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ブギーポップシリーズ

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ブギーポップシリーズ
ジャンル 学園がくえん[1]セカイけい[2]SF[1]群像ぐんぞうげき[3]
小説しょうせつ
著者ちょしゃ 上遠野かとおの浩平こうへい
イラスト 緒方おがた剛志たけし
出版しゅっぱんしゃ メディアワークス
アスキー・メディアワークス
KADOKAWA
レーベル 電撃でんげき文庫ぶんこ
刊行かんこう期間きかん 1998ねん2がつ10日とおか -
巻数かんすう 既刊きかん25かん(2024ねん6がつ現在げんざい
漫画まんが
漫画まんが:ブギーポップはわらわない
原作げんさく原案げんあんなど 上遠野かとおの浩平こうへい
作画さくが 緒方おがた剛志たけし
出版しゅっぱんしゃ メディアワークス
掲載けいさい 電撃でんげきhp
電撃でんげきAnimation Magazine
レーベル DC animation magazine wide
発表はっぴょうごう 1999ねん9がつごう - 2001ねん5がつごう
電撃でんげきhp:12ごう - 18ごう
巻数かんすう ぜん2かん
漫画まんが:ブギーポップ・デュアル いぬたちのサーカス
原作げんさく原案げんあんなど 上遠野かとおの浩平こうへい
作画さくが 高野たかの真之まさゆき
出版しゅっぱんしゃ メディアワークス
掲載けいさい コミック電撃でんげき大王だいおう
レーベル Dengeki comics
発表はっぴょうごう 1999ねん11がつごう - 2000ねん10がつごう
巻数かんすう ぜん2かん
漫画まんが夜明よあけのブギーポップ
原作げんさく原案げんあんなど 上遠野かとおの浩平こうへい
作画さくが カワバタヨシヒロ
出版しゅっぱんしゃ KADOKAWA
掲載けいさい 電撃でんげきG'sコミック
レーベル 電撃でんげきコミックス
発表はっぴょうごう 2018ねん6がつごう - 2019ねん5がつごう
巻数かんすう ぜん2かん
漫画まんが:ブギーポップはわらわない VSイマジネーター
原作げんさく原案げんあんなど 上遠野かとおの浩平こうへい
作画さくが 越水こしみずナオキ
出版しゅっぱんしゃ KADOKAWA
掲載けいさい コミック電撃でんげき大王だいおう
レーベル 電撃でんげきコミックス
発表はっぴょうごう 2018ねん8がつごう - 2019ねん8がつごう
巻数かんすう ぜん2かん
はなしすう ぜん11
映画えいが:ブギーポップはわらわない Boogiepop and Others
監督かんとく 金田かねだりゅう
制作せいさく メディアワークス博報堂はくほうどう
東映とうえいビデオ
封切ふうきり 2000ねん3がつ11にち
上映じょうえい時間じかん 109ふん
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画まんが
ポータル 文学ぶんがく漫画まんが

ブギーポップシリーズ』は、上遠野かとおの浩平こうへいによる日本にっぽんライトノベルシリーズ。だい1さく『ブギーポップはわらわない』はだい4かい電撃でんげきゲーム小説しょうせつ大賞たいしょう受賞じゅしょう作品さくひん[4]著者ちょしゃのデビューさくでもある。イラストは緒方おがた剛志たけし担当たんとう電撃でんげき文庫ぶんこKADOKAWA)より1998ねん2がつから刊行かんこうされている。2018ねん12月時点じてんでシリーズ累計るいけい発行はっこう部数ぶすうは480まん突破とっぱしている[5]

世界せかいてき”とたたかうために一人ひとり少女しょうじょなかからかびがってくるブギーポップ名乗なの人格じんかくと、様々さまざまゆめや、希望きぼうや、あきらめや、なやみや、いろいろなおもいをっている少年しょうねん少女しょうじょたち物語ものがたり。「ブギーポップ(不気味ぶきみあわ)」とは、周囲しゅうい異変いへん察知さっちしたとき自動的じどうてき人格じんかくかびがってくることを由来ゆらいとする、同名どうめいのキャラクターの自称じしょうす。作者さくしゃ自身じしんいちさくで『わらわない』は完結かんけつしており、そののシリーズ作品さくひんは『わらわない』の姉妹しまいさくたると説明せつめいしている[6]

