新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの世界せかい的てき流行りゅうこう (2019年ねん-)

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう (COVID-19) の
世界せかい的てき流行りゅうこう

流行りゅうこう状じょう況きょうを示しめした世界せかい地図ちず（適宜てきぎ更新こうしん）   感染かんせん者しゃ 100,000人にん以上いじょう   感染かんせん者しゃ 10,000–99,999人にん   感染かんせん者しゃ 1,000–9,999人にん   感染かんせん者しゃ 100–999人にん   感染かんせん者しゃ 10–99人にん   感染かんせん者しゃ 1–9人にん
2020年ねん1月がつ12日にち - 3月2日にちにCOVID-19患者かんじゃが確認かくにんされた地域ちいきの感染かんせん拡大かくだいを示しめす地図ちず
疾病しっぺい	新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう (COVID-19)
ウイルス株かぶ	SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2)
最初さいしょの発生はっせい	中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく 湖北こほく省しょう武漢ぶかん市し 北緯ほくい30度ど37分ふん11秒びょう 東経とうけい114度ど15分ふん28秒びょう
場所ばしょ	全ぜん世界せかい
初発しょはつ症例しょうれい	2019年ねん11月17日にち (2019-11-17)から今いま （4年ねん5ヶ月かげつ1週しゅう4日間にちかん）
確定かくてい症例しょうれい数すう	606,040,583人にん以上いじょう
回復かいふく者しゃ数すう	581,552,248人にん以上いじょう
死者ししゃ数すう	6,488,426人にん以上いじょう
感染かんせん地域ちいき	230の国くにと地域ちいき
外部がいぶリンク	COVID-19 – WHO

ビデオによるまとめ (スクリプト)

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの世界せかい的てき流行りゅうこう（しんがたコロナウイルスかんせんしょうのせかいてきりゅうこう、英語えいご: COVID-19 pandemic）は、2019年ねん末すえより始はじまったSARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) を病原びょうげん体たいとして急性きゅうせい呼吸こきゅう器き疾患しっかん等ひとしを引ひき起おこす新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう (COVID-19) のパンデミック（世界せかい的てき流行りゅうこう）である。

全ぜん世界せかいが感染かんせん症しょうの危険きけんに晒さらされたことで、世界せかい規模きぼのロックダウンや入国にゅうこく制限せいげん、国際こくさい行事ぎょうじの延期えんきや縮小しゅくしょうなど、人類じんるいが過去かこに経験けいけんしていない事態じたいに陥おちいった。パンデミックを収束しゅうそくさせるために実施じっしされたロックダウンなどの反はんグローバリゼーション、反はん民主みんしゅ主義しゅぎ的てきな側面そくめんを持もつ政策せいさくにより、行動こうどうの自由じゆうは大おおきく後退こうたいし、経済けいざい活動かつどうは大幅おおはばに縮小しゅくしょうした。このため、世界せかいの経済けいざい状態じょうたいは一変いっぺんした。流行りゅうこうにより生活せいかつのオンライン化かが進すすんだが、外食がいしょく、観光かんこう、レジャー、興行こうぎょう、運輸うんゆなどはオンライン化かできず、廃業はいぎょうが数多かずおおく確認かくにんされた。従したがって、ワクチン接種せっしゅにより行動こうどうの自由じゆうを回復かいふくすることが急務きゅうむとなっているほか、ニュー・ノーマル（人間にんげん活動かつどうの新あらたな常態じょうたい）への適応てきおうも行おこなわれている。

SARS-CoV-2が研究けんきゅう途上とじょうのウイルスであるため、COVID-19ワクチンの普及ふきゅう以後いごも普通ふつうの風邪かぜのように扱あつかって良よいか不明ふめいであり、事態じたいは一進一退いっしんいったいを続つづけている。また、長期間ちょうきかん続つづく恐おそれのある後遺症こういしょう (Long COVID) なども懸念けねんされている。2022年ねん8月がつ時点じてんで、感染かんせんは230の国くにと地域ちいきで起おきており、感染かんせん者しゃは6億おく人にん以上いじょう、死者ししゃは640万まん人にんを超こえている。なお2021年ねん5月には、当時とうじの公式こうしき推定すいていの2倍ばい以上いじょうとなる約やく690万まん人にんが全ぜん世界せかいで死亡しぼうしているとする分析ぶんせき結果けっかをワシントン大学だいがくが発表はっぴょうした。世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) は、1918年ねんのスペインかぜを超こえる人類じんるい史上しじょう最悪さいあくクラスのパンデミックとして事態じたいを重おもく受うけ止とめている。

各国かっこくと各かく地域ちいきの詳細しょうさいな流行りゅうこう状じょう況きょうについては「国くに・地域ちいき毎ごとの2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこう状じょう況きょう」を参照さんしょう

疾病しっぺい

2019年ねん11月22日にちに中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく湖北こほく省しょう武漢ぶかん市しで原因げんいん不明ふめいのウイルス性せい肺炎はいえんが初はじめて確認かくにんされた。新型しんがたコロナウイルスの特徴とくちょうはこれまでの重症じゅうしょう急性きゅうせい呼吸こきゅう器き症候群しょうこうぐん (SARS) や中東ちゅうとう呼吸こきゅう器き症候群しょうこうぐん (MERS) 等とうと同様どうようと思おもわれていたが、過去かこにない潜伏せんぷく性せいの高たかさから、人類じんるいの経済けいざい活動かつどうを利用りようして急速きゅうそくに感染かんせんを拡大かくだいし、2020年ねん1月がつ30日にちに世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) は6回かい目めとなる「国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたい (PHEIC)」を宣言せんげんした。2月28日にちにはこの疾患しっかんが世界せかい規模きぼで流行りゅうこうする危険きけん性せいについて最高さいこうレベルの「非常ひじょうに高たかい」と評価ひょうかし、3月11日にち、テドロス・アダノムWHO事務じむ局長きょくちょうはパンデミック（世界せかい的てき流行りゅうこう）相当そうとうとの認識にんしきを表明ひょうめいした。

パンデミック発生はっせい以降いこう、未曾有みぞうの事態じたいに情報じょうほうが錯綜さくそうし、世界せかい各地かくちで人種じんしゅ差別さべつ、イデオロギーの対立たいりつなどの問題もんだいが顕在けんざい化かした。特とくに感染かんせん被害ひがいの大おおきいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、感染かんせん元もとと見みられる中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくへの反はん中なか感情かんじょうが悪化あっかするなど国際こくさい情勢じょうせいにも大おおきな変化へんかをもたらした。

新型しんがたコロナウイルスの流入りゅうにゅうを防ふせぐために世界せかい各国かっこくは入国にゅうこく制限せいげんを掛かけたが、自覚じかく症状しょうじょうが乏とぼしいなどの高たかい潜伏せんぷく性せいを持もつ新型しんがたコロナウイルスは各国かっこくの水際みずぎわ対策たいさくを潜くぐり抜ぬけて180以上いじょうの国くにと地域ちいきに影響えいきょうを及およぼし、全ぜん世界せかいで大だい規模きぼな流行りゅうこうが発生はっせいした。これにより、世界せかい各地かくちで相次あいついでロックダウン（都市とし封鎖ふうさ・移動いどう制限せいげん）が実施じっしされ、需要じゅようやサプライチェーンを阻害そがいしたことで、コロナ・ショックと呼よばれる社会しゃかい・経済けいざい的てき影響えいきょうを引ひき起おこした。特とくに、デジタル化かできない事業じぎょうに対たいする大幅おおはばな需要じゅよう減げんとサプライチェーンの混乱こんらんは実体じったい経済けいざいに深刻しんこくなダメージを与あたえた。コロナ・ショック前後ぜんこうの社会しゃかいを区別くべつするため、『ビフォーコロナ』『アンダーコロナ』『ウィズコロナ』『アフターコロナ』『ポストコロナ』などの用語ようごもある。その後ご、経済けいざい活動かつどうと感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの両立りょうりつが試行しこうされるも、世界せかい各国かっこくの対応たいおうは難航なんこうしており、多おおくの国くにが経済けいざい活動かつどうを再開さいかいした結果けっか、全ぜん世界せかいの感染かんせん者しゃ数すうは再ふたたび指数しすう関数かんすう的てきに伸のび始はじめた。現在げんざいもなお、感染かんせん症しょう流行りゅうこうの収束しゅうそくの見通みとおしは立たっていない。

2023年ねん5月がつ5日にちにWHOは「国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたい (PHEIC)」を終了しゅうりょうし、「緊急きんきゅう事態じたいから、他たの感染かんせん症しょうへの対応たいおうと並行へいこうして流行りゅうこうを制御せいぎょする局面きょくめんに移うつった」としつつも、「いま、どの国くにでも起おこり得える最悪さいあくな事態じたいは、今回こんかいの知しらせを理由りゆうに警戒けいかいを緩ゆるめ、構築こうちくしたシステムを解体かいたい、あるいは国民こくみんにCOVID-19を心配しんぱいする必要ひつようはないというメッセージを発信はっしんすることだ」と警戒けいかいの継続けいぞくを呼よびかけている。感染かんせん症しょう法ほう上うえの位置付いちづけが5類るい感染かんせん症しょうに変更へんこうされたことで感染かんせん者しゃの全数ぜんすう把握はあくが廃止はいしされ、微増びぞう傾向けいこうが続つづいており、エンデミック化かが進すすんでいると見みられることから引ひき続つづき政府せいふや専門せんもん家かは注意ちゅういを呼よびかけている。

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの特徴とくちょう

SARS-CoV-2と呼よばれるコロナウイルスは、武漢ぶかん市しの武漢ぶかん華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばで初はじめて同定どうていされた。SARS-CoV-2は、空気くうき感染かんせんを主体しゅたいとし、咳せきやくしゃみで出でた呼吸こきゅう器き飛沫しぶき、接触せっしょくによる感染かんせんなど、生物せいぶつの種たねに限かぎらず幅広はばひろく感染かんせんする。感染かんせんから発症はっしょうまでの時間じかんは通例つうれい5日にちであるが、人ひとによって2日にちから14日にちまでの幅はばがある。

症状しょうじょうとしては発熱はつねつ、咳せき、息切いきぎれ、味覚みかくまたは嗅覚きゅうかくの異常いじょう、寒気さむけや悪寒おかん、頭痛ずつう、のどの痛いたみ、筋肉きんにくの痛いたみなどを伴ともなうことがある。しかし、「したたかなウイルス」と言いわれるように、宿主しゅくしゅに感染かんせんを把握はあくされ難がたくするような特性とくせいを示しめし、ウイルスが非常ひじょうに拡散かくさんしやすい上うえに、突然とつぜん死しにも繋つながりやすい。感染かんせんしても無む症状しょうじょうのまま感染かんせんの自覚じかくに乏とぼしい（ウイルスのキャリアとなる）ことも多おおい。合併症がっぺいしょうとしては、肺炎はいえんや急性きゅうせい呼吸こきゅう窮迫きゅうはく症候群しょうこうぐんなどを伴ともなうことがある。酸素さんそマスクを装着そうちゃくするには数時間すうじかん必要ひつようであるため、自覚じかく症状しょうじょうが出でていない段階だんかいで感染かんせん者しゃが医療いりょう機関きかんに行いく必要ひつようがあるが、医療いりょう関係かんけい者しゃでも自覚じかく症状しょうじょうが無なければ重症じゅうしょう化かしているかどうかは判断はんだんし難がたい。しかし、無自覚むじかくなまま血ち中ちゅう酸素さんそ濃度のうどが危険きけんな水準すいじゅんまで低下ていかし、息苦いきぐるしさが現あらわれてから病院びょういんに駆かけ込こんでも酸素さんそマスクの装着そうちゃくが間まに合あわず呼吸こきゅう不全ふぜんで死亡しぼうする例れいが多おおい。

SARS-CoV-2に対たいしては特効とっこうのある抗こうウイルス薬やくが存在そんざいせず、研究けんきゅうが進すすめられている。臨床りんしょうでは、症状しょうじょう管理かんりおよび支持しじ療法りょうほうを主眼しゅがんとした取とり組くみが行おこなわれている。推奨すいしょうされている予防よぼう策さくとしては、手洗てあらい、病気びょうきにかかっている人ひととの距離きょりを保たもつこと、さらに感染かんせんが疑うたがわれる場合ばあいには14日間にちかんの隔離かくりおよび経過けいか観察かんさつを取とることなどが挙あげられる。

PCR検査けんさで陽性ようせい反応はんのうが出でて入院にゅういんし、その後ごの検査けんさで陰性いんせいとなり症状しょうじょうも落おち着ついたため退院たいいんしたが、最初さいしょの発症はっしょうから2週間しゅうかん以上いじょう経過けいかして、再ふたたび検査けんさで陽性ようせいとなった事例じれいも出でてきており、SARS-CoV-2の再さい活性かっせい化かか別べつの型かたの再さい感染かんせんの可能かのう性せいが指摘してきされている。2020年ねん末まつ以降いこう、世界せかい各地かくちで変異へんい株かぶが報告ほうこくされており、以前いぜんのウイルスよりも感染かんせん力りょくが強つよまったことが確認かくにんされている。

ワクチンの開発かいはつと接種せっしゅ

詳細しょうさいは「COVID-19ワクチン」を参照さんしょう

COVID-19ワクチンの開発かいはつ手法しゅほうには、技術ぎじゅつ的てきブレイクスルーがあった。ワクチン開発かいはつには数すう年ねんから10年ねん掛かかることが珍めずらしくなく、薬理やくり的てきにも開発かいはつには困難こんなんが伴ともない、これまで疾病しっぺいの発見はっけんからワクチンの開発かいはつまで数すう十じゅう年ねん以上いじょうが経過けいかしているものもある。また、未いまだにワクチン開発かいはつが成功せいこうしていないHIVやマラリア、種々しゅじゅの事情じじょうからワクチン開発かいはつを断念だんねんしたSARS等ひとしの感染かんせん症しょうもある。

2020年ねん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの製薬せいやく企業きぎょうのファイザーとモデルナは、RNAワクチンという新しん技術ぎじゅつによって、従来じゅうらいの常識じょうしきを覆くつがえしてワクチン開発かいはつの期間きかんを大幅おおはばに短縮たんしゅくできると主張しゅちょうしたが、大だい規模きぼな接種せっしゅ実施じっしはCOVID-19のワクチンが初はつである。同年どうねん11月がつ時点じてんで両社りょうしゃのCOVID-19ワクチンは最速さいそくでの実用じつよう化かとなる見通みとおしで、良好りょうこうな治験ちけん結果けっかも併あわせて、世界せかいから最さい有力ゆうりょくと考かんがえられている。11月17日にち、モデルナは、開発かいはつ中ちゅうのワクチンについて94.5％の有効ゆうこう性せいがあるとする暫定ざんてい的てきな結果けっかを発表はっぴょうした。11月18日にち、ファイザーは、開発かいはつ中ちゅうのワクチンについて95％の有効ゆうこう性せいがあるとする最終さいしゅう的てきな分析ぶんせき結果けっかを発表はっぴょうした。12月8日にち、英国えいこくで一般いっぱん向むけのCOVID-19ワクチン接種せっしゅが開始かいしされた。日本にっぽんでは2021年ねん2月がつに承認しょうにんされ、2月がつ下旬げじゅんから医療いりょう従事じゅうじ者しゃ、3月がつ下旬げじゅんから高齢こうれい者しゃ、その後ご基礎きそ疾患しっかんのある人ひとなどに優先ゆうせん接種せっしゅが行おこなわれた。RNAワクチンの主成分しゅせいぶんであるRNAは保存ほぞんを考かんがえた場合ばあいには崩壊ほうかいしやすいため、超ちょう低温ていおん度どでのコールドチェーンの技術ぎじゅつ開発かいはつも急いそがれている。

COVID-19については感染かんせん者しゃの把握はあくが困難こんなんであり、前述ぜんじゅつのファイザーとモデルナのRNAワクチンでも終生しゅうせい免疫めんえきができるわけではない。また、2020年ねん末まつより世界せかい各地かくちで変異へんい株かぶの出現しゅつげんが見みられることから、引ひき続つづき社会しゃかい距離きょり拡大かくだい戦略せんりゃくの実施じっしや追加ついかのワクチン接種せっしゅが必要ひつようになる。

疫学えきがく

OECD各国かっこくの平均へいきん余命よめい。2020年ねんは多おおくの国くにで下落げらくした。

「国くに・地域ちいき毎ごとの2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこう状じょう況きょう」も参照さんしょう

背景はいけい

2019年ねん12月がつ下旬げじゅん、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくの武漢ぶかん市しで原因げんいん不明ふめいの肺炎はいえんの集団しゅうだん感染かんせんが発生はっせいしたことが保健ほけん当局とうきょくによって報告ほうこくされた。最初さいしょの患者かんじゃ群ぐんは主おもに武漢ぶかん華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばとの関連かんれんがみられたため、ウイルスは動物どうぶつ原ばら性せい感染かんせんしたものと考かんがえられている。この感染かんせんを引ひき起おこしたウイルスは、コウモリコロナウイルス、センザンコウコロナウイルス、およびSARSコロナウイルス (SARS-CoV) と密接みっせつな関連かんれんのある新あらたなウイルスとして、後のちにSARS-CoV-2と命名めいめいされた。このウイルスはキクガシラコウモリ属ぞくのコウモリに由来ゆらいするものと信しんじられている。それ以前いぜんの12月1日にちに、武漢ぶかん華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばへの曝露ばくろ歴れきも、新型しんがたウイルスが検出けんしゅつされた最初さいしょのクラスターの残のこりの40人にんとの接触せっしょく歴れきもない人ひとにおいて、最初さいしょの症状しょうじょうが発生はっせいしたことが報告ほうこくされていたことも後のちに判明はんめいした。この最初さいしょのクラスターのうち、3分ぶんの2は生鮮せいせん市場いちばとの関連かんれんがみられ、生いきた動物どうぶつを売うっていたこともわかった。

一方いっぽう、2020年ねん11月に学術がくじゅつ雑誌ざっし「Tumori Journal」で発表はっぴょうされたイタリアの国立こくりつがん研究所けんきゅうじょの研究けんきゅうによると、2019年ねん9月がつから2020年ねん3月がつまでに採取さいしゅした肺はいがん検査けんさ受診じゅしん者しゃ（959人にん）の血液けつえき検体けんたいの11.6%（111人にん）から新型しんがたコロナウイルス (SARS-CoV-2) に特異とくい的てきな抗体こうたいが検出けんしゅつされており、2019年ねん9月がつに採取さいしゅした検体けんたいでも14%（23人にん）から検出けんしゅつされた。このことから、前述ぜんじゅつの症例しょうれいより前まえから世界せかいにウイルスが広ひろまっていた可能かのう性せいがある。

2020年ねん1月がつ31日にち、世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) は国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたい (PHEIC) を宣言せんげんした。WHOのテドロス・アダノム事務じむ局長きょくちょうは2月がつ24日にちの時点じてんで、世界せかいの他ほかの地域ちいきでこの疾病しっぺいの市中しちゅう感染かんせんが持続じぞくしている可能かのう性せいがあったにもかかわらず、「かなりの数かずの症例しょうれいを回避かいひするため」と、ウイルスに対たいする中国ちゅうごくの対応たいおうへの賞賛しょうさんを維持いじしていた。

3月がつ20日はつかには、WHOの事務じむ局長きょくちょう談話だんわにおいて「喫煙きつえんは重症じゅうしょう化かリスクを高たかめる」との発表はっぴょうを行おこなっている。

感染かんせん者しゃ数すう

日本にっぽん政府せいふは、直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうと累積るいせき感染かんせん者しゃ数すうを割わることで感染かんせん増減ぞうげんの傾向けいこうを示しめすK値ねを活用かつようしている

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  国こくごとの100万まん人にんあたりのCOVID-19確定かくてい症例しょうれい数すうを示しめした地図ちず
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  国くに別べつの人口じんこう10万まんあたりのCOVID-19患者かんじゃ数すう
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  国くに別べつの人口じんこう10万まんあたりのCOVID-19経験けいけん者しゃ数すう
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  確定かくてい症例しょうれい総数そうすうのグラフ（青あお:症例しょうれい総数そうすう、赤あか:死亡しぼう者しゃの総数そうすう）

死者ししゃ数すう

2021年ねん12月がつ現在げんざい、COVID-19が原因げんいんで、500万まん人にん以上いじょうの死亡しぼう者しゃが出でている。中国ちゅうごくの国家こっか衛生えいせい健康けんこう委員いいん会かいによると、死亡しぼうした人ひとの大だい多数たすうは高齢こうれい者しゃであった。死亡しぼう者しゃの約やく80%は60歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃで、75%は心こころ血管けっかん疾患しっかんや糖尿とうにょう病びょうなどの持病じびょうがあった。COVID-19で死亡しぼうした人ひとに関かんして、症状しょうじょうを発症はっしょうしてから死亡しぼうするまでの日数にっすうは6日にちから41日にちまでの範囲はんいであり、中央ちゅうおう値ちは14日にちであることが示しめされている。

2020-2021年ねんの2年間ねんかんの世界せかい各国かっこくの超過ちょうか死亡しぼう率りつを研究けんきゅうしたWHO（世界せかい保健ほけん機関きかん）の推定すいていは、全ぜん世界せかいのCOVID-19による死亡しぼう数すうが542万まん人にんに対たいし、超過ちょうか死亡しぼう者しゃ数すうはその約やく3倍ばい弱じゃくの1483万まん人にんだった。

「超過ちょうか死亡しぼう率りつ#COVID-19」も参照さんしょう

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  国こくごとの100万まん人にんあたりのCOVID-19確定かくてい死者ししゃ数すうを示しめした地図ちず
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  国くに別べつの人口じんこう10万まん人にんあたりのCOVID-19死者ししゃ数すう

