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レジャー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
OECD各国かっこくにおけるいちにち時間じかん配分はいぶん(15-64さい人口じんこう)。
あか有償ゆうしょう労働ろうどうだいだい無償むしょう労働ろうどうあおはパーソナルケア、みどりはレジャー。

レジャーえい: leisure[† 1])は、「余暇よか」または「自由じゆう時間じかん」のことで、最低限さいていげん生命せいめい維持いじ必要ひつよう食事しょくじ排泄はいせつ睡眠すいみんなど(パーソナルケア)や、家族かぞく生活せいかつ維持いじ必要ひつよう仕事しごと家事かじなどをのぞいた時間じかんす。使つかかたとしては、趣味しゅみ消費しょうひ活動かつどうなどにあてられる場合ばあい積極せっきょくてきレジャー、休息きゅうそくなどにあてられる場合ばあい消極しょうきょくてきレジャーである。たんにレジャーといえば日本にっぽんでは前者ぜんしゃすことがおおいが、日本にっぽん以外いがいでは両者りょうしゃふく場合ばあいおおい。

世界せかい人権じんけん宣言せんげんでは、「すべてじんは、労働ろうどう時間じかん合理ごうりてき制限せいげんおよ定期ていきてき有給ゆうきゅう休暇きゅうかふく休息きゅうそくおよ余暇よかをもつ権利けんりゆうする(だい24じょう)」とさだめられている。

英語えいごの「Leisure」

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言語げんごがくまとにはラテン語らてんごのlicēre「ゆるされていること」もしくは「自由じゆうであること」が、古代こだい仏語ふつごのleisir、ノルマン仏語ふつごのleisourを14世紀せいき中世ちゅうせい英語えいご使用しようされている。

英語えいごでのLeisureとは拘束こうそく活動かつどう以外いがい(non-compulsory activities)の時間じかんのこと。雇用こよう経営けいえい家事かじ雑事ざつじ教育きょういく食事しょくじ就寝しゅうしんなどの拘束こうそく活動かつどうから解放かいほうされていること。きていくために必須ひっす活動かつどう以外いがいのもの。これは自由じゆう時間じかんとほぼ同義どうぎ。leisureと拘束こうそく活動かつどう(compulsory activities)との境目さかいめ厳格げんかくではなく、拘束こうそく活動かつどう(compulsory activities)であってもたのしみであったり、長期ちょうきにみて利益りえきとなる場合ばあいもある。

レジャー概念がいねんこり(英国えいこく

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現代げんだいのleisure(レジャー)の概念がいねん、および leisure time(余暇よか時間じかん)の概念がいねんは19世紀せいき産業さんぎょう革命かくめいこったとかんがえられる。機械きかい効率こうりつてき作業さぎょうをおこなうようになり、一般いっぱんてき労働ろうどうしゃいち週間しゅうかんで20時間じかん以上いじょう短縮たんしゅくされた。それにともない、仕事しごと時間じかんがい拘束こうそくてきでない娯楽ごらく(non-compulsory diversions)、たとえばスポーツイベント観劇かんげきなどをおこなうようになった。

レジャーのタイプ

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レジャーには積極せっきょくてき(active)なレジャーと受動じゅどうてき(passive)なレジャーがあるとされるが、程度ていど問題もんだいなどで明確めいかく区分くぶんい。積極せっきょくなのか消極しょうきょくなのかはその習熟しゅうじゅく困難こんなんさよりは主観しゅかん社会しゃかいてきられかたによってわる。映画えいが読書どくしょ、あまり運動うんどうりょういゲームは習熟しゅうじゅくはあるが社会しゃかいてきには受動じゅどうてきレジャーに、テニスやゴルフ、アウトドアなどは習熟しゅうじゅく関係かんけい積極せっきょくてきレジャーとされている。

積極せっきょくてきレジャー(アクティブレジャー
みずかのぞんでエネルギー消費しょうひする。れいとしてウォーキングヨーガキックボクシングなど。アクティブレジャーはレクリエーションとかなりの部分ぶぶんかさなる。
受動じゅどうてきレジャー(パッシブレジャー)
消費しょうひしたエネルギーを回復かいふくする。シンプルなのはのんびりすることや、なにもしないこと。れいとして、映画えいが読書どくしょギャンブルなど。

