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Long COVID

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Long COVID(ロング・コビッド)は、新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう(COVID-19)の回復かいふく以降いこうあらわれる典型てんけいてき疾患しっかん、あるいは持続じぞくする長期ちょうきてき後遺症こういしょう特徴とくちょうとする疾患しっかんである[1]

Long COVIDは、呼吸こきゅうけい障害しょうがい神経しんけいけいおよび神経しんけい認知にんち障害しょうがい精神せいしん障害しょうがい代謝たいしゃ障害しょうがいこころ血管けっかん障害しょうがい消化しょうか障害しょうがい倦怠けんたいかん疲労ひろうすじ骨格こっかくつう貧血ひんけつなど、ほぼすべての臓器ぞうきけい影響えいきょうおよぼす可能かのうせいがある。一般いっぱんてきには、疲労ひろう頭痛ずつう英語えいごばん呼吸こきゅう困難こんなん嗅覚きゅうかくしょう嗅覚きゅうかく喪失そうしつ英語えいごばん)、刺激しげきせい嗅症嗅覚きゅうかく機能きのう不全ふぜん)、筋力きんりょく低下ていか英語えいごばん微熱びねつ認知にんち機能きのう障害しょうがいなど様々さまざま症状しょうじょう報告ほうこくされている[2]

症状しょうじょう正確せいかく性質せいしつ長期ちょうきてき症状しょうじょう経験けいけんするひとかず不明ふめいであり、使用しようされる定義ていぎ調査ちょうさ対象たいしょう母集団ぼしゅうだん調査ちょうさする期間きかんによってことなる。英国えいこく国家こっか統計とうけいきょく調査ちょうさによると、SARS-CoV-2検査けんさ陽性ようせいしゃやく14%が、3カ月かげつ以上いじょうにわたって1つ以上いじょう症状しょうじょう経験けいけんしたと推定すいていされた[3]オックスフォおっくすふぉド大学どだいがくおこなった、おも米国べいこくからのCOVID-19の生存せいぞんしゃ273,618にん対象たいしょうとした研究けんきゅうでは、やく37%が診断しんだん3カ月かげつ〜6カ月かげつあいだに1つ以上いじょう症状しょうじょう経験けいけんしていることがしめされた[4]

Long COVIDの様々さまざま側面そくめんたいする研究けんきゅう進行しんこうちゅうであるが[5][6]、2021ねん11月時点じてん、その病気びょうき定義ていぎ機構きこうもまだ不明ふめいである。一部いちぶくに管轄かんかつ区域くいきでは、この患者かんじゃぐん対処たいしょするために専門せんもん診療しんりょうしょ設立せつりつやアドバイスの提供ていきょうなど、医療いりょう制度せいど動員どういんされている[7][8][9]。しかし、全体ぜんたいとしては除外じょがい診断しんだん英語えいごばん既定きていであるとかんがえられている[10]

日本にっぽんにおいては「新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう罹患りかん症状しょうじょう(いわゆる後遺症こういしょう)」[11]、やコロナ後遺症こういしょうばれることもある[12]

名称めいしょう

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名称めいしょうさだまっておらず、英語えいご日本語にほんごではほかにものような名称めいしょうもちいられる。

  • えい: post-COVID-19 syndrome[13][14]
  • えい: post-acute sequelae of COVID-19(PASC)
  • えい: chronic COVID syndrome(CCS)[15][16][17]
  • にち: 新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう罹患りかん症状しょうじょう[11]
  • にち: 新型しんがたコロナ後遺症こういしょう[18]

定義ていぎ

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「Long COVID」患者かんじゃ作成さくせいした用語ようごで、2020ねん5がつユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン考古こうこ学者がくしゃであるElisa PeregoがTwitterうえハッシュタグとしてはじめて使用しようしたとされている[19][20]

Long COVIDには単一たんいつ厳密げんみつ定義ていぎはない[21]じゅうあつし症状しょうじょうあるいは集中しゅうちゅう治療ちりょう症候群しょうこうぐん感染かんせんなどの合併症がっぺいしょう経験けいけんしたひとが、入院にゅういん必要ひつようとせず(軽症けいしょうCOVID-19(mild COVID-19[22])とばれる)そういう合併症がっぺいしょうもなかったひとくらべて、回復かいふく時間じかんがかかるのは正常せいじょうであり、予期よきされることである。このように重症じゅうしょうちがいのため、個人こじん継続けいぞくてき症状しょうじょう正常せいじょう回復かいふくなのか、それとも長期ちょうきしたLong COVIDなのか、判断はんだんむずかしくさせる。経験けいけんそくひとつに、Long COVIDは2カ月かげつ以上いじょうつづいている症状しょうじょうあらわすといわれるが、このけがSARS-CoV-2ウイルス感染かんせん固有こゆうであるとえる根拠こんきょはない[21]

