フランス君主くんしゅ一覧いちらん

フランス君主くんしゅ一覧いちらんでは、君主くんしゅ制せい時代じだいのフランスの君主くんしゅの一覧いちらんを示しめす。

概説がいせつ

フランスでは中世ちゅうせいより1870年ねんまで君主くんしゅが支配しはいした。フランスの支配しはい者しゃは主おもに王おうを名乗なのり、後のちにボナパルト朝あさでは皇帝こうていを名乗なのった。「フランス」の成立せいりつ時期じきには複数ふくすうの見解けんかいが存在そんざいする。もっとも早はやくに遡さかのぼろうとするならば、486年ねん、クローヴィス1世せいによってロろーマ帝国まていこくのガリアにおける軍ぐん司令しれい官かんシアグリウスが倒たおされ、メロヴィング朝あさフランク王国おうこくが成立せいりつした時ときとなるだろう。フランク王国おうこくは8世紀せいきに分裂ぶんれつする。ヴェルダン条約じょうやくにより、843年ねん西にしフランク王国おうこくが成立せいりつする。西にしフランク王国おうこくの支配しはい域いきが、おおよそ今日きょうのフランスへと展開てんかいしていくこととなる。

この観点かんてんから、この表ひょうは843年ねん、西にしフランク王国おうこくのシャルル2世せい即位そくいより開始かいししている。それ以前いぜんのフランクの君主くんしゅについてはフランク王おうの一覧いちらんを参照さんしょう。

以下いかの表ひょうに掲載けいさいした以外いがいに、1340年ねんから1360年ねんおよび1369年ねんから1801年ねんにかけては、イングランド王おうおよびグレートブリテン王おうもフランス王おうの称号しょうごうを自称じしょうした。ごく短みじかい期間きかんではあるが、この称号しょうごうが実際じっさいに一定いっていの根拠こんきょを持もっていた時期じきもある。すなわち、1420年ねんのトロワ条約わじょうやくによりシャルル6世せいはその義子ぎしイングランド王おうヘンリー5世せいを摂政せっしょうおよび継承けいしょう者しゃとして認みとめたのである。ヘンリー5世せいがシャルル6世せいに先立さきだったため、ヘンリー5世せいの子こヘンリー6世せいは祖父そふシャルル6世せいからフランス王おうの称号しょうごうを継承けいしょうした。北きたフランスの大だい部分ぶぶんは1435年ねんまでイングランドの支配しはい下かにあったが、1453年ねんまでにイングランドはカレー（およびチャンネル諸島しょとう）を除のぞいたフランス全土ぜんどから敗退はいたいし、カレーも1558年ねんにフランスの手てに落おちた。しかしながらイングランド王おう、のちグレートブリテン王おうは1801年ねんのグレートブリテンおよびアイルランド連合れんごう王国おうこく成立せいりつまでフランス王おうを自称じしょうし続つづけた。1337年ねんから1422年ねんの間あいだにも、断続だんぞく的てきに複数ふくすうのイングランド王おうがフランス王おうを自称じしょうしている。

君主くんしゅ号ごうとしては、フィリップ4世せいまでは「フランクの王おう」（ラテン語らてんご: Rex Francorum）が用もちいられた。ナバラ王国おうこくの王位おういを兼かねたカペー朝あさ末期まっき（フィリップ4世せい以降いこう）およびブルボン朝あさ歴代れきだいの国王こくおうは「フランスとナバラの王おう」（roi de France et de Navarre）を称しょうした。1791年ねん憲法けんぽうが効力こうりょくを有ゆうした短みじかい期間きかん（1791年ねんから1792年ねん）および1830年ねんの7月がつ革命かくめい後のちには「フランスの王おう」（roi de France）ではなく「フランス人じんの王おう」（roi des Français）が用もちいられた。ボナパルト家かの君主くんしゅナポレオン1世せい、2世せい、3世せいは「フランス人じんの皇帝こうてい」（empereur des Français）を使用しようした。

「フランス」の名なはゲルマンの一部いちぶ族ぞくであるフランク人じんに由来ゆらいする。メロヴィング朝あさは伝説でんせつ上じょうの人物じんぶつとされる部族ぶぞく長ちょうファラモン（英語えいご版ばん）に遡さかのぼるが、実際じっさいに最初さいしょの王おうとなったのはクローヴィス1世せいである。その死後しご、王国おうこくは息子むすこたちの間あいだでネウストリア、パリ、ブルグントおよびアウストラシアに分割ぶんかつされる。その後ごも分裂ぶんれつとメロヴィング朝あさの王おうたちの間あいだでの闘争とうそうが続つづいた。

