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軍事 ぐんじ 境界 きょうかい 線 せん で警備 けいび に当 あ たる朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 兵士 へいし
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん (ちょうせんじんみんぐん、朝鮮 ちょうせん 語 ご : 조선인민군 )は、朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく (北朝鮮 きたちょうせん )の軍隊 ぐんたい である。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん (以下 いか 人民 じんみん 軍 ぐん )は、朝鮮 ちょうせん 人民 じんみん の完全 かんぜん な開放 かいほう 、朝鮮半島 ちょうせんはんとう の統一 とういつ 、国家 こっか の人民 じんみん の安全 あんぜん 、社会 しゃかい 主義 しゅぎ 建設 けんせつ 、海外 かいがい 勢力 せいりょく の支援 しえん の5つの役割 やくわり を持 も つ軍隊 ぐんたい である[3] 。人民 じんみん 軍 ぐん は陸軍 りくぐん 、海軍 かいぐん 、空軍 くうぐん 、戦略 せんりゃく 軍 ぐん 、特殊 とくしゅ 作戦 さくせん 軍 ぐん の5つを擁 よう している。
日本 にっぽん のメディアからは北朝鮮 きたちょうせん 軍 ぐん (きたちょうせんぐん)とも呼 よ ばれている[4] 。韓国 かんこく では北韓 ほっかん 軍 ぐん (プッカングン、북한군)と呼 よ ばれる[5] 。また、かつては北 きた 傀軍 (プッケグン、북괴군)という表現 ひょうげん もあった[6] 。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 創設 そうせつ 記念 きねん 式典 しきてん (1948年 ねん 2月 がつ )。金 きむ 日成 いるそん の肖像 しょうぞう 画 が と太極 たいきょく 旗 はた が掲 かか げられている。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の創設 そうせつ は1948年 ねん 2月 がつ 8日 にち でこの日 ひ は「朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 創建 そうけん 日 び 」(2・8節 せつ )とされている[1] 。北朝鮮 きたちょうせん では「建 けん 軍 ぐん 節 ぶし 」とも呼 よ ばれ祝日 しゅくじつ の一 ひと つに指定 してい している。もともと北朝鮮 きたちょうせん では軍 ぐん 創建 そうけん 記念 きねん 日 び を正規 せいき 軍 ぐん 創設 そうせつ の1948年 ねん 2月 がつ 8日 にち としていたが、1978年 ねん 以降 いこう は金 きむ 日成 いるそん が1932年 ねん に満州 まんしゅう において朝鮮 ちょうせん 人民 じんみん 革命 かくめい 軍 ぐん (朝鮮 ちょうせん 語 ご 版 ばん ) (東北 とうほく 人民 じんみん 革命 かくめい 軍 ぐん 、東北 とうほく 抗 こう 日連 ひづれ 軍 ぐん )を組織 そしき した日 ひ とされる4月 がつ 25日 にち を「朝鮮 ちょうせん 人民 じんみん 革命 かくめい 軍 ぐん 創建 そうけん 日 び 」とした[1] 。しかし、2018年 ねん 1月 がつ 22日 にち 、朝鮮 ちょうせん 労働党 ろうどうとう 中央 ちゅうおう 委員 いいん 会 かい 政治 せいじ 局 きょく は2月 がつ 8日 にち を「朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 創建 そうけん 日 び 」(2・8節 せつ )とすることに決定 けってい し、40年 ねん ぶりに元 もと に戻 もど された[1] 。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご 、日本 にっぽん による統治 とうち が終 お わって朝鮮半島 ちょうせんはんとう 北半 きたはん 部 ぶ (北緯 ほくい 38度 ど 線 せん 以北 いほく )にソ連 それん 軍 ぐん が進駐 しんちゅう するとともに、1945年 ねん 10月保安 ほあん 隊 たい 、1946年 ねん 1月 がつ 鉄道 てつどう 保安 ほあん 隊 たい などの保安 ほあん 組織 そしき が発足 ほっそく し、同時 どうじ に中央 ちゅうおう 保安 ほあん 幹部 かんぶ 学校 がっこう や平壌 ぴょんやん 学院 がくいん といった幹部 かんぶ 教育 きょういく 機関 きかん も設 もう けられ、建 けん 軍 ぐん の準備 じゅんび が整 ととの えられた。
そして、1948年 ねん 9月9日 にち の朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく 建国 けんこく に先立 さきだ つ2月 がつ 8日 にち 、朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん が創建 そうけん されたのである。初代 しょだい 総 そう 司令 しれい 官 かん は崔 ちぇ 庸 いさお 健 けん であり、北朝鮮 きたちょうせん 人民 じんみん 委員 いいん 会 かい 委員 いいん 長 ちょう (共和 きょうわ 国 こく 建国 けんこく 後 ご は首相 しゅしょう )の地位 ちい にあった国家 こっか の最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ 金 きむ 日成 いるそん とともに、人民 じんみん 軍 ぐん の増強 ぞうきょう に邁進 まいしん した。建 けん 軍 ぐん 間 あいだ もない人民 じんみん 軍 ぐん が急 きゅう 成長 せいちょう を果 は たしたことには、次 つぎ のような背景 はいけい があった。
当時 とうじ の北朝鮮 きたちょうせん の体制 たいせい 内 ない では、ソ連 それん から帰国 きこく したソ連 それん 派 は 、中華民国 ちゅうかみんこく (同 どう 国内 こくない の中国共産党 ちゅうごくきょうさんとう 指揮 しき 下 か の朝鮮 ちょうせん 義勇軍 ぎゆうぐん )から帰国 きこく した延 のべ 安 やす 派 は と呼 よ ばれる幹部 かんぶ が大 おお きな役割 やくわり を担 にな っていた。創建 そうけん 直後 ちょくご の人民 じんみん 軍 ぐん でもそれは変 か わらず、軍事 ぐんじ 的 てき な経験 けいけん や知識 ちしき を持 も った彼 かれ ら帰国 きこく 者 しゃ たちは軍団 ぐんだん 長 ちょう や師団 しだん 長 ちょう などの高級 こうきゅう 幹部 かんぶ の地位 ちい を占 し めて、人民 じんみん 軍 ぐん を質的 しつてき に補完 ほかん した。これは、幹部 かんぶ に旧 きゅう 日本 にっぽん 軍 ぐん 出身 しゅっしん 者 しゃ が多 おお かった創建 そうけん 直後 ちょくご の韓国 かんこく 軍 ぐん とは対照 たいしょう 的 てき といえる[注釈 ちゅうしゃく 1] 。
また、朝鮮 ちょうせん 系 けい の将兵 しょうへい によって構成 こうせい されていた中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん 第 だい 164師団 しだん と中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん 第 だい 166師団 しだん が、第 だい 二 に 次 じ 国共 こっきょう 内戦 ないせん が終結 しゅうけつ した1949年 ねん に帰国 きこく してそれぞれ人民 じんみん 軍 ぐん 第 だい 5師団 しだん と第 だい 6師団 しだん に、さらに中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん 第 だい 165師団 しだん が1950年 ねん に帰国 きこく して人民 じんみん 軍 ぐん 第 だい 7師団 しだん に改編 かいへん された[7] ことなどにより、量的 りょうてき にも韓国 かんこく 軍 ぐん に対 たい して大 おお きなアドバンテージを得 え ることができたのである。
祖国 そこく 解放 かいほう 戦争 せんそう 勝利 しょうり 記念 きねん 館 かん の記念 きねん 碑 ひ
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の奇襲 きしゅう により1950年 ねん 6月25日 にち に勃発 ぼっぱつ した朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう (北朝鮮 きたちょうせん では「祖国 そこく 解放 かいほう 戦争 せんそう 」と位置 いち づけている)では、当初 とうしょ の朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん はソビエト連邦 れんぽう や中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく からの豊富 ほうふ な支援 しえん を受 う けて前述 ぜんじゅつ のように韓国 かんこく 軍 ぐん を質量 しつりょう ともに圧倒 あっとう しており、緒戦 しょせん で韓国 かんこく の首都 しゅと ソウル を陥落 かんらく させ、アメリカ軍 ぐん やイギリス軍 ぐん を始 はじ めとした国連 こくれん 軍 ぐん の参戦 さんせん 後 ご も大田 おおた の戦 たたか い などで勝利 しょうり を得 え て、国連 こくれん 軍 ぐん を釜山 ぷさん 円陣 えんじん に追 お い詰 つ めた。1950年 ねん 7月 がつ 4日 にち に金 きむ 日成 いるそん (当時 とうじ 、首相 しゅしょう )が朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の最高 さいこう 司令 しれい 官 かん となった。