世界せかい保健ほけん機関きかんによる臨床りんしょう症例しょうれい定義ていぎ

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世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)は、2021ねん10がつ臨床りんしょう症例しょうれい英語えいごばん定義ていぎ発表はっぴょう[13]のちに、ジャーナルThe Lancet Infectious Diseases掲載けいさいされた[14]

post-COVID-19 condition occurs in individuals with a history of probable or confirmed SARS-CoV-2 infection, usually 3 months from the onset, with symptoms that last for at least 2 months and cannot be explained by an alternative diagnosis. Common symptoms include, but are not limited to, fatigue, shortness of breath, and cognitive dysfunction, and generally have an impact on everyday functioning. Symptoms might be new onset following initial recovery from an acute COVID-19 episode or persist from the initial illness. Symptoms might also fluctuate or relapse over time.

和訳わやく
新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう後遺症こういしょう[訳語やくご疑問ぎもんてん]は、SARS-CoV-2感染かんせん可能かのうせいがあるか、または確認かくにんされた病歴びょうれき個人こじんこり、通常つうじょう発症はっしょうから3カ月かげつ症状しょうじょうすくなくとも2カ月かげつあいだつづき、代替だいたい診断しんだんでは説明せつめいすることができない。一般いっぱんてき症状しょうじょうは、疲労ひろう息切いきぎれ、認知にんち機能きのう障害しょうがいなどであるが、これらに限定げんていされるものではなく、一般いっぱんてき日常にちじょう機能きのうにも影響えいきょうおよぼす。症状しょうじょうは、急性きゅうせいCOVID-19のエピソードから最初さいしょ回復かいふくにおける新規しんき発症はっしょう、または最初さいしょ症状しょうじょうからの持続じぞくという可能かのうせいがある。症状しょうじょうはまた時間じかん経過けいかとともに変動へんどうしたり、再発さいはつする可能かのうせいもある。

英国えいこくでの定義ていぎ

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英国えいこく国立こくりつ医療いりょう技術ぎじゅつ評価ひょうか機構きこう(NICE)では、COVID-19を3つの臨床りんしょう症例しょうれい定義ていぎ分類ぶんるいしている。

  • 重症じゅうしょう急性きゅうせい呼吸こきゅう症候群しょうこうぐんコロナウイルス2がた(SARS-CoV-2)に感染かんせんしたのち最初さいしょの4週間しゅうかん徴候ちょうこう症状しょうじょう対象たいしょうとする急性きゅうせいCOVID-19acute COVID-19)と、
  • 急性きゅうせいCOVID-19の発症はっしょうから4週間しゅうかん以上いじょう経過けいか新規しんき症状しょうじょうまたは継続けいぞくてき症状しょうじょう対象たいしょうとする長期ちょうきCOVID(long COVID)。これは、
    • 発症はっしょう4週間しゅうかん〜12週間しゅうかんまでの影響えいきょうについて持続じぞくてき症候しょうこうせいCOVID-19(ongoing symptomatic COVID-19)と、
    • 発症はっしょう12週間しゅうかん以上いじょう持続じぞくする影響えいきょうたいするCOVID-19症候群しょうこうぐんpost-COVID-19 syndrome)にけられる

NICEは、Long COVIDという用語ようごを、前述ぜんじゅつの「臨床りんしょう症例しょうれい定義ていぎ」にくわえて、「急性きゅうせいCOVID-19ののち継続けいぞくまたは発症はっしょうする徴候ちょうこう症状しょうじょう説明せつめいするために一般いっぱんてき使用しようされている。これには、継続けいぞくてきなCOVID-19(4週間しゅうかん〜12週間しゅうかん)とCOVID-19症候群しょうこうぐん(12週間しゅうかん以上いじょう)の両方りょうほうふくまれる」と説明せつめいしている[23]

NICEは、COVID-19症候群しょうこうぐんを「COVID-19と一致いっちする感染かんせんちゅうまたは感染かんせん発症はっしょうし、12週間しゅうかん以上いじょう継続けいぞくし、代替だいたい診断しんだん説明せつめいできない徴候ちょうこうおよび症状しょうじょう。それは通常つうじょう、しばしば重複じゅうふくする一群いちぐん症状しょうじょうしめし、それらは時間じかんとも変動へんどうおよび変化へんかして体内たいないのあらゆるシステムに影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある。COVID-19症候群しょうこうぐんは、べつ基礎きそ疾患しっかん可能かのうせい評価ひょうかふくめ、12週間しゅうかんよりまえ考慮こうりょされることがある。」と定義ていぎしている[23]

