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マクラーレン・F1

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
マクラーレン・F1
フロントビュー
リアビュー
概要がいよう
製造せいぞうこく イギリスの旗 イギリス
販売はんばい期間きかん 1992ねん - 1998ねん
デザイン ゴードン・マレー
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 3めい
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン位置いち ミッドシップ
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
パワートレイン
エンジン S70/2がた 6.1L(6,064cc) Vがた12気筒きとう DOHC 48バルブ 自然しぜん吸気きゅうき
最高さいこう出力しゅつりょく 627ps/7,400rpm
最大さいだいトルク 66.3kg・m/4,000-7,000rpm
変速へんそく 6そくMT
まえ まえ/のち
ダブルウィッシュボーン
のち まえ/のち
ダブルウィッシュボーン
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,718 mm
全長ぜんちょう 4,288 mm
全幅ぜんぷく 1,820 mm
ぜんこう 1,140 mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,138 kg(いぬい
その
最高さいこう速度そくど 391km/h
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F1(エフワン )は、イギリスのマクラーレン・カーズ(げんマクラーレン・オートモーティブ)が1992ねんから1998ねんにかけて製造せいぞう販売はんばいしたスーパーカーである。

本稿ほんこうでは派生はせいモデル、レーシングモデルについても記述きじゅつする。

概要がいよう[ソースを編集へんしゅう]

マクラーレン・カーズは、当時とうじフォーミュラ1おおくの勝利しょうりおさめたマクラーレン技術ぎじゅつ反映はんえいした高性能こうせいのう市販しはんしゃ製作せいさくするために1989ねん設立せつりつされた。市販しはんしゃであるマクラーレン・F1は当初とうしょより世界せかい最高さいこうのロードカーを目指めざして開発かいはつされた[1][2]

車両しゃりょう中央ちゅうおう運転うんてんせき配置はいちされ、左右さゆうに1せきずつ助手じょしゅせき特徴とくちょうてきなセンターシートのレイアウトを採用さいようしている。乗降じょうこう容易よういにするために、なな上方かみがたひらバタフライドア(マクラーレンはディヘドラル・ドアと呼称こしょう)も採用さいようされている。車両しゃりょうのパフォーマンスをたかめるためにおおくの部分ぶぶん軽量けいりょうのための設計せっけいがなされ、カーボンファイバーせいシャシー採用さいようして製造せいぞうされたはつ市販しはんしゃとなった[1]

生産せいさん台数だいすうすべてのバリエーションを合計ごうけいして106だいのみ。その内訳うちわけは、プロトタイプが5だい通常つうじょうモデルが64だい、LMが6だい、GTが3だいレーシングモデルのGTRが28だいである[3][4]

1995ねんル・マン24あいだレースでは、レーシングモデルであるF1 GTRが総合そうごう優勝ゆうしょうげている[5]

1998ねんにプロトタイプ車両しゃりょう使用しようしておこなわれたテスト走行そうこうでは、最高さいこう速度そくど391km/h(242.956mph)を達成たっせい、2かい走行そうこうさい高速度こうそくど平均へいきんした386km/h(240.1mph)が公式こうしき最高さいこう速度そくど記録きろくとして認定にんていされている[6]

新車しんしゃでの販売はんばい価格かかくは53まんポンド(当時とうじやく1おく1,800まんえん)。1992ねんのプロトタイプの発表はっぴょう同時どうじ価格かかく公表こうひょうされ、非常ひじょう高額こうがくくるまとして当時とうじ話題わだいとなった。現在げんざいでは車両しゃりょう希少きしょうせいからプレミア価格かかく取引とりひきされており、2021ねんアメリカおこなわれたオークションでは、ほぼ新車しんしゃ状態じょうたい車両しゃりょう出品しゅっぴんされ22おく5,115まんえん落札らくさつされた[7][8]

設計せっけい開発かいはつ[ソースを編集へんしゅう]

F1の開発かいはつ構想こうそうは1988ねん9がつ11にち開始かいしされ、当時とうじフォーミュラ1世界せかい選手権せんしゅけんで16せん15しょうという驚異きょういてき成績せいせきおさめていたマクラーレンのチームリーダーであるロン・デニスとデザイナーのゴードン・マレーなどが、そのシーズンで唯一ゆいいつ勝利しょうりのがしたイタリアGPかえりの空港くうこう雑談ざつだんわすうちに車両しゃりょう発想はっそうまれたという。ただし、その時点じてんでの計画けいかくは「世界せかい最速さいそく最良さいりょう市販しはんしゃ」という曖昧あいまいなものであった[9]

1990ねん1がつイギリスサリーしゅうウォキングにあるマクラーレンの施設しせつ原型げんけいとなる計画けいかく始動しどうした。マレーは設計せっけいすすめ、同年どうねん3がつには基本きほん要件ようけん決定けっていした[9]設計せっけいにあたっては従来じゅうらいのスーパーカーの性能せいのう特性とくせい分析ぶんせきしたのち、フォーミュラ1でられた技術ぎじゅつ経験けいけんもとに、開発かいはつチームが軽量けいりょうダウンフォース向上こうじょうなど、あらゆる視点してん車両しゃりょう見直みなおしをはかった[1]。マクラーレンの目標もくひょうはコンパクトで軽量けいりょうなオールラウンドに性能せいのう発揮はっきできる、純粋じゅんすいなドライバーズカーをつくることだった。また、最先端さいせんたん技術ぎじゅつ、ディティール、品質ひんしつなども重要じゅうようされた[2]会社かいしゃ設立せつりつやその準備じゅんび車両しゃりょう開発かいはつのためにマレーが獲得かくとくした予算よさんは850まんポンドで、けっして潤沢じゅんたくとはいえないがくであった[10]

エクステリアインテリア担当たんとうしたのはデザイナーのピーター・スティーブンスである。ピーターはマクラーレン以前いぜんロータス・エランどうエスプリジャガー・XJR-15設計せっけいかかわっており、そのF1の計画けいかく参加さんかした。ロータス・カーズからもすうめい開発かいはつのために移籍いせきしている[10][11]