あらすじ

登場とうじょう人物じんぶつ

用語ようご

下記かきのいくつかは上遠野かとおの作品さくひんにもおお登場とうじょうしており、そういった用語ようご説明せつめい補足ほそくして表記ひょうきする。

ふか学園がくえん
竹田たけだ藤花ふじはななんにんかの登場とうじょう人物じんぶつかよ高校こうこう。いくつかの事件じけん舞台ぶたいにもなっている。なお、テレビアニメばんでのは「しんようがくえん」だが、正式せいしき著者ちょしゃめていないため不明ふめい[7]
世界せかいてき
この世界せかい可能かのうせいざしてしまう危険きけんめた存在そんざいだとわれており、MPLS(後述こうじゅつ能力のうりょくしゃがそれとなっていることがおおい。てきとなる条件じょうけんは、その対象たいしょうの「意思いし」と「能力のうりょく」の方向ほうこうせい決定けっていされている。てきとなっているものはMPLS能力のうりょくゆうするための価値かちかんゆえに、意思いし方向ほうこうせい変容へんよう決定けっていしている場合ばあいがほとんど。「」や「あきらめ」など、なんらかの事象じしょう概念がいねん体現たいげんする存在そんざいであり、それで世界せかいたそうとする意思いしもの、さらにその意思いしがなくとも存在そんざいするだけで影響えいきょうおよぼすもの植物しょくぶつ微生物びせいぶつ、はてはちからじょうエネルギーや、能力のうりょくしゃ本人ほんにん死亡しぼうしたためのこったMPLS能力のうりょくのみの存在そんざい、いわば幽霊ゆうれいちかいものなどもふくむ)がてきとして該当がいとうする。ほかにも、MPLS能力のうりょくしゃ本人ほんにん自覚じかくしないまま、能力のうりょく強大きょうだいさのみが肥大ひだいした事例じれいもある。
すべ機構きこう後述こうじゅつ)でもMPLSの排除はいじょ活動かつどうおこなわれているが、中枢ちゅうすうであるオキシジェンはしん危険きけんてき何者なにものかがつね排除はいじょしており、自分じぶんたちはそのセンサーにもかっていない小物こもの処理しょりしているにぎないとづきつつある。
はんみつる機構きこう組織そしきのように(うら世界せかいで)表立おもてだって、世界せかいへのはん悪意あくいしめわけではなく、それまでの自身じしん日常にちじょう生活せいかつおくつづけながら、水面すいめん自身じしん欲望よくぼう悪意あくいたしているものおおい。そのため、平穏へいおんえて変化へんかいようにおもえる日常にちじょうにおいても、つねおおくの大小だいしょう様々さまざま世界せかいてきひそんでいる。危険きけん大小だいしょうはあっても、世界せかいてきそのものは希少きしょうせいのある特別とくべつ存在そんざいではない。前述ぜんじゅつのように能力のうりょく発現はつげんしても本人ほんにん自覚じかくがないまま、一気いっき世界せかい滅亡めつぼう事態じたいになりながらも、半日はんにちたずにブギーポップに能力のうりょくだけをころされた「てき」なども存在そんざいしている。
MPLS
人類じんるい進化しんかした姿すがた」といわれている、なんらかの特殊とくしゅ能力のうりょくをもつ人間にんげん、およびのその能力のうりょくそのものをす。みつる機構きこう管理かんり監視かんししようとするさい優先ゆうせん対象たいしょうである。物理ぶつりてき影響えいきょうおよぼすものから、他者たしゃ心理しんりへの影響えいきょう直接的ちょくせつてきこすものなど様々さまざま
合成ごうせい人間にんげんのベースとなる能力のうりょくもMPLSの研究けんきゅう成果せいか一端いったんであるが、比較ひかくしてMPLSのほう強力きょうりょく存在そんざいおおく、とく心理しんりてき影響えいきょうおよぼす能力のうりょく他者たしゃには認識にんしきされにくい効果こうかっているため、一見いっけんするとたいした能力のうりょくとはおもえなくても、世界せかいにとっては合成ごうせい人間にんげんとは比較ひかくにならない危険きけんせいはらむ。そのなかからさらに、世界せかいてきになったものすべ機構きこう存在そんざいにもづいている場合ばあいおおく、合成ごうせい人間にんげんすら利用りよう駆逐くちくしてその活動かつどう拡大かくだいしていく。ブギーポップシリーズの姉妹しまいさくヴァルプルギスの後悔こうかい』では「ひと思考しこうすみねむっている、世界せかい影響えいきょうあたえる、現実げんじつてき作用さようをするちから」と説明せつめいされた。
なお、合成ごうせい人間にんげんからもMPLSへと目覚めざめるもの存在そんざいしており(その場合ばあい合成ごうせい人間にんげん能力のうりょくとMPLSの能力のうりょく両方りょうほうあつかえる[ちゅう 1])、くわえて「MPLS=世界せかいてき」というわけではない。
自動的じどうてき存在そんざい
世界せかい規模きぼでの要因よういんによって、ひとうちから自動的じどうてきかびがる存在そんざい常人じょうじんうちからまったことなる人格じんかくってあらわれるため、他者たしゃからはじゅう人格じんかくもののようにうつり、ベースになった人間にんげんからだりているようにもえる。発現はつげんするための理由りゆう目的もくてきはそれぞれことなっており、特定とくてい場所ばしょでのなんらかの事象じしょうこりえると感知かんちされた場合ばあいに、自動的じどうてき存在そんざい機構きこうてきあらわ事態じたい処理しょりする。
ほんシリーズにおいて登場とうじょうし、判明はんめいしている自動的じどうてき存在そんざいはブギーポップ、歪曲わいきょくおう、プーム・プームの3めい(『ロンドン・コーリング』では19世紀せいきあらわれた「きジャック」も世界せかいてき排除はいじょする自動的じどうてき存在そんざいとされ、その自動じどうせいはジャックの子孫しそんにも継承けいしょうされていた)。また、みず乃星透子とうこ自己じこ意識いしきのこしながら、その行動こうどうりょく意思いしちから自動的じどうてき存在そんざいわりないほどに強大きょうだい存在そんざいであったため、「はん自動的じどうてき存在そんざい」とりえていた。ブギーポップとプーム・プームは「世界せかいてきてき」として機能きのうしており、プーム・プームのげんによればかれらは「世界せかいてきたいしてのカウンター・抑止よくしりょく」となるものかされている。ただし、ブギーポップ自身じしんてきであったみず乃星透子とうこ死亡しぼうしたのちも、かれがる理由りゆう不明ふめいとなっている。
合成ごうせい人間にんげんはおろかMPLSとも比較ひかくにならない規模きぼ能力のうりょくちながら、みつる機構きこう捕捉ほそくすら出来できていない感知かんちがい存在そんざいである。
突破とっぱ
みず乃星透子とうこ目指めざすもの。詳細しょうさいあきらかにされていないが、彼女かのじょあつめた""によってそれをたそうとしていたことが判明はんめいしている。また、エンブリオが「素質そしつのあるもの」からその才能さいのうし、それをたす現象げんしょう行為こういしめす。
すべ機構きこう
この世界せかいうらあやつっているとわれる存在そんざい中枢ちゅうすうアクシズ)とばれる存在そんざいによって統制とうせいされているが、その実体じったい組織そしきうより「システム」とったほう正確せいかくえる。
虚空こくうきばであるエコーズの捕獲ほかく成功せいこうすることで合成ごうせい人間にんげん製造せいぞう技術ぎじゅつ実質じっしつ独占どくせんし、世界中せかいじゅうのあらゆる場所ばしょ政治せいじ経済けいざいエリートから地域ちいき社会しゃかい隅々すみずみいたるまでに端末たんまつばれる構成こうせいいんをおく。戦闘せんとうよう合成ごうせい人間にんげんなどの戦力せんりょく開発かいはつ技術ぎじゅつはほぼ独占どくせん強力きょうりょくなMPLSなどもおお保有ほゆうしており、様々さまざまはんみつる機構きこう組織そしきゆうする戦力せんりょくから規模きぼいたるまでその比較ひかく対象たいしょうとはていない。構成こうせいいん中枢ちゅうすうはっせられる命令めいれいしたがってうごき、MPLSの探索たんさくおよび危険きけん判断はんだんされた場合ばあい排除はいじょおも活動かつどう内容ないようとする。
その活動かつどう目的もくてきは、MPLSを進化しんかした人間にんげんであると仮定かていし、現在げんざい人間にんげんしゅまもるためにっている。そのため、作中さくちゅうでその存在そんざい意義いぎあらわさいには「未来みらい抵抗ていこうする現在げんざい」とされていた。かれらが“てき”とさだめる判定はんてい基準きじゅんはMPLSがおもであるが、そのなかには世界せかいてきとして覚醒かくせいしているものがふくまれていることがある。このてんでブギーポップの目標もくひょう交差こうさしていることがいくかあった様子ようす
