照準しょうじゅん大型おおがたされていることである。また、白色はくしょくこう/赤外線せきがいせんサーチライトはそれまでもちいられた大型おおがたのAN/VSS-1にえてより小型こがたのAN/VSS-3が装備そうびされるようになった。

やく1,700りょう生産せいさんされたほか、M60A1より2,100りょうがA3仕様しよう改修かいしゅうされた。アメリカ陸軍りくぐんほか台湾たいわん陸軍りくぐんイスラエル国防こくぼうぐんなどで使つかわれている。

なお、アメリカ海兵かいへいたいはM60A3を導入どうにゅうせず、既存きそんのM60A1を改修かいしゅうしてM60A3相当そうとうとしたM60A1RISEとして運用うんようした。

M60A3TTS
台湾たいわんぐん装備そうび車両しゃりょう
M60A3TTS
TTSとは「Tank Thermal Sight」のりゃく。M60A3のよるあいだようサイトをAN/VSG-2熱線ねっせん映像えいぞう装置そうちかわそうした改修かいしゅうがた。これにより、白色はくしょくこう/赤外線せきがいせんサーチライトは装備そうびされなくなった。現在げんざいだい1せん運用うんようされている車両しゃりょうおおくがこのTTS改修かいしゅうけている。

派生はせいがた

[編集へんしゅう]
M60A1 AVLB
架橋かきょう搭載とうさいしていない状態じょうたい
M60 AVLB
「AVLB」とは、"Armored Vehicle Landing Bridge"のりゃく
M60の車体しゃたいたたしき(シザースしき)のはしけた架橋かきょう戦車せんしゃ車体しゃたいにはM60およびM60A1とM60A2のものが使つかわれている。
なお、イスラエル起動きどうくつたい改修かいしゅうしたものをMagach Tagash名称めいしょう使用しようしているほか独自どくじ開発かいはつした架橋かきょうとその架設かせつ装置そうち搭載とうさいした派生はせいがたがあり、この車両しゃりょうは"Magach Tagash Tsemed"とばれる。
M60 AVLM
「AVLM」とは、"Armored Vehicle Launched MICLIC"のりゃく
M60もしくはM60 AVLBの車体しゃたいにMICLIC(MIne-Clearing LIne Charge)地雷じらい爆破ばくは装置そうち2装備そうびした地雷じらい処理しょり戦車せんしゃ
M60 パンサー
M60 パンサー(M60 Panther)
M60A3の車体しゃたい流用りゅうようした地雷じらい処理しょり戦車せんしゃ危険きけんけるため、リモコンによる遠隔えんかく操作そうさ操縦そうじゅうする。
M728 CEV
M728 CEV
「CEV」とは、"Combat Engineer Vehicle"のりゃく
M60A1をもと製作せいさくされた戦闘せんとう工兵こうへいしゃ主砲しゅほうM68 105mm戦車せんしゃほうから、障害しょうがいぶつ破砕はさいようのM135 165mmほうかわそうし、車体しゃたい前部ぜんぶにD7 ブルドーザーブレードか地雷じらい処理しょり装置そうち装備そうび可能かのう改良かいりょうがたのM728A1も存在そんざいする。
XM1060 ROBAT
XM1060 ROBAT
"ROBAT"とは「Robotic Obstacle-Breaching Assault Tank(ロボット障害しょうがいぶつ突破とっぱ突撃とつげき戦車せんしゃ)」のりゃく
M60の車体しゃたい地雷原じらいげん爆破ばくはようばくさく投射とうしゃ装置そうちあつ踏ローラしき、もしくはすきがた地雷原じらいげん処理しょり装置そうち装備そうびし、車体しゃたいめんには地雷じらい処理しょりずみ表示ひょうじマーカーの設置せっち装置そうち搭載とうさいした試作しさく戦闘せんとう工兵こうへいしゃ無線むせんほかひかりファイバーケーブルをもちいた有線ゆうせん遠隔えんかく操縦そうじゅうにより無人むじん状態じょうたいでも行動こうどうさせることが可能かのう
M60 AVLMを発展はってんさせたものとして計画けいかくされ、既存きそん車両しゃりょう改修かいしゅうにより142りょう製造せいぞうされる予定よていであったが、予算よさん圧縮あっしゅくのために前線ぜんせん地雷じらい処理しょりたいするアメリカぐん方針ほうしんが「戦車せんしゃ地雷じらい処理しょり装置そうち搭載とうさいすればよく、専用せんよう車両しゃりょう必要ひつようとしない」ものに変更へんこうされたため、試作しさくしゃ3りょうのみがM60A2とM60A3より改造かいぞうされたにまり、量産りょうさんおこなわれなかった。

