パキスタン軍 ぐん پاک مسلح افواج
パキスタン軍 ぐん のエンブレム
派生 はせい 組織 そしき
指揮 しき 官 かん 統合 とうごう 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 議長 ぎちょう
ズバイル・マフムード・ハヤト (英語 えいご 版 ばん ) 陸軍 りくぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう 空軍 くうぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう 海軍 かいぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう
カマル・ジャビド・バジュワ (英語 えいご 版 ばん ) ソハイル・アマン (英語 えいご 版 ばん ) ムハンマド・ザカウッラー (英語 えいご 版 ばん ) 国防 こくぼう 大臣 だいじん
カワジャ・ムハンマド・アシフ (英語 えいご 版 ばん ) 総 そう 人員 じんいん 徴兵 ちょうへい 制度 せいど
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情報 じょうほう 年度 ねんど 2007兵役 へいえき 適齢 てきれい 16-49歳 さい 徴兵 ちょうへい 制度 せいど 志願 しがん 制 せい 適用 てきよう 年齢 ねんれい 16-49歳 さい 適齢 てきれい 総数 そうすう 39,028,014女性 じょせい 適齢 てきれい 総数 そうすう 36,779,584実務 じつむ 総数 そうすう 29,428,747女性 じょせい 実務 じつむ 総数 そうすう 28,391,887年間 ねんかん 適齢 てきれい 到達 とうたつ 人数 にんずう 1,969,055年間 ねんかん 女性 じょせい 適齢 てきれい 到達 とうたつ 人数 にんずう 1,849,254現役 げんえき 軍 ぐん 人数 にんずう 646,000順位 じゅんい 数 すう 7
財政 ざいせい 予算 よさん
$78億 おく ドル 軍費 ぐんぴ /GDP
4.5(2006年 ねん ) 関連 かんれん 項目 こうもく 歴史 れきし
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パキスタン軍 ぐん (パキスタンぐん、英語 えいご :Pakistan Armed Forces、ウルドゥー語 ご : پاک مسلح افواج 、ラテン文字 もじ 転写 てんしゃ :Musalah Afwaj-e-Pakistan)は、パキスタン の軍隊 ぐんたい 。
総 そう 兵力 へいりょく は646,000人 にん とされており、これは世界 せかい 第 だい 7位 い の規模 きぼ である。地上 ちじょう 兵力 へいりょく 55万 まん 人 にん 、作戦 さくせん 機 き 400機 き 、艦船 かんせん 29隻 せき を有 ゆう し、これ以外 いがい に302,000名 めい の準 じゅん 軍事 ぐんじ 組織 そしき と515,000名 めい の予備 よび 役 やく 部隊 ぶたい がある。徴兵 ちょうへい 制度 せいど は採用 さいよう されておらず、いずれも志願 しがん 兵 へい である。
こうした世界 せかい 有数 ゆうすう の規模 きぼ の通常 つうじょう 兵力 へいりょく に加 くわ えて、核兵器 かくへいき を保有 ほゆう している。
アメリカ軍 ぐん 統 すべ 参 まい 議長 ぎちょう の閲兵 えっぺい を受 う けるパキスタン三軍 さんぐん 儀仗 ぎじょう 隊 たい 。
独立 どくりつ 以来 いらい 、アメリカ との協力 きょうりょく ・同盟 どうめい 関係 かんけい を維持 いじ しながら、カシミール問題 もんだい で激 はげ しく争 あらそ うインド に対抗 たいこう したり、アフガニスタン へのソ連 それん ・ロシア の南下 なんか を警戒 けいかい したりするのがパキスタンの一貫 いっかん した外交 がいこう 政策 せいさく である。インドという共通 きょうつう の相手 あいて をもつ中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく とも緊密 きんみつ な軍事 ぐんじ 協力 きょうりょく を行 おこな っている。これを反映 はんえい して、カシミール地方 ちほう の帰属 きぞく やバングラデシュ (旧 きゅう 東 ひがし パキスタン )の独立 どくりつ 問題 もんだい などをめぐって、インドとの間 あいだ には1948年 ねん 以来 いらい 3度 ど の全面 ぜんめん 戦争 せんそう を経験 けいけん しているほか、カシミール地方 ちほう の軍事 ぐんじ 境界 きょうかい 線 せん においては武力 ぶりょく 衝突 しょうとつ が常態 じょうたい 化 か している。