フランソワ・リュード

フランソワ・リュード François Rude
ソフィー・リュードによる肖像しょうぞう画が
誕生たんじょう日び	1784年ねん1月がつ4日にち
出生しゅっしょう地ち	フランス王国おうこく、ディジョン
死没しぼつ年ねん	1855年ねん11月3日にち
死没しぼつ地ち	フランス帝国ていこく、パリ

フランソワ・リュード（François Rude、1784年ねん1月がつ4日にち - 1855年ねん11月3日にち）はフランスの彫刻ちょうこく家かである。新しん古典こてん派はからロマン主義しゅぎに移うつる時代じだいを代表だいひょうする彫刻ちょうこく家かの一人ひとりである。

略歴りゃくれき

凱旋がいせん門もんで作業さぎょうするリュード
ジョセフ＝ノエル・シルヴェストル(画が),François Rude travaillant sur l'Arc de Triomphe (1893), collection particulière

ディジョンの鍛冶たんや屋やの息子むすこに生うまれた。ディジョンの国立こくりつ高等こうとう美術びじゅつ学校がっこうで画家がかのフランソワ・ドヴォージュ（Francois Devosge）に学まなび、ディジョン美術館びじゅつかんの学芸がくげい員いんで画家がかのルイ・フレミエ(Louis Frémiet)の支援しえんを受うけた。

1809年ねんにパリにでてパリ国立こくりつ高等こうとう美術びじゅつ学校がっこうに入学にゅうがくし、彫刻ちょうこく家かのピエール・カルトリエ(Pierre Cartellier )のスタジオで学まなんだ。1812年ねんに若手わかて芸術げいじゅつ家かに留学りゅうがく奨学しょうがく金きんの与あたえられるローマ賞しょうを受賞じゅしょうしたが、ナポレオンの政権せいけん末期まっきの時期じきには在ざいローマ・フランス・アカデミーは財政難ざいせいなんになっていてこの受賞じゅしょうから得えられるものはなかった。

1815年ねんにナポレオン・ボナパルトが失脚しっきゃくし、復古ふっこ王政おうせいが始はじまった後のち、ナポレオン支持しじ者しゃだったルイ・フレミエの家族かぞくとともにネーデルラント連合れんごう王国おうこくのブリュッセルに亡命ぼうめいした。ブリュッセルに亡命ぼうめいした芸術げいじゅつ家かにはナポレオンの首席しゅせき画家がかを務つとめていたジャック＝ルイ・ダヴィッドもいる。ブリュッセルで1921年ねんにルイ・フレミエの娘むすめで画家がかのソフィー・フレミエと結婚けっこんした。

ブリュッセルでは地元じもとの建築けんちく家か、バンデル・ストラテン(Charles Vander Straeten)の下したで宮廷きゅうていなどの装飾そうしょくを制作せいさくした。

1827年ねんにパリに帰国きこくし、サン＝ジェルヴェ＝サン＝プロテ教会きょうかいの聖母せいぼ像ぞうや、現在げんざいルるーブル美術館ぶるびじゅつかんにあるメルクリウスの像ぞうを制作せいさくした。1833年ねんにエトワール凱旋がいせん門もんの『義勇ぎゆう兵へいの出発しゅっぱつ』のレリーフを制作せいさくしたことにより、レジオンドヌール勲章くんしょうを受勲じゅくんした。その後ごも政府せいふなどの注文ちゅうもんを受うけて多おおくの作品さくひんを制作せいさくした。

弟子でしには妻つまのいとこのエマニュエル・フレミエ(Emmanuel Frémie)やシャルル＝オーギュスト・ルブール(Charles-Auguste Lebourg)、ジャン＝バティスト・カルポー、ポール・キャベらがいる。

作品さくひん

• 
  『義勇ぎゆう兵へいの出発しゅっぱつ』(別名べつめい La Marseillaise)
• 
  メルクリウス
• 
  ジャンヌ・ダルク
• 
  ミシェル・ネイ

参考さんこう文献ぶんけん

• Sophie Barthélemy, Matthieu Gilles et collectif, François et Sophie Rude. Citoyens de la Liberté. Un couple d’artistes au XIXe siècle, Dijon/Paris, Musée des beaux-arts de Dijon/Somogy Éditions d’Art, 2012, 288 p., 382 ill. (ISBN 978-2-7572-0588-4)