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韓国かんこくのバス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソウル市内しない一般いっぱん路線ろせんバスのれい

韓国かんこくのバス(かんこくのバス)は、大韓民国だいかんみんこくバス事情じじょうについてべる。

歴史れきし

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現況げんきょう

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路線ろせんバスの運行うんこう形態けいたい

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韓国かんこく路線ろせんバス大別たいべつして、高速こうそくバス、市外しがいバス、市内しないバスの3種類しゅるいけられており、それぞれ認可にんかする官署かんしょことなっている(高速こうそくバスはくに市外しがいバスはみち市内しないバスは広域こういき特別とくべつふくむ)、ぐんないバス・のう漁村ぎょそんバスはぐんである)。車両しゃりょうについては高速こうそくバス・市外しがいバスは基本きほんてきにリクライニングの座席ざせきならぶタイプであり、市内しないバスは通勤つうきんがた座席ざせきがた両方りょうほうがある。冷暖房れいだんぼう基本きほんてきそなわっているが、地方ちほう市内しないバスでは一部いちぶ冷房れいぼうしゃもまだ存在そんざいする。

国土こくどせま土地とちがら同士どうしむす高速こうそくバス、市外しがいバスはほぼすべてのかう便びんがあるため、あみじょうむすばれているが、ぐんむす市外しがいバスはソウル特別とくべつと、かつてはそのみちぞくしていた広域こういきと、みち中心ちゅうしん都市としむす便びんしかない。

なお、ソウル特別とくべつとその外郭がいかく地域ちいきでは、2004ねん7がつだい規模きぼ運行うんこうシステムの変更へんこうおこなわれた。その、2006ねん12月には光州こうしゅう広域こういきでもたようなあたらしいシステムが導入どうにゅうされている(後述こうじゅつ)。

2011ねん下半期しもはんきから路線ろせんバスを運転うんてんするさいにはだい一種いっしゅ大型おおがた免許めんきょだけではなく、バス運転うんてん資格しかく必要ひつようになる。[1]

高速こうそくバス

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高速こうそくバスのれいにしき高速こうそく 現代げんだいエアロスペースLS)

高速こうそくバス (고속버스)は運行うんこう区間くかんの60%が高速こうそく道路どうろであるバスとされる。ソウルと京畿けいきどう以遠いえん地方ちほう都市としとをむす路線ろせんなか長距離ちょうきょり都市としあいだむす路線ろせんなどで運行うんこうされる。なお、広義こうぎの「市外しがいバス」は、のちべる(狭義きょうぎの)市外しがいバスのみならず、この高速こうそくバスをもふくむ。

韓国かんこく高速こうそくバスは基本きほんてき法律ほうりつにより、途中とちゅう停車ていしゃ許容きょようされていないが、例外れいがいとして起点きてんまた終点しゅうてんおな行政ぎょうせい区域くいき指定していSAとうかぎって停車ていしゃ許容きょようされている。

かつては、行先いきさき表示ひょうじ装備そうびしている車両しゃりょうはほとんど見受みうけられず、フロントガラスの内側うちがわさき表示ひょうじばんかかげている場合ばあいおおかった。近年きんねんでは、LEDしき行先ゆくさき表示ひょうじ設置せっちしている車両しゃりょうえている。高速こうそくバスの場合ばあい、アルファベット、漢字かんじでもさき併記へいきしていることがおおい。

乗車じょうしゃまえ乗車じょうしゃけん購入こうにゅうする必要ひつようがある。座席ざせき乗車じょうしゃけん入手にゅうしゅすべ指定していされる[2]長距離ちょうきょり路線ろせんでは途中とちゅう休憩きゅうけいしょで10~15ふんほど休憩きゅうけいすることが出来できる。車内しゃないには基本きほんてき化粧けしょうしつい。座席ざせき運行うんこう時間じかんによって以下いかのような区分くぶんがある。