やがてメロヴィング朝あさはカロリング朝あさに取とって代かわられる。カロリング家かは始はじめアウストラシアの宮みや宰おさむであったが、徐々じょじょに統合とうごうを進すすめ、クロヴィス以来いらいのフランク王国おうこく全土ぜんど統合とうごうを成なし遂とげた。ピピン3世せいが王おうとして即位そくいすることでメロヴィング朝あさは完全かんぜんに終おわる。小しょうピピンの子こシャルルマーニュの広大こうだいな支配しはい域いきは、ルイ1世せいにより分割ぶんかつされる。ルイ敬虔けいけん王おうの子こロタール1世せいの治世ちせい下か、843年ねんにフランク王国おうこくは東あずまフランク王国おうこく、ロタリンギア、西にしフランク王国おうこくへと分割ぶんかつされた。シャルル2世せいは西にしフランク王国おうこくの最初さいしょの王おうである。

カロリング朝あさ（843年ねん - 987年ねん）

ウード、ロベール1世せい、ラウールはカロリング家かではなく、対立たいりつするロベール家かの王おうである。カペー朝あさを興おこしたユーグ・カペーはロベール1世せいの孫まごである。

名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
シャルル2世せい (Charles II)	843年ねん	877年ねん10月6日にち	• シャルル1世せい（大帝たいてい）の孫まご、ルイ1世せいの子こ
ルイ2世せい (Louis II)	877年ねん10月6日にち	879年ねん4月がつ10日とおか	• シャルル2世せいの子こ
ルイ3世せい (Louis III)	879年ねん4月がつ10日とおか	882年ねん8月がつ5日にち	• ルイ2世せいの子こ
カルロマン (Carloman II)	879年ねん4月がつ10日とおか	884年ねん12月6日にち	• ルイ2世せいの子こ
カール3世せい（肥満ひまん王おう） (Charles le Gros)	885年ねん	888年ねん1月がつ13日にち	• ルイ1世せいの孫まご、東あずまフランク国王こくおうルートヴィヒ２世せいの子こ
ウード (Eudes)	888年ねん2月がつ29日にち	898年ねん1月がつ1日にち	• ロベール豪胆ごうたん公こうの子こ
シャルル3世せい (Charles III)	898年ねん1月がつ1日にち	922年ねん6月30日にち	• ルイ2世せいの没後ぼつごに生うまれた子こ • ルイ3世せい・カロルマン2世せいの異母弟いぼてい
ロベール1世せい (Robert I)	922年ねん6月30日にち	923年ねん6月15日にち	• ロベール豪胆ごうたん公こうの子こ • ウードの弟おとうと
ラウール (Raoul)	923年ねん7月がつ13日にち	936年ねん1月がつ14日にち	• ロベール1世せいの義子ぎし
ルイ4世せい (Louis IV)	936年ねん6月19日にち	954年ねん9月がつ10日とおか	• シャルル3世せいの子こ
ロテール (Lothaire)	954年ねん11月12日にち	986年ねん3月2日にち	• ルイ4世せいの子こ
ルイ5世せい (Louis V)	986年ねん6月8日にち	987年ねん5月22日にち	• ロテールの子こ

カペー朝あさ（987年ねん - 1328年ねん）

ユーグ・カペーの嫡流ちゃくりゅうであるカペー朝あさは987年ねんより1792年ねんまで、そして1814年ねんより1848年ねんまでフランスを支配しはいした。ただし、1328年ねん以降いこうは一般いっぱん的てきにヴァロワ朝あさおよびブルボン朝あさとして個別こべつの名なで呼よばれる。

