(Translated by https://www.hiragana.jp/)
Operation Flashpoint: Cold War Crisis - Wikipedia コンテンツにスキップ

Operation Flashpoint: Cold War Crisis

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Operation Flashpoint: Cold War Crisis (ArmA: Cold War Assault)
ジャンル FPS, TPS, SIM
対応たいおう機種きしゅ Windows 98 / 2000 / XP
Xbox (Operation Flashpoint: Elite)
開発元かいはつもと Bohemia Interactive Studio
発売はつばいもと Codemasters
バージョン 1.99(2011ねん6月24にち
人数にんずう 1~64にん程度ていど協力きょうりょく対戦たいせんプレイ)
メディア CD-ROM 1まい (Cold War Crisis)
CD-ROM 1まい (Red Hammer)
CD-ROM 1まい (Resistance)
DVD-ROM 1まい (Operation Flashpoint: Elite)
ダウンロード販売はんばい(ArmA: Cold War Assault)
発売はつばい 2001ねん7がつ27にち (Cold War Crisis)
2001ねん12月28にち (Red Hammer)
2002ねん8がつ23にち (Resistance)
以上いじょう国内こくないでの発売はつばい
2005ねん10月 (Operation Flashpoint: Elite)
2011ねん6月24にち(ArmA: Cold War Assault)
対象たいしょう年齢ねんれい ELSPA: 15+
PEGI: 16+
ESRB: M
デバイス キーボード, マウス, ジョイスティック
エンジン Real Virtuality 1
テンプレートを表示ひょうじ

Operation Flashpoint: Cold War Crisis』(オペレーション フラッシュポイント: コールド ウォー クライシス、略称りゃくしょうOFP: CWC)、またはArmA: Cold War Assaultは、チェコのソフトハウス Bohemia Interactive Studio (BIS) しゃ開発かいはつし、イギリスCodemastersしゃ2001ねん6月22にち発売はつばい開始かいししたWindowsようFPSである。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

リアルな戦場せんじょうシミュレーションりとしており、戦場せんじょうのシビアさを再現さいげんしたリアリティとオープンワールドかただい規模きぼ戦場せんじょう表現ひょうげんし、おおくのプレイヤーを獲得かくとくした。ほんさくではおおくのFPSゲームとことなり、銃器じゅうき射程しゃてい威力いりょく装弾そうだんすう、リロード速度そくどといった要素ようそ現実げんじつ忠実ちゅうじつ再現さいげんされている。またキャラクターの移動いどう速度そくど通常つうじょう人間にんげん大差たいさく、現実げんじつ人間にんげん同様どうよう、1はつでも銃弾じゅうだんびれば行動こうどう不能ふのうおちいる(キャラクターが復活ふっかつすることい)。また、ゲームないではせや匍匐ほふく前進ぜんしんなど、実際じっさい兵士へいし同様どうようのアクションをことができる。それ以外いがいのフィールドの面積めんせき構成こうせい、ミッションの内容ないようなどもきわめて現実げんじつてき設定せっていされている。このようにほんさくは、非常ひじょうにリアリティを重視じゅうしした内容ないようとなっており、その結果けっか、ゲームないでのプレイヤーの行動こうどう必然ひつぜんてき実際じっさい戦場せんじょう兵士へいしちかものとなる。そういったてんたか評価ひょうかされ人気にんきあつめた。

シリーズ展開てんかい

[編集へんしゅう]

本体ほんたいであるOperation Flashpoint: Cold War Crisisのちに、拡張かくちょうパックであるOperation Flashpoint Gold Upgrade日本にっぽんではRed Hammerとして発売はつばい。Red HammerはCodemastersが独自どくじ開発かいはつしたキャンペーンの名前なまえである)とOperation Flashpoint: Resistance発売はつばいされた。本体ほんたい拡張かくちょうパックがセットとなったOperation Flashpoint: Game Of The Year Edition通称つうしょうGOTY)も発売はつばいされた。

その長期ちょうきてきパッチによるマイナーバージョンアップがおこなわれ、2004ねん4がつ19にちにはバージョン1.96がリリースされた。 またタイトル変更へんこうともない、2011ねん6月24にちには7ねんりのしんバージョンとなるバージョン1.99がリリースされた (Cold War Crisis本体ほんたいのみでバージョン1.00~1.46まで、Resistance拡張かくちょうパック導入どうにゅうでバージョン1.75~1.96までアップデート可能かのう。CWC本体ほんたい所持しょじしている場合ばあいは、パッチをダウンロードしてArmA:CWA(バージョン1.99)にアップデートできる)。

日本にっぽんではImagineerしゃ代理だいりてんとして発売はつばいしていたが、付属ふぞくキャンペーンのシナリオ翻訳ほんやくガイド(日本語にほんご翻訳ほんやくテキスト)がどうこりされたのみで日本語にほんごばん製作せいさくされていない。過去かこ日本語にほんごばん発売はつばい予定よていされていたが、完全かんぜん日本語にほんごばん開発かいはつ不可能ふかのう判断はんだんされ発売はつばい開発かいはつ中止ちゅうしされている。

シングルプレイおよびマルチプレイに対応たいおうしているが、シングルプレイがもっとさかんである。また、すうおおくのMODがリリースされた。この理由りゆうは、AddonとModふし参照さんしょう

軍事ぐんじ機関きかん派生はせい作品さくひんとしてDARWARS Ambush!、VBS1存在そんざいする。2005ねんXboxはんのOperation Flashpoint: Elite (OFP: Elite) が発売はつばいされた。続編ぞくへんかんしては、続編ぞくへん移植いしょく展開てんかいふし参照さんしょう

ストーリー

[編集へんしゅう]

ここでは、1985ねん前後ぜんこう舞台ぶたいとした冷戦れいせんしたたたかいをえがいた、公式こうしきからリリースされた3つのストーリーについて記述きじゅつする。なお、OFP: CWCのゲームちゅうではこれらのストーリーはキャンペーンという連続れんぞくしたミッションからっている。これについては後述こうじゅつする。


Cold War Crisis (CWC)

[編集へんしゅう]

世界せかいいま冷戦れいせんなかにあった1985ねんソビエト連邦れんぽうミハイル・ゴルバチョフによってすすめられていたペレストロイカ反発はんぱつするGuba将軍しょうぐんひきいる勢力せいりょくが、叛乱はんらんぐんひきいて軍事ぐんじ拠点きょてんであるKolgujevとう制圧せいあつ、さらに、Everon共和きょうわこく、そして、NATO拠点きょてんであるMaldenとう攻略こうりゃくした。有効ゆうこう打開だかいさく見出みだせないモスクワはNATOに協力きょうりょく要請ようせいし、叛乱はんらんぐん鎮圧ちんあつけたたたかいがはじまった。