一般いっぱん高速こうそくバス (일반고속버스/イルパンコソクポス)
よこ4れつ(2れつ+2れつ)の通常つうじょうタイプの座席ざせきいちだい座席ざせきすうは45せき前後ぜんこう
優等ゆうとう高速こうそくバス (우등고속버스/ウドゥンコソクポス)
座席ざせきは2れつ+1れつよこ3れつ。シートのはばがゆったりとしており、前後ぜんご座席ざせき間隔かんかく一般いっぱん高速こうそくバスよりややひろい。いちだい座席ざせきすうは28せき前後ぜんこう
料金りょうきん一般いっぱん高速こうそくバスの1.5ばいである。
深夜しんや優等ゆうとう高速こうそくバス (심야우등고속버스/シミャウドゥンコソクポス)
優等ゆうとう高速こうそくバスの車両しゃりょうで、通常つうじょう午後ごご10午前ごぜん2あいだ出発しゅっぱつし、深夜しんや走行そうこうするもの。おおむね3時間じかん以上いじょうかかる長距離ちょうきょり路線ろせんおも運行うんこうされる。料金りょうきん優等ゆうとう高速こうそくバスよりさらに1.1ばいたかくなる。
なお、日本にっぽん夜行やこうバスのように早朝そうちょうくような時間じかん調整ちょうせい基本きほんてきおこなわず、到着とうちゃく時間じかん深夜しんや2だいや3だいであっても下車げしゃさせられる。
プレミアム高速こうそくバス (프리미엄고속버스/プリミオムコソクポス)
優等ゆうとう高速こうそくバスよりさらに座席ざせきすうらし、かく座席ざせきにパーティションや個人こじんようテレビなどを装備そうび座席ざせきは2れつ+1れつよこ3れついちだい座席ざせきすうは21せき前後ぜんこう
料金りょうきん優等ゆうとう高速こうそくバスの1.3ばいである。

市外しがいバス

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中距離ちゅうきょり都市としあいだ地方ちほうぐん中心ちゅうしん観光かんこうなどのあいだむすぶバスを市外しがいバス (시외버스/シウェボス)とぶ。高速こうそくバスとことなり、座席ざせき指定してい場合ばあいもある。

なかには運行うんこう区間くかんの60%以上いじょう高速こうそく道路どうろであるとおもわれる路線ろせんもあるが、通常つうじょう高速こうそくバスとは区別くべつされる[3]高速こうそくバス同様どうようにフロントガラス内側うちがわさき掲出けいしゅつする場合ばあいおおいが表示ひょうじハングルのみの場合ばあいおおい。乗車じょうしゃけん基本きほんてきには事前じぜん購入こうにゅうだが車内しゃない精算せいさんできる場合ばあいもある。途中とちゅう停車ていしゃパターンにより以下いかの2種類しゅるいけられる。

直行ちょっこうバス (직행버스/チケンポス)
出発しゅっぱつ目的もくてき以外いがいに、いくつかの市外しがいバス停留所ていりゅうじょ停車ていしゃするバス。停留所ていりゅうじょバスターミナルほか都市としないにおいてバスターミナル以外いがい利用りようしゃ便びんのいい場所ばしょや、めん中心ちゅうしん交通こうつう要衝ようしょうなどにもうけられる。かく停留所ていりゅうじょ券売けんばいしょや、停留所ていりゅうじょ付近ふきん販売はんばい委託いたくけた商店しょうてんなどで乗車じょうしゃけん購入こうにゅうする。
直通ちょくつうバス (직통버스/チットンポス)
ノンストップともやくされるが、バスターミナルや、大都市だいとしないにおける利用りようしゃおお停留所ていりゅうじょのみに停車ていしゃする。直行ちょっこうバスのように運行うんこうコースの途中とちゅう途中とちゅう停留所ていりゅうじょまらない。そのため、通常つうじょうのコースが混雑こんざつしているときには迂回うかいをとる場合ばあいもある。また、どういち区間くかんはし直行ちょっこうバスとはべつのルートが設定せっていされている路線ろせんもある。