一方 いっぽう 、親米 しんべい 路線 ろせん は堅持 けんじ され、アメリカからの軍事 ぐんじ 援助 えんじょ も盛 さか んであるが、アメリカのアフガニスタン侵攻 しんこう 以後 いご は、この方針 ほうしん への反発 はんぱつ から、国内 こくない においてイスラム過激 かげき 派 は 勢力 せいりょく の活動 かつどう が活発 かっぱつ 化 か 。これに対 たい する対 たい 反乱 はんらん 作戦 さくせん も続 つづ けられている。
これらの情勢 じょうせい を背景 はいけい として、パキスタン国内 こくない において軍 ぐん の政治 せいじ 的 てき ・社会 しゃかい 的 てき 影響 えいきょう 力 りょく は極 きわ めて強 つよ い。独立 どくりつ 以来 いらい 、クーデター も度々 たびたび 起 お きている。例 たと えば、パルヴェーズ・ムシャラフ 前 ぜん 大統領 だいとうりょう も、1999年 ねん の無血 むけつ クーデターでナワーズ・シャリーフ 首相 しゅしょう (当時 とうじ )から実権 じっけん を掌握 しょうあく し、2001年 ねん の民政 みんせい 移管 いかん でそのまま大統領 だいとうりょう に横滑 よこすべ りした人物 じんぶつ である。
司法 しほう に関与 かんよ することもあり、2017年 ねん 4月 がつ にはパキスタン最高裁判所 さいこうさいばんしょ が、パナマ文書 ぶんしょ 問題 もんだい でシャリーフ首相 しゅしょう に対 たい して、軍 ぐん や連邦 れんぽう 捜査 そうさ 局 きょく (英語 えいご 版 ばん ) による合同 ごうどう 捜査 そうさ を命 めい じた[ 1] 。
その一方 いっぽう 、インドとのパワー・バランスは、国力 こくりょく の差 さ を反映 はんえい してパキスタンに不利 ふり なものとなっている。通常 つうじょう 兵器 へいき のみが使 つか われた過去 かこ の戦争 せんそう において、パキスタンはいずれも劣勢 れっせい を余儀 よぎ なくされている。このため核兵器 かくへいき とその運搬 うんぱん 手段 しゅだん である弾道 だんどう ミサイル の開発 かいはつ に力 ちから を入 い れ、1998年 ねん にはインドに対抗 たいこう して核 かく 実験 じっけん を実施 じっし 。核保有 かくほゆう を公式 こうしき に宣言 せんげん した。
創成 そうせい 期 き のパキスタン軍 ぐん は、人材 じんざい の多 おお くが旧 きゅう 宗主 そうしゅ 国 こく であるイギリス の植民 しょくみん 地 ち 軍 ぐん の出身 しゅっしん 者 しゃ によって占 し められていた。このため、軍制 ぐんせい は多 おお くをイギリスに準 じゅん じたものとなっているが、兵器 へいき 体系 たいけい は非常 ひじょう に多彩 たさい である。イギリスをはじめとする欧州 おうしゅう 諸国 しょこく 、アメリカ、ロシア、中国 ちゅうごく などからの輸入 ゆにゅう や技術 ぎじゅつ 導入 どうにゅう による各種 かくしゅ 兵器 へいき が配備 はいび されており、兵器 へいき の国産 こくさん 化 か も進 すす められている。
統合 とうごう 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ (パキスタン)(英語 えいご 版 ばん ) は、パキスタン軍 ぐん の最高 さいこう 意思 いし 決定 けってい 機関 きかん であり、陸海空 りくかいくう の各 かく 軍 ぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう と、統合 とうごう 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 議長 ぎちょう からなる。
統合 とうごう 参謀 さんぼう 本部 ほんぶ 議長 ぎちょう (パキスタン)(英語 えいご 版 ばん ) は原則 げんそく として、パキスタン軍 ぐん の最高 さいこう 位 い の軍人 ぐんじん となる。しかし実際 じっさい には、得 え てして実権 じっけん は陸軍 りくぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう (パキスタン)(英語 えいご 版 ばん ) に握 にぎ られており、また、兼務 けんむ となっていることも多 おお い。