名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
ユーグ・カペー (Hugues Capet)	987年ねん7月がつ3日にち	996年ねん10月24日にち	• ロベール1世せいの孫まご
ロベール2世せい (Robert II)	996年ねん10月24日にち	1031年ねん7月がつ20日はつか	• ユーグ・カペーの子こ
アンリ1世せい (Henri I)	1031年ねん7月がつ20日はつか	1060年ねん8月がつ4日にち	• ロベール2世せいの子こ
フィリップ1世せい (Philippe I)	1060年ねん8月がつ4日にち	1108年ねん7月がつ29日にち	• アンリ1世せいの子こ
ルイ6世せい (Louis VI)	1108年ねん7月がつ29日にち	1137年ねん8月がつ1日にち	• フィリップ1世せいの子こ
ルイ7世せい (Louis VII)	1137年ねん8月がつ1日にち	1180年ねん9月18日にち	• ルイ6世せいの子こ
フィリップ2世せい (Philippe II)	1180年ねん9月18日にち	1223年ねん7月がつ14日にち	• ルイ7世せいの子こ
ルイ8世せい (Louis VIII)	1223年ねん7月がつ14日にち	1226年ねん11月8日にち	• フィリップ2世せいの子こ
ルイ9世せい (Louis IX)	1226年ねん11月8日にち	1270年ねん8月がつ25日にち	• ルイ8世せいの子こ
フィリップ3世せい (Philippe III)	1270年ねん8月がつ25日にち	1285年ねん10月5日にち	• ルイ9世せいの子こ
フィリップ4世せい (Philippe IV)	1285年ねん10月5日にち	1314年ねん11月29日にち	• フィリップ3世せいの子こ
ルイ10世せい (Louis X)	1314年ねん11月29日にち	1316年ねん6月5日にち	• フィリップ4世せいの子こ
ジャン1世せい (Jean I)	1316年ねん11月15日にち	1316年ねん11月20日にち	• ルイ10世せいの子こ
フィリップ5世せい (Philippe V)	1316年ねん11月20日にち	1322年ねん1月がつ3日にち	• フィリップ4世せいの子こ • ルイ10世せいの弟おとうと
シャルル4世せい (Charles IV)	1322年ねん1月がつ3日にち	1328年ねん2月がつ1日にち	• フィリップ4世せいの子こ • ルイ10世せい・フィリップ5世せいの弟おとうと

上うえの表ひょうには含ふくまれていないが、ロベール2世せいの長男ちょうなんユーグ・マニュス、またルイ6世せいの長男ちょうなんフィリップは、それぞれ父ちちと共同きょうどう統治とうちを行おこなった。これはカペー朝あさ初期しょきの慣習かんしゅうとして、王おうが生前せいぜんに後継こうけい者しゃを戴冠たいかんし、共同きょうどう統治とうち王おうとして権力けんりょくを共有きょうゆうしたものの、それぞれ父ちち王おうに先立さきだったためである。ユーグ、フィリップともに単独たんどく、または年長ねんちょうの王おうとならなかったため、伝統でんとう的てきにフランスの王おうには含ふくめず、したがって代数だいすうを付ふさない。

ヴァロワ朝あさ（1328年ねん - 1589年ねん）

ヴァロワ家か（1328年ねん - 1498年ねん）

名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
フィリップ6世せい (Philippe VI)	1328年ねん2月がつ1日にち	1350年ねん8月がつ22日にち	• フィリップ3世せいの孫まご
ジャン2世せい (Jean II)	1350年ねん8月がつ22日にち	1364年ねん4月がつ8日にち	• フィリップ6世せいの子こ
シャルル5世せい (Charles V)	1364年ねん4月がつ8日にち	1380年ねん9月16日にち	• ジャン2世せいの子こ
シャルル6世せい (Charles VI)	1380年ねん9月16日にち	1422年ねん10月21日にち	• シャルル5世せいの子こ
シャルル7世せい (Charles VII)	1422年ねん10月21日にち	1461年ねん7月がつ22日にち	• シャルル6世せいの子こ
ルイ11世せい (Louis XI)	1461年ねん7月がつ22日にち	1483年ねん8月がつ30日にち	• シャルル7世せいの子こ
シャルル8世せい (Charles VIII)	1483年ねん8月がつ30日にち	1498年ねん4月がつ7日にち	• ルイ11世せいの子こ

ランカスター家か（1422年ねん - 1453年ねん）

プランタジネット家かのフランス支配しはい権けんの主張しゅちょうに基もとづき、1422年ねんからフランス北部ほくぶの大だい部分ぶぶんはランカスター家かのイングランド王おうヘンリー6世せいの支配しはい下かにあったが、ロワール川がわ以南いなんの多おおくはシャルル7世せいが支配しはいしていた。1429年ねんにランスでの戴冠たいかん後ご、シャルルは次第しだいに支配しはい域いきを拡大かくだいし、1453年ねんまでにヘンリーはカレーを除のぞきフランスの領土りょうどの全すべて失うしない、百ひゃく年ねん戦争せんそうが終結しゅうけつした。

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ヘンリー6世せい（イングランド国王こくおう）	1422年ねん10月21日にち	1453年ねん10月19日にち	• シャルル6世せいの孫まご、トロワ条約わじょうやくに基もとづく継承けいしょう