改修かいしゅうがた

[編集へんしゅう]
E-60
イスラエルぐんにおけるM60の形式けいしき記号きごう基本きほんてきには原型げんけいのM60シリーズとおなじだが、イスラエルぐん運用うんよう思想しそうわせてこまかな改修かいしゅうほどこされている。
E-60」がM60、「E-60A」がM60A1、「E-60B」がM60A3、「E-60AD」がM60A1にM9 ドーザーブレードキットを装着そうちゃくしたものにけられた番号ばんごうである。
マガフ(Magach)
M48およびM60をイスラエル導入どうにゅう独自どくじ改修かいしゅうしたかた。"マガフ"の名称めいしょうけられたもののうち、6と7がM60をベースとしており、ブレイザー ERA爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう)を装備そうびしたマガフ6けいと、ふくあい素材そざい使用しようして装甲そうこう強化きょうかしたマガフ7が存在そんざいする。
サブラ Mk.II(M60T)
サブラ(Sabra)
イスラエルが輸出ゆしゅつけにM60を独自どくじ改修かいしゅうしたパッケージがた改修かいしゅうあん主砲しゅほうメルカバおなじ、国産こくさんの44口径こうけい120mmすべり腔砲かわそうし、砲塔ほうとうくさびがた装甲そうこう追加ついかしているのが特徴とくちょう提案ていあんされたもののうち、サブラ Mk.IIがトルコにて「M60T」として採用さいようされている。
CM11
CM11 いさみとらしき戦車せんしゃ
アメリカM48H台湾たいわん生産せいさんした、M60A3のシャーシにM48A5の砲塔ほうとう搭載とうさいした装束しょうぞくがた台湾たいわん政府せいふはM48の後継こうけいとしてM60ないしはM60A1/A3の導入どうにゅうのぞんだが、たいちゅう関係かんけい配慮はいりょしたアメリカ政府せいふによって交渉こうしょうがまとまらず、それをけて「M48の改良かいりょうがた」の名目めいもくジェネラル・ダイナミクスしゃ技術ぎじゅつ提携ていけいけるかたち開発かいはつしたものである。
M48A5およびM60相当そうとう車両しゃりょうであるが、射撃しゃげき指揮しき装置そうちM1エイブラムス同等どうとう能力のうりょく国産こくさんのものにかわそうされている。2000年代ねんだいはいってよりはフランスGIATしゃせい爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくした改修かいしゅうがたへのアップデートがすすめられている。
なお、アメリカの方針ほうしん転換てんかんにより、1995ねんより450りょうあまりのM60A3が台湾たいわん売却ばいきゃくされ、ほんしゃ並行へいこうして装備そうびされている。
サムサーム
イラン・イスラム共和きょうわこく2013ねん公開こうかいしたM60A1のコピー
M60-120
ヨルダンアブドゥッラー2せい国王こくおう設計せっけい開発かいはつきょく(KADDB)が、スイスのSWシンしゃ合同ごうどう開発かいはつしたM60A3よう近代きんだい改修かいしゅうキット。主砲しゅほうをSW120mm L50すべり腔砲とレイセオンしゃせい射撃しゃげき管制かんせい装置そうちわせたもの。
M60A3-84
かつてのライバル戦車せんしゃT-54開発かいはつしたウクライナKhKBMでは、M60にウクライナ国産こくさんの120mmほうKBA-2搭載とうさいする近代きんだい改修かいしゅうあん作成さくせいしている。また、ニージュなどのあたらしい爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装備そうびされ、その各種かくしゅ防御ぼうぎょシステムが装備そうびされることになる。これにより、M60A3-84はT-84-120 ヤタハーンT-72-120みの高性能こうせいのう獲得かくとくすることになる。なお、この改修かいしゅうキットでは需要じゅようがあればソ連それん口径こうけいの125mmほうや140mmほう装備そうび可能かのうである。
120S M60-2000
GDLS(ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)しゃ提案ていあんした、M60の車体しゃたいにM1エイブラムスの砲塔ほうとう搭載とうさいした近代きんだい改修かいしゅうあん砲塔ほうとうかわそうしたほかエンジントランスミッションサスペンション改良かいりょうするとされる。
トルコ陸軍りくぐんのM60後継こうけい計画けいかくたいして提案ていあんされ、そののM60を装備そうびしているくにたいしてみがおこなわれているが、現在げんざいのところ発注はっちゅうはされていない。
M60CZ-10/25E Alacran
スペインが独自どくじ開発かいはつした戦闘せんとう工兵こうへいしゃ。M60A1にドーザープレートを装備そうびし、砲塔ほうとうには主砲しゅほうわりにショベルアームが装備そうびされている。
M60VLPD 26/70E
スペインが独自どくじ開発かいはつした架橋かきょう戦車せんしゃ。M60A1の車体しゃたいにドイツせいのレグアン戦車せんしゃきょう(Leguan bridge system)を搭載とうさいしたもの。