レジャーにおける資本しほん主義しゅぎ社会しゃかい主義しゅぎ

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資本しほん主義しゅぎ社会しゃかいではアクティブレジャー活動かつどう肯定こうていてきとらえられる。アクティブレジャー活動かつどうおおくは時間じかんかねようする。このため、貧乏びんぼうであってはおこなうことができないものもおおい。資本しほん主義しゅぎ社会しゃかいではとみったものはよりおおきなステータスられる。『なにもしない』というパッシブレジャータイプでもそれがバケーションという環境かんきょうであれば時間じかんかねようするので、資本しほん主義しゅぎ社会しゃかい観点かんてんからも肯定こうていてきとらえられる。

一方いっぽう資本しほん主義しゅぎ社会しゃかいでは、いえにいて『なにもしない』人々ひとびとはその所有しょゆうしている財産ざいさん関係かんけいなく『怠惰たいだ』であるとみなされる。める人々ひとびとがプールにそべってなにもしないことでも、それが自宅じたくであれば、やはり『怠惰たいだ』とられる。ただし、活動かつどうのステータスレベル評価ひょうかはこれとはべつで、個人こじんがどのくらいおかねをかけられるかによってまり、『自分じぶん所有しょゆうするプールでなにもしない』ことはステータスがたかく、『いえテレビをみていること』はそうではないと一般いっぱんてきには評価ひょうかされる。

『ワーカホリック』や『仕事しごと中毒ちゅうどく』とは、自由じゆう時間じかんではないほか活動かつどう拘束こうそくされてはたら人々ひとびとのことで、余暇よか活動かつどうよりも仕事しごとをすることをこのむ。これは往々おうおうにして企業きぎょうでのたかいポジションをるためには仕方しかたのないこととおもわれることもある。しかし、仕事しごと家庭かてい両立りょうりつができないことには副作用ふくさようがあることが指摘してきされてからはなりぎないように意識いしきする人々ひとびとえている。

社会しゃかい主義しゅぎこくでは社会しゃかい貢献こうけんしない活動かつどう否定ひていてきられていた。しかし、社会しゃかい主義しゅぎ形態けいたいもさまざまであり、ケントステート大学だいがくのマーカス・バーヒューによれば、余暇よか社会しゃかい主義しゅぎ信奉しんぽうするアメリカじんも60年代ねんだいから70年代ねんだいにかけて存在そんざいしていたという。ゆたかな世界せかいんでいるとしんじ、つまり、もしだれもがちいさなひとかけらに満足まんぞくしているのなら、だれもが基本きほんてきニーズたされている。だれもが基本きほんてきニーズをたしているなら、社会しゃかいなかでのおおくのひと芸術げいじゅつ神秘しんぴ主義しゅぎ運動うんどう、さまざまな趣味しゅみなどのレジャー活動かつどうにその自由じゆう時間じかん使つかうことができる。

もうひとつの自由じゆう時間じかん

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博物館はくぶつかんよる en:Long Night of Museums 夕方ゆうがた文化ぶんか活動かつどうシュチェチン, ポーランド)

英語えいごでは余暇よか相当そうとうするべつのいいかたとして spare-time という表現ひょうげんもある。leisureはフランス由来ゆらい。フランス由来ゆらいのものはフランスからはいってきたノルマンじんんだ英国えいこくでの支配しはい階級かいきゅう用語ようご、いいかえれば公的こうてき用語ようごとして英国えいこくない普及ふきゅうしていったもの。これは日本語にほんごえば中国ちゅうごくかられた漢字かんじ音読おんよ相当そうとうといえる。一方いっぽう、spare-timeはそれ以前いぜんブリテンとうんでいた(そのおおくはケルトじんゲルマンけいアングロじんサクソンじんのようにノルマンじん以前いぜんより大陸たいりくからうつんでいた)人々ひとびとのものであり、ノルマン時代じだいには庶民しょみんとなったそれらの人々ひとびと言葉ことばといえる。日本語にほんごでは和語わごもしくは訓読くんよ相当そうとうといってもよい。leisureが余暇よかで、spare-timeをひま時間じかんやくすと、本来ほんらい意味いみはどちらも自由じゆう時間じかんのことであるが、余暇よか計画けいかくてき有意義ゆういぎごしたいものであるのにたいし、ひま時間じかんというと、余暇よかなかでも、それでもあまってしまったなにをしたらいいかまよってしまうような時間じかんというニュアンスをもつようになる。これは余暇よかという言葉ことばおおくは公的こうてき文脈ぶんみゃく使つかわれ、公的こうてきなものではなにかしら建設けんせつてき創造そうぞうてき文章ぶんしょうとして提示ていじされることがほとんどであるからである。その中間ちゅうかん位置いちする日本語にほんごとして、『やすみ』や『やす時間じかん』がある。leisureの本来ほんらいてき意味いみとしては、日本語にほんごでは『やすみ』や『やす時間じかん』が同等どうとうのニュアンスをもつであろう。