特徴とくちょうてきなセンターシート形状けいじょう
車両しゃりょう側面そくめん存在そんざいするトランクルーム

運転うんてんせき中央ちゅうおうにあるセンターシートのレイアウトはフォーミュラ1で経験けいけん反映はんえいしたものとされ、ドライバーの視覚しかくてき動的どうてき情報じょうほう即座そくざ反映はんえいできるよう意図いとしたものだった[2]。マクラーレンによれば、マレーは1969ねんからこの1+2のシートレイアウトの研究けんきゅうつづけてきたという[1]運転うんてんせき中央ちゅうおうにあるため、フロントガラスには左右さゆうどちらにもバックミラーがついている[12]荷物にもつれるトランクルームは、車体しゃたい両側りょうがわ助手じょしゅせきとリアタイヤの中間ちゅうかんのホイールベース内側うちがわ存在そんざいしている[13]良好りょうこうなハンドリングと操縦そうじゅうせい追求ついきゅうし、エンジンやギアボックス、燃料ねんりょう乗員じょういん荷物にもつなど、すべての重量じゅうりょうぶつ重心じゅうしんちかくに集中しゅうちゅうさせ重心じゅうしんだかひくおさえることで慣性かんせいモーメント抑制よくせいする設計せっけいとなっている[2]

市販しはんしゃでは世界せかいはつとなるカーボンファイバーせいのシャシーを採用さいようしている。くるまじゅうは1 tをることを目標もくひょうとし、エンジン出力しゅつりょく最低さいていでも550PS程度ていどもとめられた。カーボンせいブレーキディスク開発かいはつしていたが、公道こうどうでの速度そくどいき雨天うてん低温ていおん状態じょうたい十分じゅうぶん作動さどうさせることが困難こんなんであったため、最終さいしゅうてきスチールせい採用さいようされた[14][15]軽量けいりょうのためパワーステアリングはなく、ブレーキにもサーボ機構きこうABSなどは装備そうびされていない[12]

ディヘドラルドアやトランクをひらいた状態じょうたい

センターシートは構造こうぞうてき乗降じょうこうむずかしくなるため、ルーフだい部分ぶぶんひら構造こうぞう必要ひつようであった。採用さいようされたディヘドラルドアはルーフだけでなく、足元あしもと部分ぶぶんのスペースも確保かくほできるため乗降じょうこうせい問題もんだい解決かいけつした。開発かいはつには、同様どうよう機構きこうトヨタ・セラのドアを使つか研究けんきゅうおこなった。また、ピーター・スティーブンスはポルシェ・962開発かいはつかかわっていたこともあり、高速こうそくでも頑丈がんじょうなドア構造こうぞう理解りかいしていた[10]

F1に搭載とうさいされているBMWせい S70/2がた V12エンジン

当初とうしょ、マクラーレンはフォーミュラ1で提携ていけいしエンジン供給きょうきゅうけていたホンダたいし、Vがた10気筒きとうまたはVがた12気筒きとうエンジンの設計せっけい開発かいはつ供給きょうきゅうのぞんでいた。しかし、ホンダは将来しょうらいマーケティング観点かんてんから、Vがた12気筒きとうをはじめとしたオーバースペックなエンジンの製造せいぞう適当てきとう判断はんだんしたためエンジンの供給きょうきゅうことわった。いすゞ自動車ずじどうしゃは3.5L Vがた12気筒きとうエンジンを提案ていあんしたが、レースでの実績じっせきいためマレーにことわられた。最終さいしゅうてきに、かつてブラバムでマレーといがあり、BMW所属しょぞくしているパウル・ロシェがVがた12気筒きとうエンジンを手掛てがけた[10][16]

マレーはF1の心地ごこちとハンドリングの設計せっけい基準きじゅんとして、ホンダ・NSXげている。NSXのサスペンションは心地ごこちさと操縦そうじゅうせい両立りょうりつさせるため、ホイールうごきに自由じゆうたせるたてがたのコンプライアンス・ピボットを採用さいようしていた。マレーはこのサスペンションシステムからたインスピレーションが、F1のサスペンションの開発かいはつつながったとかたっている。また、F1もNSX同様どうように、当初とうしょから日常にちじょうてき使用しようされることを想定そうてい開発かいはつされていた。NSXのほかにも、フェラーリ・F40ランボルギーニ・カウンタックBMW・M1ポルシェ・959ブガッティ・EB110などがF1のベンチマークとしてげられている[17][18]

トランスミッションはシンクロメッシュ機構きこうつ6そくマニュアルトランスミッション(MT)で、フォーミュラ1やル・マンインディカー勝利しょうりおさめているカリフォルニアのトラクション・プロダクツしゃ共同きょうどう開発かいはつした。当初とうしょ軽量けいりょうのためマグネシウムせいのトランスミッションハウジングを装備そうびしていたが、オーバーヒート問題もんだいのため最終さいしゅうてきアルミニウムせい使用しようした。ギアのセッティングは、0-160 mph(257 km/h)の加速かそくようとしたクロスレシオの1 - 5そくと、クルージングや高速こうそく走行そうこうかんがえたワイドレシオの6そくわせとなっている[19][20]

そらりょく性能せいのうめんでは、車両しゃりょう後部こうぶ可変かへんしきリアスポイラー装備そうびされている。このスポイラーは走行そうこうには収納しゅうのうされているが、ブレーキング展開てんかいしてエアブレーキとしても機能きのうするほか、ブレーキを冷却れいきゃくするためにエアインテークうち空気くうきれられる仕組しくみになっている。F1はグラウンド・エフェクト利用りようしてダウンフォースを構造こうぞうとなっており、その効果こうかたかめるためにボディ下面かめんながれる境界きょうかいそう気流きりゅう強制きょうせいてき排気はいきする電動でんどうファンをそなえる。マレーは自身じしん設計せっけいしたブラバム・BT46で、すでにこの気流きりゅう強制きょうせい排気はいきする「ファンカー」とばれる機構きこう採用さいようしていた。これらのそらりょく設計せっけいには、マクラーレンのフォーミュラー1マシンが開発かいはつされる風洞ふうどうおな施設しせつ使つかわれた[2][7]

電子でんし制御せいぎょシステムは、マクラーレンの関連かんれん会社かいしゃでフォーミュラ1の電気でんき系統けいとう担当たんとうするTAGエレクトロニック・システムズ共同きょうどう開発かいはつした。制御せいぎょシステムはエンジンの使用しようじょうきょうをモニターし、温度おんど変化へんか回転かいてんすう不十分ふじゅうぶんだん運転うんてんどきこう負荷ふかなどを記録きろくし、メンテナンス不具合ふぐあい特定とくていをすることができる。そのにも車内しゃないモデム設置せっちし、マクラーレンに情報じょうほう直接ちょくせつおくることでくるま故障こしょう個所かしょ特定とくていし、サポートをけることなどができる[2]