二に次じ障害しょうがい

パンデミックにより、人々ひとびとの心しんの健康けんこうは著いちじるしく悪化あっかしている。抑そもそもうつの有ゆう病びょう率りつはOECD諸国しょこくにおいて倍増ばいぞうした。人々ひとびとが最もっとも精神せいしん的てき苦痛くつうを感かんじたのは、2020年ねん3-4月がつであった。脳のうにとって、パンデミックによる制御せいぎょの喪失そうしつは特とくに強力きょうりょくなタイプのストレスを生うみ出だし、リスクを正確せいかくに評価ひょうかする能力のうりょくを損そこなう可能かのう性せいがある。COVID-19パンデミックへの過度かどの心配しんぱいがある場合ばあい、過去かこの成功せいこうに焦点しょうてんを当あてることによって、より良よい意思いし決定けっていを行おこなうことができる。

COVID-19前後ぜんこうにおける抑そもそもうつの有ゆう病びょう率りつ

国くに	COVID-19前まえ	2020年ねん
日本にっぽん	7.9	17.3
韓国かんこく	N/A	36.6
オーストリア	7.7	21.0
ベルギー	9.5	20.0
チェコ	10.0	11.8
フランス	4.0	19.9
ギリシャ	4.7	22.8
イタリア	5.5	17.3
スペイン	N/A	18.7
スウェーデン	10.8	30.0
英国えいこく	9.7	19.2
カナダ	4.0	10.0
米国べいこく	6.6	23.5
メキシコ	3.0	27.6
オーストラリア	10.4	27.6

感染かんせんの状況じょうきょう

「中国ちゅうごく本土ほんどにおける2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこう状じょう況きょう」および「国くに・地域ちいき毎ごとの2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこう状じょう況きょう」も参照さんしょう

発生はっせい源げんとされる武漢ぶかん華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばの空そら撮つまみ。左手ひだりてに見みえるのが正面しょうめん玄関げんかん。消毒しょうどくチームが付近ふきんの消毒しょうどくを行おこなっている（2020年ねん3月がつ4日にち撮影さつえい）。

2019年ねん

2019年ねん8月がつ

2020年ねん6月がつ時点じてんの情報じょうほうとして、「デジタル伝染でんせん病びょう学がく」に基もとづいたボストン大学だいがくのイレーン・ゾイジーらの研究けんきゅうチームが、2018年ねん1月がつから2020年ねん4月がつに撮影さつえいされた武漢ぶかん市しの衛星えいせい写真しゃしん111枚まいの分析ぶんせき結果けっかやインターネット検索けんさくエンジン百ひゃく度どでの特定とくていの症状しょうじょうが検索けんさくされた頻度ひんどなどから、COVID-19の症状しょうじょうとされる「下痢げり」の検索けんさく数すうが8月がつに急増きゅうぞうしており、8月がつには新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうが始はじまっていた可能かのう性せいがあるとともに、下痢げりが「市中しちゅう感染かんせんにおいて重要じゅうような役割やくわりを果はたした可能かのう性せいがある」と指摘してきした。しかし同どう研究けんきゅうでは、COVID-19によるものかどうか、何なんら客観きゃっかん的てきな事実じじつは判明はんめいしていない。

2019年ねん9月がつ

イタリア国立こくりつがん研究所けんきゅうじょの研究けんきゅうによると、2019年ねん9月がつから2020年ねん3月がつまでに肺はいがん検査けんさを受診じゅしんした受診じゅしん者しゃから採取さいしゅした血液けつえきを調しらべたところ、11.6％の受診じゅしん者しゃから新型しんがたコロナウイルス（SARS-CoV-2）に特異とくい的てきな抗体こうたいが検出けんしゅつされこのうち、4％は2019年ねん9月がつ、30％は2020年ねん2月がつに採取さいしゅされた検体けんたいから新型しんがたウイルスの抗体こうたいが出来できていたことが検出けんしゅつされ、後のちに武漢ぶかんで報告ほうこくされた症例しょうれいより前まえから世界せかいにウイルスが広ひろまっていた可能かのう性せいがあることが後のちに発表はっぴょうされた。ただし、このイタリア国立こくりつがん研究所けんきゅうじょの研究けんきゅうには批判ひはんが集あつまっており、「たとえ2019年ねん9月がつにイタリアで新型しんがたコロナウイルスが存在そんざいしていたとしても、必かならずしもそこが起源きげんだということにはならない」という指摘してきもある。

2019年ねん11月

• 11月17日にち - 湖北こほく省しょう出身しゅっしんの55歳さいの男性だんせいが新型しんがたコロナウイルスの中国ちゅうごく国内こくないでの最初さいしょの症例しょうれいであった可能かのう性せいがあるが、中国ちゅうごく当局とうきょくはデータを公開こうかいしなかったとサウスチャイナ・モーニング・ポストが報ほうじている他た、後ごの調査ちょうさにより全まったく無関係むかんけいな病症びょうしょうであることが発覚はっかくし、数日すうじつ後ごに新型しんがたコロナウイルス感染かんせんが確認かくにんされ、最初さいしょの発症はっしょう者しゃである可能かのう性せいは極きわめて薄うすいとされた。

2019年ねん12月

• 12月8日にち - 中国ちゅうごくの湖北こほく省しょう武漢ぶかん市しの保健ほけん機関きかんにより原因げんいん不明ふめいの肺炎はいえん患者かんじゃが初はじめて報告ほうこくされた。報告ほうこくされた、武漢ぶかん市しの市場いちばにおいて海鮮かいせん店てんとしてエビ売うりをしていた50代だい女性じょせいは、世界せかいで最初さいしょの正式せいしきな新型しんがたコロナウイルス(COVID-19)感染かんせん者しゃであることが確認かくにんされている(中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく)。
• 12月16日にち - CDCの後のちの調査ちょうさで、12月13日にちから16日にちにかけてアメリカ西海岸にしかいがんでアメリカ赤十字せきじゅうじ社しゃに献血けんけつされた血液けつえき検体けんたい39件けんから、新型しんがたコロナウイルスの抗体こうたいが発見はっけんされた。
• 12月18日にち - イタリア国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょが後のちに実施じっししたイタリア北部ほくぶの汚水おすい処理しょり施設しせつから採取さいしゅした40の下水げすいサンプルの分析ぶんせきによると、12月18日にち時点じてんのミラノとトリノの下水げすいサンプルから新種しんしゅのコロナウイルス（SARS-Cov-2）の遺伝子いでんしの痕跡こんせきが確認かくにんされ、中国ちゅうごくが12月31日にちに初はつの新型しんがたコロナ感染かんせんを報告ほうこくする以前いぜんにイタリア北部ほくぶでウイルス感染かんせんが始はじまっていた可能かのう性せいがあることが裏付うらづけられた。
• 12月27日にち - フランスでインフルエンザのような症状しょうじょうがあった患者かんじゃから、12月27日にちに採とった検体けんたいを、後日ごじつ検査けんさしたところ、新型しんがたコロナウイルスの陽性ようせい反応はんのうがあった事ことが明あきらかになった。
• 12月30日にち - 原因げんいん不明ふめいの肺炎はいえんについて記載きさいされた公文書こうぶんしょを勤務きんむ先さきの病院びょういんで発見はっけんした李り文ぶん亮あきらがWeChatに画像がぞうとして投稿とうこうした。2020年ねん1月がつ7日にち、原因げんいんが新種しんしゅのコロナウイルスと特定とくていされた。
• 12月31日にち - 世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) への最初さいしょの報告ほうこくが行おこなわれた。

2020年ねん

2020年ねん1月がつ

• 1月がつ1日にち - 華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばを閉鎖へいさ。
• 1月がつ7日にち - 原因げんいんが新種しんしゅのコロナウイルスであることを確認かくにん。
• 1月がつ9日にち - 最初さいしょの死者ししゃが出でた。
• 1月がつ13日にち - 中国ちゅうごく国外こくがいとして初はつとなる、タイでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ16日にち - 日本にっぽんでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ17日にち - CDCの後のちの調査ちょうさにより、2019年ねん12月13日にちから1月がつ17日にちまでにアメリカでアメリカ赤十字せきじゅうじ社しゃに献血けんけつされた血液けつえき検体けんたい7,389件けんのうち、106件けんから新型しんがたコロナウイルスの抗体こうたいが発見はっけんされた。
• 1月がつ19日にち - 韓国かんこくでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ20日はつか - 広東かんとん省しょうでのヒト - ヒト感染かんせんが確認かくにんされたことが発表はっぴょう。クルーズ客船きゃくせん「ダイヤモンド・プリンセス号ごう」が横浜よこはま港こうを出港しゅっこう。
• 1月がつ21日にち - 台湾たいわん、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ22日にち - マカオでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ23日にち - 武漢ぶかん市しが人ひとの出入でいりの制限せいげんを始はじめる。香港ほんこん、シンガポール、ベトナムでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ24日にち - ネパールでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ25日にち - 日本にっぽんで武漢ぶかん市し在住ざいじゅうの30代だい女性じょせい旅行りょこう者しゃの感染かんせんを確認かくにん。マレーシア、フランス、オーストラリアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。クルーズ客船きゃくせん「ダイヤモンド・プリンセス号ごう」から香港ほんこん人じん男性だんせいが下船げせん。
• 1月がつ26日にち - 広東かんとん省しょう政府せいふは公共こうきょうの場ばでのマスク着用ちゃくようを義務付ぎむづけ、違反いはん者しゃに対たいする罰則ばっそくを導入どうにゅう。北京ぺきん市し政府せいふが市し境さかいを超こえるすべてのバスの運行うんこうを停止ていしすると報ほうじた。
• 1月がつ27日にち - カンボジア、スリランカ、ドイツ、カナダでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ29日にち - アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽう、フィンランドでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。中国ちゅうごく全土ぜんどで感染かんせん者しゃが確認かくにん。
• 1月がつ30日にち - フィリピン、インド、イタリアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ31日にち - ロシア、スウェーデン、イギリス、スペインでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。WHOが国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたいを宣言せんげん。

世界せかい的てきに防疫ぼうえき体制たいせいが敷しかれ、武漢ぶかん市しに対たいして各かく国民こくみんを帰還きかんさせるチャちゃータたー便びんが送おくられると共ともに中国ちゅうごく以外いがいの国くにでは中国ちゅうごくを経由けいゆしているクルーズ客船きゃくせんから下船げせんできない乗客じょうきゃくも現あらわれた（以降いこう参照さんしょう）。SARS-CoVが流行りゅうこうした2003年ねん時点じてんよりもグローバル化かが進すすみ、SARS-CoV-2感染かんせん者しゃに無む症状しょうじょうの場合ばあいも多おおいという特徴とくちょうもあって、防疫ぼうえきが難むずかしく、SARS-CoV-2は急速きゅうそくに世界中せかいじゅうに広ひろまって行いった。また、ネットとマスメディア双方そうほうが「コロナ」の話題わだいで埋うめ尽つくされ、不正確ふせいかくな情報じょうほうが大量たいりょうに飛とび交かう「インフォデミック」状態じょうたいに陥おちいった。困窮こんきゅう状態じょうたいにある消費しょうひ者しゃ心理しんりに付つけ込こんだ、生活せいかつ必需ひつじゅ品ひんの高額こうがく転売てんばいなども起おきた。

2020年ねん2月がつ

• 2月がつ1日にち - クルーズ客船きゃくせんの「ダイヤモンド・プリンセス号ごう」から香港ほんこんで1月がつ25日にちに下船げせんした香港ほんこん人じん男性だんせいの感染かんせんを確認かくにん。
• 2月がつ2日にち - 上海しゃんはい市し当局とうきょくなどが国内こくないの工場こうじょうから買かい上あげたことで世界せかい的てきにマスクが品薄しなうすになり、高額こうがく転売てんばいを行おこなう者ものも現あらわれた。フィリピンで中国ちゅうごく国外こくがい初はつの死亡しぼう者しゃが確認かくにんされた。
• 2月がつ3日にち - 中国ちゅうごく武漢ぶかん市しにて火ひ神山かみやま医院いいんが完成かんせい。
• 2月がつ4日にち - ベルギーでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ5日にち - 中国ちゅうごく武漢ぶかん市しにて雷神山らいじんやま医院いいんが完成かんせい。日本にっぽんでは集団しゅうだん感染かんせんを起おこしたクルーズ客船きゃくせん「ダイヤモンド・プリンセス号ごう」が、日本にっぽん政府せいふの指示しじにより大黒おおくろ埠頭ふとう沖おきで14日間にちかんの隔離かくり措置そちを開始かいしした。
• 2月がつ6日にち - CDCの検査けんさにより、カリフォルニア州しゅうサンタクララ郡ぐんで2月がつ6日にちと13日にちに自宅じたくで死亡しぼうした2名めいを検死けんししたところ、新型しんがたコロナウイルスが発見はっけんされた事ことが明あきらかになった。
• 2月がつ7日にち - SNSで最初さいしょに新型しんがた肺炎はいえんについての報告ほうこくを行おこなった医師いしの李り文ぶん亮あきらが死亡しぼう。
• 2月がつ8日にち - 武漢ぶかんで60代だいの日本人にっぽんじん男性だんせい1名めいが新型しんがた肺炎はいえんにより死亡しぼう。新型しんがた肺炎はいえんによる日本人にっぽんじん初はつの死亡しぼうを確認かくにん。
• 2月がつ11日にち - WHOが新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんによる疾患しっかんを「COVID-19」と命名めいめい、ICTVがこのウイルスを「SARS-CoV-2」と分類ぶんるい、命名めいめいした。湖北こほく省しょうが、肺炎はいえんを引ひき起おこす新型しんがたコロナウイルスによる死者ししゃが103人にん、感染かんせん者しゃが2,097人にん増ふえたと発表はっぴょう。同日どうじつ時点じてんで中国ちゅうごく本土ほんどの死者ししゃは計けい1,011人ひとりとなり、感染かんせん者しゃは4万まん2千せん人にんを超こえた。
• 2月がつ13日にち - 日本にっぽんで初はつの死亡しぼう者しゃが確認かくにんされた。新型しんがたコロナウイルス感染かんせんの疑うたがいがある乗客じょうきゃくがいるとしてフィリピン、日本にっぽん、台湾たいわん、アメリカ領りょうグアムに入国にゅうこく拒否きょひされたクルーズ客船きゃくせん「ウエステルダム号ごう」がカンボジアに入港にゅうこう。渡航とこう歴れきのない千葉ちば県けんの20代だい男性だんせいが感染かんせん。
• 2月がつ14日にち - エジプトでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ15日にち - フランスで初はつの死亡しぼう者しゃを確認かくにん。中国ちゅうごく以外いがいで3カ国かこく目めの新型しんがたコロナウイルスによる死者ししゃの確認かくにん。
• 2月がつ16日にち - 台湾たいわんで初はつの死亡しぼう者しゃを確認かくにん。中国ちゅうごく以外いがいで4カ国かこく目めの新型しんがたコロナウイルスによる死者ししゃの確認かくにん。
• 2月がつ19日にち - イランでの感染かんせん者しゃと死亡しぼう者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ21日にち - 日本にっぽんでの感染かんせん者しゃが100人にんを超こえた。レバノン、イスラエルでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ24日にち - アフガニスタン、イラク、クウェート、バーレーン、オマーンでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ25日にち - オーストリア、スイス、クロアチア、アルジェリア、ブラジル での感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ26日にち - 日本にっぽんで2人ふたり目めの死亡しぼう者しゃを確認かくにん。韓国かんこくでの感染かんせん者しゃが1,000人にんを超こえた。パキスタン、ジョージア、ルーマニア、ノルウェー、北きたマケドニア、ギリシャ での感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ27日にち - デンマーク、エストニア、ベラルーシ、オランダ、サンマリノ、ナイジェリア、メキシコでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ28日にち - アゼルバイジャン、アイスランド、リトアニア、モナコ、ニュージーランドでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 2月がつ29日にち - イタリアでの感染かんせん者しゃが1,000人にんを超こえた。カタール、アイルランド、ルクセンブルク、エクアドルでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。

2020年ねん3月がつ

• 3月1日にち - アルメニア、チェコ、ドミニカ共和国どみにかきょうわこくでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月2日にち - インドネシア、サウジアラビア、ヨルダン、ラトビア、アンドラ、ポルトガル、チュニジア、モロッコ、セネガルでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月3日にち - ウクライナ、リヒテンシュタイン、アルゼンチン、チリでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月4日にち - ポーランド、ハンガリー、スロベニアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月5日にち - パレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、南みなみアフリカ共和きょうわ国こくでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月6日にち - ブータン、スロバキア、セルビア、バチカン、カメルーン、トーゴ、コスタリカ、コロンビア、ペルーでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 3月7日にち - モルディブ、モルドバ、マルタ、パラグアイでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月8日にち - バングラデシュ、ブルガリア、アルバニアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。全ぜん世界せかいでの感染かんせんが確認かくにんされた国くに・地域ちいきが100に到達とうたつした。
• 3月9日にち - ブルネイ、キプロス、ブルキナファソ、パナマでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月がつ10日とおか - モンゴル、トルコ、北きたキプロス、コンゴ民主みんしゅ共和きょうわ国こく、ジャマイカ、ボリビアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月11日にち - 世界せかい各地かくちでの流行りゅうこうについてWHOがパンデミック相当そうとうとの見解けんかいを示しめした。コートジボワール、ホンジュラス、キューバ、セントビンセント・グレナディーン、ガイアナでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月12日にち - アメリカがイギリス以外いがいのヨーロッパからの入国にゅうこくを30日間にちかん停止ていしすると発表はっぴょう。スーダン、ケニア、ガボン、ガーナ、トリニダード・トバゴでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月13日にち - カザフスタン、コソボ、エチオピア、モーリタニア、ギニア、グアテマラ、アンティグア・バーブーダ、セントルシア、ベネズエラ、スリナム、ウルグアイでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月14日にち - ルワンダ、セーシェル、中央ちゅうおうアフリカ共和きょうわ国こく、赤道せきどうギニア、コンゴ共和きょうわ国こく、ナミビア、エスワティニでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月15日にち - ウズベキスタン、バハマでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月16日にち - ソマリア、タンザニア、ベナン、リベリアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。中国共産党ちゅうごくきょうさんとうは支援しえんの医療いりょう従事じゅうじ者しゃを湖北こほく省しょうから徐々じょじょに撤退てったいさせる方針ほうしん。武漢ぶかんに在あった16か所しょの臨時りんじ病院びょういんを10日とおかまでに休業きゅうぎょうした。
• 3月17日にち - モンテネグロ、ジブチ、ガンビア、バルバドスでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月18日にち - キルギス、ザンビア、エルサルバドル、ニカラグアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月19日にち - イタリアの死亡しぼう者しゃ数すうが中国ちゅうごくの死亡しぼう者しゃ数すうを上回うわまわり、世界せかい最多さいたになった。モーリシャス、チャド、ニジェール、カーボベルデ、ハイチ、フィジーでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月がつ20日はつか - エリトリア、ウガンダ、マダガスカル、ジンバブエ、パプアニューギニアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月21日にち - 東ひがしティモールでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月22日にち - モザンビーク、ドミニカ国こく、グレナダでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月23日にち - ミャンマー、シリア、ベリーズでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月24日にち - ラオス、リビアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月25日にち - マリ、ギニアビサウ、セントクリストファー・ネイビスでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月26日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが中国ちゅうごく、イタリアを上回うわまわり、世界せかい最多さいたになった。
• 3月30日にち - ボツワナ、ルガンスク人民じんみん共和きょうわ国こくでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 3月31日にち - ソマリランド、ブルンジ、シエラレオネでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
  • ロシア政府せいふはアメリカに対たいし医療いりょう器具きぐ等とうを人道じんどう支援しえんすると発表はっぴょうし、4月がつ1日にちに軍ぐん輸送ゆそう機きが出発しゅっぱつした。

2020年ねん4月がつ

• 4月がつ2日にち - マラウイでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ4日にち - 西にしサハラでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 4月がつ5日にち - 南みなみスーダンでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 4月がつ6日にち - サントメ・プリンシペでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 4月がつ10日とおか - イエメンでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ11日にち - アメリカの死亡しぼう者しゃ数すうがイタリアを上回うわまわり、世界せかい最多さいたになった。
• 4月がつ16日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ18日にち - 日本にっぽんでの感染かんせん者しゃが1万まん人にん、死者ししゃ数すうは200人にんを超こえた。
• 4月がつ28日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にん、世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが20万まん人にんを超こえた。アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ29日にち - タジキスタンでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。世界せかい保健ほけん機関きかん（WHO）の100回かい目めの報告ほうこくが行おこなわれた。
• 4月がつ30日にち - コモロ連合れんごうでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。

2020年ねん5月がつ

• 5月がつ10日とおか - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが400万まん人にんを超こえた。
• 5月13日にち - レソトでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 5月21日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。
• 5月27日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。

2020年ねん6月がつ

• 6月11日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 6月がつ20日はつか - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 6月23日にち - 世界せかいの感染かんせん者しゃ数すうが900万まん人にんを超こえた。
• 6月28日にち - 午後ごご7時じ前まえ、世界せかいの感染かんせん者しゃが1000万まん人にんを超こえた。

2020年ねん7月がつ

• 7月がつ9日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ17日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ17日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ23日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが1500万まん人にんを超こえた。アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが400万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ30日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが15万まん人にんを超こえた。

2020年ねん8月がつ

• 8月がつ7日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ8日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にんを超こえた。死者ししゃ数すうも10万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ10日とおか - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが2000万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ23日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ31日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが600万まん人にんを超こえた。