登場とうじょう人物じんぶつ

[編集へんしゅう]
David Armstrong
アメリカぐん所属しょぞくするわか兵士へいし訓練くんれんていたMaldenとう否応いやおうなくソ連それんぐんとの実戦じっせんくわわることとなる。
James Gastovski
もとアメリカぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいいんで、Nogova共和きょうわこくでの出来事できごとのち退役たいえきし、Maldenとうちいさな航空こうくう会社かいしゃいとなんでいた。Gubaの侵攻しんこうさいしDavidたち行動こうどうたすけるため、かつての上官じょうかん要請ようせいふたた暗躍あんやくする。が、Guba将軍しょうぐんとの直接ちょくせつ対決たいけつちかづくと、すうねんまえ決着けっちゃくをつけるべくおもて舞台ぶたいこととなる……。
Robert Hammer
アメリカぐん戦車せんしゃへい訓練くんれんえたばかりだが、この緊急きんきゅう事態じたいため実戦じっせん参加さんかすることになる。当初とうしょはM60に搭乗とうじょうしていたが、上官じょうかんんだので後任こうにんとしてM1A1をあたえられた。
Sam Nicholls
アメリカぐん航空機こうくうきパイロット。各地かくち戦闘せんとう支援しえんなどにたっていた。しかし、あるとき整備せいび不良ふりょうによりじょう故障こしょう身一みひとつでてきまれる……。
Colonel Blake
アメリカぐんのMalden列島れっとう指揮しきかん。Everonとうソ連それんぐん活動かつどう開始かいししたことさいし、退役たいえきしていたGastovskiをせた。
General Guba
本名ほんみょうAleksei Vasilii Guba。Resistance階級かいきゅう大佐たいさ。Dentist(歯医者はいしゃ)の異名いみょうソ連それん過激かげき将校しょうこうで、かれのクーデターによりCold War Crisisの物語ものがたりこされた。
Angelina
Gubaの秘書ひしょ

Red Hammer (RH)

[編集へんしゅう]

もうひとつのCold War Crisis。Cold War Crisisとおな時間じかんじくはなしソ連それんぐんがわからえがいたもの。日本にっぽんでは通称つうしょう赤浜あかはま」ともばれる。ソ連それんぐん兵士へいしDmitri Lukinは、ソ連それんぐん一員いちいんとして、かくしまでアメリカぐん勢力せいりょくらす任務にんむびている。過酷かこくさを戦況せんきょうなかで、Lukinはびなくてはならない。

登場とうじょう人物じんぶつ

[編集へんしゅう]
Dmitri Lukin
ソ連それんぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいスペツナズの隊員たいいん当初とうしょなん疑問ぎもんたずに今回こんかいのクーデターに参加さんかしていたが、やがて・・・。

Resistance (RES)

[編集へんしゅう]

CWCよりさかのぼることすうねん。かつて、レジスタンスとしてソ連それんぐんたたかったおとこ、Victor Troska。かれは、たたかいをめ、故郷こきょうNogova共和きょうわこくしずかならしをおくっていた。ところがそこに、上層じょうそういのちけたGuba大佐たいさひきいるソ連それんぐん侵入しんにゅう。Nogovaは戦火せんかさらされることとなる。戦争せんそう現実げんじつたたかいにつかれていたVictorには、抵抗ていこうする意思いしはなかった。しかし、そんなかれにも決断けつだんときおとずれた……。

登場とうじょう人物じんぶつ

[編集へんしゅう]
Victor Troska
かつて数々かずかず戦場せんじょう体験たいけんしてきたもと兵士へいし。James Gastovskiの旧友きゅうゆうたたかいにつかれ、故郷こきょう平和へいわらしをおくっていたが、ソ連それんぐん侵攻しんこうためいやおうしにふたた戦場せんじょうへとされることとなる。

システム

[編集へんしゅう]

歩兵ほへいによる戦闘せんとう中心ちゅうしんとして構成こうせいされており、のFPSにはられないきわめて広大こうだいなフィールド(そのひろさは20km四方しほうにもたっする)のなかで、分隊ぶんたい基本きほん単位たんいとしただい人数にんずう兵士へいし戦術せんじゅつてき作戦さくせん行動こうどうってたたかうことができる。プレイヤーは、東西とうざい(アメリカぐんとソビエトぐん)または、民兵みんぺい(レジスタンス)のいずれかの陣営じんえいぞくするいち兵士へいしとして、リーダーにしたがって行動こうどうしたり、リーダーとしてかく兵士へいし命令めいれいし、敵対てきたい陣営じんえい兵士へいしたおしながら、ミッションを遂行すいこうしていく。

人間にんげん兵士へいしきわめてもろ設定せっていされており、頭部とうぶ胸部きょうぶ攻撃こうげきされるといちげきいたる。とく戦車せんしゃなどの装甲そうこうユニットとの戦力せんりょく絶望ぜつぼうてきほどで、戦車せんしゃとやむなく対峙たいじせざるをなくなったとき緊張きんちょうかんなど、リアルな戦場せんじょうのイメージが再現さいげんされている。

ゲームモード

[編集へんしゅう]

OFP: CWCには3つのゲームモードと1つのエディットモードが用意よういされている。すなわCampaign Game(キャンペーン)、Single Mission(シングルプレイ)、Multi Playerマルチプレイ)、Mission Editor(ミッションエディター)である。

Campaignはストーリーなどをった連続れんぞくせいのあるミッションの集合しゅうごうたいで、さきしめした3つの公式こうしきストーリーもすべてCampaignでプレイすることができる。Single Missionは単発たんぱつのミッションで、Multi Playerはインターネット回線かいせんつうじて複数ふくすうのプレイヤーと同時どうじにプレイするミッションである。

いずれの場合ばあいもゲームシステムてきちがいはないが、とくにMulti Playerではプレイヤー同士どうし対戦たいせん重視じゅうしした特別とくべつなルールのミッションが重用じゅうようされる傾向けいこうにある。

Mission Editorはユーザがあらたにみずからの独自どくじのミッションを製作せいさくするために用意よういされたモードである。自由じゆうにユニットをフィールドの各地かくち配置はいちし、目的もくてきやイベントなどを用意よういすることができる。後述こうじゅつするAIの完成かんせいとうにより、ただユニットを配置はいちしただけのような簡単かんたんなミッションでもそれなりなゲームをたのしむことが出来でき、このモードの存在そんざい意義いぎおおきくしている。

また、内部ないぶスクリプトとうもかなり汎用はんようてきなものが用意よういされており、ミッションのはば製作せいさく自由じゆうおおきくひろげるのに成功せいこうしている。さらに、ゲームがいでの設定せっていおこなうことにより、ミッションのみにあらず、キャンペーンも自由じゆう製作せいさく可能かのうとなっている。