視認しにんせい向上こうじょうさせるため、フロントやサイドのガラスには従来じゅうらい温風おんぷうけるデフロスターではなく、電気でんき加熱かねつするガラスを採用さいようすることとした。この要求ようきゅうおうじるためサンゴバンしゃ協力きょうりょくせんもんのチームが編成へんせいされた。開発かいはつされたラミネート加工かこうのガラスは素早すばやしもりやじょごおりだけでなく、ねつ侵入しんにゅうを20%、紫外線しがいせん侵入しんにゅうを85%低減ていげんすることができた[2]

専用せんよう音響おんきょう機器きき開発かいはつおこなうため、ケンウッド当初とうしょから計画けいかく参加さんかしている。ケンウッドは当初とうしょ音響おんきょうシステムの重量じゅうりょうを37.5lb(やく17kg)と提案ていあんしたが、マレーはその半分はんぶん重量じゅうりょうしか容認ようにんできないとした。最終さいしゅうてき開発かいはつされたシステムの重量じゅうりょうは18.7lb(やく8.5kg)であった。開発かいはつテストでは、最大さいだい1.5Gの負荷ふかがかかっている状態じょうたいでもシステムは正常せいじょう機能きのうした[2][14]

F1の搭載とうさい機器ききをテストするためのプロトタイプ車両しゃりょうとして、イギリスのアルティマスポーツ英語えいごばんしゃキットカーであるアルティマ・Mk3が2だい購入こうにゅうされた。この2だいはシャシーナンバー12と13で、ノーブルモータースポーツしゃにより供給きょうきゅうされた。アルティマMk3はF1の設計せっけい重量じゅうりょう下回したまわり、プロポーションがているために採用さいようされたものである。この2だいはテストのため車体しゃたい大幅おおはば改造かいぞうほどこされた。シャシーナンバー12の車両しゃりょうにはマクラーレンにより「アルバート」というニックネームをあたえられ、本来ほんらい搭載とうさいするBMWせいVがた12気筒きとうエンジンのわりに、同様どうようのトルクをゆうするシボレーせいVがた8気筒きとうエンジンを使つかってギアボックスのテストがおこなわれた。このほかにもセンターシートやカーボンブレーキのテストにも使用しようされた。他方たほう、シャシーナンバー13の車両しゃりょうには「エドワード」というニックネームがあたえられ、BMWせいVがた12気筒きとうエンジンのテストのほかエキゾースト冷却れいきゃくシステムのテストに使つかわれた。なお、のちにこの2だい機密きみつ保持ほじのためマクラーレンによって破壊はかいされている[21]。この2だいほかにもエンジンテストのため、BMW・M5ワゴンにVがた12気筒きとうエンジンを搭載とうさいしたプロトタイプもつくられた[22]

シャシーナンバーXP3。フォグランプやウインカーなどが量産りょうさんしゃことなる。

F1の本格ほんかくてき試作しさく車両しゃりょうとしては、シャシーナンバーXP1からXP5の5だい製作せいさくされ様々さまざまなテストをおこなった。そのうちXP1はナミビアでの猛暑もうしょ環境かんきょうのテストちゅう事故じこ大破たいはしている。240㎞/hをえるスピードで走行そうこうちゅうに、くるま側溝そっこう衝突しょうとつしたことが原因げんいんであった。ドライバーは奇跡きせきてき生還せいかんしたが、XP1はたエンジンオイルがエキゾーストマニホールドに引火いんかし、焼失しょうしつしてしまった[23]。 XP2は衝突しょうとつ試験しけんよう製作せいさくされ、XP1同様どうよう大破たいは現存げんそんしていない。プロトタイプと量産りょうさんしゃにはデザインじょうちがいがいくつかあり、フロントのフォグランプウインカー、リアのシングルタイプのテールライトなどがことなっていた。量産りょうさんしゃのテールライトはランボルギーニ・ディアブロ同一どういつ部品ぶひんで、イタリアのコボしゃ製造せいぞう担当たんとうした[24][25]

マクラーレンによると、新車しんしゃ購入こうにゅうしたのち通常つうじょうのメンテナンス間隔かんかくは9カ月かげつと18カ月かげつであり、ダンパーは10ねん燃料ねんりょうタンクは5ねん交換こうかん時期じきさだめられている。将来しょうらいてき車両しゃりょう維持いじつづけるため、マクラーレンによりマグネシウムコーティングやブレーキパッドの材質ざいしつなど、あらたな技術ぎじゅつもちいたパーツの開発かいはつ継続けいぞくしておこなわれている。ボディカラーやインテリアの装飾そうしょく部品ぶひんなども同様どうように、オーナーのこのみにおうじてあらたなものに更新こうしんすることが可能かのうであるという[3][26]

1992ねん5がつ28にちモナコGPにおいてマグネシウムシルバーで塗装とそうされたF1がはつ公開こうかいされた。その生産せいさんだい1号車ごうしゃがオーナーのもと納車のうしゃされたのは1994ねん12月のことで、製造せいぞうは1998ねんまでつづけられた[3][27]

メカニズム[ソースを編集へんしゅう]

エンジン[ソースを編集へんしゅう]

エンジンルームをひらいた状態じょうたいまわりは金箔きんぱくおおわれている。

BMWのグループ会社かいしゃであるBMWモータースポーツしゃから供給きょうきゅうされた”S70/2がた”とばれるエンジンで、6,064㏄バンクかく60のVがた12気筒きとうDOHC48バルブ自然しぜん吸気きゅうき最高さいこう出力しゅつりょくは7,400rpmでやく627馬力ばりき最大さいだいトルクは4,000rpmから7,000rpmの範囲はんいで66.3kg・m以上いじょう発生はっせいする。パワーウエイトレシオは550PS/トン。ボア×ストロークは86mmx87mm、圧縮あっしゅく10.5:1。アルミニウム合金ごうきんせいシリンダーブロックそなえ、バルブハウジング、カムカバー、オイルポンプとう部品ぶひん軽量けいりょうなマグネシウム合金ごうきんせい。エンジン重量じゅうりょう付属ふぞく機器ききふくめてやく260kg、エンジンの全長ぜんちょうやく60cm。エキゾーストはインコネルせい[2][7][13]

