BM-21
7.35m | |
2.40m | |
3.09m | |
13.7t( | |
5 | |
9P132 40 | |
1 | |
75km/h | |
35km/h | |
エンジン |
ZIL 375 180hp |
6x6 | |
450-750km |
BM-21 グラート(ロシア
GRAUインデックスは、60
BM-21は、
概要
[開発
[ソビエト
構造
[BM-21は、
ロケット
BM-21は、
派生 型
[ソ連 製 の派生 型
[- BM-21 グラート
基本 型 で、ウラル-375Dトラックの車台 に搭載 。
- 2B26
- ベース
車両 をKAMAZ製 のKamAZ-5350に変更 した。GRAUコードは同 じく9K51。
- BM-21B グラート1(NATOコードネーム:M1976)
軽量 な36連装 発射 器 を6輪 式 のZIL-131トラックに搭載 したタイプ。ロケット、輸送 車 9T450および再 装填 トラック9F380の支援 設備 全体 で、9K55とも呼称 される。BM-21Bは、射程 15kmの短距離 型 ロケットのみを運用 できる。ソ連 での開発 コードは9P138。ロケット弾 発射 時 の安定 性 を保 つために、車両 後部 にジャッキを装備 する。
- BM-21V グラートV(NATOコードネーム:M1975)
空挺 部隊 向 けの派生 型 で、1969年 に開発 された。12連装 発射 器 を4輪 式 GAZ-66Bトラックに搭載 。車両 は空中 投下 可能 。空輸 中 は、車両 の幌 や窓 枠 などを取 り外 すあるいは折 り畳 むことで容積 を縮小 できる。ロケット弾 発射 時 の安定 性 を保 つために、車両 後部 にジャッキ(アウトリガー)を装備 する。ソ連 での開発 コードは9P125。- 9А51 プリマ
- ウラル-4320トラックの5トンシャーシに50
連装 発射 器 を搭載 したタイプ。射撃 管制 装置 と弾薬 運搬 車 TZM9T232Mおよび新型 ロケット9M53F全体 で、9K59とも呼称 される。少数 が生産 された。
- 9K132 グラートP
個人 で携帯 が可能 な単 装 型 。ランチャーは、ロケット弾 を再 装填 して再 利用 可能 。このシステムは、ベトナム戦争 においてアメリカと戦 っていたベトナム人民 軍 に向 けて1960年代 なかばに開発 された。ソ連 ・ロシア軍 では使用 されないが、世界中 のゲリラ組織 や民兵 、軍閥 が使用 しており、時 には右 の写真 のような手製 の自 走 式 多連装 ロケットランチャーを製造 することがある。テクニカルも併 せて参照 のこと。- BM-21PD
構成 はBM-21基本 型 と変 わらないが、ソ連 海軍 が敵 の上陸 作戦 を水際 で阻止 するために装備 。弾薬 運搬 車 を含 めたシステム全体 で、DP-62 Dambaと呼称 される。- A-215 グラートM
海軍 向 けの派生 型 。40連装 発射 機 ・レーザー測 距儀・射撃 管制 装置 ・122mmロケット弾 で構成 されるシステム全体 の名称 。1978年 制式 。上陸 支援 用兵 器 としてタピール級 揚陸 艦 とイワン・ロゴフ級 揚陸 艦 に装備 された。
ロシアの派生 型
[- 9A53-G タルナード
- 2012
年 上期 、BM-21 グラートを近代 化 した9A53-G タルナード36両 を生産 する計画 がなされた[3][4][5]。ナビゲーションシステムや火器 管制 自動 化 システム「Капустник-БМ」を搭載 し、乗員 2-3人 で操作 可能 となっている。また、乗員 を減 らしながらも短時間 で発射 可能 になるなどの多 くの改善 が行 われている。
ソ連 以外 の派生 型
[- 90
式 多連装 ロケット砲 - BMー21
自 走 ロケット発射 機 を基 に40連装 ロケット発射 機 を載 せたもの。 - 81
式 122mm自 走 ロケット砲 中国 製 の派生 型 で、1979年 の中越 戦争 の際 にベトナム人民 軍 から鹵獲 したBM-21を元 に設計 され、1982年 から中国 人民 解放 軍 への配備 が始 まった(BM-21が開発 された1963年 には既 に中 ソ対立 がかなり深刻 化 していたため、ソ連 は中国 に対 するBM-21の輸出 を認 めなかった)。土台 のトラックが中国 製 であることを除 けばほとんどオリジナルと変 わらないが、運転 席 に防 炎 シールドが存在 する。- BM-11
北朝鮮 製 の派生 型 。30連装 発射 器 を日本 製 のいすゞTW6x6トラックに搭載 している。レバノンに輸出 されている他 、イランやパキスタンでの独自 生産 型 の参考 となっている。BM-11用 の砲弾 は、2022年 に始 まったロシアのウクライナ侵攻 の前線 にて、ロシアおよびウクライナ双方 が使用 しているが、指揮 官 や兵 からは「不発 の割合 が高 い」、「砲弾 は信頼 性 が非常 に低 く、たまに変 なところに飛 ぶ」といった評価 を得 ている[6]。- MRL 122mm M1977
ソ連 のウラル-375D・ウラル-4320ベース40連装 発射 器 のBM-21 グラートの直接的 なコピー生産 に対 しアメリカがつけた呼称 。- MRL 122mm M1985
- 40
連装 発射 器 をいすゞTW6x6トラックに搭載 している。発射 機 と運転 台 の間 のスペースに予備 ロケット弾 40発 を搭載 できるラックを装備 。
- アーラシュ/آرش
- イラン
