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59しき戦車せんしゃ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
59しき戦車せんしゃ
Type 59 tank in Military Museum of the Chinese People's Revolution 20180219
性能せいのうしょもと
全長ぜんちょう 9.00 m
車体しゃたいちょう 6.04 m
全幅ぜんぷく 3.27 m
ぜんこう 2.59 m
重量じゅうりょう 36.0 t
懸架けんか方式ほうしき トーションバー方式ほうしき
速度そくど 45 km/h
行動こうどう距離きょり 430 km
主砲しゅほう 59しき56口径こうけい100 mmライフルほう
ふく武装ぶそう 54しき12.7mm機関きかんじゅう
59しき7.62 mm機関きかんじゅう
装甲そうこう 鋳造ちゅうぞう砲塔ほうとう溶接ようせつ鋼板こうはん
エンジン 12150L
4ストロークVがた12気筒きとう水冷すいれいディーゼル
520 hp
乗員じょういん 4めい
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59しき戦車せんしゃ(59しきせんしゃ 59しきぬし战坦かつ・WZ-120)は、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくちゅう戦車せんしゃである。1959ねんソビエト連邦れんぽうT-54ライセンス生産せいさんしたものであり、すべての中国ちゅうごく戦車せんしゃ基礎きそとなった。

開発かいはつ

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1949ねん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく建国けんこく時点じてん中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐんは375りょう戦車せんしゃ保有ほゆうしていたが、それらはきゅう日本にっぽんぐん95しきけい戦車せんしゃ97しき/97しきあらためちゅう戦車せんしゃなどの日本にっぽんせい戦車せんしゃだい国共こっきょう内戦ないせんでの国民こくみん政府せいふぐんから鹵獲ろかくしたM4ちゅう戦車せんしゃM3けい戦車せんしゃなどのアメリカせい戦車せんしゃであり、そのおおくが旧式きゅうしきしていた。当時とうじ中国ちゅうごくでは中華民国ちゅうかみんこく時代じだいつうじて戦車せんしゃ国産こくさんおこなわれておらず、すべての戦車せんしゃ外国がいこくからの輸入ゆにゅうたよっていた状況じょうきょうであった。そののアメリカとソビエト連邦れんぽうあいだ対立たいりつふかまり、世界せかい二分にぶんする冷戦れいせん体制たいせいとなると、国防こくぼう工業こうぎょう設立せつりつ兵器へいき自給じきゅう体制たいせい確立かくりつ早急そうきゅうもとめられることになり、社会しゃかい主義しゅぎ諸国しょこく盟主めいしゅであるソビエト連邦れんぽう全面ぜんめんてき支援しえん要請ようせいすることで、1950年代ねんだいからT-34/85ちゅう戦車せんしゃIS-2じゅう戦車せんしゃSU-76ISU-152SU-100各自かくじはしほうなどの装甲そうこう戦闘せんとう車両しゃりょう供与きょうよされ、従来じゅうらい雑多ざった旧式きゅうしき車両しゃりょう更新こうしんおこなうとともに、人材じんざい育成いくせいおこなわれた。これにより、本格ほんかくてき装甲そうこう部隊ぶたい編成へんせいくだりなえるようになった。