パキスタン陸軍 りくぐん は、550,000名 めい の常備 じょうび 軍 ぐん と500,000名 めい の予備 よび 役 やく 部隊 ぶたい を擁 よう している。陸軍 りくぐん 司令 しれい 部 ぶ はラーワルピンディー に所在 しょざい しており、陸軍 りくぐん 軍人 ぐんじん の最高 さいこう 位 い は陸軍 りくぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう (COAS) である。陸軍 りくぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう は統合 とうごう 幕僚 ばくりょう 会議 かいぎ を構成 こうせい するとともに、陸軍 りくぐん の作戦 さくせん 指導 しどう に責任 せきにん を負 お っており、陸軍 りくぐん 一般 いっぱん 参謀 さんぼう 長 ちょう (CGS :Chief of General Staff)や陸軍 りくぐん 兵站 へいたん 参謀 さんぼう 長 ちょう (CLS :Chief of Logistics Staff)の補佐 ほさ を受 う ける。
パキスタン陸軍 りくぐん の平時 へいじ における戦闘 せんとう 序列 じょれつ 。
パキスタン陸軍 りくぐん は10個 こ の軍団 ぐんだん を編成 へんせい している。このうち、戦略 せんりゃく 軍団 ぐんだん は核 かく 戦力 せんりょく を担当 たんとう し、それ以外 いがい の9個 こ 軍団 ぐんだん (第 だい 1,2,4,5,10,11,12,30,31軍団 ぐんだん )はそれぞれの管区 かんく の警備 けいび を担当 たんとう する。これらのナンバー軍団 ぐんだん は、通例 つうれい 、2〜3個 こ 師団 しだん と、場合 ばあい により独立 どくりつ 旅団 りょだん を有 ゆう している。
基本 きほん 的 てき な戦略 せんりゃく 単位 たんい は師団 しだん であり、パキスタン陸軍 りくぐん には9個 こ 歩兵 ほへい 師団 しだん 、2個 こ 機械 きかい 化 か 歩兵 ほへい 師団 しだん 、2個 こ 機甲 きこう 師団 しだん 、2個 こ 砲兵 ほうへい 師団 しだん が編成 へんせい されている。これらは陸軍 りくぐん 少将 しょうしょう によって指揮 しき されており、通常 つうじょう 、3個 こ 旅団 りょだん (歩兵 ほへい 、砲兵 ほうへい 、工兵 こうへい )と若干 じゃっかん の師団 しだん 直轄 ちょっかつ 部隊 ぶたい (戦車 せんしゃ など)によって編成 へんせい される、諸 しょ 兵科 へいか 混成 こんせい 部隊 ぶたい である。
旅団 りょだん 長 ちょう は准 じゅん 将 しょう であり、通例 つうれい は3個 こ 大隊 だいたい より編成 へんせい される。また、師団 しだん の隷下 れいか にはない独立 どくりつ 旅団 りょだん も編成 へんせい されており、師団 しだん 内 ない 旅団 りょだん と同様 どうよう に准 なぞらえ 将 しょう の指揮 しき を受 う ける。基本 きほん 戦術 せんじゅつ 単位 たんい は大隊 だいたい で、これは中佐 ちゅうさ の指揮 しき 下 か に600名 めい から900名 めい の兵員 へいいん を擁 よう する。[ 2]
尚 なお 、陸軍 りくぐん にはSpecial Services Group という特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい がある。
G3A3の国内 こくない 製造 せいぞう 版 ばん であるG3P3。
59式 しき 戦車 せんしゃ の近代 きんだい 化 か 改修 かいしゅう 型 がた であるアル・ザラール戦車 せんしゃ 。
陸軍 りくぐん の兵器 へいき 体系 たいけい は、非常 ひじょう に国際 こくさい 的 てき な顔 かお ぶれとなっている。
主力 しゅりょく 小銃 しょうじゅう はドイツ 製 せい のH&K G3 であるが、ロシアあるいは中国 ちゅうごく で生産 せいさん されたAK-47 シリーズも使用 しよう されている。汎用 はんよう 機関 きかん 銃 じゅう はラインメタルMG3 が主力 しゅりょく だが、擲弾発射 はっしゃ 器 き としてはRPG-7 あるいはその中国 ちゅうごく 版 ばん が多 おお い。また、ロシア製 せい の新 あたら しい対戦 たいせん 車 しゃ 火器 かき であるRPG-29 の配備 はいび もはじまっている。