市内しないバス

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大邱たいきゅう広域こういき市内しない一般いっぱん路線ろせんバス

いわゆる鈍行どんこうで、沿道えんどうさだめられた停留所ていりゅうじょひとひと停車ていしゃしていく。韓国かんこくでは、ぐん(蔚州ぐんちょうぐんいたるぐすくぐんのぞく)で一律いちりつ認可にんかする制度せいどとなっており、運行うんこう会社かいしゃおな市内しない複数ふくすうあるものの、おなのバスであれば同一どういつ料金りょうきん体系たいけいやサービスがけられる。ただしべつれている場合ばあいおおい(たとえば、ソウル特別とくべつ市内しないバスは富川とみかわれており、ぎゃく富川とみかわ市内しないバスはソウル特別とくべつれている。さき関係かんけいなくどこののバスかによってサービス・料金りょうきんことなる)。

一般いっぱんてきには市内しないバス (시내버스/シネボス)だが、地方ちほうぐんにおいてはぐんないバス(군내버스/クンネボス)とばれる。また、過疎かそ地域ちいきぐんでは、のう漁村ぎょそんバス (농어촌버스/ノンオチョンボス)であり、ぐんないバスとは区別くべつされている。とくぐんさかいをまたいではし路線ろせんにおいては前述ぜんじゅつ直通ちょくつう直行ちょっこうバスとの対比たいひで「緩行かんこうバス (완행버스)/ワネンポス」ともばれる。
行先ゆくさき表示ひょうじ装備そうびしていない車両しゃりょうおおく、本数ほんすうおお都市としでは運行うんこう経路けいろ系統けいとう番号ばんごう表記ひょうきしたステッカーを車体しゃたいけ(フロントガラス上部じょうぶ行先ゆくさき表示ひょうじたデザインのステッカーをれいおおい)、限定げんてい運用うんようしている車両しゃりょうおおいが、側面そくめん前面ぜんめん表示ひょうじばん交換こうかん可能かのうになっているものもある。また本数ほんすうすくない市内しないぐんないバスでは、目的もくてき経由けいゆひとつずつしるされたさつを、路線ろせんおうじてフロントガラスならべて掲出けいしゅつしている姿すがたられる。表示ひょうじはほとんどがハングルで英語えいご併記へいきしているれいすくない。なお釜山ぷさんでは、車外しゃがいLED方向ほうこうまくしゃ場合ばあい日本語にほんご交互こうご併記へいきされる。

料金りょうきん基本きほんてき車内しゃないでの支払しはらい・精算せいさんとなる[4]南原なんばらみつ以外いがい市部しぶ市域しいきない一部いちぶ郡部ぐんぶぐん域内いきないでは一律いちりつ料金りょうきん[5]で、京畿けいきどう南原なんばら一部いちぶ郡部ぐんぶでは距離きょりによる漸増ぜんぞうせい[6]になっていることがおおい。また、リクライニングシートがならぶタイプは座席ざせきバスとばれ、一般いっぱん座席ざせき+つりかわのタイプより料金りょうきんたかいのが一般いっぱんてきである。

なお、市内しないバスのなかには一部いちぶ高速こうそく道路どうろ走行そうこうするものや、ぐんさかいをまたいで運行うんこうされるものもあるが、一般いっぱん道路どうろじょうにおいてかく停留所ていりゅうじょ停車ていしゃしていくものは市内しないぐんない)バスとばれる。

空港くうこうバス

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大韓航空だいかんこうくう仁川にがわ国際こくさい空港くうこう~ソウル市内しない運行うんこうしているKALリムジンバス

空港くうこうとその周辺しゅうへん地域ちいきとをむすぶバス。空港くうこうリムジンバスともばれる。距離きょり対象たいしょうとする利用りようしゃそうとうによって運行うんこう形態けいたいことなる。全般ぜんぱんに、車体しゃたい前面ぜんめん側面そくめん発着はっちゃくとう情報じょうほうけて限定げんてい運用うんようされている場合ばあいおおい。