その中国ちゅうごく戦車せんしゃ自給じきゅう体制たいせい確立かくりつ目指めざすこととなり、1952ねん中国共産党ちゅうごくきょうさんとう中央ちゅうおう軍事ぐんじ委員いいんかいへいこう委員いいんかいにおいて「せき于兵こう建設けんせつ問題もんだいてき報告ほうこく」が作成さくせいされ、国防こくぼう産業さんぎょう建設けんせつかんする5ヵ年かねん計画けいかく提示ていじされた。そのなかには戦車せんしゃ戦車せんしゃのエンジンの国産こくさん計画けいかく立案りつあんされており、1953ねんにはソビエト連邦れんぽう中国ちゅうごく経済けいざい建設けんせつかんする広範こうはん支援しえんおこなう「せき于蘇れん政府せいふ援助えんじょ中国ちゅうごく政府せいふ発展はってん中国ちゅうごく国民こくみん経済けいざいてき協定きょうてい」が締結ていけつされ、そのなか戦車せんしゃ・エンジン・砲弾ほうだん光学こうがく照準しょうじゅん装置そうちなど戦車せんしゃ生産せいさん必要ひつようとされる各種かくしゅ工業こうぎょう施設しせつ建設けんせつふくまれていた。当時とうじ中国ちゅうごく工業こうぎょう地帯ちたい東北とうほく沿海えんかいにあったものの、海上かいじょうからの攻撃こうげきけやすく国防こくぼうじょうのリスクをかかえているので、ソ連それんモンゴル人民じんみん共和きょうわこくちかく、その援助えんじょけやすい内陸ないりく内モンゴル自治うちもんごるじちつつみあたま製鉄せいてつ工場こうじょう中心ちゅうしんとした機械きかい製造せいぞうぎょう化学かがく産業さんぎょう産業さんぎょう研究けんきゅう施設しせつなどを配置はいちした総合そうごうコンビナート建設けんせつされた。これは、内陸ないりくそう力戦りきせんささえる重工業じゅうこうぎょう基地きち建設けんせつすることを最大さいだい目的もくてきとしていたが、内陸ないりく資源しげん地帯ちたい産業さんぎょうをリンクさせて効率こうりつてき重工業じゅうこうぎょう発展はってんさせて、経済けいざいてきおくれた内陸ないりく振興しんこうかくとなることも期待きたいされていた。そのなか戦車せんしゃ製造せいぞう工場こうじょうだい617工場こうじょうがあり、工場こうじょう建設けんせつ平行へいこうして、1955ねん11月にはT-54Aの実物じつぶつ中国ちゅうごく供給きょうきゅうされており、1956ねんにはT-54A戦車せんしゃライセンス生産せいさんけん中国ちゅうごく譲渡ゆずりわたされ、設計せっけい生産せいさん必要ひつよう各種かくしゅ資料しりょうわたされた。エンジンの生産せいさん黄砂こうさおおうちモンゴルの環境かんきょうてきしていないことから山西さんせいしょうトランスミッション光学こうがく照準しょうじゅん装置そうちとう精密せいみつ部品ぶひん生産せいさん上海しゃんはいでされることになり、ソ連それん技術ぎじゅつしゃ支援しえんけながら各地かくち工場こうじょうでも部品ぶひん生産せいさんされ、これらはだい617工場こうじょうおくられたのち最終さいしゅうてきてがおこなわれた。

当初とうしょだい617工場こうじょうにてソ連それんから供与きょうよされた部品ぶひんてるノックダウン生産せいさん1958ねんから生産せいさんはじまったが、その国産こくさんされた部品ぶひん使用しようりつ次第しだいたかめてき、1961ねんまでに砲塔ほうとう装甲そうこうばん戦車せんしゃほう弾薬だんやく国産こくさんできるようになったが、照準しょうじゅん装置そうち夜間やかん暗視装置あんしそうちなどの精密せいみつ機器きき装甲そうこうばん生産せいさん必要ひつようニッケルひとしレアメタルかんしては、中国ちゅうごくソ連それん路線ろせん対立たいりつ深刻しんこくする1964ねんごろまではソ連それんからの輸入ゆにゅうたよっていた。

車体しゃたい

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59しき戦車せんしゃT-54Aおなじく、車体しゃたい溶接ようせつ鋼板こうはん砲塔ほうとう鋳造ちゅうぞう鋼板こうはん製造せいぞうされている。

操縦そうじゅうせき上部じょうぶのハッチに、2ペリスコープ設置せっちされており、そのうちの1には夜間やかん操縦そうじゅうよう赤外線せきがいせん暗視装置あんしそうち標準ひょうじゅん装備そうびされている、T-54Aで標準ひょうじゅん装備そうびされるようになったくるまちょう砲手ほうしゅよう暗視装置あんしそうち搭載とうさいされなかったため、夜間やかん戦闘せんとう非常ひじょう困難こんなんである。砲塔ほうとう旋回せんかい電気でんきモーターを使用しようしており、砲塔ほうとう最大さいだい旋回せんかい速度そくど毎秒まいびょう10である。

砲塔ほうとう上部じょうぶ装填そうてんしゅようハッチの手前てまえには換気かんきようベンチレーターのドームがたカバーがもうけられ、ソ連それんでは換気かんきシステムの変更へんこうによってT-55以降いこう廃止はいしされたのにたいし、中国ちゅうごくでは88しき戦車せんしゃまでがれる特徴とくちょうの1つとなっている。操縦そうじゅうしゅ座席ざせき直後ちょくごにある車体しゃたい底部ていぶには脱出だっしゅつこうもうけられている。装甲そうこうあつさにかんしてはオリジナルのT-54Aとおなじである。