エンジンルームはコックピットや機器きき保護ほご目的もくてきに、放熱ほうねつせいたかい22きん金箔きんぱく使つかったたいねつフィルムでおおわれている。かね入手にゅうしゅ可能かのう素材そざいなかもっとかるく、もっと効果こうかてき断熱だんねつざいであるため採用さいようされた。エンジンルームだけで16gのかね使つかわれている[7][16]

シャシー[ソースを編集へんしゅう]

市販しはんしゃとしては世界せかいはつとなるカーボンファイバーせいシャシーを採用さいようしている。このシャーシはリヤフェンダーなどと一体いったい成型せいけいされたセミモノコック構造こうぞうで、前方ぜんぽうにはクラッシュボックスふく構成こうせい部品ぶひん配置はいちされ、衝突しょうとつ安全あんぜん確保かくほしている[7]。ほとんどの主要しゅよう構造こうぞうは、2じゅうのアルミニウムせいハニカム構造こうぞうのパネルで強化きょうかされている。これらの設計せっけい開発かいはつはコンピュータープログラムをもちいておこなわれ、素材そざいあつさや繊維せんい方向ほうこう最適さいてきさせている。この結果けっかシャシーは非常ひじょうたかいねじり剛性ごうせいゆうしている。モノコックはたて方向ほうこうの2ほんのフロアビームよこ方向ほうこうのバルクヘッドをわせることで強度きょうどたかめている。運転うんてんせき後部こうぶにはエンジンに空気くうきれるためのエアインテークがあり、Aピラー、Bピラーとわせて頑丈がんじょう生存せいぞん空間くうかんをもたらしている。エンジンはストレスメンバーとしても機能きのうし、2ほん構造こうぞうざいとおしてバルクヘッドにけられている。エンジンマウントには振動しんどうやノイズを吸収きゅうしゅうするためのセミフレキシブルブッシュを採用さいようしている。また、エギゾーストも事故じこなどに衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうする構造こうぞうとなっている。すべてのカーボン構造こうぞうはマクラーレンが所有しょゆうする施設しせつ製作せいさくされた[2]

サスペンション[ソースを編集へんしゅう]

F1のサスペンションは前後ぜんごともダブルウィッシュボーン構造こうぞうで、ホンダ・NSXを参考さんこう設計せっけいされた。フロントがわのサスペンションを接続せつぞくするサブフレームは、コンプライアンスブッシュつうじてボディにけられ、たて方向ほうこう大幅おおはば柔軟じゅうなんさをゆうしている。これは安定あんていせい操縦そうじゅうせい両立りょうりつ意図いとして設計せっけいされた。リアサスペンションはロアアームがギアボックスにけられ、そのギアボックスは弾性だんせいたせボディにけられている。これにより、サスペンションにかかる負荷ふか剛性ごうせいたか車体しゃたいつたわる構造こうぞうとなっている[13]

ダンパーはビルシュタインによってF1よう設計せっけい開発かいはつされたもので、レースよう製品せいひんもととなっている。このダンパーはアルミニウムせい放熱ほうねつせいを30%向上こうじょうさせている[2]

ブレーキ[ソースを編集へんしゅう]

装着そうちゃくされているブレーキはイタリアのブレンボ協力きょうりょくして開発かいはつしたもの。市販しはんしゃとしてははつとなるフォーミュラ1とおなじタイプの一体いったい鋳造ちゅうぞうのアルミニウムせい4ピストンキャリパーと、ベンチレーテッドディスクをわせている。ハンドブレーキキャリパーもアルミニウムせいでブレンボによって開発かいはつされた。くるま高速こうそくいきから安全あんぜん効率こうりつてき減速げんそくさせるため、ブレーキの冷却れいきゃくにはしんシステムが導入どうにゅうされた。このシステムはスピードセンサーとブレーキセンサーが電子でんし制御せいぎょされ、十分じゅうぶん負荷ふかがかかったブレーキングのみブレーキ冷却れいきゃくようのエアインテークダクトが自動的じどうてきひら仕組しくみとなっている。ダクトがじているあいだ空気くうき抵抗ていこうらすことができる。ABSやブレーキサーボは重量じゅうりょう削減さくげんのため装備そうびされていない[2]

タイヤ・ホイール[ソースを編集へんしゅう]

タイヤにはグッドイヤーによる専用せんよう設計せっけいひん使つかわれている。ハンドリングと操縦そうじゅうせいのため開発かいはつ初期しょき段階だんかいからタイヤは重要じゅうようされていた。サイズはフロントが235/45ZR17、リアが315/40ZR17。トレッドパターン非対称ひたいしょう回転かいてん方向ほうこうさだめられている。17インチというタイヤサイズは重量じゅうりょう接地せっちめん形状けいじょう考慮こうりょして採用さいようされた。車両しゃりょう軽量けいりょうのためスペアタイヤはそなわっていないが、パンク修理しゅうりキットは付属ふぞくしている。ホイールOZせいでタイヤとおなじく専用せんよう開発かいはつされたもの。マグネシウム合金ごうきん鋳造ちゅうぞうされている[2]

インテリア[ソースを編集へんしゅう]

インテリア

シートは前後ぜんご可動かどうするが、ペダルハンドル位置いち固定こていされており、購入こうにゅうしゃわせて個別こべつ調節ちょうせつする必要ひつようがある。この調整ちょうせい作業さぎょう納車のうしゃまえにマクラーレンの工場こうじょうおこなわれた[13]

メーターパネル中央ちゅうおうには最大さいだい8,200rpmまできざまれたタコメーター配置はいちされ、レブリミットの7,500rpmで点滅てんめつしシフトアップをらせるライトがまれている。右側みぎがわには240mph(やく386km/h)スケールの速度そくどけい配置はいちされている。左側ひだりがわには燃料ねんりょうけい水温すいおんけいあぶらゆたかけい配置はいちされている[7][13]

運転うんてんせき助手じょしゅせきあいだ仕切しきりにはCDプレイヤーと空調くうちょう操作そうさするためのスイッチるい配置はいちされている[13]

付属ふぞくひん[ソースを編集へんしゅう]

