RAMTA RBY偵察ていさつ装甲車そうこうしゃ

RAMTA RBY
RAMTA RBY
	RAMTA RBY Mk.1（ラトルン戦車せんしゃ博物館はくぶつかん）
種類しゅるい	偵察ていさつ装甲車そうこうしゃ
原はら開発かいはつ国こく	イスラエル
運用うんよう史し
配備はいび期間きかん	1975年ねん～
関連かんれん戦争せんそう・紛争ふんそう	グアテマラ内戦ないせん、他た
開発かいはつ史し
開発かいはつ者しゃ	IAI社しゃ RAMTA部門ぶもん
開発かいはつ期間きかん	1975年ねん
製造せいぞう業者ぎょうしゃ	IAI社しゃ RAMTA部門ぶもん
製造せいぞう期間きかん	1975年ねん
諸しょ元もと
重量じゅうりょう	3600 kg
全長ぜんちょう	5.023 m
全幅ぜんぷく	2.030 m
全ぜん高こう	1.660 m
要員よういん数すう	2 + 6 名めい
装甲そうこう	8 mm 鋼板こうはん（車体しゃたい側面そくめん）; 10 mm 炭素たんそ鋼板こうはん（車体しゃたい底面ていめん）
主おも兵へい装そう	7.62mm機関きかん銃じゅう; （M1919、又またはFN-MAG）
副ふく兵へい装そう	M2重じゅう機関きかん銃じゅう; BGM-71 TOW対戦たいせん車しゃミサイル; TCM-20対空たいくう機関きかん砲ほう; M40 106mm無む反動はんどう砲ほう
エンジン	クライスラー 225-2; 6気筒きとうガソリンエンジン
懸架けんか・駆動くどう	リーフスプリング式しき; 4×4輪りん駆動くどう
速度そくど	100 km/h
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RAMTA RBY偵察ていさつ装甲車そうこうしゃは、イスラエルのIAI社しゃRAMTA部門ぶもんで開発かいはつされた装そう輪わ式しきの偵察ていさつ装甲車そうこうしゃである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

RBY の名称めいしょうは、"Rechev Ben-Yaacov"の頭文字かしらもじを繋つなげた頭字かしらじ語ごである。"Rechev"はヘブライ語ごで"車両しゃりょう（Vehicle）"を意味いみし、"Ben-Yaacov"はこの装甲車そうこうしゃを開発かいはつした"イツハク・ベン＝ヤコブ"（1919-2011）の名前なまえを由来ゆらいとする。"RBY"は"ラビ（Rabi）"と読よまれることもある。

RAMTA RBYは1975年ねんにIAI社しゃのRAMTA部門ぶもんによりRBY Mk.1として開発かいはつされ、RBY Mk.2に改良かいりょうされた後のち、3代目だいめはRAM MK3の名称めいしょうとなった。

RAMTA RBYは、低てい姿勢しせいの4×4輪りん駆動くどうの装甲車そうこうしゃで、車体しゃたい側面そくめんは8mmの鋼板こうはん、車体しゃたい底面ていめんは10mmのカーボンスチールで防護ぼうごされている。兵員へいいん室しつ上部じょうぶはオープントップである。車体しゃたい形状けいじょうはV字じ型がた車体しゃたいで、乗員じょういんの地雷じらいからの防護ぼうごに重点じゅうてんが置おかれた設計せっけいとなっており、後年こうねんの歩兵ほへい機動きどう車しゃ（IMV）や対たい地雷じらい伏ふく撃げき防護ぼうご装甲車そうこうしゃ（MRAP）にも通つうじるデザインコンセプトとなっている。前輪ぜんりんと後こう輪わは車体しゃたいの前ぜん端はしと後端こうたんに離はなれて取とり付つけられているが、これも地雷じらいに対たいする防護ぼうご措置そちの一ひとつで、タイヤが地雷じらいを踏ふんで爆発ばくはつした場合ばあいの車体しゃたいや乗員じょういんへの被害ひがいを軽減けいげんすることを目的もくてきとしている。また、バンパーはカーボンファイバー製せいで、これも地雷じらいの爆発ばくはつ時じに危険きけんな破片はへんを撒まき散ちらす可能かのう性せいを減へらすための工夫くふうである。また、グアテマラでの改修かいしゅう型がたを除のぞくと、RBYには乗のり降おりの為ためのドアが無ない。これは、乗降じょうこうの利便りべん性せいよりも、車体しゃたいの防御ぼうぎょ力りょくを重視じゅうしした為ためとされる。

こういった様々さまざまな防護ぼうご策さくが講こうじられたRAMTA RBYは、開発かいはつ評価ひょうか時じには実際じっさいに様々さまざまな種類しゅるいの地雷じらいの爆発ばくはつに対たいする防御ぼうぎょ力りょくがテストされた。

RAMTA RBYは前線ぜんせんでの偵察ていさつ活動かつどうの他ほか、長距離ちょうきょりパトロール、コマンド部隊ぶたいの活動かつどう用ようなど様々さまざまな用途ようとに使用しようする事ことが可能かのうである。基本きほん武装ぶそうは2～5挺ていの7.62mm機関きかん銃じゅう（M1919あるいはFN-MAG）であるが、改良かいりょう型がたのMk.2ではM2重じゅう機関きかん銃じゅう、BGM-71 TOW 対戦たいせん車しゃミサイル、TCM-20対空たいくう機関きかん砲ほう、M40 106mm無む反動はんどう砲ほうなどを搭載とうさいし火力かりょくを増強ぞうきょうしたバージョンも開発かいはつされていた。

RAMTA RBYのユーザーであるグアテマラ軍ぐんでは、1990年代ねんだいにRBY Mk.1に対たいする近代きんだい化か改修かいしゅうを行おこない、6.8L V8ディーゼルエンジンへの換かわ装そう、ケブラー繊維せんい製せいの屋根やねの装備そうびと、それに伴ともなう昇降しょうこうドアの増設ぞうせつ、機関きかん銃じゅうリングマウントの増設ぞうせつなどを行おこなっている。