こうしたキャンペーン・ミッションは、完成かんせいされると様々さまざまなコミュニティで公開こうかいされ、のプレイヤーに吟味ぎんみされる運命うんめいにある。

操作そうさ

[編集へんしゅう]

操作そうさ体系たいけい一般いっぱんてきなFPSスタイル(いわゆるW、A、S、Dで移動いどうし、マウスでからだきをえ、ひだりクリックで攻撃こうげきするタイプの操作そうさ)である。ただし、ジャンプなどの派手はでうごきをることはできない。

このほかのゲームプレイに重要じゅうようなキーには、E(ダッシュ)、R(弾倉だんそうのリロード)、V(武器ぶき視点してん)、Q(しゃがみ)、Z(匍匐ほふく)、M(マップと目的もくてき確認かくにん)、B(双眼鏡そうがんきょう)、Space(武器ぶき選択せんたく)、マウスホイールクリック(行動こうどう選択せんたく)、1~9(命令めいれい)などがある。

なお、車両しゃりょう戦車せんしゃ、ヘリ、航空機こうくうき、ボートなどでは、上記じょうきとは、ことなる操作そうさをする必要ひつようがある。ただし、シミュレーションゲームくらべると操作そうさ非常ひじょう簡略かんりゃくされており、ものについてはアーケードゲーム感覚かんかくあつかうことができる。

わすれられがちな操作そうさほう

[編集へんしゅう]
Time Acceleration/Time Deceleration(時間じかん加速かそく/時間じかん減速げんそく
デフォルトの設定せっていでは、日本語にほんごキーボードでは対応たいおうしていないキーに配置はいちされているため、使用しようすることができない。適宜てきぎ設定せっていなお必要ひつようがある。時間じかん非常ひじょうかる移動いどうや、せ、防衛ぼうえいせんなどにおいててき出現しゅつげんするまでの時間じかん短縮たんしゅくはかり、ゲームのテンポをくすることができる。ただし、使用しようしすぎると、いざというときてき攻撃こうげき反応はんのうできなくなるおそれがある。速度そくどはx1/x2/x4のさん段階だんかいがある。
Reveal Target(てき発見はっけん報告ほうこく
デフォルトでは設定せっていされていない。通常つうじょう、プレイヤーは目視もくし可能かのう距離きょりてき自動的じどうてき仲間なかま報告ほうこくする。しかし、すべてのてき認識にんしき報告ほうこくするわけではない。そこで、このReveal Targetキーを設定せっていし、まだ報告ほうこくしていないてきにカーソルをわせ、キーをすと、プレイヤーは仲間なかま全員ぜんいんにそのてき存在そんざい報告ほうこくすることができる。そうすれば、てきえていないAIらもそのてき認識にんしきし、すみやかにこれに対処たいしょすることができるようになる。きわめて重要じゅうよう機能きのうである。また、自分じぶんたおしたてき死体したいにカーソルをわせて、キーをすとてきころしたことを報告ほうこくできる。
くびだけべつ方向ほうこう
Altキー+マウス。このキーをもちいると、くびだけがマウスの操作そうさしたがってきをえる。つまり、はしりながら左右さゆう確認かくにんするとか、マウスをうごかすと機体きたい自身じしんきをえてしまう戦闘せんとうやヘリにおいて、進行しんこう方向ほうこうえずによこ確認かくにんするときなどにもちいることができる。興味きょうみがあれば、搭乗とうじょうしている機体きたい内部ないぶ観察かんさつすることもできるだろう。
チートコード
Shift+'-'ののちに'savegame'、'campaign'、または、'endmission'と入力にゅうりょくする。通常つうじょうにはない、特別とくべつ効果こうか発揮はっきするコマンドぐんである。savegameは、ミッションの攻略こうりゃくちゅうにどうしてもセーブしたい場合ばあい使つかうと、なんでもセーブすることができるようになる。そのさいふるいセーブデータは上書うわがきされる。まれにミッションがわ用意よういしていることのあるセーブ機能きのうは、リトライポジションの更新こうしんであるが、こちらは純粋じゅんすいなセーブデータの更新こうしんである。campaignは、キャンペーン選択せんたく画面がめんにて利用りようすると、そのキャンペーンのすべてのミッションが選択せんたく可能かのうとなる。endmissionは、ミッションちゅう強制きょうせいてきにミッションを終了しゅうりょうさせることができ、なんらかの理由りゆう終了しゅうりょうしなくなってしまったミッションや、どうしても攻略こうりゃくできないミッションをわらせるために使つかうことができる。いずれも便利べんり強力きょうりょく機能きのうではあるが、多用たようすると本来ほんらいのゲームの面白おもしろさがそこなわれることもかんがえられるため、利用りようには自己じこ判断はんだん注意ちゅういしておこなうべきである。なお、チートコードの入力にゅうりょくちゅうはいかなるプロンプトも表示ひょうじされない

グラフィック

[編集へんしゅう]

2001ねん発売はつばいされたほんさくのグラフィックはきゅう世代せだいのものとててしまっており、近年きんねん登場とうじょうしたようなあたらしいFPS─たとえばハーフライフ2のような─とは比較ひかく対照たいしょうにもならず、しかも動作どうさもやや鈍重どんじゅうである。

それはOFP: CWCの意図いととする広大こうだい戦闘せんとう範囲はんいのほかにも、描画びょうがエンジンがGlideにたいして最適さいてきされているためである。そのためOFP: CWCは、発売はつばいすうねん最新さいしんのパソコン構成こうせいをもってしてもなおグラフィックの品質ひんしつなどを最高さいこうにして快適かいてき動作どうさおこなうことはできず、今後こんごとも品質ひんしつ最高さいこうにすることは出来できないとわれている。しかし、グラフィックの品質ひんしつさい高値たかねにすると、AIがてきなどを認識にんしきする範囲はんい異常いじょうひろがってしまったり、地形ちけいわってしまうなどゲームバランスを崩壊ほうかいさせる副作用ふくさようあらわれることが指摘してきされており、わざわざさい高値たかねにする必要ひつようはないとする意見いけんもある。

サウンド

[編集へんしゅう]

サウンドは現実げんじつ世界せかいじつじゅうなどの音声おんせいとはちがった比較的ひかくてきかるおともちいられている。しかし、それらに適用てきようされる音響おんきょう効果こうかについては結構けっこうなこだわりをせており、雰囲気ふんいきげるのに一役ひとやくっている。さらに、いくつかのすぐれたアドオンがファンサイトによりリリースされている。