ヴァロワ＝オルレアン家か（1498年ねん - 1515年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ルイ12世せい (Louis XII)	1498年ねん4月がつ7日にち	1515年ねん1月がつ1日にち	• シャルル5世せいの曾孫そうそん • ルイ11世せいの再さい従弟じゅうていであり、最初さいしょの結婚けっこんにより義子ぎし • 2度目どめの結婚けっこんによりシャルル8世せい王妃おうひアンヌの夫おっと

ヴァロワ＝アングレーム家か（1515年ねん - 1589年ねん）

名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
フランソワ1世せい (François I)	1515年ねん1月がつ1日にち	1547年ねん3月31日にち	• シャルル5世せいの玄孫げんそん • ルイ12世せいの従したがえ甥おいであり、最初さいしょの結婚けっこんにより義子ぎし
アンリ2世せい (Henri II)	1547年ねん3月31日にち	1559年ねん7月がつ10日とおか	• フランソワ1世せいの子こ
フランソワ2世せい (François II)	1559年ねん7月がつ10日とおか	1560年ねん12月5日にち	• アンリ2世せいの子こ
シャルル9世せい (Charles IX)	1560年ねん12月5日にち	1574年ねん5月30日にち	• アンリ2世せいの子こ • フランソワ2世せいの弟おとうと
アンリ3世せい (Henri III)	1574年ねん5月30日にち	1589年ねん8月がつ2日にち	• アンリ2世せいの子こ • フランソワ2世せい・シャルル9世せいの弟おとうと

ブルボン朝あさ（1589年ねん - 1792年ねん）

名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
アンリ4世せい (Henri IV)	1589年ねん8月がつ2日にち	1610年ねん5月14日にち	• ルイ9世せいの男系だんけい10世せい孫まご • フランソワ1世せいの姪めいの子こ • フランソワ2世せい・シャルル9世せい・アンリ3世せいの再従兄弟はとこであり、最初さいしょの結婚けっこんにより義兄弟ぎきょうだい
ルイ13世せい (Louis XIII)	1610年ねん5月14日にち	1643年ねん5月14日にち	• アンリ4世せいの子こ
ルイ14世せい (Louis XIV)	1643年ねん5月14日にち	1715年ねん9月1日にち	• ルイ13世せいの子こ
ルイ15世せい (Louis XV)	1715年ねん9月1日にち	1774年ねん5月がつ10日とおか	• ルイ14世せいの曾孫そうそん
ルイ16世せい (Louis XVI)	1774年ねん5月がつ10日とおか	1792年ねん8月がつ10日とおか	• ルイ15世せいの孫まご

ルイ16世せいの子こであるルイ＝シャルルは、1793年ねん1月がつ21日にちより1795年ねん6月がつ8日にちまで名目めいもくのみであるがフランス王おうルイ17世せいであった。しかし、実際じっさいにはこの期間きかんにわたり幽閉ゆうへいされており、権力けんりょくは共和きょうわ国こくの指導しどう者しゃたちにあった。ルイ17世せいの没後ぼつご、その叔父おじ（ルイ16世せいの弟おとうと）ルイ＝スタニスラスがルイ18世せいとして王位おういを主張しゅちょうしたが、法的ほうてきにフランス王おうとなったのは、1814年ねんの王政おうせい復古ふっこによってである。

第だい一いち共和きょうわ政せい（1792年ねん - 1804年ねん）

1792年ねんよりフランスは第だい一いち共和きょうわ政せいに移行いこうしたが、1804年ねんにナポレオン・ボナパルトがフランス皇帝こうていとして即位そくいした。

ボナパルト朝あさ・第だい一いち帝政ていせい（1804年ねん - 1814年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ナポレオン1世せい (Napoléon I)	1804年ねん5月18日にち	1814年ねん4月がつ11日にち

復古ふっこブルボン朝あさ（1814年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ルイ18世せい（Louis XVIII）	1814年ねん5月2日にち	1815年ねん3月13日にち	• ルイ15世せいの孫まご • ルイ16世せいの弟おとうと

ボナパルト朝あさ・第だい一いち帝政ていせい再興さいこう（百ひゃく日にち天下でんか、1815年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ナポレオン1世せい (Napoléon I)	1815年ねん3月がつ20日はつか	1815年ねん6月22日にち