しかし、国連 こくれん 軍 ぐん の仁川 にがわ 上陸 じょうりく 作戦 さくせん が成功 せいこう したことにより戦局 せんきょく が一転 いってん すると、人民 じんみん 軍 ぐん は敗走 はいそう を重 かさ ねて多 おお くの戦力 せんりょく を失 うしな い、一時 いちじ は臨時 りんじ 首都 しゅと の平壌 ぴょんやん を喪失 そうしつ するまでに追 お い詰 つ められた。その後 ご 、中国 ちゅうごく 人民 じんみん 志願 しがん 軍 ぐん の参戦 さんせん により平壌 ぴょんやん を奪還 だっかん してソウルも一時 いちじ は再 ふたた び陥落 かんらく させたものの、1953年 ねん 7月 がつ 27日 にち の休戦 きゅうせん まで、人民 じんみん 軍 ぐん は中 ちゅう 朝 ちょう 連合 れんごう 司令 しれい 部 ぶ の朴 ほお 一 いち 禹 の指揮 しき 下 か にあり、金 きむ 日成 いるそん は戦争 せんそう の中 なか での主導 しゅどう 的 てき な役割 やくわり を失 うしな った。
しかし、金 きむ 日成 いるそん はむしろこれによって北朝鮮 きたちょうせん 内部 ないぶ における権力 けんりょく 確立 かくりつ に専念 せんねん することができた。当時 とうじ の党内 とうない の有力 ゆうりょく 派閥 はばつ であり、パルチザン 養成 ようせい 機関 きかん を掌握 しょうあく していた南 みなみ 労 ろう 党派 とうは は、金 きむ 日成 いるそん によって朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう の失敗 しっぱい の責任 せきにん を転嫁 てんか されて粛清 しゅくせい された。前述 ぜんじゅつ のソ連 それん 派 は ・延 のべ 安 やす 派 は なども最終 さいしゅう 的 てき には1956年 ねん の8月 がつ 宗派 しゅうは 事件 じけん により壊滅 かいめつ し、人民 じんみん 軍 ぐん からその影響 えいきょう は排除 はいじょ された。
1960年代 ねんだい 初 はじ めから現在 げんざい に至 いた るまで50年 ねん 以上 いじょう の長 なが きにわたり、北朝鮮 きたちょうせん 当局 とうきょく は朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう における軍事 ぐんじ 的 てき な教訓 きょうくん に基 もと づく国家 こっか 戦略 せんりゃく として「四 よん 大 だい 軍事 ぐんじ 路線 ろせん 」を堅持 けんじ し、人民 じんみん の暮 く らしよりも軍事 ぐんじ が優先 ゆうせん される「先 さき 軍 ぐん 政治 せいじ 」を標榜 ひょうぼう している。具体 ぐたい 的 てき な政策 せいさく は、金 きむ 日成 いるそん が自 みずか ら教示 きょうし した4つのキーワードである「全 ぜん 人民 じんみん の武装 ぶそう 化 か 、全 ぜん 軍 ぐん の幹部 かんぶ 化 か 、全 ぜん 軍 ぐん の現代 げんだい 化 か 、全 ぜん 国土 こくど の要塞 ようさい 化 か 」に基 もと づく。
第 だい 一 いち に、「全 ぜん 人民 じんみん の武装 ぶそう 化 か 」が追求 ついきゅう されている。すなわち、徴兵 ちょうへい 制 せい によって人民 じんみん に長期間 ちょうきかん の兵役 へいえき の義務 ぎむ を課 か し、除隊 じょたい 後 ご も予備 よび 役 やく として「地方 ちほう 軍 ぐん 」に所属 しょぞく させ、もしくは人民 じんみん 軍 ぐん とほぼ同 おな じ階級 かいきゅう 制度 せいど を導入 どうにゅう する「労農 ろうのう 赤 あか 衛 まもる 隊 たい 」等 とう の民間 みんかん 防衛 ぼうえい 組織 そしき に加入 かにゅう させる。これにより、人海 じんかい 戦術 せんじゅつ による朝鮮半島 ちょうせんはんとう 全域 ぜんいき での全 ぜん 縦 たて 深 ふか 同時 どうじ 突破 とっぱ を実現 じつげん しうる約 やく 400万 まん 人 にん の予備 よび 兵力 へいりょく を確保 かくほ している。膨大 ぼうだい な兵力 へいりょく 数 すう は大量 たいりょう 破壊 はかい 兵器 へいき と並 なら んで、米 べい 韓 かん 軍 ぐん による北進 ほくしん を防 ふせ ぐ抑止 よくし 力 りょく ともなっている。また、有事 ゆうじ の際 さい に人民 じんみん 軍 ぐん の兵站 へいたん 輸送 ゆそう 等 とう に使役 しえき される鉄道 てつどう 員 いん や一部 いちぶ の公務員 こうむいん たちの職階 しょっかい には、人民 じんみん 軍 ぐん による指揮 しき 監督 かんとく の円滑 えんかつ 化 か のために人民 じんみん 軍 ぐん とほぼ同 おな じ階級 かいきゅう 制度 せいど を導入 どうにゅう している。
第 だい 二 に に、朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん では、韓国 かんこく に対 たい する縦 たて 深 ふか 攻撃 こうげき を行 おこな う際 さい に、部隊 ぶたい の多 おお くが壊滅 かいめつ に追 お い込 こ まれ将校 しょうこう と下士官 かしかん が大量 たいりょう に死傷 ししょう することは既 すで に織 お り込 こ み済 ず みである。極限 きょくげん 状態 じょうたい の中 なか にあっても戦闘 せんとう 序列 じょれつ を守 まも り、作戦 さくせん を成功 せいこう させるため、実際 じっさい の戦闘 せんとう 中 ちゅう に階級 かいきゅう が上位 じょうい の者 もの を失 うしな っても、その隷下 れいか にあって生 い き残 のこ った者 もの が「主体 しゅたい 思想 しそう 」を信念 しんねん として、直 ただ ちに階級 かいきゅう が1ないし2階 かい 級 きゅう 上位 じょうい にある者 もの の職務 しょくむ を代行 だいこう できるよう、「全 ぜん 軍 ぐん の幹部 かんぶ 化 か 」を追求 ついきゅう している。そのために自己 じこ 犠牲 ぎせい と金 きむ 日成 いるそん 一族 いちぞく への奉仕 ほうし が至上 しじょう の義務 ぎむ とさえており、生活 せいかつ 総和 そうわ という自己 じこ 批判 ひはん の強要 きょうよう や、日本 にっぽん 帝国 ていこく の植民 しょくみん 地 ち 時代 じだい やアメリカ帝国 ていこく 主義 しゅぎ への極端 きょくたん な憎 にく しみに満 み ちた歴史 れきし 教育 きょういく 、金 きむ 日成 いるそん 一族 いちぞく への過剰 かじょう な個人 こじん 崇拝 すうはい が日常 にちじょう 的 てき に行 おこな われており、カルト宗教 しゅうきょう のような体質 たいしつ を採用 さいよう している。
第 だい 三 さん に、「全 ぜん 軍 ぐん の現代 げんだい 化 か 」と称 しょう して、現代 げんだい の戦略 せんりゃく 兵器 へいき である弾道 だんどう ミサイルおよび核兵器 かくへいき の開発 かいはつ を行 おこな う。日本 にっぽん や韓国 かんこく においては、平時 へいじ から特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい にアジトや資金 しきん の提供 ていきょう を行 おこな う協力 きょうりょく 者 しゃ ネットワークである「土台 どだい 人 じん 」「主体 しゅたい 思想 しそう 派 は 」を確保 かくほ し、特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい による工作 こうさく 船 せん 運用 うんよう やクラッキング 等 ひとし の諜報 ちょうほう 戦 せん に、限 かぎ りある資源 しげん の投資 とうし を集中 しゅうちゅう している。
第 だい 四 よん に、北朝鮮 きたちょうせん 上空 じょうくう の制空権 せいくうけん を敵 てき に奪 うば われることを想定 そうてい し、あらかじめ重要 じゅうよう 施設 しせつ や兵器 へいき 工場 こうじょう の多 おお くを内陸 ないりく 部 ぶ の地下 ちか 施設 しせつ 内 ない に設 もう け、空爆 くうばく から防護 ぼうご するという「全 ぜん 国土 こくど の要塞 ようさい 化 か 」を推進 すいしん している。
朝鮮半島 ちょうせんはんとう の統一 とういつ について、人民 じんみん 軍 ぐん は殲滅 せんめつ 戦略 せんりゃく (Strategy of Annihilation)を取 と っている。その軍事 ぐんじ 戦略 せんりゃく アプローチとして彼 かれ らは配 はい 合戦 かっせん 、奇襲 きしゅう 、速戦即決 そくせんそっけつ の3つを掲 かか げている[8] [9] [10] [11] [12] [13] 。この3つの軍事 ぐんじ 戦略 せんりゃく アプローチは相互 そうご に助 たす け合 あ う関係 かんけい にある。
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北朝鮮 きたちょうせん は保有 ほゆう する兵力 へいりょく を公表 こうひょう したことはないが、英国 えいこく シンクタンク・国防 こくぼう 戦略 せんりゃく 研究所 けんきゅうじょ の年次 ねんじ 報告 ほうこく 書 しょ 『ミリタリー・バランス』によると、陸軍 りくぐん 102万 まん 人 にん 、海軍 かいぐん 6万 まん 人 にん 、空軍 くうぐん 11万 まん 人 にん の合計 ごうけい 120万 まん 人 にん 、また日本 にっぽん 防衛 ぼうえい 省 しょう がまとめた『令 れい 和 わ 4年版 ねんばん 防衛 ぼうえい 白書 はくしょ 』では、総 そう 兵力 へいりょく は約 やく 128万 まん 人 にん とされている。これは、対峙 たいじ している韓国 かんこく 軍 ぐん の兵力 へいりょく (56万 まん 人 にん )と在 ざい 韓米 かんべい 軍 ぐん (3万 まん )の合計 ごうけい よりも多 おお い。[14] 北朝鮮 きたちょうせん の人口 じんこう は約 やく 2578万 まん 人 にん なので、国民 こくみん の5%程度 ていど が軍役 ぐんえき に就 つ いていることになるが、そのために兵役 へいえき 期間 きかん が10年 ねん (2005年 ねん までは、13年 ねん だった)と極 きわ めて長 なが く、元々 もともと GDP が1.2 - 2.4兆 ちょう 円 えん で著 いちじる しく低迷 ていめい する北朝鮮 きたちょうせん 経済 けいざい に与 あた える影響 えいきょう は極 きわ めて甚大 じんだい である。なお、実際 じっさい に戦闘 せんとう に使 つか える兵 へい の数 かず となると、20万 まん から30万 まん という説 せつ を唱 とな える者 もの もいる[15] [16] 。