歴代れきだい主力しゅりょく戦車せんしゃ比較ひかくひょう
99しき 96しき 88しき 80しき 69/79しき 59しき
画像がぞう
世代せだい だい3世代せだい だい2.5世代せだい だい2世代せだい だい1世代せだい
全長ぜんちょう 11 m 10.65 m 9.32 m 9.22 m 9 m
全幅ぜんぷく 3.4 m 3.3 m 3.37 m 3.29 m 3.27 m
ぜんこう 2.4 m 2.3 m 2.29 m 2.8 m 3.27 m
重量じゅうりょう 54 t(99Aしき 42.5 t 38.5 t 38 t 36.5 / 37.5  36 t
主砲しゅほう 48口径こうけい125mmすべり腔砲 51口径こうけい105mmライフルほう 56口径こうけい100mmライフルほう (69しき)
51口径こうけい105mmライフルほう (79しき)
56口径こうけい100mmライフルほう
ふく武装ぶそう 12.7mmじゅう機関きかんじゅう×1
7.62mm機関きかんじゅう×1
対戦たいせんしゃミサイル
12.7mmじゅう機関きかんじゅう×1
7.62mm機関きかんじゅう×1
12.7mmじゅう機関きかんじゅう×1
7.62mm機関きかんじゅう×1
装甲そうこう ふくあい+ERA ふくあい 鋳造ちゅうぞう溶接ようせつ鋼板こうはん
(一部いちぶふくあい)
鋳造ちゅうぞう溶接ようせつ鋼板こうはん
エンジン 水冷すいれい4ストローク
Vがた12気筒きとうディーゼル
えきひや4ストローク
Vがた12気筒きとうスーパーチャージド・ディーゼル
水冷すいれい4ストローク
Vがた12気筒きとうディーゼル
最大さいだい出力しゅつりょく 1,200 hp
1,500 hp(Aがた
1,000 hp 730 hp 580 hp 520 hp
最高さいこう速度そくど 70 km/h 65 km/h 57 km/h 50 km/h 45 km/h
懸架けんか方式ほうしき トーションバー
乗員じょういんすう 3めい 4めい
装填そうてん方式ほうしき 自動じどう 手動しゅどう
C4I 不明ふめい ×

武装ぶそう

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T-54のコピーからスタートしたこともあり当初とうしょD-10TGをコピーした59しき56口径こうけい100mmライフルほう搭載とうさいしていたが、59-IIしき以降いこうは、オーストリアから供与きょうよされたモデルをベースにライセンス生産せいさんはじめたNATO標準ひょうじゅん規格きかくであるイギリスせいL7けい105mmライフルほう採用さいよう近年きんねんではさら強力きょうりょくな120mmすべり腔砲を搭載とうさいするモデルも登場とうじょうしている。

ふく武装ぶそうも、T-54のDShKM 12.7mm じゅう機関きかんじゅうをコピーした54しき12.7mm機関きかんじゅうくるまちょうキューポラに、SGMT 7.62mm じゅう機関きかんじゅうをコピーした59しき7.62mm機関きかんじゅう主砲しゅほう同軸どうじくかく1ちょう装備そうびする。

運用うんよう

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1963ねんから本格ほんかくてき生産せいさんはじまりそのすうおおくの改良かいりょうかさねつつ1980年代ねんだいなかばまでに10,000りょう以上いじょう生産せいさんされ、うち6,000りょう中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん陸軍りくぐん配備はいびされたとされる。59しき戦車せんしゃ以後いご中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく開発かいはつされる戦車せんしゃ母体ぼたいとなり、これにちゅう国境こっきょう紛争ふんそうとき捕獲ほかくしたT-62戦車せんしゃ独自どくじのルートで入手にゅうしゅしたT-72戦車せんしゃ技術ぎじゅつ独自どくじ発展はってんげた。