F1にはせん用品ようひんかばん複数ふくすう付属ふぞくしており、サイズのちがスーツケース書類しょるいケースなどで構成こうせいされている。このかばんはF1のトランクルームのサイズにわせてつくられており、スペースを最大限さいだいげん利用りようできるようになっている。また、シートやハンドル、付属ふぞくかばんなどは購入こうにゅうしゃこのみにおうじていろえることもできた[2]

付属ふぞく工具こうぐはフランスの ファコムフランス語ふらんすごばんによってF1専用せんよう開発かいはつされたのものが付属ふぞくしている。軽量けいりょうのためチタンせいとなっており、スチールせい工具こうぐよりも50%軽量けいりょうであった[1][2]

音響おんきょうシステムはケンウッドが専用せんよう開発かいはつしたもの。当時とうじ世界せかい最小さいしょうの10連装れんそうCDチェンジャーデッキがフロント部分ぶぶん設置せっちしてある。車内しゃないには5つのスピーカー設置せっちされている[2]

F1の購入こうにゅうしゃには車内しゃないおさまるように設計せっけいされたゴルフクラブのセットと、タグ・ホイヤーせいのF1のロゴがついた腕時計うでどけいおくられた。当時とうじタグ・ホイヤーはマクラーレンのフォーミュラ1のスポンサーであった[28]

性能せいのう[ソースを編集へんしゅう]

加速かそく性能せいのう[ソースを編集へんしゅう]

  • 0-30 mph (0–48 km/h): 1.8びょう
  • 0-60 mph (0–97 km/h): 3.2びょう
  • 0-100 mph (0–161 km/h): 6.3びょう
  • 0-15 0mph (0–241 km/h): 12.8びょう
  • 30-5 0mph (48–80 km/h): 0.9びょう
  • 30ー70 mph (48–113 km/h): 2.1びょう
  • 0-402 m (0.25マイル): 11.1びょう (222 km/h)
  • 0-1,000 m (0.62マイル): 19.6びょう (285 km/h)
  • 30-50 mph (48–80 km/h): 1.8びょう (3そく使用しよう)
  • 50ー70 mph (80–113 km/h): 2.8びょう (5そく使用しよう)[29]

最高さいこう速度そくど[ソースを編集へんしゅう]

1993ねんにイタリアのナルド・サーキットおこなわれたテストでは、371.7 km/hのさい高速度こうそくど達成たっせいした。このとき使つかわれた車両しゃりょうはプロトタイプで、エンジンの出力しゅつりょくは588馬力ばりきであった。F1以前いぜんさい高速度こうそくど記録きろくジャガー・XJ220つ349.2 km/h(217 mph)だった[6][30]

1998ねんフォルクスワーゲン保有ほゆうするエーラ・レッシエンドイツばんでの走行そうこう試験しけんでは、アンディ・ウォレス操縦そうじゅうにより386.4 km/h(240.1 mph)のさい高速度こうそくど記録きろく達成たっせいした。使用しようされた車両しゃりょうはプロトタイプのシャーシナンバーXP5で、くるまはエンジンのレブリミットを8,300rpmまでたかめた以外いがいノーマル状態じょうたいだったという。最初さいしょ走行そうこうでは388 km/h (241.1 mph)を記録きろくしたが、ドライバーのウォレスはまだくるま余裕よゆうがあるとかんがえていた。2かい走行そうこうでレブリミットがたかめられた結果けっか、391 km/h(242.956 mph)のさい高速度こうそくど記録きろくした。テストウォレスは「391 km/h以上いじょうない」ともかたっている[注釈ちゅうしゃく 1]最高さいこう速度そくど記録きろくは、ふう影響えいきょう考慮こうりょして反対はんたい方向ほうこうふくむ2かい走行そうこう平均へいきんして算出さんしゅつされるため、F1の公式こうしき最高さいこう速度そくどは386.4 km/h(240.1 mph)となった[6][30][31]

バリエーション[ソースを編集へんしゅう]

プロトタイプ[ソースを編集へんしゅう]

量産りょうさん車両しゃりょう製造せいぞうされる以前いぜんのプロトタイプ車両しゃりょうとして、シャーシナンバーXP1からXP5の5だいつくられ、様々さまざまなテストにもちいられた。シャーシナンバーのXPは"eXperimental Prototype"(試験しけんようプロトタイプ)を意味いみする。そのうち最初さいしょつくられたXP1はナミビアでのテストちゅう事故じこ大破たいは現存げんそんしていない。XP2は衝突しょうとつ試験しけんようつくられ、実際じっさい試験しけんもちいられこちらも現存げんそんしていない[6][25]現存げんそんする最古さいこのF1であるXP3はゴードン・マレーにおくられ、かれながらく所有しょゆうしていたが後年こうねん売却ばいきゃくしている[24]。XP4はギアボックスの耐久たいきゅうテストに使用しようされ、のちにアメリカのコレクターに売却ばいきゃくされた[32]。XP5は1998ねんおこなわれたテストで、量産りょうさんしゃさい高速度こうそくど記録きろく更新こうしんした、くるまはマクラーレンによって所有しょゆうされている[33]

通常つうじょうモデル[ソースを編集へんしゅう]

マクラーレン・F1

1993ねんから1998ねんあいだ合計ごうけいで64だい製造せいぞうされた。

新車しんしゃ価格かかくは1おくえん以上いじょう高額こうがくだが、現在げんざいではさらに高額こうがくなプレミア価格かかく取引とりひきされている。2021ねん、アメリカでおこなわれたグッディング&カンパニー英語えいごばん主催しゅさいのオークションにシャーシナンバー029の個体こたい出品しゅっぴんされ、2046まん5,000ドル(22おく5,115まんえん)で落札らくさつされた。この車両しゃりょう新車しんしゃ日本にっぽんにデリバリーされて以降いこう走行そうこう距離きょり390kmというほぼ新車しんしゃ状態じょうたいたもっており、唯一ゆいいつ”クレイトンブラウン”とばれるカラーリングをまつわったF1である[8][34][35]

ハイダウンフォースキットを装備そうびした車両しゃりょう

製造せいぞうされた車両しゃりょうなかには”ハイダウンフォースキット"[注釈ちゅうしゃく 2]ばれるエアロパーツ装備そうびした車両しゃりょうが8だい存在そんざいする。ハイダウンフォースキットはフロントスプリッターや大型おおがたリアウイングなどのパーツで構成こうせいされ、後期こうき生産せいさんしゃのメーカーオプションだった。また、後年こうねんになってマクラーレンによりキットをけた車両しゃりょう存在そんざいする。このうち、シャーシナンバー018と073の2だいのみ下記かきのLM仕様しようにアップグレードされている。その内容ないようは680馬力ばりきまで強化きょうかされたエンジンとハイダウンフォースキット両方りょうほう装備そうびなどである[4][36][37]