ただし、年間 ねんかん 軍事 ぐんじ 予算 よさん 6500億 おく 円 えん のうち一部 いちぶ は北朝鮮 きたちょうせん の天然 てんねん 資源 しげん の売 う り上 あ げ、韓国 かんこく との開城 かいじょう 工業 こうぎょう 団地 だんち 、朝 あさ 銀 ぎん 信用組合 しんようくみあい 事件 じけん など外国 がいこく から吸 す い上 あ げた資金 しきん が充当 じゅうとう されているとする推測 すいそく もある。
12年 ねん 制 せい 義務 ぎむ 教育 きょういく 課程 かてい の最終 さいしゅう 段階 だんかい となる高級 こうきゅう 中学校 ちゅうがっこう 6年 ねん を修了 しゅうりょう する生徒 せいと は、卒業 そつぎょう 試験 しけん に代 か えて朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん への入隊 にゅうたい を申 もう し込 こ む。このため建前 たてまえ 上 じょう 志願 しがん 制 せい となっているが、現実 げんじつ には入隊 にゅうたい を申 もう し込 こ まなければ一族郎党 いちぞくろうとう 諸共 もろとも 強制 きょうせい 収容 しゅうよう 所 しょ に送 おく られてしまうので、国民 こくみん 皆兵 かいへい を前提 ぜんてい とした徴兵 ちょうへい 制 せい と言 い って差 さ し支 つか えない。
苦難 くなん の行軍 こうぐん と呼 よ ばれる飢饉 ききん が始 はじ まった1994年 ねん に徴兵 ちょうへい 検査 けんさ 基準 きじゅん を変更 へんこう し、「身長 しんちょう 150cm以上 いじょう 、体重 たいじゅう 48kg以上 いじょう 」を「身長 しんちょう 148cm以上 いじょう 、体重 たいじゅう 43kg以上 いじょう 」に引 ひ き下 さ げ、さらに、苦難 くなん の行軍 こうぐん 期 き に年少 ねんしょう 期 き を過 す ごした子供 こども が、徴兵 ちょうへい 年令 ねんれい である17歳 さい に達 たっ した2008年 ねん からは、その徴兵 ちょうへい 検査 けんさ 基準 きじゅん も撤廃 てっぱい され、健康 けんこう であれば全 すべ ての若者 わかもの を徴兵 ちょうへい 対象 たいしょう 者 しゃ にすると変更 へんこう した[17] 。徴兵 ちょうへい 検査 けんさ 基準 きじゅん が変更 へんこう されたのは若者 わかもの の成長 せいちょう 不足 ふそく のためであり、大量 たいりょう の餓死 がし 者 しゃ が発生 はっせい した苦難 くなん の行軍 こうぐん により、著 いちじる しく人口 じんこう が減少 げんしょう し、兵士 へいし 充足 じゅうそく 率 りつ が急減 きゅうげん していることが分 わ かる[17] 。CIA など5つの情報 じょうほう 機関 きかん が共同 きょうどう で作成 さくせい し、国家 こっか 情報 じょうほう 会議 かいぎ のウェブサイト に掲載 けいさい された「世界 せかい 保健 ほけん の戦略 せんりゃく 的 てき 示唆 しさ 点 てん 」は、「北朝鮮 きたちょうせん では1990年代 ねんだい に広範囲 こうはんい に及 およ ぶ飢餓 きが が発生 はっせい してから深刻 しんこく な栄養 えいよう 不足 ふそく 状態 じょうたい が続 つづ いており、児童 じどう の半数 はんすう 以上 いじょう が成長 せいちょう 障害 しょうがい か低 てい 体重 たいじゅう 、青年 せいねん 層 そう の3分 ぶん の2に栄養失調 えいようしっちょう や貧血 ひんけつ がみられる」「2009年 ねん から2013年 ねん の潜在 せんざい 的 てき 徴集 ちょうしゅう 対象 たいしょう の17%から29%が知的 ちてき 能力 のうりょく に欠 か け軍 ぐん 生活 せいかつ 不 ふ 適格 てきかく 者 しゃ となる」「北朝鮮 きたちょうせん の軍人 ぐんじん らは自身 じしん に対 たい する食糧 しょくりょう 配給 はいきゅう がきちんと行 おこな われても栄養失調 えいようしっちょう にあえぐ家族 かぞく を心配 しんぱい するようになり、これが忠誠 ちゅうせい 心 しん の低下 ていか につながりかねない」と報告 ほうこく している[17] 。さらに甚大 じんだい な食糧難 しょくりょうなん だった1990年代 ねんだい の苦難 くなん の行軍 こうぐん の世代 せだい は、出生 しゅっしょう 率 りつ が例年 れいねん より3割 わり も低 ひく く、この世代 せだい を招集 しょうしゅう する時期 じき には兵力 へいりょく の減少 げんしょう が見込 みこ まれる。兵力 へいりょく の規模 きぼ を維持 いじ するため、2015年 ねん には男性 だんせい の兵役 へいえき 期間 きかん を11年 ねん に延長 えんちょう 、これまで志願 しがん 制 せい であった女性 じょせい にも7年 ねん の兵役 へいえき 義務 ぎむ を科 か す方針 ほうしん である[18] [19] 。
他 た に予備 よび 役 やく が470万 まん 人 にん 、労農 ろうのう 赤 あか 衛 まもる 軍 ぐん (旧 きゅう ・労農 ろうのう 赤 あか 衛 まもる 隊 たい )350万 まん 人 にん 、人民 じんみん 内務 ないむ 軍 ぐん (旧 きゅう ・人民 じんみん 警備 けいび 隊 たい 。保安 ほあん 部隊 ぶたい )が19万 まん 人 にん もおり、事実 じじつ 上 じょう 男性 だんせい 皆兵 かいへい といっても差 さ し支 つか えない。しかし、正規 せいき 軍 ぐん も多 おお くは日常 にちじょう 的 てき に農 のう 漁業 ぎょぎょう などに従事 じゅうじ しているため、訓練 くんれん は行 い き届 とど いているとは言 い えない。
約 やく 102万 まん 人 にん という世界 せかい 2位 い の地上 ちじょう 軍 ぐん 歩兵 ほへい 兵力 へいりょく に関 かん しては、国是 こくぜ として白頭 はくとう 血統 けっとう の最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ が民族 みんぞく 武力 ぶりょく 統一 とういつ を決断 けつだん した場合 ばあい 、一応 いちおう 国土 こくど 完 かん 整 せい を実施 じっし 可能 かのう たらしめるのに必要 ひつよう な兵力 へいりょく を陸軍 りくぐん 整備 せいび 目標 もくひょう にしていると観測 かんそく されている(イラク などを見 み ても占領 せんりょう 地域 ちいき 人口 じんこう 100人 にん に対 たい して1人 ひとり の兵力 へいりょく が占領 せんりょう 維持 いじ に必要 ひつよう な兵力 へいりょく 所要 しょよう であり、韓国 かんこく 軍 ぐん と戦 たたか って半数 はんすう 損耗 そんこう したとして残 のこ りの45万 まん 人 にん で4500万 まん 韓国 かんこく 民 みん を支配 しはい するには初期 しょき 兵力 へいりょく としては90 - 100万 まん は必要 ひつよう である)。尚 なお 、国是 こくぜ として統一 とういつ 作戦 さくせん が一応 いちおう 「実施 じっし 」可能 かのう な能力 のうりょく を軍隊 ぐんたい の整備 せいび 目標 もくひょう に掲 かか げる事 こと と、武力 ぶりょく 統一 とういつ 作戦 さくせん を実際 じっさい に「成功 せいこう 」させうる能力 のうりょく を保有 ほゆう する事 こと とは別 べつ 問題 もんだい である。韓国 かんこく 軍 ぐん においては、徴兵 ちょうへい 制 せい に加 くわ えて予備 よび 役 やく 制度 せいど が充実 じゅうじつ しており、約 やく 380万 まん 人 にん にのぼる韓国 かんこく 郷土 きょうど 予備 よび 軍 ぐん の大 だい 規模 きぼ 兵力 へいりょく が控 ひか えていることも、考慮 こうりょ しなければならない。
国際 こくさい 機関 きかん 推計 すいけい によれば、核兵器 かくへいき 6 - 7基 き を製造 せいぞう するのに十分 じゅうぶん なプルトニウム を保有 ほゆう 。ミサイル搭載 とうさい 用 よう の核弾頭 かくだんとう を製造 せいぞう する技術 ぎじゅつ を持 も っているかは不明 ふめい である。各種 かくしゅ ミサイルを少 すく なくとも1000発 はつ 保有 ほゆう 。大陸 たいりく 間 あいだ 弾道弾 だんどうだん のプロトタイプ となるテポドン2号 ごう やローンチ・ヴィークル の銀河 ぎんが 2号 ごう と銀河 ぎんが 3号 ごう の発射 はっしゃ 実験 じっけん の後 のち 、2017年 ねん 7月 がつ に初 はじ めて実戦 じっせん 配備 はいび に向 む けた大陸 たいりく 間 あいだ 弾道 だんどう ミサイル の火星 かせい 14 の発射 はっしゃ 実験 じっけん を成功 せいこう させ、次 つ いで米国 べいこく 全土 ぜんど を射程 しゃてい に収 おさ める火星 かせい 15 の発射 はっしゃ 実験 じっけん に成功 せいこう した。北朝鮮 きたちょうせん は2500 - 5000トンの化学 かがく 兵器 へいき を保有 ほゆう していると思 おも われる。生物 せいぶつ 兵器 へいき の開発 かいはつ 計画 けいかく もあるが、北朝鮮 きたちょうせん が研究 けんきゅう 開発 かいはつ 段階 だんかい を終 お えたかは不明 ふめい 。