主力 しゅりょく 戦車 せんしゃ は多 おお くが中国 ちゅうごく 製 せい または共同 きょうどう 開発 かいはつ であり、最 さい 新鋭 しんえい のアル・ハーリド戦車 せんしゃ 600両 りょう をはじめとして、85式 しき 戦車 せんしゃ 300両 りょう 、69/79式 しき 戦車 せんしゃ 400両 りょう が運用 うんよう されている。また、1997年 ねん より、ウクライナ 製 せい のT-80 UD も320両 りょう が導入 どうにゅう された。一方 いっぽう 、これらに随伴 ずいはん する装甲 そうこう 兵員 へいいん 輸送 ゆそう 車 しゃ や自 じ 走 はし 砲 ほう は多 おお くがアメリカ製 せい で、M113装甲 そうこう 兵員 へいいん 輸送 ゆそう 車 しゃ が1100両 りょう 以上 いじょう 、M109 155mm自 じ 走 はし 榴弾 りゅうだん 砲 ほう が265両 りょう 就役 しゅうえき している。牽引 けんいん 砲 ほう の口径 こうけい も非常 ひじょう に多彩 たさい で、ロシア系 けい の85mmカノン砲 ほう 、122mm榴弾 りゅうだん 砲 ほう 、130mmカノン砲 ほう 、アメリカ系 けい の105mm榴弾 りゅうだん 砲 ほう および155mm榴弾 りゅうだん 砲 ほう が運用 うんよう されている。
ヘリコプター 戦力 せんりょく もやはり多 た 国籍 こくせき となっており、輸送 ゆそう ヘリコプターはベストセラーであるMi-8 、攻撃 こうげき ヘリコプターはAH-1 、軽 けい 多 た 用途 ようと ヘリコプターとしてはユーロコプター フェニック 、シュド・エスト SE.3130 、SA 316 が運用 うんよう されている。
以下 いか が現在 げんざい の主 おも な装備 そうび である。
アメリカ海軍 かいぐん フリゲート と艦隊 かんたい 行動 こうどう を行 おこ なうパキスタン海軍 かいぐん フリゲート
パキスタン海軍 かいぐん は総 そう 人員 じんいん 31,000人 にん 、予備 よび 役 やく 5,000人 にん 。艦船 かんせん は29隻 せき を有 ゆう し、その内訳 うちわけ は、潜水 せんすい 艦 かん ×8隻 せき 、フリゲート×6隻 せき 、ミサイル艇 てい ×4隻 せき 、哨戒 しょうかい 艇 てい ×2隻 せき 、掃海 そうかい 艇 てい ×3隻 せき 、測量 そくりょう 艦 かん ×1隻 せき 、補給 ほきゅう 艦 かん ×1隻 せき 、給油 きゅうゆ 艦 かん ×4隻 せき 。また、航空機 こうくうき は33機 き を有 ゆう し、その内訳 うちわけ は、艦載 かんさい の哨戒 しょうかい ヘリコプターが15機 き と地上 ちじょう 基地 きち 発進 はっしん の固定 こてい 翼 つばさ 機 き が18機 き である。
パキスタン海軍 かいぐん は、数次 すうじ に渡 わた る印 しるし パ戦争 せんそう において空海 くうかい 戦 せん を経験 けいけん している。特 とく に第 だい 三 さん 次 じ 印 しるし パ戦争 せんそう においては、インド海軍 かいぐん が空母 くうぼ 機動 きどう 部隊 ぶたい によってパキスタンの後方 こうほう 地域 ちいき を攻撃 こうげき することを企図 きと したことから、極 きわ めて激烈 げきれつ な交戦 こうせん が発生 はっせい しており、インド海軍 かいぐん の14型 がた フリゲート 1隻 せき を撃沈 げきちん した一方 いっぽう で、駆逐 くちく 艦 かん 2隻 せき および潜水艦 せんすいかん 1隻 せき を喪失 そうしつ している。また、近年 きんねん ではインド洋 いんどよう 上 うえ での海上 かいじょう 阻止 そし 行動 こうどう にも参加 さんか しており、日本 にっぽん の自衛隊 じえいたい インド洋 いんどよう 派遣 はけん 部隊 ぶたい からの給油 きゅうゆ も受 う けている。実際 じっさい 、パキスタン海軍 かいぐん の日本 にっぽん からの受油量 りょう は、アメリカ海軍 かいぐん に次 つ いで第 だい 2位 い である。
洋上 ようじょう において、パキスタン海軍 かいぐん は、圧倒的 あっとうてき なインド海軍 かいぐん の洋上 ようじょう 兵力 へいりょく に対 たい して劣勢 れっせい を強 し いられている。しかし、インド海軍 かいぐん は、伝統 でんとう 的 てき に空母 くうぼ 機動 きどう 部隊 ぶたい によってパキスタンの後方 こうほう 地域 ちいき を攻撃 こうげき するという戦略 せんりゃく を採用 さいよう する傾向 けいこう があるため、これを洋上 ようじょう で邀撃 ようげき する必要 ひつよう 性 せい は極 きわ めて切迫 せっぱく したものである。