日本にっぽんでのレジャー

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英語えいごのleisureが余暇よかやくされているため、第一義だいいちぎてきには、この英語えいご定義ていぎ余暇よか意味いみ同等どうとうである。余暇よかについての詳細しょうさい余暇よか参照さんしょう

英国えいこくのleisureのきっかけが産業さんぎょう革命かくめいならば、日本にっぽんのレジャーにとってのそれは高度こうど経済けいざい成長せいちょうである。産業さんぎょう振興しんこう一方いっぽうはやくから国民こくみん余暇よか活動かつどう育成いくせいへの計画けいかくられていた。

そしてオイルショックの1973ねん昭和しょうわ48ねん)、余暇よか開発かいはつセンターによると『余暇よか時代じだいにおける産業さんぎょう活動かつどう社会しゃかいてき位置いちづけ』でのレジャー定義ていぎは「人間にんげん多様たよう生活せいかつ活動かつどうのうち自由じゆう裁量さいりょううらづけられた活動かつどうのすべてをさす」というもので、生活せいかつ基盤きばんけい生活せいかつ活動かつどうべる、健康けんこうる、む、はたらく)の半分はんぶんじゃく生活せいかつ創造そうぞうけい生活せいかつ活動かつどうあそぶ、まなぶ、る、つきあう)のすべて、仕事しごとけい生活せいかつ活動かつどうはたらく)の半分はんぶんじゃく財務ざいむけい生活せいかつ活動かつどうおさめる、そなえる、める、りる)の半分はんぶんじゃく自由じゆう裁量さいりょうてき要素ようそ広義こうぎのレジャーであるとしている。

また、だい4国民こくみん生活せいかつ審議しんぎかい答申とうしん「サービスにかんする消費しょうひしゃ保護ほごについて」では 6つのサービスのなかでレジャーサービスを筆頭ひっとうにあげている(運輸うんゆサービス、金融きんゆうサービス、保険ほけんサービス、医療いりょうサービス、環境かんきょう衛生えいせいサービス)。

ひとのいとなみを生活せいかつ時間じかんけると,生理せいりてき必要ひつよう時間じかん労働ろうどう時間じかん自由じゆう時間じかんとなる』とし、この自由じゆう時間じかんでの活動かつどうがレジャーに相当そうとうするものとしてろんすすめている(だい2 業種ぎょうしゅべつ消費しょうひしゃ保護ほご施策しさくについて だい1しょう レジャーサービス)。ここでのレジャーは英語えいごでのleisureと同等どうとう定義ていぎであるが、その前段ぜんだんで、より積極せっきょくてき位置いちづけを提示ていじし、だい1 サービス分野ぶんやにおける消費しょうひしゃ保護ほご施策しさくのありかた だい2しょう かく業種ぎょうしゅにおける重点じゅうてん課題かだい施策しさく方向ほうこうで『レジャーそのものについて,それが労働ろうどう時間じかんとう残余ざんよぎないという従来じゅうらいとかくみられたかんがかたはいし,人間にんげん生活せいかつなか積極せっきょくてき意義いぎゆうする自由じゆう時間じかんであるという国民こくみんてき認識にんしき確立かくりつする必要ひつようがある。そのうえで,たとえば,自由じゆう時間じかん拡充かくじゅう,レジャーのための物的ぶってき人的じんてき環境かんきょう整備せいび,レジャー環境かんきょう破壊はかい防止ぼうし,レジャー政策せいさくのための総合そうごう調整ちょうせい機構きこう整備せいびとう積極せっきょくてき政策せいさく展開てんかいはかられなければならない。』とし、これを施策しさくのベースとするかんがかた表明ひょうめいしている。