2019ねん、アメリカでおこなわれたサザビーズのオークションにこの2だいのLM仕様しようしゃうちシャシーナンバー018の個体こたい出品しゅっぴんされ、1,980まんドル(やく21おくえん)で落札らくさつされた。この個体こたい新車しんしゃ日本にっぽん納車のうしゃされ、2000ねんから2001ねんあいだべつのオーナーのもとでLM仕様しようにアップグレードされていた[36][38]

LM[ソースを編集へんしゅう]

マクラーレン・F1 LM

1995ねんのル・マン24あいだレースでの優勝ゆうしょう記念きねんしてつくられたモデル。くるまめいのLMはル・マン(Le Mans)を意味いみする。エンジンがチューニングされやく680馬力ばりきまで出力しゅつりょくしているほか、レースモデルであるGTR同様どうようのフロントスプリッターやリアウイングなどのエアロパーツを装備そうびしている。重量じゅうりょうは2,341ポンド(やく1,062kg)。音響おんきょうシステムや防音ぼうおん設備せつびのぞかれ、車内しゃないにはドライバーと乗客じょうきゃく会話かいわのためヘッドホンがそなえられている。サスペンションのブッシュはゴムせいからアルミせい変更へんこうしている[4][39]

プロトタイプが1だい(シャーシナンバーXP1 LM)と、市販しはんようの5だい(シャーシナンバーLM1からLM5)の合計ごうけい6だい製造せいぞうされた。この6だいのうち4だいはパパイヤオレンジとばれるカラーに塗装とそうされ、のこり2だいはル・マンで優勝ゆうしょうしたレーシングモデルにたグレーのカラーリングがほどこされている[4]

プロトタイプはマクラーレン自身じしん所有しょゆうし、市販しはんようの5だいはアメリカと日本にっぽんに1だいずつ、そしてブルネイスルタンに3だい納車のうしゃされた[4][39]

GT[ソースを編集へんしゅう]

マクラーレン・F1 GT
F1 GT リアビュー

1997ねん後述こうじゅつのF1 GTRのレース出場しゅつじょう公認こうにんホモロゲーション)をるためにつくられたモデル。全長ぜんちょう4,928mm、全幅ぜんはば1,940mm、全高ぜんこう1,200mmで、通常つうじょうモデルと比較ひかくして全長ぜんちょうは60cm以上いじょうながく、全幅ぜんぷくは10cm以上いじょうひろくなっている。一方いっぽうでエンジンやトランスミッションは通常つうじょうモデルとおなじものが使用しようされている。全長ぜんちょうとく車両しゃりょう後部こうぶ延長えんちょうされているため、”ロングテール”ともばれる[40]

1997ねんFIA GT選手権せんしゅけんでGT1クラスのホモロゲーションをるには、すくなくとも1だい公道こうどう走行そうこう可能かのう車両しゃりょう製造せいぞう販売はんばいする必要ひつようがあった。そこでマクラーレンは97ねんがたのレーシングモデルの製造せいぞう並行へいこうして、ホモロゲーション取得しゅとくよう市販しはんしゃであるF1 GTを製造せいぞうした。F1 GTはすでに95ねんにホモロゲーションを取得しゅとくしていた通常つうじょうモデルのバリエーション(variante option)として認証にんしょうされた[41]当初とうしょマクラーレンは、ホモロゲーション取得しゅとくため1だいのみ車両しゃりょう生産せいさんする予定よていだったが、顧客こきゃく要望ようぼうこたえるために、さらに2だいのF1 GTが製造せいぞうされた[40][42]

製造せいぞうされた3だいのF1 GTのうち、シャシーナンバー56XPGTはプロトタイプでマクラーレンが所有しょゆうしている。2だい市販しはんモデルは、シャシーナンバー54F1GTはブルネイへ納車のうしゃされた。シャシーナンバー58F1GTは日本にっぽんZAZミュージアム納車のうしゃされ、そのマクラーレンによる整備せいびけ2015ねんグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード展示てんじされた[42]

モータースポーツ[ソースを編集へんしゅう]

マクラーレン・F1 GTR
1995ねんモデル
1997ねんモデル
ボディ
エンジン位置いち ミッドシップ
駆動くどう方式ほうしき こう駆動くどう
パワートレイン
エンジン 6,064cc Vがた12気筒きとう(1995ねん)
5,999cc Vがた12気筒きとう(1997ねん)
最高さいこう出力しゅつりょく 600ps
変速へんそく 6そくMT(1995ねん)
6そくシーケンシャル(1997ねん)
まえ ダブルウィッシュボーン
のち ダブルウィッシュボーン
車両しゃりょう寸法すんぽう
全長ぜんちょう 4,367 mm(1995ねん)
4,933 mm(1997ねん)
全幅ぜんぷく 1,900 mm(1995ねん)
1,920 mm(1997ねん)
ぜんこう 1,090 mm(1995ねん)
1,200 mm(1997ねん)
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,050 kg(1995ねん)
915 kg(1997ねん)
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1993ねんグループCカーによるレースカテゴリが消滅しょうめつし、わって高性能こうせいのう市販しはんスポーツカー使つかったGTカー規定きてい導入どうにゅうされると、一部いちぶのプライベーターからF1でGTレースに参戦さんせんしたいという要望ようぼうがった。1995ねんシーズンがちかづくにつれてそのこええ、レーシングドライバーのレイ・ベルム、レーシングドライバーであり銀行ぎんこうトーマス・ブシャードイツばんらがマクラーレンにアプローチした。ゴードン・マレーはF1を競技きょうぎようとして設計せっけいしておらず、信頼しんらいせいおよび性能せいのうてんから当初とうしょはレース参戦さんせん否定ひていてきであったが、最終さいしゅうてきにプライベーターの要望ようぼうこたえることになり、マクラーレンは1995ねん1がつGT1レギュレーションに適合てきごうするレース仕様しようしゃであるF1 GTR発表はっぴょうした。マクラーレンの計画けいかくでは5だい顧客こきゃく販売はんばいすれば開発かいはつもどせると計算けいさんされた。元々もともとF1はレーシングカーの技術ぎじゅつ使つかった設計せっけい開発かいはつ素材そざい使用しようをしているため、レーシングカーそのものへ転用てんようすることは困難こんなんではなかったという[5][43][44]