アルバニア–ユーゴスラビア国境こっきょう事件じけん英語えいごばんコソボとの国境こっきょう展開てんかいされたアルバニアぐんの59しき戦車せんしゃ(1999ねん

59しき戦車せんしゃ最初さいしょ実戦じっせん参加さんかしたのは1965ねんきただいしるし戦争せんそうで、パキスタン陸軍りくぐんの59しき戦車せんしゃインド陸軍りくぐんのT-54/55やヴィジャンタ(ヴィッカーズMk.Iのライセンス生産せいさんがた)と対決たいけつしたが、防御ぼうぎょ能力のうりょくひくさから弾薬だんやく燃料ねんりょう誘爆ゆうばくする車両しゃりょう続出ぞくしゅつした。その1979ねん中越なかごえ戦争せんそうでは人民じんみん解放かいほうぐんベトナム人民じんみん陸軍りくぐん双方そうほうが59しき戦車せんしゃ使用しようし、山岳さんがく地域ちいきでは機動きどうせいおと苦戦くせんしたが、やはり双方そうほう使用しようした62しきけい戦車せんしゃたいしては優位ゆうい立場たちばにあった。1980ねんイラン・イラク戦争せんそうではイラン陸軍りくぐんイラク陸軍りくぐん双方そうほうが69しき戦車せんしゃとともに、59しき戦車せんしゃ使用しようした。また、1989ねんろくよん天安門てんあんもん事件じけん鎮圧ちんあつにも運用うんようされて無名むめい反逆はんぎゃくしゃ世界せかいてきにも有名ゆうめいになった。しかし、1991ねん湾岸わんがん戦争せんそうでは、イラク陸軍りくぐんの59しき戦車せんしゃがT-54/55/62/72、69しき戦車せんしゃなどとともにアメリカ陸軍りくぐんM1エイブラムスたいして一方いっぽうてきだい敗北はいぼくきっした。1997ねんだいスーダン内戦ないせんではスーダン政府せいふぐんだいいちコンゴ戦争せんそうではザイール大統領だいとうりょう特殊とくしゅ師団しだんはん政府せいふ勢力せいりょく使用しようしていた[1][2]

21世紀せいきはいってからもすうおおくの近代きんだい改修かいしゅうおこなわれながら5,000りょうちかくが中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん現役げんえきとされ、旧式きゅうしきともな96しき戦車せんしゃ99しき戦車せんしゃとの交代こうたいすすめられている。各国かっこく輸出ゆしゅつした59しき戦車せんしゃ改修かいしゅうパッケージのみも積極せっきょくてきおこなわれている。近代きんだい改修かいしゅうモデルでははこがたのERA(爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう)や105mm戦車せんしゃほうや120mm/125mmすべり腔砲も追加ついかされ延命えんめいはかっており、その内容ないよう現在げんざい主流しゅりゅうとなっているNATOぐん規格きかくにあわせた内容ないようとなっている。また、コンピュータリモートコントロールできるように改修かいしゅうした無人むじん戦車せんしゃ開発かいはつされている[3]