2020年ねん9月がつ

• 9月1日にち - ロシアの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 9月3日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが400万まん人にんを超こえた。
• 9月5日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが400万まん人にんを超こえた。
• 9月7日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうがブラジルを抜ぬき、世界せかい第だい2位いとなった。
• 9月16日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。
• 9月17日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが3000万まん人にんを超こえた。
• 9月22日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが20万まん人にんを超こえた。
• 9月26日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが700万まん人にんを超こえた。
• 9月28日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが600万まん人にんを超こえた。また、世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうも100万まん人にんを超こえた。

2020年ねん10月がつ

• 10月1日にち - アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのドナルド・トランプ大統領だいとうりょうをはじめとする数すう人にんの共和党きょうわとう関係かんけい者しゃの感染かんせんが発覚はっかく。ホワイトハウスでクラスターが発生はっせいしたと見みられる。
• 10月3日にち - ソロモン諸島しょとうでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。インドの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 10月7日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。
• 10月がつ10日とおか - ブラジルの死者ししゃ数すうが15万まん人にんを超こえた。
• 10月11日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが700万まん人にんを超こえた。
• 10月16日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが800万まん人にんを超こえた。
• 10月19日にち - アルゼンチンの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうも4000万まん人にんを超こえた。
• 10月21日にち - スペインの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 10月22日にち - フランスの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 10月24日にち - コロンビアの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 10月28日にち - マーシャル諸島しょとうでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 10月29日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが800万まん人にんを超こえた。
• 10月30日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが900万まん人にんを超こえた。
• 10月31日にち - イギリスの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。

2020年ねん11月

• 11月7日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。フランスの死者ししゃ数すうが4万まん人にんを超こえた。
• 11月8日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが5000万まん人にんを超こえた。
• 11月10日にち - バヌアツでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 11月11日にち - イタリアの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。イギリスの死者ししゃ数すうが5万まん人にんを超こえた。
• 11月14日にち - メキシコの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 11月19日にち - サモアでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 11月20日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが900万まん人にんを、ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが600万まん人にんを、それぞれ超こえた。メキシコの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 11月24日にち - イタリアの死者ししゃ数すうが5万まん人にんを超こえた。
• 11月26日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが6000万まん人にんを超こえた。
• 11月27日にち - ドイツの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。

2020年ねん12月

• 12月4日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが150万まん人にんを超こえた。イランの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 12月8日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが1500万まん人にんを超こえた。
• 12月10日にち - トルコの感染かんせん者しゃ数すうが統計とうけい修正しゅうせいにより100万まん人にんを超こえた。
• 12月11日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが7000万まん人にんを超こえた。
• 12月15日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが30万まん人にんを超こえた。
• 12月19日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。
• 12月20日にち - イギリスの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 12月21日にち - 日本にっぽんの感染かんせん者しゃ数すうが20万まん人にんを超こえた。
• 12月22日にち - 南極なんきょくにあるチリのオヒギンズ基地きちで36人にんの感染かんせんがあったことをチリ軍ぐんが公表こうひょう。6大陸たいりく全すべてで感染かんせんが確認かくにんされる。同日どうじつ、ペルーの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 12月24日にち - イタリアの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 12月26日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが8000万まん人にんを超こえた。
• 12月27日にち - 南みなみアフリカの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 12月28日にち - ロシアの死者ししゃ数すうが統計とうけい修正しゅうせいにより18万まん人にんを超こえた。

2021年ねん

2021年ねん1月がつ

• 1月がつ1日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが2000万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ7日にち - ブラジルの死者ししゃ数すうが20万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ10日とおか - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが9000万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ11日にち - ミクロネシア連邦れんぽうでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。
• 1月がつ15日にち - ドイツの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ20日はつか - アメリカの死者ししゃ数すうが40万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ24日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが2500万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ26日にち - インドネシアの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。イギリスの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 1月がつ27日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが1億おく人にんを超こえた。
• 1月がつ28日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが900万まん人にんを超こえた。

2021年ねん2月がつ

• 2月がつ9日にち - スペインの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にんを超こえた。
• 2月がつ19日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。アフリカ全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 2月がつ22日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが50万まん人にんを超こえた。
• 2月がつ26日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが250万まん人にんを超こえた。

2021年ねん3月がつ

• 3月8日にち - イタリアの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 3月21日にち - トルコの感染かんせん者しゃ数すうが300万まん人にんを超こえ、死者ししゃ数すうも3万まん人にんを超こえた。
• 3月24日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが3000万まん人にんを超こえた。ブラジルの死者ししゃ数すうが30万まん人にんを超こえた。

2021年ねん4月がつ

• 4月がつ15日にち - フランスの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ17日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが300万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ19日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが1500万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ28日にち - インドの死者ししゃ数すうが20万まん人にんを超こえた
• 4月がつ29日にち - ブラジルの死者ししゃ数すうが40万まん人にんを超こえた。
• 4月がつ30日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが1億おく5000万まん人にんを超こえた。

2021年ねん5月がつ

• 5月4日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが2000万まん人にんを超こえた。
• 5月12日にち - インドの死者ししゃ数すうが25万まん人にんを超こえた。
• 5月18日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが2500万まん人にんを超こえた。
• 5月24日にち - インドの死者ししゃ数すうが30万まん人にんを超こえた。
• 5月31日にち -  パラオでの感染かんせん者しゃを確認かくにん。

2021年ねん6月がつ

• 6月15日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが60万まん人にんを超こえた。アフリカの感染かんせん者しゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。
• 6月19日にち - ブラジルの死者ししゃ数すうが50万まん人にんを超こえた。
• 6月21日にち - インドネシアの感染かんせん者しゃ数すうが200万まん人にんを超こえた。コロンビアの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。
• 6月23日にち - インドの感染かんせん者しゃ数すうが3000万まん人にんを超こえた。

2021年ねん7月がつ

• 7月がつ2日にち - インドの死者ししゃ数すうが40万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ8日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが400万まん人にんを超こえた。
• 7月がつ14日にち - アルゼンチンの死者ししゃ数すうが10万まん人にんを超こえた。

2021年ねん8月がつ

• 8月がつ4日にち - ブラジルの感染かんせん者しゃ数すうが2000万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ5日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが2億おく人にんを超こえた。
• 8月がつ6日にち - 日本にっぽんの感染かんせん者しゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。
• 8月がつ8日にち - アフリカ大陸たいりくの感染かんせん者しゃ数すうが700万まん人にんを超こえた。

2021年ねん9月がつ

• 9月1日にち - 日本にっぽんの感染かんせん者しゃ数すうが150万まん人にんを超こえた。
• 9月7日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが4000万まん人にんを超こえた。

2021年ねん10月がつ

• 10月1日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが70万まん人にんを超こえた。
• 10月8日にち - ブラジルの死者ししゃ数すうが60万まん人にんを超こえた。
• 10月がつ20日はつか - ロシアの感染かんせん者しゃ数すうが800万まん人にんを超こえた。

2021年ねん11月

• 11月1日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが500万まん人にんを超こえた。
• 11月9日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが2億おく5000万まん人にんを超こえた。
• 11月25日にち - イギリスの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。

2021年ねん12月

• 12月13日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが5000万まん人にんを超こえた。
• 12月14日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが80万まん人にんを超こえた。

2022年ねん

2022年ねん1月がつ

• 1月がつ7日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが3億おく人にんを超こえた。

2022年ねん2月がつ

• 2月がつ4日にち - アメリカの死者ししゃ数すうが90万まん人にんを超こえた。
• 2月がつ9日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが4億おく人にんを超こえた。

2022年ねん3月がつ

• 3月7日にち - 世界せかい全体ぜんたいの死者ししゃ数すうが600万まん人にんを超こえた。
• 3月23日にち - 韓国かんこくの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。

2022年ねん4月がつ

• 4月がつ12日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが5億おく人にんを超こえた。

2022年ねん5月がつ

• 5月12日にち -  朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくでのコロナ感染かんせん者しゃを公式こうしきで確認かくにん。アメリカの死者ししゃ数すうが100万まん人にんを超こえた。

2022年ねん7月がつ

• 7月がつ14日にち - 日本にっぽんの感染かんせん者しゃ数すうが1000万まん人にんを超こえた。

2022年ねん8月がつ

• 8月がつ26日にち - 世界せかい全体ぜんたいの感染かんせん者しゃ数すうが6億おく人にんを超こえた。

2022年ねん12月

• 12月20日にち - アメリカの感染かんせん者しゃ数すうが1億おく人にんを超こえた。

2023年ねん

• 5月5日にち - WHOが国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたいの宣言せんげんを終了しゅうりょうすると発表はっぴょう。

著名ちょめい人じんの死者ししゃ

敬称けいしょうは省略しょうりゃくするものとする。

詳細しょうさいは「2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょうで亡なくなった著名ちょめい人じんの一覧いちらん」、「Category:2019新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうで亡なくなった人物じんぶつ」、および「:w:List of deaths from the 2019–20 coronavirus pandemic」を参照さんしょう

（英数字えいすうじ・五十音ごじゅうおん順じゅん）

• 一文字いちもんじ弥太郎やたろう（ラジオパーソナリティ、放送ほうそう作家さっか）
• 江崎えざきマサル（音楽家おんがくか、プロデューサー）
• 大だい牧まき冨士夫ふじお（文学ぶんがく研究けんきゅう者しゃ、郷土きょうど史し研究けんきゅう者しゃ、小説しょうせつ家か）
• 岡江おかえ久美子くみこ（女優じょゆう）
• 岡崎おかざき照幸てるゆき（空手からて家か）
• 岡田おかだ公こう伸しん（テレビプロデューサー）
• 岡本おかもと行夫ゆきお（外交がいこう評論ひょうろん家か）
• 小野おの清子きよこ（政治せいじ家か）
• 神田かんだ川がわ俊郎としお（料理人りょうりにん）
• 三さん遊ゆう亭てい多た歌うた介かい（落語らくご家か）
• 志村しむらけん（コメディアン（ザ・ドリフターズ））
• 勝かち武士ぶし幹みき士し（大相撲おおずもう力士りきし）
• 末すえ芳枝よしえ（声楽せいがく家か）
• 高田たかだ賢三けんぞう（ファッションデザイナー、KENZOブランド創設そうせつ者しゃ）
• 立石たていし義雄よしお（実業じつぎょう家か）
• 千葉ちば真一しんいち（アクション俳優はいゆう）
• 土屋つちや嶢（銀行ぎんこう家か）
• 鍋島なべしま直ただし昶あきら（ジャズ、ヴィブラフォン奏者そうしゃ）
• 羽田はた雄一郎ゆういちろう（政治せいじ家か、元もと国土こくど交通こうつう大臣だいじん）
• 紅べに山やま雪夫ゆきお（旅行りょこう作家さっか）
• 松下まつした三郎さぶろう（全日本ぜんにほん柔道じゅうどう連盟れんめい元もと副ふく会長かいちょう、講道館こうどうかん理事りじ）
• 峯山みねやま賢一けんいち（大相撲おおずもう元もと前頭まえがしら光法みつのり）
• 宗像むねかた直美なおみ（指揮しき者しゃ）
• ヨハン・ファン・ゼイル（前まえ欧州おうしゅうトヨタ自動車とよたじどうしゃ社長しゃちょう）
• 横野よこの浩一こういち（医師いし）
• 和田わだ周あまね（俳優はいゆう）

感染かんせん経路けいろ

「中国ちゅうごく本土ほんどにおける2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこう状じょう況きょう」および「en:Transmission of COVID-19」も参照さんしょう

初期しょきの感染かんせんの中心ちゅうしん地ちとされる武漢ぶかん華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばは名目めいもく上じょうは水産物すいさんぶつ専せん門もんの市場いちばであるが、記者きしゃの調査ちょうさによると様々さまざまな野生やせい動物どうぶつも同地どうちで取引とりひき・処理しょりされていた。鍾南山なんざんや中国科学院ちゅうごくかがくいんの研究けんきゅうグループによると、今回こんかいもSARSと同おなじく感染かんせん源げんがコウモリであり、タケネズミ・アナグマ・ヘビ・センザンコウなどの野生やせい動物どうぶつを介在かいざいして人ひとに感染かんせんしたと見みられるとされている。感染かんせん経路けいろは他たのコロナウイルスと同おなじく飛沫しぶき感染かんせん（結膜けつまくを通つうじて感染かんせんしたケースあり）と接触せっしょく感染かんせんであるが、エアロゾル感染かんせんの可能かのう性せいもあるとみられる。

しかし、2020年ねん2月がつ24日にちには中国科学院ちゅうごくかがくいんなど中国ちゅうごく政府せいふ系けいの研究けんきゅう機関きかんが、発生はっせい源げんが武漢ぶかん市しの海鮮かいせん市場いちばではない可能かのう性せいを示しめす研究けんきゅう結果けっかを公表こうひょうした。12カ国かこくから集あつめられたウイルスの遺伝子いでんしデータの解析かいせきの結果けっか、複数ふくすうのタイプが見みつかり、それぞれの拡散かくさん状じょう況きょうなどから、ウイルスは他たの地域ちいきで発生はっせいし、その後ご、武漢ぶかん市しの海鮮かいせん市場いちばで拡散かくさんした可能かのう性せいがあるとし、2019年ねん12月8日にちと2020年ねん1月がつ6日にちの2回かい、大おおきな拡散かくさんがあり、2019年ねん11月がつ下旬げじゅんか12月の初はじめには、すでにヒトからヒトへの感染かんせんが起おきていた可能かのう性せいを指摘してきした。また、湖北こほく省しょう武漢ぶかんの当局とうきょくは、これまで最もっとも早はやく発症はっしょう（2019年ねん12月8日にち）したとされていた患者かんじゃは武たけ昌あきら区くに住すんでおり、感染かんせん源げんと指摘してきされた海鮮かいせん市場いちばに行いっていなかったことが明あきらかになった。

1月がつ24日にち、伝染でんせん病びょうの患者かんじゃを収容しゅうようする武漢ぶかん金銀きんぎん潭医院いんおよび中国ちゅうごく呼吸こきゅう系統けいとう疾病しっぺい臨床りんしょう医学いがく研究けんきゅう中心ちゅうしんの研究けんきゅうグループは医学いがく誌し『ランセット』で最初さいしょの41人にんの感染かんせん者しゃを研究けんきゅうする論文ろんぶんを発表はっぴょうした。論文ろんぶんによると、病原びょうげん体たいのウイルスはヒトからヒトへの感染かんせん（ヒト - ヒト感染かんせん）は明あきらかで、発症はっしょう初期しょきに発熱はつねつの症状しょうじょうがない例れいもある。また、そのうち27人にんは華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばに行いったことがあったが、12月1日にちに発症はっしょうした最初さいしょの患者かんじゃは華南かなん海鮮かいせん卸売おろしうり市場いちばへ行いったことがない。なお、最初さいしょの41人にんの感染かんせん者しゃの死亡しぼう率りつは15%であり、SARSと同おなじレベルである。

同おなじ日付ひづけの香港ほんこん大学だいがく袁国勇いさむ教授きょうじゅの論文ろんぶんによると、広東かんとん省しょう深ふか圳市に居住きょじゅうする一家いっか6人にんで武漢ぶかん市しに行いったのち、5人にんの感染かんせんが確認かくにんされた。うち1人にんはさらに深ふか圳で現地げんちの1人ひとりを感染かんせんさせた。また、この5人にんの感染かんせん者しゃのうち、1人ひとりの子供こどもは感染かんせんしながら発症はっしょうしなかったため、知しらずに周まわりの人ひとを感染かんせんさせた可能かのう性せいも高たかいと見みられる。

集団しゅうだん感染かんせん、スーパー・スプレッダー

「スーパー・スプレッダー」も参照さんしょう

集団しゅうだん感染かんせんの事例じれいとしては、さっぽろ雪ゆきまつりでの屋台やたい、住宅じゅうたく設備せつび展示てんじ会かい（北海道ほっかいどう北見きたみ市し）、病院びょういん（東京とうきょう、相模原さがみはら市し）、和歌山わかやま県けん湯浅ゆあさ町まちでの院内いんない感染かんせん、大阪おおさかのライブハウス、ライブバー（北海道ほっかいどう）、名古屋なごや市しではスポーツクラブ（感染かんせん36人にん）と福祉ふくし施設しせつ（感染かんせん45人にん）でクラスターが発生はっせいした。

2020年ねん3月がつ3日にちには、日本にっぽんの集団しゅうだん感染かんせん9件けんでは、そこからつながりのある感染かんせん者しゃ数すうが80人にん以上いじょうになることがわかった。これは調査ちょうさ対象たいしょうとなった感染かんせん者しゃ260人にんのうち約やく30%を占しめる。

韓国かんこくでの感染かんせん者しゃの行動こうどう履歴りれきの事例じれいでは、はじめにキリスト教会きょうかいで集団しゅうだん感染かんせんが発生はっせいし、うち一いち人にんが老人ろうじん福祉ふくし施設しせつの食堂しょくどうで食事しょくじをして5人にんが感染かんせん。さらにその福祉ふくし施設しせつ会員かいいんの感染かんせんが病院びょういんで確認かくにんされ、さらにその病院びょういんで院内いんない感染かんせんが発生はっせいした。

10人にん以上いじょうへの感染かんせん拡大かくだいの感染かんせん源げんとなった患者かんじゃをスーパー・スプレッダーという。韓国かんこくのMERS流行りゅうこうでは特定とくていの数すう名めいがスーパースプレッダーで、1人ひとりから86人にんに感染かんせんさせた患者かんじゃもいた。

日本にっぽんでの新型しんがたコロナウイルス感染かんせん者しゃの8割わりは他人たにんに感染かんせんさせていないが、残のこりの2割わりが1人ひとり以上いじょうの人ひとに感染かんせんさせており、1人ひとりから9人にんへ感染かんせんさせた事例じれい（屋形船やかたぶね）や、1人ひとりから12人にんへ感染かんせんさせた事例じれい（スポーツジム）もある。感染かんせん症しょう専門医せんもんい忽那くつな賢志けんじもスーパースプレッダーにならないためには密集みっしゅう空間くうかんを避さけるべきだとしている。

院内いんない感染かんせん

2月がつ7日にち、武漢ぶかん大学だいがく病院びょういんで検出けんしゅつされた感染かんせん者しゃのうち4割わりは、同どう大学だいがく病院びょういんで院内いんない感染かんせんしたと発表はっぴょうされた。患者かんじゃ138人にんのうち41%（57人にん）が院内いんない感染かんせんで、17人にんが入院にゅういん患者かんじゃ、40人にんが医療いりょうスタッフだった。

韓国かんこくでも慶尚北道けいしょうほくどうの病院びょういんで院内いんない感染かんせんが発生はっせいした。

日本にっぽんの病院びょういんでも、牧田まきた総合そうごう病院びょういん（東京とうきょう都と大田おおた区く）、相模原さがみはら中央ちゅうおう病院びょういん、相模原さがみはら協同きょうどう病院びょういん、済生会さいせいかい有田ありた病院びょういん（和歌山わかやま県けん湯浅ゆあさ町まち）、国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンター（大阪おおさか府ふ吹田すいた市し）などで院内いんない感染かんせんが発生はっせいし、一時いちじ的てきに休診きゅうしんとなった。

各国かっこくの対応たいおう

「国くに・地域ちいき毎ごとの2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこう状じょう況きょう」を参照さんしょう

感染かんせんが拡大かくだいするに従したがい、世界せかい各国かっこくで旅行りょこう制限せいげん、検疫けんえき、外出がいしゅつ禁止きんし令れいなどの公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの対応たいおうが取とられた。感染かんせん源げんとなった武漢ぶかんをはじめとする地域ちいきがロックダウン（都市とし封鎖ふうさ）されたり、各地かくちで様々さまざまな外出がいしゅつ禁止きんし措置そちが取とられたりしたほか、感染かんせん者しゃを含ふくむ乗客じょうきゃくを乗のせた英国えいこく船籍せんせきのクルーズ客船きゃくせん「ダイヤモンド・プリンセス号ごう」が日本にっぽん近海きんかいで検疫けんえきを受うけたり、イタリアでも全土ぜんどで移動いどう制限せいげん措置そちが取とられたりした。一部いちぶの空港くうこうや鉄道てつどう駅えきでは、体温たいおんチェックや健康けんこう状態じょうたいの申告しんこく書しょの提出ていしゅつを求もとめるなどのスクリーニング方法ほうほうが実施じっしされ始はじめている。また、市中しちゅう感染かんせんが進行しんこう中ちゅうの地域ちいきへの渡航とこうに対たいする注意ちゅうい・警戒けいかい情報じょうほう（自粛じしゅく要請ようせい・中止ちゅうし勧告かんこく含ふくむ）の発令はつれいや実際じっさいに感染かんせん地域ちいきからの渡航とこうを制限せいげん・停止ていしするなど渡航とこう規制きせいの強化きょうか、さらにEUなどで国境こっきょうを封鎖ふうさする国くにも出でてきている。

• 
  オランダのデルフト工科こうか大学だいがくでテレビ画面がめんに映うつし出だされた、学生がくせいに中国ちゅうごくへの渡航とこうを自粛じしゅくするよう求もとめる発表はっぴょう文ぶん（2020年ねん2月がつ19日にち）
• 新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうへの対応たいおうの仕方しかたについて話はなし合あうジュゼッペ・コンテ伊い首相しゅしょうおよび対策たいさく本部ほんぶ
  新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうへの対応たいおうの仕方しかたについて話はなし合あうジュゼッペ・コンテ伊い首相しゅしょうおよび対策たいさく本部ほんぶ
• 
  ミラノ・リナーテ空港くうこうでの発熱はつねつ検査けんさ

社会しゃかい距離きょり拡大かくだい戦略せんりゃく

医薬品いやくひんを使つかわない介入かいにゅう (NPI) による集団しゅうだん感染かんせん緩和かんわ策さく (Community Mitigation)
(1) 流行りゅうこうのピークを遅延ちえんさせる
(2) ピーク時じの医療いりょうへの負荷ふかを下さげるために曲線きょくせんを平坦へいたん化かする
(3) 感染かんせん者しゃ数すうと健康けんこうへの影響えいきょうを減へらす。

