韓国かんこくドラマ

MBCの撮影さつえい所しょ。

韓国かんこくドラマ（かんこくドラマ）は、大韓民国だいかんみんこく（韓国かんこく）で製作せいさくされたテレビドラマのこと。略称りゃくしょうは韓かんドラ。

韓国かんこくドラマにはジャンルに時代じだい劇げきも含ふくめられることがあるが、本稿ほんこうでは現代げんだい劇げきを中心ちゅうしんに述のべる。

概要がいよう

全体ぜんたい的てきにテーマの暗くらいものが多おおく、『出生しゅっしょうの秘密ひみつ』や『異母いぼ兄弟きょうだい』をテーマに据すえた、メロドラマの作風さくふうがほとんどを占しめており、主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつは極貧ごくひんあるいは、大だい富豪ふごうや社長しゃちょうという設定せっていが数多かずおおく用もちいられる。登場とうじょう人物じんぶつ達たちの派閥はばつ争あらそいが多おおいのも特徴とくちょうで、特とくに時代じだい劇げき作品さくひんでは李り氏し朝鮮ちょうせん期きに数すう多おおくの派閥はばつ争あらそいが繰くり広ひろげられていたことから多おおく行おこなわれている。

韓国かんこくで芸能げいのう活動かつどう経験けいけんを持もつ笛木ふえき優子ゆうこ曰いわく、視聴しちょう者しゃの意見いけんを非常ひじょうに大切たいせつにしているという。雑誌ざっしなどで今後こんごの展開てんかいを予想よそうする企画きかくがあれば、その中なかの意見いけんを重視じゅうしして今後こんごの展開てんかいを作つくるうえ、スタッフが電子でんし掲示板けいじばんの書かき込こみを常つねに気きにしているそうである。このため死しぬ展開てんかいが予定よていされていた登場とうじょう人物じんぶつが視聴しちょう者しゃの意見いけんにより死しななかったり、その逆ぎゃくもありえるという。それ故ゆえ台本だいほんは撮影さつえい直前ちょくぜんに演者えんじゃに渡わたされ、放送ほうそう当日とうじつ中ちゅうに収録しゅうろくを行おこなうなど制作せいさく環境かんきょうは非常ひじょうに過酷かこくであり、加くわえて放送ほうそう回数かいすうも多おおいため（後述こうじゅつ）、俳優はいゆうやスタッフが倒たおれることも珍めずらしくなく、酷ひどい時ときには過労かろう死しした事例じれいもある。

ドラマの放送ほうそうは1話わにつき60～70分ふんとなっており、これを週しゅう2回かい（2日にち連続れんぞくの同どう一いち時じ間あいだ）放送ほうそうすることが多おおい。2018年ねんから2020年ねんまでは、CMの放送ほうそうが無ないKBS 1TVを除のぞき、35分ふん分割ぶんかつの1話わ2部ぶ構成こうせいを採とっており、それの間あいだにも間接かんせつ広告こうこくを挿入そうにゅうする形式けいしきとなっていた。また、平日へいじつ19時じ台だいに1話わあたり40〜45分ふんで週しゅう5日にち放送ほうそうされる帯おびドラマ（イルイルドラマ）もある。1作品さくひんの話はなし数すうも長ながく、一般いっぱん的てきな長編ちょうへんドラマは、50話わ台だい程度ていどの制作せいさくとなっている。長編ちょうへんドラマで日本にっぽんの1クール分ぶんに相当そうとうするのは「ミニシリーズ」と呼よばれ、全ぜん16話わ（8週しゅう）で固定こていされているが、評価ひょうかが好調こうちょうな場合ばあいは、最大さいだい20話わ台だい前半ぜんはんまで延長えんちょうされることがある。イルイルドラマは120話わ程度ていど放送ほうそうされることが多おおい。