バリエーション

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中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく建国けんこく10周年しゅうねん記念きねん軍事ぐんじパレードの59しき戦車せんしゃ
L7 105mm戦車せんしゃほうのライセンス生産せいさんひん搭載とうさいした、59-IIしきちゅう戦車せんしゃ
L7 105mm戦車せんしゃほうのライセンス生産せいさんひん搭載とうさいした、59-IIAしきちゅう戦車せんしゃ
ダブルピンタイプのくつたい装着そうちゃくしている
59Dしき
59しき
T-54Aのライセンス生産せいさんがた。1958ねんから生産せいさん開始かいし
59しき指揮しき戦車せんしゃ
59しき指揮しき戦車せんしゃがた。59しきより通信つうしんようアンテナが一本いっぽんおおい。
59しきそう穏)がた
ほう安定あんてい装置そうち垂直すいちょく/水平すいへいじく安定あんていしきかわそうした型式けいしきで1980ねんより運用うんよう開始かいし
59-Iしきだいいち改装かいそう
別名べつめい59Aがた。レーザー照準しょうじゅんやアクティブ赤外線せきがいせん暗視装置あんしそうち装備そうび。1984ねんより運用うんよう開始かいし
59-Iしきだい改装かいそう
59-Iしき改良かいりょうがた
59-Iしきだいさん改装かいそう
59-Iしき改良かいりょうがた
59-Iしき防御ぼうぎょりょく強化きょうか試験しけんがた
モジュールしきふくあい装甲そうこうやスラットアーマーを装備そうび人間にんげん工学こうがくてき改善かいぜんほどこされたのも特徴とくちょう
59-Iしき地雷じらい処理しょりがた  
マインブラウや地雷原じらいげん処理しょりようロケットを搭載とうさい
59-IIしき
別名べつめい59Bがた主砲しゅほうを79しき51口径こうけい105mmライフルほうかわそう新型しんがた射撃しゃげき統制とうせいシステムを搭載とうさい。1984ねんより運用うんよう開始かいし
59-IIしき指揮しき戦車せんしゃ
59-IIしき指揮しき戦車せんしゃがた。VRC-8000通信つうしんを2だい装備そうび砲弾ほうだん搭載とうさいすうが2はつ減少げんしょうしている。
59-IIAしき  
59-IIしき改良かいりょうがた主砲しゅほうを81Aしき51口径こうけい105mmライフルほう変更へんこう。1988ねん運用うんよう開始かいし
59-IIAしき指揮しき戦車せんしゃ  
59-IIAしき指揮しき戦車せんしゃがた。CWT-176通信つうしん追加ついか装備そうび砲弾ほうだん搭載とうさいすうが3はつ減少げんしょうしている。
59-IIAしき地雷じらい処理しょりがた  
マインブラウや地雷原じらいげん処理しょりようロケットを搭載とうさい
59-IIIしき  
別名べつめい59Cしき
59DIしき
59-IIしき改良かいりょうがた軍制ぐんせいしきめいはZTZ-59DIがた中国ちゅうごくだい世代せだい射撃しゃげき統制とうせいシステムと微光びこう増幅ぞうふくしき暗視装置あんしそうち搭載とうさい、エンジン出力しゅつりょく強化きょうか(520hp→580hp)。防御ぼうぎょりょく強化きょうかのためFY-1/2爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃく改良かいりょうがたの59Dがたのベースとなる。1995ねん運用うんよう開始かいし
59Dしき
ZTZ-59DIがた改良かいりょうがた軍制ぐんせいしきめいはZTZ-59Dがた主砲しゅほうちょう砲身ほうしんの83Aしき58口径こうけい105mmライフルほうかわそう
59Pしき/Al-Zubair 2
IDEX2007兵器へいきショーで公開こうかい
戦車せんしゃほうは83Aしきもしくはしん開発かいはつちょう砲身ほうしん105mmすべり腔砲。Pは59Pしき販売はんばい担当たんとうする解放かいほうぐんけい輸出ゆしゅつ企業きぎょうである中国ちゅうごく保利ほり(Poli)集団しゅうだん公司こうし頭文字かしらもじ由来ゆらいする。59Pしき基本きほんてき改造かいぞう内容ないようは59Dしきじゅんじている。ただし、59Dしきよりも爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくすう増加ぞうかしており、砲塔ほうとうには34まいのFY-1(59Dしきは28まい)、車体しゃたい前面ぜんめんは18まいのFY-2(59Dしきは13まい)が装着そうちゃくされている。また、車体しゃたい側面そくめんのサイドスカートのうえにも爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装備そうびされている。ほかには、車体しゃたい側面そくめんのフェンダー装具そうぐれも一体いったいがたのものに変更へんこうされている。
戦車せんしゃほうは59Dしきおなじ83Aしき105mmライフルほうか、もしくは新規しんき開発かいはつの105mmすべり腔砲を搭載とうさいしているとのこと。59DしきおなじくGP-2ほう発射はっしゃしき対戦たいせんしゃミサイルの運用うんよう可能かのう砲手ほうしゅようサイトの形状けいじょうは59Dしきとはことなり、射撃しゃげき統制とうせいシステム自体じたい変更へんこうされている可能かのうせいがある。エンジンは、580hp、730hp、800hpの3種類しゅるい用意よういされている。最高さいこう速度そくどは55km/h。
59Pしきは、現在げんざいスーダンぐん運用うんようされていることが確認かくにんされている。スーダンでは「Al Zubair2」の名称めいしょうあたえられている。就役しゅうえきすうなど詳細しょうさいなデータについては不明ふめいである。スーダンの軍事ぐんじパレードの映像えいぞう(59Pしき登場とうじょうするのは1ふん47びょうから2ふん42びょうあいだ
59Gしき
59Gしき/Durjoy
バングラデシュでの59しき近代きんだい改修かいしゅうがた
59しきあらため(B59G)  
59しきあらため(59-125)
主砲しゅほうを125mmすべり腔砲にかわそう
59-120  
BW120Kがた/BW1990がたの2種類しゅるい開発かいはつされた。主砲しゅほうを120mmすべり腔砲にかわそう
59しき(96Gしき砲塔ほうとう搭載とうさいがた
IDEX2007兵器へいきショーで公開こうかい。96Gしき戦車せんしゃ砲塔ほうとう搭載とうさい
名称めいしょう不明ふめい(125mmほう搭載とうさいがた
既存きそん砲塔ほうとう大型おおがた増加ぞうか装甲そうこう装着そうちゃく主砲しゅほうを125mmすべり腔砲にかわそう