米 べい 政府 せいふ の分析 ぶんせき によると、主力 しゅりょく 戦闘 せんとう 戦車 せんしゃ 3500両 りょう 、軽 けい 戦車 せんしゃ 560両 りょう 、装甲 そうこう 兵員 へいいん 輸送 ゆそう 車 しゃ 2500両 りょう 、牽引 けんいん 砲 ほう 3500門 もん 、自 じ 走 はし 砲 ほう 4400門 もん 、多連装 たれんそう ロケット砲 ほう 2500門 もん 、迫撃 はくげき 砲 ほう 7500門 もん 、対戦 たいせん 車 しゃ ミサイル (数 すう 不明 ふめい )、無 む 反動 はんどう 砲 ほう 1700門 もん 、高射 こうしゃ 砲 ほう 1万 まん 1000門 もん 。海軍 かいぐん は潜水 せんすい 艦 かん 92隻 せき 、フリゲート 艦 かん 3隻 せき 、コルベット 艦 かん 6隻 せき 、ミサイル艇 てい 43隻 せき 、大型 おおがた 巡視 じゅんし 艇 てい 158隻 せき 、高速 こうそく 魚雷 ぎょらい 艇 てい 103隻 せき 、哨戒 しょうかい 艦艇 かんてい 334隻 せき 以上 いじょう 、輸送 ゆそう 艦艇 かんてい 10隻 せき 、沿岸 えんがん 防衛 ぼうえい ミサイル発射 はっしゃ 台 だい 2台 だい 、ホバークラフト 130隻 せき 、掃海 そうかい 挺 てい 23隻 せき 、小型 こがた 艇 てい 8隻 せき 、測量 そくりょう 船 せん 4隻 せき を保有 ほゆう 。空軍 くうぐん は爆 ばく 撃 げき 機 き 推計 すいけい 80機 き 、戦闘 せんとう 機 き と対地 たいち 攻撃 こうげき 機 き 541機 き 、輸送 ゆそう 機 き 316機 き 、輸送 ゆそう ヘリコプター 588機 き 、攻撃 こうげき ヘリコプター 24機 き 、無人 むじん 航空機 こうくうき 少 すく なくとも1機 き を保有 ほゆう 。
最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ の金 きむ 正 ただし 恩 おん が、党 とう では朝鮮 ちょうせん 労働党 ろうどうとう 総 そう 書記 しょき と中央 ちゅうおう 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい 委員 いいん 長 ちょう 、国 くに では国務 こくむ 委員 いいん 長 ちょう 、軍 ぐん では共和 きょうわ 国 こく 元帥 げんすい の階級 かいきゅう を持 も った武力 ぶりょく 最高 さいこう 司令 しれい 官 かん を兼職 けんしょく しており、全面 ぜんめん 的 てき に朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん を司 つかさど っている。
以前 いぜん は国家 こっか 機関 きかん の国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい が「国家 こっか 主権 しゅけん の最高 さいこう 国防 こくぼう 指導 しどう 機関 きかん 」「先 さき 軍 ぐん 革命 かくめい 路線 ろせん を貫徹 かんてつ するための国 くに の主要 しゅよう 政策 せいさく を立 た てる」「国家 こっか の全般 ぜんぱん 的 てき 武力 ぶりょく と国防 こくぼう 建設 けんせつ 事業 じぎょう を指導 しどう する」と憲法 けんぽう に明 あかり 定 じょう されており、最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ が兼務 けんむ する国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい 第 だい 一 いち 委員 いいん 長 ちょう (旧 きゅう 国防 こくぼう 委員 いいん 長 ちょう [注釈 ちゅうしゃく 2] )が「国 くに の政治 せいじ ・軍事 ぐんじ ・経済 けいざい 力 りょく の全般 ぜんぱん を建設 けんせつ 、指揮 しき する」「国家 こっか の最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ 」として明 あきら 定 じょう されており、先 さき 軍 ぐん 政治 せいじ を掲 かか げる金 きむ 正日 じょんいる の執権 しっけん 時代 じだい には特 とく に国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい が重用 じゅうよう されていた。朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく 社会 しゃかい 主義 しゅぎ 憲法 けんぽう 第 だい 11条 じょう では「朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく は、すべての活動 かつどう を朝鮮 ちょうせん 労働党 ろうどうとう の指導 しどう のもとにおこなう」と規定 きてい されており、形式 けいしき 的 てき には朝鮮 ちょうせん 労働党 ろうどうとう 中央 ちゅうおう 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい が朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん に対 たい して統制 とうせい をするのだが、金 きむ 正日 じょんいる が最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ の地位 ちい にあった1997年 ねん 時点 じてん では党 とう 中央 ちゅうおう 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい は朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 内 ない の党 とう 組織 そしき を指導 しどう する権限 けんげん しかないとされていた[20] 。
そして国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい の傘下 さんか に人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ 、人民 じんみん 保安 ほあん 部 ぶ 、国家 こっか 安全 あんぜん 保衛 やすえ 部 ぶ があり、形式 けいしき 上 じょう はこの人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ が朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん を統轄 とうかつ した。ただし人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ の権限 けんげん は軍事 ぐんじ 司法 しほう や軍事 ぐんじ 外交 がいこう に限 かぎ られ、実際 じっさい は人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ の傘下 さんか 機関 きかん のほうが強大 きょうだい な権限 けんげん を有 ゆう し、中 なか でも軍部 ぐんぶ の思想 しそう 統制 とうせい や監 かん 視 し 、人事 じんじ 査定 さてい を担 にな う朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 総 そう 政治 せいじ 局 きょく が強大 きょうだい な権限 けんげん を有 ゆう し、総 そう 政治 せいじ 局長 きょくちょう には人民 じんみん 武力 ぶりょく 部長 ぶちょう より権力 けんりょく の核心 かくしん に近 ちか い人物 じんぶつ が就任 しゅうにん した。朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 総 そう 政治 せいじ 局 きょく と、有事 ゆうじ の際 さい などに実際 じっさい に軍 ぐん を動 うご かす軍令 ぐんれい 機関 きかん の朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 総 そう 参謀 さんぼう 部 ぶ 、特殊 とくしゅ 工作 こうさく や諜報 ちょうほう を担 にな う朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 偵察 ていさつ 総局 そうきょく が、人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ の三 さん 大 だい 機関 きかん とされている。
しかし2011年 ねん に金 きむ 正 ただし 恩 おん が最高 さいこう 指導 しどう 者 しゃ に就任 しゅうにん してからは、国家 こっか 機関 きかん の国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい より党 とう 機関 きかん の中央 ちゅうおう 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい が重用 じゅうよう されるようになって軍事 ぐんじ 的 てき な決定 けってい は中央 ちゅうおう 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい で行 おこな われることが多 おお くなった[21] 。そして2016年 ねん 6月 がつ 29日 にち に国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい は廃止 はいし され、代 か わって国務 こくむ 委員 いいん 会 かい が設立 せつりつ され、国務 こくむ 委員 いいん 会 かい は「国家 こっか 主権 しゅけん の最高 さいこう 政策 せいさく 指導 しどう 機関 きかん 」であり「国防 こくぼう 建設 けんせつ 事業 じぎょう をはじめとする国 くに の重要 じゅうよう 政策 せいさく を討議 とうぎ 決定 けってい 」すると定 さだ められた。国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい にあった「国防 こくぼう 部門 ぶもん の重要 じゅうよう な機関 きかん を設置 せっち または廃止 はいし する」「軍事 ぐんじ 称号 しょうごう を制定 せいてい し、将官 しょうかん 以上 いじょう の軍事 ぐんじ 称号 しょうごう を授与 じゅよ する」という規定 きてい はなくなり、軍事 ぐんじ 的 てき な色彩 しきさい を薄 うす めた国家 こっか における全般 ぜんぱん 的 てき な政策 せいさく 指導 しどう 機関 きかん としての位置 いち づけが明確 めいかく 化 か された[22] 。そして人民 じんみん 武力 ぶりょく 部 ぶ は人民 じんみん 保安 ほあん 部 ぶ と国家 こっか 安全 あんぜん 保衛 やすえ 部 ぶ と同 おな じく省 しょう に格下 かくさ げされ国務 こくむ 委員 いいん 会 かい の傘下 さんか に移 うつ った[23] 。
