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フランソワーズ・アルディ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
フランソワーズ・アルディ
Françoise Hardy
1992年ねん
基本きほん情報じょうほう
生誕せいたん (1944-01-17) 1944年ねん1月がつ17日にち
出身しゅっしん地ち フランスの旗 フランス、パリ
死没しぼつ (2024-06-11) 2024年ねん6月11日にち（80歳さい没ぼつ）
ジャンル フレンチ・ポップス、シャンソン、ボサノヴァ
職業しょくぎょう シンガーソングライター、俳優はいゆう
担当たんとう楽器がっき 歌唱かしょう
活動かつどう期間きかん 1961年ねん～?
レーベル ヴォーグ
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ ジャック・デュトロン
公式こうしきサイト francoise-hardy.com

フランソワーズ・アルディ（Françoise Hardy、1944年ねん1月がつ17日にち - 2024年ねん6月11日にち）は、フランスの歌手かしゅ、シンガーソングライター、女優じょゆう。

1960年代ねんだいにイエイエスタイルで登場とうじょうして以来いらい、世界せかいの女性じょせいアーティストに大おおきな影響えいきょうを与あたえてきた[1]。夫おっとはミュージシャンで俳優はいゆうでもあるジャック・デュトロン（英語えいご版ばん）。

来歴らいれき[編集へんしゅう]

彼女かのじょは、パリ9区くドマル通どおり界隈かいわいで生うまれた。1962年ねんに「男おとこの子こと女おんなの子こ（Tous Les Garçons Et Les Filles）」でデビューした。1960年代ねんだいには歌手かしゅ、女優じょゆうとして活躍かつやく。フランス語ふらんすご圏けんの人気にんきにとどまらず、特とくにイギリスで人気にんきが上昇じょうしょうした[1][2]。人気にんきに伴ともない、ジャン＝リュック・ゴダール監督かんとくの『男性だんせい・女性じょせい』、1966年ねんのアメリカ映画えいが『グラン・プリ』など数すう作さくの映画えいがに出演しゅつえんした[1]。

アムステルダムにて、1969年ねん12月16日にち

1968年ねん、アメリカのマーガレット・ホワイティングがオリジナルの「It Hurts to Say Goodbye」[3]にフランス語ふらんすご詞しがついた「さよならを教おしえて（Comment te dire adieu）」を発表はっぴょうした。この曲きょくはアメリカ人じんのアーノルド・ゴーランドとジャック・ゴールドが書かいた曲きょくが原曲げんきょくであり、マーガレット・ホワイティングの1966年ねんのアルバムに収録しゅうろくされている。同どう曲きょくのフランス語ふらんすご歌詞かしを担当たんとうしたのがセルジュ・ゲンスブールだった。以来いらいゲンスブールおよびゲンスブールの妻つまだったジェーン・バーキンと親したしくなっている。同どう曲きょくは1967年ねんに、アメリカのヴェラ・リン、カナダのジネット・リンもカバーしている。「さよならを教おしえて」は日本にっぽんでは5年ねん後ごの1973年ねんにヒットした。なおゲンスブールは「Kiss me Hardy」という曲きょくも書かいている。1960年代ねんだい後半こうはんからはジョニ・ミッチェル的てきなシンガーソングライター・スタイルに転向てんこうし、シンガーソングライターとして、より自身じしんの内面ないめんを表現ひょうげんするようになった。

1986年ねんの日本にっぽん映画えいが『道みち』（東映とうえい配給はいきゅう、蔵原くらはら惟おもんみ繕つくろえ監督かんとく）の主題歌しゅだいか「道みち」を歌うたっている。1988年ねんに引退いんたい宣言せんげんを行おこない、占星術せんせいじゅつ師しに転進てんしんしていたが、1990年代ねんだい初頭しょとうに2曲きょく発表はっぴょうしカムバック。1994年ねんには当時とうじ人気にんき絶頂ぜっちょうのイギリスのロックバンド、ブラーのデーモン・アルバーンの熱心ねっしんな誘さそいによりシングルTo The Endでデュエットした[1]。

2003年ねんにはバーキンのアルバムRendez-vousにSuranéeで参加さんかし、バーキンとデュエットしている。2006年ねんにはゲンスブールへのトリビュートアルバムMonsieur Gainsbourg RevisitedにRequiem for a jerkで参加さんかしている（このときの名義めいぎは「Faultine, Brian Molko & Françoise Hardy」）。2004年ねんのアルバムTant de belle chose（『永遠えいえんの愛あいの誓ちかい』）は「21世紀せいきのゲンスブール」と呼よばれるバンジャマン・ビオレがプロデュースした。

ユッスー・ンドゥールのIl n'y a pas d'amour heureuxはジョルジュ・ブラッサンスのカバー，アルディもカバーしている。レスリー・ファイストのL'amour ne dura pas toujoursはアルディのカバーである。