1815年ねん6月がつ22日にちから7月がつ7日にちの間あいだ、ボナパルティストはナポレオン1世せいの子こナポレオン2世せいを正統せいとうな帝位ていい継承けいしょう者しゃと見みなした。しかしナポレオン2世せいはまだ幼おさなく、オーストリアの母ははの下したで育そだてられており、その統治とうちは一切いっさい実体じったいを伴ともなわないものであった。7月7日にち、ルイ18世せいが再ふたたび王おうとなった。

復古ふっこブルボン朝あさ（1815年ねん - 1830年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ルイ18世せい（Louis XVIII）	1815年ねん7月がつ7日にち	1824年ねん9月16日にち
	シャルル10世せい（Charles X）	1824年ねん9月16日にち	1830年ねん8月がつ2日にち	• ルイ15世せいの孫まご • ルイ16世せいの弟おとうと • ルイ18世せいの弟おとうと

シャルル10世せいの長男ちょうなんかつ後継こうけい者しゃの王おう太子たいしルイ＝アントワーヌを、法的ほうてきにフランス王おうであったと認みとめて、ルイ19世せいとする場合ばあいもある。シャルル10世せいの退位たいいの署名しょめいからルイ19世せいの退位たいいの署名しょめいまでの間あいだは20分間ふんかんであった。

君主くんしゅ制せい主義しゅぎ者しゃは、シャルル10世せいの孫まごアンリ・ダルトワを1830年ねん8月がつ2日にちから8月がつ9日にちの間あいだ正式せいしきにフランス王おうであったと認みとめ、アンリ5世せいとする。ただし、これは革命かくめいのどさくさに生しょうじたものであり、支配しはいは基本きほん的てきに実体じったいを伴ともなっていないため、フランスの国くにによって認みとめられたことはない。このため公的こうてきなフランス君主くんしゅには通常つうじょう含ふくめない。

オルレアン朝あさ（七なな月がつ王政おうせい、1830年ねん - 1848年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ルイ＝フィリップ1世せい (Louis Philippe I)	1830年ねん8月がつ9日にち	1848年ねん2月がつ24日にち	• ルイ13世せいの男系だんけい6世せい孫まご • ルイ16世せい・ルイ18世せい・シャルル10世せいと5代だい前まえが兄弟きょうだい同士どうし

第だい二に共和きょうわ政せい（1848年ねん - 1852年ねん）

1848年ねんから1852年ねんは第だい二に共和きょうわ政せいであり、1852年ねんに大統領だいとうりょうルイ＝ナポレオン・ボナパルトはフランス皇帝こうていに即位そくいした。

ボナパルト朝あさ・第だい二に帝政ていせい（1852年ねん - 1870年ねん）

肖像しょうぞう	名な	在位ざいい期間きかん		先代せんだいとの関係かんけい
	ナポレオン3世せい (Napoléon III)	1852年ねん12月2日にち	1870年ねん9月4日にち	• ナポレオン1世せいの甥おい

国防こくぼう政府せいふ（パリ・コミューン、1870年ねん - 1871年ねん）

この時期じきは、ナポレオン3世せいがプロイセン軍ぐんに捕とらえられ、第だい二に帝政ていせいが崩壊ほうかいしてからルイ・ジュール・トロシュ将軍しょうぐんによる第だい三さん共和きょうわ政せいの設立せつりつまでの過渡かと期きにあたる。

1871年ねん以降いこうのフランス元首げんしゅ

1871年ねん以降いこうのフランスの元首げんしゅについてはフランスの大統領だいとうりょうを参照さんしょう

王位おうい請求せいきゅう者しゃ

これまでに、君主くんしゅの子孫しそんにあたる複数ふくすうの人々ひとびとがフランスの正統せいとう君主くんしゅとして王位おういを請求せいきゅうし、フランス大統領だいとうりょうの権限けんげんおよび他たの王位おうい請求せいきゅう者しゃの正統せいとう性せいを否定ひていしている。これには以下いかの集団しゅうだんがある。

レジティミスト - ブルボン家かの子孫しそんで、1830年ねん以降いこうの全ぜん元首げんしゅを否定ひていする。「連合れんごう主義しゅぎ者しゃ」（フュージョニスト）の一部いちぶは1883年ねん以降いこうのオルレアニスト王位おうい請求せいきゅう者しゃの王位おういを認みとめている。
オルレアニスト - ルイ・フィリップの子孫しそんで、1848年ねん以降いこうの全ぜん元首げんしゅを否定ひていする。
ボナパルティスト - ナポレオン1世せいの弟おとうとの子孫しそんで、1815年ねんから1852年ねんの間あいだおよび1870年ねん以降いこうの全ぜん元首げんしゅを否定ひていする。
ジャコバイト - イングランド王おうエドワード3世せいの子孫しそんとしてフランス王位おういを請求せいきゅうする（フランス王位おういは1800年ねんの合同ごうどう法ほう成立せいりつに際さいしてハノーヴァー朝あさのジョージ3世せいにより放棄ほうきされた）。スコットランドおよびアイルランドの王位おういも請求せいきゅうしている。