米国べいこくでの定義ていぎ

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2021ねん2がつ米国べいこく国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ(NIH)のフランシス・コリンズ長官ちょうかんは、個人こじんの「すう週間しゅうかんかけても完全かんぜん回復かいふくしない」Long COVID症状しょうじょうを、SARS-CoV-2感染かんせんしょう急性きゅうせい後遺症こういしょう(Post-Acute Sequelae of SARS-CoV-2 infection、PASC)と総称そうしょうして指摘してきした。NIHは、Long COVIDの症状しょうじょうとして、疲労ひろう息切いきぎれ、意識いしき混濁こんだく(ブレイン・フォグ)睡眠すいみん障害しょうがい断続だんぞくてき発熱はつねつ胃腸いちょう症状しょうじょう不安ふあんそもそもうつをげている。症状しょうじょう数カ月すうかげつあいだ持続じぞくし、軽度けいどなものから無能力むのうりょくなものまで様々さまざまであり、感染かんせんから時間じかん経過けいかしたのちあらたな症状しょうじょう発生はっせいする可能かのうせいがある[24]米国べいこく疾病しっぺい管理かんり予防よぼうセンター(CDC)の用語ようごである「COVID症状しょうじょう」(Post-Covid Conditions)は、初感染しょかんせんから4週間しゅうかん以上いじょう経過けいかした症状しょうじょうをLong COVIDと認定にんていしている[25]

症状しょうじょう

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科学かがくてきレビューによって「Long COVID」をふくむ50以上いじょうのはっきりした長期ちょうきてき影響えいきょう推定すいていゆうびょうりつとも特定とくていされ、ふくまれる患者かんじゃの80%で2週間しゅうかんえるすくなくとも1つの全体ぜんたいてき影響えいきょうおよんだと推定すいていされた[26][27]

28日間にちかん以上いじょう病気びょうきつづく3,762にん患者かんじゃ対象たいしょうとした国籍こくせきのオンライン調査ちょうさで、91%のひと回復かいふくに35週間しゅうかん以上いじょうかかっていることがわかった。患者かんじゃ平均へいきんして、9つの臓器ぞうきけいで56の症状しょうじょう標準ひょうじゅん偏差へんさ±25.5)を経験けいけんした。症状しょうじょう時間じかんとも変化へんかし、6ヵ月かげつもっと一般いっぱんてき症状しょうじょうは、疲労ひろう運動うんどう倦怠けんたいかん認知にんち機能きのう障害しょうがいであった[28]

症状しょうじょう再発さいはつ英語えいごばんは、身体しんたいてきまたは精神せいしんてき努力どりょくストレスがねとなり86%の患者かんじゃられた。3つの症状しょうじょうのグループが特定とくていされ、最初さいしょの2〜3週間しゅうかんでピークにたっしてそのおさまる初期しょき症状しょうじょう安定あんていした症状しょうじょう、そして最初さいしょの2カ月かげついちじるしく増加ぞうかしてその安定あんていする症状しょうじょう分類ぶんるいされた[28]

Long COVIDに罹患りかんしたひとによって報告ほうこくされた症状しょうじょうつぎのとおりである[29][30][31][32][33][1][34]

疫学えきがく

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COVID-19パンデミック早期そうきから[37][38]軽症けいしょう入院にゅういんようさない[39])または中等ちゅうとうしょう酸素さんそ吸入きゅうにゅう必要ひつよう[39])の初期しょき感染かんせんしゃだけでなく[40]、より重症じゅうしょう感染かんせんしょう入院にゅういん患者かんじゃふくめて、感染かんせん長期ちょうきてき疾病しっぺいがいくつか報告ほうこくされている[41][42]香港ほんこんでなされたSARSの4年間ねんかん調査ちょうさでは、生存せいぞんしゃの42.5%が心的しんてき外傷がいしょうストレス障害しょうがい、うつびょう慢性まんせい疲労ひろういたるまで、すくなくとも1つの診断しんだん可能かのう精神せいしん障害しょうがい報告ほうこくしている[よう出典しゅってん科学かがく][43]

2021ねん時点じてんで、正確せいかく発生はっせいりつ不明ふめいである。おおくのひと徐々じょじょ回復かいふくするので、発生はっせいりつ時間じかんとも減少げんしょうする。いくつかの初期しょき研究けんきゅうでは、COVID-19を発症はっしょうしたひとの20%〜33%が1カ月かげつ以上いじょうつづ症状しょうじょう経験けいけんしたことを示唆しさしている[44][45]。2020ねん前半ぜんはん米国べいこくおこなわれた電話でんわ調査ちょうさによると、SARS-CoV-2検査けんさ陽性ようせいしゃやく35%が3週間しゅうかん以上いじょうつづ様々さまざま症状しょうじょう経験けいけんした[46]。2020ねん12月の時点じてんで、英国えいこく国家こっか統計とうけいきょくは、SARS-CoV-2検査けんさにおけるすべての陽性ようせいしゃのうち、やく21%が5週間しゅうかん以上いじょうやく10%が12週間しゅうかん以上いじょう症状しょうじょうつづくと推定すいていしている[44][47][48]