板門店 はんもんてん 警備 けいび 中 ちゅう の陸軍 りくぐん 軍人 ぐんじん (2005年 ねん 8月 がつ )
2020年版 ねんばん 韓国 かんこく 国防 こくぼう 白書 はくしょ 等 とう の情報 じょうほう によれば、朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の軍団 ぐんだん は、15個 こ で構成 こうせい されている。軍団 ぐんだん の内訳 うちわけ は、前方 ぜんぽう ・後方 こうほう 軍団 ぐんだん 9個 こ 、機械 きかい 化 か 軍団 ぐんだん 2個 こ 、国境 こっきょう 警備 けいび 司令 しれい 部 ぶ 、ミサイル指導 しどう 局 きょく 、軽 けい 歩兵 ほへい 教導 きょうどう 指導 しどう 局 きょく 、平壌 ぴょんやん 防御 ぼうぎょ 司令 しれい 部 ぶ 等 ひとし である。
軍団 ぐんだん 数 すう が減少 げんしょう した理由 りゆう としては、2006年 ねん 末 まつ に2個 こ 機械 きかい 化 か 軍団 ぐんだん 、戦車 せんしゃ 軍団 ぐんだん 、砲兵 ほうへい 軍団 ぐんだん が師団 しだん 級 きゅう 部隊 ぶたい に改編 かいへん されたことが挙 あ げられる。
軍団 ぐんだん の下 した の梯 はしご 隊 たい としては、2000年 ねん の時点 じてん で、現役 げんえき 歩兵 ほへい 師団 しだん /旅団 りょだん が33個 こ (この内 うち 師団 しだん が約 やく 26個 こ )、教導 きょうどう 師団 しだん が37個 こ 、機械 きかい 化 か 歩兵 ほへい 師団 しだん /旅団 りょだん が25個 こ 、戦車 せんしゃ 師団 しだん /旅団 りょだん が15個 こ が存在 そんざい した。下記 かき の軍団 ぐんだん の一覧 いちらん 表 ひょう は、2000年度 ねんど の情報 じょうほう に基 もと づいており、現在 げんざい 存在 そんざい しないものも含 ふく む。
兵員 へいいん 数 すう が非常 ひじょう に多 おお く数 すう の上 うえ では大 だい 規模 きぼ な陸軍 りくぐん である。ただし近代 きんだい 化 か が進 すす んでおらず50 - 60年代 ねんだい の技術 ぎじゅつ で製作 せいさく された兵器 へいき が主力 しゅりょく を占 し めている。装備 そうび 上 じょう の特徴 とくちょう として山岳 さんがく 戦 せん となった朝鮮 ちょうせん 戦争 せんそう の戦 せん 訓 くん から火砲 かほう の自 じ 走 はし 化 か に注力 ちゅうりょく し、多数 たすう の自 じ 走 はし 砲 ほう を保有 ほゆう する。ただし、対 たい 砲 ほう レーダーの保有 ほゆう が確認 かくにん されておらず通信 つうしん 設備 せつび も貧弱 ひんじゃく であることから現代 げんだい の砲兵 ほうへい 戦 せん でどれほど戦 たたか えるかは未知数 みちすう である。さらに、経済 けいざい 制裁 せいさい による石油 せきゆ の枯渇 こかつ や物資 ぶっし 不足 ふそく で、車両 しゃりょう を中心 ちゅうしん に急速 きゅうそく な無力 むりょく 化 か が進 すす んでいる。その代 か わり、イラク戦争 せんそう の頃 ころ からは自爆 じばく テロ やIED(即席 そくせき 爆発 ばくはつ 装置 そうち )の研究 けんきゅう をしているという。アメリカ国防総省 こくぼうそうしょう の専門 せんもん 家 か が下院 かいん 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい 小 しょう 委員 いいん 会 かい で証言 しょうげん したところによれば、北朝鮮 きたちょうせん はアルカーイダ 等 ひとし のイスラム原理 げんり 主義 しゅぎ 過激 かげき 派 は が使用 しよう するIEDについて興味 きょうみ を示 しめ しており、戦術 せんじゅつ を学 まな ぶためパキスタン のイスラム過激 かげき 派 は 支配 しはい 地域 ちいき に人民 じんみん 軍 ぐん から視察 しさつ 団 だん を派遣 はけん したとされている。
2020年 ねん 時点 じてん で保有 ほゆう する装備 そうび は、戦車 せんしゃ 4,300両 りょう 、装甲車 そうこうしゃ 2,600両 りょう 、牽引 けんいん 砲 ほう /自 じ 走 はし 砲 ほう 8,800門 もん 、多連装 たれんそう ロケット砲 ほう 5,500基 き 等 とう と推測 すいそく されている。[25]
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 海軍 かいぐん は沿岸 えんがん 海軍 かいぐん であり、特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい 浸透 しんとう 支援 しえん と沿岸 えんがん 防衛 ぼうえい に特 とく 化 か している。それぞれ羅 ら 津 つ 級 きゅう フリゲート を旗艦 きかん としてその他 た 中小 ちゅうしょう 型 がた 舟艇 しゅうてい によって構成 こうせい される東海 とうかい 艦隊 かんたい と、西海 にしうみ 艦隊 かんたい が編成 へんせい されている。東海 とうかい 艦隊 かんたい は、羅 ら 先 さき と元山 もとやま に主要 しゅよう 基地 きち を有 ゆう し、退潮 たいちょう 洞 ほら に本部 ほんぶ を置 お く。西海 さいかい 艦隊 かんたい は、琵琶 びわ 串 くし と沙 すな 串 くし 里 さと に主要 しゅよう 基地 きち を有 ゆう し、南浦 みなみうら に本部 ほんぶ を置 お く。両 りょう 艦隊 かんたい は、地理 ちり 的 てき 制限 せいげん により相互 そうご 支援 しえん が殆 ほとん ど不可能 ふかのう なため、艦艇 かんてい を交替 こうたい することはない。その他 た にも、数 すう 多 おお くの小規模 しょうきぼ な海軍 かいぐん 基地 きち と海岸 かいがん 砲兵 ほうへい 部隊 ぶたい 、地 ち 対 たい 艦 かん ミサイル部隊 ぶたい が、両 りょう 岸 きし に沿 そ って位置 いち する。海軍 かいぐん 航空 こうくう 隊 たい は保有 ほゆう していない。海兵 かいへい 隊 たい として、2個 こ 海上 かいじょう 狙撃 そげき 旅団 りょだん を保有 ほゆう している。作戦 さくせん は海軍 かいぐん 要員 よういん に加 くわ え、海軍 かいぐん 所属 しょぞく の特殊 とくしゅ 作戦 さくせん 部隊 ぶたい により実施 じっし され、数 すう 多 おお くの小型 こがた 艦艇 かんてい や特 とく に小型 こがた 潜水 せんすい 艇 てい ・半 はん 潜水 せんすい 艇 てい ・130隻 せき 近 ちか い軍用 ぐんよう ホバークラフト・90隻 せき 近 ちか いLCVPは、韓国 かんこく に特殊 とくしゅ 作戦 さくせん 部隊 ぶたい を隠密 おんみつ 裡 うら に浸透 しんとう させ、テロ・ゲリラによる後方 こうほう 攪乱 かくらん を意図 いと していると言 い われている。
海軍 かいぐん 総 そう 司令 しれい 部 ぶ - 平壌 ぴょんやん 特別 とくべつ 市内 しない 。
東海 とうかい 艦隊 かんたい - 咸鏡南道 みなみどう 楽園 らくえん 郡 ぐん 。10個 こ 戦隊 せんたい 。
西海 にしうみ 艦隊 かんたい - 南浦 みなみうら 直轄 ちょっかつ 市 し 。6個 こ 戦隊 せんたい 。
韓国 かんこく 国防 こくぼう 白書 はくしょ 2020年版 ねんばん によれば、保有 ほゆう 艦艇 かんてい 数 すう は、水上 すいじょう 戦闘 せんとう 艦艇 かんてい 430隻 せき 、潜水 せんすい 艦艇 かんてい 70隻 せき 、上陸 じょうりく 艦艇 かんてい 250隻 せき 、哨戒 しょうかい 艇 てい 40隻 せき 等 とう である。[25]
潜水 せんすい 艦 かん は著 いちじる しく旧式 きゅうしき だが隻数 せきすう は多 おお い(日本 にっぽん の海上 かいじょう 自衛隊 じえいたい は22隻 せき )。停止 ていし して浅海 せんかい に沈座すれば接近 せっきん する敵艦 てきかん 艇 てい に対 たい して一定 いってい の脅威 きょうい たりうるが、主力 しゅりょく のロメオ級 きゅう でも二 に 次 じ 大戦 たいせん クラスの「可 か 潜 せん 艦 かん 」で、連続 れんぞく 潜航 せんこう 可能 かのう な時間 じかん は半日 はんにち 程度 ていど しかないため、実際 じっさい にはそのような運用 うんよう は困難 こんなん である。
一方 いっぽう で、2021年 ねん 4月 がつ 、韓国 かんこく メディアは潜水艦 せんすいかん 発射 はっしゃ 弾道 だんどう ミサイル (SLBM)を搭載 とうさい 可能 かのう な新型 しんがた 潜水 せんすい 艦 かん の建造 けんぞう を終 お えているとの報道 ほうどう を行 おこな っている[26] 。