この1973ねんだい4国民こくみん生活せいかつ審議しんぎかいでは『レジャーが生活せいかつのありかた規定きていする重要じゅうよう要素ようそとなってきた』『レジャーが国民こくみん福祉ふくし充実じゅうじつにとって,重要じゅうよう分野ぶんやめるようになってきた』『こう福祉ふくし時代じだいにおいてレジャーは人間にんげん人間にんげんらしくきるために,たん経済けいざいてき充足じゅうそくにとどまらず心身しんしんともにゆたかな生活せいかつをおくるのにくことのできない要素ようそとなってきた』と規定きていしている。 ここでのレジャーは、『自由じゆう時間じかん使つかかた』にえることができる。

またつづいて、『適正てきせいなレジャーサービスの提供ていきょうがあってはじめて消費しょうひしゃゆたかなレジャーを享受きょうじゅしうるとの観点かんてんって,事業じぎょうしゃ提供ていきょうするレジャーサービスおよびこれに関連かんれんする公共こうきょうサービスについて消費しょうひしゃ保護ほご見地けんちから以下いかべる施策しさくこうする必要ひつようがある。』

ここではおおきく、精神せいしんてき緊張きんちょう緩和かんわもとめる『気晴きばらしレジャー』と、自己じこ向上こうじょう目指めざす『創造そうぞうてきレジャー』とに区分くぶん後者こうしゃ重点じゅうてん国民こくみんえてきていることが注目ちゅうもくてんだとしている。

国民こくみん生活せいかつセンターの調査ちょうさによる余暇よか目的もくてき重要じゅうようについてみると「身体しんたいしんやすめる」についで「いろいろな知識ちしき情報じょうほうる」、「未知みちのものにふれたりあたらしいものをつくしたりしてしんゆたかにし人間にんげんせいたかめる」の項目こうもく上位じょういにある。

基本きほんてき要因よういんくわえて、レジャーへの関心かんしんを促がし、需要じゅよう増加ぞうかさせたものとして時間じかん所得しょとくふたつの要因よういんがあげられる。

  • 生活せいかつ価値かちかん変化へんか自由じゆう時間じかん増大ぞうだい所得しょとく水準すいじゅん向上こうじょう
  • 都市としひとしによる社会しゃかい環境かんきょう急激きゅうげき変動へんどうおよび教育きょういく水準すいじゅん向上こうじょうマスメディア発達はったつによる情報じょうほう条件じょうけん変化へんかもとづく価値かちかん変化へんか

しかしながら、一般いっぱんてき使用しようされた余暇よかとレジャーは、漢字かんじとカタカナの表現ひょうげんちがいからしょうじる印象いんしょうから、その使用しようされる意味いみ範囲はんいことなってきた。

余暇よか自由じゆう時間じかんのことだが、レジャーは『余暇よか時間じかんにおこなうなにかしら活動かつどうてきなもの』をすようになってきた(レジャーのタイプを参照さんしょう)。『レジャーにく』や『レジャーをする』という表現ひょうげん典型てんけいてきれいとしてあげられる。これは、すでに自由じゆう時間じかんという概念がいねん超越ちょうえつし、自由じゆう時間じかんにおこなう(おこなった)『あそび』や『旅行りょこう』や場合ばあいによってはより具体ぐたいてきな『ドライブ』や『キャンプ』や『乗馬じょうば』などという用語ようご表現ひょうげんとなっている。また、レジャーととも使用しようされる動詞どうしが『く』『する』など行動こうどうをあらわすものがおおいのも、レジャーがアクティブな自由じゆう時間じかんだからである。なにかをおこなうためにはおかねがかかることもおおい。日本にっぽんでも産業さんぎょう振興しんこう一環いっかんとして『レジャー産業さんぎょう』というかた官民かんみん一体いったい推進すいしんされたため、レジャーとはおかねるものだという意識いしきをもつひとおおい。

また、カタカナ言葉ことばのもつ『おしゃれなひびき』とあいまって、レジャーという言葉ことば自体じたいが『流行りゅうこうしているアクティビティをおこなう』や、『人々ひとびとがしたいなあとあこがれとおもえるようなことをする』という意味いみ使用しようされる場合ばあいがある。

早稲田大学わせだだいがく山口やまぐちによれば、『それぞれのひと認識にんしきしているレジャーの概念がいねんかならずしも一致いっちしていない。研究けんきゅうしゃ専門せんもん関係かんけいしゃにおいてもその認識にんしきちがいがられる。「観光かんこう」や「リゾート」などが同様どうよう意味いみをもって使用しようされる場合ばあいもある。』とのこと。