比較的ひかくてき長距離ちょうきょり空港くうこうバス
座席ざせき指定していせい事前じぜん乗車じょうしゃけん購入こうにゅうしなければならず、実質じっしつてき高速こうそくバスとおなじである。仁川にがわ国際こくさい空港くうこう場合ばあいは、空港くうこうから3あいだ~5あいだかかる地域ちいきとのあいだにもこのタイプの空港くうこうバスが運行うんこうされている。
車両しゃりょう一般いっぱん高速こうそくバスタイプか優等ゆうとう高速こうそくバスタイプの車両しゃりょう運行うんこうされる(路線ろせんによりことなる)。運行うんこう主体しゅたい高速こうそくバスを運行うんこうする会社かいしゃであることがおおい。
なか近距離きんきょり空港くうこうバス
大都市だいとし近郊きんこうだい空港くうこう以外いがいにも、地方ちほう空港くうこう周辺しゅうへんでも運行うんこうされている。座席ざせき指定していはない。運行うんこう形態けいたいとしては市外しがいバスと市内しないバスの中間ちゅうかん位置いちするともえる。
都市としでは路上ろじょう複数ふくすう停留所ていりゅうじょまり、料金りょうきん事前じぜん支払しはらうことも乗車じょうしゃさい精算せいさんすることもできる。車両しゃりょう座席ざせきバス・一般いっぱん高速こうそくバスタイプが一般いっぱんてきだが仁川にがわ国際こくさい空港くうこう金浦このうら空港くうこうからの路線ろせんでは優等ゆうとう高速こうそくバスタイプの車両しゃりょう数多かずおお使用しようされている(料金りょうきん一般いっぱんタイプよりもたかい)。車内しゃない前部ぜんぶ荷物にもつくための場所ばしょもうけてあるものもある。

ソウル特別とくべつとその外郭がいかく地域ちいきのバス運行うんこうシステム

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ソウル市内しない中央ちゅうおうバスレーン区間くかん

かつてはソウル特別とくべつうちおよびその外郭がいかく地域ちいきにおいては運行うんこう距離きょり路線ろせん性格せいかくともに様々さまざまかたちでの路線ろせんバス運行うんこう混在こんざいしていたが、2004ねん7がつ運行うんこうシステムおよび個々ここ路線ろせん経路けいろとう根本こんぽんてき見直みなおしがおこなわれた。その結果けっか、その役割やくわり距離きょりによって以下いかの4種類しゅるいけられ、それぞれが共通きょうつう車体しゃたいしょく塗装とそうされることになった[7]

また、バスの路線ろせん番号ばんごうについては、市内しないを8つのエリア、外郭がいかく地域ちいきを7つのエリアにけ、かくエリアの番号ばんごうんだ、共通きょうつう番号ばんごう振分ふりわけ方式ほうしき適用てきようけることとなった[7]

ソウル市内しないでは路線ろせんバスの運行うんこう円滑えんかつのため、主要しゅよう道路どうろ中央ちゅうおうにバス専用せんようレーンと停留所ていりゅうじょ設置せっちしている[8][9]

運賃うんちんは、京畿けいきどうのバスや首都しゅとけん電鉄でんてつ互換ごかんされる「首都しゅとけん統合とうごう料金りょうきんせい(수도권 통합 요금제)」が適用てきようされている。

