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対戦たいせんしゃ兵器へいき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

対戦たいせんしゃ兵器へいき(たいせんしゃへいき)とは狭義きょうぎ戦車せんしゃたいして攻撃こうげきする火器かきそのもの、広義こうぎには対戦たいせんしゃシステム全般ぜんぱんをさす。ほん項目こうもくでは前者ぜんしゃとく兵器へいき運用うんよう体系たいけいまれずに単体たんたいもちいられる兵器へいきについてげる。

戦車せんしゃ自身じしん対戦たいせんしゃよう搭載とうさいしている火砲かほうについては戦車せんしゃほう参照さんしょう

分類ぶんるい

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弾薬だんやくるい
投射とうしゃ手段しゅだん
投射とうしゃ手段しゅだんがない場合ばあい兵士へいし弾薬だんやくるい設置せっちしたり投擲とうてきすることを肉薄にくはく攻撃こうげきという
プラットフォーム

歴史れきし

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だいいち世界せかい大戦たいせん

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だいいち世界せかい大戦たいせん登場とうじょうした戦車せんしゃは、装甲そうこう車両しゃりょう有効ゆうこう対抗たいこう手段しゅだんたないてきぐん恐慌きょうこうおちいらせた。史上しじょうはじめて戦車せんしゃ対抗たいこうすることをいられたドイツぐんは、野砲やほう前線ぜんせん配置はいちしたり、歩兵ほへい小銃しょうじゅうようてっかぶとだん配給はいきゅうしたりするかたわら、専用せんよう兵器へいきとして対戦たいせんしゃじゅう投入とうにゅうした。当時とうじ戦車せんしゃ装甲そうこううすく、速度そくどおそかったため、このような手段しゅだんであっても十分じゅうぶん対抗たいこうできた。

また、火炎瓶かえんびんエンジン開口かいこうげつけて火災かさい発生はっせいさせ、戦闘せんとう能力のうりょくうば方法ほうほうもこのころからあった。

せんあいだからだい世界せかい大戦たいせん

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各国かっこくぐん対戦たいせんしゃほう配備はいびされるようになる。当初とうしょ手押ておしではこべる程度ていど小型こがた火砲かほう口径こうけいにして25mm~45mm程度ていど)が主流しゅりゅうであったが、戦車せんしゃ装甲そうこう強化きょうか対抗たいこうして大型おおがたしていった。その結果けっか大戦たいせん後半こうはんには野砲やほう高射こうしゃほうおなじようなおおきさ(口径こうけい75mm以上いじょう)になり、けんいん車両しゃりょう必要ひつようとするようになる。

対戦たいせんしゃほうなかには実際じっさいこう初速しょそく野砲やほう高射こうしゃほうから発展はってんしたものもある。一方いっぽう対戦たいせんしゃライフルは威力いりょく向上こうじょう限界げんかいから陳腐ちんぷした。

成型せいけい炸薬さくやくだん実用じつようてい初速しょそく火器かきにも対戦たいせんしゃ用途ようとへのとびらひらいた。とく歩兵ほへい対戦たいせんしゃロケットだん反動はんどうほうなどの対戦たいせんしゃ擲弾発射はっしゃによって、対戦たいせんしゃ能力のうりょくおおきく向上こうじょうさせた。

だい大戦たいせんから現代げんだい

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対戦たいせんしゃロケット誘導ゆうどう機能きのう付加ふかした対戦たいせんしゃミサイル登場とうじょうし、だいよん中東ちゅうとう戦争せんそう威力いりょく証明しょうめいした。一時いちじ成型せいけい炸薬さくやくだんえるほど戦車せんしゃ装甲そうこうすことは不可能ふかのうであり対戦たいせんしゃ火器かきまえ無力むりょくだといわれるまでになった。しかし、爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこうふくあい装甲そうこう登場とうじょうなど戦車せんしゃ装甲そうこう質的しつてき向上こうじょうげて、ふたた対戦たいせんしゃ火器かき装甲そうこうのシーソーゲームが再開さいかいされた。

今日きょうにおいてもより強力きょうりょく対戦たいせんしゃ火器かき登場とうじょう要望ようぼうされてつづけている。近年きんねんでは成型せいけい炸薬さくやくだんだけでなく運動うんどうエネルギーによっても戦車せんしゃ撃破げきはできる対戦たいせんしゃミサイルが登場とうじょうしている。一方いっぽう従来じゅうらいたい戦車せんしゃほう大型おおがたてに運用うんようせいそこねない陳腐ちんぷした[1]。また火炎瓶かえんびん戦車せんしゃNBC兵器へいき汚染おせん環境かんきょうにおいて乗員じょういん保護ほごするために外部がいぶから密閉みっぺいされた構造こうぞうとなり、また引火いんかしやすいガソリンエンジンを使つかわなくなったため、あまり有効ゆうこうでなくなった[2]現代げんだい戦車せんしゃ機械きかいされた随伴ずいはん歩兵ほへいをともなっているためせん分離ぶんりむずかしく、戦車せんしゃ自身じしん高度こうど探査たんさセンサーを装備そうびしているため、肉薄にくはく攻撃こうげき自体じたい困難こんなんなものになっている。また、イラク戦争せんそう以後いごIED地雷じらいによる攻撃こうげき深刻しんこくしている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 陣地じんち転換てんかん困難こんなんになったため、反撃はんげきけたならば反抗はんこう出来できず、偽装ぎそうほどこしてせのはつたま期待きたいするしかない状態じょうたいになった。
  2. ^ 戦車せんしゃ密閉みっぺいされた金属きんぞく容器ようきであり、エンジンねつがこもりやすい。ラジエーターなどのはいねつ炎上えんじょうさせれば、オーバーヒートで擱座かくざする可能かのうせいがあり、一定いってい効果こうかのぞめる。

関連かんれん項目こうもく

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