水上 みずかみ 艦艇 かんてい は上記 じょうき の羅 ら 津 つ 級 きゅう フリゲートを除 のぞ けば、魚雷 ぎょらい 艇 てい 、哨戒 しょうかい 艇 てい 、高速 こうそく 攻撃 こうげき 艇 てい 、小型 こがた 潜水 せんすい 艇 てい 及 およ び小型 こがた 上陸 じょうりく 用 よう 舟艇 しゅうてい を含 ふく む小型 こがた 艦艇 かんてい から成 な り、いずれも旧式 きゅうしき なものである。小型 こがた 艦艇 かんてい は遠方 えんぽう への長期 ちょうき 航海 こうかい には不向 ふむ きだが、自国 じこく 周辺 しゅうへん 海域 かいいき の警備 けいび や韓国 かんこく 沿岸 えんがん への出撃 しゅつげき は可能 かのう である(このほか漁船 ぎょせん などに偽装 ぎそう した工作 こうさく 船 せん は過去 かこ に、日本 にっぽん 沿岸 えんがん へも頻繁 ひんぱん に来航 らいこう していた)。各 かく 艦艇 かんてい には、固定 こてい 装備 そうび としての対空 たいくう ミサイルは装備 そうび されていないが、代 か わりに携帯 けいたい 式 しき 防空 ぼうくう ミサイルシステム (SA-7 等 ひとし )を携行 けいこう する対空 たいくう 要員 よういん を乗 の り組 く ませている[27] 。
ロメオ級 きゅう 潜水 せんすい 艦 かん ×約 やく 22隻 せき
沿岸 えんがん 潜水 せんすい 艦 かん (サンオ型 がた )
沿岸 えんがん 工作 こうさく 潜水 せんすい 艇 てい (P-4 )
ミゼット潜水 せんすい 艇 てい (ユーゴ型 がた )×約 やく 23隻 せき
誘導 ゆうどう ミサイル哨戒 しょうかい 艇 てい (SS-N-2Aスティックス 対 たい 艦 かん ミサイル又 るまた はその中国 ちゅうごく 版 ばん であるCSS-N-1スクラブブラッシュを装備 そうび )×約 やく 43隻 せき 。
オサ-1誘導 ゆうどう ミサイル哨戒 しょうかい 艇 てい ×約 やく 20隻 せき 。
ソジュ誘導 ゆうどう ミサイル哨戒 しょうかい 艇 てい (オサ-1の北朝鮮 きたちょうせん 製 せい )×約 やく 30 - 40隻 せき 。
オサとソジュは、全 すべ て4機 き のCSS-N-1ミサイル発射 はっしゃ 機 き を装備 そうび し、ミサイルは46kmの最大 さいだい 射程 しゃてい を有 ゆう し、レーダー又 また は赤外線 せきがいせん 誘導 ゆうどう 装置 そうち を搭載 とうさい しているが、旧式 きゅうしき のため電波 でんぱ 妨害 ぼうがい やチャフ・フレアに対 たい して脆弱 ぜいじゃく とみられる。
チャホ級 きゅう 火力 かりょく 支援 しえん 哨戒 しょうかい 艇 てい (このユニークな艦艇 かんてい は、上陸 じょうりく 部隊 ぶたい への射撃 しゃげき 支援 しえん 又 また は水上 すいじょう 艦艇 かんてい の攻撃 こうげき のために、その甲板 かんぱん 中央 ちゅうおう に多連装 たれんそう ロケット発射 はっしゃ 機 き を有 ゆう する)×62隻 せき 以上 いじょう 。
その他 た 、高速 こうそく 攻撃 こうげき ミサイル艇 てい ×約 やく 19隻 せき 。
魚雷 ぎょらい 艇 てい ×約 やく 250隻 せき 。
工作 こうさく 船 せん (いわゆる不審 ふしん 船 せん )
ホバークラフト (上陸 じょうりく 作戦 さくせん 用 よう で、兵士 へいし 50名 めい を乗 の せる。速力 そくりょく 50ノット)×約 やく 130隻 せき 。
LCVP(車両 しゃりょう を揚陸 ようりく できる80tクラスの小型 こがた 揚陸 ようりく 艇 てい )×約 やく 90隻 せき
その他 た 、海岸 かいがん 砲兵 ほうへい と地 ち 対 たい 艦 かん ミサイル基地 きち を維持 いじ している。海岸 かいがん 防衛 ぼうえい 砲兵 ほうへい は、122-mm、130-mm、及 およ び152-mmシステムを保有 ほゆう 。地上 ちじょう 設置 せっち 海岸 かいがん 防衛 ぼうえい ミサイルは、SSC-2Bサムレット、CSSC-2シルクワーム、及 およ びCSSC-3シーアザッカーを保有 ほゆう している。
韓国 かんこく 国家 こっか 情報 じょうほう 院 いん (旧 きゅう ・国家 こっか 安全 あんぜん 企画 きかく 部 ぶ )が、北朝鮮 きたちょうせん 研究 けんきゅう の成果 せいか をとりまとめて刊行 かんこう した書籍 しょせき である「北韓 ほっかん 常識 じょうしき 」によれば、北朝鮮 きたちょうせん 海軍 かいぐん の訓練 くんれん 内容 ないよう は、有事 ゆうじ の際 さい に持 も てる艦船 かんせん の全 すべ てのミサイルを同時 どうじ に発射 はっしゃ して、敵 てき の防空 ぼうくう システムを麻痺 まひ させて敵 てき を撃破 げきは する「飽和 ほうわ 攻撃 こうげき 」を行 おこな う訓練 くんれん や、潜水 せんすい 艇 てい や魚雷 ぎょらい 艇 てい に爆 ばく 弾 だん を搭載 とうさい して敵艦 てきかん 船 せん に体当 たいあ たりする自爆 じばく 攻撃 こうげき の訓練 くんれん 、機雷 きらい 戦 せん 訓練 くんれん 、潜水 せんすい 艦 かん や工作 こうさく 船 せん による特殊 とくしゅ 作戦 さくせん 部隊 ぶたい の敵国 てきこく 侵入 しんにゅう 訓練 くんれん を行 おこな っている。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 空軍 くうぐん は、戦闘 せんとう 機 き と爆 ばく 撃 げき 機 き を保有 ほゆう する4個 こ 飛行 ひこう 師団 しだん と、輸送 ゆそう 機 き とヘリコプター を保有 ほゆう する2個 こ 戦術 せんじゅつ 輸送 ゆそう 旅団 りょだん から成 な る。師団 しだん 隷下 れいか の編制 へんせい は、連隊 れんたい 編制 へんせい を取 と っている。また、特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい として、2個 こ 空軍 くうぐん 狙撃 そげき 旅団 りょだん を保有 ほゆう する。
「韓国 かんこく 国防 こくぼう 白書 はくしょ 2020年版 ねんばん 」によれば、保有 ほゆう 航空機 こうくうき 数 すう は、戦闘 せんとう 任務 にんむ 機 き 810機 き 、監視 かんし 統制 とうせい 機 き 30機 き 、ヘリ350機 き 、訓練 くんれん 機 き 80機 き である。[25] この内 うち 、実働 じつどう 戦力 せんりょく として勘定 かんじょう されるのは、米 べい 韓 かん 軍 ぐん に対抗 たいこう 可能 かのう なSu-25 (20機 き )、MiG-23 (48 - 50機 き )、MiG-29 (30機 き )、Mi-24 (20機 き )などの新型 しんがた 機 き のみであると考 かんが えられる。この他 ほか 、中国 ちゅうごく 製 せい のY-5 も保有 ほゆう しており、低速 ていそく の複葉 ふくよう 機 き でレーダーに映 うつ りにくいという特徴 とくちょう を利用 りよう して空挺 くうてい 降下 こうか や対 たい 艦 かん 攻撃 こうげき に用 もち いるとも考 かんが えられている。さらに有事 ゆうじ の際 さい にはフラッグ・キャリア の高麗 こうらい 航空 こうくう 機 き も編入 へんにゅう するとされる。
韓国 かんこく からの報道 ほうどう によると、多数 たすう 保有 ほゆう する旧式 きゅうしき 機 き を人間 にんげん が操縦 そうじゅう するのではない無人 むじん 機 き に改造 かいぞう して使用 しよう しているという情報 じょうほう もあり、この場合 ばあい 、多数 たすう の無人 むじん 機 き を飛行 ひこう させることにより侵攻 しんこう してくる敵 てき 軍 ぐん のミサイルを「吸収 きゅうしゅう 」させ、航空 こうくう 隊 たい 本隊 ほんたい を防御 ぼうぎょ するという戦術 せんじゅつ が考 かんが えられているといわれる。表面 ひょうめん 上 じょう 、人民 じんみん 軍 ぐん 空軍 くうぐん の構成 こうせい 装備 そうび は大半 たいはん が旧型 きゅうがた であり、そのため朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 空軍 くうぐん は旧式 きゅうしき で貧弱 ひんじゃく であると一般 いっぱん に評 ひょう されているが、そうした旧型 きゅうがた 機 き は攻撃 こうげき 用 よう 兵器 へいき というよりはデコイ(囮 おとり )の一種 いっしゅ として保有 ほゆう されているのであり、外国 がいこく 軍 ぐん が侵攻 しんこう した際 さい に実際 じっさい に主戦 しゅせん 力 りょく となるのはより新 あたら しい機材 きざい であると推測 すいそく される。
金 きむ 正 ただし 恩 おん が朝鮮 ちょうせん 中央 ちゅうおう テレビに登場 とうじょう するようになってからは、北朝鮮 きたちょうせん にとっての虎 とら の子 こ であるMiG-29 によるアクロバット飛行 ひこう の映像 えいぞう がしばしば放映 ほうえい されている。MiG-29の機体 きたい には、上面 うわつら を緑色 みどりいろ 、下面 かめん を青色 あおいろ にするツートンカラー塗装 とそう が施 ほどこ されていたが、2018年 ねん 頃 ごろ から塗装 とそう がMiG-21系列 けいれつ 機 き 含 ふく めそれより最新 さいしん の機材 きざい は灰色 はいいろ の対空 たいくう 戦闘 せんとう を意識 いしき したような塗装 とそう に変更 へんこう された[28] 。金 きむ 正 ただし 恩 おん がMiG-29を運用 うんよう する部隊 ぶたい を視察 しさつ し、駐 ちゅう 機 き 中 ちゅう のコクピットに試乗 しじょう した際 さい の朝鮮 ちょうせん 中央 ちゅうおう テレビの報道 ほうどう によれば、北朝鮮 きたちょうせん は1988年 ねん にMiG-29を導入 どうにゅう したとされる。