採用さいようこく

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現役げんえき
M60の使用しようこく
青色あおいろくにはM60を現役げんえき装備そうびするくにうす青色あおいろすで退役たいえきさせたくに

その

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1973ねんだいよん中東ちゅうとう戦争せんそうにて、イスラエル国防こくぼうぐん(IDF)の使用しようしたM48/M60に、被弾ひだん砲塔ほうとう旋回せんかい機構きこう駆動くどう引火いんかして炎上えんじょうするという欠点けってんあきらかになった。このことから、同軍どうぐんないでのM60けい愛称あいしょうである「マガフ(Magach)」が、じつヘブライで「焼死体しょうしたい運搬うんぱんしゃ(Movil Gviyot Charukhot)」のりゃくだとするジョークがかたられた。

1995ねん5月17にちカリフォルニアしゅうサンディエゴ州兵しゅうへい兵器へいきくら保管ほかんされていたM60(砲塔ほうとう形状けいじょうから、M60A1かM60A3)がもと陸軍りくぐん戦車せんしゃへいショーン・ネルソン強奪ごうだつされ、サンディエゴ市内しないあるいて路上ろじょう駐車ちゅうしゃされていたくるま消火栓しょうかせんなどを多数たすうみつぶし、高速こうそく道路どうろうえ中央ちゅうおう分離ぶんりたいげてキャタピラはずれるまで暴走ぼうそうつづける事件じけん発生はっせいした。