このことから、パキスタン海軍 かいぐん は潜水 せんすい 艦 かん 戦力 せんりょく の拡充 かくじゅう に重点 じゅうてん を置 お いている。その艦 かん は多 おお くがフランス 製 せい であり、アゴスタ級 きゅう 潜水 せんすい 艦 かん を2隻 せき 、改良 かいりょう 型 がた のアゴスタ90B型 がた が3隻 せき 就役 しゅうえき しているほか、やや旧式 きゅうしき のダフネ級 きゅう 潜水 せんすい 艦 かん も4隻 せき が残 のこ っている。これらはいずれも、水中 すいちゅう 発射 はっしゃ 型 がた 対 たい 艦 かん ミサイル(アゴスタ90B型 がた のみエグゾセ 、それ以外 いがい はハープーン )の運用 うんよう 能力 のうりょく を付与 ふよ されているほか、アゴスタ90B型 がた は非 ひ 大気 たいき 依存 いぞん 推進 すいしん システムの追加 ついか 搭載 とうさい を行 おこ なっている。
パキスタン海軍 かいぐん は2017年 ねん 1月 がつ 9日 にち 、潜水 せんすい 艦 かん から核弾頭 かくだんとう 搭載 とうさい 可能 かのう な巡航 じゅんこう ミサイル 「バーブル3」(射程 しゃてい 450キロメートル)を発射 はっしゃ する試験 しけん に初 はじ めて成功 せいこう した[ 3] 。潜水 せんすい 艦 かん は陸上 りくじょう 発射 はっしゃ ミサイルや航空機 こうくうき 、水上 すいじょう 艦 かん に比 くら べて隠密 おんみつ 性 せい や生 なま 残 ざん 性 せい が高 たか く、報復 ほうふく 攻撃 こうげき 能力 のうりょく による核 かく 抑止 よくし や、先制 せんせい ・奇襲 きしゅう 攻撃 こうげき 能力 のうりょく は大幅 おおはば に高 たか まることになる。
また、特殊 とくしゅ 作戦 さくせん 及 およ び特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい の運搬 うんぱん 用 よう にミゼットサブマリン(潜水 せんすい 艇 てい )を保有 ほゆう している。
潜水 せんすい 艦 かん の多 おお くは初期 しょき は海外 かいがい からの供与 きょうよ であったが、現在 げんざい では設計 せっけい のみ海外 かいがい で行 おこ ない、実際 じっさい の建造 けんぞう ・修繕 しゅうぜん はパキスタン国内 こくない の造船 ぞうせん 所 しょ で実施 じっし できるようになっている。通常 つうじょう 潜水 せんすい 艦 かん の建造 けんぞう 技術 ぎじゅつ はフランスから、ミゼットサブマリンの建造 けんぞう 技術 ぎじゅつ はイタリア から提供 ていきょう されているとみられる。
D-185「ティップ・スルタン 」。
また、洋上 ようじょう 戦力 せんりょく も、決 けっ して弱体 じゃくたい なものではない。その主力 しゅりょく となっているのが、イギリス海軍 かいぐん を退役 たいえき した21型 がた フリゲート 6隻 せき で、パキスタン海軍 かいぐん ではタリク級 きゅう 駆逐 くちく 艦 かん と呼称 こしょう している。これらはいずれも、パキスタン海軍 かいぐん による改修 かいしゅう を受 う けており、中国 ちゅうごく 製 せい のLY-60 艦 かん 対空 たいくう ミサイル を搭載 とうさい した防空 ぼうくう 型 がた と、アメリカ製 せい のハープーン艦 かん 対 たい 艦 かん ミサイル を搭載 とうさい した対 たい 水上 すいじょう 打撃 だげき 型 がた とに分 わ けられる。
中国 ちゅうごく の設計 せっけい によるズルフィカル級 きゅう フリゲート の取得 しゅとく も進 すす んでおり、同級 どうきゅう の4番 ばん 艦 かん はパキスタン国内 こくない での建造 けんぞう が行 おこ なわれている。さらに、アメリカからオリバー・ハザード・ペリー級 きゅう ミサイルフリゲート の譲渡 じょうと または売却 ばいきゃく を受 う ける計画 けいかく もあり、同国 どうこく 海軍 かいぐん は6隻 せき を取得 しゅとく したいという意向 いこう を示 しめ しており、2010年 ねん 8月 がつ 31日 にち にはFFG-8「マッキナニー」 の引渡 ひきわた しを受 う け、「アラムジル」(Alamgir )として再 さい 就役 しゅうえき させた。[ 4] また、これらを支援 しえん するため、中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん 海軍 かいぐん が運用 うんよう していた福 ぶく 清 きよし 型 がた 補給 ほきゅう 艦 かん の4番 ばん 艦 かん を取得 しゅとく し、「ナスル」(Nasr)として運用 うんよう 中 ちゅう である。なお、パキスタン海軍 かいぐん は、1988年 ねん から1994年 ねん にかけて、アメリカ海軍 かいぐん を退役 たいえき したブルーク級 きゅう ミサイルフリゲート 4隻 せき を貸与 たいよ されて運用 うんよう しており、これによって艦隊 かんたい 防空 ぼうくう ミサイル の運用 うんよう 経験 けいけん を積 つ んでいるが、現在 げんざい アメリカ海軍 かいぐん に在籍 ざいせき するペリー級 きゅう ミサイルフリゲートは、全 ぜん 艦 かん がミサイル兵 へい 装 そう を撤去 てっきょ しているため、パキスタン海軍 かいぐん に貸与 たいよ される際 さい にどのような装備 そうび を行 おこ なうかは不透明 ふとうめい である。