名称めいしょう不明ふめい(59しき改造かいぞうがた
59しき新型しんがたレーザーレンジファインダーや弾道だんどう計算けいさん液晶えきしょうパネル、GPS位置いち測定そくてい装置そうちとう搭載とうさいしたアップグレードがた主砲しゅほうは100mmほうのまま。
情報じょうほう共有きょうゆうがた59しき  
データリンク機能きのう付与ふよ
64しき戦車せんしゃ回収かいしゅうしゃ  
73しき戦車せんしゃ回収かいしゅうしゃ  
84しき戦車せんしゃ回収かいしゅう牽引けんいんしゃ
64しきじゅう牽引けんいんしゃ
89しきたい戦車せんしゃはしほう砲塔ほうとう搭載とうさいがた  
89しき120mmはしたい戦車せんしゃほう(PTZ-89)のテストベッドとして製作せいさく
T-59M11
パキスタンでの59しき近代きんだい改修かいしゅうがた
戦車せんしゃほうを51口径こうけい105mmライフルほうかわそうし、ほう安定あんてい装置そうち新型しんがたじく安定あんていしき変更へんこうされ、エンジン出力しゅつりょくは580hpに強化きょうかされた。被弾ひだんの2爆発ばくはつ防止ぼうしのため、発火はっか探知たんち装置そうち自動じどう消火しょうかシステムをあらたに装備そうびした。また、GPS航法こうほう装置そうち装備そうびされ、戦場せんじょうでの航法こうほう位置いち特定とくてい容易よういとなり、そう重量じゅうりょう原型げんけいの59しきより1トンぞうの37トンとなった。500りょうの59しきがこの改修かいしゅうをうけたが、そのだい2段階だんかいでは夜間やかん戦闘せんとう能力のうりょく向上こうじょうのため、光学こうがくしきサイトをATCOP(Al-Technique Corporation of Pakistan)せいのTR-2/TR-3レーザーレンジファインダー内蔵ないぞうされたサイトに変更へんこうされたほか、砲手ほうしゅようサイトにGNS-1微光びこう増幅ぞうふくしき暗視装置あんしそうち内蔵ないぞうされており、この暗視装置あんしそうち映像えいぞうは、くるまちょう砲手ほうしゅ両方りょうほう視認しにんすることができる。操縦そうじゅうせきハッチのサイトには、夜間やかん操縦そうじゅうようにDNS-3微光びこう増幅ぞうふくしき暗視装置あんしそうち装備そうびされている。やく300りょう改修かいしゅうされているが、これらの車両しゃりょうにはあらたに赤外線せきがいせん夜間やかん暗視装置あんしそうち搭載とうさいされている。
アル・ザラール
アル・ザラール
パキスタンでの59しきインド主力しゅりょく戦車せんしゃであるT-72戦車せんしゃ対抗たいこうしうる水準すいじゅんにまで向上こうじょうさせたT-59M11のだい3段階だんかい近代きんだい改修かいしゅうがた
125mmすべり腔砲の搭載とうさい新型しんがた付加ふか装甲そうこう装備そうび、エンジン出力しゅつりょくさらなる強化きょうかがなされており、このようなだい改修かいしゅうを59しき施工しこう可能かのうなのかを検証けんしょうするために、試製しせいIがた試製しせいIIがた試製しせいIIIがた製作せいさくして、その評価ひょうかもとにそのなかから量産りょうさんがたのベースとして決定けっていする方針ほうしんり、最終さいしゅうてき試製しせいIIIがたにすることが決定けっていされた。400-611りょうまでがこの改修かいしゅうけている。
アル・ザラール試製しせいIがた  
ウクライナの支援しえんけて製造せいぞうされた。エンジンをウクライナせい出力しゅつりょく700馬力ばりきの5TDF対向たいこうエンジンのパワーパックにかわそう。125mmすべり腔砲を搭載とうさい新型しんがた射撃しゃげき統制とうせい装置そうち照準しょうじゅん装置そうち搭載とうさい防御ぼうぎょめんでは砲塔ほうとうぜんしゅうにパッシブしき付加ふか装甲そうこうとそのうえ中国ちゅうごくのNORINCOせいまたはパキスタンのNDC(the National Development Complex)研究所けんきゅうじょせい爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃく爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう車体しゃたい正面しょうめん車体しゃたい側面そくめんのサイドスカート前半ぜんはん、フェンダーにも装着そうちゃくされている。重量じゅうりょう増加ぞうか対応たいおうするため、サスペンショントーションバー懸架けんか能力のうりょくたかいものにかわそうされており、キャタピラのねと脱落だつらく防止ぼうしようのため、あしまわりの左右さゆう上部じょうぶ小型こがた上部じょうぶてん2けられている。
アル・ザラール試製しせいIIがた  
新型しんがたエンジンの搭載とうさい試験しけんのために製造せいぞうされた。エンジンは出力しゅつりょく690馬力ばりきのV46-5M 12気筒きとう水冷すいれいしきディーゼルエンジンにかわそうされ、車体しゃたい砲塔ほうとうにパキスタンせい爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくされているが、戦車せんしゃほうは59しきおなじ100mmライフルほうのままである。
アル・ザラール試製しせいIIIがた  
パキスタン国産こくさんすすめていた69-IIMP戦車せんしゃ85-IIAP戦車せんしゃなどの中国ちゅうごくけい戦車せんしゃのコンポーネントを使用しようして製造せいぞうされた。
戦車せんしゃほう、エンジン、射撃しゃげき統制とうせい装置そうちなどは85-IIAP戦車せんしゃのものを流用りゅうようしている。防御ぼうぎょめんでの改装かいそうかんしては試製しせいIがたおなじである。重量じゅうりょう増加ぞうかによりサスペンションの能力のうりょく改善かいぜんされている。
ジャガー戦車せんしゃ  
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく共同きょうどう開発かいはつされた輸出ゆしゅつ専用せんよう戦車せんしゃ試作しさくのみで終了しゅうりょう
サフィール74(Type-72Z)
イランでのT-54/55と59しき近代きんだい改修かいしゅうがた
主体しゅたいほう(M1978「コクサン」)
北朝鮮きたちょうせんが59しき戦車せんしゃ車体しゃたいに、余剰よじょうとなった170mm沿岸えんがんほう搭載とうさいしたはしほう
QN-506
59しきに30mm機関きかんほう・7.62mm同軸どうじく機関きかんじゅう対戦たいせんしゃミサイル・80mmロケットだんなどを搭載とうさいした火力かりょく支援しえんがた