設立せつりつ起源きげん魔女まじょ一人ひとりアルケスティスが、自身じしんの「てき」にたいするためにげたシステムである。しかしなが年月としつきわたってひろげられているそのたたかいの最中さいちゅう、MPLS殲滅せんめつというみずからの役割やくわりたしながらもシステム内部ないぶぞくするものたちとく中枢ちゅうすう)は、魔女まじょたちにたいするさく同時どうじめぐらせてくこととなった。
中枢ちゅうすう(アクシズ)
すべ機構きこうのエージェントたちがけた命令めいれい発信はっしんしゃ漠然ばくぜんすときにもちいられる言葉ことばであるが、みつる機構きこう全体ぜんたい最高さいこう指揮しきけんゆうする存在そんざいそのものを言葉ことばでもある。実体じったいすべ機構きこうのエージェントたちにすら不明ふめいで、絶対ぜったいてき存在そんざいである個人こじん複数ふくすう権力けんりょくしゃによる会議かいぎ、スーパーコンピューターなど様々さまざませつがある。現在げんざいはある一人ひとり人物じんぶつ中枢ちゅうすう同義どうぎ存在そんざいたしている。また、後継こうけいしゃされる人物じんぶつ複数ふくすう登場とうじょうしており、一定いってい期間きかんごとに代替だいがわりする(げん中枢ちゅうすうがかつてそのあらそったのはすうひゃくねんまえ)。
合成ごうせい人間にんげん
人工じんこうてきつくられた特殊とくしゅ能力のうりょくをもつ生体せいたい兵器へいき基本きほんてきにはエージェントとしての任務にんむ遂行すいこうするために、一般いっぱん社会しゃかいごく普通ふつうんで生活せいかつしている。その製造せいぞう技術ぎじゅつすべ機構きこうのみが所持しょじしているが、まれにキトやコールド・メディシン(あおいころも秋良あきら)のように流出りゅうしゅつした技術ぎじゅつ組織そしきによってつくられたものもある。組織そしきない類似るいじした能力のうりょくあつかもののいない個体こたい能力のうりょくめいとコードネーム(本名ほんみょう)がおなじである。
身体しんたい能力のうりょく戦闘せんとう能力のうりょく常人じょうじんくらべてたかく、科学かがく物質ぶっしつ技術ぎじゅつもちいたことで発動はつどうする特殊とくしゅ能力のうりょくつ。本編ほんぺんちゅう確認かくにんされている能力のうりょくは「戦闘せんとうがた」「殲滅せんめつがた」「索敵さくてきがた」「洗脳せんのうがた」「万能ばんのうがた」など。このうち洗脳せんのうがたのスプーキーは「C」、戦闘せんとうがたのユージンは「B」に該当がいとうするタイプであったとかたられている。また、製造せいぞうコストがたかい「スーパービルド」と呼称こしょうされる特別とくべつせい合成ごうせい人間にんげん存在そんざいしており、その能力のうりょく影響えいきょう効果こうか通常つうじょう合成ごうせい人間にんげん比較ひかくしてたかい。
ほんシリーズの姉妹しまいさくである『ビートのディシプリン』では、合成ごうせい人間にんげん誕生たんじょう秘密ひみつかされている。合成ごうせい人間にんげん完全かんぜんにゼロからつく方式ほうしきと、普通ふつう人間にんげん投薬とうやくして強制きょうせいてき進化しんかさせたものの2しゅ存在そんざいしており、前者ぜんしゃにスプーキー、後者こうしゃにピート・ビートや矢嶋やじままんなどが該当がいとうする。
I.C.E [アイス] (In・Complete Error)
すべ機構きこう定義ていぎする、完成かんせい失敗しっぱいさく本来ほんらい製作せいさく意図いととはことなる能力のうりょく発生はっせいした)の合成ごうせい人間にんげんす。みつる機構きこう面々めんめんからは隠語いんごで「ワンオフ」とばれる。
正義せいぎ味方みかた
黒田くろだまことへいきりあいだなぎわれて回答かいとうした、自身じしんがなりたいとおも理想りそう存在そんざい。ここでいう正義せいぎ味方みかた何者なにものにもしばられることなく、ただ純粋じゅんすいすくいことをする、またそれを出来できものす。このかんがかたなぎメサイアコンプレックスみなもとともなっており、彼女かのじょ行動こうどう原理げんりつよ影響えいきょうあたえている。上遠野かとおの作品さくひんには少数しょうすうながらも重要じゅうよう意義いぎをともなって登場とうじょうする用語ようごであり[ちゅう 2]、こういった存在そんざい該当がいとうする人物じんぶつは、例外れいがいなく際立きわだった意思いしつよさをものたちである。
MCE(ムーンコミュニケーションズ・エンタープライゼス)
実業じつぎょうてらがつ恭一郎きょういちろう設立せつりつした巨大きょだい企業きぎょう。その実体じったいすべ機構きこう経済けいざい操作そうさするための存在そんざいであった。
上遠野かとおの作品さくひんにも度々たびたび登場とうじょうしている。
PW(ペパーミント・ウィザード)
MCEのアイスクリーム部門ぶもん一風いっぷうわったアイスをり、大変たいへん人気にんきぶ。
本編ほんぺんではPWとしかばれていないが、姉妹しまいさくのソウルドロップシリーズにて正式せいしき名称めいしょうかされた。
ダイヤモンズ
はんみつる機構きこう組織そしきなかでも有力ゆうりょく組織そしきひとつ。世界せかい各地かくち拠点きょてんゆうし、みつる機構きこう暗闘あんとうひろげている。
集団しゅうだん昏睡こんすい事件じけん
とあるまち高校生こうこうせいたちが昏睡こんすい状態じょうたいおちいり、病院びょういんはこばれたものの回復かいふくしないでねむつづける状態じょうたいとなった事件じけんかく方面ほうめん関心かんしんんで調査ちょうさはじまる。
ロックボトム
詳細しょうさいまった不明ふめい世界せかいてきのひとつ。その正体しょうたい地面じめんることで地中ちちゅうながれ、「みゃく」をあやつ地震じしん発生はっせいさせることのできるなぞ植物しょくぶつである。塩分えんぶん非常ひじょうよわいという特性とくせいがある。
ペイズリーパーク
まちはずれにある開発かいはつ途中とちゅう頓挫とんざしたゆう園地えんちこわされることもなく、その廃墟はいきょのこされている。
ジンクス・ショップ
楢崎ならさき不二子ふじこがオキシジェンと協力きょうりょくして起業きぎょうしたちいさなみせ大型おおがた量販りょうはんてんうら隣接りんせつしてっており、普通ふつうあるいているかぎづきがた立地りっちにある。そのとおり"ジンクス"をり、高校生こうこうせいそう中心ちゅうしんくちコミで評判ひょうばんになる。ここでいうジンクスとはあるしゅのちょっとした未来みらい予測よそくとそれへの対処たいしょほう意味いみする。ジンクスはカードに文字もじいた状態じょうたいわたされる。
きばあと
郊外こうがいおかにあるなぞ地形ちけいことし、同様どうよう地形ちけい世界せかい各地かくちに4かしょ確認かくにんされている。その地形ちけい正体しょうたいは、ナイトウォッチさんさく登場とうじょうする人類じんるい天敵てんてき虚空こくうきば」が、人類じんるい調査ちょうさのためにおくんだ使者ししゃったあと。4かしょのうち1つではてんからりてきた存在そんざい回収かいしゅう成功せいこうしたが、マンティコア・ショックのさいにそれもうしなわれてしまったという。『ロスト・メビウス』において、その正体しょうたい行動こうどう目的もくてき一部いちぶあきらかにされ、さらにきば行動こうどうについてはソウルドロップシリーズにてることができる。
なお、きば周囲しゅうい領域りょういき次元じげんのような状態じょうたい隔絶かくぜつされており、普段ふだん侵入しんにゅう不可ふかとなっている。この内部ないぶではオキシジェンのる「運命うんめいいと」すら断絶だんぜつされる。
提案ていあんしゃ
飛鳥井あすかいひとしがMPLS同士どうし互助ごじょ目的もくてきとして設立せつりつした組織そしきこうだいとおるきりあいだなぎ・軌川じゅうすけらが所属しょぞくし、きゅうれんないしゅグループとも連携れんけいしていることからかなりの戦力せんりょく情報じょうほうりょくゆうするとかんがえられる。みつる機構きこう注意ちゅういかない方針ほうしんっているらしいが、実際じっさい複数ふくすうみつる機構きこうがらみの事件じけん被害ひがいにあった人々ひとびと救援きゅうえんする活動かつどうおこなっている。少数しょうすう精鋭せいえいであるが、事件じけんそのものが世界中せかいじゅうこるため、慢性まんせいてき人手ひとで不足ふそくなやまされている。
クレイムクラブ
すべ機構きこう活動かつどう足跡あしあとい、そこから情報じょうほうやテクノロジーの奪取だっしゅなどで利益りえきすことを目的もくてき設立せつりつされた団体だんたい