なお、EAX3.0以降いこう対応たいおうしたSound Blasterうえでは音響おんきょう効果こうか正常せいじょうはたらかないと報告ほうこくもあり、ドライバがわでの改善かいぜんのぞまれている。

ほんさくのAIは屋外おくがい歩兵ほへいかんしてはかなりの完成かんせいほこり、2005ねん現在げんざいでも同等どうとうのものはほとんいが、随所ずいしょで"コンピュータてき"な反応はんのう見受みうけられることもある。

また、各種かくしゅもののAIは完成かんせいちるほかとく屋内おくないせんにおける歩兵ほへいAIについては非常ひじょう苦手にがてとしており、ゲームエンジンの衝突しょうとつ検知けんち建物たてもの人間にんげん縮尺しゅくしゃくなどの問題もんだい非常ひじょうたたかつらこともあって、いとえるものではない。そのため公式こうしきのキャンペーン・ミッションや、ユーザーせいキャンペーン・ミッションでは屋内おくないでの戦闘せんとうるものはほぼ皆無かいむとなっている。

その

[編集へんしゅう]

基本きほんてきにこのゲームは、実際じっさい訓練くんれんにも使用しようされるためか、「陸上りくじょう兵器へいき兵士へいしが、屋外おくがいで、地面じめんうえって行動こうどうする」こと前提ぜんていとしてつくられている。したがって、うみみずうみかわなどの水中すいちゅう建物たてもの、また、こまかい部分ぶぶんかんしては、比較的ひかくてきいい加減かげん描写びょうしゃされているとえる。

たとえば、みずなかはいったとしても水中すいちゅう描写びょうしゃはなく(視点してん一人称いちにんしょう三人称さんにんしょうとも水上すいじょう固定こていされる)、人間にんげんおよぐことができない。水深すいしん人間にんげん身長しんちょうよりもふか場所ばしょくと溺死できしする(一部いちぶのAddonについてはおよぐことも)。

建築けんちくぶつは、縮尺しゅくしゃく問題もんだいせまたたかつらい。また、建築けんちくぶつなどは地面じめんことなり人間にんげんたいするダメージ判定はんていがなく、高所こうしょから建築けんちくぶつ屋根やねうえ落下らっかしてもなない(これを利用りようして、高所こうしょから安全あんぜん着地ちゃくちすることができる)。

物理ぶつりエンジンの衝突しょうとつ検知けんちにも問題もんだいがあり、「物体ぶったいねる」現象げんしょうきる。たとえば、人間にんげんがトラックなどの車両しゃりょうしたのようなせま場所ばしょもうとすると、画面がめん全体ぜんたいが(正確せいかくにはプレイヤー自身じしんが)はげしく上下じょうげ震動しんどうしたりする。この現象げんしょう人間にんげん以外いがいにも発生はっせいし、なにかの拍子ひょうし建築けんちくぶつ建築けんちくぶつあいだなどに(ヘリやBMPのような)物体ぶったいはいんでしまうと、なにもしていないのに永久えいきゅう物体ぶったいはげしくまわ様子ようすられる。

このほか、プレイヤーのなかでもとく改善かいぜんのぞまれていた問題もんだいてんとして、手榴弾しゅりゅうだんなどの爆風ばくふうが、かべなどの障害しょうがいぶつ威力いりょくよわめることなく100%貫通かんつうすることや、AIの操作そうさする兵士へいしかべ貫通かんつうして移動いどう出来できこと無論むろんプレイヤーはとおけることは出来できない)がげられているが、OFP: CWCではつい解決かいけつされず続編ぞくへんされている。

また、初期しょきのバージョンでは重力じゅうりょく設定せってい異常いじょうだったことが有名ゆうめいで、ジープのようなけい車両しゃりょう攻撃こうげきけてばされると、まるでトランポリンのようにはる彼方かなたまでんでいくといった異様いよう光景こうけい(この様子ようすふるいバージョンをもとにした体験たいけんばん確認かくにんできる)がられた。

登場とうじょうする兵器へいき一覧いちらん

[編集へんしゅう]

登場とうじょうする兵科へいか

[編集へんしゅう]

『OFP: CWC』には、役割やくわり能力のうりょくおうじて様々さまざま兵科へいか設定せっていされている。そのほとんどは西にしひがし・レジスタンスで共通きょうつうしているが、ひとつの陣営じんえいにしか存在そんざいしない兵科へいか存在そんざいする。しかし、ほとんどの兵科へいかでどのようなことも(戦車せんしゃ航空機こうくうき操縦そうじゅうすら可能かのう)できてしまうため、あまり兵科へいか分類ぶんるい重要じゅうようでないというめんもある。このなかで、「絶対ぜったいにこの兵科へいかでなければならない」という代替だいたい不可能ふかのう能力のうりょくっているのは、MedicとBlack Ops/Spets Natzのみである。一部いちぶ兵科へいかてる弾薬だんやくかず一般いっぱん兵士へいし半分はんぶんしかない(MODでは一般いっぱんみに設定せっていされていることがおおい)。