なお、日本にっぽんより放送ほうそうコードが厳きびしいことがあり、喫煙きつえんや刃物はものの犯罪はんざい目的もくてきの使用しようや銃器じゅうきが出でるシーン、出血しゅっけつ描写びょうしゃはモザイク処理しょりされるほか、外部がいぶ版権はんけんキャラクターのイラストおよび造型ぞうけい物ぶつ全般ぜんぱんや登場とうじょう人物じんぶつの衣装いしょうまでにもぼかしがかけられることが多おおい。その一方いっぽう、プロダクトプレイスメントが積極せっきょく的てきに行おこなわれており、登場とうじょう人物じんぶつの勤務きんむ先さきや小道具こどうぐに実在じつざいの協賛きょうさん企業きぎょうが用もちいられているが、企業きぎょう名めいの台詞せりふでの発言はつげんは行おこなっていない。

韓国かんこくのテレビ番組ばんぐみや有料ゆうりょう動画どうが配信はいしんサービスにおけるコンテンツの場合ばあい、視聴しちょう推奨すいしょう年齢ねんれい制度せいどが2002年ねんから導入どうにゅうされており、ドラマの場合ばあいは15歳さい以上いじょう推奨すいしょうが一般いっぱん的てきだが、表現ひょうげんの度合どあいや教養きょうよう的てき要素ようそによっては、12歳さい以上いじょうや19歳さい以上いじょうを推奨すいしょうした作品さくひんもそれなりに存在そんざいする。

2000年代ねんだいまでの作品さくひんは韓国かんこく放送ほうそう公社こうしゃ（KBS）、文化放送ぶんかほうそう （MBC）、SBSの地上波ちじょうは3大だいテレビ局てれびきょくが主おもに制作せいさくされているが、それに加くわえ、2010年代ねんだい以降いこうはケーブルテレビ向むけ放送ほうそうのCJ ENMやENAに加くわえ、同どう時期じきに行おこなわれた規制きせい緩和かんわにより、新あらたに開局かいきょくした新聞しんぶん社しゃ系けい総合そうごう編成へんせいチャンネル（JTBC、TV朝鮮ちょうせん、チャンネルA、MBN）が制作せいさくした作品さくひんもある。2020年代ねんだいに入はいると、NetflixやDisney+といった、海外かいがい企業きぎょうが運営うんえいしている定額ていがく制動せいどう画が配信はいしんサービス向むけに制作せいさく・供給きょうきゅうしているケースもあり、『愛あいの不時着ふじちゃく』、『梨なし泰たい院いんクラス』、『イカゲーム』、『ムービング』などのように世界せかい各国かっこくで社会しゃかい現象げんしょうを巻まき起おこした作品さくひんもある。児童じどう向むけドラマは、一般いっぱん向むけとは大幅おおはばに異ことなり、子供こども番組ばんぐみを積極せっきょく的てきに製作せいさく・編成へんせいする韓国かんこく教育きょういく放送ほうそう公社こうしゃ（EBS）や子供こども番組ばんぐみ・深夜しんやアニメ専門せんもん放送ほうそう局きょくのトゥーニバース（CJ ENM）が児童じどう向むけドラマのみを製作せいさくされている。

『恋人こいびとよ』、『恋愛れんあい時代じだい』、『おはよう神様かみさま』、『花はなより男子だんし』、『ドラゴン桜さくら』、『ハケンの品格ひんかく』、『家政かせい婦ふのミタ』、『Mother』など日本にっぽんの作品さくひんをリメイクした韓国かんこくドラマも多おおい。他方たほう、韓国かんこくドラマを日本にっぽんでリメイクした例れいもある（『美男びなんですね』、『ホテリアー』、『TWO WEEKS』など）。