反響はんきょう影響えいきょう

まゆむらたくなどのジュブナイルSF小説しょうせつ菊地きくち秀行ひでゆき荒木あらきりょなどの作品さくひん要素ようそくわえ、現代げんだいてきにアップデートしたほんさくのヒットは、『ブラックロッド』(古橋ふるはし秀之ひでゆきちょ)によって源流げんりゅうつくられた、先行せんこうレーベル以上いじょうにゲームてきなSFファンタジー小説しょうせつという電撃でんげき文庫ぶんこ個性こせいつよめると同時どうじに、ライトノベルレーベルとしての電撃でんげき文庫ぶんこ位置いち明確めいかくにした[よう出典しゅってん]

また、ライトノベル業界ぎょうかい全体ぜんたいにもおおきな影響えいきょうあた[8]、「ブギーポップ以降いこうブギーポップ以前いぜん」という言葉ことばした[9]

そのため、ライトノベル作家さっか中心ちゅうしんに、1990年代ねんだいから2000年代ねんだいにデビューしたおおくの後進こうしん作家さっか影響えいきょうあたえている。西尾にしお維新いしんほんさくひいては上遠野かとおの浩平こうへい作品さくひんが、執筆しっぴつぎょうこころざした決定けっていであったと度々たびたびインタビューでこたえている。上遠野かとおのとの対談たいだんさいには、自身じしんのデビューさくである『戯言ざれごとシリーズ』がほんシリーズのオマージュ、『人間にんげんシリーズ』が『ビートのディシプリンシリーズ』のオマージュであることをかしていた[6]時雨しぐれさわ恵一けいいちほんさくみ、「電撃でんげきゲーム小説しょうせつ大賞たいしょう」への投稿とうこうめたとかたっているほか、奈須なすきのこ武内たけうちたかしとその実兄じっけいにある突然とつぜん「これがおまえのやりたいことだ!」と、ほんさくせられて宣言せんげんされたとべている[6]。また、佐藤さとうともつよ影響えいきょうけたことがかされている[6]