特別 とくべつ 塗装 とそう を施 ほどこ したパキスタン海軍 かいぐん のP-3C
P-3Cの引 ひ き渡 わた し式 しき
パキスタン海軍 かいぐん は、洋上 ようじょう 哨戒 しょうかい と対 たい 水上 すいじょう 打撃 だげき を目的 もくてき とした小規模 しょうきぼ な航空 こうくう 隊 たい を保有 ほゆう している。
タリク級 きゅう 駆逐 くちく 艦 かん (21型 がた フリゲート)とズルフィカル級 きゅう フリゲートはいずれも艦載 かんさい ヘリコプター の運用 うんよう が可能 かのう であり、タリク級 きゅう はSA 319B アルエットIII またはアグスタウェストランド リンクス を、ズルフィカル級 きゅう はZ-9 を搭載 とうさい する。
また、地上 ちじょう 基地 きち より発進 はっしん する対 たい 潜 せん 哨戒 しょうかい 機 き としてアトランティック 2〜3機 き とアメリカ海軍 かいぐん から購入 こうにゅう した中古 ちゅうこ のP-3C ×4機 き 、海洋 かいよう 哨戒 しょうかい 機 き としてフォッカー F27 を5機 き 運用 うんよう する。ただし、アトランティックのうちの1機 き は、1999年 ねん にインド空軍 くうぐん 機 き によって撃墜 げきつい されている(アトランティック撃墜 げきつい 事件 じけん )。
なお、対 たい 艦 かん 攻撃 こうげき 機 き としてミラージュ5 も保有 ほゆう するが、これは空軍 くうぐん によって運用 うんよう されている。
パキスタンが保有 ほゆう する海上 かいじょう 歩兵 ほへい 部隊 ぶたい としては、パキスタン海兵 かいへい 隊 たい とSpecial Services Group Navy (SSGN)という特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい が挙 あ げられる。
パキスタン海兵 かいへい 隊 たい は1971年 ねん から存在 そんざい していたが、十分 じゅうぶん な能力 のうりょく を発揮 はっき できず1974年 ねん に解体 かいたい された。しかし1990年 ねん から海軍 かいぐん 参謀 さんぼう 総長 そうちょう らの手 て によって再編 さいへん され、近接 きんせつ 戦闘 せんとう や警備 けいび の訓練 くんれん を受 う け、パキスタン海軍 かいぐん の一翼 いちよく を担 にな う部隊 ぶたい となっている。
SSGNはNavy SEALs の指導 しどう を受 う けて1966年 ねん に設立 せつりつ され、1971年 ねん の第 だい 三 さん 次 じ 印 しるし パ戦争 せんそう に投入 とうにゅう されたのを最初 さいしょ にバングラデシュ の紛争 ふんそう やアメリカ同時 どうじ 多発 たはつ テロ事件 じけん 以降 いこう の対 たい テロ戦争 せんそう に導入 どうにゅう され、2010年 ねん に起 お こったパキスタン大 だい 洪水 こうずい では他 た の海軍 かいぐん 部隊 ぶたい と共 とも に被災 ひさい 者 しゃ の救助 きゅうじょ も参加 さんか した。
パキスタン空軍 くうぐん のJF-17サンダー戦闘 せんとう 機 き
パキスタン空軍 くうぐん は総 そう 人員 じんいん 65,000人 にん 、予備 よび 役 やく 10,000人 にん 、航空機 こうくうき 700機 き (うち作戦 さくせん 機 き 450機 き )を有 ゆう している。
保有 ほゆう 機材 きざい はアメリカ機 き とフランス機 き が多 おお かったが、近年 きんねん は中国 ちゅうごく 機 き の比率 ひりつ が急速 きゅうそく に増大 ぞうだい している。
なお、F-16の運用 うんよう については、購入 こうにゅう 契約 けいやく 時 じ に「テロ対策 たいさく に限 かぎ る」といった制約 せいやく がアメリカ側 がわ から課 か せられている。2019年 ねん にパキスタン軍 ぐん がインド軍 ぐん のミグ21 を撃墜 げきつい した際 さい には、アメリカ側 がわ がF-16の使用 しよう の有無 うむ について調査 ちょうさ したことがある[ 5] [ 6] 。