長 なが らくMiG-19 のライセンス生産 せいさん 機 き である殲撃六 ろく 型 がた の運用 うんよう を行 おこな ってきたが、2014年 ねん 、老朽 ろうきゅう 化 か のため相次 あいつ いで墜落 ついらく 事故 じこ が発生 はっせい したことから飛行 ひこう を差 さ し止 と めている[29] 。なお、2013年 ねん にキューバ から北朝鮮 きたちょうせん に向 む かう貨物 かもつ 船 せん がパナマ にて拿捕 だほ され、船内 せんない からMiG-19の機体 きたい が発見 はっけん された事件 じけん もあり、保有 ほゆう する機体 きたい の一部 いちぶ はライセンス生産 せいさん 機 き ではないものも含 ふく まれている可能 かのう 性 せい がある[30] 。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん 戦略 せんりゃく 軍 ぐん は、弾道 だんどう ミサイル戦力 せんりょく の運用 うんよう を担任 たんにん している独立 どくりつ 兵科 へいか であり、スカッド 系列 けいれつ (火星 かせい 5、6)やノドン (火星 かせい 7)、北極星 ほっきょくせい 2号 ごう 等 ひとし の配備 はいび を行 おこな っており、液体 えきたい 燃料 ねんりょう の弾道 だんどう ミサイルは北朝鮮 きたちょうせん では火星 かせい (ファソン)シリーズとして呼称 こしょう されており、ICBMの火星 かせい 14 や火星 かせい 15等 ひとし の発射 はっしゃ 実験 じっけん も行 おこな っている。諸 しょ 外国 がいこく では、以前 いぜん から「ミサイル指導 しどう 局 きょく 」との通称 つうしょう で呼 よ ばれていたが、2012年 ねん 4月 がつ 15日 にち の軍事 ぐんじ パレード において金 きむ 正 ただし 恩 おん 自身 じしん が戦略 せんりゃく ロケット軍 ぐん の存在 そんざい を認 みと める演説 えんぜつ をした。北朝鮮 きたちょうせん による2016年 ねん の公式 こうしき 発表 はっぴょう では、金 きむ 正日 じょんいる 政権 せいけん 下 か の1999年 ねん 7月 がつ 3日 にち に戦略 せんりゃく ロケット軍 ぐん を創設 そうせつ したことを記念 きねん して、7月 がつ 3日 にち を「戦略 せんりゃく 軍 ぐん 節 ぶし 」に制定 せいてい した[31] 。
1992年 ねん の軍事 ぐんじ パレードではスカッドミサイルが披露 ひろう され、2010年 ねん の軍事 ぐんじ パレードでは、ノドンとみられる弾道 だんどう ミサイルを公開 こうかい 。2012年 ねん の軍事 ぐんじ パレードでは、中国 ちゅうごく 製 せい の特大 とくだい 型 がた TELに搭載 とうさい された正体 しょうたい 不明 ふめい の弾道 だんどう ミサイルKN-08 が登場 とうじょう して物議 ぶつぎ をかもしている。アメリカ戦略 せんりゃく 軍 ぐん 、ロシア戦略 せんりゃく ロケット軍 ぐん 、中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん ロケット軍 ぐん に相当 そうとう する。弾道 だんどう ミサイルに搭載 とうさい される核兵器 かくへいき の運用 うんよう も行 おこな う軍 ぐん であるといわれているが、人選 じんせん や教育 きょういく 訓練 くんれん 等 とう の詳細 しょうさい は不明 ふめい である。2016年 ねん 6月 がつ に行 おこな われたムスダン の発射 はっしゃ 実験 じっけん の際 さい の戦略 せんりゃく 軍 ぐん 司令 しれい 官 かん は金 きむ 洛 らく 兼 けん (キム・ラクギョム)[32] 。以前 いぜん は国防 こくぼう 委員 いいん 会 かい の直轄 ちょっかつ 部隊 ぶたい であったが、2016年 ねん 6月 がつ 末 まつ 時点 じてん では国務 こくむ 委員 いいん 会 かい の直轄 ちょっかつ 部隊 ぶたい かどうかは不明 ふめい である。
2017年 ねん には、中距離 ちゅうきょり 弾道 だんどう ミサイル (IRBM)の火星 かせい 12 と、大陸 たいりく 間 あいだ 弾道 だんどう ミサイル (ICBM)の火星 かせい 14 と火星 かせい 15 の発射 はっしゃ 実験 じっけん に相次 あいつ いで成功 せいこう し、米国 べいこく 全土 ぜんど に到達 とうたつ することができる弾道 だんどう ミサイルの発射 はっしゃ 実験 じっけん に成功 せいこう した。
教導 きょうどう 隊 たい と労農 ろうのう 赤 あか 衛 まもる 軍 ぐん と赤 あか い青年 せいねん 近衛 このえ 隊 たい がある。
国境 こっきょう 警備 けいび と沿岸 えんがん 警備 けいび [ ソースを編集 へんしゅう ]
国境 こっきょう 警備 けいび は総 そう 参謀 さんぼう 部 ぶ 隷下 れいか の国境 こっきょう 警備 けいび 局 きょく によって行 おこな われている[33] 。2001年 ねん 時点 じてん で3万 まん 人 にん から4万 まん 人 にん 程度 ていど の規模 きぼ であった。
第 だい 31警備 けいび 旅団 りょだん - 平安北道 へいあんほくどう
第 だい 29警備 けいび 旅団 りょだん - 慈江道 どう
第 だい 25警備 けいび 旅団 りょだん - 両 りょう 江道 えんどう
第 だい 27警備 けいび 旅団 りょだん - 咸鏡北道 ほくどう
沿岸 えんがん 警備 けいび は総 そう 参謀 さんぼう 部 ぶ 隷下 れいか の海岸 かいがん 警備 けいび 局 きょく によって行 おこな われている[34] 。2001年 ねん 時点 じてん で海岸 かいがん 警備 けいび 局 きょく は約 やく 130艘 そう から150艘 そう の小型 こがた 艇 てい を用 もち いて沿岸 えんがん を警備 けいび している。
第 だい 11旅団 りょだん - 平安北道 へいあんほくどう
第 だい 13旅団 りょだん - 平安 へいあん 南道 みなみどう
第 だい 15旅団 りょだん - 黄海 こうかい 南道 みなみどう
第 だい 17旅団 りょだん - 江原 えばら 道 みち
第 だい 19旅団 りょだん - 咸鏡南道 みなみどう
第 だい 21旅団 りょだん - 咸鏡北道 ほくどう
板門店 はんもんてん の共同 きょうどう 警備 けいび 区域 くいき (JSA)に駐留 ちゅうりゅう する部隊 ぶたい 。北朝鮮 きたちょうせん 軍 ぐん 総 そう 政治 せいじ 局 きょく の傘下 さんか の部隊 ぶたい とされ、要員 よういん は約 やく 800人 にん とされる。朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の中 なか でもエリートに属 ぞく する。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の通常 つうじょう 戦 せん 装備 そうび は、全 ぜん 軍事 ぐんじ 予算 よさん の1/4しか投入 とうにゅう されていない。朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん の装備 そうび は自国 じこく 製 せい 、ソ連 それん 製 せい 、中国 ちゅうごく 製 せい が多 おお く、全 ぜん 軍 ぐん とも1950〜60年代 ねんだい に開発 かいはつ された旧式 きゅうしき な装備 そうび が大半 たいはん を占 し めている。MiG-29 等 ひとし 、比較的 ひかくてき 新 あたら しい兵器 へいき も一部 いちぶ 配備 はいび されているものの、これも1980年 ねん 年代 ねんだい 後半 こうはん である。装備 そうび の中 なか には独自 どくじ の改良 かいりょう 、改造 かいぞう を行 おこな ったものが見受 みう けられるため、詳細 しょうさい については不明 ふめい なものもある。半 はん 世紀 せいき も前 まえ に開発 かいはつ された旧式 きゅうしき な装備 そうび は部品 ぶひん 調達 ちょうたつ が困難 こんなん なものも多 おお く、共食 ともぐ い整備 せいび によって維持 いじ されていると考 かんが えざるを得 え ないが、高価 こうか な最新 さいしん 兵器 へいき の部品 ぶひん を必要 ひつよう 量 りょう 購入 こうにゅう することも経済 けいざい 的 てき に難 むずか しい。よって実際 じっさい の稼動 かどう 戦力 せんりょく はそれほど多 おお くないと言 い われる。特 とく に空軍 くうぐん は錬 ね 度 たび 維持 いじ もままならないほど部品 ぶひん や燃料 ねんりょう が枯渇 こかつ しているという。3隻 せき しかない海軍 かいぐん のフリゲート に至 いた っては殆 ほとん ど繋留 けいりゅう されたままである。
一般 いっぱん 兵士 へいし の使 つか う自動 じどう 小銃 しょうじゅう (AK-47 、AKM )は、老朽 ろうきゅう 化 か が進 すす んでいる。また、軍服 ぐんぷく や軍帽 ぐんぼう の品質 ひんしつ も悪 わる く、一部 いちぶ の部隊 ぶたい だけが西側 にしがわ 諸国 しょこく のPASGT に酷似 こくじ した軍装 ぐんそう を着用 ちゃくよう している。朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん において、迷彩 めいさい 服 ふく とボディアーマーは、ごく一部 いちぶ の選 えら ばれた精鋭 せいえい 部隊 ぶたい にのみ与 あた えられるエリートの証 あかし である。特 とく に、歩兵 ほへい にとって重要 じゅうよう な武器 ぶき である自動 じどう 小銃 しょうじゅう の新調 しんちょう は近 ちか い将来 しょうらい 行 おこな わざるを得 え ず、北朝鮮 きたちょうせん 国内 こくない では、ロシアのイジェフスク機械 きかい 製作 せいさく 工場 こうじょう からライセンス生産 せいさん の許可 きょか を受 う けていないAK-74 の密造 みつぞう が行 おこな われている。AK-74の密造 みつぞう にあわせて、対応 たいおう する高 こう 倍率 ばいりつ の照準 しょうじゅん 器 き とGP-25グレネードランチャーも密造 みつぞう している。サイドアームとしては、製造元 せいぞうもと の許可 きょか を受 う けずにCz75 、トカレフ 、マカロフ 、FN ブローニング・ハイパワー の密造 みつぞう が行 おこな われている。北朝鮮 きたちょうせん に銃器 じゅうき を輸出 ゆしゅつ する国 くに があるかどうかは不明 ふめい である。ただ、状況 じょうきょう 証拠 しょうこ からみて、朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん が2010年 ねん に初 はつ 公開 こうかい した新型 しんがた の地 ち 対空 たいくう ミサイルに関 かん して、中国 ちゅうごく からの技術 ぎじゅつ 流出 りゅうしゅつ が疑 うたが われる。軍事 ぐんじ 独裁 どくさい 国家 こっか だったミャンマー との間 あいだ では、野砲 やほう などの火器 かき の取引 とりひき が頻繁 ひんぱん に行 おこな われていた。