評価ひょうか

評論ひょうろん大森おおもりのぞむは、それまでのストーリーやキャラクターをわかりやすく面白おもしろつたえるための文体ぶんたい主流しゅりゅうだったライトノベルにて、とき系列けいれつをばらした叙述じょじゅつスタイルの特徴とくちょうったほんさくが、むかしならそんなわかりにくいかたはやめて最初さいしょから順番じゅんばんくべきだとわれそうなところだったが、電撃でんげき文庫ぶんこではそのスタイルがかっこよさとしてりになったのだと評価ひょうかしている[10]

作家さっか新城しんじょうカズマは、ほんさくをライトノベルの最初さいしょさえたい名作めいさくのひとつとしてあげ、「スレイヤーズ!」「無責任むせきにん艦長かんちょうタイラー」のりょうシリーズの人気にんき作品さくひん陽性ようせいによるものだとすれば、こちらはライトノベルにおける「陰性いんせい」「抒情じょじょうせい」の可能かのうせいして成功せいこうしたシリーズであると紹介しょうかいしている。また、イラストについてもCGけいのイラストレーターとして緒方おがた剛志たけしおおきな影響えいきょうあたえたとべている[11]

評論ひょうろん榎本えのもとあきによると、80年代ねんだいまつのファンタジーブームの影響えいきょうにあったライトノベルに、うってわって「現代げんだいもの」がメインになるきっかけとなった特筆とくひつすべき存在そんざいで、ちょうつねてき能力のうりょくによるアクションを題材だいざいにとった「現代げんだいファンタジー」や「学園がくえんのう」などとばれるジャンルとして目新めあたらしくうつるものだった。現代げんだい社会しゃかい問題もんだいとともにキャラクター設定せっていやストーリーをからめて読者どくしゃ感情かんじょう移入いにゅうをよりつよさそえることもでき、それまでの(狭義きょうぎの)ファンタジーしょくつよめだったライトノベルのなかのジャンル勢力せいりょくほんさくのヒット現代げんだいものにかたむいたと紹介しょうかいされている[12]

児童じどう文学ぶんがく研究けんきゅうしゃ井上いのうえ乃武ないぶによるライトノベルと児童じどう文学ぶんがくちがいにたいする考察こうさつで、新城しんじょうカズマの「ゼロ・ジャンル」やあずまひろしの「ゲームてきリアリズムの誕生たんじょう」のような「文学ぶんがくせい」によって(ライトノベルが)一般いっぱん文芸ぶんげい児童じどう文学ぶんがくとの共通きょうつう基盤きばんちつつあるという仮説かせつが、ひがしの「いまネットでは、上遠野かとおの浩平こうへいのデビューに切断せつだん見出みいだし、ライトノベルの中心ちゅうしんをセカイけい一般いっぱん文芸ぶんげいとの境界きょうかいてき作品さくひんさだめ、『スレイヤーズ!』や『ロードスとう戦記せんき』からはなしてかんがえる言説げんせつあらわはじめている。」[13]という見方みかたや、評論ひょうろん小径しょうけいから青空あおぞら」の見解けんかいにより裏付うらづけられるものだといっていいようにおもわれると、しかしりにされている事象じしょうもあるという批判ひはん余地よち意見いけんとともにげている[14]

言語げんご学者がくしゃ泉子いずみこ・K・メイナードは『ブギーポップはわらわない』について、複数ふくすう登場とうじょう人物じんぶつかたりで物語ものがたり構成こうせい展開てんかいされることはほんさく特有とくゆうのものではないが、ほんさくでは物語ものがたりなかに5にん重要じゅうよう人物じんぶつ登場とうじょうし、ときにはあらすじ全体ぜんたい把握はあくしにくくなるほど交錯こうさくしているとべたうえで、過去かこのライトノベルとはことなった作風さくふうした作品さくひんとして重要じゅうよう地位ちいめていると考察こうさつしている[15]

ライターの前島まえじまけんは、2018ねん1がつ26にち朝日新聞あさひしんぶんせた記事きじなかで、『ブギーポップはわらわない』について、「…本書ほんしょえがいた等身とうしんだいの『脇役わきやく』たちのなやみや、あるいはそれをつうじてかたられるちいさな希望きぼうには、時代じだいえた普遍ふへんせい宿やどっているとおもいたい。」と評価ひょうかしている[16]