いくつかの研究けんきゅうでは、一部いちぶどもがSARS-CoV-2感染かんせんによる残存ざんそん症状しょうじょう経験けいけんしたことを示唆しさしている[44][49][50]

感染かんせんしたひとだれでもLong COVIDを発症はっしょうする可能かのうせいがあるが、入院にゅういん必要ひつようになったひとでは回復かいふくするのによりなが時間じかんがかかる。重度じゅうど疾患しっかん入院にゅういんしたひとだい多数たすう最大さいだい80%[51])では、疲労ひろう息切いきぎれ(呼吸こきゅう困難こんなん)などの長期ちょうきてき問題もんだい経験けいけんしている[38][52][53]。また、初期しょき感染かんせん重症じゅうしょうした患者かんじゃとく呼吸こきゅうたすけるために人工じんこう呼吸こきゅう必要ひつようとした患者かんじゃ場合ばあい回復かいふく集中しゅうちゅう治療ちりょう症候群しょうこうぐんくるしむ可能かのうせいがある[41]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく武漢ぶかん入院にゅういんしていた患者かんじゃ対象たいしょうにした研究けんきゅうでは、6ヵ月かげつだい多数たすう患者かんじゃすくなくとも1つの症状しょうじょうしめしていることがわかった。よりおもあつ患者かんじゃなかには、依然いぜんとしてはい機能きのう深刻しんこく不全ふぜんられた[54]退院たいいんしてやく6カ月かげつ追跡ついせき調査ちょうさした1,733にん患者かんじゃなかで、もっと一般いっぱんてき症状しょうじょうは、疲労ひろうまたは筋力きんりょく低下ていか(63%)、睡眠すいみん障害しょうがい(26%)、および不安ふあんそもそもうつ(23%)であった[55]

COVID-19で入院にゅういんしたことがないにもかかわらず、長期ちょうきてき神経しんけいがくてき症状しょうじょうくるしむひともおり、この集団しゅうだんたいする最初さいしょ研究けんきゅうは2021ねん3がつ発表はっぴょうされた。これらの入院にゅういん患者かんじゃは、もっと頻繁ひんぱんに『認知にんち生活せいかつしつ影響えいきょうあたえる顕著けんちょ持続じぞくてきな「ブレイン・フォグ」と「疲労ひろう」を経験けいけんした』[56][57]

2021ねん1がつ英国えいこくでの調査ちょうさによると、回復かいふくした患者かんじゃの30%が140にち以内いないさい入院にゅういんし、全体ぜんたいの12%が死亡しぼうした。おおくの患者かんじゃが、はじめて糖尿とうにょうびょう発症はっしょうし、心臓しんぞう肝臓かんぞう腎臓じんぞう病気びょうき発症はっしょうした。インスリン不全ふぜんしょうのモードは、その時点じてんでは不明ふめいだった[58]

2021ねん3がつインドネシア医師いしかいは463にん調査ちょうさで、回答かいとうしゃの63.5%がSARS-CoV-2感染かんせん残存ざんそん症状しょうじょう自己じこ申告しんこくしていることが示唆しさされた。正確せいかく症状しょうじょうあつまりは特定とくていされていないが、記事きじによると、疲労ひろうせきもっと一般いっぱんてきで、いで筋肉きんにくつう頭痛ずつうつづいた[59]

2021ねん5がつスタンフォード大学だいがく研究けんきゅうしゃ主導しゅどうした世界せかいてきシステマティック・レビューでは、COVID-19患者かんじゃの70%以上いじょうで、初期しょき段階だんかいから回復かいふくしてから数カ月すうかげつに、様々さまざま症状しょうじょう継続けいぞくしたと報告ほうこくされた。この研究けんきゅうのほとんどの患者かんじゃは、以前いぜん入院にゅういんしていた。もっと一般いっぱんてき残存ざんそん症状しょうじょうは、息切いきぎれ、疲労ひろう睡眠すいみん障害しょうがいであった。味覚みかく嗅覚きゅうかく喪失そうしつ記憶きおく喪失そうしつ集中しゅうちゅうりょく低下ていかなどの認知にんち障害しょうがい、うつびょう不安ふあんなど、合計ごうけい84けん臨床りんしょうてき徴候ちょうこう症状しょうじょう報告ほうこくされた[60]

2021ねん6がつノルウェーベルゲンおこなわれた長期ちょうき研究けんきゅうでは、16さい〜30さい在宅ざいたく隔離かくりされた若年じゃくねん成人せいじん症例しょうれいコホートの52%(31/61)が、6カ月かげつ時点じてんでも症状しょうじょう経験けいけんつづけていることがわかった。この研究けんきゅうは、パンデミックだい1症例しょうれいの82%(312にん)をとらえており、247にん自宅じたく隔離かくり、65にん入院にゅういんした[61][62]