韓国かんこくドラマの賞しょう

韓国かんこくには韓国かんこくドラマを対象たいしょうにした賞しょうが多数たすうあり、授賞じゅしょう式しきが開催かいさいされている。

• 百ひゃく想そう芸術げいじゅつ大賞たいしょう - 「韓国かんこくのゴールデングローブ賞しょう」とも呼よばれる賞しょう。映画えいが部門ぶもんの賞しょうも存在そんざいする。
• MBC演技えんぎ大賞たいしょう - MBCで放送ほうそうされた韓国かんこくドラマが対象たいしょうの賞しょう。
• KBS演技えんぎ大賞たいしょう - KBSで放送ほうそうされた韓国かんこくドラマが対象たいしょうの賞しょう。
• SBS演技えんぎ大賞たいしょう - SBSで放送ほうそうされた韓国かんこくドラマが対象たいしょうの賞しょう。

日本にっぽんにおける韓国かんこくドラマ

放送ほうそうされた経緯けいい

1996年ねん10月、福岡ふくおか県けんの民放みんぽうテレビ局てれびきょくであるTXN九州きゅうしゅう（現げん・TVQ九州きゅうしゅう放送ほうそう）が、開局かいきょく5周年しゅうねんを記念きねんし、韓国かんこく文化放送ぶんかほうそう（MBC）の現地げんちでは「ミニシリーズ」と呼よばれるドラマを3作品さくひんローカルで日本語にほんご字幕じまく付つきながら放送ほうそうしたことがあった。その当時とうじはまだ一部いちぶのファンだけが見みるという状態じょうたいで、視聴しちょう率りつもあまり良よくなかったが、それらの作品さくひんにはチェ・スジョン、ハン・ソッキュ、キム・ヘスといった、現代げんだい韓国かんこく芸能げいのう界かいを支ささえる中核ちゅうかくの俳優はいゆうが出演しゅつえんしていた。その中なかからハン・ソッキュが映画えいが『シュリ』の大だいヒットで、日本にっぽん全国ぜんこくに知しられるようになったことから、KNTVなどの衛星えいせい放送ほうそうの朝鮮ちょうせん語ごチャンネルで、多おおくの作品さくひんが放送ほうそうされるようになった。

2003年ねん4月がつ～9月がつ、NHKBS2での好評こうひょうを受うけ、2004年ねん4月がつ～、NHK総合そうごうが放送ほうそうした「冬ふゆのソナタ」のブームによって、放送ほうそう作品さくひん数すう・放送ほうそうを行おこなう局きょくが一気いっきに増ふえた。

2000年代ねんだい後半こうはんから2010年代ねんだい初はじめにかけて、前述ぜんじゅつの「冬ふゆのソナタ」人気にんきや放送ほうそう権けん料りょうの安やすさなどから地上波ちじょうは・BS放送ほうそう局きょくが韓国かんこくドラマをこぞって放送ほうそうした。しかし2011年ねんにはインターネット上うえでテレビ局てれびきょくの韓かん流りゅう偏重へんちょうに大おおきな批判ひはんも寄よせられるようになり（2011年ねんのフジテレビ騒動そうどうを参照さんしょう）、2011年ねん8月がつ29日にちには、自民党じみんとうの片山かたやまさつき議員ぎいんが、広瀬ひろせ道みち貞さだ民放連みんぽうれん会長かいちょうに対たいして、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後ご、地上波ちじょうはの昼間ひるまの時間じかんに韓かん流りゅうドラマが増ふえていることに関かんして考慮こうりょするよう同どう党とう総務そうむ部会ぶかいで要請ようせいした。

「日刊にっかんゲンダイ」によれば、2012年ねん夏なつには竹島たけしま問題もんだいが過熱かねつしたことが一因いちいんとなり視聴しちょう者しゃの韓かん流りゅう離ばなれが進すすんだとされたが、定額ていがく制動せいどう画が配信はいしんサービスの主流しゅりゅうで韓かん流りゅうブームを支ささえた過去かこ作さくの再さい視聴しちょうに加くわえ、2019年ねん頃ごろの『愛あいの不時着ふじちゃく』や『梨なし泰たい院いんクラス』の社会しゃかい現象げんしょうと重かさなって韓かん流りゅうブームも再度さいど盛もり返かえしてきた。