既刊きかん一覧いちらん

小説しょうせつ

上遠野かとおの浩平こうへい原作げんさく) / 緒方おがた剛志たけし(イラスト)、KADOKAWA[ちゅう 3]電撃でんげき文庫ぶんこ / 電撃でんげきしん文芸ぶんげい[ちゅう 4]〉、既刊きかん25かん(2024ねん6がつ7にち現在げんざい
まき タイトル 初版しょはん発行はっこう 発売はつばい ISBN 備考びこう
1 ブギーポップはわらわない 1998ねん2がつ25にち 1998ねん2がつ10日とおか[17] 4-8402-0804-2
2019ねん1がつ10日とおか[18] 978-4-04-912271-8 電撃でんげきしん文芸ぶんげいから発売はつばい上記じょうき電撃でんげき文庫ぶんこばん新装しんそうばん
2 ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 1 1998ねん8がつ25にち 1998ねん8がつ10日とおか[19] 4-8402-0943-X 3かんとの同時どうじ販売はんばい
2019ねん1がつ10日とおか[20] 978-4-04-912272-5 電撃でんげきしん文芸ぶんげいから発売はつばい上記じょうき電撃でんげき文庫ぶんこばん新装しんそうばん
3 ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 2 1998ねん8がつ25にち 1998ねん8がつ10日とおか[21] 4-8402-0944-8
2019ねん1がつ10日とおか[22] 978-4-04-912273-2 電撃でんげきしん文芸ぶんげいから発売はつばい上記じょうき電撃でんげき文庫ぶんこばん新装しんそうばん
4 ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ 1998ねん12月25にち 1998ねん12がつ10日とおか[23] 4-8402-1035-7
5 ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲わいきょくおう 1999ねん2がつ25にち 1999ねん2がつ10日とおか[24] 4-8402-1088-8
2019ねん3がつ9にち[25] 978-4-04-912275-6 電撃でんげきしん文芸ぶんげいから発売はつばい上記じょうき電撃でんげき文庫ぶんこばん新装しんそうばん。4かんよりさき発売はつばい
6 夜明よあけのブギーポップ 1999ねん5がつ25にち 1999ねん5がつ10日とおか[26] 4-8402-1197-3
2019ねん2がつ9にち[27] 978-4-04-912274-9 電撃でんげきしん文芸ぶんげいから発売はつばい上記じょうき電撃でんげき文庫ぶんこばん新装しんそうばん。4かん・5かんよりさき発売はつばい
7 ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術まじゅつ 1999ねん8がつ25にち 1999ねん8がつ10日とおか[28] 4-8402-1250-3
8 ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕しんしょく 1999ねん12月25にち 1999ねん12がつ10日とおか[29] 4-8402-1358-5
9 ブギーポップ・ウィキッド エンブリオえんせい 2000ねん2がつ25にち 2000ねん2がつ10日とおか[30] 4-8402-1414-X
10 ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド 2001ねん2がつ25にち 2001ねん2がつ10日とおか[31] 4-8402-1736-X
11 ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト 2001ねん9がつ25にち 2001ねん9がつ10日とおか[32] 4-8402-1896-X
12 ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ 2003ねん3がつ25にち 2003ねん3がつ10日とおか[33] 4-8402-2293-2
13 ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス 2005ねん4がつ25にち 2005ねん4がつ10日とおか[34] 4-8402-3018-8
14 ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟はこぶね 2006ねん4がつ25にち 2006ねん4がつ10日とおか[35] 4-8402-3384-5
15 ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ちんもくピラミッド 2008ねん1がつ25にち 2008ねん1がつ10日とおか[36] 978-4-8402-4141-0
16 ブギーポップ・ダークリー ねことめまいのスキャット 2009ねん12がつ10日とおか[37] 978-4-04-868197-1
17 ブギーポップ・アンノウン こわれかけのムーンライト 2011ねん1がつ10日とおか[38] 978-4-04-870122-8
18 ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン 2013ねん9がつ10日とおか[39] 978-4-04-891870-1
19 ブギーポップ・チェンジリング 溶暗ようあんのデカダント・ブラック 2014ねん11月8にち[40] 978-4-04-869047-8
20 ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆らんぎゃく 2016ねん3がつ10日とおか[41] 978-4-04-865831-7
21 ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力ふかこうりょくのラビット・ラン 2017ねん7がつ7にち[42] 978-4-04-893233-2
22 ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王ていおうがく 2018ねん4がつ10日とおか[43] 978-4-04-893800-6
23 ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーをおもうとき 2019ねん5がつ10日とおか[44] 978-4-04-912323-4
24 ブギーポップはのろわれる 2023ねん9がつ8にち[45] 978-4-04-915264-7
25 ブギーポップ・パズルド 最強さいきょう堕落だらく矛盾むじゅん嘲笑あざわら 2024ねん6がつ7にち[46] 978-4-04-915695-9
文庫本ぶんこぼん収録しゅうろく短編たんぺん
タイトル 掲載けいさいごう
メタル・グゥルー メディアワークス電撃でんげきhp』3ごう
ロンドン・コーリング メディアワークス『電撃でんげきhp』4ごう
死神しにがみちながら メディアワークス『電撃でんげきhp』5ごう
チャリオット・チューグル メディアワークス『電撃でんげきhp』6ごう
ブギートーク・ポップライフ CD『ニュルンベルクのマイスタージンガーだい1まくへの前奏ぜんそうきょくブギーポップ・ヴァージョン』に掲載けいさい

漫画まんが

  • 上遠野かとおの浩平こうへい原作げんさく) / 緒方おがた剛志たけし作画さくが) 『ブギーポップはわらわない』 メディアワークス〈DC animation magazine wide〉、ぜん2かん
    オリジナルばん
    1. 2001ねん2がつ10日とおか発売はつばい[47]ISBN 4-8402-1754-8
    2. 2002ねん12がつ10日とおか発売はつばい[48]ISBN 4-8402-2279-7
    新装しんそうばん[ちゅう 5]
    1. 上巻じょうかん 2018ねん12月28にち発売はつばい[49]ISBN 978-4-04-912241-1
    2. 下巻げかん 2018ねん12月28にち発売はつばい[50]ISBN 978-4-04-912242-8
  • 上遠野かとおの浩平こうへい原作げんさく) / 高野たかの真之まさゆき作画さくが) 『ブギーポップ・デュアル いぬたちのサーカス』 メディアワークス〈Dengeki comics〉、ぜん2かん
    1. 2000ねん4がつ10日とおか発売はつばい[51]ISBN 4-8402-1526-X
    2. 2000ねん11月27にち発売はつばい[52]ISBN 4-8402-1705-X
  • 上遠野かとおの浩平こうへい原作げんさく) / カワバタヨシヒロ(作画さくが) 『夜明よあけのブギーポップ』 KADOKAWA〈電撃でんげきコミックス〉、ぜん2かん
    1. 2018ねん12月28にち発売はつばい[53]ISBN 978-4-04-912133-9
    2. 2019ねん5がつ25にち発売はつばい[54]ISBN 978-4-04-912551-1
  • 上遠野かとおの浩平こうへい原作げんさく) / 越水こしみずナオキ(作画さくが) 『ブギーポップはわらわない VSイマジネーター』 KADOKAWA〈電撃でんげきコミックス〉、ぜん2かん
    1. 2018ねん12月28にち発売はつばい[55]ISBN 978-4-04-912236-7
    2. 2019ねん9がつ26にち発売はつばい[56]ISBN 978-4-04-912754-6

関連かんれん書籍しょせき

  • 『TVシリーズシナリオしゅう ブギーポップはわらわない Boogiepop Phantom I』2000ねん4がつ25にち初版しょはん発行はっこう(4がつ10日とおか発売はつばい[57])、ISBN 4-8402-1491-3
  • 『TVシリーズシナリオしゅう ブギーポップはわらわない Boogiepop Phantom II』2000ねん6がつ25にち初版しょはん発行はっこう(6がつ10日とおか発売はつばい[58])、ISBN 4-8402-1536-7