インテリア

市販しはんしゃとのちがいとしては、ロールケージ消火しょうかなどの安全あんぜん装備そうびのほか、フロントスプリッターや大型おおがたのリアウイングなどのエアロパーツが装着そうちゃくされ、ノーズとサイドにはエアインテークが追加ついかされている。市販しはんしゃでは採用さいようされていなかったカーボンブレーキも採用さいようされた。サスペンションのゴムせいブッシュはアルミウムせい頑丈がんじょう部品ぶひん変更へんこうされている。エンジンも市販しはんしゃ比較ひかくしてレースよう改良かいりょうされていたが、リストリクターによって出力しゅつりょくやく600馬力ばりきまで制限せいげんされていた。軽量けいりょうほどこされたことで重量じゅうりょうやく1,050kgまでおさえられ、パワーウエイトレシオは通常つうじょうモデルよりたかくなった。完成かんせいした車両しゃりょうBPRグローバルGTシリーズやル・マン24あいだレースに参戦さんせんするためカスタマーに提供ていきょうされたが、公道こうどうでの心地ごこち重視じゅうしした市販しはんしゃもととなっているため、レースではモノコックの剛性ごうせい不足ふそく問題もんだいかかえていたという。1995ねんには9だいのF1 GTRが製作せいさくされた[3][5][44][45]

1996ねんには改良かいりょうがた登場とうじょうした。フロントスプリッターやリアウイングはさらに大型おおがたされ、修理しゅうり素早すばやはずしができるようボディワークも改良かいりょうされた。てい重心じゅうしんのためエンジンの搭載とうさい位置いちげられ、より軽量けいりょうされたマグネシウムせいのギアボックスのハウジングが採用さいようされた。1996ねんは9だいのF1 GTRが製造せいぞうされ、95ねんがたのうち2だい最新さいしん仕様しよう更新こうしんされた[45][46]

95ねんがたうえ)と97ねんがたした)の比較ひかく、97ねんがた車両しゃりょう前部ぜんぶ後部こうぶどもにボディが延長えんちょうされている。

しかし、1996ねんポルシェ911 GT1投入とうにゅうすると苦戦くせんいられるようになり、マクラーレンはF1 GTRの97ねんがたにおいて大幅おおはばそらりょく性能せいのうのアップデートを実施じっしした[42]

それまでのF1 GTRは前後ぜんごのオーバーハングがみじかく、ダウンフォース不足ふそく露呈ろていしていた。そこで97ねんがたではボディの前後ぜんごおおきく延長えんちょうし、ダウンフォースをるととも空気くうき抵抗ていこうらす設計せっけいがなされた。フェンダーやリアウィングも大型おおがたされ、その外観がいかんから「ロングテール」と通称つうしょうされる。エンジンは長寿ちょうじゅいのち信頼しんらいせい向上こうじょう目的もくてきとして、排気はいきりょうを6,064㏄から5,999ccにダウンしているが馬力ばりき低下ていかい。エキゾーストはそれまで中央ちゅうおうに4ほんしであったが、左右さゆうかく2ほんしに変更へんこうされている。トランスミッションは6そくMTからエクストラックしゃ共同きょうどう開発かいはつした6だんシーケンシャルミッションを搭載とうさいしている。ギアチェンジは車両しゃりょうによって、シフトレバーをしてギアががりいてギアががるものと、そのぎゃくしてギアががりいてギアががるりょうパターンが存在そんざいする。くるまじゅうは915kgと大幅おおはば軽量けいりょうされている。1997ねんがたF1 GTRは合計ごうけいで10だい製造せいぞうされた[5][42][44][45][47][48]

97ねんがたのF1 GTRではボディワークが大幅おおはば変更へんこうされたため、あらたにホモロゲーションを必要ひつようがあった。それには最低さいてい1だい市販しはんしゃ製造せいぞうする必要ひつようがあったため、おなじロングテールのボディ形状けいじょうつロードカーのF1 GT製造せいぞうされた。97ねんがたF1 GTRとF1 GTの製作せいさく同時どうじ並行へいこうおこなわれた[42]

メルセデス・ベンツは1997ねんCLK-GTRでGT選手権せんしゅけん参戦さんせんするにあたり、プライベートチームから96ねんがたのF1 GTRをゆずけ、独自どくじのボディパネルをけてエアロパーツの開発かいはつおこなっていた[42]

F1 GTRは競技きょうぎよう車両しゃりょうであるが、後年こうねんになって公道こうどう走行そうこう可能かのう仕様しようつくえられた車両しゃりょう存在そんざいしている。そのさいにはリストリクターの除去じょきょ触媒しょくばい助手じょしゅせき追加ついかなどの改造かいぞうほどこされた[45][46]

おも戦績せんせき[ソースを編集へんしゅう]

1995ねん[ソースを編集へんしゅう]

F1 GTRは、スポーツカー世界せかい選手権せんしゅけんわって設立せつりつされたBPRグローバルGTシリーズでレースデビューをたした。そのBPRシリーズでは開幕かいまくから6連勝れんしょうたし、とくニュルブルクリンクでのレース結果けっかは1から5独占どくせんした。そのの2レースではポルシェとフェラーリやぶれたものの最後さいごの4つのレースで優勝ゆうしょうし、F1 GTRを使つかうドライバーとチームがチャンピオンシップ獲得かくとくした[45]