感染かんせんピークを遅おくらせるための緩和かんわ策さく(流行りゅうこう曲線きょくせんの平坦へいたん化か)により、医療いりょう機関きかんはより適切てきせつに治療ちりょう負荷ふかを管理かんりできる。同様どうように、人員じんいんや設備せつびの増加ぞうかなどによって医療いりょう機関きかんのキャパシティが大おおきくなると、患者かんじゃの増加ぞうかに対応たいおうできるようになる。

集団しゅうだん感染かんせん緩和かんわ策さく不十分ふじゅうぶんであると、感染かんせん急増きゅうぞうの緩和かんわ後ご、再ふたたび感染かんせんが増ふえる可能かのう性せいがある。

医薬品いやくひんを使つかわない対策たいさく・介入かいにゅう (Nonpharmaceutical Interventions, NPIs) は、集団しゅうだん感染かんせん緩和かんわ策さく (Community Mitigation) とも呼よばれ、以下いかの対策たいさく、予防よぼうが含ふくまれる。

• 社会しゃかい的てき距離きょりを置おく (Social distancing)

学校がっこう、職場しょくば、イベント、集会しゅうかいなど日頃ひごろ集団しゅうだんが密集みっしゅうするような空間くうかんで、相互そうごに間隔かんかくを置おく。

• 閉鎖へいさ (Closures)

学校がっこう、職場しょくば、イベント、スポーツ、宗教しゅうきょう的てきな集会しゅうかい、フェスティバル、会議かいぎなど人ひとが集あつまる場所ばしょの閉鎖へいさ。

• 検疫けんえきの強化きょうか、水際みずぎわ対策たいさく
• 個人こじんレベルでの予防よぼう対策たいさく
• (2020年ねん日本にっぽんでの感染かんせん例れいから厚労省こうろうしょうは、密集みっしゅうした空間くうかんなどでクラスターが発生はっせいしたため、換気かんきを良よくする、お互たがいの距離きょりを 1 - 2 mあける、近距離きんきょりでの会話かいわや高唱こうしょうを避さけるよう勧告かんこくした)

新型しんがたウイルスに対たいして人間にんげんは免疫めんえきを持もっていないので感染かんせんが拡大かくだいするが、ワクチンが使用しようできない場合ばあいはNPIsは感染かんせんを制御せいぎょする有効ゆうこうな方法ほうほうとされる。これまでの疫学えきがく解析かいせきで、最もっとも有効ゆうこうな対策たいさくの組くみ合あわせを最適さいてきなタイミングで実施じっしすることでかなりの程度ていど被害ひがいが抑おさえられる。

詳細しょうさいは「社会しゃかい距離きょり拡大かくだい戦略せんりゃく」を参照さんしょう

日本にっぽんにおける感染かんせん予防よぼうに関かんする指針ししん

厚生こうせい労働省ろうどうしょうは2020年ねん3月がつ1日にち、これまでの日本にっぽんの集団しゅうだん感染かんせん（クラスター）事例じれいにスポーツジム、屋形船やかたぶね、ビュッフェスタイルの会食かいしょく、雀すずめ荘そう、スキーのゲストハウス、密閉みっぺいされた仮設かせつテントなどがあったとし、換気かんきが悪わるく、人ひとが密集みっしゅうして過すごす空間くうかん、不ふ特定とくてい多数たすうの人ひとが接触せっしょくする場所ばしょに行いくことを避さけるよう勧告かんこくした。

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう対策たいさく専門せんもん家か会議かいぎは3月9日にち、これまで集団しゅうだん感染かんせんが確認かくにんされた場所ばしょは、1.換気かんきの悪わるい密閉みっぺい空間くうかん、2.多おおくの人ひとが密集みっしゅう、3.近距離きんきょり（互たがいに手てを伸のばしたら届とどく距離きょり）での会話かいわや発声はっせいという3つが重かさなった場ばであり、このような場所ばしょを避さけるよう勧告かんこくした。同どう会議かいぎは集団しゅうだん感染かんせんを防ふせぐために以下いかを強つよく推奨すいしょうした。

1. 換気かんきのために窓まどを開あける
2. 会場かいじょうを広ひろくし、お互たがいの距離きょりを1 - 2mあける
3. 近距離きんきょりでの会話かいわや発声はっせい、高唱こうしょうを避さける

こまめな手指しゅし衛生えいせい、咳せきエチケットの徹底てってい、共用きょうよう品ひんを使つかわない、使つかう場合ばあいは十分じゅうぶんに消毒しょうどく

3月12日にち、第だい一種いっしゅ感染かんせん症しょう指定してい医療いりょう機関きかんである都立とりつ駒込こまごみ病院びょういんの今村いまむら顕あらわ史し感染かんせん症しょう科か長ちょうは、現在げんざいの日本にっぽんの状況じょうきょうでは流行りゅうこうを抑おさえるために一番いちばん重要じゅうようなのはクラスター（感染かんせん集団しゅうだん）対策たいさくであるとする。クラスターの中なかで複数ふくすうの人ひとに感染かんせんを広ひろげている人ひとが見みつかったら、徹底的てっていてきに接触せっしょく者しゃ（濃厚のうこう接触せっしょく者しゃ）を調しらべるとする。ジムに通かよっていた陽性ようせい者しゃで、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃ数すうが約やく1,400人にんとなった例れいがあった。

3月19日にちに専門せんもん家か会議かいぎは、現状げんじょうは持もちこたえているが、あるとき突然とつぜん爆発ばくはつ的てきに患者かんじゃが急増きゅうぞう（「オーバーシュート」)して、医療いりょうが提供ていきょうできなくなれば、強硬きょうこうなロックダウン措置そち（都市とし封鎖ふうさ・店舗てんぽ閉鎖へいさ・外出がいしゅつ自粛じしゅくなど）を取とらざるを得えなくなると懸念けねんした。その上うえで引ひき続つづき、集団しゅうだん感染かんせん（クラスター）の早期そうき発見はっけん、重症じゅうしょう者しゃへの集中しゅうちゅう治療ちりょうの充実じゅうじつと医療いりょう提供ていきょう体制たいせいの確保かくほを維持いじし、また各かく地域ちいきは感染かんせん状じょう況きょうに応おうじて、密閉みっぺい空間くうかんでのイベントや集会しゅうかい（3つの条件じょうけんの重かさなる場所ばしょ）など感染かんせんリスクの高たかいものは徹底的てっていてきに回避かいひしながら、感染かんせんが拡大かくだいしていない地域ちいきにおいては感染かんせんリスクの低ひくい活動かつどうから徐々じょじょに解除かいじょすることもありえるとした。

上記じょうきまでの見解けんかいを踏ふまえ、新型しんがたコロナウイルス厚生こうせい労働省ろうどうしょう対策たいさく本部ほんぶでは、リスク要因よういんの一ひとつである「換気かんきの悪わるい密閉みっぺい空間くうかん」を改善かいぜんするため、多数たすうの人ひとが利用りようする商業しょうぎょう施設しせつ等とうにおいてどのような換気かんきを行おこなえば良よいのかについて、有識者ゆうしきしゃの意見いけんを聴取ちょうしゅしつつ、文献ぶんけん、国際こくさい機関きかんの基準きじゅん、国内こくない法令ほうれい基準きじゅん等とうを考察こうさつし、推奨すいしょうされる換気かんきの方法ほうほうとして、「「換気かんきの悪わるい密閉みっぺい空間くうかん」を改善かいぜんするための換気かんきの方法ほうほう」を取とりまとめた。

3月28日にち、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう対策たいさく本部ほんぶより、「新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう対策たいさくの基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしん」が発表はっぴょうされ、この中なかで感染かんせん者しゃを抑おさえること、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいや社会しゃかい機能きのうを維持いじすることが重要じゅうようであり、「3つの密みつ」（密閉みっぺい空間くうかん・密集みっしゅう場所ばしょ・密接みっせつ場面ばめん）を避さけること、疫学えきがく調査ちょうさ等とうによるクラスター発生はっせいの封ふうじ込こめが推進すいしんされた。なお、この三みっつの密みつのある空間くうかんは「3密みつ」と表現ひょうげんされ、広報こうほうされている。

詳細しょうさいは「3つの密みつ」を参照さんしょう

集団しゅうだん免疫めんえき

集団しゅうだん免疫めんえき (Herd immunity) のモデル。

  （青あお）:免疫めんえきを持もっていない人ひと

  （黄き）:免疫めんえきを持もっている人ひと

  （赤あか）:感染かんせん者しゃ

1.上段じょうだん図ずでは、免疫めんえきを持もっている人じんがいないため感染かんせんが激増げきぞうする。
2.中段ちゅうだん図ずでは、集団しゅうだんの少数しょうすうに免疫めんえきを持もつ人ひとがいる。
3.下段げだん図ずでは、集団しゅうだんの大だい多数たすうが免疫めんえきを持もっている。その結果けっか、上段じょうだん図ずと比くらべて、感染かんせんの拡大かくだいは圧倒的あっとうてきに抑おさえられる。

詳細しょうさいは「集団しゅうだん免疫めんえき」を参照さんしょう

日本にっぽんの新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう対策たいさく専門せんもん家か会議かいぎは3月がつ2日にちに「感染かんせん症しょうのなかには、大だい多数たすうの人々ひとびとが感染かんせんすることによって、感染かんせんの連鎖れんさが断たち切きられ、感染かんせんしていない人ひとを保護ほごする仕組しくみが機能きのうできる」として集団しゅうだん免疫めんえきの考かんがえに言及げんきゅうした。

集団しゅうだん免疫めんえきは、市中しちゅう感染かんせんが拡大かくだいする以前いぜんの隔離かくり政策せいさく、またワクチンがない場合ばあいの対策たいさくとして見みなされている。

新型しんがたコロナウイルスと同おなじコロナウイルスである、ヒトコロナウイルスOC43について、集団しゅうだん免疫めんえきが成立せいりつしているかもしれないという説せつがある。このウイルスは、19世紀せいき末まつに100万まん人にんが死亡しぼうした大だい流行りゅうこうの元凶げんきょうの可能かのう性せいがあるが、現在げんざいでは季き節ぶし性せいの風邪かぜに過すぎない。

イギリスでの集団しゅうだん免疫めんえき

3月12日にち、英国えいこく政府せいふは集団しゅうだん免疫めんえきで対策たいさくすると表明ひょうめいした。

3月14日にち、イギリスの科学かがく者しゃは「社会しゃかい距離きょり戦略せんりゃくの即時そくじ実施じっし提言ていげん」を発表はっぴょうし、政府せいふの対応たいおうは不十分ふじゅうぶんで、もっと厳きびしい「社会しゃかい距離きょり戦略せんりゃく」を速すみやかに実施じっしすれば、国内こくないの感染かんせん拡大かくだいを劇的げきてきに遅おくらせ、数すう万まん人にんの命いのちを救すくうと主張しゅちょうした (3月がつ16日にち迄までに501人にん署名しょめい）。また現時点げんじてんで『集団しゅうだん免疫めんえき』を追求ついきゅうするのは有効ゆうこうではないとした。バーミンガム大学だいがくのウィレム・ファン・シャイク教授きょうじゅ（微生物びせいぶつ学がく）は、集団しゅうだん免疫めんえきの効果こうかを目指めざすには、国内こくないだけで3600万まん人にんが感染かんせんし回復かいふくしなくてはならないが、その人的じんてきコストの予測よそくは不可能ふかのうで、数すう万まん人にんから数すう十じゅう万まん人にんが死亡しぼうするとし、「NHSがパンクしてしまわないよう、数すう百ひゃく万まん人にんの感染かんせんが長期間ちょうきかんにわたり散発さんぱつ的てきに起おきるように流行りゅうこう期間きかんを引ひき伸のばすしかない」と述のべた。

イギリス保健ほけん省しょうは「集団しゅうだん感染かんせんは、我々われわれの行動こうどう計画けいかくの一部いちぶではなく、感染かんせん症しょう流行りゅうこうの自然しぜんな副産物ふくさんぶつだ。人命じんめいを救すくい、最もっとも弱よわい立場たちばの人ひとたちを守まもり、NHSの負担ふたんを軽減けいげんすることが、私わたしたちの目標もくひょうだ」とし、「感染かんせん対策たいさくはすでに封ふうじ込こめフェーズを過すぎて、感染かんせん拡大かくだいを遅おくらせる段階だんかいにきている」「今後こんご数カ月すうかげつの間あいだに国内こくないの免疫めんえき力りょくがどういうレベルになるか、予測よそくできている」と反論はんろんした。

渡航とこう制限せいげん

流行りゅうこうの発生はっせいを受うけて、シェンゲン圏けん内うちのほとんどの国くにと地域ちいき、およびアルメニア、オーストラリア、インド、イラク、インドネシア、カザフスタン、クウェート、マレーシア、モルディブ、モンゴル、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾たいわん、ベトナム、およびアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく が、中国ちゅうごく市民しみんや最近さいきん中国ちゅうごくを訪問ほうもんした者ものに対たいする一時いちじ入国にゅうこく禁止きんしや、中国ちゅうごく市民しみんに対たいする査証さしょう（ビザ）の発行はっこう停止ていしおよび査証さしょう発行はっこう要件ようけんの強化きょうかを実施じっしした。

サモアに至いたっては、中国ちゅうごくでの滞在たいざい歴れきがある自じ国民こくみんの入国にゅうこくさえも拒否きょひし、適法てきほう性せいを巡めぐって広ひろく非難ひなんを呼よんだ。

欧州おうしゅう連合れんごう (EU) はシェンゲン協定きょうていを一時いちじ効力こうりょく停止ていししてイタリアとの間あいだに国境こっきょう管理かんりを導入どうにゅうする考かんがえを拒否きょひした。

日本にっぽんからの渡航とこう者しゃに対たいし入国にゅうこく制限せいげんをしている国くにが2020年ねん3月がつ27日にち時点じてんで176カ国かこく・地域ちいき、世界せかいの約やく9割わりに相当そうとうし、2月がつ25日にち時点じてんの7カ国かこくから25倍ばいとなった。また、3月31日にち時点じてんで日本にっぽんはアメリカ、ヨーロッパ、中国ちゅうごく、韓国かんこくを渡航とこう中止ちゅうし勧告かんこくと入国にゅうこく拒否きょひの対象たいしょう国こくに指定していすることを決定けっていした。2021年ねん「オミクロン株かぶ」が流行りゅうこうした時ときには全ぜん世界せかいから外国がいこく人じんの新規しんき入国にゅうこくを停止ていしした。

韓国かんこくは2020年ねん4月がつから投資とうし、貿易ぼうえき、人道じんどう上じょうに限かぎりビザを発給はっきゅうし入国にゅうこくを制限せいげんした。2022年ねんの6月がつから観光かんこうビザの発給はっきゅうを再開さいかいし、同月どうげつ8日にちワクチン未み接種せっしゅ者しゃにかされていた隔離かくり措置そちを解除かいじょした。

アメリカは3月がつ13日にちにシェンゲン協定きょうてい締結ていけつ国こく26カ国かこくに対たいし30日間にちかんの入国にゅうこく禁止きんしを実施じっし、16日にちには制限せいげんをアイルランドとイギリスにも拡大かくだいした。19日にちにはアメリカの全ぜん国民こくみんに海外かいがい渡航とこうの中止ちゅうしを求もとめる勧告かんこくを出だした。2021年ねん10月がつ、アメリカはワクチン接種せっしゅを条件じょうけんに入国にゅうこく制限せいげんを緩和かんわした。

北朝鮮きたちょうせんは1月がつ21日にち（武漢ぶかんの都市とし閉鎖へいさは同どう23日にち）に中国ちゅうごくからの旅行りょこう客きゃくの受うけ入いれを中止ちゅうしし、事実じじつ上じょうの国境こっきょう封鎖ふうさを行おこなった。

在外ざいがい国民こくみんの避難ひなん

ウクライナは武漢ぶかんから自じ国民こくみんおよび外国がいこく市民しみんを避難ひなんさせた。

武漢ぶかん市しおよび湖北こほく省しょうで公共こうきょう交通こうつうが封鎖ふうさされたため、いくつかの国くには、中国ちゅうごく当局とうきょくによる離着陸りちゃくりく許可きょかを得えて、チャちゃータたー便びんを手配てはいして同どう地域ちいきから自じ国民こくみんおよび外交がいこう職員しょくいんを本国ほんごくへ避難ひなんさせることを計画けいかくした。カナダ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、日本にっぽん、インド、フランス、オーストラリア、スリランカ、ドイツ、およびタイは、早はやくから自じ国民こくみんの避難ひなんを計画けいかくしていた。一方いっぽう、パキスタンは中国ちゅうごくから自じ国民こくみんを避難ひなんさせないと言明げんめいした。2020年ねん2月がつ7日にち、ブラジルは34名めいのブラジル人じんや家族かぞく、および4名めいのポーランド人じん、1名めいの中国人ちゅうごくじん、1名めいのインド人じんを避難ひなんさせた。このポーランド人じん、中国人ちゅうごくじん、インド人じんは、ブラジル機きが本国ほんごくへ向むかう途中とちゅうに降おり立たったポーランドで降くだ機きした。本国ほんごくに帰国きこくしたブラジル国民こくみんはブラジリア近ちかくの軍ぐん基地きちで検疫けんえきされた。同日どうじつ、215名めいのカナダ人じんが中国ちゅうごくの武漢ぶかんからカナダ軍ぐん基地きちトレントンへ避難ひなん（176名めいは第だい1便びん、39名めいは米国べいこく政府せいふがチャーターした第だい2便びん）し、2週間しゅうかん検疫けんえきされた。2月11日にち、別べつの便びんで185名めいのカナダ人じんが武漢ぶかんからカナダ軍ぐん基地きちトレントンに到着とうちゃくした。オーストラリア当局とうきょくは2月がつ3日にちと4日にちに277名めいの国民こくみんを検疫けんえき施設しせつに転用てんようしたクリスマス島とうにある収容しゅうよう所しょに避難ひなんさせ、そこで14日間にちかん待機たいきさせた。ニュージーランドの避難ひなん者しゃを乗のせた航空こうくう便びん（オーストラリアおよび太平洋たいへいよう諸国しょこくの市民しみんも搭乗とうじょう）は2月がつ5日にちにオークランドに到着とうちゃくし、オークランドの北きた、ファンガパラオアにある海軍かいぐん基地きちで検疫けんえきされた。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくはクルーズ船せん「ダイヤモンド・プリンセス」号ごうに乗船じょうせんしているアメリカ人じんを避難ひなんさせると発表はっぴょうした。2月21日にち、「ダイヤモンド・プリンセス」号ごうから避難ひなんした129名めいのカナダ人じんを乗のせた航空機こうくうきがオンタリオ州しゅうトレントンに到着とうちゃくした。インド政府せいふは国民こくみんをイランから避難ひなんさせるため、空軍くうぐんを向むかわせる予定よていであることを発表はっぴょうした。

都市とし封鎖ふうさ (ロックダウン)

詳細しょうさいは「 2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこうによる外出がいしゅつ制限せいげん・封鎖ふうさ」を参照さんしょう