競艇きょうてい(ボートレース)のことをレジャーとしょうしており、レース案内あんない宣伝せんでん広告こうこくで「現代げんだいのレジャースポーツ」というコピーをもちいたり、競艇きょうていせんもんのチャンネルはレジャーチャンネルという名称めいしょう運営うんえいされている。

行楽こうらく花見はなみやキャンプ、花火はなび鑑賞かんしょうなど)で使つかわれる、地面じめんくマットやシートのことを、「レジャーシート」や「レジャーマット」としょうして販売はんばいされている。

レジャーとレクリエーションと趣味しゅみ(ホビー)

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日本語にほんごの『余暇よか』は上記じょうきした英語えいご意味いみどおりに双方そうほう意味いみふくむ。が、日本語にほんごとして使つかわれる『レジャー』は英語えいごのアクティブレジャーの使用しようされる場合ばあいおおい。

英語えいごのアクティブレジャー(active leisure)は英語えいごのrecreationとほぼ同義どうぎであるが、日本語にほんごとして使用しようされるレクリエーションは、その紹介しょうかいにおいて職場しょくば学校がっこうまたはクラブ同好どうこうかいなど所属しょぞくしている団体だんたいがおこなうエンターテイメント活動かつどうということを意味いみすることがおおかった。完全かんぜん自由じゆう時間じかんではない拘束こうそく時間じかん一部いちぶ広義こうぎ拘束こうそく時間じかん)としておこなわれる団体だんたいレクリエーションはある意味いみ社会しゃかい主義しゅぎてきレジャーの側面そくめんをもっているといえる。ただし、日本語にほんごでも近年きんねんになるにしたがい、レジャーとレクリエーションがちか意味いみつものとしてあつかわれる場合ばあいえてきている。

趣味しゅみとは『余暇よか時間じかんでの自己じこ回復かいふくのためのたのしみ。金銭きんせんてき報酬ほうしゅうではなく興味きょうみたのしみのための習慣しゅうかん』のこと。余暇よか一部いちぶでありレジャー(アクティブレジャー)にちかいが、『習慣しゅうかんてき』であれば趣味しゅみとなる。

主要しゅようなレジャー

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1972ねん国民こくみん生活せいかつセンター発行はっこうの『余暇よか活動かつどうにおける満足まんぞく調査ちょうさ結果けっか報告ほうこくしょ』では東京とうきょう23区内くない住民じゅうみん対象たいしょうにした調査ちょうさとして主要しゅようなレジャーを列挙れっきょしている。テレビをみる、新聞しんぶんむ、家族かぞくとの談話だんわ読書どくしょをする、外食がいしょくショッピング映画えいが観劇かんげきなどをみる、いちはく以上いじょう国内こくない旅行りょこう友人ゆうじん知人ちじん会話かいわたのしむ、海水浴かいすいよく日帰ひがえ行楽こうらくラジオく、スポーツ博物館はくぶつかん美術館びじゅつかん動植物どうしょくぶつえんく、音楽おんがく鑑賞かんしょうドライブ散歩さんぽ公園こうえんごす、スポーツ観戦かんせん手芸しゅげい日曜にちよう大工だいく園芸えんげい囲碁いご将棋しょうぎ麻雀まーじゃんカードゲーム楽器がっき演奏えんそう絵画かいが書道しょどう写真しゃしんパチンコパチスロ茶道さどう華道かどうよう和裁わさい登山とざんハイキングペットコンサートバーキャバレー体操たいそう美容びようキャッチボール資格しかく取得しゅとくのための学習がくしゅう地域ちいき活動かつどうギャンブル社会しゃかい奉仕ほうし活動かつどう海外かいがい旅行りょこう切手きってコインひとし収集しゅうしゅう宗教しゅうきょう活動かつどう