参考さんこう文献ぶんけん

Edward James, The Origins of France: Clovis to the Capetians 500-1000. ISBN 0-333-27052-5.
Edward James, The Franks. Blackwell: 1991. ISBN 0-631-17936-4.
The Cambridge Illustrated History of France. Cambridge University Press.
Paul Fouracre and Richard A. Gerberding, Late Merovingian France: History and Hagiography, 640-720. Manchester University Press. ISBN 0-7190-4791-9.
Patrick Geary, Before France and Germany: The Creation and Transformation of the Merovingian World. Oxford: Oxford U. Press, 1988. ISBN 0-19-504458-4.
Patrick Geary, The Myth of Nations: The Medieval Origins of Europe. Princeton University Press, 2001. ISBN 0-691-11481-1.

表ひょう話はなし編へん歴れきフランス君主くんしゅ
カロリング朝あさ	シャルル2世せい 843-877 ルイ2世せい 877-879 ルイ3世せい 879-882 カルロマン2世せい 879-884 シャルル肥満ひまん王おう 885-888
ロベール朝あさ	ウード 888-898
カロリング朝あさ	シャルル3世せい 898-922
ロベール朝あさ	ロベール1世せい 922-923
ボゾン朝あさ	ラウール 923-936
カロリング朝あさ	ルイ4世せい 936-954 ロテール 954-986 ルイ5世せい 986-987
カペー朝あさ	ユーグ1世せい 987–996 ロベール2世せい 996–1031 ユーグ2世せい（共同きょうどう王おう） 1017-1025 アンリ1世せい 1031–1060 フィリップ1世せい 1060–1108 ルイ6世せい 1108–1137 フィリップ（共同きょうどう王おう） 1129-1131 ルイ7世せい 1137–1180 フィリップ2世せい 1180–1223 ルイ8世せい 1223–1226 ルイ9世せい 1226–1270 フィリップ3世せい 1270–1285 フィリップ4世せい 1285–1314 ルイ10世せい 1314–1316 ジャン1世せい 1316 フィリップ5世せい 1316–1322 シャルル4世せい 1322–1328
ヴァロワ朝あさ	フィリップ6世せい 1328–1350 ジャン2世せい 1350–1364 シャルル5世せい 1364–1380 シャルル6世せい 1380–1422 シャルル7世せい 1422–1461 ルイ11世せい 1461–1483 シャルル8世せい 1483–1498
ランカストル朝あさ	アンリ2世せい（異説いせつあり） 1422-1453
ヴァロワ＝オルレアン朝あさ	ルイ12世せい 1498–1515
ヴァロワ＝アングレーム朝あさ	フランソワ1世せい 1515–1547 アンリ2世せい 1547–1559 フランソワ2世せい 1559–1560 シャルル9世せい 1560–1574 アンリ3世せい 1574–1589
ブルボン朝あさ	アンリ4世せい 1589–1610 シャルル10世せい（対立たいりつ王おう） 1589–1590 ルイ13世せい 1610–1643 ルイ14世せい 1643–1715 ルイ15世せい 1715–1774 ルイ16世せい 1774–1792 ルイ17世せい（名目めいもく上じょう） 1792–1795
ボナパルト朝あさ第だい一いち帝政ていせい	ナポレオン1世せい 1804–1814
ブルボン朝あさ復古ふっこ王政おうせい	ルイ18世せい 1814–1815
ボナパルト朝あさ百ひゃく日にち天下でんか	ナポレオン1世せい（復位ふくい） 1815 ナポレオン2世せい（名目めいもく上じょう） 1815
ブルボン朝あさ復古ふっこ王政おうせい	ルイ18世せい 1815–1824 シャルル10世せい 1824–1830 ルイ19世せい（異説いせつあり） 1830 アンリ5世せい（異説いせつあり） 1830
オルレアン朝あさ七なな月がつ王政おうせい	ルイ・フィリップ1世せい 1830–1848
ボナパルト朝あさ第だい二に帝政ていせい	ナポレオン3世せい 1852–1870
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