「ロックダウン (政策せいさく)」も参照さんしょう

武漢ぶかんでのCOVID-19のパンデミックが抑制よくせいされ、イオンモールは営業えいぎょうを再開さいかいした。

• 中国ちゅうごく：2020年ねん1月がつ23日にち、武漢ぶかん市しで都市とし封鎖ふうさを宣言せんげん。ドイツ連邦れんぽう保健ほけん省しょう、シュパーン保健ほけん大臣だいじん、ロベルト・コッホ研究所けんきゅうじょは3月がつ11日にちに、武漢ぶかんの強制きょうせい隔離かくりは感染かんせん者しゃの急増きゅうぞうを防ふせぎ緩ゆるやかにする効果こうかは期待きたいできるが、新規しんき感染かんせんの数かずを減へらすものではなく、ウイルスの消滅しょうめつを意味いみしないとし、隔離かくりの効果こうかへの過度かどの期待きたいはできないと述のべた。シャリテ医科いか大学だいがくのクリスチャン・ドロステン (Christian Drosten) は、中国ちゅうごく当局とうきょくのデータは意図いと的てきに操作そうさされており信頼しんらいに値あたいしないとし、また中国ちゅうごくの社会しゃかい活動かつどうが元通もとどおりになれば再さい流行りゅうこうが起おこると予測よそくした。3月27日にちから武漢ぶかんの道路どうろや鉄道てつどうの封鎖ふうさが解とかれはじめた。ロンドン大学だいがく衛生えいせい熱帯ねったい医学いがく大学院だいがくいんのケイシャ・プレムは「武漢ぶかんの移動いどう制限せいげんの拙速せっそくな緩和かんわは避さけるべき。感染かんせん『第だい2波は』が早はやまりかねない」と強調きょうちょうした。
• 日本にっぽん：2020年ねん2月がつ20日はつか、イベント主催しゅさい者しゃに必要ひつよう性せいの検討けんとうを要請ようせい。2月27日にち、スポーツやイベントなどの集会しゅうかいの2週間しゅうかんの中止ちゅうし・延期えんき・規模きぼ縮小しゅくしょうを要請ようせいし、3月2日にちからの一斉いっせい休校きゅうこうを要請ようせいした。3月19日にちに専門せんもん家か会議かいぎは、感染かんせんが爆発ばくはつ的てきに急増きゅうぞう（オーバーシュート）すれば、強硬きょうこうなロックダウン措置そち（都市とし封鎖ふうさ・店舗てんぽ閉鎖へいさ・外出がいしゅつ自粛じしゅくなど）を取とる必要ひつようがあると提言ていげんした。しかし、3月13日にちに成立せいりつした改正かいせい新型しんがたインフルエンザ等とう対策たいさく特別とくべつ措置そち法ほうには罰則ばっそく規定きていが無ないため、罰則ばっそくを規定きていする立法りっぽうか超ちょう法規ほうき的てき措置そちを行おこなわない限かぎりは政府せいふや各かく都道府県とどうふけん自治体じちたいによるロックダウンは不可能ふかのうであり、外出がいしゅつ自粛じしゅくの要請ようせい（最終さいしゅう的てきな意思いし決定けっていは国民こくみんに任まかせる）が限界げんかいである。
  • 北海道ほっかいどう：2月がつ28日にち、緊急きんきゅう事態じたいを宣言せんげん、週末しゅうまつの外出がいしゅつ自粛じしゅくを要請ようせい、3月1日にちに「人ひとが大勢おおぜい集あつまり、風通かぜとおしが悪わるい場所ばしょ」に行いかないことを要請ようせい、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんは19日にちで終了しゅうりょう、外出がいしゅつ自粛じしゅくは4週しゅう連続れんぞくで呼よびかける。
  • 名古屋なごや市し：3月9日にち、感染かんせんの疑うたがわれる市民しみんに不要ふようの外出がいしゅつ禁止きんしを条例じょうれいで求もとめた。
• イタリア：2020年ねん2月がつ22日にち、ロンバルディア州しゅうローディ県けん10自治体じちたいやヴェネト州しゅうのヴォーを封鎖ふうさ。3月7日にち、ロンバルディア州しゅう全ぜん州しゅう、エミリア＝ロマーニャ州しゅう、マルケ州しゅう、ピエモンテ州しゅう、ヴェネト州しゅうに拡大かくだい、ミラノやヴェネツィアも含ふくまれ、4月がつ3日にちまで学校がっこう・スキーリゾートの閉鎖へいさ、スポーツ・冠婚葬祭かんこんそうさいなどイベントの中止ちゅうし、バー・レストランの営業えいぎょう制限せいげんが命令めいれいされた。3月10日にち、北部ほくぶに限定げんていされていた移動いどう制限せいげんと休校きゅうこう、レストランや喫茶店きっさてんの夜間やかん営業えいぎょう停止ていしが全土ぜんどに適用てきよう。また3月がつ12日にち-25日にちまで、生活せいかつ必需ひつじゅ品ひん販売はんばい店てんや薬局やっきょくなどを除のぞく全ぜん商業しょうぎょう活動かつどう休止きゅうし。しかし、住民じゅうみんの外出がいしゅつは止やまず、8日間にちかんで5万まん1000人にんの違反いはん者しゃが出でたため、3月17日にちに政府せいふは、感染かんせんを隠かくして外出がいしゅつした場合ばあい、虚偽きょぎの申告しんこくで公衆こうしゅうを危険きけんにさらしたとして、懲役ちょうえき最長さいちょう12年ねんを科かすと厳罰げんばつ化かした。またロンバルディア州しゅうは携帯けいたい電話でんわのGPSによって市民しみんの行動こうどうを監視かんししていると明あきらかにした。3月19日にちロンバルディア州しゅう知事ちじは「ジョギングも自転車じてんしゃに乗のるのもやめてほしい」「訴うったえを聞きいてもらえなければ軍隊ぐんたいを出動しゅつどうする」と言いった。
• 韓国かんこく：大邱たいきゅう市しは2020年ねん3月がつ7日にち、新興しんこう宗教しゅうきょう団体だんたい「新天地しんてんちイエス教会きょうかい」の関係かんけい者しゃが入居にゅうきょする建物たてもので46人にんの集団しゅうだん感染かんせんが確認かくにんされたため、2棟むねを封鎖ふうさした。

規制きせいにより人通ひとどおりがなくなったスペインの通とおり（2020年ねん3月がつ15日にち）

• スペイン：2020年ねん3月がつ14日にちに非常ひじょう事態じたいを宣言せんげん。買かい物ものや出勤しゅっきん以外いがいの外出がいしゅつを制限せいげん。国境こっきょうも事実じじつ上じょう封鎖ふうさ。
• フィリピン：2020年ねん3月がつ15日にちから4月がつ14日にちまでマニラ首都しゅと圏けんを封鎖ふうさ、3月17日にちにルソン島るそんとう全域ぜんいきも封鎖ふうさ。
• レバノン：2020年ねん3月がつ15日にち、外出がいしゅつ禁止きんし措置そちを実施じっし。
• チェコ：2020年ねん3月がつ16日にち、都市とし封鎖ふうさを実施じっし。
• EU：2020年ねん3月がつ16日にち、EU域内いきないへの不要ふような渡航とこうの30日間にちかん禁止きんしを提案ていあん。入にゅう域いき制限せいげん地域ちいきはアイルランドを除のぞくEU加盟かめい26カ国かこくと、シェンゲン協定きょうていに参加さんかする非ひEU4カ国かこくの計けい30カ国かこくを想定そうていし、状況じょうきょうによって延長えんちょうも検討けんとう。欧州おうしゅう委員いいん長ちょうのフォンデアライエンは「移動いどうが少すくないほど、ウイルスを封ふうじ込こめることができる」と述のべた。
• ドイツ：2020年ねん3月がつ16日にちから学校がっこうを閉鎖へいさし、17日にちから美術館びじゅつかん、映画えいが館かん、スポーツ施設しせつ、コンサートホール、バー、動物どうぶつ園えんなどが営業えいぎょう停止ていし、公演こうえんも各種かくしゅイベントも禁止きんしし、事実じじつ上じょうの都市とし封鎖ふうさ（ロックダウン）。18日にちから飲食いんしょく店てんの営業えいぎょう時間じかんを午前ごぜん6時じから午後ごご3時じまでに制限せいげんし、テーブルの間隔かんかくは最低さいてい1.5メートル以上いじょう、入いれ店てんは最大さいだい30人にんまでという条件じょうけん付つきである。午後ごご3時じ以降いこうは、テイクアウトもしくは配達はいたつのみ。スーパー、薬局やっきょく、ガソリンスタンド、銀行ぎんこうなどは営業えいぎょう可能かのうで、ふだんは営業えいぎょう禁止きんしの日曜にちようも営業えいぎょう可能かのうとした。さらに国境こっきょうも閉鎖へいさした。

フランスパリの地下鉄ちかてつ駅えき（2020年ねん3月がつ24日にち）

• フランス：2020年ねん3月がつ17日にちから15日間にちかん、買かい物ものや通勤つうきんを除のぞき、外出がいしゅつを制限せいげんし、違反いはん者しゃは処罰しょばつ。
• イスラエル：2020年ねん3月がつ17日にち、外出がいしゅつ禁止きんし措置そちを実施じっし。
• ベネズエラ：2020年ねん3月がつ17日にち、外出がいしゅつ禁止きんし措置そちを実施じっし。
• ベルギー：2020年ねん3月がつ18日にち、外出がいしゅつ禁止きんし措置そちを実施じっし。
• マレーシア：2020年ねん3月がつ18日にちから31日にちまで全国ぜんこくで都市とし封鎖ふうさ。スーパーマーケットや薬局やっきょく、水みず・電気でんき・通信つうしん事業じぎょう者しゃ、刑務所けいむしょや防衛ぼうえい関連かんれんを除のぞき、全すべての政府せいふと民間みんかんの事業じぎょう所しょ、学校がっこうが閉鎖へいさされる。イスラム教いすらむきょうの行事ぎょうじを含ふくむ大だい規模きぼ集会しゅうかいは禁止きんし、レストランは配達はいたつサービスのみ営業えいぎょう可能かのう。日系にっけい工場こうじょうの停止ていしでサプライチェーンへの影響えいきょうが懸念けねんされている。
• イギリス：2020年ねん3月がつ18日にち、20日はつかから一斉いっせい休校きゅうこうを実施じっしすると発表はっぴょう。ロンドン市しは3月がつ19日にちから最大さいだい40カ所かしょの地下鉄ちかてつ駅えきを閉鎖へいさ、カーン市長しちょうは必要ひつようでない限かぎり公共こうきょう交通こうつう機関きかんを使つかわないよう要請ようせい。
• アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく：カリフォルニア州しゅうは2020年ねん3月がつ19日にち、外出がいしゅつ禁止きんし令れいを発令はつれいした。食品しょくひん店てん、薬局やっきょく、銀行ぎんこうなどは営業えいぎょうを継続けいぞくする。
• インド：2020年ねん3月がつ19日にち、デリー首都しゅと圏けんで全すべての飲食いんしょく店てん、スポーツジム、ショッピングモールを閉鎖へいさし、22日にちから全土ぜんどで外出がいしゅつを禁止きんし。

その他た

• オーストリア、イギリス、ドイツ、イランは外出がいしゅつ禁止きんしまでは至いたっていないが、移動いどうを制限せいげん。
• チュニジア、ボリビア、セルビア、米べいニュージャージー州しゅう、米べい自治領じちりょうプエルトリコ、フィリピンの首都しゅとマニラでは、夜間やかん外出がいしゅつ禁止きんし。

学校がっこう閉鎖へいさ (一斉いっせい休校きゅうこう)

各国かっこくでの学校がっこう閉鎖へいさの状況じょうきょう

  一部いちぶ地域ちいきの学校がっこうを閉鎖へいさした国くに・地域ちいき

  全国ぜんこくの学校がっこうを閉鎖へいさした国くに・地域ちいき

世界せかい各国かっこくで集団しゅうだん感染かんせんを防ふせぐために学校がっこうや大学だいがくが閉鎖へいさされ、少すくなくとも15億おく人にんの児童じどう・生徒せいと・学生がくせいが影響えいきょうを受うけた。

また、国連こくれん教育きょういく科学かがく文化ぶんか機関きかん (UNESCO) は、世界せかい各国かっこくで学校がっこうを閉鎖へいさしていることによる教育きょういくの中断ちゅうだんを懸念けねんし、遠隔えんかく学習がくしゅうプログラムの実施じっしを推奨すいしょうしている。

国際こくさい援助えんじょ

• 2020年ねん1月がつ26日にち、ゲイツ財団ざいだんは、500万まんドルの寄付きふを表明ひょうめいし、2月がつ5日にち、更さらに1億おくドルをWHOに寄付きふすると発表はっぴょうした。寄付きふ金きんはワクチンの研究けんきゅう費ひと処置しょちの取とり組くみ、ならびに「危険きけんにさらされているアフリカおよび南みなみアジアの人々ひとびと」を守まもるために使つかわれる。
• 日本にっぽんは、武漢ぶかん市しにいる日本にっぽん国民こくみんを救出きゅうしゅつするためのチャちゃータたー便びんの手配てはいを調整ちょうせいする過程かていにおいて、まず無人むじんとなる往路おうろ便びんで、日本にっぽん国民こくみんのためだけでなく中国ちゅうごくの人々ひとびとのためにもなる、大量たいりょうのマスクおよび防護ぼうご服ふくから成なる支援しえん物資ぶっしを武漢ぶかん市しに輸送ゆそうすることを約束やくそくすると茂木もき敏さとし充たかし外務がいむ大臣だいじんが表明ひょうめいした。1月26日にち、チャちゃータたー便びんが武漢ぶかん市しに到着とうちゃくし、100万まん枚まいのフェイスマスクを武漢ぶかん市しに寄付きふした。支援しえん物資ぶっしの中なかには東京とうきょう都とから寄付きふされた医療いりょう用よう防護ぼうご服ふく2万まん着ちゃくも含ふくまれていた。1月28日にち、水戸みと市しは5万まん枚まいのマスクを友好ゆうこう交流こうりゅう都市としである重慶たーちん市しに寄付きふした。2月6日にち、岡山おかやま市しは22,000枚まいのマスクを姉妹しまい都市としの洛陽らくよう市しに送おくった。政権せいけん与党よとうの自由民主党じゆうみんしゅとうは2月がつ10日とおか、党とう所属しょぞくの国会こっかい議員ぎいん全員ぜんいんの3月がつ分ぶんの歳費さいひ（給与きゅうよ）から一律いちりつ5,000円えんを天引てんびきし、集あつまった200万まん円えんを中国ちゅうごくに寄付きふするという象徴しょうちょう的てきな行動こうどうを見みせ、これについて同どう党とうの二に階かい俊博としひろ幹事かんじ長ちょうは「我わが国くににとって、中国ちゅうごくでのウイルスの大だい流行りゅうこうを見みるとき、身内みうちや隣人りんじんが苦くるしんでいるのを見みているようであります。日本にっぽんの人々ひとびとは中国ちゅうごくを助たすけることを厭いとわず、この大だい流行りゅうこうがなるべく早はやく終息しゅうそくすることを願ねがっております」と述のべた。ピースウィンズ・ジャパンはスタッフを中国ちゅうごくに派遣はけんし、同国どうこくに送おくるフェイスマスクやその他たの物資ぶっしの配布はいふを手伝てつだうと発表はっぴょうした。
• 人道じんどう支援しえん団体だんたい「ダイレクト・リリーフ」はフェデックスと協力きょうりょくして輸送ゆそう・物流ぶつりゅう支援しえんを受うけながら、手袋てぶくろと病やまい衣ころもを含ふくむその他たの個人こじん用よう保護ほご装備そうびとともに、1月がつ30日にちまでに支援しえんの要望ようぼうがあった20万まん枚まいのフェイスマスクを緊急きんきゅう空輸くうゆし、武漢ぶかん協和きょうわ医院いいんに届とどけた。
• 1月がつ30日にち、アメリカの大学だいがくで学まなぶ中国人ちゅうごくじん留学生りゅうがくせいの一部いちぶはグレーター・シカゴ地域ちいきの合同ごうどうグループと共ともに5万まん枚まいのN95マスクと1,500着ちゃくの防護ぼうご服ふくを湖北こほく省しょうの病院びょういんに送おくった。
• 2月がつ5日にち、中国ちゅうごく外務省がいむしょうはベラルーシ、パキスタン、トリニダード・トバゴ、エジプト、およびイランを含ふくむ21カ国かこくが中国ちゅうごくに支援しえん物資ぶっしを送おくってきたと表明ひょうめいした。
• 2月がつ8日にち、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務省こくむしょうは中国ちゅうごくに約やく18トン分ぶんのマスクや防護ぼうご服ふくなど感染かんせん対策たいさくの支援しえん物資ぶっしを空輸くうゆし、最大さいだい1億おくドルの資金しきん援助えんじょも行おこなうと表明ひょうめいした。ピッツバーグ市しは姉妹しまい都市としである武漢ぶかん市しに医療いりょう物資ぶっしを送おくると発表はっぴょう、ピッツバーグ大学だいがく医療いりょうセンター (UPMC) も支援しえん計画けいかくを発表はっぴょうした。
• マレーシアは1800万まん人にん分ぶんの医療いりょう用よう手袋てぶくろを中国ちゅうごくに寄付きふすることを発表はっぴょうした。
• フィリピン赤十字せきじゅうじ社しゃからも140万まんドル相当そうとうのフィリピン製せいフェイスマスクが寄付きふされ、武漢ぶかん市しに発送はっそうされた。トルコは医療いりょう用よう装備そうびを発送はっそうし、ドイツは10,000着ちゃくの化学かがく防護ぼうご服ふくを含ふくむ様々さまざまな医療いりょう用品ようひんを配送はいそうした。
• 2月がつ19日にち、シンガポール赤十字せきじゅうじ社しゃは226万まんドル相当そうとうの支援しえん物資ぶっしを中国ちゅうごくに送おくると発表はっぴょうした。

中国ちゅうごく政府せいふの対応たいおう

ゼロコロナ政策せいさく

中国ちゅうごくでは、厳格げんかくな行動こうどう制限せいげんなどで完全かんぜんな封ふうじ込こめをはかるゼロコロナ政策せいさくを実施じっしした。

詳細しょうさいは「中国ちゅうごく本土ほんどにおける2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこう状じょう況きょう」を参照さんしょう

時どき系列けいれつ

発見はっけんと情報じょうほう規制きせい:2019年ねん12月 - 2020年ねん1月がつ

2019年ねん12月

• 12月26日にち-27日にち、湖北こほく省しょう中西なかにし医い結合けつごう医院いいん呼吸こきゅう与あずか重症じゅうしょう医学いがく科か主任しゅにんの張ちょう継つぎ先さき医師いしが原因げんいん不明ふめいな肺炎はいえんを発見はっけん、報告ほうこくした。
• 12月30日にち、武漢ぶかん市し中心ちゅうしん病院びょういん救急きゅうきゅう科か主任しゅにんの艾もぐさ芬医師いしは、原因げんいん不明ふめいの肺炎はいえん患者かんじゃのウイルス検査けんさ報告ほうこくを医師いしのSNSチャットグループに投稿とうこうした。同院どういんの眼科がんかの李り文ぶん亮あきら医師いしは、患者かんじゃからSARSコロナウイルスが検出けんしゅつされた検査けんさ結果けっかを偶然ぐうぜん見みかけて、同日どうじつ午後ごご5時じ43分ふんに同級生どうきゅうせいのWeChat（ウェイボーとも）グループで「華南かなん海鮮かいせん市場いちばで7人にんのSARS感染かんせん者しゃが確認かくにんされた」と発信はっしん、検査けんさ結果けっかと肺はいのCT検査けんさの写真しゃしんも送おくった。同日どうじつ午後ごご6時じ42分ふんに「コロナウイルスの感染かんせんが確認かくにんされ、どのタイプかまだ調査ちょうさ中ちゅう」と補足ほそくした。
• 12月31日にち、新型しんがた肺炎はいえんの発生はっせいについて中国ちゅうごく側がわは初はじめてWHO中国ちゅうごく事務所じむしょへ報告ほうこくした。

2020年ねん1月がつ

• 2020年ねん1月がつ1日にち、武漢ぶかん警察けいさつが「インターネット上うえで虚偽きょぎ情報じょうほうを掲載けいさいした」として医師いしら8人にんを呼よび出だした。李り医師いしも当局とうきょくから31日にち未明みめいに呼よび出だされ、デマを流ながしたとして「自己じこ批判ひはん文ぶん」への署名しょめいを強要きょうようされた。艾もぐさ芬医師いしは勤務きんむ先さきの病院びょういん経由けいゆで武漢ぶかん政府せいふから「パニックを避さけるため、情報じょうほうを外部がいぶに公表こうひょうしてはならない」と通知つうちされ、その後ご、病院びょういん幹部かんぶに「デマを流ながした」と責せめられ、今後こんごは一切いっさい口外こうがいしないよう厳命げんめいされた。その後ご、艾もぐさは1月がつ初旬しょじゅんに「人ひとから人ひとへの感染かんせん」を確信かくしんするが、発言はつげんできなかった。中国ちゅうごく政府せいふが人ひとから人ひとへの感染かんせんを認みとめたのは1月がつ20日はつかになってからだった。艾もぐさ芬医師いしは「もし1月がつ1日にちに皆みなが用心ようじんできていれば（情報じょうほうが公表こうひょうできていれば）、このような多おおくの悲劇ひげきはおきなかった」と後悔こうかいの念ねんを後のちに述のべた。
• 1月がつ3日にち、武漢ぶかん市し公安こうあん局きょくが、「社会しゃかい秩序ちつじょを混乱こんらんさせた」「デマ伝播でんぱ者しゃ」の一人ひとりとして李り文ぶん亮あきらに訓戒くんかい処分しょぶんを下くだした。一部いちぶメディアによれば、同日どうじつに中国ちゅうごく当局とうきょくは初はじめてアメリカに新型しんがたウイルスの情報じょうほうを通達つうたつし、その後ご2月がつまでに計けい30回かい情報じょうほう提供ていきょうを行おこなった。
• 1月がつ6日にち-1月がつ10日とおか、武漢ぶかん市し両りょう会かい（「人民じんみん代表だいひょう大会たいかい」「政治せいじ協商きょうしょう会議かいぎ」）。両りょう会期かいき間あいだは「円満えんまん成功せいこう」が至上しじょう命題めいだいであり、負まけの情報じょうほうは報告ほうこくされないため、武漢ぶかん政府せいふは1月がつ6日にちから10日とおかにかけての両りょう会期かいき間あいだ中ちゅうは感染かんせん者しゃを公表こうひょうしなかったという見解けんかいもある。また1月がつ6日にちには武漢ぶかんの湖北こほく新しん華はな医院いいんが、新型しんがた肺炎はいえんに関かんする情報じょうほうを外部がいぶに漏洩ろうえいするなと院内いんないに指示しじした。
• 1月がつ7日にち、中国ちゅうごくの研究けんきゅう者しゃにより本ほん感染かんせん症しょうの病原びょうげん体たいが新型しんがたのコロナウイルスであることが報告ほうこくされ、更さらに5日にち後ごの1月がつ12日にちにはウイルスの全ぜん遺伝子いでんし配列はいれつが世界中せかいじゅうに公開こうかいされた。
• 1月がつ10日にち頃ごろから、1月がつ25日にちの春節しゅんせつの大型おおがた連休れんきゅう（春はる運うん）が始はじまり、延のべ14.76億おく人にんの大だい移動いどうが始はじまった。
• 1月がつ11日にち-17日にち、湖北こほく省しょう両りょう会かい。1月12日にちから17日にちにかけての湖北こほく省しょうの両りょう会期かいき間あいだ中ちゅうにも感染かんせん者しゃは公表こうひょうされなかった。
• 1月がつ18日にち、武漢ぶかんの集合しゅうごう住宅じゅうたく地ち「百ひゃく歩ほ亭てい」には18万まん人にんが住すむが、ここで4万まん世帯せたい以上いじょうが料理りょうりを持もち寄よる万まん家いえ宴えんが実施じっしされた。武漢ぶかん政府せいふは放置ほうちした。この催事さいじで感染かんせん拡大かくだいに拍車はくしゃがかかったとみられる。