2020年 ねん 10月 がつ に行 おこな われた軍事 ぐんじ パレードでは新型 しんがた のブルバップ式 しき の小銃 しょうじゅう や98式 しき 小銃 しょうじゅう をベースに開発 かいはつ したと思 おも われる短 たん 機関 きかん 銃 じゅう が相次 あいつ いで登場 とうじょう し、既存 きそん の98式 しき 小銃 しょうじゅう にもマズルブレーキやフラッシュライト、スケルトンストック、ヘリエルマガジン、高 こう 倍率 ばいりつ スコープ、レーザー、レイルシステムと見 み られる各種 かくしゅ アタッチメントが取 と り付 つ けられており、兵士 へいし の戦闘 せんとう 服 ふく もデジタル迷彩 めいさい が取 と り入 い れられた最新 さいしん 式 しき の物 もの へと変更 へんこう されていた。また冬季 とうき 迷彩 めいさい や砂漠 さばく 用 よう と見 み られる迷彩 めいさい など新 あたら しい迷彩 めいさい パターンも複数 ふくすう 確認 かくにん された。防弾 ぼうだん ベストやニーパッド、モバイル情報 じょうほう 端末 たんまつ を装備 そうび し、フリッツ式 しき のヘルメット、携帯 けいたい 型 がた 通信 つうしん 装備 そうび も新 あたら しい物 もの へと更新 こうしん されており、急速 きゅうそく な近代 きんだい 化 か が行 おこな われていることがわかる。
また2021年 ねん 1月 がつ の閲兵 えっぺい 式 しき では、2018年 ねん の軍事 ぐんじ パレードで初 はつ 登場 とうじょう したK11複 ふく 合 あい 小銃 しょうじゅう に似 に た新型 しんがた 複 ふく 合 あい 小銃 しょうじゅう や新型 しんがた 携行 けいこう 型 がた 擲弾銃 じゅう も確認 かくにん された。
通信 つうしん 装備 そうび に関 かん して、2011年 ねん 12月17日 にち の金 きむ 正日 じょんいる の死去 しきょ の前後 ぜんご に無線 むせん 交信 こうしん 量 りょう の変化 へんか がさほどなかったと韓国 かんこく 国情 こくじょう 院 いん が報告 ほうこく しており、これと関連 かんれん して朝日新聞 あさひしんぶん は軍 ぐん 司令 しれい 部 ぶ など各所 かくしょ を結 むす ぶ光 ひかり ファイバー網 あみ が整備 せいび されているためであり、天 てん 安 やす 沈没 ちんぼつ 事件 じけん の際 さい にも人民 じんみん 軍 ぐん にとって有効 ゆうこう であったと報道 ほうどう している[35] 。近年 きんねん 、北朝鮮 きたちょうせん では、各国 かっこく に在 ざい する土台 どだい 人 じん により不正 ふせい 輸出 ゆしゅつ された約 やく 1800台 だい のパソコンを使用 しよう する「平壌 ぴょんやん 情報 じょうほう センター(PIC)」が設立 せつりつ されている。サイバー戦争 せんそう で仮想 かそう 敵国 てきこく のインフラを破壊 はかい することが狙 ねら いとみられている。
朝鮮人民軍 ちょうせんじんみんぐん は、戦略 せんりゃく 軍 ぐん に、KN-02 短距離 たんきょり 弾道 だんどう ミサイル (SRBM)、スカッド 短距離 たんきょり 弾道 だんどう ミサイルおよび、それを独自 どくじ に改造 かいぞう した準 じゅん 中距離 ちゅうきょり 弾 だん ミサイル(MRBM)のノドン 、固体 こたい 燃料 ねんりょう の準 じゅん 中距離 ちゅうきょり 弾道 だんどう ミサイルの北極星 ほっきょくせい 2号 ごう を配備 はいび しており、さらに米国 べいこく 本土 ほんど を射程 しゃてい にすることを狙 ねら った大陸 たいりく 間 あいだ 弾道 だんどう ミサイルの火星 かせい 14 と火星 かせい 15 の発射 はっしゃ 実験 じっけん を行 おこな っている。KN-02 短距離 たんきょり 弾道 だんどう ミサイルは韓国 かんこく の首都 しゅと ソウル 、スカッドは韓国 かんこく 全域 ぜんいき と日本 にっぽん の一部 いちぶ 、ノドンと北極星 ほっきょくせい 2号 ごう は日本 にっぽん の大半 たいはん 、開発 かいはつ を進 すす めている火星 かせい 15はアメリカ全土 ぜんど を射程 しゃてい に含 ふく める事 こと を狙 ねら っているため、極東 きょくとう アジア のみならず世界 せかい における軍事 ぐんじ 的 てき 緊張 きんちょう の一因 いちいん となっている。
配備 はいび 中 ちゅう の弾道 だんどう ミサイルのうちKN-02 短距離 たんきょり 弾道 だんどう ミサイルを除 のぞ き、全 すべ て液体 えきたい 燃料 ねんりょう ミサイルであるが、液体 えきたい 酸素 さんそ や液体 えきたい 水素 すいそ では無 な く常温 じょうおん 保存 ほぞん が可能 かのう なものなので即応 そくおう 性 せい も相応 そうおう にある。実際 じっさい ソ連 それん のSLBM/ICBMも常温 じょうおん 保存 ほぞん 液体 えきたい 燃料 ねんりょう であったし、燃料 ねんりょう 注入 ちゅうにゅう 状態 じょうたい で1ヶ月 かげつ 以上 いじょう 保存 ほぞん 可能 かのう であった。
2013年 ねん において北朝鮮 きたちょうせん の核兵器 かくへいき については核弾頭 かくだんとう として予想 よそう 最大 さいだい 保有 ほゆう 数 すう は20個 こ 前後 ぜんこう との予測 よそく がされている。最低 さいてい は核弾頭 かくだんとう は存在 そんざい せず大型 おおがた 原子 げんし 爆 ばく 弾 だん 5〜6個 こ との予測 よそく 。ただしこれは北朝鮮 きたちょうせん 保有 ほゆう のプルトニウム量 りょう から推測 すいそく したもので、高 こう 濃縮 のうしゅく ウランによるものは考慮 こうりょ されていない。
核 かく の闇 やみ 市場 いちば を通 つう じてパキスタンあるいは中国 ちゅうごく 製 せい の1960年代 ねんだい に設計 せっけい された弾道 だんどう ミサイルに搭載 とうさい 可能 かのう なウラン爆 ばく 縮 ちぢみ 型 がた 原子 げんし 爆 ばく 弾 だん の設計 せっけい 図 ず が北朝鮮 きたちょうせん に流入 りゅうにゅう している可能 かのう 性 せい がある[36] 。
2009年 ねん 3月 がつ 10日 とおか 、アメリカ国防情報局 こくぼうじょうほうきょく が上院 じょういん 軍事 ぐんじ 委員 いいん 会 かい に提出 ていしゅつ した書面 しょめん によると、弾道 だんどう ミサイルに搭載 とうさい 可能 かのう な核弾頭 かくだんとう の小型 こがた 化 か 技術 ぎじゅつ 獲得 かくとく に成功 せいこう した可能 かのう 性 せい があるとの見方 みかた を示 しめ した[37] 。
2009年 ねん 3月31日 にち 、核 かく 爆 ばく 弾 だん の小型 こがた 化 か に成功 せいこう し、ノドンに搭載 とうさい できるまでになり、弾頭 だんとう を現在 げんざい 北朝鮮 きたちょうせん 北部 ほくぶ の地下 ちか 施設 しせつ で保存 ほぞん しているとの情報 じょうほう を米 べい 韓 かん 情報 じょうほう 当局 とうきょく が得 え ていることが明 あき らかになった[38] 。
どの弾道 だんどう ミサイルであっても高性能 こうせいのう 爆薬 ばくやく や生物 せいぶつ 化学 かがく 兵器 へいき については運用 うんよう 可能 かのう だと考 かんが えられている。核 かく については少 すく なくともスカッド 、ノドン に関 かん しては運用 うんよう 可能 かのう だと考 かんが えられている。
MIRV搭載 とうさい 技術 ぎじゅつ についてはムスダン の原型 げんけい となっているR-27 (弾道 だんどう ミサイル) 潜水艦 せんすいかん 発射 はっしゃ 弾道 だんどう ミサイルを技術 ぎじゅつ 移転 いてん した際 さい に獲得 かくとく している可能 かのう 性 せい が高 たか い。しかしMIRVには核弾頭 かくだんとう の極端 きょくたん な小型 こがた 化 か が必要 ひつよう であり、そのためには強化 きょうか 原爆 げんばく あるいは水爆 すいばく 技術 ぎじゅつ が必要 ひつよう とされるが、これは2013年 ねん 現在 げんざい まだ途上 とじょう とみられ、結果 けっか 的 てき にMIRVは採用 さいよう できず、単 たん 弾頭 だんとう だと考 かんが えられている。ただし、生物 せいぶつ 化学 かがく 兵器 へいき に関 かん してはこの限 かぎ りではない。
北朝鮮 きたちょうせん は2006年 ねん 、2009年 ねん 、2013年 ねん に自国 じこく 領内 りょうない で核 かく 実験 じっけん を行 おこ なっている。また、1998年 ねん のパキスタンの核 かく 実験 じっけん は代理 だいり 核 かく 実験 じっけん の疑惑 ぎわく がある。これらの事実 じじつ により核保有 かくほゆう 国 こく となっている。ストックホルム国際 こくさい 平和 へいわ 研究所 けんきゅうじょ (SIPRI) は2017年 ねん 時点 じてん で北朝鮮 きたちょうせん が保有 ほゆう する核兵器 かくへいき を10~20個 こ と推定 すいてい している[39] 。
詳細 しょうさい は北朝鮮 きたちょうせん 核 かく 問題 もんだい 、外部 がいぶ リンク:原水禁 げんすいきん サイト を参照 さんしょう 。
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