「韓かん流りゅう」も参照さんしょう

放送ほうそう枠わく

地上波ちじょうはキー局きょくでの動うごき

現状げんじょう

地上波ちじょうはキー局きょくでは、系列けいれつ局きょくなどで27時じ前後ぜんこうの深夜しんやに放送ほうそうされることがあったテレビ東京てれびとうきょうが、2012年ねん以降いこう、関東かんとうローカルではあるが『韓かん流りゅうプレミア』の枠わく名めいで平日へいじつ朝あさ8時じ台だいに放送ほうそうしている。テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ局きょくでも平日へいじつ午前ごぜんに韓国かんこくを含ふくめたアジア圏けんのドラマ放送ほうそう枠わくをローカルで設定せっていしている。

これまでの動うごき

テレビ朝日てれびあさひが金曜きんようナイトドラマの枠わくで2002年ねんに『イヴのすべて』（チェリム＝伊藤いとう美紀みき、キム・ソヨン＝藤原ふじわら美央子みおこ）を放送ほうそうしたのが始はじまりで、他たの海外かいがい作品さくひんで主流しゅりゅうとなる日本語にほんご吹ふき替かえを主音しゅおん声ごえとした2ヶ国かこく語ご放送ほうそうを韓国かんこくドラマで初はじめて導入どうにゅうされた。『冬ふゆのソナタ』（ペ・ヨンジュン＝萩原はぎはら聖人まさと、チェ・ジウ＝田中たなか美里みさと主演しゅえん）辺あたりの2ヶ国かこく語ご放送ほうそう韓国かんこくドラマから吹ふき替かえ声優せいゆう陣じんが本業ほんぎょうの声優せいゆうを中心ちゅうしんとしたものから無名むめい俳優はいゆう陣じんを中心ちゅうしんとしたものに変化へんかしていった。初期しょきの頃ころはローカル局きょくや独立どくりつUHF局きょく、衛星えいせい放送ほうそうを中心ちゅうしんに放送ほうそうされていたが、2004年ねんには地上波ちじょうは放送ほうそうのキー局きょくである日本にほんテレビが「ドラマチック韓かん流りゅう」、フジテレビが「土曜どようワイド・韓かん流りゅうアワー」という専せん門もんの放送ほうそう枠わくをそれぞれ設もうけた。しかし、低てい視聴しちょう率りつや長期間ちょうきかん放送ほうそうなどの足枷あしかせが大おおきく、約やく1年ねん後ごの2005年ねん9月がつをもって民放みんぽう地上波ちじょうはでの専門せんもん枠わくはどちらも終了しゅうりょうした。

一度いちど放送ほうそう枠わくを廃止はいししたフジテレビだったが、2010年ねん1月がつ11日にちより「韓かん流りゅうαあるふぁ」（月曜げつよう～金曜きんよう 14:07～15:25の時間じかん帯たいに新設しんせつ）の形かたちで復活ふっかつし、約やく2年ねん半はん放送ほうそうした。「韓かん流りゅうαあるふぁ」では第だい1回かい放送ほうそうに大だいヒット作品さくひん『私わたしの名前なまえはキム・サムスン』を据すえ、完全かんぜんノーカット版ばん、日本語にほんご字幕じまく付つき2ヶ国かこく語ご放送ほうそうという斬新ざんしんな放送ほうそう形態けいたいに加くわえ、フジテレビによる新しん撮つまみ映像えいぞう（出演しゅつえん者しゃへのインタビュー、作品さくひん解説かいせつなど）を盛もり込こむなど、他た局きょくの韓国かんこくドラマ放送ほうそう枠わくとの差別さべつ化かを図はかっていた。後のちに日本語にほんご字幕じまく付つき2ヶ国かこく語ご放送ほうそうは民放みんぽう他た局きょくにも波及はきゅうし、民放みんぽうで放送ほうそうされる2ヶ国かこく語ごアジアドラマは全すべてこの放送ほうそう形態けいたいとなった。同どう枠わくをプロデュースしたフジテレビ編成へんせい部ぶによれば、「あらためて韓国かんこくドラマの面白おもしろさを視聴しちょう者しゃに届とどけよう」という趣旨しゅしによる放送ほうそう枠わく復活ふっかつとしていた。