ブレイクスルー感染かんせんCOVID-19ワクチン完全かんぜん接種せっしゅされたひと症例しょうれい)にかんするLong COVIDのデータはほとんどない[63]。2021ねん7がつイスラエルで1,497にん完全かんぜんワクチン接種せっしゅされた医療いりょう従事じゅうじしゃ対象たいしょうとした研究けんきゅうでは、検査けんさ陽性ようせいしゃの19%(感染かんせんしゃ36にんちゅう7にん)が6週間しゅうかん以上いじょうのLong COVID-19症状しょうじょうしめし、陽性ようせいしゃの85%でαあるふぁ変異へんいかぶ確認かくにんされたと報告ほうこくされている[64]

2021ねん8がつ武漢ぶかん発生はっせいした2020ねん初頭しょとう病院びょういん生存せいぞんしゃ1,276にん対象たいしょうにした調査ちょうさによると、おおくの症状しょうじょう時間じかんとも消失しょうしつし、以前いぜん雇用こようされていた患者かんじゃの88%がもと仕事しごともどったものの、退院たいいん12カ月かげつに49%がすくなくとも1つの後遺症こういしょうがあり、その集団しゅうだん一般いっぱんてき健康けんこう状態じょうたい対照たいしょう集団しゅうだんのそれよりもひくかったと報告ほうこくされた。女性じょせい男性だんせい比較ひかくして、疲労ひろう筋力きんりょく低下ていか不安ふあんそもそもうつ、またははい拡散かくさん障害しょうがい英語えいごばん可能かのうせいたかかった。また、この研究けんきゅうでは、生存せいぞんしゃ不安ふあんやうつびょうなどの精神せいしん医学いがくてき転帰てんきのリスクがたかいこともわかった[65]

2021ねん9がつに、The Lancet発表はっぴょうされた研究けんきゅうでは、COVID-19ワクチンを2かい接種せっしゅすると、Long COVIDのかくりつ半減はんげんすることがわかった[66]

原因げんいん

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ほとんど患者かんじゃが2〜3週間しゅうかん以内いない完全かんぜん回復かいふくする一方いっぽうで、すう週間しゅうかんから数カ月すうかげつ症状しょうじょう経験けいけんする患者かんじゃもいるが、その理由りゆう現在げんざい(2020ねん8がつ)のところ不明ふめいである[67]。Long COVIDが発生はっせいする正確せいかくなプロセスは不明ふめいであるが、いくつかのじょ示唆しさされている。

2021ねん3がつのレビューでは、Long COVIDのおも原因げんいんとして、つぎ病態びょうたい生理学せいりがくてきプロセスが引用いんようされている[68]

2020ねん10がつ英国えいこく国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ英語えいごばんのレビューにおいて、現在げんざい進行しんこうちゅうのLong COVIDの症状しょうじょうは、4つの症候群しょうこうぐん原因げんいんである可能かのうせいがあるという仮説かせつしめされた[38][69]

あらたな継続けいぞくてき症状しょうじょうこす可能かのうせいのあるその状況じょうきょうには、つぎのようなものがある。

症候群しょうこうぐんとの類似るいじせい

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Long COVIDは、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつ感染かんせん症候群しょうこうぐん英語えいごばんチクングニアねつられる感染かんせん症候群しょうこうぐんや、すじつうせいのう脊髄せきずいえん慢性まんせい疲労ひろう症候群しょうこうぐん(ME/CFS)をこすとおもわれる感染かんせんしょう類似るいじしており、Long COVIDの病態びょうたいは、これらのほか疾患しっかん類似るいじしている可能かのうせいがある[21]。カナダの一部いちぶのLong COVID患者かんじゃは、ME/CFSと診断しんだんされている。この疾患しっかんは「衰弱すいじゃくせい系統けいとう神経しんけい疾患しっかんで、ほとんどの場合ばあい感染かんせんしょうがねになっているとかんがえられている」。米国べいこくソルトレイクシティにあるME/CFSの専門せんもんであるルシンダ・ベイトマンは、この2つの症候群しょうこうぐん同一どういつのものであるとかんがえている。ME/CFSの研究けんきゅうをもっとすすめる必要ひつようがある。米国べいこく政府せいふ最高さいこう医療いりょう顧問こもんであるアンソニー・ファウチは、COVID-19は「よくられた病原びょうげんたいで、ME/CFSを理解りかいするのに、いま非常ひじょう役立やくだつはずだ」とべた[75]

危険きけん因子いんし

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2020ねん10がつ21にち最初さいしょ投稿とうこうされたキングス・カレッジ・ロンドン研究けんきゅうによると、Long COVIDの危険きけん因子いんしにはつぎのものがふくまれる可能かのうせいがある[76][77][78]