テレビアニメ

1度目どめのテレビアニメが『ブギーポップはわらわない Boogiepop Phantom』のタイトルで2000ねん1がつから3がつまで放送ほうそうされた[59]

2度目どめのテレビアニメが『ブギーポップはわらわない』のタイトルで2019ねん1がつから3がつまで放送ほうそうされた[60]

実写じっしゃ映画えいが

ブギーポップはわらわない Boogiepop and Others』。2000ねん3がつ11にち公開こうかい[61]だい1さく映画えいが

主演しゅえん吉野よしの紗香さやかがメディアワークス主宰しゅさいのラジオ番組ばんぐみ電撃でんげき大賞たいしょう』のだい6パーソナリティに起用きようされた。

キャスト(映画えいが

上遠野かとおの浩平こうへいがエキストラ(階段かいだんほん男性だんせい)として登場とうじょうしている。

スタッフ(映画えいが

主題歌しゅだいか映画えいが

夕立ゆうだち」
うた - スガシカオ(アルバム『Sweet収録しゅうろく

関連かんれん書籍しょせき実写じっしゃ映画えいが

  • 『ブギーポップはわらわない Boogiepop and Others THE MOVIE 映画えいがファンブック』2000ねん4がつ5にち初版しょはん発行はっこう(3がつ14にち発売はつばい[64])、ISBN 4-8402-1521-9
  • 緒方おがた剛志たけし画集がしゅう BOOGIEPOP AND OTHERS』2000ねん4がつ20日はつか初版しょはん発行はっこう(3がつ30にち発売はつばい[65])、ISBN 4-8402-1422-0

ゲーム

電撃でんげき学園がくえんRPG Cross of Venus
ニンテンドーDSようゲームソフト。アスキー・メディアワークスより発売はつばいほんさくからブギーポップが特別とくべつ出演しゅつえんしている。召喚しょうかんカードとしても登場とうじょう
電撃でんげき文庫ぶんこ FIGHTING CLIMAX
電撃でんげき文庫ぶんこキャラクターが登場とうじょうする対戦たいせんがた格闘かくとうゲームで、ブギーポップがサポートキャラクターとして登場とうじょうする。

関連かんれん作品さくひん

上遠野かとおの作品さくひんすべての作品さくひんがどこかでリンクし、つながっている。以下いかに、ブギーポップシリーズと直接ちょくせつリンクしている作品さくひんげる。

ビートのディシプリン
ブギーポップシリーズと同一どういつ世界せかい設定せってい作品さくひんない年代ねんだい共有きょうゆうし、合成ごうせい人間にんげんピート・ビートを主人公しゅじんこうとして物語ものがたり進展しんてんする。上遠野かとおの作品さくひんちゅうでもほんシリーズともっとかかわりがふかいシリーズのひとつ。
わたしは虚無きょむつきく(ナイトウォッチさんさく
ナイトウォッチさんさくの2さく。ブギーポップシリーズのはる未来みらい物語ものがたりほんシリーズのみず乃星透子とうこ重要じゅうよう役割やくわり登場とうじょうする。
しずるさんシリーズ
ブギーポップシリーズと同一どういつ世界せかい物語ものがたり。しずるさんの入院にゅういんしている病院びょういんは『ホーリィ&ゴースト』に登場とうじょうするスリム・シェイプが入院にゅういんしている病院びょういん同一どういつ
ソウルドロップシリーズ
ブギーポップシリーズと同一どういつ世界せかい物語ものがたりほんシリーズやしずるさんシリーズに登場とうじょうしたキャラクターや用語ようご多数たすう登場とうじょうしている。『ホーリィ&ゴースト』に登場とうじょうする病院びょういん作中さくちゅう登場とうじょう
戦地せんち調停ちょうていシリーズ
ブギーポップ世界せかいから様々さまざまものきりあいだ誠一せいいち著書ちょしょなど)が漂着ひょうちゃくしており、それを研究けんきゅうする界面かいめん干渉かんしょうがくという学問がくもんがある。魔法まほう発動はつどう原理げんりがブギーポップシリーズのみず乃星透子とうこあつかう""とおな原理げんり
ギニョールアイのしろ/ドラゴンフライのそら
講談社こうだんしゃ雑誌ざっしメフィスト』に掲載けいさいされた戦地せんち調停ちょうていシリーズの外伝がいでん。『ホーリィ&ゴースト』に登場とうじょうする<リセット>雨宮あまみや世津子せつこは『ギニョールアイのしろ』がはつ登場とうじょう現在げんざいはAmazon.comで電子でんし書籍しょせきとして販売はんばいされ、の『メフィスト』・『ファウスト掲載けいさい短編たんぺんともに『彼方かなたりゅうがいるならば』(2016ねん2がつ 講談社こうだんしゃノベルス)に収録しゅうろくされた。
酸素さんそかがみうつらない
ブギーポップシリーズと同一どういつ世界せかい物語ものがたり組織そしき登場とうじょう人物じんぶつなど、随所ずいしょでブギーポップシリーズとのリンクがられる。
ヴァルプルギスの後悔こうかい
きりあいだなぎ中心ちゅうしんとした物語ものがたりほのお魔女まじょヴァルプルギスとこおり魔女まじょアルケスティス、二人ふたり魔女まじょたたかいが中核ちゅうかくとなる。『ビートのディシプリン』と同様どうようほんシリーズとの関連かんれんせいもっとふかいシリーズのひとつ。ほかにも『ホーリィ&ゴースト』に登場とうじょうする病院びょういん、ソウルドロップシリーズのくぎ博士はかせ戦地せんち調停ちょうていシリーズの世界せかい存在そんざいする呪詛じゅそという概念がいねん登場とうじょうするなどとくにクロスオーバーが作品さくひんである。
戦車せんしゃのような彼女かのじょたち
すべ機構きこう合成ごうせい人間にんげんたちが登場とうじょうする物語ものがたりで、戦地せんち調停ちょうていシリーズとも関係かんけいしている。ソウルドロップシリーズのくぎ博士はかせ登場とうじょうする。
螺旋らせんのエンペロイダー
すべ機構きこう確保かくほされたMPLSがかようNPスクールでの、「エンペロイダー」をめぐる物語ものがたり。『めいおうししのダンス』の枢機すうきおう登場とうじょうする。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ れいとして『戦車せんしゃのような彼女かのじょたち』(講談社こうだんしゃ)に登場とうじょうしたマウスなど。
  2. ^ 酸素さんそかがみうつらない』『残酷ざんこくごう事件じけん-the cruel tale of ZANKOKU-GO』など。
  3. ^ だい15かんまではメディアワークス、だい16かんからだい18かんまではアスキー・メディアワークス、だい19かん以降いこうはKADOKAWAが出版しゅっぱんしている。
  4. ^ 新装しんそうばんのみレーベルは電撃でんげきしん文芸ぶんげい
  5. ^ 出版しゅっぱんしゃはKADOKAWA