レジャーの評価ひょうか定義ていぎ

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余暇よか時間じかんをどのようにすごすべきかについての意見いけん多々たたあり、余暇よかやレジャーの定義ていぎもさまざまであるようにえる場合ばあいがある。これはレジャーの内容ないようについてある一定いってい方向ほうこうのベクトルをもった観点かんてんでの定義ていぎであることがおおい。それはかたつまり人生じんせい定義ていぎおなじだけ存在そんざいする。しかしさまざまな主張しゅちょうなかおな方向ほうこういた主張しゅちょうがある。これは時代じだいながれのなかであるときにおなじようなかたおお志向しこうされるのを反映はんえいしている。まず、レジャーとは個人こじん自由じゆう時間じかんのことでありその自由じゆう時間じかん中身なかみめるのはかく個人こじんであるが、人間にんげん活動かつどうについて仕事しごととらかたかんがかた多種たしゅ多様たようであるのと同様どうよう余暇よかごしかた余暇よか時間じかん活用かつようまたは余暇よか時間じかん活用かつようしないこともふくめてそこには各人かくじん人生じんせいかんあらわれることになる。そのため、レジャーのカテゴライズ(分類ぶんるい)も側面そくめんによりさまざまなものとなる。以下いかによく使用しようされる文脈ぶんみゃくでのレジャーの使用しようれいをあげる。

  • レジャー施設しせつ - 娯楽ごらく施設しせつ
  • 旅行りょこう・レジャー - 旅行りょこうおよびそれに付帯ふたいするアクティビティ
  • レジャーガイド - おでかけガイド
  • レジャー・スポーツ - スポーツだが競技きょうぎとしてよりも(おおくは仲間なかま一緒いっしょに、場合ばあいによっては一人ひとりで)たのしむためのスポーツ
  • 観光かんこうレジャー - 観光かんこう行楽こうらく
  • アウトドア・レジャー - 野外やがいでのあそ
  • ホビー・レジャー - 趣味しゅみ娯楽ごらく
  • 趣味しゅみ・レジャー - 同上どうじょう
  • 読書どくしょもレジャーであるが、一般いっぱんてきにはあまり使つかわれない
  • 賭博とばく、ギャンブル - ボートレース(競艇きょうてい)は主催しゅさいしゃ業界ぎょうかいではレジャーとっているが、一般いっぱんてきにはレジャーとはばれていない。

レジャー白書はくしょでは、日本人にっぽんじん余暇よか活動かつどう現状げんじょうについての調査ちょうさ年次ねんじでまとめている。労働ろうどう時間じかん家計かけい収入しゅうにゅう支出ししゅつ余暇よか時間じかん余暇よか支出ししゅつをマクロな観点かんてんでの変数へんすうとしてとらえている。具体ぐたいてき内容ないようでは「スポーツ」「趣味しゅみ創作そうさく」「娯楽ごらく」「観光かんこう行楽こうらく」の4カテゴリーとしてけい91種目しゅもく余暇よか活動かつどうについて、人々ひとびと参加さんか活動かつどう実態じったい調査ちょうさしており、2004ねん平成へいせい16ねん)の余暇よか活動かつどう上位じょうい20外食がいしょく日常にちじょうてきなものをのぞく)、国内こくない観光かんこう旅行りょこう、ドライブ、カラオケビデオ鑑賞かんしょうたからくじパソコン映画えいが音楽おんがく鑑賞かんしょう動物どうぶつえんふく植物しょくぶつえん水族館すいぞくかん博物館はくぶつかん)、園芸えんげいにわいじり)、バー(スナックパブ)、ボウリングゆう園地えんち体操たいそうピクニックふくむハイキング、野外やがい散歩さんぽ)、ボードゲーム・カードゲーム、テレビゲームジョギングマラソン音楽おんがくかいコンサートとなっている。

白書はくしょではレジャー産業さんぎょうの4つのカテゴリーとしてかくカテゴリーの最近さいきん代表だいひょうてき内容ないようをあげている。

これらはほとんど消費しょうひ動向どうこう調査ちょうさちかいものであり、自由じゆう時間じかん産業さんぎょうかいがフォーカスしていることがここからも理解りかいできる。ここにふくまれていないのは、生活せいかつ必需ひつじゅひん関連かんれん学習がくしゅう教育きょういく関連かんれんであり、レジャー白書はくしょは、冒頭ぼうとう定義ていぎどおり労働ろうどう時間じかん睡眠すいみん時間じかん以外いがい自由じゆう時間じかんにおける活動かつどうについてフォーカスしていることと、その時間じかんついやされる動向どうこう産業さんぎょうべつ市場いちばべつ調査ちょうさしている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ イギリス英語えいご発音はつおん[ˈleʒə(r)] ジャ、アメリカ英語えいご発音はつおん[ˈliːʒər] ージャー

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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