M325 (軍用ぐんよう車両しゃりょう)

M325 ヌンヌン
	IDF M325 ヌンヌンコマンドカー初期しょき型がた
基礎きそデータ
全長ぜんちょう	5.073m
全幅ぜんぷく	2.080m
全ぜん高こう	2.370m
重量じゅうりょう	2,600kg
乗員じょういん数すう	14名めい
乗員じょういん配置はいち	キャブ2名めい、後部こうぶ座席ざせき12名めい
装甲そうこう・武装ぶそう
機動きどう力りょく
速度そくど	100km/h
エンジン	6気筒きとうクライスラー227 3,700cc; 100hp/74kW
懸架けんか・駆動くどう	リーフスプリング式しき、四よん輪りん駆動くどう
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M325 ヌンヌンコマンドカー（M325 Nun-Nun Command Car）は、イスラエルで開発かいはつ、運用うんようされた軍用ぐんよう車両しゃりょうである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

M325は、イスラエルのオートモーティブ・インダストリーズ社しゃ（AIL社しゃ）によって、ダッジパワーワゴンをベースに開発かいはつされた四よん輪りん駆動くどうの中型ちゅうがた軍用ぐんよう車しゃである。1970年ねん-1993年ねんまで、イスラエル国防こくぼう軍ぐん（IDF）によって使用しようされた。イスラエル軍ぐんでは以前いぜんから、ダッジウェポンキャリア、およびダッジパワーワゴンを使用しようしており、これらの後継こうけい車両しゃりょうとして開発かいはつされたものである。ヘブライ語ごで"ウェポンキャリア"を表あらわす言葉ことばの頭文字かしらもじから、"ヌンヌン"（נ.נ.）というニックネームが付つけられている。

AIL社しゃでは、M325を開発かいはつする前まえから、ダッジ M601 パワーワゴンのライセンス生産せいさんを手掛てがけており、イスラエル軍ぐんに車両しゃりょうを供給きょうきゅうしていた。1970年ねんに、これまで使用しようしていたダッジパワーワゴン、ダッジウェポンキャリアを更新こうしんするため、M325が開発かいはつされた。この車両しゃりょうは、ダッジ M601のシャーシにクライスラーのエンジンを搭載とうさいし、AIL社しゃ製せいの車体しゃたいを載のせたものであった。初期しょきに生産せいさんされたモデルは、フロントグリルの格子こうしが縦たて方向ほうこうで、円形えんけいのヘッドランプを持もっており、後期こうきに生産せいさんされたモデルでは、フロントグリルの格子こうしが横よこ方向ほうこうになり、ヘッドランプは長方形ちょうほうけいの形状けいじょうになっている。また、後期こうきモデルでは、ディスクブレーキやパワーステアリング、ウインチの追加ついか装備そうびなどのアップグレードが行おこなわれている。

M325後期こうき型がたとM462 Abir
民間みんかんに払はらい下さげられたM325後期こうき型がた
M325の車体しゃたい後部こうぶ

戦歴せんれき[編集へんしゅう]

M325 ヌンヌンは、1970年ねんからイスラエル軍ぐんへの装備そうびが開始かいしされたため、1973年ねんの第だい四よん次じ中東ちゅうとう戦争せんそう、および1970年代ねんだい-80年代ねんだいに掛かけてのレバノン南部なんぶを舞台ぶたいにした紛争ふんそうで使用しようされている。また、M325は、レバノン内戦ないせん時どきのイスラエルの友好ゆうこう勢力せいりょくである南みなみレバノン軍ぐんにも供与きょうよされており、2000年ねんに同軍どうぐんが崩壊ほうかいした後のちは装備そうびを接収せっしゅうしたレバノン国軍こくぐんが使用しようしている。

M325は1993年ねんに前線ぜんせん装備そうびから外はずされ、後継こうけいとして同おなじAIL社しゃ製せいの、M462 Abir が配備はいびされ、使用しようされている。ただし、イスラエル軍ぐんでM325と同年代どうねんだいに使用しようされていた小型こがた軍用ぐんよう車しゃのM151が、それよりやや大型おおがたのハンヴィーに更新こうしんされたため、従来じゅうらいのM325の役割やくわりの一部いちぶは、ハンヴィーにも引ひき継つがれていると考かんがえられる。