銀河ぎんが2号ごう (ロケット)

銀河ぎんが2号ごう
機体きたい表記ひょうきのチョソン（조선）は漢字かんじで「朝鮮ちょうせん」。
基本きほんデータ
運用うんよう国こく	朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく
使用しよう期間きかん	2009年ねん
射場いば	東海とうかい衛星えいせい発射はっしゃ場じょう
打うち上あげ数すう	1回かい（成功せいこう0回かい）
原型げんけい	テポドン2号ごう
物理ぶつり的てき特徴とくちょう
段数だんすう	3段だん
全長ぜんちょう	約やく30m 第だい1段だん: 約やく16m 第だい2段だん: 約やく8m 第だい3段だん: 約やく6m

銀河ぎんが2号ごう
各種かくしゅ表記ひょうき
チョソングル：	은하 이（이호）
漢字かんじ：	銀河ぎんが 二に（二に號ごう）
発音はつおん：	ウナ - イ（イホ）
ロろーマ字まじ表記ひょうき：	Unha-2

銀河ぎんが2号ごう（ぎんがにごう、朝鮮ちょうせん語ご: 은하 이호、朝鮮ちょうせん語ごの読よみ仮名がな: ウナ - イホ）は朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくで開発かいはつ・製造せいぞうされたロケット。

名称めいしょう

銀河ぎんが2号ごうの打うち上あげ前まえから北朝鮮きたちょうせん国外こくがいでは「テポドン2号ごう」「テポドン2号ごう改あらため」などの名称めいしょうで呼よばれていたが、2009年ねん4月がつ7日にちに北朝鮮きたちょうせんが世界せかいに公開こうかいした映像えいぞうで、本ほん機きは西側にしがわ諸国しょこくのマスコミの想像そうぞう図ずで描えがかれていた兵器へいき色しょくの強つよいオリーブドラブの機体きたいとは異ことなった白色はくしょくの機体きたいであると判明はんめいした。しかしグローバルセキュリティーは、このロケットを「テポドン2B」表記ひょうきで「銀河ぎんが2号ごう」と併記へいきしており、日本にっぽんの防衛ぼうえい省しょうや主要しゅようメディアもテポドン2号ごう、若もしくはその派生はせい・改良かいりょう型がたの弾道だんどうミサイルに分類ぶんるいしている。

機体きたい

機体きたい構造こうぞうは、2006年ねんに発射はっしゃされた白頭山はくとうさん1号ごう（西側にしがわ名めい: テポドン1号ごう）やそれ以前いぜんのロケット・弾道だんどうミサイルから大おおきく変更へんこうされている。

第だい1段だんと第だい2段だんを繋つなぐトラス構造こうぞうや、大気圏たいきけん内うちを飛行ひこうするための第だい1段だんブースターの大型おおがたの安定あんてい翼つばさが廃止はいしされたほか、第だい1段だんに白頭山はくとうさん1号ごうの第だい1段だんエンジンを4つ使用しようするなど大型おおがた化かが図はかられ、米べい仏ふつなどの最初さいしょ期きのロケットによく見みられた「大小だいしょうの単たん段だん式しきミサイルや観測かんそくロケットを改造かいぞうして積つみ重かさね、その上うえにペイロードを載のせた」だけの設計せっけいから、初はじめから一体いったいの多段ただん式しきとした設計せっけいへの高度こうど化かが見みられる。

姿勢しせい制御せいぎょはノズルを直接ちょくせつ可動かどうさせるジンバル式しきよりも、整流せいりゅう板ばんを用もちいた簡便かんべんなベーン式しきである可能かのう性せいが高たかいと推定すいていされている。

機体きたい構成こうせいは「第だい1段だんのみ液体えきたい燃料ねんりょうで第だい2、3段だんは固体こたい燃料ねんりょう」または「第だい1、2段だんが液体えきたい燃料ねんりょうで第だい3段だんのみ固体こたい燃料ねんりょう」という2つの説せつが有力ゆうりょく視しされていたが、若干じゃっかんの改良かいりょうを行おこなった後継こうけい機きである銀河ぎんが3号ごうの初はつ打うち上あげに先立さきだつ外国がいこくメディアへの公開こうかいによって、銀河ぎんが2号ごう時点じてんでも存在そんざいしていた第だい2段だん及および第だい3段だん側面そくめんの突起とっき部ぶがアレッジモーターであることが確認かくにんされ、「第だい1，2，3段だんの全すべてが液体えきたい燃料ねんりょう」であることが明あきらかになった。なお後継こうけいの銀河ぎんが3号ごうの1段だん目めエンジンについては、海上かいじょうに落下らっかしたエンジンや燃料ねんりょうタンクの残骸ざんがいから、推力すいりょく27トン級きゅうのノドンのエンジンを4基きクラスター化かしたもので、燃料ねんりょうはケロシンに炭化たんか水素すいそ系けい化合かごう物ぶつを添加てんかしたもの、酸化さんか剤ざいは赤あか煙けむり硝酸しょうさんと判明はんめいしており、この結果けっかから銀河ぎんが2号ごうの機体きたい構成こうせいも類推るいすいすることができる。

発射はっしゃ実績じっせき

「北朝鮮きたちょうせんによるミサイル発射はっしゃ実験じっけん (2009年ねん)」を参照さんしょう

2009年ねん4月がつ5日にちに同国どうこく咸鏡北道ほくどう花台かだい郡ぐん舞まい水すい端はし里さとにある射場しゃじょう「東海とうかい衛星えいせい発射はっしゃ場じょう」から発射はっしゃされた。北朝鮮きたちょうせんが開発かいはつ・製造せいぞうするロケットは、北朝鮮きたちょうせんの弾道だんどうミサイル・核かく開発かいはつ計画けいかくと表裏一体ひょうりいったいの存在そんざいであると国際こくさい社会しゃかいから看做みなされている事ことから、国際こくさい連合れんごう安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かい決議けつぎ1718と決議けつぎ1874で発射はっしゃしないよう強つよく要求ようきゅうされており、発射はっしゃ後ごに安保理あんぽりにおいて過去かこの国連こくれん安保理あんぽり決議けつぎ違反いはんとして発射はっしゃを非難ひなんする議長ぎちょう声明せいめいが出だされた。

外部がいぶリンク

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