幹線かんせんバス(간선버스・カンソンバス)
車体しゃたいしょくあおブルーバスともばれる。市内しないバスの路線ろせんうち、ソウル指定していした幹線かんせん道路どうろを10㎞以上いじょうとおるバスが該当がいとう。ソウル市内しない外郭がいかく地域ちいきとのあいだむす役割やくわりなどをになう。
料金りょうきん乗換のりかえをしない場合ばあい基本きほん料金りょうきんのままだが市内しないバスに乗換のりかえをすると合計ごうけい距離きょりが10kmをえた時点じてんから距離きょりによって追加ついか料金りょうきんしょうじる。
支線しせんバス(지선버스・ジソンバス)
車体しゃたいしょくみどりグリーンバスともばれる。市内しないバスの路線ろせんうち市内しない8エリアのうちの1つのエリアないはしるバスが該当がいとう地下鉄ちかてつとの連絡れんらく容易よういにする役割やくわりとうになうとされる。
料金りょうきんえの有無うむ関係かんけい合計ごうけい距離きょりが10kmをえた時点じてんから距離きょりによって基本きほん料金りょうきんくわえて追加ついか料金りょうきんしょうじる。ただし、マウルバスとばれる短距離たんきょりのバスの場合ばあい乗換のりかえがければ追加ついか料金りょうきんられることはい。
循環じゅんかんバス(순환버스・スンファンバス)
車体しゃたいしょく黄色きいろイエローバスともばれる。市内しないバス路線ろせんうち都心としんふく都心としんかぎられたエリアない循環じゅんかんするバスが該当がいとうする。
料金りょうきん原則げんそくじょう乗換のりかえをしない場合ばあい基本きほん料金りょうきんのままだが乗換のりかえをすると合計ごうけい距離きょりが10kmをえた時点じてんから距離きょりによって追加ついか料金りょうきんしょうじるが、2020ねん1がつまつ改編かいへんぜん区間くかん一律いちりつ運賃うんちん600ウォンとなった。
広域こういきバス(광역버스・クァンヨクバス)
車体しゃたいしょくあかレッドバスともばれる。地域ちいきにおける直行ちょっこうバスに相当そうとう首都しゅとけん外郭がいかく地域ちいき都心としんとを比較的ひかくてき高速こうそくむすぶ。料金りょうきん乗換のりかえをしない場合ばあい基本きほん料金りょうきんのままだが乗換のりかえをすると合計ごうけい距離きょりが30kmをえた時点じてんから距離きょりによって追加ついか料金りょうきんしょうじる。
種類しゅるい市内しないバスとことなり観光かんこうタイプの前面ぜんめん形状けいじょう車両しゃりょうおおい。
首都しゅとけんで「広域こういきバス」という用語ようご公式こうしきてき使用しようしてる地域ちいきはソウル特別とくべつ仁川にがわ広域こういきかぎり、京畿けいきどう管轄かんかつ路線ろせんには公式こうしきてきでは使用しようしていない。そのわりに、京畿けいきどうでは「直行ちょっこう座席ざせきバス」、「幹線かんせん急行きゅうこうバス・京畿けいき循環じゅんかんバス」、「グッドモーニング急行きゅうこうバス」とう等級とうきゅう設定せっていしている。
その
ソウル市内しない観光かんこう巡回じゅんかいするソウルシティツアーバス運行うんこうされている。
ソウルに隣接りんせつする京畿けいきどううちかく地域ちいきからソウル市内しないへの直行ちょっこうバス路線ろせん京畿けいきどう管轄かんかつ)もおお設定せっていされ、通勤つうきん需要じゅようなどに対応たいおうする。混雑こんざつ路線ろせんでは2かいてバス使用しようされている[10]。また、国土こくど交通こうつう管轄かんかつする、広域こういき急行きゅうこうバス(Mバス)も登場とうじょうしている。
運賃うんちんは「首都しゅとけん統合とうごう料金りょうきんせい」の適用てきようで、そう利用りよう距離きょり比例ひれいして運賃うんちん加算かさんされる。現金げんきん乗車じょうしゃ場合ばあいには、乗車じょうしゃとき降車こうしゃするバス停ばすていって運賃うんちん精算せいさんする。交通こうつうけいICカードの利用りよう場合ばあい乗車じょうしゃとき降車こうしゃとき運賃うんちんが2かい徴収ちょうしゅうされる。乗換のりかえなく乗車じょうしゃした場合ばあいには、乗車じょうしゃとき基本きほん運賃うんちんが、降車こうしゃとき加算かさん運賃うんちん徴収ちょうしゅうされる。加算かさん運賃うんちん場合ばあいには乗車じょうしゃとき0ウォンが徴収ちょうしゅうされる。乗換のりかえ場合ばあい該当がいとうICカードでえながら利用りようしたそう区間くかん寸前すんぜんまでの運賃うんちん基準きじゅんにして加算かさん運賃うんちん乗降じょうこうしゃとき徴収ちょうしゅうされる。乗換のりかえは、ICカードで一定いっていの「乗換のりかえ認定にんてい時間じかん」のうちえた場合ばあい首都しゅとけん統合とうごう料金りょうきんせい適用てきようされるバスや電車でんしゃのみ利用りようした場合ばあいに、最大さいだい4かいかぎり認定にんていされる。首都しゅとけん統合とうごう料金りょうきんせい適用てきようされない路線ろせん利用りようした場合ばあいには「乗換のりかえ」が認定にんていされない。