TBSは2010年ねん4月がつ21日にちから9月1日にちまで水曜すいよう21時じ台だいの「水曜すいよう劇場げきじょう」枠わくで『IRIS-アイリス-』を民放みんぽうで初はじめて韓国かんこくドラマをゴールデンタイムで放送ほうそうされることになり、吹ふき替かえ声優せいゆう陣じんも日本にっぽんの一流いちりゅう俳優はいゆう（イ・ビョンホン＝藤原ふじわら竜也たつや主演しゅえん）を中心ちゅうしんとしたものとなった。同どう作さくは水曜すいよう劇場げきじょうの第だい2期き最終さいしゅう作さくでもあり、民放みんぽうの韓国かんこくドラマかつ韓国かんこくの現代げんだい劇げきで最後さいごの吹ふき替かえ音声おんせいとは異ことなる字幕じまくスーパーが無ない作品さくひんでもあった。さらにTBS（関東かんとうローカル）は月曜げつよう～金曜きんよう10:05～11:00の「韓かん流りゅう☆セレクト」枠わくでも韓国かんこくドラマを放送ほうそうし、『IRIS-アイリス2-』の日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんもこの枠わくで放送ほうそうされていたが、2014年ねん3月がつで終了しゅうりょうすることになった。

2011年ねん、日本にほんテレビの小杉こすぎ善信よしのぶ取締役とりしまりやく（当時とうじ・現げん社長しゃちょう）は、韓国かんこくドラマについて自社じしゃのドラマの方ほうが優すぐれているという理由りゆうで、地上波ちじょうはでの放送ほうそうはしないと語かたった。

地上波ちじょうは独立どくりつ局きょくでの動うごき

独立どくりつ局きょくでは、番組ばんぐみが安やすく仕入しいれられる故ゆえ、コストパフォーマンスに優すぐれる理由りゆうでテレビ枠わくの穴埋あなうめ用ようコンテンツとして依然いぜん用もちいられ、数すう多おおくの韓国かんこくドラマを放送ほうそうしている。
一時期いちじき、地上波ちじょうはでは最もっとも多おおく韓国かんこくドラマを放送ほうそうしていた期間きかんもあったTOKYO MXでは平日へいじつの11時じ台だい、13時じ台だい、14時じ台だいに放送ほうそうし、13時じ台だい、14時じ台だいに放送ほうそうの30分ふんドラマは日本にっぽんで事実じじつ上じょう新作しんさく放送ほうそうが無なくなった昼ひるドラのような枠わくの穴埋あなうめがされている。関東かんとうでは他たに千葉ちばテレビ放送ほうそうが平日へいじつ帯おびドラマ枠わくとして30分ふんドラマが朝あさと夜よるに2枠わく、1時じ間あいだドラマが日ひ・火ひ・水みずと3枠わくあり、本数ほんすうが一時期いちじきより無なくなってしまった状態じょうたいのテレビ埼玉てれびさいたまやtvkでも、放送ほうそうを継続けいぞくしている。
東海とうかいのぎふチャン、関西かんさいのサンテレビや京都きょうと放送ほうそう(KBS京都きょうと)では、週しゅう2枠わく以上いじょうの放送ほうそう枠わくがある。

