フレデリック・ゴードン＝レノックス (第だい9代だいリッチモンド公爵こうしゃく)

第だい9代だいリッチモンド公爵こうしゃく
フレデリック・ゴードン＝レノックス
第だい9代だいリッチモンド公爵こうしゃく; フレデリック・ゴードン＝レノックス
	アラン・ウォーレン（英語えいご版ばん）撮影さつえい
個人こじん情報じょうほう
生誕せいたん	1904年ねん2月がつ5日にち
死没しぼつ	1989年ねん11月2日にち（85歳さい没ぼつ）
配偶はいぐう者しゃ	エリザベス・ハドソン (結婚けっこん 1927年ねん)
子供こども	チャールズ・ヘンリー・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）; ニコラス・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）;
親おや	第だい8代だいリッチモンド公爵こうしゃく; ヒルダ・ブレッシー;

第だい9代だいリッチモンド公爵こうしゃくフレデリック・チャールズ・ゴードン＝レノックス（英語えいご: Frederick Charles Gordon Lennox, 9th Duke of Richmond、1904年ねん 2月がつ5日にち - 1989年ねん 11月2日にち）イギリスの貴族きぞく、自動車じどうしゃ整備せいび工こう、レーサー。

生涯しょうがい

第だい8代だいリッチモンド公爵こうしゃくチャールズ・ゴードン＝レノックスとヒルダ・メイドライン・ブラッシー（英語えいご版ばん）（Hilda Madeline Brassey、1872年ねん6月がつ16日にち - 1971年ねん12月29日にち、庶民しょみん院いん議員ぎいんヘンリー・ブラッシー（英語えいご版ばん）の娘むすめ）との三男さんなんとして誕生たんじょうした^[1]。

父ちち同様どうようにイートン校こうに学まなんだのち、オックスフォおっくすふぉード大学どだいがくクライストチャーチに進学しんがくしている^[2]。大学だいがく卒業そつぎょう後ごから襲爵しゅうしゃくまでの一時期いちじき、町まち工場こうじょうの自動車じどうしゃ整備せいび工こうとして働はたらいた^[3]。フレデリックの長兄ちょうけいは夭折ようせつ、次兄じけいは第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん時ときにロシアで戦傷せんしょう死ししていたため、1935年ねんに父ちちの死去しきょに伴ともなって、リッチモンド公爵こうしゃくを継承けいしょうした^[1]^[2]。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんが勃発ぼっぱつすると、王立おうりつ空軍くうぐんに入隊にゅうたいして少尉しょういに任官にんかん、従軍じゅうぐんしている^[2]。

彼かれが当主とうしゅを務つとめた時期じきは貴族きぞくに対たいする相続そうぞく税ぜい攻勢こうせいが熾烈しれつを極きわめており、折おりしもフレデリックの父ちちと祖父そふはいずれも当主とうしゅとして短期間たんきかんであったことから、公爵こうしゃく家かに対たいする負担ふたんは相当そうとうのものであった^[3]。そのため、彼かれはゴードン城しろ（英語えいご版ばん）とその周辺しゅうへんの土地とち6000エーカーやスコットランド・バンフシャー（英語えいご版ばん）の土地とち45000エーカー、先祖せんぞ伝来でんらいの美術びじゅつ品等ひんとうを手放てばなさざるを得えなかった^[3]。

この事態じたいを憂慮ゆうりょした公爵こうしゃくは領地りょうちに豊富ほうふである森林しんりん資源しげんに着目ちゃくもくした。彼かれはグッドウッド・エステート（英語えいご版ばん）を設立せつりつして、家具かぐ製造せいぞう業ぎょう、競馬けいばや住宅じゅうたく提供ていきょう事業じぎょうを展開てんかい、領民りょうみん、使用人しようにんの職しょくの確保かくほと公爵こうしゃく家か財政ざいせい黒字くろじ化かに成功せいこうしている^[3]。