1995ねんのル・マンで優勝ゆうしょうげたF1 GTR 59号車ごうしゃ

6月17にちから6がつ18にちにかけておこなわれたル・マン24あいだレースには7だいのF1 GTRが参戦さんせんした。そのなか総合そうごう優勝ゆうしょうげたのはJ.J.レート/ヤニック・ダルマス/関谷せきや正徳まさのりがドライブする国際こくさい開発かいはつレーシングチームの59号車ごうしゃであった。マクラーレンは当初とうしょ上位じょういカテゴリであるプロトタイプカーたい優勝ゆうしょう可能かのうせいひくいとかんがえていたため、F1 GTRを使用しようするチームにおおくのサポートはされなかった。それでも本番ほんばんまえマニクール・サーキットでマシンの24あいだテストをおこないアップグレードパーツの開発かいはつおこなっている。この本番ほんばんぜんテストに使用しようされたシャーシナンバー01Rの個体こたいはマクラーレンが所有しょゆうするプロトタイプであったが、日本にっぽん医療いりょう機関きかんである上野うえのクリニックがスポンサーとなることでル・マンではし予算よさん確保かくほされ、急遽きゅうきょ国際こくさい開発かいはつレーシングチームとしてレースに出場しゅつじょうすることになった。車両しゃりょう完成かんせいしたのはレース本番ほんばんの6週間しゅうかんまえだったという。チームスタッフはマクラーレンの従業じゅうぎょういん中心ちゅうしんとなった。ル・マン本戦ほんせんでF1 GTRは総合そうごう優勝ゆうしょうげただけでなく、総合そうごう3、4、5、13にもランクインしていた[5][49][50]

1996ねん[ソースを編集へんしゅう]

1996ねんのBPRグローバルGTシリーズでは、あらたにポルシェが911 GT1を投入とうにゅうした。F1 GTRは911 GT1にすうせんやぶれたものの、前年ぜんねんつづきドライバー、チームどもにチャンピオンシップを獲得かくとくした。ブリティッシュGTチャンピオンシップ英語えいごばんではGT1クラスのドライバーズチャンピオンを獲得かくとくしている。一方いっぽうでル・マン24あいだレースでは、ポルシェ・WSC95と2だいの911 GT1に総合そうごう4とどまった[45]

JGTCに参戦さんせんしたチーム・ラーク・マクラーレンのF1 GTR

他方たほう全日本ぜんにほんGT選手権せんしゅけん(JGTC)ではごう和道かずみちによりフィリップモリスをスポンサーとしてようするチーム・ラーク・マクラーレン(チームきょう)が設立せつりつされ、シャーシナンバー13Rと14Rの2だいのF1 GTRを参戦さんせんした[注釈ちゅうしゃく 3]。ドライバーは60号車ごうしゃ服部はっとり尚貴なおきラルフ・シューマッハ、61号車ごうしゃは95ねんのBPRシリーズのタイトルを獲得かくとくしたジョン・ニールセンとフォーミュラ1の経験けいけんもあるデビッド・ブラバム。2011ねんさとへのインタビューによると、ドライバー候補こうほとしてマーティン・ブランドルマーク・ブランデルがっていた。車両しゃりょうメンテナンスはチームルマン担当たんとうした。ブレーキはカーボンせいからスチールせい変更へんこうしたため、度々たびたびブレーキトラブルをこした。レースではしゃ比較ひかくして圧倒的あっとうてき性能せいのう発揮はっきし、2だいぜんせんポールポジションファステストラップ記録きろくし、ぜん6戦中せんちゅう4しょうげチャンピオンシップを獲得かくとくした。一方いっぽうだい4せん富士ふじまえ車両しゃりょう規則きそく改定かいていされ、これを不利ふりとらえたチームはGTアソシエイション脱会だっかいしていた。GTアソシエイションはレースの公平こうへいせいやエンターテイメントせい重視じゅうししていたため、マクラーレン1きょうとなることを危惧きぐし、1997ねんからはさらなる馬力ばりき制限せいげんやバラストのハンデがせられる可能かのうせいがあった。さとはこれに反発はんぱつし、1996ねんのJGTCオールスターレース、そして1997ねん参戦さんせん辞退じたいした[51][52]

1997ねん以降いこう[ソースを編集へんしゅう]

1997ねんのル・マンにて

1997ねん前年ぜんねんまでのBPRグローバルGTシリーズがFIA GT選手権せんしゅけん移行いこうし、マクラーレンはF1 GTR「ロングテール」を投入とうにゅうした。しかし、メルセデス・ベンツがあらたに投入とうにゅうしたCLK-GTRにチャンピオンのうばわれ、F1 GTRはランキング2と3獲得かくとくするにとどまった。ル・マンでは前年ぜんねんつづきポルシェ・WSC-95が総合そうごう優勝ゆうしょう、F1 GTRはポルシェ・911 GT1をおさえクラス優勝ゆうしょう総合そうごうでは2と3獲得かくとくした[45]

1998ねんにはブリティッシュGTチャンピオンシップやイタリアのモンツァ1000kmレースなどで度々たびたび優勝ゆうしょうおさめている[45]

全日本ぜんにほんGT選手権せんしゅけんでは1999ねんにF1 GTR ロングテールが参戦さんせんし、性能せいのう調整ちょうせいおもうような結果けっかのこせなかったが、2001ねん最終さいしゅうせんで1しょうげている[53]。また、2005ねんSUPER GTでは富士ふじスピードウェイの2せんにスポット参戦さんせんしており、これがF1 GTRが国際こくさいてきなモータースポーツに参戦さんせんした最後さいご事例じれいだとされている[54][55]

後継こうけいモデル[ソースを編集へんしゅう]

2013ねん、マクラーレン・オートモーティブからマクラーレン・P1発表はっぴょうされた。マクラーレンのホームページでは、P1をF1の”正当せいとう後継こうけいマシン”と記載きさいしている [56]。 また、2018ねん発表はっぴょうされたマクラーレン・スピードテールはセンターシートによる3シーターレイアウトを採用さいようしており、マクラーレンからはF1を想起そうきさせるレイアウトとアナウンスされている[57]

マクラーレン・オートモーティブとはべつに、ゴードン・マレーによって設立せつりつされたゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)から2020ねんT.50発表はっぴょうされた。センターシート形状けいじょう車体しゃたい空気くうきいだすファンなどを採用さいようしており、マレーからはF1を主眼しゅがんいて設計せっけい開発かいはつされたことがかたられている[58]

脚注きゃくちゅう[ソースを編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[ソースを編集へんしゅう]

  1. ^ 原文げんぶんでは”It will not go any more than 391”
  2. ^ 資料しりょうによっては”ハイダウンフォースパッケージ”と呼称こしょうされる場合ばあいもある
  3. ^ シャーシナンバー14Rはだい5せん菅生すがおでクラッシュしたため、BPRグローバルGTシリーズのチームであるGTCコンペティションからシャーシナンバー04RのF1 GTRを購入こうにゅうだい6せん使用しようした。

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