登場とうじょう作品さくひん

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映画えいが・テレビドラマ

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X-ファイル
シーズン7だい13にて、A3がバーチャル・ゲーム空間くうかんないCG登場とうじょう。ゲームをプレイする主人公しゅじんこうたちを襲撃しゅうげきしてくるてきキャラが搭乗とうじょうする。
ウォーキング・デッド
シーズン4にA1が登場とうじょう
おかしな関係かんけい
クウェートでテストされている最新さいしんするど戦車せんしゃとして、マガフ7改造かいぞうした車両しゃりょう登場とうじょう
イスラエルでロケがおこなわれたため、当該とうがい車両しゃりょうほかにもM60のイスラエルぐん仕様しようやマガフシリーズが画面がめん端々はしばしうつっている。
トランスフォーマー
冒頭ぼうとうカタールアメリカぐん基地きち襲撃しゅうげきされるシーンにて、基地きちない多数たすうのM60が駐車ちゅうしゃしてある。
撮影さつえいニューメキシコしゅうおこなわれており、オーディオコメンタリーによれば、これらの車両しゃりょうはアメリカぐん射撃しゃげき標的ひょうてきようとして保管ほかんしているものであるとのこと。
パラダイス・アーミー
A1がアメリカぐん戦車せんしゃとして登場とうじょうするほか、サイドスカートとダミーのマズルブレーキ装着そうちゃくしてあかほしえがいたA1がソビエトぐん戦車せんしゃとして登場とうじょう
ブラックホーク・ダウン
パキスタンぐん戦車せんしゃとしてA1が登場とうじょう終盤しゅうばんにて、モガディシュ市街地しがいちのこされただい75レンジャー連隊れんたいデルタフォース隊員たいいんらの救援きゅうえんける。
撮影さつえいには、ロケのモロッコぐん所属しょぞく車両しゃりょう使用しようされている。

アニメ・漫画まんが

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ウォッチメン
アメリカぐん車両しゃりょう登場とうじょう。パフォーマンスとして公開こうかいされた映像えいぞうにて、DR.マンハッタンがはなった光線こうせんによって破壊はかいされている。
ガールズ&パンツァー 劇場げきじょうばん
マガフ6B ガル・バタシュ模型もけいがしほの部屋へやかざられている。
ゴルゴ13
エピソード「うたげ終焉しゅうえん」にて、デイブ・マッカートニー製作せいさくの30mm対物たいぶつライフル試射ししゃさい展示てんじされているほんしゃ標的ひょうてきとしてもちいられ、車体しゃたい前面ぜんめん装甲そうこうつらぬかれる。