  • 年齢ねんれいとくに50さい以上いじょう
  • 肥満ひまん[79]
  • 喘息ぜんそく
  • COVID-19感染かんせん1週間しゅうかんで5つ以上いじょう症状しょうじょうれいせき疲労ひろう頭痛ずつう下痢げり嗅覚きゅうかく障害しょうがい)を報告ほうこく報告ほうこく中央ちゅうおうは5である。

女性じょせい男性だんせいよりも重度じゅうど急性きゅうせいCOVIDを発症はっしょうする可能かのうせいひくいが、Long COVIDを発症はっしょうする可能かのうせいたか[21]。いくつかの研究けんきゅうでは、これはおもにホルモンのちがいによるものであることを示唆しさしているが[80][81]べつ研究けんきゅうでは、染色せんしょくたい遺伝いでんがく免疫めんえきけい作用さよう性差せいさふくむ、生物せいぶつがくてきほか要因よういん関係かんけいしている可能かのうせい指摘してきしている[21]

診断しんだん治療ちりょう

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これまで説明せつめいがつかなかった観察かんさつ結果けっか患者かんじゃ医師いし提供ていきょうするため、キセノンMRIがLong COVIDの研究けんきゅうもちいられている。キセノンMRIは、ガス交換こうかん測定そくていし、患者かんじゃりゅうによってまれる空気くうきりょうることができ、Long COVID患者かんじゃ研究けんきゅうされている[82][83]

キセノンMRIは、はい機能きのうの3つの要素ようそである換気かんき、バリア組織そしき[ちゅう 1]、ガス交換こうかん定量ていりょうすることができる。キセノン129 (英語えいごばんはい組織そしき溶であり、灌流やガス交換こうかんなどのはい機能きのう評価ひょうかもできる(ヘリウムよりもすぐれる)。換気かんきは、はい内部ないぶ空気くうきがどのように分布ぶんぷしているかを測定そくていし、キセノンがその領域りょういき到達とうたつしない場合ばあいには、潜在せんざいてきそこなわれたはい領域りょういき位置いちみとめられる。バリア組織そしきみとガス交換こうかんは、はい-毛細血管もうさいけっかんまく通過つうかして拡散かくさんする空気くうきりょう測定そくていする。キセノンMRIは、はい空気くうきがどれだけまれ、はい組織そしき吸収きゅうしゅうされ、血液けつえきまれるかを判断はんだんするのに有効ゆうこうである[85][83]

様々さまざま薬剤やくざい効果こうか検討けんとうされているが、現時点げんじてんランダム比較ひかく試験しけん(RCT)で有効ゆうこうとされている治療ちりょうやくつかっていない。ビタミンざいなどのサプリメントこうウイルスやく、SSRI(選択せんたくてきセロトニンさい阻害そがいやく)などのこううつやくなどが期待きたいされている。2022ねん9がつイタリア施設しせつ研究けんきゅうで、L-アルギニンビタミンCのサプリメントがマルチビタミンよりも効果こうかがあるという報告ほうこくている。ビタミンDビタミンB12っているケースでは補充ほじゅう推奨すいしょうされている。

PESE(労作ろうさく症状しょうじょう増悪ぞうあく)がある症例しょうれいでは、エネルギーの節約せつやく基本きほんで、WHO欧州おうしゅう事務じむきょく作成さくせいした『リハビリテーションの支援しえん:COVID-19 関連かんれん疾患しっかん自己じこ管理かんりだい2はんなどを参考さんこうに、クラッシュにならないように自分じぶんのペースで身体しんたいのう活動かつどうをする(Pacing)、優先ゆうせん順位じゅんいをつける(Prioritizing)、計画けいかくてる(Planning)が重要じゅうようで、PESEをこさないような範囲はんい活動かつどう運動うんどう頻度ひんど持続じぞく時間じかん強度きょうどじゅんやしていくことがい。

医療いりょう制度せいど対応たいおう

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オーストラリア

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2020ねん10がつ王立おうりつオーストラリア一般いっぱん開業医かいぎょうい大学だいがく英語えいごばん(RACGP)が発表はっぴょうしたガイドによると、COVID-19感染かんせん継続けいぞくてき疲労ひろう息切いきぎれ、胸部きょうぶつうなどの症状しょうじょうは、すでに記録きろくされているよりおもあつ症状しょうじょうくわえて、開業医かいぎょうい(GP)による管理かんり必要ひつようになるとされている[51]

2021ねん12月、ディーキン大学だいがく医療いりょう経済けいざいがく専門せんもんによる調査ちょうさによると、オミクロン変種へんしゅ影響えいきょうがまだ完全かんぜん解明かいめいされていなくても、国境こっきょうやその制限せいげん最近さいきん解除かいじょされたのちに、現在げんざいニューサウスウェールズしゅうやく9,450にんと、ビクトリアしゅうの19,800にんくわえ、さらに1まんから133,000にんのLong COVID症例しょうれい発生はっせいするおそれがあることを示唆しさしている。RACGPは、あらたに発生はっせいした多数たすうのLong COVID患者かんじゃ管理かんりするための一般いっぱん開業医かいぎょういあらたなガイドラインを公開こうかいした[86]