採用さいようこく

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採用さいようこく(あお現役げんえきあか退役たいえき)

登場とうじょう作品さくひん

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World of Tanks
中国ちゅうごくちゅう戦車せんしゃWZ-120として開発かいはつ可能かのう中国ちゅうごくちゅう戦車せんしゃType 59として販売はんばい/配布はいふ
War Thunder
中国ちゅうごくツリーのランクVちゅう戦車せんしゃType59として開発かいはつ可能かのう
改修かいしゅうがたの59DしきがZTZ59D1として開発かいはつ可能かのう

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Connell, Dan (August 1998). "Armed forces and armaments". Global trade, local impact: Arms Transfers to all Sides in the Civil War in Sudan. Volume 10 number 4. Human Rights Watch.
  2. ^ Jean-Jacques Wondo Omanyundu (19 November 2014). “Portrait : Qui est Ilunga Kampete, le nouveau commandant de la Garde républicaine ?” (フランス語ふらんすご). desc-wondo.org. 6 October 2018てんオリジナルよりアーカイブ。8 October 2018閲覧えつらん
  3. ^ China testing unmanned tank in latest foray into AI military technology”. テレグラフ (2018ねん3がつ21にち). 2019ねん11月14にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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  • チラン4Sh - 同様どうようにNATO規格きかくわせ改修かいしゅうされたイスラエルのT-54。
  • ラムセス2せい (戦車せんしゃ) - 同様どうようにNATO規格きかくわせ改修かいしゅうされたエジプトのT-54。

外部がいぶリンク

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