製 の派生 型 。レバノンのヒズボラに供与 され、イスラエルへの攻撃 に使用 されている。ヒズボラの保有 兵器 を併 せて参照 のこと。射程 20.5kmのロケット弾 のほか、射程 75kmのロケット弾 も運用 できる。
- KRL 122
-
- パキスタンのKahuta Research Laboratoriesで
開発 された派生 型 で発射 器 は北朝鮮 のBM-11に類似 した30連装 である。初期 型 は日本 製 のいすゞ6x6トラックをベースに使用 していたが、後 にアメリカReo製 のM35 2.5tトラックをベースに使用 するようになった。
- パキスタンのKahuta Research Laboratoriesで
- Sakr-180
- エジプト
製 の派生 型 。外見 上 はほとんどオリジナルと変 わらない。
- WR-40 ラングスタ/WR-40 "Langusta"
- ポーランド
製 の派生 型 。ポーランド国産 の6輪 式 Jelcz P662D.35トラックに、40連装 発射 器 と新型 射撃 管制 装置 を搭載 したモデル。ポーランドは、現有 のBM-21を全 てWR-40に更新 する予定 (RM-70については、同様 に更新 するのか運用 を続 けるのか不明 )であり、さらには最大 射程 を42kmに延伸 した新型 ロケット弾 (破砕 性 弾頭 )を装備 する予定 。
- APR-21
- ルーマニア
製 の派生 型 。21連装 発射 器 をルーマニア製 の4輪 式 ブチェジ(Bucegi)SR-114トラックに搭載 したが、まもなく後継 のAPR-40に取 って代 わられた。 - APR-40
前述 のAPR-21の後継 であり、40連装 発射 器 を6輪 式 DAC-665Tトラックに搭載 。このシステムは、ボツワナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カメルーン、クロアチア、イラン、イラク、リベリア、ナイジェリアに輸出 された。- BM-21A ベルグラート/БМ-21А "БелГрад"
- 425
馬力 のディーゼルエンジンTMZ-8424を搭載 する6x6大型 トラックであるMAZ-631705を種 車 に開発 された。増設 されたラックに追加 のロケット弾 40発 を搭載 できる。1997年 に完成 され、その後 制式 採用 された。 - BM-21М フラードU/БМ-21М "Град-У"
- ウクライナのAvtoKrAZで
開発 されたBM-21の後継 型 。兵器 の純 国産 化 を進 めるウクライナにおいて、国産 6x6大型 トラックのKrAZ-6322を種 車 に製造 された。ガソリンエンジンのウラル-375Dに対 し、KrAZ-6322はディーゼルエンジンを使用 している。KrAZ-6322-121 フラード(КрАЗ-6322-121 "Град")とも呼 ばれる。一部 の車輌 は、車体 を延長 して40発 のロケット弾 を追加 搭載 できるようになった。種 車 にKrAZ-260を使用 した仕様 もあり、ともにウクライナ陸軍 に配備 されている。
- GRADLAR
- イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(
現 :IMIシステムズ)が開発 した、BM-21や他 の122mmロケット砲 をアップグレードさせるパッケージ。同社 の開発 したLAR-160の技術 を流用 して開発 された。- ACCULAR-122
- イスラエル・ミリタリー・インダストリーズが
開発 した、GRADLARに精密 誘導 機能 を付加 する改修 パッケージ。設定 した目標 地点 の10m以内 に着弾 する性能 を持 つ[7]。弾頭 重量 20kg、最大 射程 40km。 - イスラエル
陸軍 はACCULAR-122に"ロマク"(槍 )の呼称 を付 け、M270 MLRSに搭載 して導入 している[8]。また、同 じくIMIによって開発 された装 輪 式 のリンクス自 走 ロケットランチャーシステムにも搭載 可能 である。
ロケット弾
[BM-21
- 9M22U(M-21OF):
破砕 性 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :66.6kg全長 :2.87m弾頭 重量 :18.4kg最小 射程 :5,000m最大 射程 :20,380m
- 9M28F:
破砕 性 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :56.5kg全長 :2.27m弾頭 重量 :21.0kg最小 射程 :1,500m最大 射程 :15,000m
- 9M28K:
対戦 車 地雷 散布 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :57.7kg全長 :3.04m弾頭 重量 :22.8kg最小 射程 :最大 射程 :13,400m
- 9M43:
煙幕 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :66kg全長 :2.95m弾頭 重量 :20.2kg最小 射程 :最大 射程 :20,000m
- 9M217:
対 戦車 子 爆 弾 散布 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :70kg全長 :3.04m弾頭 重量 :25kg最小 射程 :最大 射程 :30,000m
- 9M218:
成形 炸薬 子 弾 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :70kg全長 :3.04m弾頭 重量 :25kg最小 射程 :最大 射程 :30,000m
- 9M519:ジャミング
弾 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :66kg全長 :3.04m弾頭 重量 :18.4kg最小 射程 :最大 射程 :18,500m
- 9M521:
破砕 性 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :66kg全長 :2.87m弾頭 重量 :21.0kg最小 射程 :最大 射程 :40,000m
- 9M522:
破砕 性 弾頭 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :70kg全長 :3.04m弾頭 重量 :25.0kg最小 射程 :最大 射程 :37,500m
- PRC-60:
水中 爆発 弾頭 (BM-21PD専用 ) 製造 国 :ソ連 ・ロシア重量 :75.3kg全長 :2.75m弾頭 重量 :20.0kg最小 射程 :300m最大 射程 :5,000m
- Type 90A:
破砕 性 弾頭 製造 国 :中国 重量 :全長 :2.75m弾頭 重量 :18.3kg最小 射程 :12,700m最大 射程 :32,700m
- M21-OF-FP:
破砕 性 弾頭 製造 国 :ルーマニア重量 :65.4kg全長 :2.87m弾頭 重量 :6.35kg最小 射程 :5,000-6,000m最大 射程 :20,400m
- M21-OF-S:
破砕 性 弾頭 製造 国 :ルーマニア重量 :46.6kg全長 :1.927m弾頭 重量 :6.35kg最小 射程 :1,000m最大 射程 :12,700m
この
ギャラリー
[登場 作品
[アニメ・漫画
[- 『COMBAT BIBlE2』
第 5章 「夜戦 シミュレーション」に登場 。反乱 軍 所属 のBM-21部隊 が、アメリカ陸軍 部隊 への攻撃 に使用 する。戦果 はBGM-71 TOW対戦 車 ミサイルランチャー2基 破壊 と戦傷 者 15名 。
ゲーム
[- 『ARMA 2』
- プレイヤーが
直接 操作 できるほか、砲撃 モジュールを使用 して任意 の地点 に火力 支援 を要請 可能 。 - 『Digital Combat Simulator』
- プレイヤーが
操作 することのできないAI専 用地 上 ユニットとして登場 。プレイヤーもしくはAIが操縦 する航空機 からの攻撃 目標 となる。 簡易 的 なFPS化 を行 う有料 アドオン・モジュール『DCS: Combined Arms』を導入 すると、プレイヤーがBM-21を操縦 しロケット弾 を発射 して戦闘 を行 うことも可能 となる。- 『
凱歌 の号砲 エアランドフォース』 日本 を占拠 したロシア軍 の車両 として登場 。プレイヤーも購入 して使用 できる。- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『
大 戦略 WEB』 - RS
国 のメガ射程 陸 兵器 として登場 。 - 『
大 戦略 シリーズ』 ソ連 ・ロシア系 生産 タイプで使用 できる。バージョンによっては、命中 地点 周辺 のヘックスに幅広 く被害 を与 える形 で性能 の再現 がされている。- 『バトルフィールドシリーズ』
脚注
[- ^ #
ソ連 地上 軍 P.215 - ^ 『
月刊 軍事 研究 』2000年 9月 号 - ^ Карпенко А. В., Современные реактивные системы залпового огня, стр. 25
- ^ Карпенко А. В., Современные реактивные системы залпового огня, стр. 27
- ^ “В гособоронзаказ не включили непроверенную технику”. Ъ-Новости. 2012
年 7月 22日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2012年 3月 3日 閲覧 。 - ^ “ロシアに
引 き渡 される予定 の北 の砲弾 を奪 ったウクライナ「ほとんどが1980~90年代 製 」「たまに変 な所 に飛 ぶ」”.朝鮮日報 (2023年 9月 15日 ). 2023年 9月 17日 閲覧 。 - ^ “ACCULAR”. IMI SYSTEMS. 2017
年 10月 30日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2022年 10月 11日 閲覧 。 - ^ “For the first time, IMI Systems will introduce its Spear (Romach) which recently entered operational use by the IDF artillery corps”. IMI SYSTEMS. 2017
年 11月7日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2022年 10月 11日 閲覧 。
参考 文献
[- デービッド・C・イスビー
著 、林 憲三 訳 『ソ連 地上 軍 兵器 と戦術 のすべて (元 題 :WEAPONS AND TACTICS OF THE SOVIET ARMY)』原 書房 、1987年 。ISBN 4-562-01841-0。