Soldier(兵士へいし
一般いっぱんてき兵士へいしであり、アサルトライフル手榴弾しゅりゅうだん装備そうびする。
Machine Gunner(機関きかんじゅう
機関きかんじゅう分隊ぶんたい支援しえん火器かき)を装備そうびした兵士へいし弾幕だんまくって援護えんごする。
Grenadier/Heavy Grenadier(擲弾しゅ/じゅう擲弾しゅ
アサルトライフルと一体化いったいかした擲弾発射はっしゃによって近接きんせつ支援しえんおこなう。じゅう擲弾へいはアサルトライフルのわりにたますう回転かいてん弾倉だんそうしき擲弾発射はっしゃつ。
Sniper(狙撃そげきしゅ
狙撃そげきじゅう装備そうびし、遠距離えんきょりからの狙撃そげきおこなう。全身ぜんしんくさカモフラージュしている。携帯けいたいできる弾薬だんやくすうすくない。
Hunter(りょうへい
散弾さんだんじゅう装備そうびする。発射はっしゃ仕方しかたことなる種類しゅるい弾薬だんやくつ。散弾さんだん接近せっきんせんにおいてのみ、たか殺傷さっしょうりょくつ。東西とうざい正規せいきぐんにはなく、レジスタンスのみの兵科へいかである。
LAW Soldier/RPG Soldier(対戦たいせんしゃロケットしゅ
アサルトライフルのほか、対戦たいせんしゃロケットだん発射はっしゃ装備そうびする。IFV程度ていどまでの車両しゃりょう相手あいてにするには十分じゅうぶん威力いりょくつが、MBT相手あいてには威力いりょく不足ふそくである。
AT Soldier(対戦たいせんしゃミサイル
アサルトライフルのほか、若干じゃっかん追尾ついび機能きのうそなえた対戦たいせんしゃミサイルを装備そうびする。威力いりょく射程しゃていともにLAW/RPGロケットより優秀ゆうしゅうだが、予備よびだん携行けいこうできない。
AA Soldier(対空たいくうミサイル
アサルトライフルのほか、対空たいくうミサイルを装備そうびする。対地たいち攻撃こうげき可能かのうだが、威力いりょくはLAW/RPGみ。対戦たいせんしゃミサイルしゅおなじく予備よびだん携行けいこうができない。
Engineer(工兵こうへい
通常つうじょうのアサルトライフルにくわえ、強力きょうりょく対戦たいせんしゃ地雷じらい所持しょじしている。地雷じらい銃弾じゅうだん爆風ばくふうけても起爆きばくしたり破壊はかいされることはなく、通常つうじょう兵科へいか撤去てっきょすることはできないが、工兵こうへい設置せっちされた地雷じらい無効むこう撤去てっきょすることができる。ちなみに、西側にしがわ東側ひがしがわでは地雷じらい種類しゅるいことなる。
Pilot/Crew(航空機こうくうき乗組のりくみいん/装甲そうこう車両しゃりょう乗組のりくみいん
前者ぜんしゃ航空機こうくうき後者こうしゃ装甲そうこう車両しゃりょう乗組のりくみいん戦車せんしゃ場合ばあい操縦そうじゅうしゅ砲手ほうしゅくるまちょうの3つを分担ぶんたんして操縦そうじゅうする。携行けいこうせいたかカービンライフル装備そうびし、暗視装置あんしそうちつ。だが、前述ぜんじゅつとお通常つうじょう兵士へいしでも操縦そうじゅう可能かのうである。
Mortar(小銃しょうじゅう擲弾
アサルトライフルにくわえて、銃口じゅうこう装備そうびするMortarという小銃しょうじゅう擲弾(弾薬だんやく)を装備そうびする兵士へいし手榴弾しゅりゅうだん40mm擲弾くらべてひろ被害ひがい半径はんけいほこるが、照準しょうじゅん表示ひょうじされず、上手うま命中めいちゅうさせるまでに熟練じゅくれんようする。一般いっぱんてきなミッションにはほとんど登場とうじょうしない。西側にしがわのみ登場とうじょう
Black Ops/Spets Natz(特殊とくしゅ部隊ぶたい/スペツナズ
Black Opsはサプレッサー装備そうびしたたん機関きかんじゅうを、Spetz Nazは携行けいこうせいたかいカービンライフルを装備そうびし、パイプばくだん所持しょじする。おも単独たんどくまたはしょう人数にんずう活動かつどうし、敵陣てきじんふかくで暗殺あんさつおよび破壊はかい活動かつどう従事じゅうじする。死体したい隠匿いんとく消去しょうきょ)する能力のうりょくつが、AI通常つうじょう死体したい視覚しかく認識にんしきすることはく、また、対人たいじんにおいても、死体したいかげあととなってしまうため、あまり必要ひつようとされない。Black Opsには通常つうじょう装備そうび仕様しようと、昼間ひるまよう装備そうび仕様しよう種類しゅるいがある。
Officer(将校しょうこう
指揮しき担当たんとうする将校しょうこう分隊ぶんたいでは分隊ぶんたいちょうつとめる。あたま帽子ぼうしこうむり、双眼鏡そうがんきょう煙幕えんまく手榴弾しゅりゅうだん装備そうびしている。特殊とくしゅ能力のうりょくいが、暗視装置あんしそうち夜間やかん装備そうび仕様しよう拳銃けんじゅう拳銃けんじゅう仕様しようなどに細分さいぶんされている。
Medic(衛生えいせいへい
味方みかた自分じぶん自身じしんきずかんなおさせることができる。回復かいふくちゅう対象たいしょう負傷ふしょうへいとも無防備むぼうびとなるので注意ちゅうい必要ひつよう。また、医療いりょう器具きぐはこんでいるためか所持しょじできる弾薬だんやくすうすくない。なお、負傷ふしょうへい衛生えいせいへいとも普通ふつう攻撃こうげき対象たいしょうになるので注意ちゅうい
Civilian(民間みんかんじん
通常つうじょう武装ぶそうだが、武装ぶそうして民兵みんぺいとなることもある。雑嚢ざつのうるい装備そうびしていないせいか所持しょじ可能かのう弾薬だんやくすうすくない。ちなみに、プレイヤーが民間みんかんじん味方みかたふくむ)を特定とくてい人数にんずうころすと(人数にんずう階級かいきゅうまる)、味方みかた市民しみん・レジスタンス、ようぜん世界せかいてきまわこととなる。

登場とうじょうする火器かき

[編集へんしゅう]

プレイヤーは、通常つうじょう場合ばあいアサルトライフルなどの主力しゅりょく火器かきを1つ、ロケットランチャーなどの補助ほじょ火器かきを1つずつつことができる。それらの弾薬だんやくを10スロットぶんつことができ、アサルトライフルの弾倉だんそうおよび手榴弾しゅりゅうだんなどは1スロット、ロケットランチャーなどの弾頭だんとうは2ないし3スロット、威力いりょくたか反動はんどうほうなどは6スロットを消費しょうひして所持しょじすることができる。いちれいとして、機関きかんじゅうグレネードランチャー装備そうびすると、補助ほじょ火器かき携行けいこうすることはできなくなる(弾薬だんやくのみの携行けいこう可能かのう)。

また、狙撃そげきしゅ指揮しきかんなどが自衛じえいようとして使用しようする拳銃けんじゅうを1つ、その弾倉だんそうを4スロットぶんことができ、最後さいご特殊とくしゅ装備そうびひん暗視装置あんしそうちまたは双眼鏡そうがんきょう)をそれぞれ1つずつ所持しょじすることができる(拳銃けんじゅうはv1.85より登場とうじょう)。

これらの弾倉だんそう実際じっさいおもさとは関係かんけいなく設定せっていされている場合ばあいもあり、威力いりょく見合みあわないスロット消費しょうひや、現実げんじつではもっと多数たすうてるはずが3つまでしかてない、おなじスロット消費しょうひ弾丸だんがんかずが2ばいちがうといったこと(UZIとBizonのように)がある。

西側にしがわには火器かきではないが、レーザー指示しじ(Laser Designator)というものが登場とうじょうする。A-10誘導ゆうどうばくだん誘導ゆうどうするためのものだが、使つかわれているミッションはほとんどい。