光州こうしゅう広域こういきとその周辺しゅうへん地域ちいきのバス運行うんこうシステム

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光州こうしゅう広域こういきとその周辺しゅうへんでは、市内しないバスは2006ねん12月21にち大々的だいだいてき運行うんこうシステムの改編かいへんおこなわれた。おも改編かいへん内容ないよう以下いかとおりである。

  • バス運行うんこうにおいて以前いぜんきびしい歩合ぶあいせいもとにあったバスの運転うんてん最低さいてい賃金ちんぎん保証ほしょうするため財政ざいせいによる補助ほじょおこなう(「じゅん公営こうえいせい」とばれる)。
  • それまで一般いっぱんバスと座席ざせきバスにかれていた市内しないバスのうち一般いっぱんバスにくら運賃うんちんたかかった座席ざせきバスの制度せいど廃止はいしした。
  • ソウル特別とくべつ同様どうよう路線ろせんを3種類しゅるい分類ぶんるい改編かいへんしそれぞれの固有こゆうしょくさだめた。また、路線ろせん番号ばんごうすべ改編かいへんした。
  • 基本きほん料金りょうきんげた(850ウォン→900ウォン。なお、5ねんまえは600ウォンであったがその段階だんかいてきげられた)。
  • 乗車じょうしゃしてから1時間じかん以内いないであれば回数かいすうかかわりえのさいあらたに料金りょうきん請求せいきゅうされないことになった。
  • 地下鉄ちかてつ1号線ごうせん共通きょうつう運賃うんちん制度せいど導入どうにゅうした。地下鉄ちかてつからバスへのえは30ふん以内いないならバス乗車じょうしゃ別途べっと料金りょうきん請求せいきゅうされない。
  • 交通こうつうカードが導入どうにゅうされ、光州こうしゅう広域こういき周辺しゅうへん全羅南道ぜんらなんどうかく地域ちいき共通きょうつう使用しようできるようになった。

ただし、既存きそん路線ろせん運行うんこう体系たいけいくらべあまりに大幅おおはば全般ぜんぱんてき変更へんこうだったのと事前じぜん広報こうほう不足ふそく利便りべんせい減少げんしょう回数かいすう増加ぞうかなど)による影響えいきょうとうについての事前じぜん調査ちょうさ不足ふそくなどから市民しみんからおおくの批判ひはんせられた。この結果けっか、2007ねん2がつ再度さいど一部いちぶ変更へんこう一部いちぶ路線ろせん増便ぞうびん廃止はいしされた路線ろせん一部いちぶ復活ふっかつなどをおこなった。