1989年ねんに85歳さいで亡なくなった。爵位しゃくいは長男ちょうなんのチャールズが継承けいしょうした^[1]。

人物じんぶつ

趣味しゅみは自動車じどうしゃの整備せいびで、そのメカニズムに没頭ぼっとうした結果けっか、大学だいがく卒業そつぎょう後ごは身分みぶんを隠かくして町まち工場こうじょうで働はたらいていた^[3]。
自身じしんが爵位しゃくいを継つぐことを望のぞんでおらず不ふ本意ほんいにも公おおやけ位いを継承けいしょうしたため、周囲しゅういから「嫌々いやいやながらの公爵こうしゃく」と呼よばれた^[3]。
1958年ねんに米べいテレビ番組ばんぐみ『What's My Line?』（英語えいご版ばん）に出演しゅつえんした^[4]。
公爵こうしゃく家かの家計かけい健全けんぜん化かの際さいは徹底的てっていてきな姿勢しせいをとった。一族いちぞくの邸宅ていたく『グッドウッド・ハウス(Goodwood House)』は観光かんこう客きゃく用ようと従業じゅうぎょう員いん居住きょじゅう用ようにわけて改築かいちく、自身じしんと家族かぞくは同館どうかんの近ちかくに6室しつ程度ていどの小ちいさな家いえをわざわざ建たてて移うつり住すんでいる^[3]。

家族かぞく

1927年ねん12月15日にちにエリザベス・グレイス・ハドソン（Elizabeth Grace Hudson、1992年ねん没ぼつ、トマス・ウィリアム・ハドソンの娘むすめ）と結婚けっこんして、2人ふたりの息子むすこをもうけた^[1]^[2]。

チャールズ・ヘンリー・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん） (1929年ねん9月がつ19日にち - 2017年ねん9月がつ1日にち) - 第だい10代リッチモンド公爵こうしゃく
ニコラス・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）,（1931年ねん1月がつ31日にち - 2004年ねん10月がつ11日にち）メアリー・ウィリアムソンと結婚けっこん、子こあり。駐ちゅうスペイン英国えいこく大使たいし。

出典しゅってん

^ ^a ^b ^c ^d “Richmond, Duke of (E, 1675)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年ねん5月がつ27日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d Mosley, Charles, ed (2003). Burke's Peerage, Baronetage & Knightage. 3 (107 ed.). Wilmington, Delaware, U.S.A.: Burke's Peerage. p. 3337. ISBN 0-9711966-2-1
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 森もり護まもる『英国えいこくの貴族きぞく遅おくれてきた公爵こうしゃく』大修館書店たいしゅうかんしょてん、1987年ねん、203-204頁ぺーじ。ISBN 978-4469240979。
^ TV.com. “What's My Line?: EPISODE #444”. TV.com. 2020年ねん5月がつ27日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by the Duke of Richmond（英語えいご）
Frederick Charles Gordon-Lennox, 9th Duke of Richmond
pedigree chart
The Duke on "What's My Line?"

イングランドの爵位しゃくい
先代せんだいチャールズ・ゴードン＝レノックス	リッチモンド公爵こうしゃく（第だい3期き） 1935–1989	次代じだいチャールズ・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）
スコットランドの爵位しゃくい
先代せんだいチャールズ・ゴードン＝レノックス	レノックス公爵こうしゃく（第だい2期き） 1935–1989	次代じだいチャールズ・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）
イギリスの爵位しゃくい
先代せんだいチャールズ・ゴードン＝レノックス	ゴードン公爵こうしゃく（第だい2期き） 1935–1989	次代じだいチャールズ・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）
フランスの爵位しゃくい
先代せんだいチャールズ・ゴードン＝レノックス	オービニュイ公爵こうしゃく（英語えいご版ばん） 1928–1935	次代じだいチャールズ・ゴードン＝レノックス（英語えいご版ばん）

[:0-1] “Richmond, Duke of (E, 1675)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年ねん5月がつ27日にち閲覧えつらん。

[:1-2] Mosley, Charles, ed (2003). Burke's Peerage, Baronetage & Knightage. 3 (107 ed.). Wilmington, Delaware, U.S.A.: Burke's Peerage. p. 3337. ISBN 0-9711966-2-1

[:02-3] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 森もり護まもる『英国えいこくの貴族きぞく遅おくれてきた公爵こうしゃく』大修館書店たいしゅうかんしょてん、1987年ねん、203-204頁ぺーじ。ISBN 978-4469240979。

[4] TV.com. “What's My Line?: EPISODE #444”. TV.com. 2020年ねん5月がつ27日にち閲覧えつらん。

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