無人 むじん 航空機 こうくうき (無人 むじん 攻撃 こうげき 機 き )では、中国 ちゅうごく 製 せい の彩 あや 虹 にじ 3 や翼 つばさ 竜 りゅう を導入 どうにゅう しており[ 7] [ 8] 、彩 あや 虹 にじ 3をベースにした国産 こくさん のネスコム バラク も有 ゆう する。
近年 きんねん では空中 くうちゅう 早期 そうき 警戒 けいかい 管制 かんせい 能力 のうりょく の整備 せいび も進 すす めており、中国 ちゅうごく 製 せい のKJ-200 4機 き と、スウェーデン製 せい のサーブ 2000 AEW&C(エリアイ 搭載 とうさい 機 き ) 4機 き の導入 どうにゅう が計画 けいかく されている。
一方 いっぽう 、航空 こうくう 輸送 ゆそう 戦力 せんりょく としては、半 はん 世紀 せいき 以上 いじょう にわたるベストセラーのC-130 12機 き が主力 しゅりょく となっており、また、Il-78 空中 くうちゅう 給油 きゅうゆ 機 き も2機 き 保有 ほゆう する。
また、パキスタン軍 ぐん のSpecial Service Wing(SSW)は、空軍 くうぐん の特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい である。
核兵器 かくへいき と弾道 だんどう ・巡航 じゅんこう ミサイル[ 編集 へんしゅう ]
1998年 ねん 、パキスタンは地下 ちか 核 かく 実験 じっけん を実施 じっし し、7番目 ばんめ の核保有 かくほゆう 国 こく となったことを宣言 せんげん した。この実験 じっけん にあたっては、アブドゥル・カディール・カーン 博士 はかせ が主導 しゅどう 的 てき な役割 やくわり を果 は たしたほか、中国 ちゅうごく と北朝鮮 きたちょうせん の関与 かんよ も疑 うたが われている。
パキスタンは通常 つうじょう 兵力 へいりょく で優勢 ゆうせい なインドを核兵器 かくへいき で抑止 よくし する戦略 せんりゃく をとっている。『アメリカ原子力 げんしりょく 科学 かがく 者 しゃ 会報 かいほう 』の推計 すいけい によると、保有 ほゆう する核兵器 かくへいき はインドより10発 はつ 多 おお い140発 はつ 程度 ていど で、さらに増 ふ やしている。北部 ほくぶ クシャブに、核兵器 かくへいき の材料 ざいりょう となるプルトニウム 生産 せいさん 用 よう 原子 げんし 炉 ろ がある[ 11] 。将来 しょうらい は米 べい 露 ろ に続 つづ き世界 せかい 第 だい 3位 い の核保有 かくほゆう 国 こく になる可能 かのう 性 せい が指摘 してき されている。パキスタンは、戦術 せんじゅつ 核兵器 かくへいき レベルである射程 しゃてい 70km程度 ていど の短距離 たんきょり 弾道 だんどう ミサイル (SRBM)「ナスル」[ 12] から、準 じゅん 中距離 ちゅうきょり 弾道 だんどう ミサイル (MRBM)、 中距離 ちゅうきょり 弾道 だんどう ミサイル (IRBM)までの各種 かくしゅ 弾道 だんどう ミサイル と巡航 じゅんこう ミサイル を保有 ほゆう または開発 かいはつ 中 ちゅう である。このうち「ガウリ (英語 えいご 版 ばん ) 」や「シャーヒーン2」などいくつかの機種 きしゅ については、核弾頭 かくだんとう の搭載 とうさい が可能 かのう ではないかと推測 すいそく されているか、公式 こうしき に認 みと められている。パキスタン軍 ぐん は2017年 ねん 1月 がつ 、弾道 だんどう ミサイル「アバビール」(最大 さいだい 射程 しゃてい 2200km)の発射 はっしゃ 実験 じっけん に初 はじ めて成功 せいこう した際 さい 、「核 かく 抑止 よくし 力 りょく の強化 きょうか につながる」と発表 はっぴょう した[ 13] 。 なお「ガウリ」ミサイルは朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の「ノドン 」ミサイルの技術 ぎじゅつ が、「シャーヒーン」ミサイルには中国 ちゅうごく の技術 ぎじゅつ が導入 どうにゅう されていると見 み られている。
