マクラーレン・MP4-28

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マクラーレン MP4-28
カテゴリー F1
コンストラクター マクラーレン
デザイナー パディ・ロウ
ティム・ゴス (テクニカルディレクター)
先代せんだい マクラーレン・MP4-27
後継こうけい マクラーレン・MP4-29
主要しゅようしょもと
エンジン メルセデス FO108F
タイヤ ピレリ
主要しゅよう成績せいせき
チーム ボーダフォン マクラーレン メルセデス
ドライバー イギリスの旗 ジェンソン・バトン
メキシコの旗 セルジオ・ペレス
出走しゅっそう時期じき 2013ねん
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算つうさん獲得かくとくポイント 122
初戦しょせん 2013ねんオーストラリアGP
はつ勝利しょうり -
最終さいしゅうせん 2013ねんブラジルGP
出走しゅっそう優勝ゆうしょう表彰台ひょうしょうだいポールFラップ
380001
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マクラーレン MP4-28 (McLaren MP4-28) は、マクラーレン2013ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけん参戦さんせんよう開発かいはつしたフォーミュラ1カーである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

2012ねんMP4-27は(信頼しんらいせい不足ふそくのぞけば)パフォーマンスめんでは成功せいこうさくとなったが、マクラーレンは2013ねんシーズンにけて、広範囲こうはんいにコンセプトを変更へんこうしたMP4-28を投入とうにゅうした。MP4-27ではすでに開発かいはつ限界げんかいえており、今後こんごのシーズンをとおして開発かいはつすすめるために変化へんか選択せんたくした[1][2]

MP4-27ではひくモノコック段差だんさのないノーズを装着そうちゃくしていたが、MP4-28ではモノコックをたかくしたうえで、上面うわつら化粧けしょうばん(バニティパネル)をけて段差だんさくしている。チームの説明せつめいでは、パネル装着そうちゃくによる重量じゅうりょうめんのデメリットはほとんどないとしている[3]

また、「そらりょくめんられる利益りえき」を検討けんとうした結果けっかフェラーリ前年ぜんねんF2012導入どうにゅうしたプルロッドしきフロントサスペンションに追随ついずいすることになった[3]車体しゃたいがわのマウント位置いちたかく、サスペンションアームにはフェラーリよりもきゅうしも半角はんかくけられている。

サイドポンツーン先端せんたん位置いち後退こうたいし、コクピットサイドに側面そくめん衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう構造こうぞうがせりすような格好かっこうになった。また、チームにも模倣もほうされたバルジがたコアンダエキゾーストを継続けいぞく使用しようしている。

車体しゃたい性能せいのうはこれまでにない不振ふしんぶりで、入賞にゅうしょうはあれど上位じょういにはめず最高さいこう最終さいしゅうせんでのバトン4表彰台ひょうしょうだいしは1980ねん以来いらいこととなった。コンストラクターズ成績せいせきも2~4の300てんだいたいし100てんだい総合そうごう5んだ。ペレスはバトンとくら成績せいせきおとったうえ、無理むりなオーバーテイクをいくこしたことでチームからの評価ひょうかげてしまいわずか1ねんでチームから放出ほうしゅつされた。ただ、かれのスポンサーであるテルメックスが翌年よくねんのメインスポンサーになる可能かのうせいがあったため、かれ残留ざんりゅうかんがえられていたが、育成いくせいドライバーのケビン・マグヌッセンの起用きよう優先ゆうせんされたため、続投ぞくとう見送みおくられることとなった。 ただし、車体しゃたい性能せいのうひくかったものの3かい完走かんそうあつかいをふくめた結果けっか、その年度ねんどのF1世界せかい選手権せんしゅけんすべ参戦さんせんしてりょうドライバーどもぜんせん完走かんそうした唯一ゆいいつ車両しゃりょうであった。

スペック[編集へんしゅう]

ソース[4][5]

シャーシ[編集へんしゅう]

エンジン[編集へんしゅう]

KERS[編集へんしゅう]

  • KERS供給きょうきゅう メルセデス・ベンツ
  • eモーター エンジン搭載とうさいがた電気でんきモーター/ジェネレーター
  • ESS 集積しゅうせきエネルギー電池でんちおよび電動でんどうエレクトロニクス
  • パワー 60kW

トランスミッション[編集へんしゅう]

  • ギアボックス マクラーレンせいカーボンファイバー・コンポジット(リアの衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう構造こうぞうねる)
  • ギアすう 前進ぜんしん7そく後退こうたい1そく
  • ギア操作そうさ マクラーレンせいシームレス・シフト、手動しゅどうしきフライ・バイ・ワイヤ
  • クラッチ カーボン/カーボン、手動しゅどうしきフライ・バイ・ワイヤ
  • 潤滑油じゅんかつゆ モービル1 SHCギアオイル

記録きろく[編集へんしゅう]

とし No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ポイント ランキング
AUS
オーストラリアの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
CHN
中華人民共和国の旗
BHR
バーレーンの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
SIN
シンガポールの旗
KOR
大韓民国の旗
JPN
日本の旗
IND
インドの旗
ABU
アラブ首長国連邦の旗
USA
アメリカ合衆国の旗
BRA
ブラジルの旗
2013 5 イギリスの旗 バトン 9 17† 5 10 8 6 12 13 6 7 6 10 7 8 9 14 12 10 4 122 5
6 メキシコの旗 ペレス 11 9 11 6 9 16† 11 20† 8 9 11 12 8 10 15 5 9 7 6

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ "マクラーレン MP4-28、プルロッドの採用さいようは「不可欠ふかけつ進化しんか". F1-Gate.com.(2013ねん2がつ1にち)2013ねん3がつ12にち閲覧えつらん
  2. ^ "MP4-28のポテンシャルをしんじるバトン". ESPN F1.(2013ねん3がつ8にち)2013ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  3. ^ a b "マクラーレン、化粧けしょうパネルの重量じゅうりょうはほぼゼロ". Topnews.(2013ねん2がつ4にち)2013ねん3がつ2にち閲覧えつらん
  4. ^ "マクラーレンMP4-28スペックひょう". Topnews. 2013ねん3がつ2にち閲覧えつらん
  5. ^ "マクラーレン「MP4-28」解説かいせつ&スペック". STINGER.(2013ねん2がつ1にち)2013ねん3がつ2にち閲覧えつらん