公式こうしき発表はっぴょうと都市とし封鎖ふうさ:2020年ねん1月がつ

• 1月がつ20日はつか、午前ごぜん、国務こくむ院いん総理そうりの李り克かつ強きょうは国務こくむ院いんに中国ちゅうごく国家こっか衛生えいせい健康けんこう委員いいん会かい（国家こっか衛まもる健けん委い）の鍾南山なんざん会長かいちょうを呼よんで報告ほうこくを聞きき、リスク意識いしきの強化きょうかを指示しじした。午後ごご、習近平ひらた総そう書記しょきは「感染かんせん蔓延まんえんの阻止そし」「迅速じんそくな情報じょうほう開示かいじ」を指示しじした。夜よる、鍾南山やまは国営こくえいテレビで「武漢ぶかんでヒトからヒトへの感染かんせんが発生はっせいした」と警告けいこくし、武漢ぶかんに行いかないように呼よびかけた。旧きゅう正月しょうがつに伴ともなう大だい規模きぼな人ひとの移動いどう（春はる運うん：1月がつ10日とおか〜1月がつ25日にち頃ごろ）があるため、保健ほけん機関きかんは警戒けいかいした。それまで武漢ぶかん以外いがいの地域ちいきから感染かんせん情報じょうほうがないのはおかしいとインターネットで語かたられていたが、習近平ひらた総そう書記しょきの指示しじ以降いこう、各かく地方ちほう政府せいふから情報じょうほうが開示かいじされるようになった。ネガティブな情報じょうほう（感染かんせん情報じょうほう）を中央ちゅうおうに報告ほうこくすることで失脚しっきゃくや更迭こうてつなどの処罰しょばつを受うけることを地方ちほう政府せいふが恐おそれていたためともいわれる。
• 1月がつ21日にち湖北こほく省しょうの蔣超良りょう書記しょきらが春節しゅんせつ祝賀しゅくがの演出えんしゅつに参加さんかしていたことが国民こくみんから批判ひはんされた。
  • 同日どうじつ、WHOの調査ちょうさチームが武漢ぶかん天てん河かわ国際こくさい空港くうこう、武漢ぶかん中南なかみなみ病院びょういん、湖北こほく省しょう疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンター、中国ちゅうごく疾病しっぺい預あずか防ぼう控ひかえ制せい中心ちゅうしん（CDC）のP3（バイオセーフティレベル:BSL-3）研究所けんきゅうじょなどを視察しさつした。
• 1月がつ23日にち、中国共産党ちゅうごくきょうさんとう中央ちゅうおう政治せいじ局きょく常務じょうむ委員いいん会かいからの指示しじで武漢ぶかん市しが都市とし封鎖ふうさを宣言せんげんし、バス、地下鉄ちかてつ、フェリー、空港くうこうも鉄道てつどうも停止ていしした。同日どうじつ開催かいさいされた春節しゅんせつ祝賀しゅくが会かいで習総書記しょきは祝辞しゅくじを述のべただけで新型しんがた肺炎はいえんには一切いっさい触ふれなかった。
• 1月がつ24日にち、「湖北こほく日報にっぽう」記者きしゃ張ちょう欧おう亜あは微ほろ博はくで「武漢ぶかん幹部かんぶは交代こうたいせよ」と述のべ、即時そくじ削除さくじょされた。
• 1月がつ25日にち（春節しゅんせつ）、党とう政治せいじ局きょく常務じょうむ委員いいん会議かいぎを開催かいさいし、政府せいふは海外かいがい旅行りょこう禁止きんしを決定けってい（27日にちから）。
• 1月がつ25日にち、武漢ぶかんの作家さっか方方ほうぼう（汪ひろし芳かおる）は微ほろ博はくで武漢ぶかんの防疫ぼうえき状じょう況きょうを記録きろくする形かたちの『武漢ぶかん日記にっき』を投稿とうこうしはじめた。その記録きろくの真偽しんぎに巡めぐりSNSで論争ろんそうを引ひき起おこした。
• 1月がつ26日にち、国務こくむ院いんは春節しゅんせつを3日にち延長えんちょう、各種かくしゅ学校がっこうの開校かいこうも延長えんちょうした。
• 1月がつ27日にち、浙江せっこう省しょう、上海しゃんはい市しが企業きぎょうの操業そうぎょう再開さいかいを2月がつ10日にち以降いこうとし、学校がっこう開講かいこうを2月がつ17日にち以降いこうとした。湖北こほく省しょうは操業そうぎょう再開さいかいを2月がつ14日にちに延期えんき。
• 1月がつ29日にち、 中国ちゅうごく疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンター (CCDC)が米国べいこく医学いがく雑誌ざっしに発表はっぴょうした論文ろんぶんで、最初さいしょの感染かんせん者しゃはおそらく12月8日にちに現あらわれ、「人ひとから人ひとへの感染かんせん」はすでに2019年ねん12月がつ中旬ちゅうじゅん以降いこう発生はっせいしていたと報告ほうこくしている。
• 1月がつ30日にち、湖北こほく省しょう黄き岡市おかいち衛生えいせい健康けんこう委員いいん会かい主任しゅにん唐から志こころざし紅べにを含ふくむ24人にんが防疫ぼうえき不行ふゆき届とどきのため免職めんしょく、または処分しょぶんされた。

2020年ねん1月がつ時点じてんでは、中国ちゅうごくの対策たいさくは2003年ねんのSARS流行りゅうこう時じと比較ひかくして、一部いちぶの外国がいこくの首脳しゅのうらから称賛しょうさんされた。トランプ米べい大統領だいとうりょう や、ドイツのイェンス・シュパーン保健ほけん相しょうは中国ちゅうごくの懸命けんめいな対策たいさくとその透明とうめい性せいはSARSの時ときとは大おおきな違ちがいがあると賞賛しょうさんした。シンガポールのハリマ・ヤコブ大統領だいとうりょう、リー・シェンロン首相しゅしょう、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうらは「迅速じんそくで断固だんことした対応たいおう」を賞賛しょうさんした。

2020年ねん2月がつ

• 2月がつ5日にち、中国ちゅうごく政府せいふは微ほろ博はく（ウェイボ）や微ほろ信しん（ウィーチャット）、ByteDance（字じ節ぶし跳とべ動どう）の抖音（ドウイン）などのソーシャルメディアの検閲けんえつ強化きょうかを発表はっぴょうした。
• 2月がつ6日にち夜よる、中国ちゅうごくメディアは李り文ぶん亮あきら医師いしの死去しきょ（享年きょうねん34）を報道ほうどうした。
  • 同日どうじつ、武漢ぶかんの現状げんじょうをスマートフォンなどを用もちいてTwitterやYouTubeなどに投稿とうこうしていた北京ぺきんの弁護士べんごしの陳ちん秋あき実みのるが行方ゆくえ不明ふめいとなる。親族しんぞくは警察けいさつから「隔離かくりされた」との連絡れんらくを受うける。
• 2月がつ7日にち、武漢ぶかん市民しみんの方ほう斌あきらはに強制きょうせい連行れんこうのため集団しゅうだんが部屋へやに押おし入いってきた動画どうがを投稿とうこうして以来いらい途絶とだえる。
• 2月がつ11日にち、WHOは新型しんがたコロナウイルス (SARS-CoV-2) による疾患しっかんの正式せいしき名称めいしょうを「COVID-19」に決定けっていした。WHOは2015年ねんに、新あらたなヒト感染かんせん症しょう・ウイルスの名称めいしょうに地理ちり的てきな位置いち、人名じんめい、動物どうぶつや食品しょくひんに関かんする名前なまえ、特定とくていの文化ぶんかや産業さんぎょうに関かんする名前なまえを含ふくむべきでないとする方針ほうしんを定さだめていた。名称めいしょうを決きめるにあたってWHOの職員しょくいんは「メディア報道ほうどうが武漢ぶかんや中国ちゅうごくを使つかっているが、我々われわれは汚名おめいを着きせないようにしたい」と述のべた。ジョンズ・ホプキンス健康けんこう危機きき管理かんりセンターのクリスタル・ワトソン准じゅん教授きょうじゅも「人々ひとびとが『中国ちゅうごくウイルス』などの呼称こしょうを使つかい始はじめると、特定とくていの人々ひとびとに対たいする反感はんかんを巻まき起おこす危険きけんがある」と述のべていた。しかしその後ご、米国べいこくや日本にっぽんでは発生はっせいの起源きげんを明確めいかくにするためにウイルス名めいに「武漢ぶかん」(Wuhan)の名称めいしょうを入いれるべきだとする意見いけんも出でた。中国ちゅうごく外務省がいむしょうや国営こくえいメディアは「武漢ぶかんウイルス」のような言葉ことばが出でるたび火消ひけしに走はしっている。
• 2月がつ14日にち、「日本にっぽんの尊厳そんげんと国益こくえきを護まもる会かい」の代表だいひょう幹事かんじである青山あおやま繁しげる晴はれ参院さんいん議員ぎいんは「WHOが決きめた『COVID-19』は覚おぼえにくいし、病気びょうきの本質ほんしつが理解りかいしづらい。『武漢ぶかん熱ねつ』と呼よぶべきだ」と述のべた。2月16日にちに青山あおやま参院さんいん議員ぎいんはブログで発生はっせい源げんの武漢ぶかんに信頼しんらいできる国際こくさい調査ちょうさ団だんが入いれないという決定的けっていてきな問題もんだいがあるとし、アメリカのCDCが何なん度ども入にゅうろうとしたが中国ちゅうごく政府せいふに阻止そしされたと述のべ、またWHOが「感染かんせん症しょうに地名ちめいを入いれない」という方針ほうしんを打うち出だしたのも中国ちゅうごくが陳ちん馮富珍めずらし (マーガレット・チャン) を事務じむ局長きょくちょうに送おくり込こんでからであると論ろんじた。
• 同どう14日にち、曽そ益えき新しん国家こっか衛まもる健けん委いは、無む症状しょうじょう病原びょうげん体たい保有ほゆう者しゃについて、情報じょうほう公開こうかいの対象たいしょう外がいとすると発表はっぴょうした。PCR検査けんさで陽性ようせいで発熱はつねつや咳せきのような症状しょうじょうがない場合ばあい、14日にちの隔離かくりを施ほどこしその間あいだ感染かんせん症状しょうじょうが現あらわれなければ、感染かんせん者しゃとして発表はっぴょうしないという基準きじゅんに変更へんこうする。
• 2月がつ16日にち、湖北こほく省しょうは同省どうしょう全域ぜんいきを封鎖ふうさし、緊急きんきゅう車両しゃりょうなど以外いがいの車くるまの通行つうこうを禁止きんしし、不要ふような外出がいしゅつや集会しゅうかいに対たいしては強制きょうせい措置そちを取とるとした。生活せいかつ必需ひつじゅ品ひんも集団しゅうだん購入こうにゅうして配送はいそうする配給はいきゅう制せいとなった。同省どうしょうの孝こう感かん市しは外出がいしゅつを禁止きんしし、違反いはん行為こういには十じゅう日にち以下いかの拘留こうりゅうを課かすと通知つうちし、麻あさ城市じょうしは他人たにんの症状しょうじょうを通報つうほうした人ひとに五ご百ひゃく元げん（約やく7,800円えん）の奨励しょうれい金きんを支払しはらうとした。
• 2月がつ22日にち、人民じんみん網もうが、日本にっぽんのテレビ朝日てれびあさひが、CDCが過去かこ数すうか月げつ間あいだにインフルエンザで死亡しぼうした米国べいこくの患者かんじゃ1万まん人にんのうち、新型しんがたコロナウイルス感染かんせんによる肺炎はいえん患者かんじゃが含ふくまれていた可能かのう性せいがあると考かんがえており、すでにニューヨークやロサンゼルスなどの大都市だいとしで大幅おおはばな検査けんさ体制たいせいの見直みなおしが始はじまったと報ほうじた。このニュースは新しん浪なみ微ほろ博はくで掲載けいさいされ、中国ちゅうごくのネットユーザーの間あいだで、2019年ねん10月がつに武漢ぶかんで開催かいさいされた軍人ぐんじんスポーツ選手せんしゅ競技きょうぎ大会たいかい「ミリタリーワールドゲームズ」に参加さんかした米べい軍ぐん関係かんけい者しゃが中国ちゅうごくに持もち込こんだ可能かのう性せいについても指摘してきされた。
• 2月がつ26日にち、中国ちゅうごく中央ちゅうおうテレビの元もとキャスターの李り澤さわ華はながYoutubeで生放送なまほうそう中ちゅう逮捕たいほされる。翌日よくじつに釈放しゃくほうされたが、レッドゾーンに進入しんにゅうしたため隔離かくりされたと、本人ほんにんが説明せつめいした。
• 2月がつ27日にち、中国共産党ちゅうごくきょうさんとう中央ちゅうおう宣伝せんでん部ぶ編集へんしゅうの「大国たいこく戦せん『疫』」を出版しゅっぱんし、「領袖りょうしゅうの決断けつだん」を称賛しょうさんして最高さいこう指導しどう者しゃの役割やくわりを強調きょうちょうした。国営こくえいメディアは本書ほんしょは中国共産党ちゅうごくきょうさんとうの指導しどう者しゃと社会しゃかい主義しゅぎ制度せいどの顕著けんちょな優位ゆうい性せいを明あきらかに示しめしたと賞賛しょうさんしたが。しかし、インターネット上じょうで「子こどもは学校がっこうに行いけず、武漢ぶかん人じんは外出がいしゅつもできないのに（感染かんせん症しょうへの）勝利しょうりを口くちにするのか」などと反発はんぱつが広ひろがり、3月1日にちに購入こうにゅうできなくなった。
• 同どう27日にち、鐘かね南山なんざん国家こっか衛まもる健けん委いは「ウイルスの発生はっせい源げんは必かならずしも中国ちゅうごくとは限かぎらない」と発言はつげんした。また中国ちゅうごくでは「4月がつ末まつまでに感染かんせんはほぼ抑制よくせいされる」と予測よそくを述のべた。