出典しゅってん

  1. ^ a b 山中やまなかさとししょう『『ドラゴンマガジン』創刊そうかん物語ものがたり ライトノベル入門にゅうもん 狼煙のろしげた先駆せんくしゃたち』つとむまこと出版しゅっぱん、2018ねん1がつ31にち、166ぺーじISBN 978-4-585-29149-7 
  2. ^ ユリイカ2019ねん4がつごう 特集とくしゅう上遠野かとおの浩平こうへい”. 青土おうづちしゃ. 2022ねん10がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ 脇役わきやくたちの焦燥しょうそうかん希望きぼう 上遠野かとおの浩平こうへい「ブギーポップはわらわない」”. 好日こうじつこのみしょ. (2019ねん2がつ1にち). https://book.asahi.com/article/12101461 2024ねん6がつ14にち閲覧えつらん 
  4. ^ 山中やまなかさとししょう『ライトノベルよ、どこへいく』あおゆみしゃ、2010ねん9がつ3にちだい1さつ発行はっこう、48ぺーじISBN 978-4-7872-9197-4 
  5. ^ “ライトノベルのシリーズ累計るいけい発行はっこう部数ぶすう. ラノベニュースオンライン. https://ln-news.com/page/circulation 2020ねん9がつ6にち閲覧えつらん 
  6. ^ a b c d 講談社こうだんしゃかん 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5 スーパートークセッション
  7. ^ 電撃でんげき文庫ぶんこ 『ブギーポップはわらわない TVシリーズシナリオしゅう』 (1かん ISBN 4-8402-1491-3、2かん ISBN 4-8402-1536-7)より
  8. ^ 講談社こうだんしゃかんファウスト』 2005 SPRING Vol.5 あずまひろし波状はじょう言論げんろん序文じょぶんより
  9. ^ “アニメ「ブギーポップはわらわない」特集とくしゅう ゆうあお(ブギーポップ/宮下みやげ藤花ふじはなやく)&大西おおにし沙織さおりきりあいだなぎやく)インタビュー”. コミックナタリー. (2018ねん12月28にち). https://natalie.mu/comic/pp/boogiepop01 2020ねん12月26にち閲覧えつらん 
  10. ^ 大森おおもりのぞむ三村みつむらよしころも『ライトノベル☆めったり!』(初版しょはん太田出版おおたしゅっぱん、2004ねん12月24にち初版しょはん発行はっこう、161ぺーじISBN 4-87233-904-5 
  11. ^ 新城しんじょうカズマ『ライトノベル「ちょう入門にゅうもん』(初版しょはん)SBクリエイティブ、2006ねん4がつ27にち初版しょはん発行はっこう、89 - 90ぺーじ、113 - 114ぺーじISBN 4-7973-3338-3 
  12. ^ 榎本えのもとあき『ライトノベル文学ぶんがくろん』(初版しょはん)NTT出版しゅっぱん、2008ねん10がつ31にち初版しょはん発行はっこう、37 - 38ぺーじISBN 978-4-7571-4199-5 
  13. ^ あずまひろしきの『ゲームてきリアリズムの誕生たんじょう講談社こうだんしゃ、2007ねん
  14. ^ 一柳いちりゅうひろこう久米くめ依子よりこ 編著へんちょ『ライトノベル研究けんきゅう序説じょせつ』(初版しょはんあおゆみしゃ、2009ねん4がつ23にち初版しょはん発行はっこう、122 - 123ぺーじISBN 978-4-7872-9188-2 
  15. ^ 泉子いずみこ K・メイナード『ライトノベル表現ひょうげんろん 会話かいわ創造そうぞうあそびのディスコースの考察こうさつ』(初版しょはん明治めいじ書院しょいん、2012ねん4がつ10日とおか初版しょはん発行はっこう、9ぺーじISBN 978-4625434488 
  16. ^ 前島まえじまけん (2018ねん1がつ26にち). “(エンタメ for around 20)脇役わきやくたちの焦燥しょうそうかん希望きぼう 前島まえじまけん”. 朝日新聞あさひしんぶん. 2019ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  17. ^ ブギーポップはわらわない”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  18. ^ ブギーポップはわらわない(新装しんそうばん”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  19. ^ ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 1”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  20. ^ ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 1(新装しんそうばん”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  21. ^ ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 2”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
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  23. ^ ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  24. ^ ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲わいきょくおう”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
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  26. ^ 夜明よあけのブギーポップ”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
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  48. ^ ブギーポップはわらわない 2(漫画まんが”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  49. ^ ブギーポップはわらわない 1(漫画まんが / 新装しんそうばん”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
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  51. ^ ブギーポップ・デュアル いぬたちのサーカス 1(漫画まんが”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
  52. ^ ブギーポップ・デュアル いぬたちのサーカス 2(漫画まんが”. KADOKAWA. 2021ねん11月7にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク

だい4かい電撃でんげきゲーム小説しょうせつ大賞たいしょう大賞たいしょう受賞じゅしょう作品さくひん
だい3かい ブギーポップはわらわない
上遠野かとおの浩平こうへい
だい5かい
該当がいとう作品さくひんなし 該当がいとう作品さくひんなし