かく火器かき詳細しょうさい説明せつめい(ただし、現実げんじつ世界せかいにおける性能せいのう)はかく項目こうもく参照さんしょうのこと。

火器かき一覧いちらん

主力しゅりょく火器かき(プライマリ・ウェポン)
火器かき種類しゅるい WEST(西側にしがわ EAST(東側ひがしがわ RESISTANCE(抵抗ていこう勢力せいりょく
アサルトライフル G36
Steyr AUえーゆーG
M16A2シリーズ(M16A2+M203XM177E2、XM177Sをふくむ)
AK74シリーズ(AK74+GP30AKS74Uふくむ) HK G3A4
FN FAL
AK47シリーズ(AK47+GP30、AK47CZふくむ)
汎用はんよう機関きかんじゅう M60 PK
たん機関きかんじゅう HK
UZIサプレッサーき)
Bizon(サプレッサーき)
狙撃そげきじゅう M21 SVD Dragunov Hunting Rifle
グレネードランチャー MM-1 6G30
散弾さんだんじゅう Kozlice
補助ほじょ火器かき(セカンダリ・ウェポン)
火器かき種類しゅるい WEST(西側にしがわ EAST(東側ひがしがわ RESISTANCE(抵抗ていこう勢力せいりょく
ロケットランチャー LAW Launcher RPG Launcher
反動はんどうほうミサイル Carl Gustav
AA Launcher
AT4 Launcher
9K32 Strela Launcher
拳銃けんじゅう(サイドアーム)
WEST(西側にしがわ EAST(東側ひがしがわ RESISTANCE(抵抗ていこう勢力せいりょく
Beretta 92F
Glock 17/Glock 17S
S&W
Tokarev T33
Sa61 Scorpion携行けいこうせいにより拳銃けんじゅう分類ぶんるいされた)
Cz75
Sa61 Scorpion
Ingram携行けいこうせいにより拳銃けんじゅう分類ぶんるいされた)

登場とうじょうする車両しゃりょう航空機こうくうきなど

[編集へんしゅう]

『OFP: CWC』には複数ふくすう戦車せんしゃ航空機こうくうきなどが登場とうじょうする。下記かきほかにもトラバントなどの家庭かていよう乗用車じょうようしゃバイクボート家庭かていようセスナなどが存在そんざいする。プレイヤーはこれらのもの搭乗とうじょうして操縦そうじゅうすることができる。

戦車せんしゃ装甲車そうこうしゃ航空機こうくうきおよびヘリコプターは、操縦そうじゅうしゅ砲手ほうしゅ指揮しきかんの3めいあるいは指揮しきかんかした2めい制御せいぎょ分担ぶんたんして運用うんようし、兵員へいいん輸送ゆそう目的もくてきとした機体きたいには、さらに、後部こうぶ座席ざせきすうめいからすうじゅうめい兵員へいいん同乗どうじょうさせることが可能かのうである。なお、現実げんじつ世界せかいでは砲弾ほうだん装填そうてんしゅれて4めい運用うんようしなければならない兵器へいき存在そんざいするが、『OFP: CWC』では砲弾ほうだん自動じどう装填そうてんされるため、そういった場合ばあいでも3めいとなっている。

なお、1めい運用うんようすることも可能かのうであるが、その場合ばあい人員じんいん搭乗とうじょうしていない制御せいぎょ部分ぶぶん機能きのう制限せいげんされてしまう(移動いどうはできるが射撃しゃげきはできない、射撃しゃげきはできるが移動いどうはできないなど)。

かく兵器へいき詳細しょうさい(ただし、現実げんじつ世界せかいにおける性能せいのう)はかく項目こうもく参照さんしょうのこと。

兵器へいき一覧いちらん

軍用ぐんよう車両しゃりょう
兵器へいき種類しゅるい WEST(西側にしがわ EAST(東側ひがしがわ RESISTANCE(民兵みんぺい
主力しゅりょく戦闘せんとう戦車せんしゃ(MBT) M1A1
M60
T-80
T-72
T-80(鹵獲ろかく
T-72(鹵獲ろかく
T-55
歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ(IFV) M2A2 BMP-1
BMP-2
BMP-1(鹵獲ろかく
BMP-2(鹵獲ろかく
装甲そうこう兵員へいいん輸送ゆそうしゃ(APC) M113
はししきたい空砲くうほう Vulcan Shilka
装甲車そうこうしゃ BRDM
トラック 5t Truck Ural PV3S
よんりん駆動くどうしゃ Jeep
HMMWV
UAZ
軍用ぐんよう
兵器へいき種類しゅるい WEST(西側にしがわ EAST(東側ひがしがわ RESISTANCE(民兵みんぺい
攻撃こうげき A-10 Su-25
攻撃こうげきヘリコプター AH-1
AH-64
Mi-24
V-80
輸送ゆそうヘリコプター CH-47D Mi-17
偵察ていさつけい攻撃こうげきヘリコプター OH-58
汎用はんようヘリコプター UH-60

OFP: CWCでは、のゲームでるいないほどAddonとMod作成さくせいさかんである。デモばん時代じだいからすでにデモよう非公式ひこうしきミッションエディタなどが有志ゆうしにより製作せいさくされ、OFP: CWCに期待きたいしていたゲーマーをおおきくかせることとなった。製品せいひんばん発売はつばいされた現在げんざいでもBohemia Interactive StudioがリリースしたすぐれたモデリングツールであるOxygen2をはじめとして、公式こうしき非公式ひこうしきわずおおくのエディットようツールがひろ公開こうかい開発かいはつされており、AddonやModの製作せいさくおおきくたすけている。

それらを使つかってつくられるAddonの種類しゅるい様々さまざまであり、こう品質ひんしつなテクスチャをったあたらしいユニットや武器ぶき実際じっさい兵器へいきからサンプリングされたサウンドエフェクト、従来じゅうらいにはないあらたな地形ちけいったフィールド、従来じゅうらいのOFP: CWCでは不可能ふかのうだった特殊とくしゅ効果こうかやユニットの挙動きょどう実現じつげんするもの、さらに、は上空じょうくうくもあたらしいテクスチャ (llaumax) にいたるまで、あらゆる効果こうかったあたらしいAddonが自由じゆうつくられている。

たとえばヘリからのリペリング緊急きんきゅう車両しゃりょうのサイレンと灯火ともしび作動さどう、ロボット兵器へいきのジャンプと滑空かっくう無人むじん偵察ていさつ操作そうさ航空機こうくうきへの車両しゃりょう積載せきさい車両しゃりょうへの偽装ぎそうネットの装着そうちゃく水泳すいえいスターゲイトといった、発売はつばい当初とうしょまったかんがえられなかった動作どうさ活動かつどうおこなえるようになった。また、人物じんぶつのみならず動物どうぶつのユニットも登場とうじょうしたり、あたらしい建物たてもの追加ついかによってだい世界せかい大戦たいせんごろのヨーロッパから現代げんだいてき町並まちなみまで再現さいげんできるようになっている。演出えんしゅつめんでも「水面すいめん反射はんしゃAddon」(本来ほんらい、OFP: CWCない水面すいめんはのっぺりとした不透明ふとうめいものなのだが、このAddonは水面すいめん反射はんしゃする効果こうかくわえてくれる。つまり水上すいじょう航行こうこうするふね姿すがたが、水面すいめん反射はんしゃするようになるのである。)とう標準ひょうじゅん状態じょうたいとは比較ひかくにならないほど変化へんかせるエポックメイキングなAddonもコンスタントに発表はっぴょうされており、ユーザーばなれを阻止そししている。