みなみアフリカ共和きょうわこく

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2020ねん10がつ国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょ (みなみアフリカ)英語えいごばん(NICD)のDATCOV病院びょういん監視かんし部門ぶもんは、PASCがみなみアフリカの状況じょうきょうおよぼす影響えいきょうについて臨床りんしょう研究けんきゅうおこなうため、国際こくさい重症じゅうしょう急性きゅうせい呼吸こきゅう新興しんこう感染かんせんしょう協会きょうかい(ISARIC)との提携ていけい調査ちょうさした。2021ねん2がつ、データ収集しゅうしゅう開始かいしされた[よう出典しゅってん]

英国えいこく

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英国えいこく国民こくみん保健ほけんサービスがLong COVIDの治療ちりょうのために専門せんもんクリニックを設立せつりつした[87]。2020ねん9がつ21にち、『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』(BMJ)に掲載けいさいされ、学者がくしゃたちによって署名しょめいされたTrisha Greenhalghがいた書簡しょかんなかで、英国えいこくの4にん主席しゅせき医務いむかん英語えいごばんは、Long COVIDにかんする学究がっきゅうてき注意ちゅうい喚起かんきおこなった[88]

2020ねん10がつNHSイングランド英語えいごばん長官ちょうかんであるサイモン・スティーブンスは、NHSが同年どうねん患者かんじゃ身体しんたいてき認知にんちてき心理しんりてき状態じょうたい評価ひょうかし、専門せんもんてき治療ちりょう提供ていきょうするLong COVIDクリニックの設置せっちに1,000まんポンドをとうじる約束やくそく発表はっぴょうした。将来しょうらい臨床りんしょうガイドラインが発表はっぴょうされ、そこでは10,000にん患者かんじゃ対象たいしょうにしたさらなる研究けんきゅう指定していタスクフォースの設置せっちくわえてオンライン・リハビリテーション・サービス[89]「Your Covid Recovery」が計画けいかくされた[90]。クリニックには、「心身しんしん健康けんこうにつながるケア」の提供ていきょう目的もくてきに、様々さまざま医療いりょう専門せんもんやセラピストが参加さんかしている[48]

英国えいこく国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ英語えいごばんは、Long COVIDの症状しょうじょう背後はいごにあるメカニズムの研究けんきゅう資金しきんてた[48]

2020ねん12月、ユニバーシティ・カレッジ病院びょういん英語えいごばん(UCLH)は、COVID神経しんけいがくてき疾患しっかん患者かんじゃのために、国立こくりつ神経しんけいがく脳神経のうしんけい外科げか病院びょういん英語えいごばんに、2番目ばんめのLong COVIDクリニックを開設かいせつした。最初さいしょのクリニックは5月に開設かいせつされ、おも呼吸こきゅう問題もんだい焦点しょうてんてていたが、かくクリニックは、必要ひつようおうじて心臓しんぞうびょう専門医せんもんい理学りがく療法りょうほう精神せいしんなど、専門医せんもんい患者かんじゃ紹介しょうかいしている[91]。2021ねん3がつまでに、英国えいこくNHSには69しょのLong COVIDクリニックがもうけられ、おも患者かんじゃ評価ひょうか焦点しょうてんてており、さらに開設かいせつ予定よていされている。地域ちいきのリハビリテーションサービスには多数たすう紹介しょうかい管理かんりする能力のうりょくがないことが懸念けねんされていた[92]

2020ねん12月18にち英国えいこく国立こくりつ医療いりょう技術ぎじゅつ評価ひょうか機構きこう(NICE)、英国えいこく家庭かてい学会がっかい英語えいごばん(RCGP)、スコットランド大学だいがくあいだ共通きょうつうガイドラインネットワーク英語えいごばん(SIGN)は、Long COVIDの管理かんりかんするガイドを発表はっぴょうした[93]。このガイドラインは、Long COVID「長距離ちょうきょり輸送ゆそうしゃ」(患者かんじゃみずからをあらわ用語ようご)のためのオンライン支援しえんグループである英国えいこく医師いし「#longcovid」グループの代表だいひょうしゃによってレビューされ、Long COVIDの臨床りんしょうてき特徴とくちょう身体しんたいてき性質せいしつについてより包括ほうかつてき説明せつめい導入どうにゅうすることで改善かいぜんできるとべた[94]