衛星えいせい放送ほうそうでの動うごき

BS放送ほうそう各局かくきょくで多数たすうの作品さくひんを放送ほうそうしている。特とくにBS日にっテレやBS朝日あさひでは週しゅう1回かい放送ほうそうされる作品さくひんに加くわえ、月つき～金きんの帯おびで放送ほうそうされる作品さくひんが2～3作品さくひんはある。BSテレ東ひがしでも月つき～木曜日もくようびは4作品さくひん・金曜日きんようびは1作品さくひん放送ほうそうされている。
CS放送ほうそうにおいては、衛星えいせい劇場げきじょうを初はじめとしてテレビドラマを扱あつかうほとんどのチャンネルが国内こくないに加くわえ、韓国かんこくドラマを放映ほうえいしている。また、日本にっぽん国内こくない居住きょじゅうの韓国かんこく人じん向むけ放送ほうそうの意味合いみあいが強つよかったKNTVも韓かん流りゅうブーム以降いこう、日本語にほんご字幕じまく付つき韓国かんこくドラマの放送ほうそうを増加ぞうかさせ、2006年ねんにはSo-netチャンネルがアジアドラマチックTVと名称めいしょうを改あらためてアジア圏けんドラマを増ふやしたり、韓国かんこくKBSテレビの国際こくさい向むけ放送ほうそうKBSワールドが日本にっぽんに進出しんしゅつしている。

その他た

インターネットテレビのABEMA（旧きゅうAbemaTV）で2016年ねん12月に「韓かん流りゅう・華はな流りゅう」チャンネル、2017年ねん6月がつに「K WORLD」チャンネル が開設かいせつされ、インターネット環境かんきょう下かで韓国かんこくドラマを無料むりょう視聴しちょうできる。前述ぜんじゅつの通とおり、制作せいさく会社かいしゃがアメリカや日本にっぽんなどの定額ていがく制動せいどう画が配信はいしんサービスと契約けいやくした上うえで韓国かんこくドラマを供給きょうきゅうしている事例じれいもある。

放送ほうそう形態けいたい

韓国かんこくドラマが日本にっぽんで初はじめて放送ほうそうされる際さい、仮かりタイトルでの放送ほうそうであるため、タイトルの後のちに「（原題げんだい）」が必かならず付つき、正式せいしきな邦題ほうだいは、DVD化かやインターネットでの定額ていがく制動せいどう画が配信はいしんサービス（主おもにオリジナル作品さくひん）での配信はいしん開始かいし決定けっていによって決きめられている。NHKの『アジア時代じだいドラマアワー』（2020年ねん9月がつ20日にち以前いぜんは『韓国かんこくドラマアワー』）での放送ほうそうも、同様どうようの措置そちがなされている。

NHK・WOWOW以外いがいの民放みんぽう局きょくで不自然ふしぜんなところでCMが入はいるということが多おおいが、これは2010年代ねんだい初頭しょとうまで韓国かんこくでは法律ほうりつで番組ばんぐみ中ちゅうのCMを禁止きんししていたためである（CMは番組ばんぐみ開始かいし時じ及および終了しゅうりょう時じにまとめて放送ほうそう）。また、毎回まいかい一定いっていでない放送ほうそう時間じかん尺じゃくを、日本にっぽんでの放送ほうそう時じは既定きていの放送ほうそう枠わくに拠よる“一定いっていの時間じかん尺じゃく”に合あわせざるを得えないため、一部いちぶシーンをカットすることも行おこなわれている。これにより視聴しちょう者しゃからは「ノーカットで観みたい」という意見いけんが放送ほうそう局きょくに殺到さっとうすることもあり、これまでにNHKは「冬ふゆのソナタ」、「宮廷きゅうてい女官にょかんチャングムの誓ちかい」（大長おおちょう今いま）を「完全かんぜん版ばん」としてノーカット字幕じまくでの放送ほうそうを実現じつげんさせた（前述ぜんじゅつのフジテレビ「韓かん流りゅうαあるふぁ」も同様どうよう）。前述ぜんじゅつのTVQも日本語にほんご版ばんを制作せいさくするに当あたり、それらの点てんに苦労くろうしたことを当時とうじ他たのマスコミの取材しゅざいで明あかしている。