このように、OFP: CWCはユーザーが参画さんかくしてあらたなシステムを構築こうちくできるきわめて自由じゆうたかいFPSだとこと出来できる。

OFP: CWCにおいてシングルプレイがもっとさかんな理由りゆうひとつにも、このAddonがげられる。通常つうじょうのマルチプレイ対応たいおうのFPSでは、シングルプレイではなんもプレイしているときがてしまうものだが、OFP: CWCの場合ばあい前述ぜんじゅつとお様々さまざまなAddonが日進月歩にっしんげっぽいきおいでリリースされているため、それらの追加ついかAddonの試用しようや、りにられた展開てんかいあらたなユニットを使つかっておこなわれるユーザー制作せいさくのキャンペーン・ミッションで豊富ほうふたのしみをることが出来でききわめてきるのがおそく、ゲームの寿命じゅみょう自体じたいおおきくばすこととなっている。

一方いっぽうマルチプレイはどうかというと、無理むりなAddonやModの導入どうにゅうによるゲームバランスの崩壊ほうかい、Addon収集しゅうしゅう手間てまなどのため、あまり必要ひつよう以上いじょうのAddonを利用りようせずに開始かいしするということがおおく、また、ゲームちゅう途中とちゅう参加さんか不可ふか大量たいりょうのプレイヤーがあつまったときのおもさなども影響えいきょうし、シングルプレイにくらべてがりにけるというてん否定ひていできない。 しかし、OFP: CWC自体じたいのミッション製作せいさくたか自由じゆうかし、広大こうだいなMAP全体ぜんたい使つかったRTS要素ようそCTI (Conquer the Island) など、独自どくじのゲームプレイもおこなわれている。

MODは、1つのテーマに沿って製作せいさくされたAddonのわせ+ミッション+キャンペーンとなっている。相当そうとうすうのModが開発かいはつ宣言せんげん進行しんこうさせているが、完成かんせいしているものすくない。この状況じょうきょう皮肉ひにくり、OFP: CWCプレイヤーのなかにはMOD配布はいふサイトを"美術館びじゅつかん"(制作せいさく途中とちゅう画像がぞうばかり公開こうかいするため)とものもいる。大作たいさくMODになるほどこの傾向けいこうつよく、プレイヤーたちくやしいおもいをすることおおい。なかでも、だい世界せかい大戦たいせんをテーマとするInvation 1944 (inv) はとくにこの傾向けいこうつよかったMODで、初期しょき段階だんかいから4ねんはん以上いじょうわたって開発かいはつつづけられたものの、ようやく一定いってい成果せいかぶつとしてバグがのこアルファばん公開こうかいされたのが続編ぞくへんのArmA: Armed Assaultの発売はつばい間際まぎわになってからで、しかもその製作せいさく中止ちゅうししてしまうという状況じょうきょうであった。

MODのなかには、既存きそんこう品質ひんしつなAddon(モデル・サウンド・エフェクト)をまとめ、デフォルトのユニットとえるタイプのModもあり、これらの使用しようにより新鮮しんせんなゲームをたのしむことも出来できる。代償だいしょうとしてゲームがおもくなることおおく、通常つうじょうのOFP: CWCがうごくマシンでも恩恵おんけいあずかれない場合ばあいがある。しかし、このえMODによって、おとっているOFP: CWCのグラフィックめんをあるレベルまでげることができるてん評価ひょうかすべきであろう。

また、うえ定義ていぎからははずれるが、OFP: CWCのエフェクトめん強化きょうかするMODもある。Enhanced Configuration Project(ECP)が代表だいひょうてきなMODで、えMODとちがいユニットをえることはしないが、OFP: CWCのエフェクトめんたとえば爆発ばくはつ火炎かえん曳光弾えいこうだんまちちゅう様子ようすなどをよりリアルにする。そのため、おおくのえMODのベースとして使用しようされている。前述ぜんじゅつとおりユニットをえていないため、えMODとくらべて非常ひじょうかるいというおおきなメリットをっている。

ほとんどのAddon、Modは下記かき外部がいぶリンクから入手にゅうしゅできる。

おもなMOD

[編集へんしゅう]
Battle Over Hokkaido 通称つうしょうBOH。自衛隊じえいたい題材だいざいとした国産こくさんMOD。
Ballastic Addon Studio 通称つうしょうBAS。アメリカぐん題材だいざいとしたMOD。
BWMod ドイツ連邦れんぽうぐん題材だいざいとしたMOD。
CSLA 2 Mod チェコスロヴァキアぐん題材だいざいとしたMOD。
Finnish Defence Forces Mod 通称つうしょうFDF。フィンランド国防こくぼうぐん題材だいざいとしたMOD。また、2005ねん10がつにはだい世界せかい大戦たいせん当時とうじ同軍どうぐん再現さいげんしたAddonをふくむ FDF Mod v. 1.4: WW2が公開こうかいされた。
Invasion 1944 通称つうしょうInv。だい世界せかい大戦たいせん題材だいざいとしたMOD。プロジェクト中止ちゅうし
Liberation 41-45 どくせん題材だいざいとしたMOD。
Operation Frenchpoint 通称つうしょうOFrP。フランスぐん題材だいざいとしたMOD。
Project UK Forces イギリスぐん題材だいざいとしたMOD。
Red Hammer Studios 通称つうしょうRHS。東側ひがしがわ諸国しょこく兵器へいき再現さいげんしたMOD。
The Unsung ベトナム戦争せんそう題材だいざいとしたMOD。
US Civil War Mod 南北戦争なんぼくせんそう題材だいざいとしたMOD。
VME PLA Mod 中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん題材だいざいとしたMOD。また、スクリプトを改良かいりょうし、制圧せいあつ射撃しゃげき再現さいげん実現じつげんした。
RoC Mod 中華民国ちゅうかみんこくぐん題材だいざいとしたMOD。
Swedish Force Pack スウェーデンぐん題材だいざいにしたMOD。

イースターエッグなど

[編集へんしゅう]

続編ぞくへん移植いしょく展開てんかい

[編集へんしゅう]

民間みんかん

[編集へんしゅう]