日本にっぽんでは1979年ねんにTBSのテレビドラマ『沿線えんせん地図ちず』でMa jeunesse fout l'camp（原題げんだい「私わたしの青春せいしゅんは逃にげて行いく」、邦題ほうだい「もう森もりへなんか行いかない」1967年ねん）、「私わたしの騎士きし Si mi caballero」（1971年ねん）が使用しようされ、ドラマの中なかで繰くり返かえし流ながされたことから話題わだいを呼よび、ベスト盤ばん「もう森もりへなんか行いかない」が発売はつばいされた。

また荒井あらい由実ゆみが三木みき聖子せいこ、石川いしかわひとみに提供ていきょうした「まちぶせ」は「さよならを教おしえて」のオマージュとも言いわれる[4]。また、西島にししま三重子みえこもアルディのファンとされている。

2024年ねん6月がつ11日にち、長ながい闘病とうびょう生活せいかつの末すえに亡なくなったことが子息しそくのトマ・デュトロン（フランス語ふらんすご版ばん）により公表こうひょうされた[5]。80歳さい没ぼつ。

ディスコグラフィ[編集へんしゅう]

アルバム[編集へんしゅう]

  1. Tous les garçons et les filles『男おとこの子こと女おんなの子こ』 (1962)
  2. Le Premier Bonheur du jour『青春せいしゅんのブルース』 (1963)
  3. Mon amie la rose『バラのほほえみ」 (1964)
  4. L'Amitié (1965)
  5. In English (1966)
  6. La maison où j'ai grandi (1966)
  7. Ma jeunesse fout le camp...『もう森もりへなんか行いかない』 (1967)
  8. En anglais (1968)
  9. Comment te dire adieu『さよならを教おしえて』 (1968)
  10. One-Nine-Seven-Zero（1969）
  11. Soleil (1970)
  12. La Question (1971)
  13. If You Listen (1972)
  14. Et si je m'en vais avant toi (1972)
  15. Message personnel (1973)
  16. Entr'acte (1974)
  17. Star (1977)
  18. Musique saoule (1978)
  19. Gin tonic (1980)
  20. À suivre...（魔法まほうをとめないで）(1981)
  21. Quelqu'un qui s'en va（時じの旅人たびびとたちへ） (1982)
  22. Décalages (デカラージュ) WEA/Flarenasch (1990 EPIC・ソニー)(1988)
  23. Le Danger (ル・ダンジェ～危険きけんな香かおり) EMI/Virgin France (1997 東芝とうしばEMI/Virgin)(1996)
  24. Clair-obscur (日本にっぽん未み発売はつばい) Virgin France (2000)
  25. Tant de belles choses (永遠えいえんの愛あいの誓ちかい) EMI/Virgin (2004)
  26. Parenthèses (括弧かっこ) EMI/Virgin (日本にっぽん未み発売はつばい)(2006)
  27. La Pluie sans parapluie (傘かさなしで雨あめ) EMI/Virgin (日本にっぽん未み発売はつばい)(2010)
  28. L'Amour fou (ラムールフー) EMI/Virgin (日本にっぽん未み発売はつばい)(2012)
  29. Personne d'autre (誰だれもいない) Parlophone (日本にっぽん未み発売はつばい)(2018)

コンピレーション・アルバム[編集へんしゅう]

フランソワーズ・アルディ、アムステルダムにて。1969年ねん12月16日にち
  • 1965: Le Palmarès Françoise Hardy
  • 1967: Françoise Hardy
  • 1969: International Stars
  • 1970: Françoise
  • 1983: Les Grands succès de Françoise Hardy
  • 1993: Les Années Flarenasch (1980 – 1990)
  • 1995: L’intégrale Disques Vogue 1962/1967
  • 1999: Les Années Vogue 1962-1967
  • 2002: Messages personnels
  • 2007: 100 chansons

ボックス・セット[編集へんしゅう]

日本にっぽんのテレビ番組ばんぐみ出演しゅつえん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d Tour de Françoise: A writer catches up with 1960s icon Françoise Hardy デイリー・メール、2011年ねん11月26日にち
  2. ^ "Falling for Francoise" BBC
  3. ^ “Cover versions of It Hurts to Say Goodbye by Margaret Whiting”. 07 April閲覧えつらん。
  4. ^ さよならを教おしえて（曲きょく）／年代ねんだい流行りゅうこう
  5. ^ "Françoise Hardy, icône de la culture pop, est morte". Le Monde (フランス語ふらんすご). Groupe Le Monde Entertainment. 2024年ねん6月がつ11日にち. 2024年ねん6月がつ12日にち閲覧えつらん。
  6. ^ やっぱりパリが好すき！ ELLE ジャポン 2016年ねん10月がつ増刊ぞうかんトラベルサイズ

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

ウィキメディア・コモンズには、フランソワーズ・アルディに関連かんれんするカテゴリがあります。
先代せんだい
François Deguelt

ユーロビジョン・ソング・コンテスト・モナコ代表だいひょう

1963年ねん
次代じだい
Romuald Figuier
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