日本語にほんご吹ふき替かえに関かんしては、ほとんどの作品さくひんで制作せいさくされている英語えいご圏けん（アメリカ・イギリス・オーストラリアなど）のドラマと異ことなり、一部いちぶの知名度ちめいどの高たかい作品さくひんやNHKおよびテレビ東京とうきょう系列けいれつで放送ほうそうされる作品さくひんに関かんしては基本きほん的てきに制作せいさくされているが、中堅ちゅうけん以下いかの作品さくひんは制作せいさくされていないことも多おおく、DVD版ばんすら吹ふき替かえ音声おんせいが収録しゅうろくされていないことがその証拠しょうこである。かつてはフジテレビ系けいの地上波ちじょうはで放送ほうそうされた作品さくひんも、日本語にほんご吹ふき替かえが制作せいさくされていた。

日本語にほんご吹ふき替かえが主音しゅおん声ごえの音声おんせい多重たじゅう放送ほうそう（二にヵ国かこく語ご放送ほうそう）も、吹ふき替かえ無なしの日本語にほんご字幕じまく付つき放送ほうそうが一般いっぱん的てきになったということもあり、前述ぜんじゅつの「韓かん流りゅうαあるふぁ」が二にヵ国かこく語ご放送ほうそうで初はじめて吹ふき替かえ音声おんせいとは異ことなる翻訳ほんやくの字幕じまく付つきで放送ほうそうされ、その手法しゅほうがテレビ東京てれびとうきょうなどの民放みんぽう他た局きょくにも波及はきゅうしたため、全すべての民放みんぽうの二にヵ国かこく語ご放送ほうそうの韓国かんこくドラマは、原則げんそくとして字幕じまく付つきとなっている。「天国てんごくの階段かいだん」や「美男びなんですね」といったフジテレビで放送ほうそうされていた過去かこの韓国かんこくドラマが韓かん流りゅうαあるふぁで再さい放送ほうそうされる時ときも、字幕じまく付つきでの放送ほうそうである。NHKの場合ばあい、吹ふき替かえ音声おんせいとは異ことなる字幕じまくが無ない状態じょうたいで放送ほうそうすることを韓国かんこくドラマの日本にっぽんでのテレビ放送ほうそうで唯一ゆいいつ続つづけているため、文字もじ多重たじゅう放送ほうそう（字幕じまく放送ほうそう）とすることで対抗たいこうしており、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃに配慮はいりょして、吹ふき替かえ音声おんせいから直接ちょくせつ起おこしたものである。

ポケモンショックの対策たいさくからディスコやコンサート会場かいじょうのシーンなどで光ひかりの点滅てんめつが激はげしいシーンがある場合ばあいには番組ばんぐみの冒頭ぼうとうかその場面ばめんにおいて「光ひかりの点滅てんめつが激はげしいので視聴しちょうには注意ちゅういをして部屋へやを明あかるくして離はなれてみてください。」などの警告けいこくテロップを表示ひょうじする番組ばんぐみもある。

作品さくひん一覧いちらん

詳細しょうさいは「韓国かんこくのテレビドラマ一覧いちらん」を参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく

• 朝鮮ちょうせんの文化ぶんか
• 海外かいがいドラマ
• 台湾たいわんドラマ
• タイドラマ
• 大韓民国だいかんみんこく
• 韓かん流りゅう
• 韓国かんこくの反日はんにち作品さくひん
• 韓国かんこくの時代じだい劇げき
• 韓国かんこく放送ほうそう公社こうしゃ(KBS)
• 韓国かんこく教育きょういく放送ほうそう公社こうしゃ(EBS)
• 韓国かんこく文化放送ぶんかほうそう(MBC)
• SBS (韓国かんこく)
• tvN
• JTBC
• TV朝鮮ちょうせん
• オリオン シネマ ネットワーク (OCN)

外部がいぶリンク

• 韓かんチョア-あらすじ・キャスト・放送ほうそう予定よていなど-
• 韓国かんこくドラマ・芸能げいのう辞書じしょ