2020年ねん3月がつ

• 3月2日にち、習近平ひらた総そう書記しょきは「ウイルスがどこからきたか明あきらかにするべきだ」と述のべた。
• 3月4日にち、国営こくえい新華社しんかしゃは「世界せかいは中国ちゅうごくに感謝かんしゃするべきだ」と主張しゅちょうした。この記事きじは、武漢ぶかんで肺炎はいえんが流行りゅうこうした時とき、米国べいこくは中国ちゅうごくをネガティブに扱あつかい、中国人ちゅうごくじんの入国にゅうこくを禁止きんしし、中国ちゅうごくを世界せかいから隔離かくりした。中国ちゅうごくが米国べいこくへのマスクと薬品やくひんの輸出ゆしゅつを禁止きんしすれば米国べいこくは困こまるが、中国ちゅうごくは人間にんげん愛あいによって禁止きんししなかった。新しん肺炎はいえんの流行りゅうこうは中国ちゅうごくで起おこったが、発生はっせい源げんは中国ちゅうごく以外いがいの可能かのう性せいもある。中国ちゅうごくと接触せっしょくすることがない国くにでも感染かんせんについて中国ちゅうごくは謝罪しゃざいする理由りゆうがない。中国ちゅうごくはウイルス抑おさえ込こみに成功せいこうした。世界せかいは中国ちゅうごくに感謝かんしゃしている。米国べいこくは中国ちゅうごくに謝罪しゃざいすべきなのに謝罪しゃざいしていない、と主張しゅちょうした。ほか、中国ちゅうごく各かくメディアは、アメリカ、日本にっぽん、韓国かんこくなどの対策たいさくが不徹底ふてっていとし、「中国ちゅうごくの制度せいどの優位ゆうい性せい」を強調きょうちょうした。
• 3月5日にち、中国ちゅうごく外務省がいむしょうの馬うま朝ちょう旭あさひ次官じかんは「世界せかいの公共こうきょう衛生えいせいに対たいする中国ちゅうごくの貢献こうけんは、全ぜん世界せかいで認みとめられた」と訴うったえた。
  • 同日どうじつ、趙ちょう立たて堅けん副ふく報道ほうどう局長きょくちょうはFOXテレビの司会しかい者しゃジェシー・ウォターズの中国ちゅうごくは謝罪しゃざいすべきだという要求ようきゅうに対たいして「ウイルスの発生はっせい場所ばしょについて定説ていせつはなく、中国ちゅうごくと他たの国くにのいずれも被害ひがい者しゃだ」「中国ちゅうごくの感染かんせん症しょう対策たいさくは責任せきにんある大国たいこくのあるべき姿すがただった」とし、2009年ねんにアメリカなどを中心ちゅうしんに流行りゅうこうしたインフルエンザに対たいして誰だれもアメリカに謝罪しゃざいを要求ようきゅうしなかったと反発はんぱつした。
• 3月6日にち、王おう忠ただし林りん武漢ぶかん市し党とう委い書記しょきは「武漢ぶかん市民しみんは習近平ひらた総そう書記しょきと中国共産党ちゅうごくきょうさんとうに感謝かんしゃすべきだ」とする「感恩かんおん教育きょういく」を展開てんかいした。しかし、この「感恩かんおん教育きょういく」は中国ちゅうごく国民こくみんの不満ふまんを引ひき起おこし、インターネット上じょうでは批判ひはんされ、「武漢ぶかん市民しみんに感謝かんしゃする」と方針ほうしんを転換てんかんさせた。
• 3月7日にちに「長江ちょうこう日報にっぽう」は感恩かんおん教育きょういくについて報ほうじたが、市民しみんの批判ひはんを受うけて削除さくじょされた。
• 3月8日にち、湖北こほく省しょう党とう委員いいん会かい書記しょき応おう勇いさむは、武漢ぶかんの人々ひとびとが「党とうの統制とうせい措置そちを積極せっきょく的てきに支援しえんし、協力きょうりょくした」と称賛しょうさんした。当局とうきょくは箝口令かんこうれいを出だし、メディアが「感恩かんおん教育きょういく」事件じけんについて言及げんきゅうすることを禁きんじた。同日どうじつ、「長江ちょうこう日報にっぽう」は武漢ぶかん政府せいふは武漢ぶかん市民しみんに心しんから感謝かんしゃしていると報道ほうどうした。ジャーナリスト褚朝新しんは、当局とうきょくは人民じんみんの公僕こうぼくであるが、当局とうきょくが仕つかえる人々ひとびとは死しに、病気びょうきになっているとし、良心りょうしんがあれば武漢ぶかんの人ひとに感謝かんしゃの強制きょうせいはしないと批判ひはんした。武漢ぶかん病院びょういんでの情報じょうほう隠蔽いんぺいを内部ないぶ告発こくはつした後のち死亡しぼうした李り文ぶん亮あきら医師いしの例れいでも、中国ちゅうごくのソーシャルメディアは当局とうきょくへの怒いかりを示しめした。
  • 同どう6日にち、マイク・ポンペオ米国べいこく国務こくむ長官ちょうかんが「こうした事態じたいを引ひき起おこしたのは、武漢ぶかんコロナウイルスだということを忘わすれてはいけない」と述のべた。これに対たいして趙ちょう報道ほうどう官かんは証拠しょうこなしに『中国ちゅうごくウイルス』と呼よんで中国ちゅうごくに責任せきにんを押おしつけようとしている」とし、ウイルスの発生はっせい源げんが中国ちゅうごくかどうかは結論けつろん付つけられていないと反発はんぱつした
• 3月がつ10日とおか、習近平ひらた総そう書記しょき（国家こっか主席しゅせき）が初はじめて武漢ぶかん市しを訪問ほうもんした。習総書記しょきは「武漢ぶかん市民しみんは英雄えいゆうだ」とし、「自宅じたく待機たいきが長ながくなり不満ふまんの一ひとつも言いいたくなるのは理解りかいできる」と市民しみんに配慮はいりょする発言はつげんもした。環たまき球だま時報じほうは武漢ぶかん訪問ほうもんについて「楽観らっかん的てきな気分きぶんとなり、春はるの雰囲気ふんいきが盛もり上あがった」と報ほうじた。
  • 同どう10日とおか、WHOのテドロス・アダノム事務じむ局長きょくちょうは中国ちゅうごく国営こくえいCCTVのインタビューで、中国ちゅうごく政府せいふのリーダーシップと国民こくみんの協力きょうりょくを称賛しょうさんし、「国際こくさい社会しゃかいは中国ちゅうごくが勝かち取とった機会きかいを十分じゅうぶん利用りようすべきだ」と述のべた。
  • 同どう10日とおか、武漢ぶかん流行りゅうこう初期しょきにウイルス検査けんさを担当たんとうしていた武漢ぶかん市し中心ちゅうしん病院びょういん救急きゅうきゅう科か主任しゅにんの艾もぐさ芬医師いしが、インターネットで共産党きょうさんとう系けいの中国ちゅうごく誌し「人物じんぶつ」に公開こうかいした記事きじ「笛ふえをくばる人ひと」で、武漢ぶかん政府せいふによる口くち封ふうじがあったと発表はっぴょうした。艾もぐさ芬の記事きじは投稿とうこう後ご2時じ間あいだで当局とうきょくに削除さくじょされた、またSNSで記事きじは英語えいご・日本語にほんご・ドイツ語ごに翻訳ほんやくされたが、これも削除さくじょされた。しかし、AI（人工じんこう知能ちのう）を用もちいた検閲けんえつから削除さくじょされないよう、写真しゃしん・篆書てんしょ体たいや甲骨文字こうこつもじや毛沢東もうたくとうの書体しょたいなどの書道しょどう・DNA配列はいれつ・点字てんじ・楽譜がくふ・逆さかさ読よみ・QRコード・バーコード・モールス信号しんごう・絵文字えもじなど33種類しゅるいの形式けいしきで転載てんさいされていった。3月11日にち夜よる以降いこうは転載てんさい記事きじは削除さくじょされなくなった。インターネット上じょうでは「（李り医師いしと）同おなじ悲劇ひげきを繰くり返かえすな」「これ以上いじょうの言論げんろん封殺ふうさつは許ゆるさない」など批判ひはんが続つづいた。人民日報じんみんにっぽうの姉妹しまい紙し『環たまき球だま時報じほう』は「これは不満ふまんを表あらわした一種いっしゅのネット上じょうの芸術げいじゅつだ。大たいしたことではない」と言及げんきゅうした。胡えびす錫すず進しん同紙どうし編集へんしゅう長ちょうは3月がつ11日にち、SNSで「中国ちゅうごくではネット上じょうに集あつまった意見いけんは、削除さくじょされても政策せいさくには反映はんえいされる」と述のべた。
• 3月11日にち、党とう機関きかん紙し「人民日報じんみんにっぽう」は「武漢ぶかんの名なは英雄えいゆうとして歴史れきしに再ふたたび記しるされる」と習総書記しょきが述のべた言葉ことばを1面めんの見出みだしに使つかった。
  • 同日どうじつ、WHOのテドロス事務じむ局長きょくちょうは「パンデミックと言いえる」「過去かこの２週間しゅうかんで中国ちゅうごく以外いがいでの感染かんせん者しゃ数すうは13倍ばいに増ふえ、国くにの数かずは3倍ばいになった」と発表はっぴょう。
  • 同どう11日にち、ロバート・オブライエン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは、中国ちゅうごく政府せいふが初期しょき感染かんせんの段階だんかいで情報じょうほうを隠蔽いんぺいし、WHOやCDCの派遣はけんを受うけ入いれなかったため、世界せかいの対応たいおうが遅おくれたと主張しゅちょうする。
• 3月12日にち、中国ちゅうごくの衛生えいせい当局とうきょくは「中国ちゅうごくは感染かんせんのピークを越こえた」と宣言せんげん。
  • 同どう12日にち、オブライエン米べい大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんが中国ちゅうごく政府せいふが武漢ぶかんでの感染かんせん情報じょうほうを隠蔽いんぺいしたために世界せかいの対応たいおうが遅おくれたと発言はつげんしたことを受うけて、趙ちょう報道ほうどう官かんは「米べい軍ぐんが感染かんせんを武漢ぶかんに持もち込こんだかもしれない。（米国べいこくは）透明とうめい性せいを持もて！データを公開こうかいすべきだ！アメリカは中国ちゅうごくに説明せつめいせよ！」とTwitterに投稿とうこうした。またウイルスの発生はっせい源げんが米べい軍ぐんの研究けんきゅう施設しせつであると推測すいそくする記事きじも紹介しょうかいした。同日どうじつ、外交がいこう部ぶ報道ほうどう局長きょくちょうの華はな春はる瑩も「中国ちゅうごくの新型しんがたコロナウイルスと呼よぶのは絶対ぜったい的てきに間違まちがいで不適切ふてきせつ」とTwitter上じょうで反論はんろんした。米べい国務こくむ次官補じかんほのデイヴィッド・スティルウェルは、崔ちぇ天たかし凱駐米ちゅうべい大使たいしに陰謀いんぼう論ろんは話はなしにもならないとし、「中国ちゅうごくはパンデミックを引ひき起おこした後のち、これを世界せかいに知しらせなかったという非難ひなんを免まぬかれる道みちを探さがしている」と抗議こうぎした。
  • 同どう12日にち、イタリアへの支援しえんに向むけ四川しせん省しょうの大学だいがくと中国ちゅうごく赤十字せきじゅうじの専門せんもん家かチームが出発しゅっぱつした。中国ちゅうごくメディアは一帯いったい一路いちろの絆きずなは強つよくなり、中国ちゅうごくへの感謝かんしゃの声こえがあふれていると伝つたえた。イタリアはG7で唯一ゆいいつ中国ちゅうごくの巨大きょだい経済けいざい圏けん構想こうそうの一帯いったい一路いちろに参加さんかしている。
• 3月13日にち、2019年ねん11月17日にち湖北こほく省しょう出身しゅっしんの55歳さいの男おとこが新型しんがたコロナウイルスの最初さいしょの症例しょうれいであった可能かのう性せいが中国ちゅうごくのデータから発覚はっかくしているが、中国ちゅうごく当局とうきょくはデータを公開こうかいしなかったとサウスチャイナ・モーニング・ポストが報ほうじている。
• 3月13日にち、WHOのテドロス事務じむ局長きょくちょうは「今いまや欧州おうしゅうがパンデミックの中心ちゅうしん地ちとなった」と述のべ、感染かんせん防止ぼうしの主戦しゅせん場じょうが中国ちゅうごくから欧州おうしゅうに移うつったとの認識にんしきを示しめした。
  • 同どう13日にち、中国ちゅうごく外務省がいむしょうの耿爽副ふく報道ほうどう局長きょくちょうは、米べい政府せいふ高官こうかんらが中国ちゅうごくとウイルスを結むすびつける発言はつげんについて、中国ちゅうごくへの攻撃こうげきだと非難ひなんした。
  • 同どう13日にち、趙ちょう立たて堅けん報道ほうどう官かんは米べい軍ぐん伝染でんせん陰謀いんぼう説せつの根拠こんきょとして、「日本にっぽんのテレビ朝日てれびあさひが「新型しんがたコロナウイルスの発生はっせい地ちは中国ちゅうごくではなく、米国べいこくである」と報道ほうどうしたと紹介しょうかいするラリー・ロマノフの記事きじを紹介しょうかいした。
• 3月15日にち、ノーベル文学ぶんがく賞しょう受賞じゅしょう作家さっかのマリオ・バルガス・リョサは、中国ちゅうごくが独裁どくさい体制たいせいでなく自由じゆうで民主みんしゅ的てきな国くにであり、感染かんせん症しょうの発生はっせい当初とうしょに情報じょうほうを隠蔽いんぺいしなければ、世界せかいはこれほどの感染かんせん拡大かくだいに直面ちょくめんしなかったと訴うったえた。中国ちゅうごく当局とうきょくは「悪質あくしつだ」と反発はんぱつした。3月16日にち、副ふく報道ほうどう局長きょくちょうの耿爽は「無責任むせきにんな言論げんろん」だと反発はんぱつした。
• 3月16日にち午前ごぜん、欧州おうしゅうなど各地かくちの感染かんせん者しゃ数すうが初はじめて中国ちゅうごく本土ほんどを上回うわまわった。
• 同どう16日にち、中国ちゅうごく外交がいこう統括とうかつ役やくの楊潔篪はポンペオ米まい国務こくむ長官ちょうかんと電話でんわ会談かいだんし、互たがいに抗議こうぎした。楊は「中国ちゅうごくに泥どろを塗ぬるたくらみは思おもい通どおりにならず、中国ちゅうごくの利益りえきを損そこなう行為こういは必かならずや毅然きぜんとした反撃はんげきに遭あう」と警告けいこくし、ポンペオ米まい国務こくむ長官ちょうかんは「今いまはデマや奇妙きみょうなうわさを流布るふする時ときではなく、すべての国くにが一致いっちして共通きょうつうの脅威きょういと戦たたかう時ときだ」と強調きょうちょうした。
• 3月17日にち、ドナルド・トランプ米国べいこく大統領だいとうりょうはTwitterで「中国ちゅうごくウイルス (Chinese Virus)」と投稿とうこうした。
• 3月22日にち、サウスチャイナ・モーニング・ポストは、2月がつ末まつ時点じてんで中国ちゅうごくの感染かんせん者しゃ4万まん3000人にん以上いじょうが「無む症状しょうじょう」を理由りゆうに統計とうけいから除外じょがいされていたと報ほうじた。無む症状しょうじょう者しゃは感染かんせん者しゃ全体ぜんたいの3分ぶんの1とみられ、2月がつ末まつの中国ちゅうごくの公式こうしき発表はっぴょう約やく8万まん人にんに症状しょうじょう者しゃを含ふくめると12万まん人にんを超こえる。無む症状しょうじょう患者かんじゃは医療いりょう監視かんし下かに置おかれたという。
• 3月25日にちのG7外相がいしょう会合かいごうで、アメリカ国務省こくむしょうは「武漢ぶかんウイルス」と表記ひょうきすべきだと主張しゅちょうしたが、各国かっこくは受うけ入いれず、共同きょうどう声明せいめいの採択さいたくは見送みおくられた。ポンペオ米まい国務こくむ長官ちょうかんは「中国ちゅうごくはウイルスが世界せかいに及およぼすリスクを認識にんしきしていたのに、早期そうきの情報じょうほう共有きょうゆうを怠おこたった」と中国ちゅうごくを批判ひはんした。
• 3月26日にち、習近平ひら国家こっか主席しゅせき（総そう書記しょき）がG20の緊急きんきゅうビデオ首脳しゅのう会議かいぎに参加さんかし、「ウイルスに国境こっきょうはなく、感染かんせん拡大かくだいは共通きょうつうの敵てきだ」と述のべ、G20は「ウイルスは国境こっきょうにとらわれない。この共通きょうつうの脅威きょういに対たいして共同きょうどう戦線せんせんを張はることに強つよくコミットする」とする共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうした。サウスチャイナ・モーニング・ポストは米べい中ちゅうが対立たいりつをいったん棚上たなあげし、感染かんせん防止ぼうしのメカニズムの構築こうちくを優先ゆうせんすることで一致いっちしたと報ほうじた。
• 3月27日にち、習近平ひら国家こっか主席しゅせき（総そう書記しょき）との電話でんわ会談かいだんを終おえたトランプ大統領だいとうりょうはTwitterで「中国ちゅうごくはウイルスについて十分じゅうぶんな理解りかいを深ふかめている。我々われわれは緊密きんみつに連携れんけいしている」と投稿とうこうし、従来じゅうらいの「中国ちゅうごくウイルス」に代かえて「コロナウイルス」と呼称こしょうした。

国際こくさい機関きかんの対応たいおう

WHOの対応たいおう

詳細しょうさいは「2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょう流行りゅうこうに対たいする世界せかい保健ほけん機関きかんの対応たいおう」を参照さんしょう

WHOは、テドロス・アダノム事務じむ局長きょくちょうが「中国ちゅうごくの流行りゅうこう管理かんりに対たいするアプローチを信頼しんらいしている」と表明ひょうめいし、一般いっぱんの人々ひとびとに対たいしては「冷静れいせいさを保たもつ」よう呼よびかけ、中国ちゅうごく当局とうきょくの流行りゅうこうへの対処たいしょおよび封ふうじ込こめの取とり組くみを称賛しょうさんした。WHOは、2003年ねんのSARS流行りゅうこう時じに中国ちゅうごく当局とうきょくが情報じょうほうを秘密ひみつにしたことによって、流行りゅうこうの予防よぼうおよび封ふうじ込こめの取とり組くみが遅おくれた結果けっか、非難ひなんされたことと対照たいしょうして、現在げんざいの危機きき的てき状況じょうきょうについて、中央ちゅうおう政府せいふが「定期ていき的てきに情報じょうほうを更新こうしんしたことによって、旧きゅう正月しょうがつの休日きゅうじつに入はいる前まえにパニックを回避かいひした」と述のべた。

2020年ねん1月がつ23日にち、中央ちゅうおう当局とうきょくが武漢ぶかんの公共こうきょう交通こうつう機関きかんの運行うんこう禁止きんし措置そちの実施じっしを決定けっていしたことに反応はんのうして、WHOのガウデン・ガレア中国ちゅうごく代表だいひょうはたしかにWHOが推奨すいしょうしていることではないとしつつ、「交通こうつう機関きかんが最もっとも集中しゅうちゅうしているこの地域ちいきで流行りゅうこうを封ふうじ込こめるために積極せっきょく的てきな関与かんよをした非常ひじょうに重要じゅうような指示しじだった」と話はなし、この禁止きんし措置そちについて「公衆こうしゅう衛生えいせいの歴史れきし上じょう、前例ぜんれいのない試こころみ」と呼よんだ。また、中国ちゅうごくでのヒトからヒトへの感染かんせんは主おもに家族かぞくや患者かんじゃの治療ちりょうにあたる医療いりょう従事じゅうじ者しゃにとどまっているほか、中国ちゅうごくの外そとではヒトからヒトへの感染かんせんが確認かくにんされていないことなどから、このケースが現時点げんじてんでは「国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたい (PHEIC)」には該当がいとうしないとしたが、中国ちゅうごく政府せいふに対たいし、感染かんせん源げんや感染かんせん経路けいろの特定とくていをWHOなどと協力きょうりょくして行おこなうよう求もとめた。

1月がつ24日にち、WHOは最新さいしんの報告ほうこく書しょを発表はっぴょうし、ベトナムのケースについてヒトからヒトへの感染かんせんが起おきたとみられると明あきらかにした。同おなじくコロナウイルスで過去かこに流行りゅうこうしたMERSやSARSと同おなじように、咳せきやくしゃみなどで飛とび散ちる飛沫しぶきや直接的ちょくせつてきな接触せっしょくなどで感染かんせんする可能かのう性せいがあるとして対策たいさくを呼よびかけている。

1月がつ31日にち、中国ちゅうごく国外こくがいでヒトからヒトへの感染かんせんが確認かくにんされ、その他たの国々くにぐにで感染かんせん者しゃ数すうが増加ぞうかしたことを受うけて、WHOは流行りゅうこう事態じたいに関かんして「国際こくさい的てきに懸念けねんされる公衆こうしゅう衛生えいせい上じょうの緊急きんきゅう事態じたい (PHEIC)」を宣言せんげんした。2009年ねんの豚ぶたインフルエンザの世界せかい的てき流行りゅうこう時ときに初はじめて発動はつどうされてから6度目どめとなるPHEICの宣言せんげんとなった。テドロス事務じむ局長きょくちょうはPHEICについて、今回こんかいの事例じれいでは「中国ちゅうごくにおける不信任ふしんにん決議けつぎではなかった」が、全ぜん世界せかい的てきな、特とくに強固きょうこな医療いりょう体制たいせいが整ととのっていない低てい・中ちゅう所得しょとく諸国しょこくへの感染かんせん拡大かくだいのリスクがあるため、宣言せんげんに至いたったことを明あきらかにした。渡航とこう制限せいげんの実施じっしに対たいしては、「国際こくさい的てきな旅行りょこうおよび通商つうしょうに不ふ必要ひつように干渉かんしょうする方法ほうほうをとる理由りゆうはない」とし、「WHOは貿易ぼうえきおよび移動いどうを制限せいげんすることは推奨すいしょうしない」と述のべた。一部いちぶ報道ほうどうではWHOはテドロス事務じむ局長きょくちょうの出身しゅっしん地ちが中国ちゅうごくから多額たがくの援助えんじょを受うけているエチオピアであるため、中国ちゅうごくの措置そちを称賛しょうさんして出入国しゅつにゅうこく制限せいげんを勧告かんこくしないなど後手ごてに回まわり、さらに空路くうろによる感染かんせん防止ぼうしに関かんする情報じょうほうを加盟かめい国こくに提供ていきょうしている国際こくさい機関きかんであるICAOも柳やなぎ芳かおる事務じむ局長きょくちょうが中国ちゅうごく出身しゅっしんということで、WHOとともに国際こくさい機関きかんへの中国ちゅうごくの影響えいきょう力りょくによって排除はいじょされた台湾たいわん（中華民国ちゅうかみんこく）が「エアポケット」（空白くうはく地帯ちたい）になっていると報ほうじられた。

2月がつ2日にち、WHOは世界せかい的てきに伝染でんせん病びょうが流行りゅうこうするパンデミックのように誤あやまった情報じょうほうが拡散かくさんされる「インフォデミック」が新型しんがたコロナウイルスに便乗びんじょうして起おきているとする注意ちゅうい喚起かんきを行おこなった。

2月がつ3日にち、WHOの報道ほうどう官かんは中国ちゅうごくに多た国籍こくせきの専門せんもん家かチームが派遣はけんされることを発表はっぴょうした。

2月がつ5日にち、WHOは、たとえウイルスが現あらわれたとしてもウイルスに感染かんせんした人ひとを検出けんしゅつする体制たいせいが整ととのっていない低てい所得しょとく諸国しょこくの体制たいせい整備せいびが喫緊きっきんの課題かだいであるとして、それらの国々くにぐにの戦略せんりゃく的てきな感染かんせん防止ぼうしのための基金ききんに6億おく7500万まんドルを寄付きふするよう、国際こくさい社会しゃかいに向むけて呼よびかけた。さらにテドロス事務じむ局長きょくちょうは、「我々われわれの強つよさは最もっとも弱よわい人々ひとびととの絆きずなによって決きまる」と述のべ、国際こくさい社会しゃかいに対たいして「今日きょう投資とうしすることです。さもなくば、後々あとあとより多おおく支払しはらうことになるでしょう」との声明せいめいを発表はっぴょうした。

2月がつ11日にち、WHOは記者きしゃ会見かいけんで、疾病しっぺいの名称めいしょうをCOVID-19と定さだめたと発表はっぴょうした。同日どうじつ発表はっぴょうされた別べつの声明せいめいで、テドロス事務じむ局長きょくちょうは国連こくれんのアントニオ・グテーレス事務じむ総長そうちょうと短みじかい話はなしをして「国連こくれんの総力そうりょくを挙あげて対応たいおうにあたる」との同意どういを得えたことを明あきらかにした。その結果けっか、国連こくれんの危機きき管理かんりチームが立たち上あげられ、国際こくさい連合れんごう機関きかん全体ぜんたいの対応たいおうの調整ちょうせいを図はかり、WHOはチームが「医療いりょう対応たいおうに焦点しょうてんを絞しぼれるようにし、他方たほうで他たの機関きかんがその専門せんもん的てき知識ちしきをもって、流行りゅうこうが世界せかいの社会しゃかい、経済けいざいおよび開発かいはつにもたらす幅広はばひろい影響えいきょうに立たち向むかうことができる」ようにした。

2月がつ14日にち、WHOの主導しゅどうで、中国ちゅうごくとの合同ごうどうミッションチームが立たち上あげられ、国際こくさい的てきなWHOの専門せんもん家かが現地げんちに入はいり、中国ちゅうごく国内こくないの流行りゅうこう管理かんりを支援しえんし、ワークショップを開催かいさいして「疾病しっぺいの重症じゅうしょう度どおよび伝染でんせん性せい」を評価ひょうかし、国家こっか級きゅうの重要じゅうような機関きかんとの会合かいごうを持もち、野外やがい視察しさつを指導しどうし、「都市とし部ぶと農村のうそん部ぶを含ふくむ、省しょう級きゅうおよび県けん級きゅうでの流行りゅうこう対応たいおう活動かつどうの影響えいきょう」を評価ひょうかした。

2月がつ24日にち、WHOは「パンデミックとは呼よばない」事ことを発表はっぴょうした。

2月がつ25日にち、WHOは「世界せかいは起おこり得える新型しんがたコロナウイルスのパンデミックへの備そなえをますます進すすめるべきである」と宣言せんげんし、現時点げんじてんの流行りゅうこう状じょう況きょうをパンデミックと呼よぶには時期じき尚早しょうそうだが、それでもなお、諸国しょこくはそれへの「備そなえをするべき局面きょくめんに」あると述のべた。イランで新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうが拡大かくだいしている事例じれいに対たいしては、同日どうじつWHOが合同ごうどうミッションチームをイランに派遣はけんし、同国どうこくの状況じょうきょうを見極みきわめると発表はっぴょうした。

2月がつ28日にち、WHOの当局とうきょく者しゃは全ぜん世界せかい規模きぼでの新型しんがたコロナウイルスの脅威きょういの評価ひょうかが「高たかい」から警戒けいかい・危険きけん度ど評価ひょうか基準きじゅんのうち最高さいこうレベルの「非常ひじょうに高たかい」に引ひき上あげられることを発表はっぴょうした。WHOの緊急きんきゅう事態じたいプログラムの統括とうかつ責任せきにん者しゃを務つとめるマイク・ライアンが声明せいめいで、「ここに地球ちきゅう上じょうの全すべての政府せいふが行おこなうべき、現実げんじつを把握はあくする方法ほうほうがある。目めを覚さますこと、準備じゅんびをすることだ。（政府せいふの皆様みなさま方かたは）近ちかづいて来きているであろう、このウイルスに備そなえておく必要ひつようがある。（皆様みなさま方かたには）自じ国民こくみんに対たいする義務ぎむがあり、世界せかいに対たいして準備じゅんびを整ととのえておく義務ぎむがある」と警鐘けいしょうを鳴ならし、正ただしい対応たいおう策さくをとれば世界せかいを救すくうことができ、「最悪さいあくの事態じたい」を回避かいひすることができると呼よびかけた。さらに、ライアンは現在げんざいのデータでは公衆こうしゅう衛生えいせい当局とうきょく者しゃが全ぜん世界せかい的てきなパンデミックを宣言せんげんする正当せいとうな根拠こんきょにはならないと述のべ、パンデミック宣言せんげんは「我々われわれが本来ほんらい認みとめているとおり、地球ちきゅう上じょうのすべての人間にんげんがウイルスに曝さらされている」という意味いみになるだろうと話はなした。

3月6日にち、新型しんがたコロナウイルスとインフルエンザウイルスの違ちがいについてまとめた報告ほうこく書しょを発表はっぴょうした。

3月11日にち、WHOのテドロス事務じむ局長きょくちょうはこの流行りゅうこう事態じたいについてパンデミック（世界せかい的てき流行りゅうこう）相当そうとうとの見解けんかいを初はじめて示しめした。