バスの種類しゅるい以下いかとおりである。

急行きゅうこう幹線かんせんバス
固有こゆうしょくあか
幹線かんせんバス
固有こゆうしょく黄色おうしょく
支線しせんバス
固有こゆうしょく[11]みどり

運賃うんちん支払しはらい・精算せいさん方式ほうしき

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  • 事前じぜん乗車じょうしゃけん購入こうにゅう必要ひつよう高速こうそくバスをのぞき、現金げんきん、もしくは下記かき交通こうつうカードで支払しはらう。海外かいがいのバスではめずらしく釣銭つりせん用意よういされている(ただし、日本にっぽんのように運賃うんちんばこ釣銭つりせんはら機能きのうはなく、別途べっと釣銭つりせん機械きかい用意よういされている)
  • ソウル特別とくべつ仁川にがわ広域こういきおよ京畿けいきどう地域ちいき市内しないバスでは「Tマネー」とばれる乗車じょうしゃカードが導入どうにゅうされている。くわしくはTマネー項目こうもく参照さんしょう
  • 釜山ぷさん広域こういき市内しないバスではハナロ交通こうつうカード(Hanaro Card)という乗車じょうしゃカードが多用たようされている。
  • その大邱たいきゅう広域こういき光州こうしゅう広域こういきはじ各地かくちでプリペイドしき交通こうつうカードが導入どうにゅうされており、広域こういきてき規格きかく統一とういつされている地域ちいきもある。また、地下鉄ちかてつのある広域こういき地域ちいきではすべての地下鉄ちかてつ市内しないバスとおなじカードが使用しようでき、現金げんきん支払しはらいの場合ばあいより運賃うんちんひく設定せっていされているほか、市内しないバスとのえのさいにはとお運賃うんちん割引わりびき運賃うんちん適用てきようされるなど、カード利用りようしゃくらべアドバンテージがおおきい。
  • 近年きんねんでは、国土こくど交通こうつう主導しゅどうにより、かく地域ちいき交通こうつうカードの共通きょうつう推進すいしんされており、地域ちいきでも相互そうご利用りようできるようになっている。

運営うんえい経営けいえい形態けいたい

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  • 経営けいえい主体しゅたいは、基本きほんてきすべ民間みんかん企業きぎょうである。事業じぎょうたい規模きぼは、いちしゃたりの保有ほゆう車両しゃりょうすう60~100だい前後ぜんこう場合ばあいおおく、比較的ひかくてき小規模しょうきぼ事業じぎょうたいおおい。どういち都市とし地域ちいきない多数たすう事業じぎょうたいぐんたたしているが、おおくの場合ばあいかく都市とし地域ちいきごとにバス運送うんそう事業じぎょう組合くみあい組織そしきされ、一元いちげんてき運営うんえいおこなわれている[12]
  • ソウル特別とくべつでは、主導しゅどうによりバス路線ろせんもう再編さいへん整備せいびすすめられたほか補助ほじょきんけるコンソーシアム(複数ふくすうのバス事業じぎょうしゃにより結成けっせい形態けいたいでの幹線かんせんバス運行うんこう拡大かくだい運行うんこう拠点きょてんについて公営こうえい車庫しゃこ設置せっちし、事業じぎょうしゃ車庫しゃこ移転いてん集約しゅうやくする事業じぎょうすすめられるとう、バス運行うんこうじゅん公営こうえい体制たいせい推進すいしんされている[9]

バスターミナル

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  • 高速こうそくバス・市外しがいバスのターミナルについては、バス運行うんこう台数だいすうきわめておおいことから、都心としんからはなれた地域ちいきだい規模きぼなターミナルを設置せっちし、都心としんとうへは地下鉄ちかてつ連絡れんらくする形態けいたいれいおお[13]ソウル高速こうそくバスターミナル釜山ぷさん総合そうごう高速こうそくバスターミナルひとし)。このためターミナルは地下鉄ちかてつえき直結ちょっけつする構造こうぞう建設けんせつされ、利用りようしゃ利便りべんせい配慮はいりょされているのが普通ふつうである。

貸切かしきりバス(観光かんこうバス

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車両しゃりょう

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基本きほんてき構造こうぞう日本にっぽんくに一般いっぱんてきなバスとおなじだが、韓国かんこく車両しゃりょう右側みぎがわ通行つうこうであるため、バスの出入でいぐち車体しゃたい右側みぎがわもうけられる。