パキスタン軍 ぐん 統合 とうごう 情報 じょうほう 局 きょく (英 えい : Directorate for Inter-Services Intelligence )は、パキスタン で最大 さいだい の情報 じょうほう 機関 きかん (諜報 ちょうほう 機関 きかん )である。短 みじか く Inter-Services Intelligence とも呼 よ ばれ、略称 りゃくしょう の "ISI" が内外 ないがい で広 ひろ く通用 つうよう している。現在 げんざい はパキスタンで軍事 ぐんじ のみならず政治 せいじ 面 めん でも最強 さいきょう の組織 そしき に数 かぞ えられる。本部 ほんぶ はイスラマバード に所在 しょざい している。
ソ連 それん 軍 ぐん のアフガニスタン侵攻 しんこう においては、中央 ちゅうおう 情報 じょうほう 局 きょく (CIA)とともにムジャーヒディーン を大々的 だいだいてき に支援 しえん したが、このころからイスラム原理 げんり 主義 しゅぎ の影響 えいきょう が強 つよ くなったとされ、アフガニスタン紛争 ふんそう では最初 さいしょ はグルブッディーン・ヘクマティヤール 率 ひき いるヒズベ・イスラーミー(ヘクマティヤール派 は )の、後 のち にはターリバーン の後 うし ろ盾 たて になったとされる。パキスタンの核 かく 開発 かいはつ にも深 ふか く関与 かんよ した。また、アフガニスタンに対 たい するほか、インド に対 たい する活動 かつどう も行 おこ なっているといわれており、ラシュカレ・タイバ などのテロ組織 そしき の背景 はいけい にISIの存在 そんざい があるとの指摘 してき は根強 ねづよ い。一方 いっぽう で国内 こくない のワジリスタン紛争 ふんそう には関与 かんよ が消極 しょうきょく 的 てき とも伝 つた えられる。
準 じゅん 軍事 ぐんじ 組織 そしき には民兵 みんぺい 組織 そしき で防空 ぼうくう などを担当 たんとう するパキスタン国家 こっか 警備 けいび 隊 たい 、シンド州 しゅう やパンジャブ州 しゅう での国境 こっきょう 警備 けいび にあたるパキスタン・レンジャー 、シンド州 しゅう メヘランに拠点 きょてん を置 お くメヘラン部隊 ぶたい 、カイバル・パクトゥンクワ州 しゅう やクエッタ 、ペシャーワル およびバローチスターン州 しゅう 内 うち で治安 ちあん 維持 いじ 活動 かつどう をする辺境 へんきょう 軍団 ぐんだん (これは各 かく 部族 ぶぞく の武装 ぶそう 集団 しゅうだん を起源 きげん にもつ)が存在 そんざい する。
また沿岸 えんがん 警備 けいび 隊 たい としては、陸軍 りくぐん と海軍 かいぐん の隷下 れいか にそれぞれ組織 そしき が設置 せっち されている。前者 ぜんしゃ がパキスタン沿岸 えんがん 警備 けいび 隊 たい (英語 えいご 版 ばん ) で、歩兵 ほへい 部隊 ぶたい と小型 こがた 舟艇 しゅうてい による沿岸 えんがん 防備 ぼうび を主 おも 任務 にんむ としている。一方 いっぽう 、後者 こうしゃ が海上保安庁 かいじょうほあんちょう (パキスタン)(英語 えいご 版 ばん ) で、こちらは哨戒 しょうかい 艦艇 かんてい による洋上 ようじょう 警備 けいび 救難 きゅうなん を主 おも 任務 にんむ としている。
国際 こくさい 連合 れんごう 平和 へいわ 維持 いじ 活動 かつどう [ 編集 へんしゅう ]
パキスタン軍 ぐん は積極 せっきょく 的 てき に国際 こくさい 連合 れんごう 平和 へいわ 維持 いじ 活動 かつどう (PKO)に参加 さんか していることでも知 し られている。
モガディシュの戦闘 せんとう の際 さい には、モガディシュ市内 しない で孤立 こりつ したアメリカ軍 ぐん レンジャー部隊 ぶたい を救援 きゅうえん するため、米 べい 第 だい 10山岳 さんがく 師団 しだん やマレーシア軍 ぐん とともに市内 しない に突入 とつにゅう し、生存 せいぞん 者 しゃ と遺体 いたい を回収 かいしゅう した。
国際 こくさい 連合 れんごう 保護 ほご 軍 ぐん にも参加 さんか しており、スレブレニツァの虐殺 ぎゃくさつ の際 さい には、同 おな じく国連 こくれん が安全 あんぜん 区域 くいき として指定 してい していたトゥズラ 市 し の守備 しゅび を行 おこ なっていた。トゥズラ市 し そのものが重大 じゅうだい な脅威 きょうい にさらされていたため、スレブレニツァを救援 きゅうえん することはできなかったが、スレブレニツァやジェパ を脱出 だっしゅつ した難民 なんみん たちにとって、トゥズラは唯一 ゆいいつ の希望 きぼう となった。このとき、パキスタン軍 ぐん は5万 まん 人 にん の難民 なんみん を救助 きゅうじょ した。
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