研究けんきゅう機関きかんの対応たいおう

2020年ねん1月がつ中旬ちゅうじゅんに発行はっこうされた旅行りょこう医学いがく専門せんもん誌し『Journal of Travel Medicine』上じょうでは、国際こくさい航空こうくう旅客りょかく動態どうたいを分析ぶんせきすることにより、感染かんせん拡大かくだい経路けいろパターンの予測よそくを立たてた記事きじが掲載けいさいされた。それによると、国際こくさい航空こうくう運送うんそう協会きょうかい (IATA) が公表こうひょうした2018年ねんの旅客りょかく動態どうたいデータに基もとづき、武漢ぶかんからの旅客りょかく量りょうが最もっとも多おおい20都市としの中なかで、バンコク・香港ほんこん・東京とうきょうおよび台北たいぺいが上位じょうい4都市としに挙あげられている。インドネシアのバリ州しゅうは感染かんせん症しょうへの対応たいおう能力のうりょくが最もっとも低ひくい地域ちいきとされ、日本にっぽんの東京とうきょうと大阪おおさか市しおよびオーストラリアのシドニーとメルボルンは対応たいおう能力のうりょくが最もっとも高たかい都市としとみなされている。

1月がつ24日にち（アメリカ時間じかん）、イギリスのランカスター大学だいがくとグラスゴー大学だいがく、そしてアメリカのフロリダ大学だいがくの研究けんきゅう者しゃからなる研究けんきゅうチームが2月がつ4日にちまでに武漢ぶかんだけで、感染かんせん者しゃが35万まん人にんを超こえる可能かのう性せい (164,602人にんから351,396人にん)を示しめした科学かがく論文ろんぶんを発表はっぴょうした。また、同どう研究けんきゅうチームは、武漢ぶかんで感染かんせんしたと診断しんだんされた患者かんじゃは実際じっさいの感染かんせん者しゃ数すうの5.1%だという。つまり、感染かんせん者しゃの95%は感染かんせんしたと診断しんだんされていない、もしくは自覚じかくのない患者かんじゃということになる。さらに同どう研究けんきゅうチームは、1人ひとりの感染かんせん者しゃが他たの人ひとに伝染でんせんさせる可能かのう性せいのある人数にんずうを3.6人にんから4.0人にんと予測よそく。WHOの1.4人にんから2.5人にんという予測よそくより遥はるかに多おおい。

2月がつ4日にち、東北大学とうほくだいがく医学いがく系けい研究けんきゅう科か教授きょうじゅで医師いしの押谷おすだに仁じんが「中国ちゅうごくが初期しょき対応たいおうとしてSARS流行りゅうこう時じと同等どうとうの対策たいさくをとったが、疫学えきがく的てき特徴とくちょうが異ことなるために感染かんせんが広ひろがったのではないか」と推測すいそくし、現状げんじょうでは封ふうじ込こめ対策たいさくよりも被害ひがいを抑おさえる行動こうどうにシフトすること、中国ちゅうごくやWHOへの批判ひはんは利益りえきがなく国際こくさい社会しゃかいが協力きょうりょくすべきだという意見いけんを表明ひょうめいしている。

社会しゃかい・経済けいざい的てき影響えいきょう

OECD各国かっこくの年間ねんかん労働ろうどう時間じかん。2019年ねんから著いちじるしく減少げんしょうした。

詳細しょうさいは「2019年ねんコロナウイルス感染かんせん症しょうによる社会しゃかい・経済けいざい的てき影響えいきょう」を参照さんしょう

1929年ねんの世界せかい恐慌きょうこう以来いらいの大おおきな世界せかい経済けいざいの後退こうたいであるコロナ・ショックが起おきた。経済けいざい的てきな打撃だげきは大おおきく、国際こくさい通貨つうか基金ききん (IMF) は、2020年ねんの世界せかいGDP成長せいちょう率りつが-4.4%になるという予測よそくを発表はっぴょうした。この負まけの成長せいちょう率りつは2008年ねんのリーマン・ショック時どきの-0.1%を遥はるかに超こえる値ねで、1929年ねんの世界せかい恐慌きょうこう（当時とうじの世界せかいGDP成長せいちょう率りつは-15.0%）以来いらいの大だい恐慌きょうこうとなり、各界かくかいでコロナ・ショックとも称しょうされた。金融きんゆう市場いちばのみが混乱こんらんしたリーマン・ショックよりも、実体じったい経済けいざいが破壊はかいされ、民間みんかん企業きぎょう、特とくに中小ちゅうしょう企業きぎょうで倒産とうさん・解雇かいこ・雇やとい止どめ・賃下ちんさげ・賞与しょうよ減げんが相次あいついでいるという意味いみではコロナ・ショックの方ほうが性質せいしつが悪わるいと言いわれている。感染かんせん拡大かくだいは加速かそくし続つづけているため経済けいざい回復かいふくの目処めどが立たっていない。

この状況じょうきょう下かで、20世紀せいき末すえから順次じゅんじ整備せいびされてきたオンライン環境かんきょうを使つかったシャットイン・エコノミー（家いえに閉とじこもる経済けいざい）の実践じっせんが開始かいしされ、外出がいしゅつ時じはソーシャル・ディスタンスを確保かくほするなど、世界せかい経済けいざいはITを最大限さいだいげん活用かつようする方向ほうこうに変化へんかして行いった。デジタル化かの急進きゅうしんによりオンラインサービスを提供ていきょうするIT企業きぎょうの業績ぎょうせきは伸長しんちょうしており、新型しんがたコロナウイルスは期きせずして経済けいざいにおけるゲームチェンジャーとなった。例たとえばIT業界ぎょうかいトップ企業きぎょう群ぐんと言いわれるGAFAMの内うち、マイクロソフトは2020年ねん4〜6月がつ期きでAzure関連かんれんの売上うりあげ高だかは47％増加ぞうか、Xbox関連かんれんの売上うりあげ高だかは64％増加ぞうか、Surface関連かんれんの売上うりあげ高だかは28％増加ぞうかした。この収支しゅうし報告ほうこくの中なかで、同社どうしゃCEOのサティア・ナデラは「COVID-19は私わたしたちの仕事しごとと生活せいかつのあらゆる側面そくめんに影響えいきょうを与あたえ、この2か月げつ間あいだで2年ねん分ぶんのデジタルトランスフォーメーションが見みられた」と述のべている。また、インターネット・インフラへの高こう負荷ふか発生はっせいが報告ほうこくされており、緊急きんきゅう時じにおけるインターネット・インフラの重要じゅうよう性せいが明あきらかとなった。世界せかい最大さいだいのコンテンツデリバリネットワークによりインターネット通信つうしん量りょうの15〜30%を取とり仕切しきっているとされるアカマイ・テクノロジーズは、Webのトラフィックが最大さいだいで前年ぜんねん比ひ2倍ばいにも増加ぞうかしたことを確認かくにんしており、未み経験けいけんのトラフィック量りょうであるが遅延ちえんなくコンテンツ配信はいしんが行おこなえているとのことである。この経済けいざい活動かつどうの変化へんかは、政財界せいざいかいでニューノーマルとして認識にんしきされた。

差別さべつ

東ひがしアジア系けい外国がいこく人じんなどに対たいする排外はいがい感情かんじょうおよび人種じんしゅ差別さべつの事例じれいや、主おもにSNSを中心ちゅうしんにオンラインメディアで、ウイルスに関かんする事実無根じじつむこんの憶測おくそくや陰謀いんぼう論ろんの拡散かくさんなど関連かんれんした誤あやま情報じょうほうなどの事例じれいが報告ほうこくされている。この現象げんしょうについて、WHOは「インフォデミック (infodemic)」という新語しんごを提唱ていしょうし、注意ちゅうい喚起かんきを行おこなっている。

社会しゃかい・経済けいざいシステムの根本こんぽん的てきな変化へんか

時期じきにより、2019年ねんまでのBeforeコロナ、2020年ねん以降いこうコロナ収束しゅうそくまでのWithコロナ、コロナ収束しゅうそく後ごのAfterコロナ と分類ぶんるいされるような経済けいざいシステムの変化へんかが予測よそくされている。Withコロナの時代じだいにおいて、社会しゃかいが混乱こんらん状態じょうたいに陥おちいったが、これをチャンスと捉とらえ、平時へいじでは時間じかんが掛かかる入学にゅうがく・入社にゅうしゃ時期じきの変更へんこう、手続てつづきの簡素かんそ化か、デジタルトランスフォーメーションを加速かそくする動うごきがある。また、従来じゅうらい存在そんざいしなかった、シャットイン・エコノミーの出現しゅつげんが確認かくにんされている。シャットイン・エコノミーでは、デリバリーやオンラインに依存いぞんした経済けいざい活動かつどうとなり、物理ぶつり的てきな要素ようそが重要じゅうような殆ほとんどの文化ぶんかが存亡そんぼうの危機ききに陥おちいった。

Withコロナ時代じだいの変化へんか

新型しんがたコロナウイルスからの緊急きんきゅう避難ひなんの過程かていで下記かきのような変化へんかが起おきた。

パンデミックへの理解りかい

1918年ねんから1921年ねんにかけて世界せかいで流行りゅうこうしたスペイン風邪かぜの記録きろく資料しりょう「流行りゅうこう性せい感冒かんぼう: 「スペイン風邪かぜ」大だい流行りゅうこうの記録きろく」が2020年ねん4月がつ30日にちまでWebで無料むりょう公開こうかいされ、重版じゅうはんされた。同書どうしょは内務省ないむしょう衛生局えいせいきょくが1921年ねんに作成さくせいしたものである。

2020年ねん東京とうきょうオリンピックへの影響えいきょう

詳細しょうさいは「2020年ねん東京とうきょうオリンピック#新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう」を参照さんしょう

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつ

世界せかい各国かっこくが緊急きんきゅう事態じたいであると認識にんしきし、国民こくみんに対たいする行動こうどう制限せいげんを行おこなった。日本にっぽんでは史上しじょう初はじめて緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが発出はっしゅつされる事態じたいとなった。当初とうしょは2020年ねん4月がつ7日にち（東京とうきょう都となど1都と1府ふ5県けんが指定していされ、4月がつ16日にちに対象たいしょう地域ちいきを全国ぜんこくに拡大かくだい）から5月がつ6日にちまでの1か月げつの期間きかんを設定せっていしていたが、収束しゅうそくの傾向けいこうが見みえず、ワクチンによる集団しゅうだん免疫めんえきも確立かくりつされていないことから、期間きかん延長えんちょうの議論ぎろんが政府せいふ内ないで開始かいしされ、4月がつ29日にちには全国ぜんこく知事ちじ会かいの会合かいごうで、東京とうきょう都とをはじめ大半たいはんの知事ちじから緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうを求もとめる声こえが相次あいついだ。政府せいふの専門せんもん家か会議かいぎも非公式ひこうしき会合かいごうで、「全国ぜんこくを対象たいしょうに引ひき続つづき宣言せんげんを延長えんちょうすべきだ」という認識にんしきで一致いっちした。4月30日にちには安倍あべ首相しゅしょうが記者きしゃ会見かいけんで「5月がつ7日にちからかつての日常にちじょうに戻もどることは困難こんなん」として、宣言せんげんを延長えんちょうする意向いこうを表明ひょうめいした。政府せいふは対象たいしょう地域ちいきを全国ぜんこくとしたまま、1か月げつ程度ていど延長えんちょうする方向ほうこうで調整ちょうせいを進すすめ、5月1日にちの専門せんもん家か会議かいぎで現況げんきょうの分析ぶんせきや判断はんだん基準きじゅんの明確めいかく化かを行おこなった後のち、宣言せんげんが失効しっこうする直前ちょくぜんの5月がつ4日にちに延長えんちょう期間きかんを5月31日にちまでと決定けっていし、公表こうひょうした。その後ご緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの一部いちぶ解除かいじょを5月14日にちと5月がつ21日にちに行おこない、5月25日にちに全面ぜんめん解除かいじょされた。

パンデミック時じの運動うんどう習慣しゅうかんの変化へんか

パンデミックの間あいだは、とにかく、人々ひとびとの運動うんどう習慣しゅうかんが変化へんかする。例たとえば、本来ほんらい30分ふん散歩さんぽする習慣しゅうかんが15分ぶんの習慣しゅうかんになったり、買かい物ものに行いく習慣しゅうかんが宅配たくはいになったり、友達ともだちと散歩さんぽする習慣しゅうかんがなくなったり、旅行りょこうに慎重しんちょうになったりと、パンデミックによって運動うんどう量りょうが減へることも研究けんきゅうされている。

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこうを題材だいざいとした作品さくひん

• パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代じだいの僕ぼくら』（早川書房はやかわしょぼう、2020年ねん4月がつ24日にち）
• 『カメラを止とめるな!リモート大だい作戦さくせん!』（YouTube、2020年ねん）。
• 『ゴッドハンド輝てる 〜沈黙ちんもくのコロナ2020〜』山本やまもと航わたる暉あきら（漫画まんが作品さくひん、2020年ねん）
• 『リモートで殺ころされる』（ドラマ作品さくひん、日本にほんテレビ系列けいれつ、2020年ねん7月がつ26日にち放送ほうそう）
• 『MIU404』#11（最終さいしゅう回かい）（ドラマ作品さくひん、TBSテレビ系けい「金曜きんようドラマ」枠わく、2020年ねん）
• 『こちら葛飾かつしか区く亀有かめあり公園前こうえんまえ派出所はしゅつじょ』 秋本あきもと治おさむ 「日暮ひぐれ……登場とうじょう？の巻まき」（201巻かん収録しゅうろく）（漫画まんが作品さくひん、集英社しゅうえいしゃ、2020年ねん）
• 『＃リモラブ 〜普通ふつうの恋こいは邪道じゃどう〜』（ドラマ作品さくひん、日本にほんテレビ制作せいさくの水曜すいようドラマ、2020年ねん）
• 『姉ねえちゃんの恋人こいびと』（ドラマ作品さくひん、関西かんさいテレビ制作せいさくフジテレビ系けい、火曜かよう21時じ枠わく、2020年ねん）
• 『これっきりサマー』（ドラマ作品さくひん、NHK、2020年ねん）
• 『秘密ひみつ結社けっしゃ鷹たかの爪つめ 〜ゴールデン・スペル〜』（アニメ作品さくひん、TOKYO MX、2020年ねん）
• 『コロナと潜水せんすい服ふく』奥田おくだ英えい朗ろう（光文社こうぶんしゃ、2020年ねん12月23日にち）
• 『孤独こどくのグルメ』（ドラマ作品さくひん、テレビ東京てれびとうきょう系けい）
• 「新型しんがたコロナウイルスが憎にくい」作詞さくし・作曲さっきょく：大澤おおさわ敦史あつし、歌うた：打首うちくび獄門ごくもん同好どうこう会かい（楽曲がっきょく、2020年ねん）
• 「2020年ねんはロックを聴きかない」作詞さくし・作曲さっきょく・歌うた：バックドロップシンデレラ（楽曲がっきょく、2020年ねん）
• 『逃にげるは恥はじだが役やくに立たつ ガンバレ人類じんるい!新春しんしゅんスペシャル!!』（ドラマ作品さくひん、TBSテレビ系けい、2021年ねん1月がつ2日にち放送ほうそう）
• 『俺おれの家いえの話はなし』（ドラマ作品さくひん、TBSテレビ系けい、金曜きんようドラマ、2021年ねん）
• 『相談役そうだんやく島とう耕作こうさく』弘ひろし兼けん憲史けんじ（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ）
• 『息いきをひそめて』（ドラマ作品さくひん、Huluオリジナルドラマ、2021年ねん4月がつ23日にち）
• 『はたらく細胞さいぼう』 ムービングコミック 「新型しんがたコロナウイルス編へん」、「感染かんせん予防よぼう編へん」（2021年ねん4月がつ28日にち - 2022年ねん3月がつ末まつまで無料むりょう配信はいしん）
• 『病院びょういんの治ちしかた〜スペシャル〜』（ドラマ作品さくひん、テレビ東京てれびとうきょう、2021年ねん7月がつ26日にち放送ほうそう）
• 『カモのネギには毒どくがある』 原作げんさく夏原なつはら武たけし、漫画まんが甲斐かい谷たに忍しのぶ（漫画まんが作品さくひん、集英社しゅうえいしゃ）
• 『おかえりモネ』最終さいしゅう週しゅう（ドラマ作品さくひん、NHK、連続れんぞくテレビ小説しょうせつ2021年度ねんど前期ぜんき）
• 『ドクターX〜外科げか医い・大門だいもん未知子みちこ〜第だい7期き』（ドラマ作品さくひん、テレビ朝日てれびあさひ、木曜もくようドラマ、2021年ねん10月がつ14日にち-12月16日にち）
• 『1日にち外出がいしゅつ録ろくハンチョウ』 原作げんさく萩原はぎはら天たかし晴はれ、漫画まんが上原うえはら求もとむ、新井あらい和也かずや、協力きょうりょく福本ふくもと伸行のぶゆき（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ）
• 『おとりよせしまっし！』 ちさこ（漫画まんが作品さくひん、KADOKAWA）
• 『マンガで分わかる心療内科しんりょうないか』20巻かん、22巻かん 原作げんさくゆうきゆう、作画さくがソウ（漫画まんが作品さくひん、少年画報社しょうねんがほうしゃ）
• 『ブラックボックス』砂川すなかわ文ぶん次じ（小説しょうせつ、講談社こうだんしゃ、2021年ねん）
• 「新型しんがたコロナ撃退げきたい音頭おんど」作詞さくし・作曲さっきょく：フリオ川本かわもと、歌うた：サボテンブラザーズ（楽曲がっきょく、2021年ねん）
• 「あんたのせいだよ/コロナに負まけるな!」作詞さくし：竹林たけばやし瑠荊子こ、笠井かさい貴仁たかひと、吉よし岡嶋おかじま平ひらめ、長島ながしま寛大かんだい、星野ほしの愛あい、作曲さっきょく：つかもとひろあき、歌うた：サンプラザ中野なかのくん/井上いのうえあずみ/ガチャピン、ムック）（楽曲がっきょく、2021年ねん）
• 『極限きょくげん夫婦ふうふ』Season1、Season3 きづきあきら、サトウナンキ（漫画まんが作品さくひん、月刊げっかんアクション、双葉社ふたばしゃ）
• 『捜査そうさ線せん上じょうの夕映ゆうばえ』有栖川ありすがわ有ゆう栖（小説しょうせつ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2022年ねん）
• 『花はなは誰だれのもの?』STU48（ミュージックビデオ、2022年ねん）
• 『岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない』エピソード#10 ホットサマー・マーサ 荒木あらき飛ひ呂りょ彦（漫画まんが作品さくひん、集英社しゅうえいしゃ、2022年ねん）
• 『コボちゃん』植田うえだまさし （漫画まんが作品さくひん）
• 『明日あした、私わたしは誰だれかのカノジョ』をのひなお （漫画まんが作品さくひん、『サイコミ』（Cygames）（連載れんさい）、小学館しょうがくかん（単行本たんこうぼん））
• 『シェア』真梨まり幸子こうじ（光文社こうぶんしゃ、2022年ねん3月がつ23日にち）
• 『あなたのブツが、ここに』（ドラマ作品さくひん、NHK総合そうごう、夜よるドラ、2022年ねん）
• 『コウノドリ 新型しんがたコロナウイルス編へん』 鈴すずノ木きユウ（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ、2022年ねん）
• 『濱地はまち健三郎けんざぶろうの呪のろいえる事件じけん簿ぼ』有栖川ありすがわ有ゆう栖（小説しょうせつ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2022年ねん）
• 『ママごめん、私わたしコロナ禍かにホスト通かよってる。』朝賀ちょうが庵あん（漫画まんが作品さくひん、集英社しゅうえいしゃ、2022年ねん）
• 『機械きかい仕掛しかけの太陽たいよう』知念ちねん実希みき人じん （小説しょうせつ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2022年ねん)
• 『パパとなっちゃんのお弁当べんとう』第だい44話わ、最終さいしゅう回かい（ドラマ作品さくひん、日本にほんテレビ系列けいれつ、ZIP！朝あさドラマ、2023年ねん）
• 『舞まいあがれ!』最終さいしゅう週しゅう（ドラマ作品さくひん、NHK、連続れんぞくテレビ小説しょうせつ2022年度ねんど後期こうき）
• 『K2』 真船まふね一雄かずお（作画さくが）、中原なかはらとほる（原案げんあん協力きょうりょく）、原田はらだ知幸ともゆき（医療いりょう監修かんしゅう）（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ）
• 『ザ・ファブル The second contact』 南みなみ勝久かつひさ（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ）
• 『MAO』 高橋たかはし留美子るみこ（漫画まんが作品さくひん、小学館しょうがくかん）
• 『だが、情熱じょうねつはある』（ドラマ作品さくひん、日本にほんテレビ制作せいさくの日曜にちようドラマ、2023年ねん）
• 『在宅ざいたく勤務きんむ子こちゃん』 一いち秒びょう（漫画まんが作品さくひん、PHP研究所けんきゅうじょ）
• 『ぼくらの夏なつが裂さけていく』 原作げんさく宮みや月がつ新しん、作画さくが佐藤さとう健太郎けんたろう（漫画まんが作品さくひん、白泉社はくせんしゃ）
• 『みっしょん！！』 入江いりえ喜和きわ（漫画まんが作品さくひん、講談社こうだんしゃ）
• 『テレビ報道ほうどう記者きしゃ〜ニュースをつないだ女おんなたち〜』（ドラマ作品さくひん、日本にほんテレビ系列けいれつ、2024年ねん3月がつ5日にち放送ほうそう）
• 『今いまどきの若わかいモンは』 280話わ 吉谷よしたに光ひかり平たいら （漫画まんが作品さくひん、『サイコミ』（Cygames）（連載れんさい）、小学しょうがく館かん（電子でんし版ばん）、一いち迅社（単行本たんこうぼん））