2021ねん11月、英国えいこく医師いしかい英語えいごばんがLong COVIDを職業病しょくぎょうびょう分類ぶんるいするよう推進すいしんしているにもかかわらず、雇用こようぬし労働ろうどう組合くみあい支持しじしていないというNHSスタッフからの苦情くじょう報告ほうこくされた[95]

2022ねん8がつ英国えいこく産業さんぎょう衛生えいせい学会がっかい(SOM)が、職場しょくば復帰ふっきガイドラインを発表はっぴょうしている。

米国べいこく

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アンソニー・ファウチ医師いしは、長期ちょうきてきCOVID-19を「...非常ひじょう現実げんじつてき広範囲こうはんいにたる現象げんしょう」とべる一方いっぽう症例しょうれいすう不明ふめいであるともべている[96]

2021ねん2がつ23にちべい国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ所長しょちょうフランシス・コリンズは、Long COVIDにくるしむ人々ひとびと原因げんいんあきらかにし、最終さいしゅうてきには予防よぼう治療ちりょう手段しゅだん特定とくていするための主要しゅようしん構想こうそう発表はっぴょうした[24]。この構想こうそう一部いちぶには、PASC(post-acute sequelae of SARS-CoV-2)に関連かんれんする神経しんけいがくてき症状しょうじょうのデータを収集しゅうしゅうするCOVID-19プロジェクトの創設そうせつふくまれる[97]

2021ねん4がつ28にち米国べいこく下院かいんエネルギー・商業しょうぎょう委員いいんかい英語えいごばん健康けんこうかんするしょう委員いいんかいは、long COVIDについての公聴こうちょうかい開催かいさいした[98][99]

2022ねん8がつ退役たいえき軍人ぐんじんしょうがLong COVIDのガイドラインを発表はっぴょうしている。

患者かんじゃらによる

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Long COVIDの経験けいけんしゃなかには、SNSでグループを形成けいせいしているひとがいる[100][101][102]患者かんじゃ自身じしん主導しゅどうする研究けんきゅうふく[103][104]国際こくさいてきなLong COVID患者かんじゃ擁護ようご運動うんどう活発かっぱつおこなわれている[105][106]。これらのグループのおおくでは、自分じぶん問題もんだい医療いりょう従事じゅうじしゃによって却下きゃっかされたという欲求よっきゅう不満ふまん認識にんしきべられている[102]。この問題もんだいは"医療いりょうてきガスライティング"(Medical gaslighting)とわれている。

日本にっぽんにおける患者かんじゃ団体だんたい発足ほっそく

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日本にっぽんでもSNSをつうじてった患者かんじゃ4にんが2023ねん11月に「全国ぜんこくコロナ後遺症こういしょう患者かんじゃ家族かぞくかい」を結成けっせいし、治療ちりょうほう研究けんきゅう社会しゃかい復帰ふっき経済けいざいめんでの支援しえん政府せいふ要望ようぼうしている[12]

特定とくてい年齢ねんれいそう

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ども

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英国えいこく国家こっか統計とうけいきょくおこなったどもと成人せいじんふくむ20,000にん対象たいしょうとした調査ちょうさによると、陽性ようせい判定はんていされたどものうち、2さい〜11さいの9.8%、12さい〜16さいの13%で、5週間しゅうかんすくなくとも1つの症状しょうじょう持続じぞくしていた[3]。18さい未満みまんども129にん分析ぶんせきしたイタリアの研究けんきゅうでは、2020ねん9がつ〜2021ねん1がつ1にちあいだにアンケートで健康けんこうデータを調査ちょうさした。グループの53%は、診断しんだんから120にち以上いじょうってからCOVID-19症状しょうじょう経験けいけんし、43%がその症状しょうじょうによる障害しょうがいいまだにつづけていた。症状しょうじょうには、不眠症ふみんしょう疲労ひろう筋肉きんにくつう胸部きょうぶしぼ扼感と胸部きょうぶつうはなづまり、倦怠けんたいかん集中しゅうちゅうりょく低下ていかなどがあった[107][108]。また、スウェーデン小児しょうに5にん症例しょうれい報告ほうこくでは、診断しんだん6〜8カ月かげつあいだ持続じぞくしている症状しょうじょう疲労ひろう動悸どうき呼吸こきゅう困難こんなん頭痛ずつう筋力きんりょく低下ていか集中しゅうちゅうりょく低下ていか)が報告ほうこくされた[49]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ はい胞は外気がいきせっしており、外界がいかいからの異物いぶつ侵入しんにゅう防御ぼうぎょする必要ひつようがある。はい胞腔と血液けつえきとのあいだにはIがたはい胞上がわ細胞さいぼう基底きていまく毛細血管もうさいけっかん内皮ないひ細胞さいぼう存在そんざいし、血液けつえき空気くうき関門かんもん(バリア)を形成けいせいしている[84]。キセノンガスはこの関門かんもん通過つうかしてちゅう流入りゅうにゅうする。

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