ノンステップバスかん: 저상버스)については、近年きんねん導入どうにゅうすすめられとくにソウル都心としんではヒュンダイせいのCNGノンステップバスが主流しゅりゅうになりつつある一方いっぽうで、2019ねん現在げんざいにおいても、いまだに従来じゅうらいがたツーステップバス新車しんしゃ製造せいぞうつづけておりソウル都心としんのぞ地域ちいきではいまだにツーステップバスが主流しゅりゅうである。[14]

車種しゃしゅではヒュンダイニュースーパーエアロシティが7わりほどのシェアをめており、大宇だいうなども存在そんざいする。

また、ソウル都心としんの1711系統けいとう釜山ぷさんの107系統けいとうや83系統けいとうや41系統けいとうなどにヒュンダイ・エレクシティ電気でんきバスが導入どうにゅうされており、いまのところ釜山ぷさんのほうが台数だいすうおおい。

ヒュンダイエアロシティはソウル都心としんでは401系統けいとうにCNGノンステップバスがわずかにのこるのみとなりかけることはすくない。 釜山ぷさんではエアロシティはほぼ全車ぜんしゃ引退いんたいミャンマーヤンゴンベトナムなどに輸出ゆしゅつされている。

なお、日本にっぽんのバスのように車体しゃたい後方こうほう通常つうじょう使つかわれない非常ひじょうドアがそなわっている車両しゃりょう韓国かんこくでは一般いっぱんてきではない。

都市としでは、環境かんきょう対策たいさくとして、新車しんしゃ導入どうにゅうさい原則げんそくとしてCNGバスなどのてい公害こうがいしゃとすることが義務付ぎむづけられている地域ちいきおお[15]市内しないバスのみならず運行うんこう区間くかん比較的ひかくてきなが広域こういきバスでもCNGバスが導入どうにゅうされている。

かく車両しゃりょうにはすで系統けいとう番号ばんごう路線ろせんのステッカーが車外しゃがい車内しゃないけされており、特定とくてい系統けいとう以外いがい路線ろせんには充当じゅうとうされない仕様しようであることが韓国かんこく国内こくない全土ぜんどでの原則げんそくとなっている。

車両しゃりょうメーカー

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 사업용 버스운전 자격증 도입한다。ただし、導入どうにゅう時点じてんでバス運送うんそう業務ぎょうむ従事じゅうじしているものは、一定いってい期間きかんない申告しんこくすれば無試験むしけん取得しゅとく可能かのう
  2. ^ 一部いちぶの「高速こうそくバス」には座席ざせき指定していいものもある。
  3. ^ うえ参照さんしょう
  4. ^ ただし、バスターミナルを発着はっちゃくする路線ろせん場合ばあい、ターミナルない窓口まどぐちもしくは自動じどう券売けんばい乗車じょうしゃけん事前じぜん購入こうにゅうもとめられるところもある。
  5. ^ 永川えいかわのように市外しがい料金りょうきん徴収ちょうしゅうしないバスもある。
  6. ^ みつ距離きょりによる区間くかんせい
  7. ^ a b K-POPSTARソウル支局しきょく編集へんしゅう 『おいでよ!!ソウル 地下鉄ちかてつ&バス&タクシー ケンチャナガイド』 マガジンランド、2006ねん、pp.55-59
  8. ^ バスラマ・インターナショナル86ごう pp.92-93
  9. ^ a b バスラマ・インターナショナル94ごう pp.82-83
  10. ^ バスラマ・インターナショナル153ごう pp.78-79
  11. ^ 2009ねん5がつ現在げんざい車体しゃたいを(ソウルのように)固有こゆうしょく塗装とそうすることはおこなわれていない。
  12. ^ 鉄路てつろ』23ごう九州大学きゅうしゅうだいがく鉄道てつどう研究けんきゅう同好どうこうかい 2005ねん)p467-468
  13. ^ 鉄路てつろ』23ごう九州大学きゅうしゅうだいがく鉄道てつどう研究けんきゅう同好どうこうかい 2005ねん)p487-488
  14. ^ バスマガジン vol.61 p.54
  15. ^ バスラマ・インターナショナル83ごう pp.11-12

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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