小説しょうせつ

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WORLD WAR Z
架橋かきょう戦車せんしゃがたのM60 AVLBが登場とうじょう。ヨンカーズのたたかいに投入とうにゅうされていたことが登場とうじょう人物じんぶつくちからかたられる。
Armored Warfare
Operation Flashpoint: Cold War Crisis
アメリカぐん陣営じんえい使用しよう可能かのう戦車せんしゃとして登場とうじょうする。
Project Reality(BF2)
ベトナムせんアメリカ海兵かいへいたい兵器へいきとしてM60に火炎かえん放射ほうしゃ搭載とうさいした改良かいりょうがた、M67A1 Flamethrower Tank (Zippo)が登場とうじょうする。
Wargame Red Dragon
NATO陣営じんえいのアメリカぐんデッキで使用しよう可能かのう戦車せんしゃとして迷彩めいさいほどこしたA1・爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくしたA1・A1 AOS・A1RISE・A3・MGM-51 シレイラ対戦たいせんしゃミサイル搭載とうさいしたA2E1とA2E2が、火炎かえん放射ほうしゃ戦車せんしゃとしてM67A1が、戦闘せんとう工兵こうへいしゃとしてM728が登場とうじょうする。
War Thunder
アメリカちゅう戦車せんしゃツリーにて開発かいはつ可能かのう初期しょきのM60にM60A1(AOS)とERAを装備そうびした海兵かいへいたいバージョンであるM60A1 RISEが使用しよう可能かのうである。駆逐くちく戦車せんしゃツリーにはM60A2も存在そんざいする。中国ちゅうごくツリーにはM60A3 TTSが追加ついかされた。
World of Tanks
アメリカちゅう戦車せんしゃM60として限定げんてい配布はいふ
エースコンバットシリーズ
エースコンバット04
エルジアぐん戦車せんしゃとして、サイドストーリーにマガフ7C登場とうじょう
エースコンバットX
レサスぐん戦車せんしゃとして登場とうじょう
エースコンバット3D
オープニングにマガフ7C登場とうじょう
戦闘せんとう国家こっかシリーズ
アメリカ基本きほん装備そうびとしてまれる。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ M60およびM60A1は"スーパーパットン"(SuperPatton)の名称めいしょう記述きじゅつされていることがあるが、これはあくまで非公式ひこうしき愛称あいしょうである。また、M60A1は"シャイアン"、M60A3は"スーパーシャイアン"とばれていることがあるが、これは、タミヤ模型もけい発売はつばいしたプラモデルキットにけた商品しょうひんめいである
  2. ^ もっとも、このため熱帯ねったいジャングルのような地域ちいきでは、M48よりも走破そうはせいおとると乗員じょういん評価ひょうかしている。そのため、一部いちぶ車両しゃりょう車輪しゃりんをM48ようはがねせいうたてかわそうしている
  3. ^ ほぼ同一どういつ形状けいじょうではあるが、M48の砲塔ほうとうほうだけかわそうしたわけではなく、装甲そうこうあつ全体ぜんたいてきしており、砲塔ほうとう側面そくめん上端じょうたんから天面あまつらにかけてのラインがことなる。外見がいけんじょう識別しきべつてんは、3箇所かしょようフックの位置いちことなっている(M48は前部ぜんぶ上面うわつら1ヶ所かしょ/後部こうぶ側面そくめん2ヶ所かしょ、M60では前部ぜんぶ側面そくめん2ヶ所かしょ/後部こうぶ上面うわつら1ヶ所かしょ、とぎゃくになっている)ことである。
  4. ^ M60の生産せいさんしゃのうち230りょうはM48より改装かいそうされて製造せいぞうされているため、M48と同一どういつ砲塔ほうとう搭載とうさいしている
  5. ^ M1の陸軍りくぐんへの配備はいび優先ゆうせんされたためと、海兵かいへいたいではガスタービンエンジンをはじめとするしん機構きこうおおいM1の信頼しんらいせい疑問ぎもんたれていたことによる
  6. ^ 乗員じょういん練度れんどぐん作戦さくせん指揮しき能力のうりょくではイラクがわすぐれており、イランがわ損害そんがいおおきいという結果けっかとなった。この戦争せんそうでイラクがわ鹵獲ろかくされたM60は、鹵獲ろかくイランぐん戦車せんしゃともに「戦勝せんしょう記念きねん」として報道陣ほうどうじん公開こうかいされており、2003ねんイラク戦争せんそうのちにはイラクぐんのスクラップヤードで発見はっけんされている
  7. ^ M60A1E4は文献ぶんけんによっては"M60E2"の名称めいしょう記載きさいされている。
  8. ^ M60A2は"チェロキー"の名称めいしょう記述きじゅつされていることがあるが、これはM60A1を"シャイアン"とぶのと同様どうようタミヤ模型もけい発売はつばいしたプラモデルキットにけた商品しょうひんめいである

出典しゅってん

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  1. ^ a b Foss, p. 166
  2. ^ a b Hunnicutt pp. 6, 408.
  3. ^ a b T-72戦車せんしゃ”. combat1.sakura.ne.jp. 2020ねん5がつ8にち閲覧えつらん
  4. ^ 2010ねん8がつチェコ、レシャニ(Lesany)の軍事ぐんじ技術ぎじゅつ博物館はくぶつかんでの撮影さつえい
  5. ^ 1991ねん1がつ湾岸わんがん戦争せんそうどき撮影さつえい
  6. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語えいご). The Military Balance 2023. Routledge. p. 287. ISBN 978-1-032-50895-5 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Foss, Chris (2005). Jane's armour and artillery : 2005–2006. Jane's Information Group. ISBN 978-0-7106-2686-8.
  • Hunnicutt, R. P. (1984). Patton: A History of the American Main Battle Tank. Volume 1. Novato: Presidio Press. ISBN 978-0-89141-230-4.
  • PANZER 2018ねん10がつごう臨時りんじ増刊ぞうかん『WAR MACHINE REPORT(71) M48/60 パットン』アルゴノートしゃかん 2018ねん

関連かんれん項目こうもく

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