Operation Flashpoint: Elite - OFP: CWCのXboxはんイギリス2005ねん10月28にち発売はつばいアメリカでは2005ねん11月8にち)、ゲームエンジン・グラフィックの強化きょうかおこなわれた。

ArmA: Armed Assault - OFP: CWCの開発元かいはつもと(デベロッパー)であるBohemia Interactive Studio (BIS) が、Operation Flashpoint: EliteのエンジンをもとにVBS1やしん要素ようそ加味かみして開発かいはつしたWindowsもちいしんパッケージである(USばんのタイトルはArmA: Combat Operations)。パブリッシャーを複数ふくすう変更へんこうして2006ねん11月から2007ねん5月にかけて発売はつばいされた。このArmAは事実じじつじょうのOperation Flashpoint 1.5であり、あたらしい時代じだい背景はいけい舞台ぶたい展開てんかいし、OFP: CWC特有とくゆうのユニットやキャンペーン・ミッションとうふくまれない(名称めいしょう変更へんこうされている理由りゆう後述こうじゅつ)。

ARMA 2 - BISではOFP: CWCの完全かんぜん続編ぞくへんという位置付いちづけでGame 2ばれるプロジェクトもすすめていたが、こちらはARMA 2として2007ねんGC (Games Convention)発表はっぴょうされた。ドイツけん(ドイツ・スイス・オーストリア)では先行せんこうして2009ねん5月29にちドイツ語どいつごばん発売はつばい、イギリスなどヨーロッパでは2009ねん6月19にち英語えいごばん発売はつばいされた。家庭かていようゲームXbox 360PlayStation 3られていた)ばん発売はつばい予定よていされていたがPCばんのみの発売はつばいとなった。

ARMA 3 - 2013ねん9月12にち発売はつばいされたシリーズ最新さいしんさく

Operation Flashpoint: Dragon Rising - OFP: CWCの発売はつばいもとパブリッシャー)であるCodemastersが、独自どくじ開発かいはつしたOFP: CWCの続編ぞくへんである。これには前作ぜんさく開発かいはつしたBISは関与かんよしておらず、ゲームエンジンなどもCMせいあたらしいものを使用しようしている。当初とうしょはOperation Flashpoint 2というタイトルで、開発かいはつはBISが担当たんとう、2003ねんE3にて詳細しょうさい発表はっぴょう、2004ねん後半こうはん発売はつばいという予定よていであったが、のち発表はっぴょう作品さくひんからげられてしまった。その、Operation Flashpoint 2: Dragon Risingというタイトル(のちに「2」はえた)でCodemastersによる独自どくじ開発かいはつまり、2008ねんのE3から情報じょうほう公開こうかいされ、2009ねん10月にPC・PlayStation 3・Xbox 360はん発売はつばい開始かいしされた。

Operation Flashpoint: Red River - CodemastersによるしんOFPシリーズだいだん。ゲームエンジンや開発かいはつチームについては前作ぜんさくであるOperation Flashpoint: Dragon Risingおなじものとなっている。2011ねん4がつにEUで、2011ねん6がつにUSで発売はつばい開始かいしされ、2011ねん7がつにPlayStation 3・Xbox 360日本語にほんごばん発売はつばい開始かいしされた。

名称めいしょうについて

[編集へんしゅう]

BISの製作せいさくしたARMAがOperation Flashpointを名乗なのれない理由りゆうは、正確せいかくにはつたえられていない。一説いっせつには、OFP: CWCのパブリッシャーであったCodemastersと開発かいはつしゃであるBISのあいだわされていた契約けいやくが、まんにんけ・リアルけいというゲーム路線ろせん対立たいりつによって消滅しょうめつしてしまったためであるという。Operation Flashpointの商標しょうひょうをCodemastersが所持しょじしているため、BISはあらたにARMAの名称めいしょう使用しようし、パブリッシャーを複数ふくすう変更へんこうして続編ぞくへん発表はっぴょうするはこびとなった。ちなみにタイトルのARMAは、ラテン語らてんご武器ぶきなどを意味いみする「arma(アルマ)」から由来ゆらいしている。

ArmA: Cold War Assault

[編集へんしゅう]

上記じょうきとおりBISとCodemastersの関係かんけい変化へんかにより、Operation Flashpoint: Cold War Crisisと拡張かくちょうパックについて、 長年ながねん微妙びみょうあつかいになってしまっていたが、OFP10周年しゅうねん記念きねんしたうごきのひとつとして、Operation Flashpoint: Cold War CrisisとOperation Flashpoint: Resistanceをひとつにまとめ、7ねんりとなるしんバージョンとして名称めいしょう変更へんこうしてリリースされたのがArmA: Cold War Assaultである。これにより、Operation Flashpoint: Cold War CrisisOperation Flashpoint: Resistance正式せいしきにArmAシリーズの一員いちいん初代しょだいとなったかたちになる。ただし、注意ちゅういてんとしてRed HammerキャンペーンはCodemasters制作せいさくであるためにこれにはふくまれない。

軍用ぐんよう

[編集へんしゅう]

この作品さくひん軍事ぐんじようシミュレータとしても利用りようされており、OFP: CWCをもとにして開発かいはつされたVBS1 (Virtual Battlespace 1) として、アメリカぐんオーストラリア国防こくぼうぐんなどで兵士へいし教育きょういくもちいられている。これは2001ねん後半こうはんアメリカ海兵かいへいたい最初さいしょ提供ていきょうされ、当初とうしょ軍事ぐんじ機関きかん顧客こきゃくのみへの提供ていきょう販売はんばいであったが、2002ねん以降いこうより本体ほんたいくわえ、かく顧客こきゃく機関きかんけに開発かいはつされたデータセットも一般いっぱんユーザーが購入こうにゅうすること出来できるようになっている。ただし、使用しようされているエンジンそのものはOFP: CWC本体ほんたいほとんわらないうえに、あくまでトレーニングツールであるためにゲームせい非常ひじょううすい。また、VBS1の後継こうけいとして、ArmAのエンジンをもと開発かいはつされたしんバージョンであるVBS2 (Virtual Battlespace 2) が2007ねんの4がつ発売はつばいされた。

そのにも、国防こくぼう高等こうとう研究けんきゅう計画けいかくきょく (DARPA) が出資しゅっししているトレーニングプロジェクトであるDARWARSにおいて、米国べいこく陸軍りくぐん車列しゃれつ護衛ごえい練習れんしゅうようとしてOFP: CWCをもと製作せいさくされたDARWARS Ambush!もちいられている。DARWARS Ambush!については、ユーザが制作せいさくしたAddonやModが無断むだんでシステムにまれるという問題もんだいきたことがある。

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

脚註きゃくちゅう

[編集へんしゅう]


外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]